JPH10108459A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH10108459A
JPH10108459A JP25999196A JP25999196A JPH10108459A JP H10108459 A JPH10108459 A JP H10108459A JP 25999196 A JP25999196 A JP 25999196A JP 25999196 A JP25999196 A JP 25999196A JP H10108459 A JPH10108459 A JP H10108459A
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switching
voltage
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power supply
circuit
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JP25999196A
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Inventor
Nobuhisa Nagano
信久 長野
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の出力系統を有するスイッチング電源装
置において、どの出力系統とも出力電圧を安定化するこ
とができ、しかも一つの出力系統に電流集中が起こる不
具合をなくして、装置としての信頼性を向上させるこ
と。 【解決手段】1つの直流電源10から入力直流電圧を、
第1,第2の2つのコンバータトランス11,31に供
給し、第1,第2のスイッチング手段12,32が、時
間的に交互にスイッチング動作(オンオフ動作)し、か
つ1つの検出手段で第1,第2の出力直流電圧V01,V
02を検出してフィードバックし、スイッチング制御回路
40Aでは、そのフィードバック電圧に基づいてパルス
幅変調された単一パルスを生成し、この単一パルスを時
間的に交互に出力するロジック回路にて第1,第2のス
イッチングパルスを発生して前記第1,第2のスイッチ
ング手段12,32を制御することにより、2つの出力
直流電圧V01,V02を安定化制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング手段
を用いて入力直流電圧をスイッチングし、そのスイッチ
ングオン時間を変化させ、フィルタで平滑して再び直流
化するスイッチング電源装置に係り、特に同じ入力直流
電圧に基づいて複数の直流電源電圧を出力するように構
成したスイッチング電源装置の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気機器や照明機器などのの電源
回路として、スイッチング方式による直流安定化電源が
用いられている。
【0003】スイッチング方式による直流安定化電源
は、入力される非安定直流電圧を高速のスイッチング手
段でオン・オフし、このときのオン時間とオフ時間の比
を変化させ、フィルタで平滑化することにより、直流電
圧値の変換及び安定化を行うものである。スイッチング
方式による直流安定化電源には、大きく分けて、チョッ
パ式のスイッチング電源装置と、インバータ式のスイッ
チング電源装置とがある。
【0004】このようなスイッチング電源装置の一例と
して、同じ入力直流電圧に基づいて複数の直流電源電圧
を出力するように構成したスイッチング電源装装置があ
る。
【0005】図6は、従来の複数の出力系統を有するス
イッチング電源装置の回路図を示している。ここでは、
インバータ式のスイッチング電源装置を示す。
【0006】図6において、直流電源10の正側出力端
はコンバータトランス11の一次側コイル11−1の一
端に接続しており、そのコイルのもう一方の端部は第1
のスイッチング手段12としてのMOS型FETのドレ
イン・ソースを介して直流電源10の負側出力端に接続
している。同様に、直流電源10の正側出力端はコンバ
ータトランス31の一次側コイル31−1の一端に接続
しており、そのコイルのもう一方の端部はスイッチング
手段32としてのMOS型FETのドレイン・ソースを
介して直流電源10の負側出力端に接続している。そし
て、スイッチング手段12,32の各ゲートには、スイ
ッチング制御回路40から同じスイッチングパルスが抵
抗52,53をそれぞれ介して供給されるようになって
いる。
【0007】第1の出力系統であるコンバータトランス
11の二次側コイル11−2の一端は整流ダイオード1
3に接続し、さらにその後段に転流ダイオード14,コ
イル15及びコンデンサ16からなる平滑回路が接続
し、平滑用コンデンサ16の両端の出力端子22,23
から出力直流電圧V01を得るようになっている。
【0008】同様に、第2の出力系統であるコンバータ
トランス31の二次側コイル31−2の一端は整流ダイ
オード33に接続し、さらにその後段に転流ダイオード
34,コイル35及びコンデンサ36からなる平滑回路
が接続し、平滑用コンデンサ36の両端の出力端子3
7,38から出力直流電圧V02を得るようになってい
る。
【0009】コンバータトランス11,31における負
側の出力端子23,38は互いに共通に接続してある。
【0010】さらに、第1の出力系統であるコンバータ
トランス11側の出力端子22,23間には、出力電圧
検出用の抵抗17,18,19が直列に接続し、これら
の抵抗の分圧点の電圧を出力監視用のコンパレータ回路
(コンパレータと基準電圧源から成っている)21に供
給している。コンパレータ回路21に入力する検出電圧
は常に基準電圧を越えるように設定されており、基準電
圧を越えた度合いに応じてコンパレータ回路21に接続
したフォトカプラ20の発光ダイオード20−1の光度
が変化し、その光度変化を後述のスイッチング制御回路
40のフォトトランジスタ20−2で受光し、フォトト
ランジスタ20−2の導通抵抗値を変化させることによ
りスイッチング制御回路40にフィードバック(負帰
還)をかけるようにしてある。
【0011】スイッチング制御回路40は、直流電源V
ccと基準電位点(グランド)間に基準電圧源41と抵抗
42,43を直列に接続し、抵抗42,43の接続点を
オペアンプ44の負側入力端に接続し、オペアンプ44
の正側入力端と基準電圧源41の出力端間に前記フォト
カプラ20のフォトトランジスタ20−2を接続し、オ
ペアンプ44の出力端と負側入力端間にコンデンサ45
と抵抗46を直列に接続している。オペアンプ44,コ
ンデンサ45及び抵抗46は、誤差アンプを構成してい
る。オペアンプ44の正側入力端の電圧は、動作時、負
側入力端の基準電圧より常に高くなるように設計されて
いる。誤差アンプを構成するオペアンプ44からの誤差
出力はコンパレータ47の負側入力端(基準端)に接続
し、コンパレータ47の正側入力端には三角波発生器4
8からの三角波信号が入力されるようになっている。コ
ンパレータ47の出力端はトランジスタ49のベースに
接続し、トランジスタ49のコレクタがトランジスタ5
0,51をプッシュプル接続して成る電力増幅器の共通
のベースに接続し、該電力増幅器の共通エミッタ出力を
スイッチング制御信号として出力し、前記スイッチング
手段12,32の各ゲートに供給している。
【0012】以上の構成において、直流電源10からの
入力直流電圧はコンバータトランス11,31の各一次
側コイル11−1,31−1に供給され、スイッチング
手段としてのスイッチング手段12,32で、スイッチ
ング制御回路40からの高周波スイッチングパルスにて
それぞれスイッチングされて、コンバータトランス1
1,31の各二次側コイル11−2,31−2にてそれ
ぞれ2つの系統で交流パルスを出力するが、これらの交
流パルスは後段の各整流・平滑回路で直流化されて出力
直流電圧V01,V02として出力される。このとき、ここ
で、出力電圧V01が高くなるように変動した場合、その
出力変化がコンパレータ回路21で検出され、発光ダイ
オード20−1の光度を増すので、スイッチング制御回
路40のフォトトランジスタ20−2の導通抵抗が低下
し、誤差検出用オペアンプ44の正側入力電圧が負側基
準値に対して増大しオペアンプ44の誤差電圧も増加す
る。従って、図7に示すように、コンパレータ47の負
側入力電圧aは上昇し、コンパレータ正側の三角波信号
bと比較することによって、そのコンパレータ出力とし
て得られるパルスcのオン期間に相当するパルス幅は減
少し、そのパルスcが次段のトランジスタ49〜51か
ら成る出力増幅段を通してスイッチング手段12のゲー
トに供給され、スイッチング手段12のオン期間が減少
するように制御される。スイッチング手段32のゲート
にもスイッチング手段12と同じスイッチングパルスが
供給される。第1の整流・平滑回路の出力直流電圧V01
が低くなるように変動した場合は、スイッチング手段1
2,32のオン期間が増加するように制御される。これ
により、第1の出力直流電圧V01が一定となるように制
御される。
【0013】ところで、図6のように構成されたスイッ
チング電源装置では、出力V01を検出しフィードバック
している第1の出力系統と、もう一方の第2の出力系統
では、各出力端子に接続される負荷が異なっているが、
第1の出力系統については、その出力直流電圧V01を検
出してスイッチング制御回路40にフィードバックをか
けているため、常に安定した定電圧制御ができる。しか
し、第2の出力系統では、フィードバック制御されてい
る第1の出力系統の出力変動に対応したスイッチングパ
ルスが第2の出力系統のスイッチング手段32にも供給
されるため、第1の出力変動に影響されて安定した出力
が得られないという問題があった。
【0014】図8に、複数の出力系統を有する他の従来
例のインバータ式のスイッチング電源装置を示す。
【0015】図8で図6と異なる点は、出力系統が2つ
設けられていることは同じあるが、第2の出力系統の出
力を、第1の出力系統の出力端子22,23に接続した
ものである。その他の構成は、図6と全く同様である。
これは、負荷が接続される出力端子は1つであるが、そ
の接続負荷の負荷電流が大きい場合に対応できるように
構成した装置である。即ち、負荷出力は1つであるが、
コンバータトランスが2つあり、中間の段階では2系統
の回路構成であるために負荷電力が大の場合にも耐え得
る回路構成となっている。
【0016】しかしながら、図8のスイッチング電源装
置では、大きな負荷出力に対応可能である反面、スイッ
チング手段12,32が同位相のスイッチングパルスで
オンオフされその結果直流電源10から同時に2つのコ
ンバータトランス11,31に電流が供給されるため、
2つのコンバータトランス11,31に対応した2系統
の回路を構成する部品のばらつきに起因して、直流電源
10から一方の系統にのみ大きな電流が流れる、即ち一
方に電流集中が起こる虞れがあり、特定の部品にストレ
スがかかり装置としての信頼性に欠けるという問題があ
った。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来の複
数の出力系統を有するスイッチング電源装置では、一方
の出力電圧が不安定になったり、或いは一方の側に電流
集中が起こるという問題があった。
【0018】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、複数
の出力系統を有するスイッチング電源装置において、両
方の出力系統とも出力電圧を安定化することができ、し
かも一方の出力系統に電流集中が起こる不具合をなくし
て、装置としての信頼性を向上させることができるスイ
ッチング電源装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るスイッチング電源装置は、直流電源と;前記直流電源
からの入力直流電圧を第1,第2のスイッチング手段を
用いてそれぞれ交流化する第1,第2の交流化手段と;
前記第1,第2の交流化手段からの各交流電圧をそれぞ
れ整流・平滑し、第1,第2の出力直流電圧を得る第
1,第2の整流・平滑回路と;前記第1,第2の整流・
平滑回路のいずれか一方或いは両者に共通して設けら
れ、前記第1,第2の出力直流電圧の各変化を検出する
ことが可能な検出手段と;前記検出手段で検出される電
圧に応じてパルス幅を変調した単一パルスを出力し、そ
の単一パルスに基づいて前記第1,第2のスイッチング
手段をプッシュプル駆動するための第1,第2のスイッ
チングパルスを出力するスイッチング制御回路と;を具
備したことを特徴とするものである。
【0020】前記第1,第2のスイッチング手段は、F
ET(電界効果トランジスタ)のほか、バイポーラトラ
ンジスタであってもよい。前記第1,第2の交流化手段
としては、コンバータトランスとスイッチング手段を用
いたインバータ回路のほかに、高圧チョッパ回路や昇圧
チョッパ回路における交流化部であってもよい。
【0021】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
イッチング電源装置において、前記第1,第2の交流化
手段は、前記直流電源からの入力直流電圧が第1,第2
の一次側コイルに供給される第1,第2のコンバータト
ランスを有し、第1,第2の一次側コイルそれぞれに前
記第1,第2のスイッチング手段を有して交流化を行
い、第1,第2の二次側コイルにそれぞれ交流電圧を出
力する第1,第2のインバータ回路で構成され、前記検
出手段は、前記第1の整流・平滑回路の出力直流電圧の
変化を検出する抵抗分圧回路と;前記抵抗分圧回路の分
圧点に対して前記第2の整流・平滑回路の出力直流電圧
の変化を伝える抵抗回路と;前記抵抗分圧回路の分圧点
に得られる電圧を監視し、基準電圧に対する変化度合い
を前記スイッチング制御回路に伝達する光結合手段と;
で構成されることを特徴とするものである。
【0022】前記光結合手段は、一次側が発光ダイオー
ドで、二次側がフォトトランジスタであるフォトカプラ
のほかに、二次側がトライアックであるフォトカプラで
あってもよい。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1記載のス
イッチング電源装置において、前記第1,第2の交流化
手段は、前記第1,第2のスイッチング手段のみで構成
され、該1,第2のスイッチング手段はそれぞれ前記第
1,第2の整流・平滑回路と共に第1,第2のチョッパ
式電源回路を構成し、前記検出手段は、前記第1,第2
の整流・平滑回路の正側出力端同士を複数の抵抗で接続
し、この抵抗接続点の電圧を前記スイッチング制御回路
に直接伝達することを特徴とするものである。
【0024】前記第1,第2のチョッパ式電源回路は、
降圧チョッパ回路であってもよいし、昇圧チョッパ回路
であってもよい。
【0025】請求項4記載の発明によるスイッチング電
源装置は、直流電源と;前記直流電源からの入力直流電
圧を第1,第2のスイッチング手段を用いてそれぞれ交
流化する第1,第2の交流化手段と;前記第1,第2の
交流化手段からの各交流電圧をそれぞれ整流・平滑する
第1,第2の整流・平滑回路を有し、第1,第2の整流
・平滑回路の出力端同士を共有化し、1つの出力直流電
圧を得る手段と;前記第1,第2の整流・平滑回路に共
通に設けられ、前記出力直流電圧の変化を検出する検出
手段と;前記検出手段で検出される電圧に応じてパルス
幅を変調した単一パルスを出力し、その単一パルスに基
づいて前記第1,第2のスイッチング手段をプッシュプ
ル駆動するための第1,第2のスイッチングパルスを出
力するスイッチング制御回路と;を具備したことを特徴
とするものである。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項4記載のス
イッチング電源装置において、前記第1,第2の交流化
手段は、前記直流電源からの入力直流電圧が第1,第2
の一次側コイルに供給される第1,第2のコンバータト
ランスを有し、第1,第2の一次側コイルそれぞれに前
記第1,第2のスイッチング手段を有して交流化を行
い、第1,第2の二次側コイルにそれぞれ交流電圧を出
力する第1,第2のインバータ回路で構成され、前記検
出手段は、前記第1又は第2の整流・平滑回路の出力直
流電圧の変化を検出する抵抗分圧回路と;前記抵抗分圧
回路の分圧点に得られる電圧を監視し、基準電圧に対す
る変化度合いを前記スイッチング制御回路に伝達する光
結合手段と;で構成されることを特徴とするものであ
る。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1つに記載のスイッチング電源装置において、前
記スイッチング制御回路は、前記検出手段で検出される
電圧を入力し、基準電圧との誤差を出力する誤差アンプ
と;三角波信号を発生する三角波発生器と;前記三角波
発生器からの三角波信号と前記誤差アンプからの誤差信
号とを比較し、前記単一パルスを出力するコンパレータ
と;前記コンパレータからの単一パルスを入力し、前記
第1,第2のスイッチング手段をプッシュプル駆動する
ための第1,第2のスイッチングパルスを発生するロジ
ック回路と;前記ロジック回路からの第1,第2のスイ
ッチングパルスを前記第1,第2のスイッチング手段に
供給しドライブするドライブ回路と;を具備したことを
特徴とするものである。
【0028】請求項1の発明においては、第1,第2の
スイッチング手段は、従来は、互いに同位相でスイッチ
ング動作していたものを、時間的に交互にスイッチング
動作(オンオフ動作)させるようにし、かつ1つの検出
手段で第1,第2の出力直流電圧を検出してフィードバ
ックし、そのフィードバック電圧に基づいてスイッチン
グ制御回路でパルス幅変調された単一パルスを生成し、
この単一パルスを時間的に交互に出力するロジック回路
にて第1,第2のスイッチングパルスを発生して前記第
1,第2のスイッチング手段を制御することにより、第
1,第2の出力系統における第1,第2の出力直流電圧
が、1つの検出手段及び1つのスイッチング制御回路で
時間的に交互にフィードバック制御され、一方の出力直
流電圧がもう一方の出力直流電圧の影響を受けて不安定
になるのを防いで、2つの出力直流電圧を安定して制御
することができる。
【0029】更に、出力側の第1,第2の整流・平滑回
路を構成する整流素子に流れる電流をプッシュプル動作
による分流で、ピーク値を抑えることにより、それに起
因するノイズを抑えることができる。
【0030】請求項2の発明においては、請求項1の発
明を、インバータ式のスイッチング電源装置に適用した
ものである。第1,第2の交流化手段としての2つのイ
ンバータ回路が交互にオンオフし、1つの検出手段と1
つのスイッチング制御回路で第1,第2の出力直流電圧
を別々に安定化することができる。
【0031】請求項3の発明においては、請求項1の発
明を、チョッパ式のスイッチング電源装置に適用したも
のである。第1,第2の交流化手段としての2つのチョ
ッパ回路の第1,第2のスイッチング手段が交互にオン
オフし、1つの検出手段と1つのスイッチング制御回路
で第1,第2の出力直流電圧を別々に安定化することが
できる。
【0032】請求項4の発明においては、第1,第2の
交流化手段にそれぞれ接続した第1,第2の整流・平滑
回路の各出力端を互いに共通に接続し、負荷電流の大き
い1つの負荷に対応できるスイッチング電源装置を構成
するもので、このように構成しても、第1,第2の交流
化手段を構成する第1,第2のスイッチング手段をプッ
シュプル駆動して交互にオンオフするため、第1の系統
と第2の系統とで流れる電流にアンバランスを生じるこ
とがなく、従って特定部品にかかるストレスも減少し、
装置としての信頼性を向上できる。
【0033】請求項5の発明においては、請求項4の発
明を、インバータ式スイッチング電源装置に適用したも
のである。第1,第2の交流化手段としての2つのイン
バータ回路が交互にオンオフし、第1のスイッチング手
段と第2のスイッチング手段とで流れる電流にアンバラ
ンスを生じることがなく、1つの出力直流電圧を安定化
し、大電流負荷に対応することができる。
【0034】請求項6記載の発明においては、第1,第
2のスイッチング手段に単一パルスを供給して駆動する
従来のスイッチング制御回路に対して、ロジック回路を
付加した構成とすることにより、従来回路で出力される
前記単一パルスを入力し、プッシュプル駆動するために
必要な第1,第2の2つのスイッチングパルスを生成で
きるようにした。
【0035】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態の
スイッチング電源装置を示す回路図である。本実施の形
態では、複数の出力系統を有するインバータ式のスイッ
チング電源装置について説明する。図6と同一機能を有
する部分には同一符号を付して説明する。
【0036】図1において、図6と異なる点は、図6で
は、スイッチング制御回路40は、2つのスイッチング
手段12,32を駆動するために単一種類のスイッチン
グ信号を使用していたのに対して、本実施の形態では、
スイッチング制御回路40Aは、2つのスイッチング手
段12,32をプッシュプル駆動するための第1,第2
の2種類のスイッチング信号を生成するように構成して
いる。また、スイッチング手段12,32がプッシュプ
ル駆動されると、コンバータトランス11,31の各2
次側コイルから各整流ダイオード13,33を通して流
れる電流もお互いに時間的に交互となるので、出力監視
用コンパレータ回路21による出力電圧の監視も交互に
行えるよう、第1の出力系統における検出用抵抗17,
18の接続点に対して、第2の出力系統における正側出
力端子37を、抵抗54を介して接続する構成としたも
のである。ただし、第1の出力系統の出力電圧V01と、
第2の出力系統の出力電圧V02とは、その大きさが大き
く異ならない場合について説明する。従って、図6と異
なるのは、スイッチング制御回路40Aの構成と、前記
抵抗54を用いた新たな検出ラインの接続だけであり、
その他の構成は、図6と同様である。
【0037】図1において、直流電源10の正側出力端
は第1のコンバータトランス11の一次側コイル11−
1の一端に接続しており、そのコイルのもう一方の端部
は第1のスイッチング手段12としてのMOS型FET
のドレイン・ソースを介して直流電源10の負側出力端
に接続している。同様に、直流電源10の正側出力端は
第2のコンバータトランス31の一次側コイル31−1
の一端に接続しており、そのコイルのもう一方の端部は
第2のスイッチング手段32としてのMOS型FETの
ドレイン・ソースを介して直流電源10の負側出力端に
接続している。そして、スイッチング手段12,32の
各ゲートには、スイッチング制御回路40Aから交互に
オン時間を有する第1,第2の2種のスイッチングパル
スが各抵抗52,53を介して供給されるようになって
いる。コンバータトランス11とスイッチング手段12
は、第1の交流化手段としての第1のインバータ回路を
構成しており、コンバータトランス31とスイッチング
手段32は、第2の交流化手段としての第2のインバー
タ回路を構成している。
【0038】第1の出力系統であるコンバータトランス
11の二次側には、第1の整流・平滑回路が設けられて
いる。第1の整流・平滑回路は、整流ダイオード13,
転流ダイオード14,コイル15及び平滑コンデンサ1
6で構成されている。コンバータトランス11の二次側
コイル11−2の一端は整流回路としての整流ダイオー
ド13に接続し、さらにその後段に転流ダイオード1
4,コイル15及びコンデンサ16からなる平滑回路が
接続し、平滑用コンデンサ16の両端の出力端子22,
23から出力直流電圧V01を得るようになっている。
【0039】コンバータトランス11と整流ダイオード
13の接続関係は、フォワード型とし、スイッチング手
段12がオンの期間に二次側に電流が流れるようにして
いる。これは、フォワード型とすることにより、後述す
る検出手段による出力直流電圧の検出値が即座にスイッ
チング制御回路40Aにフィードバックされるようにす
るためである。
【0040】同様に、第2の出力系統であるコンバータ
トランス31の二次側には、第2の整流・平滑回路が設
けられている。第2の整流・平滑回路は、整流ダイオー
ド33,転流ダイオード34,コイル35及び平滑コン
デンサ36で構成されている。コンバータトランス31
の二次側コイル31−2の一端は整流回路としての整流
ダイオード33に接続し、さらにその後段に転流ダイオ
ード34,コイル35及びコンデンサ36からなる平滑
回路が接続し、平滑用コンデンサ36の両端の出力端子
37,38から出力直流電圧V02を得るようになってい
る。
【0041】コンバータトランス31と整流ダイオード
33の接続関係は、フォワード型とし、スイッチング手
段32がオンの期間に二次側に電流が流れるようにして
いる。これは、コンバータトランス11の場合と同様に
フォワード型とすることにより、後述する検出手段によ
る出力直流電圧の検出値が即座にスイッチング制御回路
40Aにフィードバックされるようにするためである。
【0042】コンバータトランス11,31における負
側の出力端子23,38は互いに共通に接続してある。
【0043】さらに、第1の出力系統であるコンバータ
トランス11側の出力端子22,23間には、検出手段
が設けられている。検出手段は、抵抗17,18,1
9,54,フォトカプラ20及びコンパレータ回路で構
成されている。コンバータトランス11側の出力端子2
2,23間には、出力電圧検出用の抵抗17,18,1
9が直列に接続し、これらの抵抗の分圧点の電圧を出力
監視用のコンパレータ回路(コンパレータと基準電圧源
から成っている)21に供給している。また、第1の出
力系統における検出用抵抗17,18の接続点に対し
て、第2の出力系統における正側出力端子37を、抵抗
54を介して接続する構成としている。コンパレータ回
路21に入力する検出電圧は常に基準電圧を越えるよう
に設定されており、基準電圧を越えた度合いに応じてコ
ンパレータ回路21に接続したフォトカプラ20の発光
ダイオード20−1の光度が変化し、その光度変化を後
述のスイッチング制御回路40Aのフォトトランジスタ
20−2で受光し、フォトトランジスタ20−2の導通
抵抗値を変化させることによりスイッチング制御回路4
0Aにフィードバック(負帰還)をかけるようにしてあ
る。
【0044】図2に、図1におけるスイッチング制御回
路40Aの回路構成を示す。図2のスイッチング制御回
路40Aは、ICチップ構成となっており、直流電源V
ccに接続する端子1と基準電位点(グランド)に接続す
る端子4との間に基準電圧源41と抵抗42,43を直
列に接続し、抵抗42,43の接続点をオペアンプ44
の負側入力端に接続し、オペアンプ44の正側入力端に
接続する端子5と基準電圧源41の出力端に接続する端
子6との間に前記フォトカプラ20のフォトトランジス
タ20−2を接続し、オペアンプ44の出力端とその負
側入力端間にコンデンサ45と抵抗46を直列に接続し
ている。オペアンプ44,コンデンサ45及び抵抗46
は、誤差アンプを構成している。オペアンプ44の正側
入力端の電圧は、装置の動作時、負側入力端の基準電圧
より常に高くなるように設計されている。誤差アンプを
構成するオペアンプ44からの誤差出力はコンパレータ
47の負側入力端(基準端)に接続し、コンパレータ4
7の正側入力端には三角波発生器48から三角波信号が
入力されるようになっている。コンパレータ47から
は、前記フォトカプラ20を介してフィードバックされ
る検出電圧に応じてパルス幅が変調された単一パルスが
出力される。
【0045】そして、コンパレータ47の出力端は、前
記コンパレータ47からの単一パルスに基づいてプッシ
ュプル駆動用の2つのスイッチングパルスを生成するロ
ジック回路に供給される。ロジック回路は、反転ゲート
60,ナンドゲート62,63,及びアンドゲート6
4,65から構成されている。前記コンパレータ47の
出力端が反転ゲート60を介してTフリップフロップ6
1のT端子に接続し、Tフリップフロップ61のQ端子
はナンドゲート62の一方の入力端に接続し反転Q端子
はナンドゲート63の一方の入力端に接続しており、ナ
ンドゲート62,63のそれぞれのもう一方の入力端に
は前記基準電圧源41の出力端が接続している。ナンド
ゲート62の出力端はアンドゲート64の一方の入力端
に接続し、ナンドゲート63の出力端はアンドゲート6
5の一方の入力端に接続しており、アンドゲート64,
65のそれぞれのもう一方の入力端には前記コンパレー
タ47の出力端が接続している。
【0046】そして、アンドゲート64,65の各出力
端は、第1,第2のスイッチング手段12,32をドラ
イブするためのドライブ回路に接続している。ドライブ
回路は、トランジスタ49A,49B,50A,50
B,51A,51Bから構成されている。前記アンドゲ
ート64の出力端はトランジスタ49Aのベースに接続
し、トランジスタ49Aのコレクタがトランジスタ50
A,51Aをプッシュプル接続して成る電力増幅器の共
通のベースに接続し、該電力増幅器の共通エミッタ出力
を端子2より第1のスイッチングパルスとして出力し、
前記スイッチング手段12のゲートに供給している。同
様に、前記アンドゲート65の出力端はトランジスタ4
9Bのベースに接続し、トランジスタ49Bのコレクタ
がトランジスタ50B,51Bをプッシュプル接続して
成る電力増幅器の共通のベースに接続し、該電力増幅器
の共通エミッタ出力を端子3より第2のスイッチングパ
ルスとして出力し、前記スイッチング手段32のゲート
に供給している。
【0047】図2のスイッチング制御回路40Aの端子
2,3からは図3(b) に示すようなスイッチングパルス
が出力されて、スイッチング手段12,32の各ゲート
に供給される。図3(a) は従来例(図6)で用いられる
スイッチングパルスを示している。
【0048】以上の図1及び図2の構成において、直流
電源10からの入力直流電圧は第1,第2のコンバータ
トランス11,31の各一次側コイル11−1,31−
1に供給され、第1,第2のスイッチング手段12,3
2で、スイッチング制御回路40Aからの第1,第2の
スイッチングパルスにてそれぞれ時間的に交互にオンオ
フされ、コンバータトランス11,31の各二次側コイ
ル11−2,31−2に2つの系統で交流パルスを出力
する。これらの2つの交流パルスも互いに極性的に反対
の波形となっている。これらの交流パルスは後段の第
1,第2の各整流・平滑回路で直流化されて第1,第2
の出力直流電圧V01,V02として出力される。
【0049】ここで、第1のスイッチング手段12がオ
ンしている期間に、第1の整流・平滑回路の出力直流電
圧V01が高くなるように変動した場合、その出力変化は
コンパレータ回路21で直ちに検出され、発光ダイオー
ド20−1の光度を増すので、スイッチング制御回路4
0Aのフォトトランジスタ20−2の導通抵抗が低下
し、誤差検出用オペアンプ44の正側入力電圧が負側基
準値に対して増大しオペアンプ44の誤差電圧も増加す
る。従って、図7に示したように、コンパレータ47の
負側入力電圧aは上昇し、コンパレータ正側の三角波信
号bと比較することによって、そのコンパレータ出力と
して得られるパルスcのオン期間に相当するパルス幅は
減少し、そのパルスcが次段のロジック回路(60〜6
5)及び後段のドライブ回路(49A,50A及び51
A)を経て第1のスイッチング手段12のゲートに供給
され、スイッチング手段12のオン期間が減少するよう
に制御される。第1の整流・平滑回路の出力直流電圧V
01が低くなるように変動した場合は、スイッチング手段
12のオン期間が増加するように制御される。これによ
り、第1の出力直流電圧V01が一定となるように制御さ
れる。
【0050】同様に、第2のスイッチング手段32がオ
ンしている期間に、第2の整流・平滑回路の出力直流電
圧V02が高くなるように変動した場合、その出力変化は
コンパレータ回路21で直ちに検出され、発光ダイオー
ド20−1の光度を増すので、スイッチング制御回路4
0Aのフォトトランジスタ20−2の導通抵抗が低下
し、誤差検出用オペアンプ44の正側入力電圧が負側基
準値に対して増大しオペアンプ44の誤差電圧も増加す
る。従って、図7に示したように、コンパレータ47の
負側入力電圧aは上昇し、コンパレータ正側の三角波信
号bと比較することによって、そのコンパレータ出力と
して得られるパルスcのオン期間に相当するパルス幅は
減少し、そのパルスcが次段のロジック回路(60〜6
5)及び後段のドライブ回路(49B,50B及び51
B)を経て第2のスイッチング手段32のゲートに供給
され、スイッチング手段32のオン期間が減少するよう
に制御される。第2の整流・平滑回路の出力直流電圧V
02が低くなるように変動した場合は、スイッチング手段
32のオン期間が増加するように制御される。これによ
り、第2の出力直流電圧V02が一定となるように制御さ
れる。
【0051】以上の第1の実施の形態によれば、スイッ
チング制御回路40A内の誤差アンプで生成した単一パ
ルスを時間的に交互に出力するロジック回路にて第1,
第2のスイッチングパルスを発生して第1,第2のスイ
ッチング手段12,32を制御することにより、第1,
第2の出力系統における第1,第2の出力直流電圧V0
1,V02が、1つの検出手段及び1つのスイッチング制
御回路で時間的に交互にフィードバック制御され、一方
の出力直流電圧がもう一方の出力直流電圧の影響を受け
て不安定になるのを防いで、2つの出力直流電圧V01,
V02を安定化制御することができる。
【0052】図4は本発明の第2の実施の形態のスイッ
チング電源装置を示す回路図である。本実施の形態で
は、複数の出力系統を有する他のインバータ式のスイッ
チング電源装置を示している。図1及び図8と同一機能
を有する部分には同一符号を付してある。
【0053】図4で図1と異なる点は、出力系統が2つ
設けられていることは同じあるが、第2の出力系統の出
力を、第1の出力系統の出力端子22,23に接続した
ものである。その他の構成は、図6と全く同様である。
これは、負荷が接続される出力端子は1つであるが、そ
の接続負荷の負荷電流が大きい場合に対応できるように
構成した装置である。即ち、第1のコンバータトランス
11,第1のスイッチング手段12及び第1の整流・平
滑回路による第1の出力系統と、第2のコンバータトラ
ンス31,第2のスイッチング手段32及び第1の整流
・平滑回路による第2の出力系統とを有するが、負荷出
力の出力端子22,23を共通にしてああり、中間の段
階では2系統の回路構成であるために負荷電力が大きい
場合にも耐え得る回路構成となっている。その他の構成
は、図1と同様である。スイッチング制御回路40Aに
ついても、図3で説明した回路と同様のものが使用され
る。
【0054】図4の構成において、第1,第2の交流化
手段にそれぞれ接続した第1,第2の整流・平滑回路の
各出力端を互いに共通に接続した構成としているが、こ
のように構成しても、スイッチング制御回路40Aが前
述したように第1,第2の交流化手段に含まれる第1,
第2のスイッチング手段をプッシュプル駆動して交互に
オンオフさせるため、直流電源10から第1のコンバー
タトランス11と第2のコンバータトランス31に交互
に電流が供給されるため、第1のコンバータトランス1
1と第2のコンバータトランス31とで流れる電流にア
ンバランスを生じることがなく、従って特定部品にかか
るストレスも減少できる。
【0055】図5は本発明の第3の実施の形態のスイッ
チング電源装置を示す回路図である。本実施の形態で
は、複数の出力系統を有するチョッパ式のスイッチング
電源装置を示している。図1及び図4と同一機能を有す
る部分には同一符号を付してある。
【0056】図5において、直流電源10の正側電源ラ
インと負側電源ライン間には、第1の降圧チョッパ回路
と、第2の降圧チョッパ回路とが並列に接続されてい
る。第1の降圧チョッパ回路は、直流電源10の負側電
源ライン上に例えばMOS型FETを用いた第1のスイ
ッチング手段12のソース・ドレインが直列に介挿され
ており、直流電源10の正側電源ラインと前記スイッチ
ング手段12の後段の負側電源ライン間には転流ダイオ
ード14,コイル15及び平滑コンデンサ16から成る
第1の整流・平滑回路が設けられ、平滑コンデンサ16
の両端の出力端子22,23から第1の出力直流電圧V
01を出力する構成となっている。また、第2の降圧チョ
ッパ回路は、同様に、直流電源10の負側電源ライン上
に例えばMOS型FETを用いた第1のスイッチング手
段32のソース・ドレインが直列に介挿されており、直
流電源10の正側電源ラインと前記スイッチング手段3
2の後段の負側電源ライン間には転流ダイオード34,
コイル35及びコンデンサ36から成る第2の整流・平
滑回路が設けられ、平滑コンデンサ36の両端の出力端
子37,38から第2の出力直流電圧V02を出力する構
成となっている。
【0057】そして、第1の降圧チョッパ回路の正側出
力端子22と第2の降圧チョッパ回路の正側出力端子3
7との間に抵抗17,抵抗54を直列接続し、抵抗1
7,抵抗54の接続点を、スイッチング制御回路40A
の端子5(誤差アンプ入力端)に直接接続している。ス
イッチング制御回路40Aの端子2は抵抗52を介して
第1のスイッチング手段12のゲートに接続し、スイッ
チング制御回路40Aの端子3は抵抗53を介して第2
のスイッチング手段32のゲートに接続している。スイ
ッチング制御回路40Aは、図2と同様の構成となって
いる。
【0058】このように構成された図5の構成におい
て、第1,第2の降圧チョッパ回路の各交流化手段とし
ての第1,第2のスイッチング手段12,32が交互に
オンオフし、1つの検出手段(抵抗17,54)と1つ
のスイッチング制御回路40Aで第1,第2の出力直流
電圧V01,V02を別々に安定化することができる。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、スイッチング
制御回路内の誤差アンプで生成した単一パルスを時間的
に交互に出力するロジック回路にて第1,第2のスイッ
チングパルスを発生して第1,第2のスイッチング手段
を制御することにより、第1,第2の出力系統における
第1,第2の出力直流電圧が、1つの検出手段及び1つ
のスイッチング制御回路で時間的に交互にフィードバッ
ク制御され、第1,第2の出力直流電圧を安定化制御す
ることができる。
【0060】更に、出力側の第1,第2の整流・平滑回
路を構成する整流素子に流れる電流をプッシュプル動作
による分流で、ピーク値を抑えることにより、それに起
因するノイズを抑えることができる。
【0061】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
を、インバータ式のスイッチング電源装置に適用したも
のである。第1,第2の交流化手段としての2つのイン
バータ回路が交互にオンオフし、1つの検出手段と1つ
のスイッチング制御回路で第1,第2の出力直流電圧を
別々に安定化することができる。
【0062】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
を、チョッパ式のスイッチング電源装置に適用したもの
である。第1,第2の交流化手段としての2つのチョッ
パ回路の第1,第2のスイッチング手段が交互にオンオ
フし、1つの検出手段と1つのスイッチング制御回路で
第1,第2の出力直流電圧を別々に安定化することがで
きる。
【0063】請求項4の発明によれば、第1,第2の交
流化手段にそれぞれ接続した第1,第2の整流・平滑回
路の各出力端を互いに共通に接続し、負荷電流の大きい
1つの負荷に対応できるスイッチング電源装置を構成す
るもので、このように構成しても、第1,第2の交流化
手段を構成する第1,第2のスイッチング手段をプッシ
ュプル駆動して交互にオンオフするため、第1の系統と
第2の系統とで流れる電流にアンバランスを生じること
がなく、従って特定部品にかかるストレスも減少し、装
置としての信頼性を向上できる。
【0064】請求項5の発明によれば、請求項4の発明
を、インバータ式スイッチング電源装置に適用したもの
である。第1,第2の交流化手段としての2つのインバ
ータ回路が交互にオンオフし、第1のスイッチング手段
と第2のスイッチング手段とで流れる電流にアンバラン
スを生じることがなく、1つの出力直流電圧を安定化
し、大電流負荷に対応することができる。
【0065】請求項6記載の発明によれば、第1,第2
のスイッチング手段に単一パルスを供給して駆動する従
来のスイッチング制御回路に対して、プッシュプル信号
を生成するロジック回路を付加した構成とすることによ
り、従来回路で出力される前記単一パルスに基づき、プ
ッシュプル駆動するために必要な第1,第2の2つのス
イッチングパルスを生成できるようにした。従来回路に
簡単なロジック回路を付加するのみで実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスイッチング電源
装置を示す回路図。
【図2】本発明に係るスイッチング制御回路を示す回路
図。
【図3】本発明実施の形態で使用されるスイッチングパ
ルスを示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源
装置を示す回路図。
【図5】本発明の第3の実施の形態のスイッチング電源
装置を示す回路図。
【図6】従来のスイッチング電源装置を示す回路図。
【図7】従来例におけるスイッチング制御回路で生成さ
れるスイッチングパルスを説明する図。
【図8】他の従来例のスイッチング電源装置を示す回路
図。
【符号の説明】
10…直流電源 11…第1のコンバータトランス 12…第1のスイッチング手段 13,33…整流ダイオード 16,36…平滑コンデンサ 17〜19,54…出力電圧検出用の抵抗 20…検出信号伝達用のフォトカプラ(光結合手段) 40A…スイッチング制御回路 47…単一パルス発生用のコンパレータ 60〜65の回路…プッシュプル信号発生用のロジック
回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と;前記直流電源からの入力直流
    電圧を第1,第2のスイッチング手段を用いてそれぞれ
    交流化する第1,第2の交流化手段と;前記第1,第2
    の交流化手段からの各交流電圧をそれぞれ整流・平滑
    し、第1,第2の出力直流電圧を得る第1,第2の整流
    ・平滑回路と;前記第1,第2の整流・平滑回路のいず
    れか一方或いは両者に共通して設けられ、前記第1,第
    2の出力直流電圧の各変化を検出することが可能な検出
    手段と;前記検出手段で検出される電圧に応じてパルス
    幅を変調した単一パルスを出力し、その単一パルスに基
    づいて前記第1,第2のスイッチング手段をプッシュプ
    ル駆動するための第1,第2のスイッチングパルスを出
    力するスイッチング制御回路と;を具備したことを特徴
    とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】前記第1,第2の交流化手段は、前記直流
    電源からの入力直流電圧が第1,第2の一次側コイルに
    供給される第1,第2のコンバータトランスを有し、第
    1,第2の一次側コイルそれぞれに前記第1,第2のス
    イッチング手段を有して交流化を行い、第1,第2の二
    次側コイルにそれぞれ交流電圧を出力する第1,第2の
    インバータ回路で構成され、 前記検出手段は、前記第1の整流・平滑回路の出力直流
    電圧の変化を検出する抵抗分圧回路と;前記抵抗分圧回
    路の分圧点に対して前記第2の整流・平滑回路の出力直
    流電圧の変化を伝える抵抗回路と;前記抵抗分圧回路の
    分圧点に得られる電圧を監視し、基準電圧に対する変化
    度合いを前記スイッチング制御回路に伝達する光結合手
    段と;で構成されることを特徴とする請求項1記載のス
    イッチング電源装置。
  3. 【請求項3】前記第1,第2の交流化手段は、前記第
    1,第2のスイッチング手段のみで構成され、該1,第
    2のスイッチング手段はそれぞれ前記第1,第2の整流
    ・平滑回路と共に第1,第2のチョッパ式電源回路を構
    成し、 前記検出手段は、前記第1,第2の整流・平滑回路の正
    側出力端同士を複数の抵抗で接続し、この抵抗接続点の
    電圧を前記スイッチング制御回路に直接伝達することを
    特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】直流電源と;前記直流電源からの入力直流
    電圧を第1,第2のスイッチング手段を用いてそれぞれ
    交流化する第1,第2の交流化手段と;前記第1,第2
    の交流化手段からの各交流電圧をそれぞれ整流・平滑す
    る第1,第2の整流・平滑回路を有し、第1,第2の整
    流・平滑回路の出力端同士を共有化し、1つの出力直流
    電圧を得る手段と;前記第1,第2の整流・平滑回路に
    共通に設けられ、前記出力直流電圧の変化を検出する検
    出手段と;前記検出手段で検出される電圧に応じてパル
    ス幅を変調した単一パルスを出力し、その単一パルスに
    基づいて前記第1,第2のスイッチング手段をプッシュ
    プル駆動するための第1,第2のスイッチングパルスを
    出力するスイッチング制御回路と;を具備したことを特
    徴とするスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】前記第1,第2の交流化手段は、前記直流
    電源からの入力直流電圧が第1,第2の一次側コイルに
    供給される第1,第2のコンバータトランスを有し、第
    1,第2の一次側コイルそれぞれに前記第1,第2のス
    イッチング手段を有して交流化を行い、第1,第2の二
    次側コイルにそれぞれ交流電圧を出力する第1,第2の
    インバータ回路で構成され、 前記検出手段は、前記第1又は第2の整流・平滑回路の
    出力直流電圧の変化を検出する抵抗分圧回路と;前記抵
    抗分圧回路の分圧点に得られる電圧を監視し、基準電圧
    に対する変化度合いを前記スイッチング制御回路に伝達
    する光結合手段と;で構成されることを特徴とする請求
    項4記載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】前記スイッチング制御回路は、 前記検出手段で検出される電圧を入力し、基準電圧との
    誤差を出力する誤差アンプと;三角波信号を発生する三
    角波発生器と;前記三角波発生器からの三角波信号と前
    記誤差アンプからの誤差信号とを比較し、前記単一パル
    スを出力するコンパレータと;前記コンパレータからの
    単一パルスを入力し、前記第1,第2のスイッチング手
    段をプッシュプル駆動するための第1,第2のスイッチ
    ングパルスを発生するロジック回路と;前記ロジック回
    路からの第1,第2のスイッチングパルスを前記第1,
    第2のスイッチング手段に供給しドライブするドライブ
    回路と;を具備したことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれか1つに記載のスイッチング電源装置。
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