JP6713380B2 - 蜜蜂巣箱 - Google Patents

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Description

本発明は、蜜蜂の巣脾を保持する巣枠を収納し、蜜蜂を飼育あるいは輸送するための蜜蜂巣箱に関するものである。
蜜蜂を利用して蜂蜜を得る養蜂は、女王蜂を中心とする数万匹の群を用いて行われているが、近年は、果物、野菜等のハウス栽培においても、受粉を行うために蜜蜂の利用が行われている。この方法は、一般に昆虫のいない時期の受粉のために、数千匹単位の蜜蜂をハウス内に放ち、受粉させるというものである。
よって、蜜蜂を収容して飼育するための巣箱は、養蜂家がハウス栽培農家へ蜜蜂を供給する際の輸送用の容器の役割と、ハウス内において蜜蜂を飼育し、内部の巣脾框に営巣させる役割が必要となる。
かかる蜜蜂の飼育条件を良好に保つためには、巣箱内の温度を一定に保つことが非常に重要であることが知られており、特に輸送時には巣箱内の温度が必要以上に上昇して蜜蜂が蒸殺されることを防ぐために十分な換気を行う必要がある。特に、トラックの荷台などの空気の流れのない閉鎖空間で運搬される場合、効率的に巣箱内の熱気を外部に排出する必要がある。
そこで、特許文献2では、巣箱の正面と背面の通気窓に加え、蓋体の一部に通気窓を設けることで、かかる蓋体の通気窓から巣箱内の空気が外部に抜け、巣箱内に気流が生じて効果的に熱気を排出することができる巣箱が開示されている。
このように蓋体の一部に通気窓の開口を形成する場合、強度の関係で該開口部は部分的なものとなる。そして、かかる部分的な開口を蓋体に設ける場合、巣枠の抑え構造次第で以下の問題が生じていた。
すなわち、従来の蜜蜂巣箱の巣脾を形成する巣枠を固定する手段として、上部に凹状の切り欠きを設けた固定用板材を巣箱内の側壁(正面・背面)に沿って附設し、巣枠の上部両端から水平方向に突設された突出部をかかる固定用板材の切り欠き部に嵌合させ、その上部から巣箱の蓋体の天井面もしくは別個に設けた桟押さえ部材により抑えて固定するという方法が知られている。
しかしながら、これらの巣枠抑え構造のうち、特許文献1、2に開示されているように巣箱の蓋体で直接巣枠を押さえるものは、巣枠と上部の蓋体との間に空間がないため、巣脾が仕切壁となって横方向(巣脾面に対して垂直方向)の空気の循環が妨げられる。したがって、蓋体に部分的に開口した通気窓からは、かかる通気窓の下部に位置する巣脾の熱気は排出できるものの、通気窓から外れて位置する巣脾に挟まれた熱気は十分に排出することが困難であった。
その点、特許文献3に開示されているように巣枠を桟押さえ部材により間接的に押さえるものは、巣枠と蓋体との間で桟押さえ部材の高さ分の空間が形成され、かかる上部空間で吸収された熱気は横方向(巣脾面に対して垂直方向)に空気が移動することで循環するため、蓋体の通気窓から外れて位置する巣脾であっても外部に熱気を排出することができる。
しかしながら、このように巣枠と蓋体との間で空間を設ける場合、巣箱内における巣枠の固定が脆弱となるおそれがある。すなわち、外部からの衝撃等により桟押さえ部材が外れると、巣枠の突出部が固定用部材の切り欠き部から上部空間へと移動可能となり、突出部が上部空間へと移動することにより巣枠の固定が外れて巣枠同士がぶつかり合うなどのおそれがある。
巣枠同士がぶつかると、蜜蜂をはじめ女王蜂が圧死し、また、巣脾面同士が接着し、そのままでは女王蜂の産卵スペースや働き蜂の貯蜜スペースが失われ、「群」としての力が大きく失われてしまう。
また、蜜蜂を巣箱にパッケージする際、飛散させないために迅速に蓋体を閉める必要があるが、固定用部材の切り欠き部に巣枠の突出部を嵌合させ、上から桟押さえ部材により固定し、その後蓋体を閉める一連の作業には手間がかかるため、その間に蜜蜂が逃げるおそれがあった。
さらに、巣枠と蓋体との間で空間を設ける場合、かかる空間内には蓋体を支える支柱などがなく、構造的に蓋体上部からの荷重に対して弱くなるため、輸送時に複数の巣箱を重ねたときに、角部が変形したり蓋体が破損するなどして、荷崩れなどのおそれもあった。
特開2005−58028 特開2013−59278 特開2001−161205
そこで本発明は、従来の蜜蜂巣箱のかかる欠点を克服し、巣枠を確実に巣箱内で固定することができるとともに、巣箱内部の熱気を横方向に移動させるための上部空間を有して通気窓からの換気を効率よく行うことができる蜜蜂巣箱の提供をその課題とするものである。
さらに本発明は、迅速にパッキンおよび巣枠の固定を行うことができるとともに、上部からの荷重に対しても十分な強度を有する蜜蜂巣箱の提供をその課題とするものである。
本発明は、上記課題を解決するものであり、内部に巣枠を収納可能な箱体に形成され、一の側壁と該側壁に対向する側壁の上端には上部開口を封止可能に形成された内蓋および外蓋がそれぞれ連接され、該内蓋および該外蓋が設けられていない一の側壁と該側壁に対向する側壁の内側には巣枠の係合凸部を嵌合可能な凹状の切り欠きが形成された桟掛け部材が附設され、該切り欠きに巣枠の係合凸部を嵌合した状態で固定する巣枠固定手段を備えた蜜蜂巣箱であって、前記内蓋と前記外蓋には通気窓が形成され、前記切り欠きは前記係合凸部の高さよりも深く切り欠かれており、係合凸部を該切り欠きに嵌合したときに巣枠と内蓋との間に所定の空間を形成するとともに、前記桟掛け部材の上端は附設される側壁の上端と揃うように形成されていることを特徴とする蜜蜂巣箱である。
また、本発明は、前記内蓋および前記外蓋と、該内蓋および該外蓋が設けられていない一対の対向する側壁の上端に連設されたフラップ片により上部開口を封止可能に形成され、該内蓋の両端と該フラップ片の先端にはそれぞれ桟押さえ部が箱体内へ折り返し可能に連設され、該内蓋および該フラップ片を閉じた状態でそれらの桟押さえ部を下方向に折り返して巣枠と直交するように配置させ、巣枠の桟部に当接させて巣枠を固定支持することを特徴とする前記の蜜蜂巣箱である。
さらに、本発明は、前記切り欠きが任意の高さから上端にかけて、切り欠きの開口寸法が広がるようにテーパー部が形成されていることを特徴とする前記の蜜蜂巣箱である。
本発明にかかる蜜蜂巣箱は、桟掛け部材の切り欠きが係合凸部の高さよりも深く切り欠かれているため、係合凸部を桟掛け部材に嵌合したときに巣枠と内蓋との間に所定の空間を形成され、これにより、巣箱内部の熱気を横方向に移動させるための上部空間を確保して蓋体の通気窓からの換気を効率よく行うことができる。
また、前記桟掛け部材の上端は附設される側壁の上端と揃うように形成されているため、仮に巣枠固定手段が外れて巣枠が箱体内で上下動が可能となっても、切り欠きから係合凸部が外れることがなく、箱体内で隣接する巣枠の間隔が一定の距離で保持されて互いにぶつかり合うおそれがない。
また、本発明で蜜蜂巣箱で、巣枠固定手段として内蓋とフラップ片に一体に形成された桟押さえ部が設けられたものは、確実に巣枠を固定保持することができる。そして、蓋を閉じる作業と巣枠を固定する作業を同時に行うことができ、迅速にパッキンおよび巣枠の固定が完了するため、蜂が作業中に逃げるリスクを減らすことができる。特に、桟掛け部材の切り欠きの任意の高さから上端にかけて、切り欠きの開口寸法が広がるようにテーパー部が形成されたものは、切り欠き内への係合凸部の挿入がより容易となるため、巣枠のスムーズな設置が可能となる。
さらに、巣箱内の上部空間において、桟押さえ部が一種の支柱の役割を果たすため、内蓋および外蓋に対して上部から荷重がかかった場合であっても、箱体の変形・破損を防ぐことができる。
本発明に係る蜜蜂巣箱の蓋体を開放した状態の斜視図。 本発明に係る蜜蜂巣箱の桟掛け部材の正面図。 本発明に係る蜜蜂巣箱に巣枠を収納し、フラップ片を閉じた状態を示す拡大斜視図。 本発明に係る蜜蜂巣箱の桟押さえ部による巣枠の固定状態を示す一部拡大断面図。
以下、本発明の蜜蜂巣箱の開閉構造の実施態様を、図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明はこれら実施態様に何ら制約されるものではない。
本発明に係る蜜蜂巣箱は、内部に巣枠6を収納可能な略直方体に形成され、上部開口16を内蓋2と外蓋3により封止可能に形成されている。本実施態様の箱体1は略直方体に形成されているが、形状はこれに限らず、内部に巣枠6を収納可能な形状であれば、その他の立方形状であってもよい。また、箱体1に収納される巣枠6は、桟部61、縦枠部62、底枠部63により略矩形の枠状に形成され、かかる枠状の内部に巣脾が形成される。そして、巣枠6の上辺を構成する桟部61の両端部からは係合凸部64が水平に突出して形成されている。
箱体1は、底部15(図示せず)と、底部15から立設する4つの側壁(正面壁11、右側壁12、背面壁13、左側壁14)を備える。これら4つの側壁のうち、正面壁11と背面壁13には、必要に応じて開閉自在に設けられた換気用の通気窓111、131がそれぞれ設けられ、また、それらの通気窓の下部には、蜜蜂が出入りするための巣門112が設けられている。なお、底部15は、正面壁11、右側壁12、背面壁13、左側壁14の下端に連設された4つの底板を組み合わせることにより構成されている。
4つの側壁のうち、左側壁14には内蓋2が、また、左側壁14に対向する右側壁12には外蓋3がそれぞれ連設されており、また、内蓋2および外蓋3が設けられていない一対の対向する正面壁11と背面壁13にはそれぞれフラップ片4が連設され、これらの内蓋2、外蓋3、フラップ片4により、箱体1の上部開口16が封止される。そして、内蓋2および外蓋3には、それぞれ換気用の通気窓22と通気窓31がそれぞれ形成されている。
内蓋2および外蓋3が設けられていない一対の側壁の内側、すなわち、本実施態様では正面壁11および背面壁13の内側には、巣枠6を箱体1内で固定支持するための桟掛け部材5が附設されている。
図2に示すように、桟掛け部材5は、附設される正面壁11および背面壁13と略同一寸法の板状に形成されており、その上端部には、凹状の切り欠き51が複数形成されている。また、正面壁11および背面壁13の通気窓111、131および巣門112に対応する位置には、それぞれ開口52、53が形成されている。
桟掛け部材5は、その上端が附設される正面壁11、背面壁13の上端と揃うように同じ高さに形成することが好ましい。また、桟掛け部材5の切り欠き51はその内部に巣枠6の係合凸部64が嵌合可能な略矩形ないし略正方形の凹状に形成されており、かかる凹状の切り欠きの深さは(X1+X2)、係合凸部64の高さ(X2)よりも深くなるように形成されている。
このように、切り欠き51の深さ(X1+X2)を係合凸部64の高さ(X2)よりも深く形成することにより、巣枠6を固定した際に巣枠6と内蓋2との間で所定の空間が形成される。かかる巣箱内の上部空間の高さ(X1)は、係合凸部64の高さ(X2)に対する切り欠き51の深さ(X1+X2)により適宜設定することができるが、巣箱内部の熱気を横方向に移動させるための上部空間を確保するために、少なくとも、上部空間の高さ(X1)が20mm以上となるように、切り欠き51の深さ(X1+X2)を形成することが好ましい。
さらに、桟掛け部材5の上端と正面壁11、背面壁13の上端の高さを揃えることにより、桟掛け部材5の開口部は内蓋2で塞がれる形となり、仮に巣枠固定手段が外れて巣枠6が箱体1内で上下動が可能となっても、蓋体2が閉まっている限り、切り欠き51からは係合凸部64が外れることはない。したがって、箱体1内で隣接する巣枠1の間隔が一定の距離で保持され、巣枠1同士がぶつかるおそれがない。
また、切り欠き51は、その任意の高さから桟掛け部材5の上端にかけて、切り欠き51の開口寸法が広がるようにテーパー部511を形成することが好ましい。このように、切り欠き51の開口寸法を任意の高さから桟掛け部材5の上端にかけて広げるテーパー部511を形成すると、広くなった開口部から巣枠6の係合凸部64を簡単に切り欠き51内に挿入することができ、その結果、スムーズな巣枠1の設置が可能となる。
本発明の蜜蜂巣箱は、従来の一般的な巣枠固定手段、例えば、別個に設けた桟押さえ部材により抑えて固定する方法を採用することも可能であるが、以下では、内蓋2およびフラップ片4と一体に形成された巣枠固定手段について説明する。
本発明の巣箱の左右側壁のうち、一の側壁の上端には内蓋2が開閉自在に連設されている。本実施態様では、左側壁14の上端部に連設されているが、これを反対側の右側壁12側に設けてもよい。内蓋2は箱体1の上部開口16に対し、短手方向の幅は略同一に形成されているが、長手方向の幅は狭く形成され、その左右端部に桟押さえ部21が連設されている。また、内蓋2には、その一部に箱体1内部の換気用として通気窓22が形成され、かかる通気窓22には、蜜蜂の出入りを防ぐための網体が張られている。
本実施態様では、桟押さえ部21は、内蓋2の左右端部から突出形成され、内蓋2を閉じた状態で箱体1内へと折り返すことにより下方向へ突出するように形成されている。そして、内蓋2を閉じた状態で巣枠6とは直交して配置され、内蓋2から略直角に折り返されたその先端が巣枠6の桟部61に当接する。すなわち、内蓋2を閉めたときに、巣箱内部には、内蓋2から下へ折り返した桟押さえ部21の突出高さと等しい高さの上部空間が形成される。また、桟押さえ部21は、正面壁11ないし背面壁13から一定の距離を空けて箱体1開口の内側寄り、具体的には、後述するフラップ片4の長さと略同一の距離で内側に位置するように設けられ、内蓋2を閉じた状態で、後述する押さえ部41と面接触するように設けられている。
そして、左右の側壁のうち、内蓋2が連設された側壁と反対側の側壁の上端には外蓋3が内蓋2の上から重ねて閉じることができるように連設されている。本実施態様では、右側壁12の上端部に連設されているが、内蓋2が右側壁12側に設けられている場合は、外蓋3を反対側の左側壁14側に設けてもよい。外蓋3は箱体1の上部開口に対し略同一の形状・寸法に形成されている。
外蓋3には、外蓋3を閉じた状態で蓋体2の通気窓22に対応する位置に通気窓31が設けられている。そして、外蓋3の先端辺部には係止片32が突設されており、これを内蓋2と左側壁14の連設部に形成された係止用穴部141に挿入することにより、外蓋3を閉めた状態で固定することができる。
また、内蓋2と外蓋3が設けられていない一対の対向する側壁、すなわち、本実施態様では正面壁11の上端と背面壁13の上端には、フラップ片4がそれぞれ連設されている。フラップ片4は、正面壁11および背面壁13との連設部分において上部開口側16へと折り曲げ可能に形成され、さらに、その先端部には箱体1内へと折り返し可能な桟押さえ部41が連設されている。
桟押さえ部41は、図3に示すように、フラップ片4を閉じた状態で巣枠6と直交して配置されるように形成されており、フラップ片4から略直角に下へ折り返されてその先端が巣枠6の桟部61に当接する。すなわち、フラップ片4を閉じたときに、巣箱内部には、フラップ片4から下へ折り返した桟押さえ部41の突出高さと等しい高さの上部空間が形成される。そして、フラップ片4および内蓋2を閉じた状態で、桟押さえ部41は桟押さえ部23と面接触するように形成されている。
図4は、箱体1内へ巣枠6を収納し、内蓋2および外蓋3を閉めた状態の一部拡大断面図である。図に示すように、巣枠6は係合凸部64が桟掛け部材5の切り欠き51内に挿入され、かかる状態で、桟部61に対して桟押さえ部21および桟押さえ部41が当接している。このように、上から桟押さえ部21および桟押さえ部41が当接しているため、巣枠6は箱体1内での上下動が規制されて安定的に固定される。
そして、桟押さえ部21および桟押さえ部41は、巣枠6を押さえている状態で、蓋体2およびフラップ片4から折り曲げられた外側の面において互いに面接触している。このように、互いに面接触することにより、巣枠6をより確実に固定することができる。すなわち、桟押さえ部21は蓋体2から、また、桟押さえ部41はフラップ片4から、それぞれ略直角に箱体1内へと折り曲げ形成されているが、桟押さえ部21、41が段ボールなどの一定の曲げ剛性を有する材質で形成されている場合、折り曲げ状態から元の状態へと復元しようとする。そこで、折り曲げられた外側の面を互いに面接触させることにより、元の状態に復元しようとする力が面接触している相手側の桟押さえ部に作用し、ともに桟部61に当接する折り曲げ姿勢で維持され、安定して巣枠6を固定することができる。
また、内蓋2およびフラップ片4の上からは外蓋3が重ねて被せられている。すなわち、桟押さえ部21および桟押さえ部41の縦の接触面に対し、垂直方向に外蓋3が被せられる。このように、蜂が外部へ漏れる可能性のある巣箱材の接地箇所が面接触するとともに、さらに、その上から垂直に面で被せることにより、隙間から蜂が漏れるリスクを減らすことができる。
さらに、箱体1内の上部空間において、桟押さえ部21および桟押さえ部41が一種の支柱の役割を果たすため、内蓋2および外蓋3に対して上部から荷重がかかった場合であっても、箱体1の変形・破損を防ぐことができる。
以下に、本発明に係る蜜蜂巣箱の使用方法について説明する。まず、内蓋2、外蓋3、前後のフラップ片4をいずれも開いた状態で、巣枠6を上部開口から箱体1内へと挿し入れる。そして、桟掛け部材5の切り欠き51内に巣枠6の係合凸部64を挿入し、巣枠6を桟掛け部材5に嵌合させる。
次に、前後のフラップ片4を正面壁11および背面壁13から上部開口16へと折り曲げ、さらに、フラップ片4の先端に連設された桟押さえ部41をフラップ片4から下方向へと折り込む。そして、次に内蓋2を上部開口16へと閉じる。このとき、内蓋2の両端部に連設された桟押さえ部21を内蓋2から下方向に折り曲げておき、前後の桟押さえ部41の間に挿入しながら内蓋2を閉じる。
以上の作業により、桟押さえ部21と桟押さえ部41はともに面接触してその先端部が巣枠6の桟部61に当接し、これにより、巣枠6は箱体1内において固定される。そして、最後に外蓋3を内蓋2の上から重ねるようにして閉じる。外蓋3は係止片32を係止用穴部141に挿入することにより固定することができる。
以上の通り、本発明の蜜蜂巣箱の巣枠の押さえは、内蓋2およびフラップ片4と一体に形成されているため、蓋を閉じる作業と巣枠を固定する作業を同時に行うことができ、迅速にパッキンおよび巣枠の固定が完了するため、蜂が作業中に逃げるリスクを減らすことができる。
本発明の蜜蜂巣箱の材質としては、軽量で保温性を有する材質、例えば、ダンボール、厚紙、ハードボード、パーティクルボード等や、発泡スチロール等の合成樹脂で形成することが好ましい。 このうち、経済性の面からはダンボールまたは発泡スチロールで形成することが特に好ましい。
1 … … 箱体
2 … … 内蓋
3 … … 外蓋
4 … … フラップ片
5 … … 桟掛け部材
6 … … 巣枠
11 … … 正面壁
12 … … 右側壁
13 … … 背面壁
14 … … 左側壁
15 … … 底部
16 … … 上部開口
21 … … 桟押さえ部
22 … … 通気窓
31 … … 通気窓
32 … … 係止片
41 … … 桟押さえ部
51 … … 切り欠き
52 … … 開口
53 … … 開口
61 … … 桟部
62 … … 縦枠部
63 … … 底枠部
64 … … 係合凸部
111 … … 通気窓
112 … … 巣門
131 … … 通気窓
511 … … テーパー部
X1 … … 上部空間の高さ
X2 … … 係合凸部64の高さ

Claims (4)

  1. 内部に巣枠を収納可能な箱体に形成され、一の側壁と該側壁に対向する側壁の上端には上部開口を封止可能に形成された内蓋および外蓋がそれぞれ連接され、該内蓋および該外蓋が設けられていない一の側壁と該側壁に対向する側壁の内側には巣枠の係合凸部を嵌合可能な凹状の切り欠きが形成された桟掛け部材が附設され、該切り欠きに巣枠の係合凸部を嵌合した状態で固定する巣枠固定手段を備えた蜜蜂巣箱であって、前記内蓋と前記外蓋には通気窓が形成され、前記切り欠きは前記係合凸部の高さよりも深く切り欠かれており、係合凸部を該切り欠きに嵌合したときに巣枠と内蓋との間に所定の空間を形成するとともに、前記桟掛け部材の上端は附設される側壁の上端と揃うように形成されていることを特徴とする蜜蜂巣箱。
  2. 前記内蓋および前記外蓋と、該内蓋および該外蓋が設けられていない一対の対向する側壁の上端に連設されたフラップ片により上部開口を封止可能に形成され、前記巣枠固定手段として、該内蓋の両端と該フラップ片の先端にはそれぞれ桟押さえ部が箱体内へ折り返し可能に連設され、該内蓋および該フラップ片を閉じた状態でそれらの桟押さえ部を下方向に折り返して巣枠と直交するように配置させ、巣枠の桟部に当接させて巣枠を固定支持することを特徴とする請求項1に記載の蜜蜂巣箱。
  3. 前記切り欠きには、該切り欠きの任意の高さから前記桟掛け部材の上端にかけて、切り欠きの開口寸法が広がるようにテーパー部が形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の蜜蜂巣箱。
  4. 前記内蓋の桟押さえ部および前記フラップ片の桟押さえ部は、巣枠を押さえている状態で、内蓋およびフラップ片から折り曲げられた外側の面において互いに面接触するように形成されていることを特徴とする請求項2または3のいずれか1項に記載の蜜蜂巣箱。
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