JPH10108212A - カラーエンコーダ用マトリックス装置および信号合成方法 - Google Patents

カラーエンコーダ用マトリックス装置および信号合成方法

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JPH10108212A
JPH10108212A JP8275555A JP27555596A JPH10108212A JP H10108212 A JPH10108212 A JP H10108212A JP 8275555 A JP8275555 A JP 8275555A JP 27555596 A JP27555596 A JP 27555596A JP H10108212 A JPH10108212 A JP H10108212A
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signal
color
signals
constant
subtraction
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JP8275555A
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Masahiro Jiyuen
正博 壽圓
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル方式のカラーエンコーダ用マトリッ
クス回路において、回路規模を削減し、IC化を容易に
しかつ低価格化を図る。 【解決手段】 3原色信号R,G,Bから、輝度信号Y
と色差信号R−Y,B−Yを合成するカラーエンコーダ
用マトリックス装置において、3原色信号から第1およ
び第2の引き算信号R−G,B−Gを生成し、第1,第
2の引き算信号にかかる合成係数のうち、それぞれに最
小のものを使用して第1,第2の最小常数かけ算信号
0.3(R−G),0.11(B−G)を生成し、前記
第1,第2の引き算信号からそれぞれ前記第1,第2の
最小常数かけ算信号を引き算して第3,第4の常数かけ
算信号(1−0.3)(R−G),(1−0.11)
(B−G)を生成し、第1,第2の最小常数かけ算信号
と第3,第4の常数かけ算信号と前記他の1色の色信号
との加減算で輝度信号と色差信号とを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーエンコーダ
用マトリックス装置および信号合成方法に関し、特に必
要最小限のかけ算器とデジタル回路で比較的実現しやす
い加減算回路を使用することにより、マトリックス装置
の回路規模を削減しIC化を容易にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビカメラのカラー信号エンコ
ーダ部に使用するマトリックス回路は、NTSC方式の
場合は赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の各
色信号から、輝度信号(Y)と2つの色差信号(R−
Y),(B−Y)もしくは2つの色差信号を比較化した
信号(Cr,Cb)とに変換する回路である。
【0003】このようなマトリックス回路によって行な
われる変換処理は次のような数式で表わすことができ
る。
【数1】 Y= 0.3R+0.59G+0.11B R−Y= 1.4Cr= 0.7R−0.59G−0.11B B−Y=1.78Cb=0.89B−0.59G− 0.3R
【0004】このような数式1を使用して輝度信号Yお
よび色差信号R−Y,B−Yを求めるためには、各色信
号に常数0.3,0.59,0.11,0.7,0.8
9をかけ算するための常数かけ算回路5個と符号つき足
し算回路を必要とする。さらに、2つの色差信号R−
Y,B−Yを規格化した信号Cr,Cbを得るためにさ
らに2つの常数かけ算回路を必要とする。
【0005】必要なかけ算回路の数を低減するために前
記数式1を次のように書き換えることが知られている。
【数2】 Y=G+0.3(R−G)+0.11(B−G) R−Y= 0.7(R−G)−0.11(B−G) B−Y= −0.3(R−G)+0.89(B−G)
【0006】この数式を使用することにより、かけ算す
べき常数の種類が少なくなり、したがって常数かけ算回
路の数が前記数式1による場合よりも1個少なく4個に
削減される。また、各色信号の差信号を使用して常数か
け算を行なうため、誤差信号が出にくく、信号処理がし
やすくなる。このような信号処理は、アナログ信号処理
の場合は引き算回路として差動増幅器が使用され、かつ
常数かけ算器は各信号のゲインを変えれば済むので比較
的実現しやすく、IC化も容易であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記数
式2を使用してマトリックス回路を実現する場合でも、
前述のように4種類の常数かけ算器が必要となる。特に
デジタル回路でマトリックス回路を実現する場合には、
デジタル方式のかけ算器は一般にアナログ方式のかけ算
器に比べて複雑になるため、マトリックス回路全体とし
て回路規模がかなり大きくなり、IC化に際してIC基
板上の大きな面積を占有するという不都合があった。
【0008】本発明の目的は、前述の従来例の装置にお
ける問題点に鑑み、デジタル方式のマトリックス回路に
おいて、常数かけ算回路の数をさらに低減しかつかけ算
すべき常数の値を小さな値とすることができるようにし
て、回路規模を削減し少ない占有面積で容易にIC化で
きるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、例えばNT
SC方式の場合、前記数式2を次のように書き換える。
【数3】 Y= G+0.3(R−G) +0.11(B−G) R−Y=(1−0.3)(R−G) −0.11(B−G) B−Y= −0.3(R−G)+(1−0.11)(B−G)
【0010】数式3において、輝度信号Yについては前
記数式2のものと同じであるが、2つの色差信号R−
Y,B−Yについては、常数0.7を(1−0.3)で
置き換え、かつ常数0.89は(1−0.11)で置き
換えている。これによって、常数の数が前記数式2では
4種類であったのに対し、数式3では2種類のみとなっ
ている。すなわち、前記数式2における4つの常数の
内、加算すると1になる2組の常数があることに着目
し、数式3を得ることができる。
【0011】すなわち加算すると1になる1組の常数
0.3および0.7の内大きい方の常数0.7は小さい
方の常数0.3を使用して(1−0.3)の演算で実現
し、他の1組の加算すると1になる常数0.11および
0.89の内大きい方の常数0.89は小さい方の常数
0.11を使用して(1−0.11)の演算で実現す
る。これによって、0.3(R−G)と0.11(B−
G)の部分にのみ常数かけ算器を使用し、後は符号つき
足し算回路を使用することによりマトリックス回路を実
現できることが分かる。
【0012】このように、常数かけ算器の係数は最小の
常数をかけ算するよう構成し、かけ算結果の精度が一定
とすれば必要なビット幅を削減できるようにすることが
できる。例えば、R,G,Bの各入力が正の整数8ビッ
ト精度であったとすると、(R−G)は同じ精度では通
常9ビットの2の補数の整数となるが、0.3(R−
G)は常数が1/2以下なので、8ビットの2の補数の
整数で表現できる。同様に、0.11(B−Y)は1/
8以下なので、6ビットの2の補数の整数で表現でき、
常数かけ算器の計算ビット数の削減を図ることができ
る。
【0013】以上の原理にもとづき、前記目的を達成す
るために、本発明の第1の態様では、3原色信号から、
輝度信号と色差信号を合成するカラーエンコーダ用マト
リックス装置が提供され、該マトリックス装置は、3原
色の内の2つの色の色信号からそれぞれ他の1色の色信
号を引き算して第1および第2の引き算信号を生成する
第1および第2の引き算手段と、前記第1および第2の
引き算信号のそれぞれにかかる合成係数の内、それぞれ
に最小のものを使用して第1および第2の最小常数かけ
算信号を生成する第1および第2の常数かけ算手段と、
前記第1および第2の引き算信号からそれぞれ前記第1
および第2の最小常数かけ算信号を引き算して第3およ
び第4の常数かけ算信号を生成する第3および第4の引
き算手段と、前記第1および第2の最小常数かけ算信号
と前記第3および第4の常数かけ算信号と前記他の1色
の色信号との加減算で前記輝度信号と色差信号とを得る
ための加減算手段とを備えている。
【0014】この場合、前記加減算手段は、前記第1お
よび第2の最小常数かけ算信号と前記第3および第4の
常数かけ算信号との加減算により色差信号を生成し、前
記第3および第4の常数かけ算信号と前記他の1色の色
信号の加減算により輝度信号を生成するよう構成でき
る。
【0015】また、前記第1および第2の常数かけ算手
段はROMテーブルで実現することもでき、構成を簡略
化することができる。
【0016】さらに、前記加減算手段で得られた色差信
号に所定の常数をかけ算することにより規格化された色
差信号を得るための第3および第4の常数かけ算手段を
設けることができる。
【0017】本発明の第2の態様では、3原色信号R
(赤),G(緑),B(青)から、輝度信号Yと2つの
色差信号R−Y,B−Yを合成するカラーエンコーダ用
マトリックス装置が提供され、該マトリックス装置は、
3原色の内の2つの色の色信号R,Bからそれぞれ他の
色の色信号Gを引き算して第1および第2の引き算信号
R−G,B−Gを生成する第1および第2の引き算手段
と、前記第1および第2の引き算信号R−G,B−Gの
それぞれにかかる合成係数の内それぞれに最小のもので
ある0.3および0.11をかけ算して第1および第2
の最小常数かけ算信号0.3(R−G),0.11(B
−G)を生成する第1および第2の常数かけ算手段と、
前記第1および第2の引き算信号R−G,B−Gからそ
れぞれ前記第1および第2の最小常数かけ算信号0.3
(R−G),0.11(B−G)を引き算して第3およ
び第4の常数かけ算信号(1−0.3)(R−G),
(1−0.11)(B−G)を生成する第3および第4
の引き算手段と、前記第3の常数かけ算信号(1−0.
3)(R−G)から前記第2の最小常数かけ算信号0.
11(B−G)を減算して第1の色差信号R−Yを生成
し、前記第4の常数かけ算信号(1−0.11)(B−
G)から前記第1の最小常数かけ算信号0.3(R−
G)を減算して第2の色差信号B−Yを生成し、かつ前
記他の1色の色信号Gと前記第1の最小常数かけ算信号
0.3(R−G)と前記第2の最小常数かけ算信号0.
11(B−G)とを加算し輝度信号を生成する加減算手
段とを備えている。
【0018】さらに、前記加減算手段によって得られた
第1および第2の色差信号R−Y,B−Yにそれぞれ所
定の常数をかけ算して規格化された色差信号を生成する
第3および第4の常数かけ算手段を設けることができ
る。
【0019】本発明の第3の態様では、3原色信号か
ら、輝度信号と2つの色差信号を合成する方法が提供さ
れ、該方法は、3原色のうちの2つの色の色信号からそ
れぞれ他の1色の色信号を引き算して第1および第2の
引き算信号を生成する段階と、前記第1および第2の引
き算信号のそれぞれにかかる合成係数の内それぞれの最
小のものを使用してかけ算を行ない第1および第2の最
小常数かけ算信号を生成する段階と、前記第1および第
2の引き算信号からそれぞれ前記第1および第2の最小
常数かけ算信号を引き算してそれぞれ第3および第4の
常数かけ算信号を生成する段階と、前記第3の常数かけ
算信号から前記第2の最小常数かけ算信号を減算して第
1の色差信号を生成し、前記第4の常数かけ算信号から
前記第1の最小常数かけ算信号を減算して第2の色差信
号を生成し、かつ前記他の1色の色信号と前記第1の最
小常数かけ算信号と前記第2の最小常数かけ算信号との
加算により輝度信号を生成する段階とを備えている。
【0020】この場合、前記第1および第2の色差信号
にそれぞれ所定の常数をかけ算して規格化された色差信
号を得る段階を備えると好都合である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明に係わ
るカラーエンコーダ用マトリックス装置および信号合成
方法につき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
わるカラーエンコーダ用マトリックス装置の概略の構成
を示すもので、NTSC方式の場合の例を示す。図1の
マトリックス装置は、引き算回路1,2,3,4,6,
7と、足し算回路5,8と、常数かけ算器9,10,1
1,12と、信号のタイミングを合わせるための遅延回
路13,14,15と、リミッタ回路16と、Dフリッ
プフロップ回路17,18,19,20,21,22,
23,24,25となどで構成される。
【0022】引き算回路1,2,3,4,6,7は符号
つき足し算器で構成できる。マイナスの符号を有する側
の入力が2の補数となり、該2の補数と他方の側の入力
とが足し算され、結果として引き算が行なわれる。ま
た、足し算回路5,8は符号つき足し算器で構成され
る。常数かけ算器9,10,11,12は通常パイプラ
インプロセッサによって実現されるが、後に説明するよ
うにリードオンリメモリ(ROM)テーブルで構成する
こともできる。常数かけ算器9および11は、それぞれ
入力信号に対し常数0.3および0.11を乗算するも
のである。他の常数かけ算器11,12は入力信号に対
しそれぞれ常数1/1.4および1/1.78を乗算し
て規格化された色差信号CrおよびCbを生成するもの
である。
【0023】信号のタイミングを合わせるための遅延回
路13,14,15は、任意の遅延回路で構成でき、例
えば複数個のインバータを縦続接続したもの、あるいは
CCD素子、その他が使用される。Dフリップフロップ
17,18,19,20,21,22,23,24,2
5はパイプライン信号処理を行なう場合のタイミング合
わせなどに使用される。
【0024】また、リミッタ回路16は、計算誤差によ
る出力のオーバフローおよびアンダフローを防止し、出
力信号の値の範囲を所定の範囲に限定する働きをなす。
【0025】図11の回路は、各色の色信号入力Gi
n,Rin,Binを受けて輝度信号出力Yout、規
格化された色差信号Cr,Cbを出力するものである。
赤色の信号入力Ginは引き算回路1のマイナス符号側
入力と、引き算回路2のマイナス符号側入力と遅延回路
13の入力に接続されている。赤色の信号入力Rinは
引き算回路1の他方の入力に接続されている。青色の信
号入力Binは引き算回路2の他方の入力に接続されて
いる。
【0026】引き算回路1の出力はDフリップフロップ
17を介して常数かけ算器9の一方の入力と遅延回路1
4の入力に接続されている。常数かけ算器9の他方の入
力には常数0.3を表わす信号が供給され、常数かけ算
器9の出力は引き算回路3のマイナス符号側入力に接続
されかつDフリップフロップ19を介して足し算回路5
の一方の入力におよび引き算回路7のマイナス符号側入
力に接続されている。遅延回路14の出力は引き算回路
3の他方の入力に接続され、引き算回路3の出力はDフ
リップフロップ20を介して引き算回路6のプラス符号
側入力に接続されている。
【0027】引き算回路2の出力はDフリップフロップ
18を介して常数かけ算器10の一方の入力におよび遅
延回路15の入力に接続されている。常数かけ算器10
の他方の入力には常数0.11を表わす信号が供給され
ている。常数かけ算器10の出力は引き算回路4のマイ
ナス符号側入力に接続され、かつDフリップフロップ2
1を介して足し算回路5の他方の入力および引き算回路
6のマイナス符号側入力に接続されている。遅延回路1
5の出力は引き算回路4の入力に接続され、引き算回路
4の出力はDフリップフロップ22を介して引き算回路
7のプラス符号側入力に接続されている。
【0028】遅延回路13の出力は足し算回路8の一方
の入力に接続され、該足し算回路8の他方の入力には足
し算回路5の出力がDフリップフロップ23を介して接
続されている。足し算回路8の出力はリミッタ回路16
を介して輝度信号出力Youtを提供する。
【0029】引き算回路6の出力はDフリップフロップ
24を介して常数かけ算器11の一方の入力に接続され
ている。常数かけ算器11の他方の入力には常数1/
1.4を表わす信号が供給されている。常数かけ算器1
1の出力は規格化された色差信号Crを提供する。
【0030】また、引き算回路7の出力はDフリップフ
ロップ25を介して常数かけ算器12の一方の入力に接
続されている。常数かけ算器12の他方の入力には常数
1/1.78を表わす信号が供給されている。常数かけ
算器12の出力は規格化された色差信号Cbを提供す
る。
【0031】次に、以上のような構成を有するマトリッ
クス回路の動作を説明する。緑色および赤色の色信号が
それぞれ入力GinおよびRinから引き算回路1に供
給され、引き算信号R−Gが計算される。また、緑色の
色信号が入力Ginからかつ青色の色信号が入力Bin
から引き算回路2に供給されて、引き算信号B−Gが計
算される。
【0032】引き算回路1から出力された引き算信号R
−GはDフリップフロップ17でタイミングを合わせた
後、常数かけ算器9において常数0.3をかけ算し0.
3(R−G)が計算される。一方、Dフリップフロップ
17から出力される引き算信号R−Gは遅延回路14で
かけ算器9とタイミングを合わせた後、引き算器3に供
給され、前記常数かけ算器9で得られた0.3(R−
G)が引き算されることにより(1−0.3)(R−
G)=0.7(R−G)が計算される。
【0033】また、前記引き算器2から出力された引き
算信号B−GはDフリップフロップ18でタイミングを
合わせた後、常数かけ算器10に入力され常数0.11
と乗算されて0.11(B−G)が計算される。また、
Dフリップフロップ18から出力された引き算信号B−
Gは遅延回路15によって常数かけ算器10の出力とタ
イミングを合わせた後、引き算回路4において前記0.
11(B−G)が減算されて(1−0.1)(B−G)
=0.89(B−G)が計算される。
【0034】以上のようにして得られた4つの信号0.
3(R−G)と、0.7(R−G)と、0.11(B−
G)と、0.89(B−G)とはそれぞれDフリップフ
ロップ回路19,20,21,22でタイミングを合わ
せた後、足し算回路5、引き算回路6,7において演算
処理される。
【0035】すなわち、引き算回路6では0.7(R−
G)−0.11(B−G)が計算され色差信号(R−
Y)が求められる。また、引き算回路7では、−0.3
(R−G)+0.89(B−G)が計算され色差信号B
−Yが求められる。
【0036】また、足し算回路5では0.3(R−G)
+0.11(B−G)が求められDフリップフロップ回
路23を介して足し算回路8に供給される。足し算回路
8では入力Ginから供給される緑色の色信号が遅延回
路13によってタイミングを合わせた後に供給され、前
記足し算回路5の足し算結果と加算される。これによっ
て、G+0.3(R−G)+0.11(B−G)すなわ
ち輝度信号Yが得られる。この輝度信号Yはリミッタ回
路16を介してオーバフローおよびアンダフローが除去
され輝度信号Youtとして出力される。
【0037】また、前記引き算回路6において計算され
た色差信号R−Yは、Dフリップフロップ回路24にお
いてタイミングを合わせた後、常数かけ算器11に入力
され、所定の規格化因子1/1.4がかけ算されて規格
化された色差信号がCrとして出力される。また、引き
算回路7で求められた色差信号B−YはDフリップフロ
ップ回路25においてタイミングを合わせた後、常数か
け算器12において規格化因子1/1.78がかけ算さ
れて規格化された色差信号Cbが求められ出力される。
なお、常数かけ算器11,12における規格化因子1/
1.4および1/1.78の大きさを補正することによ
り、色信号の大きさと色相を変更調整することもでき
る。
【0038】なお、以上の実施形態に係わるマトリック
ス回路はNTSC方式に関するものであるが、PAL方
式およびハイビジョン方式の映像信号についても同様の
構成でかけ算すべき常数を変更することによって実現す
ることができる。
【0039】図2は、図1の常数かけ算器9,10をR
OMテーブル26,27で構成した例を示す。今例えば
R,G,Bがそれぞれ正の整数で8ビットの精度を有す
るものとすると、前述のように(R−G)および(B−
G)は同じ精度では通常9ビットの2の補数の整数とな
る。常数0.3は1/2以下であるから、0.3(R−
G)は8ビットの2の補数の整数で表現できる。同様
に、常数0.11は1/8以下であるから、0.11
(B−G)は6ビットの2の補数の整数で表現できる。
【0040】従って、0.3(R−G)を得るためのR
OMテーブルは、9ビットの(R−G)信号をアドレス
とし、0.3(R−G)を表わす8ビットのデータを出
力するものとなる。従って、この目的で使用するROM
は4,096ビットの容量が必要となる。
【0041】これに対し、0.11(B−G)を得るた
めのROMテーブルは、9ビットの(B−G)信号をア
ドレスデータとして受け入れ、0.11(B−G)を表
わす6ビットのデータを出力するものとなる。従って、
このためのROMとしては3,072ビットの容量があ
れば良い。これに対し、例えば0.7(R−G)や0.
89(B−G)をROMテーブルで実現しようとする
と、出力データのビット数が増大するため、さらに最大
容量のROMが必要となる。0.7(R−G)や0.8
9(B−G)を実現するのに比べて、0.3(R−G)
や0.11(B−G)を実現する場合にはROMテーブ
ルの容量はそれぞれ1/2と1/8のビット規模で実現
できることになる。
【0042】なお、図2の各ROMテーブルは、それぞ
れアドレス信号として入力されるR−GおよびB−Gの
各データに対応して0.3(R−G)および0.11
(B−G)の値を記憶しておけば良い。なお、R−G,
B−Gの値のうち有意の出力を生じる値についてのみ出
力データを記憶しておけばよいことはもちろんである。
【0043】また、ROMテーブルの出力のビット数が
8ビットに満たない場合は、次段の引き算回路などにお
いては、上位ビット部分に0を必要な数だけ加えてビッ
ト幅を増やすことにより、通常の8ビットの計算処理な
どを行なうことができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、カラー
エンコーダ用のマトリックス回路において、かけ算器の
数を低減するとともに、かけ算器として小さな常数をか
け算するものを使用することができる。従って、マトリ
ックス回路の主要部分をこのような小さな常数のかけ算
器と加減算器のみで構成できるから、回路規模が削減で
き、IC基板上の占有面積を少なくしかつ低価格でIC
化できるようになる。さらに、前述のように常数かけ算
器をROMテーブルで実現すれば、さらに回路規模を大
幅に縮小できる。すなわち、本発明によれば、デジタル
方式のカラーエンコーダ用マトリックス回路の回路規模
を縮小し、IC化を容易にしかつ回路装置の低価格化を
図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態に係わるカラーエンコーダ
用マトリックス回路の概略の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係わるカラーエンコーダ用マトリック
ス回路において、常数かけ算器と等価な機能をROMテ
ーブルで実現するための構成例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2,3,4,6,7 引き算回路 5,8 足し算回路 9,10,11,12 常数かけ算器 13,14,15 遅延回路 16 リミッタ回路 17,18,19,…,25 Dフリップフロップ回路 26,27 ROMテーブル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3原色信号から、輝度信号と色差信号を
    合成するカラーエンコーダ用マトリックス装置であっ
    て、 3原色の内の2つの色の色信号からそれぞれ他の1色の
    色信号を引き算して第1および第2の引き算信号を生成
    する第1および第2の引き算手段と、 前記第1および第2の引き算信号のそれぞれにかかる合
    成係数の内、それぞれに最小のものを使用して第1およ
    び第2の最小常数かけ算信号を生成する第1および第2
    の常数かけ算手段と、 前記第1および第2の引き算信号からそれぞれ前記第1
    および第2の最小常数かけ算信号を引き算して第3およ
    び第4の常数かけ算信号を生成する第3および第4の引
    き算手段と、 前記第1および第2の最小常数かけ算信号と前記第3お
    よび第4の常数かけ算信号と前記他の1色の色信号との
    加減算で前記輝度信号と色差信号とを得るための加減算
    手段と、 を具備することを特徴とするカラーエンコーダ用マトリ
    ックス装置。
  2. 【請求項2】 前記加減算手段は、前記第1および第2
    の最小常数かけ算信号と前記第3および第4の常数かけ
    算信号との加減算により色差信号を生成し、前記第3お
    よび第4の常数かけ算信号と前記他の1色の色信号の加
    減算により輝度信号を生成することを特徴とする請求項
    1に記載のカラーエンコーダ用マトリックス装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の常数かけ算手段は
    ROMテーブルで実現したことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のカラーエンコーダ用マトリックス装置。
  4. 【請求項4】 さらに、前記加減算手段で得られた色差
    信号に所定の常数をかけ算することにより規格化された
    色差信号を得るための第3および第4の常数かけ算手段
    を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の
    カラーエンコーダ用マトリックス装置。
  5. 【請求項5】 3原色信号R(赤),G(緑),B
    (青)から、輝度信号Yと2つの色差信号R−Y,B−
    Yを合成するカラーエンコーダ用マトリックス装置であ
    って、 3原色の内の2つの色の色信号R,Bからそれぞれ他の
    色の色信号Gを引き算して第1および第2の引き算信号
    R−G,B−Gを生成する第1および第2の引き算手段
    と、 前記第1および第2の引き算信号R−G,B−Gのそれ
    ぞれにかかる合成係数の内それぞれに最小のものである
    0.3および0.11をかけ算して第1および第2の最
    小常数かけ算信号0.3(R−G),0.11(B−
    G)を生成する第1および第2の常数かけ算手段と、 前記第1および第2の引き算信号R−G,B−Gからそ
    れぞれ前記第1および第2の最小常数かけ算信号0.3
    (R−G),0.11(B−G)を引き算して第3およ
    び第4の常数かけ算信号(1−0.3)(R−G),
    (1−0.11)(B−G)を生成する第3および第4
    の引き算手段と、 前記第3の常数かけ算信号(1−0.3)(R−G)か
    ら前記第2の最小常数かけ算信号0.11(B−G)を
    減算して第1の色差信号R−Yを生成し、前記第4の常
    数かけ算信号(1−0.11)(B−G)から前記第1
    の最小常数かけ算信号0.3(R−G)を減算して第2
    の色差信号B−Yを生成し、かつ前記他の1色の色信号
    Gと前記第1の最小常数かけ算信号0.3(R−G)と
    前記第2の最小常数かけ算信号0.11(B−G)とを
    加算し輝度信号を生成する加減算手段と、 を具備することを特徴とするカラーエンコーダ用マトリ
    ックス装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記加減算手段によって得られ
    た第1および第2の色差信号R−Y,B−Yにそれぞれ
    所定の常数をかけ算して規格化された色差信号を生成す
    る第3および第4の常数かけ算手段を具備することを特
    徴とする請求項5に記載のカラーエンコーダ用マトリッ
    クス装置。
  7. 【請求項7】 3原色信号から、輝度信号と2つの色差
    信号を合成する方法であって、 3原色のうちの2つの色の色信号からそれぞれ他の1色
    の色信号を引き算して第1および第2の引き算信号を生
    成する段階と、 前記第1および第2の引き算信号のそれぞれにかかる合
    成係数の内それぞれの最小のものを使用してかけ算を行
    ない第1および第2の最小常数かけ算信号を生成する段
    階と、 前記第1および第2の引き算信号からそれぞれ前記第1
    および第2の最小常数かけ算信号を引き算してそれぞれ
    第3および第4の常数かけ算信号を生成する段階と、 前記第3の常数かけ算信号から前記第2の最小常数かけ
    算信号を減算して第1の色差信号を生成し、前記第4の
    常数かけ算信号から前記第1の最小常数かけ算信号を減
    算して第2の色差信号を生成し、かつ前記他の1色の色
    信号と前記第1の最小常数かけ算信号と前記第2の最小
    常数かけ算信号との加算により輝度信号を生成する段階
    と、 を具備することを特徴とする3原色信号から、輝度信号
    と2つの色差信号を合成する方法。
  8. 【請求項8】 さらに、前記第1および第2の色差信号
    にそれぞれ所定の常数をかけ算して規格化された色差信
    号を得る段階を具備することを特徴とする請求項7に記
    載の3原色信号から、輝度信号と2つの色差信号を合成
    する方法。
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