JPH10107608A - 光結合素子の受光部 - Google Patents

光結合素子の受光部

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JPH10107608A
JPH10107608A JP8256965A JP25696596A JPH10107608A JP H10107608 A JPH10107608 A JP H10107608A JP 8256965 A JP8256965 A JP 8256965A JP 25696596 A JP25696596 A JP 25696596A JP H10107608 A JPH10107608 A JP H10107608A
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light
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造後にゼロクロス電圧を任意に変更可能な
光結合素子の受光部を簡単な構成で実現する。 【解決手段】 フォトサイリスタ21は、発光部3が点
灯するか否かに応じ、両端子4a・4b間を導通あるい
は遮断する。両端間電圧Vxがゼロクロス電圧Voxに
達すると、電界効果トランジスタQ13のゲート電圧が
所定のしきい値電圧に達する。この結果、フォトサイリ
スタ21に発生した光電流Isc1 が吸収され、フォトサ
イリスタ21は、発光部3が点灯するか否かに関わら
ず、両端子4a・4b間を遮断する。点灯時の入力電流
F を変更すると、CdSセル32の受光量が変化し、
ゼロクロス電圧調整部23の分圧比、すなわち、電界効
果トランジスタQ13のゲート電圧と両端間電圧Vxと
の比率が変化する。これにより、ゼロクロス電圧Vox
は、入力電流IF に応じて所望の値に調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光部と受光部と
が光学的に結合され、一体化されてなる光結合素子の受
光部に関し、受光部側の端子間に予め設定されるゼロク
ロス電圧以上の電圧が印加された場合、両端子間を遮断
するゼロクロス動作が可能な受光部に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】発光部と受光部とが光学的に結合され、
一体化されてなる光結合素子は、例えば、フォトカプラ
やソリッドステートリレーなどとして、従来より広く使
用されている。これらの光結合素子は、入力側と出力側
とが電気的に絶縁されているので、高電圧での用途にも
広く使われている。当該光結合素子において、出力側と
なる受光部では、大電力の導通/遮断を制御する場合、
スイッチング手段として、逆阻止性のフォトサイリスタ
や双方向性のフォトサイリスタなどを用いることが多
い。
【0003】ここで、上記従来の光結合素子の一例とし
て、受光部のスイッチング手段に逆阻止性のフォトサイ
リスタを使用した光結合素子について説明する。図9の
等価回路に示すように、光結合素子51の入力側の端子
52aから端子52bへ電流が流れると、発光部53の
LED61が点灯する。一方、受光部55において、出
力側の端子54a・54b間には、正の電圧Vxが印加
されている。この状態で、フォトサイリスタ71が上記
LED61から光を受け取ると、カソードK側に設けら
れたNPN型のトランジスタQ52のコレクタ−ベース
間へ、光電流Isc1 が流れる。当該光電流Isc1 は、フ
ォトサイリスタ71のアノードA側に設けられたPNP
型のトランジスタQ51のベース電流として働き、当該
トランジスタQ51を導通させる。これにより、端子5
4aから、当該トランジスタQ51を介して、トランジ
スタQ52のベースへ電流が供給され、フォトサイリス
タ71は、導通状態を維持する。
【0004】上記構成の光結合素子51では、受光部5
5のフォトサイリスタ71は、両端間電圧Vxが、いか
なる値であっても導通する。以降では、両端間電圧Vx
の値に関わらず、発光部が点灯するか否かに応じて、受
光部のスイッチング手段が導通/遮断する場合、当該光
結合素子は、非ゼロクロス動作すると呼ぶ。
【0005】これに対して、例えば、光結合素子を使用
した装置において、EMI( Electro-Magnetic Interf
erence)ノイズを抑える場合などには、両端間電圧Vx
が所定の電圧以下の場合にのみ、スイッチング手段の導
通/遮断を制御できる方がよい。そこで、両端間電圧V
xが所定のしきい値電圧を越えない範囲でのみスイッチ
ング手段が導通すると共に、両端間電圧Vxが上記しき
い値電圧を越えた場合、発光部が点灯するか否かに関わ
らず、スイッチング手段を常に遮断する光結合素子も使
用されている。以降では、このような動作を行う場合、
光結合素子がゼロクロス動作を行うと称し、上記しきい
値電圧をゼロクロス電圧Voxと呼ぶ。
【0006】例えば、図10に示すように、上記ゼロク
ロス動作機能を有する光結合素子51aには、上記光結
合素子51の構成に加えて、NチャネルMOS型の電界
効果トランジスタQ53からなるゼロクロス回路72が
設けられている。当該光結合素子51aでは、両端間電
圧Vxが増加すると、それに伴って、フォトサイリスタ
71のP2層−N1層間電圧、すなわち、電界効果トラ
ンジスタQ53のソース−ゲート電圧が上昇する。そし
て、ソース−ゲート電圧が所定のしきい値電圧を越える
と、電界効果トランジスタQ53が導通する。これによ
り、発光部53が点灯して、フォトサイリスタ71にて
光電流Isc1 が発生しても、当該光電流Isc1 は、電界
効果トランジスタQ53を介してカソードKへ流れる。
この結果、トランジスタQ52のベースへ光電流Isc1
が流れ込まず、トランジスタQ52は遮断される。な
お、この場合は、電界効果トランジスタQ53が導通す
るときの両端間電圧Vxが、ゼロクロス電圧Voxにな
る。
【0007】一方、受光部へ交流電圧が印加されるとき
など、両端間電圧Vxが正の場合と負の場合との双方
で、受光部が両端子間の導通/遮断を制御するときに
は、図11の等価回路に示すように、図9に示すフォト
サイリスタ71に代えて、例えば、3極双方向性サイリ
スタなど、双方向性のフォトサイリスタ74が、受光部
55bのスイッチング手段として使用される。当該双方
向性のフォトサイリスタ74は、上記フォトサイリスタ
71と同様に、アノードA側が端子54aへ接続されて
いるトランジスタQ51・Q52および抵抗R51と、
上記フォトサイリスタ71とは逆に、アノードA側が端
子54bに接続されているトランジスタQ61・Q62
および抵抗R61とで表示される。
【0008】受光部55bの両端間電圧Vxが正の場合
は、上記フォトサイリスタ71と同様に、発光部53か
ら受け取った光によって光電流Isc1 が発生する。これ
により、トランジスタQ51が導通するので、両端子5
4a・54bの間は、導通する。一方、両端間電圧Vx
が負の場合は、発生した光電流Isc2 によりトランジス
タQ61が導通し、両端子54b・54a間を導通させ
る。この結果、受光部55bは、両端間電圧Vxの正負
に関わらず、発光部53の指示に応じて、端子54a・
54b間の導通/遮断を制御できる。
【0009】上記光結合素子51bにゼロクロス動作機
能を付加する場合、図12の等価回路図に示すように、
光結合素子51cの受光部55cには、上記受光部55
bの構成に加えてゼロクロス回路72・72が設けられ
る。各ゼロクロス回路72・72は、NチャネルMOS
型の電界効果トランジスタQ53あるいはQ63から構
成されており、図9と同様に、トランジスタQ51(Q
61)にて発生する光電流Isc1 (Isc2 )を吸収でき
る。これにより、双方向性のフォトサイリスタ74は、
両端間電圧の絶対値|Vx|がゼロクロス電圧Voxを
越えた場合、両端子54a・54b間を遮断できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光結合素子の場合、製造時に、ゼロクロス動作を行
う光結合素子を製造するか、あるいは、非ゼロクロス動
作を行う光結合素子を製造するかを選択しなければなら
ない。したがって、両者を別々に製造して、使い分ける
必要があるという問題を有している。
【0011】この問題を解消するために、特公平7−1
12150号公報では、上記図10に示す光結合素子5
1aの構成において、電界効果トランジスタQ53のゲ
ート−ドレイン間の導通/遮断を制御するフォトトラン
ジスタを設けた構成が開示されている。当該フォトトラ
ンジスタは、第1のレベル以下の入力電流IF が供給さ
れている場合は導通せず、当該光結合素子は、上記光結
合素子51aと同様にゼロクロス動作を行う。一方、第
2のレベル以上の入力電流IF が与えられた場合、上記
フォトトランジスタは導通して、電界効果トランジスタ
Q53を遮断させる。これにより、上記両端間電圧Vx
がゼロクロス電圧Voxより大きいか否かに関わらず、
両端子54a・54b間は、遮断される。この結果、当
該、光結合素子は、入力電流IF のレベルによって、非
ゼロクロス動作するか否かを選択できる。
【0012】ところが、フォトトランジスタを付加した
構成であっても、光結合素子は、ゼロクロス動作、ある
いは、非ゼロクロス動作の一方しか選択できない。した
がって、互いに異なるゼロクロス電圧Voxが要求され
る場合には、依然として、それぞれに応じたゼロクロス
電圧Voxを持つ光結合素子を製造し、使い分ける必要
がある。
【0013】例えば、低いゼロクロス電圧Voxが要求
される場合としては、光結合素子を用いた装置のEMI
( Electro-Magnetic Interference)ノイズを抑制する
場合が挙げられる。また、高いゼロクロス電圧Voxが
要求される場合には、例えば、光結合素子を用いた装置
の負荷がL成分などを持っている場合など、光結合素子
の動作範囲を比較的広くとりたい場合などがある。従来
は、それぞれの用途に応じ、所望のゼロクロス電圧Vo
xを持つ光結合素子を用意して使い分けているため、双
方の用途間で光結合素子を流用できない。したがって、
生産管理や在庫管理などに多大な手間を要している。ま
た、所望のゼロクロス電圧を持つ光結合素子が用意でき
なかった場合は、近い値のゼロクロス電圧を持つ光結合
素子を使用しなければならない。この場合には、当該光
結合素子を用いた装置の性能を低下させる虞れがある。
【0014】さらに、上記構成では、ゼロクロス動作と
非ゼロクロス動作とを切り換えるために、フォトトラン
ジスタなど新たな部材を必要とする。したがって、図9
に示す光結合素子51に比べて、素子数が増加するとい
う問題も生じている。
【0015】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、入力電流によって、ゼロクロ
ス電圧を任意に設定したり、あるいは、ゼロクロス動作
するか否かを選択したりできる簡単な構成の光結合素子
の受光部を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る光
結合素子の受光部は、上記課題を解決するために、例え
ば、逆阻止性や双方向性のフォトサイリスタなど、受光
した場合に導通できるスイッチング手段と、上記スイッ
チング手段の両端間電圧がゼロクロス電圧を越える場
合、上記スイッチング手段が受光しているか否かに関わ
らず、上記スイッチング手段を遮断させるゼロクロス手
段とを備えた光結合素子の受光部において、受光量に基
づいて、上記ゼロクロス手段へゼロクロス電圧を指示す
るゼロクロス電圧調整手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0017】上記構成において、ゼロクロス電圧調整手
段は、例えば、フォトダイオードやCdSセルなどの光
センサによって、光結合素子の発光部などから与えられ
る受光量を検出し、ゼロクロス手段へゼロクロス電圧を
指示している。ゼロクロス手段は、スイッチング手段の
両端間電圧が指示されたゼロクロス電圧を越えない場
合、スイッチング手段を遮断させない。したがって、ス
イッチング手段は、受光した場合に導通し、受光しない
場合は、両端間を遮断する。これにより、光結合素子の
受光部は、受光した光信号に応じて、両端間の導通/遮
断を制御できる。
【0018】一方、スイッチング手段の両端間電圧が上
記ゼロクロス電圧を越えた場合、ゼロクロス手段がスイ
ッチング手段を遮断させるので、光結合素子の受光部
は、受光した光信号に関わらず、両端間を遮断する。
【0019】受光量が変化すると、ゼロクロス電圧調整
手段は、当該受光量に応じて、ゼロクロス手段へ指示す
るゼロクロス電圧を変更する。したがって、例えば、光
結合素子の発光部への入力電流を調整するなどして、ゼ
ロクロス電圧調整手段へ与える光量を調整することによ
って、ゼロクロス電圧を所望の値に設定できる。
【0020】それゆえ、EMI( Electro-Magnetic In
terference)ノイズを削減する場合など、比較的低いゼ
ロクロス電圧が要求される用途と、受光部の負荷がL成
分を有しており、動作範囲を広くとりたい場合など、比
較的高いゼロクロス電圧が要求される用途との双方の用
途で、単一の光結合素子の受光部を用いることができ
る。これにより、従来のように、要求されるゼロクロス
電圧に応じて、複数種類の光結合素子の受光部を製造
し、用途に応じて使い分ける必要がなくなる。
【0021】さらに、使用中であっても、例えば、光結
合素子の発光部の光量を調整するなどしてゼロクロス電
圧を変更できる。したがって、例えば、負荷のL成分や
EMIノイズ量の変化などにより、適切なゼロクロス電
圧が変化した場合であっても、光結合素子の受光部は、
ゼロクロス電圧を適切な値に調整できる。
【0022】なお、光量の調整によりゼロクロス電圧を
高く設定することによって、実使用上、両端間に印加さ
れる電圧の範囲に渡って、光結合素子の受光部は、受光
した光信号に応じて、両端間の導通/遮断を制御でき
る。この結果、ゼロクロス動作するか否かを受光量によ
って選択できる。
【0023】また、請求項2の発明に係る光結合素子の
受光部は、請求項1記載の発明の構成において、上記ス
イッチング手段は、受光量に応じた光電流を発生する受
光素子を備え、上記ゼロクロス手段は、ゲート電圧が所
定のしきい値電圧を越えた場合、上記受光素子が発生す
る光電流を吸収する電界効果トランジスタを備えている
と共に、上記ゼロクロス電圧調整手段は、例えば、Cd
Sセルなどの光導電素子など、受光量によって抵抗値が
変化する可変抵抗と、当該可変抵抗に直列に接続された
抵抗とを備え、当該可変抵抗の抵抗値によって決まる分
圧比にて、上記スイッチング手段の両端に応じて変化す
る電圧を分圧して、上記電界効果トランジスタのゲート
へ印加することを特徴としている。
【0024】上記構成では、ゼロクロス電圧調整手段
は、抵抗と可変抵抗との直列回路により構成されている
ため、例えば、フォトダイオードなどを用いて、受光量
に応じた電圧を生成する回路などに比べて、簡単な構成
で実現できる。さらに、可変抵抗によって、受光量に対
するゼロクロス電圧の特性を決定できる。したがって、
ゼロクロス電圧の最大値や最小値、あるいは、変化の傾
きや屈曲率など、ゼロクロス電圧の特性を比較的容易に
所望の形状に設定できる。
【0025】さらに、請求項3の発明に係る光結合素子
の受光部は、請求項1記載の発明の構成において、上記
ゼロクロス電圧調整手段は、受光量の増加に伴って、ゼ
ロクロス電圧を高く調整することを特徴としている。
【0026】なお、当該ゼロクロス電圧調整手段は、種
々の構成が考えられるが、例えば、請求項2記載の発明
の構成のように、受光量に応じて変化する可変抵抗と抵
抗との分圧比の増減によってゼロクロス電圧を増減する
場合には、受光量に対して抵抗値が負特性を持った可変
抵抗を直列接続の下段に配したり、正特性を持つ可変抵
抗を直列接続の上段に配したりするなどして構成され
る。
【0027】一般に、光結合素子の受光部の受光量、す
なわち、発光部の光量は、点灯時にスイッチング手段を
導通させる必要があるため、あまり低い値には設定でき
ない。ところが、上記構成では、受光量の最低値が制限
されている場合であっても、光結合素子の受光部におい
て、ゼロクロス電圧の上限値を高い値に設定できる。こ
れにより、例えば、用途に応じて動作範囲を設定する場
合などに好適な光結合素子の受光部を提供できる。さら
に、ゼロクロス電圧の上限値を容易に増加できるので、
光結合素子の受光部は、実使用上において、確実に非ゼ
ロクロス動作できる。
【0028】一方、請求項4の発明に係る光結合素子の
受光部は、請求項1記載の発明の構成において、上記ゼ
ロクロス電圧調整手段は、受光量の増加に伴って、ゼロ
クロス電圧を低く調整することを特徴としている。
【0029】なお、上記ゼロクロス電圧調整手段は、例
えば、請求項2記載の発明の構成のように、受光量に応
じて変化する可変抵抗と抵抗との分圧比の増減によって
ゼロクロス電圧を増減する場合には、受光量に対して抵
抗値が負特性を持った可変抵抗を直列接続の上段に配し
たり、正特性を持つ可変抵抗を直列接続の下段に配した
りするなどして構成される。
【0030】上記構成では、請求項3の発明に係る光結
合素子の受光部とは逆に、ゼロクロス電圧の下限値を低
い値に設定できる。これにより、例えば、EMIノイズ
を削減する場合など、用途に応じて、ゼロクロス電圧を
できるだけ低い値に設定する場合に好適な光結合素子の
受光部を提供できる。
【0031】また、請求項5記載の発明に係る光結合素
子の受光部は、上記課題を解決するために、受光量に応
じた光電流を発生する受光素子を有し、当該光電流が所
定のレベルを越えた場合に導通するスイッチング手段
と、上記スイッチング手段の両端間電圧が所定のゼロク
ロス電圧を越えた場合、上記光電流を吸収して、当該ス
イッチング手段を遮断できる電界効果トランジスタとを
備えた光結合素子の受光部において、以下の手段を講じ
たことを特徴としている。
【0032】すなわち、上記電界効果トランジスタは、
そのチャネル幅を狭くすることによって、上記受光素子
の受光量が所定の第1レベルを下回っている場合に上記
スイッチング手段を遮断させ、当該受光量が所定の第2
レベルを越えた場合に上記スイッチング手段を導通させ
るように、光電流の最大吸収量が設定されている。
【0033】上記構成において、スイッチング手段の受
光素子は、受光量に応じた光電流を発生する。電界効果
トランジスタは、スイッチング手段の両端間電圧が所定
のゼロクロス電圧を越えたとき、受光素子が発生する光
電流を吸収する。当該電界効果トランジスタにおいて、
光電流の最大吸収量は、チャネル幅によって設定されて
おり、受光素子の受光量が所定の第1レベルを下回って
いる場合、受光素子が発生する光電流を十分に吸収し
て、スイッチング手段を遮断できる。これにより、光結
合素子の受光部は、所定のゼロクロス電圧の範囲内での
み、受光した光信号に応じて両端間を導通/遮断する。
【0034】一方、受光素子の受光量が所定の第2レベ
ルを越えた場合、受光素子は、第1レベルを下回ってい
る場合より多くの光電流を発生し、上記電界効果トラン
ジスタは、この光電流を十分に吸収できなくなる。この
場合は、電界効果トランジスタが光電流を吸収しても、
スイッチング手段は導通する。この結果、光結合素子の
受光部は、両端間電圧が所定のゼロクロス電圧の範囲外
であっても、光信号に応じて両端間の導通/遮断を制御
する。
【0035】それゆえ、光結合素子の受光部は、周辺に
複雑な装置を設けることなく、受光量に応じて、ゼロク
ロス動作するか否かを選択できる。また、ゼロクロス動
作のみが可能な従来の構成と比較した場合、光結合素子
の受光部は、電界効果トランジスタのチャネル幅のみが
異なっており、同様の工程で製造できる。したがって、
フォトトランジスタなど、特定の部材や特定の工程を設
けることなく、ゼロクロス動作するか否かを選択可能な
光結合素子の受光部が容易に製造できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕本発明の一実施形態について図1お
よび図2に基づいて説明すると以下の通りである。すな
わち、本実施形態に係る光結合素子の受光部は、例え
ば、ソリッドステートリレーなどの光結合素子の受光部
であって、スイッチング手段として、一方向のみに導通
可能な逆阻止性のフォトサイリスタを備えている。な
お、以下の各実施形態では、スイッチング手段として、
逆阻止性あるいは双方向性のフォトサイリスタを使用し
ているので、これらのフォトサイリスタが特許請求の範
囲に記載の受光素子に対応する。
【0037】図1の等価回路に示すように、本実施形態
に係る光結合素子1は、入力側の端子2a・2b間の電
気信号を光信号に変換する発光部3と、当該発光部3か
ら受け取った光信号に基づいて、出力側の端子4a・4
b間の導通/遮断を制御する受光部5とを備えている。
【0038】上記発光部3は、例えば、LED( Light
Emitting Diode )11などの発光素子を備えており、
端子2aから2bへ流れる入力電流IF を、その電流値
に応じた強度を持つ光へと変換できる。なお、発光素子
は、LEDに限るものではなく、例えば、ネオン管な
ど、他の発光素子を用いても同様の効果が得られる。
【0039】一方、本実施形態に係る受光部5は、端子
4aから4bへの導通/遮断を制御するスイッチング手
段として、フォトサイリスタ21を備えている。当該フ
ォトサイリスタ21は、P1N1P2N2接合によって
形成されており、PNP型のトランジスタQ11とNP
N型のトランジスタQ12とを組み合わせた等価回路で
表現できる。この場合、フォトサイリスタ21のアノー
ドAとなるトランジスタQ11のエミッタは、光結合素
子1の一方の端子4aに接続されており、カソードKと
なるトランジスタQ12のエミッタは、他方の端子4b
に接続される。また、各トランジスタQ11・Q12の
ベースは、他方のトランジスタのエミッタにそれぞれ接
続され、トランジスタQ12のベースは、抵抗R11を
介し、トランジスタQ12のエミッタへ接続されてい
る。
【0040】さらに、フォトサイリスタ21のゲート
G、すなわち、N1層とP2層との接合部には、上記L
ED11の発した光が入射されるようになっており、ト
ランジスタQ12のコレクタ−ベース間に、受光量に応
じた光電流Isc1 を流すことができる。当該光電流I
sc1 は、トランジスタQ11のベース電流として働き、
トランジスタQ11を導通させる。トランジスタQ11
が導通すると、端子4aから供給される電流がトランジ
スタQ12のベース電流となる。これにより、フォトサ
イリスタ21は、導通状態を維持できる。この結果、フ
ォトサイリスタ21は、LED11からの光を受けた場
合、端子4aから端子4bへの方向に導通できる。
【0041】さらに、本実施形態に係る受光部5は、両
端子4a・4b間の電圧Vxがゼロクロス電圧Voxを
越えた場合、発光部3の点灯/消灯に関わらず、上記フ
ォトサイリスタ21を遮断させるゼロクロス回路(ゼロ
クロス手段)22と、LED11から受けた光の強度に
応じて、上記ゼロクロス電圧Voxを調整するゼロクロ
ス電圧調整部(ゼロクロス電圧調整手段)23とを備え
ている。
【0042】上記ゼロクロス回路22は、フォトサイリ
スタ21のゲートGにソースが接続され、カソードKに
ドレインが接続されたNチャネルMOS型の電界効果ト
ランジスタQ13から構成されている。当該電界効果ト
ランジスタQ13は、ゲート−ソース間電圧が所定のし
きい値を越えると導通し、フォトサイリスタ21にて発
生した光電流Isc1 を吸収する。これにより、トランジ
スタQ11が導通できなくなり、フォトサイリスタ21
のアノードA−カソードK間、すなわち、受光部5の両
端子4a・4b間は遮断される。
【0043】一方、本実施形態に係るゼロクロス電圧調
整部23は、互いに直列に接続された抵抗31と、Cd
Sセル(可変抵抗)32とを備えている。ゼロクロス電
圧調整部23の抵抗31側の一端は、フォトサイリスタ
21のN1層、すなわち、トランジスタQ11のベース
へ接続されており、CdSセル32側の端部は、端子4
bに接続されている。また、抵抗31およびCdSセル
32の接続点は、上記電界効果トランジスタQ13のゲ
ートに接続されている。さらに、CdSセル32は、発
光部3のLED11が発する光を受光できる位置に配さ
れている。
【0044】CdSセル32は、受光量が増加すると共
に内部抵抗が減少するので、LED11から入射する光
の強度が増加するに従って、ゼロクロス電圧調整部23
の分圧比が減少する。なお、ゼロクロス電圧調整部23
の分圧比は、ゼロクロス電圧調整部23の両端間電圧に
対するCdSセル32の両端間電圧である。
【0045】ゼロクロス電圧調整部23の両端には、受
光部5の両端間電圧Vxに応じて増減する電圧が印加さ
れる。さらに、この電圧は、CdSセル32の受光量に
応じた分圧比で分圧された後、電界効果トランジスタQ
13のゲートへ印加される。これにより、ゼロクロス電
圧調整部23は、電界効果トランジスタQ13のゲート
電圧と両端間電圧Vxとの比率を変更できる。ゼロクロ
ス電圧Voxは、電界効果トランジスタQ13が導通す
る際の両端間電圧Vxなので、ゼロクロス電圧調整部2
3は、CdSセル32の受光量によってゼロクロス電圧
Voxを調整できる。
【0046】ここで、上記構成の光結合素子1におい
て、端子2a・2b間を流れる入力電流IF とゼロクロ
ス電圧Voxとの関係について、図2のグラフを参照し
て説明する。
【0047】例えば、10mA程度と、入力電流IF
比較的小さい場合、発光部3のLED11が発生する光
の強度も小さい。したがって、CdSセル32の受光量
も小さく、CdSセル32は、内部抵抗値が高くなって
いる。この結果、ゼロクロス電圧調整部23の分圧比が
高くなり、受光部5の両端間電圧Vxが低い値であって
も、電界効果トランジスタQ13のゲート電圧は、所定
のしきい値電圧へ到達しやすい。これにより、ゼロクロ
ス電圧Voxは、例えば、26V程度と比較的低い値に
抑えられている。一方、入力電流IF が増加すると、L
ED11が発する光の強度が強くなるので、ゼロクロス
電圧調整部23の分圧比は低くなる。これにより、両端
間電圧Vxが上昇しても、電界効果トランジスタQ13
のゲート電圧は、所定のしきい値電圧に到達しにくくな
る。この結果、ゼロクロス電圧Voxは、入力電流IF
の増加に伴って、正特性の傾きを持って増加する。例え
ば、図2に示す代表例では、入力電流IF が50mAま
で上昇した場合、ゼロクロス電圧Voxは、約56V程
度まで上昇する。したがって、入力電流IF を調整する
ことによって、所望のゼロクロス電圧Voxを得ること
ができる。
【0048】例えば、当該光結合素子1を用いた装置の
EMI( Electro-Magnetic Interference)ノイズを抑
える場合などには、上記入力電流IF が低く設定され
る。これにより、ゼロクロス電圧Voxは、例えば、2
9V以下など、低い値に設定される。一方、光結合素子
1を用いた装置の付加がL成分を多く含んでおり、動作
範囲を比較的広くとりたい場合などには、当該入力電流
F が高く設定され、ゼロクロス電圧Voxは、例え
ば、35V以上など、高い値に設定される。
【0049】入力電流IF は、発光部3が点灯した場
合、フォトサイリスタ21を導通できる値に設定する必
要がある。したがって、入力電流IF の最小値は、あま
り小さな値に設定できない。一方、入力電流IF を大き
くすると、図示しない入力端子2a・2b側の回路およ
び発光部3の消費電力が増大する。したがって、入力電
流IF を不必要に大きく設定することは好ましくない。
本実施形態に係る光結合素子1は、ゼロクロス電圧Vo
xが入力電流IF に対して正の特性を有しているので、
例えば、動作範囲を用途に応じて設定する場合など、ゼ
ロクロス電圧Voxの最大値が予め設定されていない場
合に特に適している。
【0050】さらに、本実施形態に係る光結合素子1で
は、入力電流IF を極めて高く設定することによって、
実使用上で印加される全ての両端間電圧Vxにおいて、
受光部5が導通/遮断を制御できる程度までゼロクロス
電圧Voxを高くできる。この場合、光結合素子1は、
非ゼロクロス動作を行う。
【0051】ところで、例えば、図10に示すように、
ゼロクロス動作可能な従来の光結合素子51aの場合、
図2中、破線で示すように、ゼロクロス電圧Voxは、
入力電流IF に対して、あまり依存性がないように設計
されている。かりに、若干の依存性が生じたとしても、
フォトサイリスタ21の特性によって依存性が決まるた
め、フォトサイリスタ21の特性とは別に依存性を決定
できない。また、あまり大きな依存性を持たせることは
困難である。
【0052】ところが、本実施形態に係る光結合素子1
では、入力電流IF に対するゼロクロス電圧Voxの依
存性は、ゼロクロス電圧調整部23に設けられた抵抗3
1とCdSセル32とによって決定される。CdSセル
32の特性や、抵抗31の抵抗値などによって、傾きや
屈曲率など、ゼロクロス電圧Voxの依存性を所望の形
状に設定できる。
【0053】なお、本実施形態では、例えば、LED1
1として、発光量が入力電流IF に略正比例するLED
11と、γ指数が略1に近いCdSセル32とを用いる
などして、ゼロクロス電圧Voxが入力電流IF に略正
比例するように設定しているが、ゼロクロス電圧Vox
の依存性の形状は、これに限るものではない。入力電流
F に対するゼロクロス電圧Voxの依存性は、ゼロク
ロス電圧Voxとして設定可能な最小値や最大値、ある
いは、入力電流IF の最小値や最大値などに基づいて、
任意の形状に設定できる。なお、上記形状は、LED1
1における入力電流IF と発光量との間の特性、およ
び、CdSセル32における受光量と内部抵抗との間の
特性、並びに、CdSセル32の内部抵抗と抵抗31の
抵抗値との比率などによって決定できる。
【0054】〔第2の実施形態〕上述の実施形態は、受
光部5のスイッチング手段として、フォトサイリスタ2
1を使用しているため、端子4aから端子4bへの方向
にしか電流を流すことができない。これに対して、図3
の等価回路に示すように、本実施形態に係る光結合素子
1aでは、受光部5aのスイッチング手段として、上記
フォトサイリスタ21に代えて、双方向性フォトサイリ
スタ24を使用しており、双方向に電流を流すことがで
きる。
【0055】上記双方向性フォトサイリスタ24は、例
えば、N1P1N2P2N3接合によって実現される3
極双方向性フォトサイリスタであって、等価回路で表現
した場合、図1に示すフォトサイリスタ21と同様のフ
ォトサイリスタ21aに並列に、アノードA側が端子4
bに接続されたフォトサイリスタ21bが付加されてい
るように表現される。さらに、本実施形態に係る光結合
素子1aには、フォトサイリスタ21bに対応して、図
1と同様の構成のゼロクロス回路22とゼロクロス電圧
調整部23とが加えられている。
【0056】なお、付加されたフォトサイリスタ21
b、ゼロクロス回路22、およびゼロクロス電圧調整部
23は、図1に示す各部材21・22・23と同様の構
成であるが、両端子4a・4bとの接続関係が異なって
いる。したがって、両者を区別する場合、図1に示すト
ランジスタQ11・Q12、電界効果トランジスタQ1
3、および抵抗R11に対応する部材には、トランジス
タQ21・Q22、電界効果トランジスタQ23、およ
び抵抗R21の符号を付して区別する。さらに、各部を
流れる電流は、例えば、光電流Isc2 のように、添字1
の代わりに添字2を付して区別する。
【0057】また、3極双方向性フォトサイリスタの場
合、上記トランジスタQ12のベース領域とトランジス
タQ21のベース領域とは、単一のN2層によって実現
されている。したがって、等価回路図では、両トランジ
スタQ11・Q21のベースは互いに接続されている。
【0058】上記構成では、両端間電圧Vxが正の場
合、双方向性フォトサイリスタ24において、フォトサ
イリスタ21a、並びに、これに接続されたゼロクロス
回路22およびゼロクロス電圧調整部23は、図1に示
す各部材と同様に動作して、端子4aから端子4bへの
導通/遮断を制御する。一方、両端間電圧Vxが負の場
合は、フォトサイリスタ21b、並びに、これに対応す
るゼロクロス回路22およびゼロクロス電圧調整部23
が、端子4bから端子4aへの導通/遮断を制御する。
この結果、本実施形態に係る受光部5aは、両端間電圧
の絶対値|Vx|がゼロクロス電圧Voxに満たない場
合、発光部3の点灯/消灯に応じて、両端子4a・4b
間の導通/遮断を双方向に制御する。また、|Vx|が
ゼロクロス電圧Voxに達すると、発光部3の点灯/消
灯に関わらず、両端子4a・4b間は遮断される。
【0059】どちらの方向に導通する場合であっても、
ゼロクロス電圧調整部23・23の一方は、発光部3か
らの受光量に応じて、ゼロクロス電圧Voxを調整す
る。これにより、双方向に導通/遮断を制御可能な受光
部5aにおいて、図1に示す受光部5と同様、入力電流
F に応じてゼロクロス電圧Voxを設定できる。
【0060】ところで、図1に示す光結合素子1を用い
て、交流電力をスイッチングする場合には、整流回路な
どによって交流電力を直流に変換した後、スイッチング
する必要がある。したがって、整流回路などで位相のズ
レが発生した場合、発弧ミスが生ずる虞れがある。とこ
ろが、上記光結合素子1aは、双方向に導通/遮断が制
御可能なので、交流電力を直接スイッチングできる。こ
の結果、発弧ミスを発生することなく、正確に交流電力
をスイッチングできる。
【0061】〔第3の実施形態〕上述の第1および第2
の実施形態は、いずれも、発光部3の入力電流IF が増
加するに伴って、ゼロクロス電圧Voxが増加するもの
であった。これに対して、本実施形態、および、後述す
る第4の実施形態では、入力電流IF が増加するに従っ
て、ゼロクロス電圧Voxを減少させるための構成につ
いて説明する。
【0062】すなわち、図4に示すように、第3の実施
形態に係る光結合素子1bでは、図1に示す光結合素子
1のゼロクロス電圧調整部23に代えて、ゼロクロス電
圧調整部23bが使用されている。当該ゼロクロス電圧
調整部23bは、上記ゼロクロス電圧調整部23と同様
に、互いに直列に接続された抵抗31およびCdSセル
32を備えているが、両部材31・32の配置が異なっ
ている。具体的には、フォトサイリスタ21のN1層側
にCdSセル32が配され、フォトサイリスタ21のカ
ソードK側に抵抗31が配されている。なお、両部材3
1・32の接続点は、上記ゼロクロス電圧調整部23と
同様に電界効果トランジスタQ13のゲートに接続され
ている。
【0063】この結果、CdSセル32が受けた光の照
度が高くなると、ゼロクロス電圧調整部23bの分圧比
が低くなる。したがって、図5に示すように、入力電流
Fの増加に対して負の特性をゼロクロス電圧Voxに
持たせることができる。これにより、上述の第1および
第2の実施形態と同様に、入力電流IF を調整して、所
望のゼロクロス電圧Voxを得ることができる。
【0064】第1および第2の実施形態と比較した場
合、本実施形態に係る光結合素子1bは、入力電流IF
の増加に対して負の特性を持っている点が異なってい
る。したがって、例えば、光結合素子1bを用いた装置
においてEMIノイズを抑える場合など、ゼロクロス電
圧Voxが低い方が好ましいけれど、用途によって、最
適なゼロクロス電圧Voxが異なる場合に、特に適して
いる。
【0065】なお、本実施形態に係る光結合素子1b
は、入力電流IF を低くすることによって、ゼロクロス
電圧Voxを増加できる。したがって、第1および第2
の実施形態とは逆に入力電流IF を極めて低く設定する
ことによって、実使用上、非ゼロクロス動作となる程度
まで、ゼロクロス電圧Voxを上昇できる。ただし、入
力電流IF が低くなり過ぎると、発光部3が点灯しても
フォトサイリスタ21が導通できなくなる。したがっ
て、図1に示す光結合素子1に比べて、ゼロクロス電圧
Voxの最大値には限界があり、受光部5bの両端間電
圧Vxによっては、必ずしも非ゼロクロス動作が可能と
は限らない。
【0066】〔第4の実施形態〕次に説明する第4の実
施形態は、第2の実施形態のように、双方向にスイッチ
ング可能で、かつ、第3の実施形態のように、ゼロクロ
ス電圧Voxが入力電流IF に対して負の特性を持つ光
結合素子である。
【0067】図6に示すように、本実施形態に係る光結
合素子1cは、図3に示す光結合素子1aと略同様の構
成であるが、図4に示す光結合素子1bと同様に、ゼロ
クロス電圧調整部23・23に代えて、ゼロクロス電圧
調整部23b・23bが使用されている。なお、説明の
便宜上、図3あるいは図4に示す部材と同様の機能を有
する部材には、同じ部材番号を付して説明を省略する。
【0068】これにより、上述の第3の実施形態と同様
に、入力電流IF を増加させることによって、ゼロクロ
ス電圧Voxを減少させて所望の値に設定可能でありな
がら、上述の第2の実施形態と同様に、双方向に導通/
遮断を制御できる光結合素子1cを実現できる。
【0069】〔第5の実施形態〕上述した第1ないし第
4の実施形態では、ゼロクロス電圧Voxの調整や、ゼ
ロクロス動作するか否かの選択を入力電流IF の大きさ
によって行うことによって、複数の用途に適用可能で、
かつ、周辺部に複雑な回路を必要としない光結合素子に
ついて説明している。これに対して、第5および第6の
実施形態では、入力電流IF に応じて、ゼロクロス動作
が必要となる用途と、非ゼロクロス動作が必要となる用
途との一方を選択可能で、かつ、従来のゼロクロス動作
のみ可能な光結合素子と同じ程度に簡単な構成で実現で
きる光結合素子について説明する。
【0070】すなわち、図7に示すように、第5の実施
形態に係る光結合素子1dでは、図1に示す光結合素子
1から、ゼロクロス電圧調整部23が省かれている。さ
らに、電界効果トランジスタQ13に代えて、チャネル
幅を狭く設定することにより、ドライブ能力を比較的低
く設定した電界効果トランジスタQ13dを使用してい
る。なお、電界効果トランジスタQ13dのゲートは、
従来の電界効果トランジスタQ53(図10参照)と同
様に、フォトサイリスタ21のN1層へ接続されてい
る。
【0071】上記電界効果トランジスタQ13dのドラ
イブ能力電流ID1は、ゼロクロス動作を示す入力電流I
F で発光部3が点灯している場合、受光部5dのトラン
ジスタQ12にて発生する光電流Isc1 の値をa、非ゼ
ロクロス動作を示す入力電流IF の場合の光電流Isc1
の値をbとした場合、下式(1)に示すように、 a << ID1+IB1 << b …(1) を満足するように設定されている。なお、式(1)中、
B1は、電界効果トランジスタQ13dに並列に接続さ
れている抵抗R11を流れる電流である。
【0072】aは、ID1+IB1よりも小さければよく、
bは、ID1+IB1よりも大きければよい。ただし、あま
り3者が互いに近い場合、ゼロクロス動作が指示されて
いるか否かを、受光部5dが入力電流IF から明確に区
別できない場合がある。したがって、a、b、およびI
D1の値は、a:ID1+IB1、および、ID1+IB1:bの
比率が、例えば、1:5程度と、ある程度余裕を持つよ
うに、それぞれ設定される。
【0073】上記構成では、ゼロクロス動作を示す入力
電流IF で発光部3が点灯している場合、トランジスタ
Q12のベースにて発生する光電流Isc1 は、電界効果
トランジスタQ13dを飽和させることができない。し
たがって、両端間電圧Vxがゼロクロス電圧Voxを越
えて、電界効果トランジスタQ13dが導通した場合、
発生した光電流Isc1 は、電界効果トランジスタQ13
dや抵抗R11を介して全て流れてしまい、トランジス
タQ12を導通させることができない。この結果、受光
部5dは、何ら支障なくゼロクロス動作を行い、両端子
4a・4b間を遮断する。
【0074】一方、非ゼロクロス動作を示す入力電流I
F で発光部3が点灯している場合、トランジスタQ12
のベースにて発生する光電流Isc1 は、並列に挿入され
ている抵抗R11を流れる電流IB1を考慮しても、電界
効果トランジスタQ13dのドライブ能力電流ID1を越
えている。したがって、両端間電圧Vxがゼロクロス電
圧Voxを越えて、電界効果トランジスタQ13dが導
通した場合、発生した光電流Isc1 は、電界効果トラン
ジスタQ13dや抵抗R11だけでは吸収できず、トラ
ンジスタQ12のベースへ流れ込む。この結果、両端間
電圧Vxがゼロクロス電圧Voxを越えているにも関わ
らず、フォトサイリスタ21は導通し、受光部5dの動
作は、非ゼロクロス動作となる。
【0075】これにより、本実施形態に係る光結合素子
1dは、発光部3の入力電流IF によって、受光部5d
がゼロクロス動作するか否かを選択できる。
【0076】ところで、特公平7−112150号公報
に開示されているように、受光量に応じて導通/遮断す
るフォトトランジスタを使用して、電界効果トランジス
タQ13の導通/遮断を制御する場合には、フォトトラ
ンジスタなど、特別な部材が必要となる。また、フォト
トランジスタでは、LED11からの光を受光面へ照射
するために、光路を確保する必要があり、その配置が制
限される。
【0077】ところが、本実施形態に係る光結合素子1
dは、電界効果トランジスタQ13dのチャネル幅を狭
くして、ゼロクロス動作を行うか否かを選択可能にして
いる。チャネル幅は、電界効果トランジスタQ13dを
製造する際のパターン変更によって、容易に設定でき
る。したがって、従来の光結合素子51aを製造する場
合と比較して、特別な部材や特別の工程を加えずに、光
結合素子1dを製造できる。
【0078】〔第6の実施形態〕第6の実施形態では、
第2の実施形態と同様に双方向に導通/遮断が制御可能
で、かつ、第5の実施形態と同様に、入力電流IF によ
って、ゼロクロス動作するか否かを選択可能で、簡単な
構成の光結合素子について説明する。
【0079】すなわち、図8に示すように、本実施形態
に係る光結合素子1eは、図3に示す光結合素子1aか
らゼロクロス電圧調整部23・23が省かれている。さ
らに、電界効果トランジスタQ13・Q23に代えて、
チャネル幅を狭く設定することにより、ドライブ能力を
比較的低く設定した電界効果トランジスタQ13d・Q
23dを使用している。なお、各電界効果トランジスタ
Q13d・Q23dのゲートは、従来の電界効果トラン
ジスタQ53・Q63(図12参照)と同様に、双方向
性フォトサイリスタ24のN2層へ接続されている。ま
た、電界効果トランジスタQ13d・Q23dのドライ
ブ能力電流ID1・ID2は、第5の実施形態と同様に、上
述の式(1)に基づいて設定されている。
【0080】これにより、第5の実施形態と同様に、双
方向に導通/遮断が制御可能な光結合素子においても、
従来の光結合素子51cを製造する場合と比較して、特
別な部材や特別の工程を加えずに、ゼロクロス動作する
か否かを選択可能な光結合素子1eを製造できる。
【0081】以上のように、上述の第1ないし第4の実
施形態に係る光結合素子の受光部5(5aないし5c)
は、図1および図4に示すフォトサイリスタ21、図3
および図6に示す双方向性フォトサイリスタ24のよう
に、発光部3が照射した光を受光した場合に、両端子4
a・4b間を導通できるスイッチング手段と、両端子4
a・4b間の電圧Vxがゼロクロス電圧Voxを越える
場合、上記スイッチング手段が受光しているか否かに関
わらず、上記スイッチング手段を遮断させるゼロクロス
回路22と、受光量に基づいて、上記ゼロクロス回路2
2のゼロクロス電圧Voxを調整するゼロクロス電圧調
整部23・23b(以降では、参照符号23を用いて総
称する)とを備えている。
【0082】ゼロクロス電圧調整部23には、例えば、
直列に接続された抵抗31とCdSセル32とが設けら
れている。これにより、受光量に応じ、電界効果トラン
ジスタQ13(Q23)へ印加するゲート電圧と両端間
電圧Vxとの比率を変更して、ゼロクロス回路22へゼ
ロクロス電圧Voxを指示できる。
【0083】この結果、例えば、発光部3への入力電流
F を調整して、ゼロクロス電圧調整部23へ与える光
量を調整することにより、ゼロクロス電圧Voxを所望
の値に設定できる。したがって、EMIノイズを削減す
る場合など、比較的低いゼロクロス電圧が要求される用
途と、負荷がL成分を有しており、動作範囲を広くとり
たい場合など、比較的高いゼロクロス電圧が要求される
用途との双方で、単一の受光部5(5aないし5c)を
用いることができる。これにより、従来のように、要求
されるゼロクロス電圧Voxに応じて、複数種類の受光
部を製造し、用途に応じて使い分ける必要がなくなる。
加えて、所望のゼロクロス電圧Voxを持った受光部が
用意できず、近い値の受光部で代用することによって、
光結合素子を用いた装置の性能が低下する虞れもなくな
る。
【0084】さらに、使用中であっても、入力電流IF
を調整することにより、ゼロクロス電圧Voxを調整で
きる。したがって、例えば、負荷のL成分やEMIのノ
イズ量の変化などにより、適切なゼロクロス電圧Vox
が変わった場合でも、受光部5(5aないし5c)にお
いて、ゼロクロス電圧Voxを追従させることができ
る。
【0085】また、ゼロクロス電圧Voxを高く設定す
ることによって、実使用上印加される両端間電圧Vxの
範囲に渡って、受光部5(5aないし5c)は、光信号
に応じ、両端間の導通/遮断を制御できる。この結果、
入力電流IF により、ゼロクロス動作するか否かを選択
できる。
【0086】なお、上記各実施形態に係るゼロクロス電
圧調整部23は、CdSセル32を備えているが、これ
に限るものではない。例えば、フォトダイオードなど、
他の光センサを用いて受光量を検出し、検出した受光量
に応じて、ゼロクロス回路22のゼロクロス電圧Vox
を調整してもよい。ただし、上記各実施形態に示すよう
に、受光量によって抵抗値が変化するCdSセル32と
抵抗31とによりゼロクロス電圧調整部23を構成した
場合、他の光センサを用いる場合に比べて簡単な構成で
ゼロクロス電圧調整部23を実現できる。
【0087】また、上記各実施形態では、ゼロクロス電
圧調整部23は、トランジスタQ12(Q22)のコレ
クタ−エミッタ間の電圧を分圧して、電界効果トランジ
スタQ13(Q23)のゲート電圧を生成しているが、
これに限るものではない。例えば、両端子4a・4b間
の電圧Vxを分圧してゲート電圧を生成してもよい。ゼ
ロクロス電圧調整部23が受光量に応じて両端間電圧V
xとゲート電圧との比率を変更できるものであれば、上
記各実施形態と同様の効果が得られる。
【0088】さらに、上記各実施形態では、受光量によ
って抵抗が変化する素子として、CdSセル32を用い
ているが、例えば、CdSe、CdS・Se、PdSな
ど、他の光導電素子を用いてもよい。受光量の増加に伴
って、抵抗値が減少する素子であれば、上記各実施形態
と同様の効果が得られる。また、受光量の増加に伴っ
て、抵抗値が増加する素子を用いてもよい。ただし、こ
の場合は、ゼロクロス電圧調整部23において、受光量
と分圧比との関係が逆になるので、入力電流IFに対す
るゼロクロス電圧Voxの傾きも正負が反転する。
【0089】ところで、ゼロクロス電圧Voxは、受光
量に対して正特性を有していてもよいし、負特性を有し
ていてもよい。ただし、一般に、受光部5(5aないし
5c)の受光量、すなわち、発光部3の発光量は、点灯
時にスイッチング手段を導通させる必要があるため、あ
まり低い値には設定できない。
【0090】したがって、第1および第2の実施形態に
示すように、受光部5・5aのゼロクロス電圧Voxが
正特性を有している場合は、ゼロクロス電圧Voxの上
限値を高い値に設定しやすくなる。これにより、上記受
光部5・5aは、例えば、負荷のL成分によって適切な
ゼロクロス電圧Voxが異なる場合など、用途に応じて
動作範囲を設定する場合に好適である。さらに、ゼロク
ロス電圧Voxの上限値を容易に増加できるので、受光
部5・5aは、実使用上において確実に非ゼロクロス動
作できる。
【0091】一方、第3および第4の実施形態に示すよ
うに、受光部5b・5cのゼロクロス電圧Voxが受光
量に対して負特性を有している場合は、ゼロクロス電圧
Voxの下限値を低い値に設定できる。したがって、例
えば、EMIノイズを削減する場合など、用途に応じ
て、ゼロクロス電圧Voxをできるだけ低い値に設定す
る場合に好適である。
【0092】また、ゼロクロス動作するか否かのみを選
択すればよい場合は、第5および第6の実施形態に示す
ように、ゼロクロス回路22の電界効果トランジスタQ
13d(23d)は、そのドライブ能力電流I
D1(ID2)が上述の式(1)を満足するように、チャネ
ル幅が狭く形成されていることが望ましい。これによ
り、両実施形態に係る受光部5d・5eは、周辺に複雑
な装置を設けることなく、受光量に応じて、ゼロクロス
動作するか否かを選択できる。
【0093】さらに、上記両実施形態に係る受光部5d
・5eは、ゼロクロス動作のみが可能な従来の受光部5
5a・55c(図10および図12参照)と比較した場
合、電界効果トランジスタQ13d・Q23dのチャネ
ル幅のみが異なっているので、同様の工程で製造でき
る。したがって、ゼロクロス動作するか否かを選択する
ために、フォトトランジスタなどの部材を付加する場合
のように、特定の部材や特定の工程を設ける必要がな
い。したがって、ゼロクロス動作するか否かを選択可能
な受光部5d・5eを容易に製造できる。
【0094】なお、上記各実施形態に係る光結合素子1
(1aないし1e)は、ソリッドステートリレーとして
用いられているため、受光部5(5aないし5e)と発
光部3とが一体化されているが、これに限るものではな
い。例えば、フォトインタラプタなどとして使用する場
合には、両者を、それぞれ別に設けてもよい。この場
合、受光部5(5aないし5e)の受光量は、発光部3
の入力電流IF だけではなく、両者の距離によっても調
整できる。
【0095】
【発明の効果】請求項1の発明に係る光結合素子の受光
部は、以上のように、受光量に基づいて、光信号により
両端間の導通あるいは遮断が制御可能な範囲を示すゼロ
クロス電圧を上記ゼロクロス手段へ指示するゼロクロス
電圧調整手段を備えている構成である。
【0096】上記構成では、ゼロクロス電圧調整手段へ
与える光量を調整することによって、ゼロクロス電圧を
所望の値に設定できる。したがって、比較的低いゼロク
ロス電圧が要求される用途と、比較的高いゼロクロス電
圧が要求される用途との双方で、単一の光結合素子の受
光部を使用できるという効果を奏する。
【0097】さらに、使用中であっても、ゼロクロス電
圧を調整できるので、ゼロクロス電圧の変化に光結合素
子の受光部を追従させることができるという効果を併せ
て奏する。
【0098】請求項2の発明に係る光結合素子の受光部
は、以上のように、請求項1記載の発明の構成におい
て、上記ゼロクロス電圧調整手段は、受光量によって抵
抗値が変化する可変抵抗と、当該可変抵抗に直列に接続
された抵抗とを備え、当該可変抵抗の抵抗値によって決
まる分圧比にて、上記スイッチング手段の両端に応じて
変化する電圧を分圧して、ゼロクロス手段の有する電界
効果トランジスタのゲートへ印加する構成である。
【0099】上記構成では、ゼロクロス電圧調整手段
は、抵抗と可変抵抗との直列回路により構成されている
ため、例えば、フォトダイオードなどを用いて、受光量
に応じた電圧を生成する回路などに比べて、簡単な構成
で実現できる。それゆえ、ゼロクロス電圧の最大値や最
小値、あるいは、変化の傾きや屈曲率など、ゼロクロス
電圧の特性を比較的容易に所望の形状に設定できるとい
う効果を奏する。
【0100】請求項3の発明に係る光結合素子の受光部
は、以上のように、請求項1記載の発明の構成におい
て、上記ゼロクロス電圧調整手段は、受光量の増加に伴
って、ゼロクロス電圧を高く調整する構成である。
【0101】それゆえ、光結合素子の受光部において、
ゼロクロス電圧の上限値を高い値に設定できる。これに
より、例えば、用途に応じて動作範囲を設定する場合
や、両端間電圧のレベルに関わらず非ゼロクロス動作を
確実に行いたい場合などに好適な光結合素子の受光部を
提供できるという効果を奏する。
【0102】請求項4の発明に係る光結合素子の受光部
は、以上のように、請求項1記載の発明の構成におい
て、上記ゼロクロス電圧調整手段は、受光量の増加に伴
って、ゼロクロス電圧を低く調整する構成である。
【0103】それゆえ、請求項3の発明に係る光結合素
子の受光部とは逆に、ゼロクロス電圧の下限値を低い値
に設定できる。これにより、例えば、EMIノイズを削
減する場合など、用途に応じて、ゼロクロス電圧をでき
るだけ低い値に設定する場合に好適な光結合素子の受光
部を提供できるという効果を奏する。
【0104】請求項5記載の発明に係る光結合素子の受
光部は、以上のように、両端間電圧がゼロクロス電圧を
越えた場合に、光電流を吸収する電界効果トランジスタ
は、そのチャネル幅を狭くすることによって、受光素子
の受光量が所定の第1レベルを下回っている場合に上記
スイッチング手段を遮断させ、当該受光量が所定の第2
レベルを越えた場合に上記スイッチング手段を導通させ
るように、光電流の最大吸収量が設定されている構成で
ある。
【0105】上記構成では、ゼロクロス動作のみが可能
な従来の構成と比較した場合、光結合素子の受光部は、
電界効果トランジスタのチャネル幅のみが異なってお
り、同様の工程で製造できる。したがって、特定の部材
や特定の工程を設けることなく、ゼロクロス動作するか
否かを選択可能な光結合素子の受光部を容易に製造でき
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すものであり、受
光部のスイッチング手段として、逆阻止性のフォトサイ
リスタを用いた光結合素子を示す等価回路図である。
【図2】上記光結合素子において、入力電流とゼロクロ
ス電圧との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の第2の実施形態を示すものであり、受
光部のスイッチング手段として、双方向性のフォトサイ
リスタを用いた光結合素子を示す等価回路図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示すものであり、入
力電流とゼロクロス電圧とが負の相関を持ち、かつ、受
光部のスイッチング手段として、逆阻止性のフォトサイ
リスタを用いた光結合素子を示す等価回路図である。
【図5】上記光結合素子において、入力電流とゼロクロ
ス電圧との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の第4の実施形態を示すものであり、入
力電流とゼロクロス電圧とが負の相関を持ち、かつ、受
光部のスイッチング手段として、双方向性のフォトサイ
リスタを用いた光結合素子を示す等価回路図である。
【図7】本発明の第5の実施形態を示すものであり、入
力電流の大きさにより、ゼロクロス動作するか否かを切
り換え可能で、かつ、受光部のスイッチング手段とし
て、逆阻止性のフォトサイリスタを用いた光結合素子を
示す等価回路図である。
【図8】本発明の第6の実施形態を示すものであり、入
力電流の大きさによりゼロクロス動作するか否かを切り
換え可能で、かつ、受光部のスイッチング手段として、
双方向性のフォトサイリスタを用いた光結合素子を示す
等価回路図である。
【図9】従来例を示すものであり、受光部のスイッチン
グ手段として、逆阻止性のフォトサイリスタを用いた光
結合素子を示す等価回路図である。
【図10】他の従来例を示すものであり、スイッチング
手段となる逆阻止性のフォトサイリスタと、ゼロクロス
回路とを受光部に備えた光結合素子を示す等価回路図で
ある。
【図11】さらに他の従来例を示すものであり、受光部
のスイッチング手段として、双方向性のフォトサイリス
タを用いた光結合素子を示す等価回路図である。
【図12】さらに他の従来例を示すものであり、スイッ
チング手段となる双方向性のフォトサイリスタとゼロク
ロス回路とを受光部に備えた光結合素子を示す等価回路
図である。
【符号の説明】
21 フォトサイリスタ(スイッチング手段;受光素
子) 22 ゼロクロス回路(ゼロクロス手段) 23・23b ゼロクロス電圧調整部(ゼロクロス電
圧調整手段) 24 双方向性フォトサイリスタ(スイッチング手
段;受光素子) 31 抵抗 32 CdSセル(可変抵抗) Q13・Q23 電界効果トランジスタ Q13d・Q23d 電界効果トランジスタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受光した場合に導通できるスイッチング手
    段と、 上記スイッチング手段の両端間電圧がゼロクロス電圧を
    越える場合、上記スイッチング手段が受光しているか否
    かに関わらず、上記スイッチング手段を遮断させるゼロ
    クロス手段とを備えた光結合素子の受光部において、 受光量に基づいて、上記ゼロクロス手段へゼロクロス電
    圧を指示するゼロクロス電圧調整手段を備えていること
    を特徴とする光結合素子の受光部。
  2. 【請求項2】上記スイッチング手段は、受光量に応じた
    光電流を発生する受光素子を備え、 上記ゼロクロス手段は、ゲート電圧が所定のしきい値電
    圧を越えた場合、上記受光素子が発生する光電流を吸収
    する電界効果トランジスタを備えていると共に、 上記ゼロクロス電圧調整手段は、受光量によって抵抗値
    が変化する可変抵抗と、当該可変抵抗に直列に接続され
    た抵抗とを備え、当該可変抵抗の抵抗値によって決まる
    分圧比にて、上記スイッチング手段の両端に応じて変化
    する電圧を分圧して、上記電界効果トランジスタのゲー
    トへ印加することを特徴とする請求項1記載の光結合素
    子の受光部。
  3. 【請求項3】上記ゼロクロス電圧調整手段は、受光量の
    増加に伴って、ゼロクロス電圧を高く調整することを特
    徴とする請求項1記載の光結合素子の受光部。
  4. 【請求項4】上記ゼロクロス電圧調整手段は、受光量の
    増加に伴って、ゼロクロス電圧を低く調整することを特
    徴とする請求項1記載の光結合素子の受光部。
  5. 【請求項5】受光量に応じた光電流を発生する受光素子
    を有し、当該光電流が所定のレベルを越えた場合に導通
    するスイッチング手段と、 上記スイッチング手段の両端間電圧が所定のゼロクロス
    電圧を越えた場合、上記光電流を吸収して、当該スイッ
    チング手段を遮断できる電界効果トランジスタとを備え
    た光結合素子の受光部において、 上記電界効果トランジスタは、そのチャネル幅を狭くす
    ることによって、上記受光素子の受光量が所定の第1レ
    ベルを下回っている場合に上記スイッチング手段を遮断
    させ、当該受光量が所定の第2レベルを越えた場合に上
    記スイッチング手段を導通させるように、光電流の最大
    吸収量が設定されていることを特徴とする光結合素子の
    受光部。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334912B (zh) * 2013-07-11 2015-08-05 西安工业大学 电接点压力表控制电路
JP2019094034A (ja) * 2017-11-28 2019-06-20 マツダ株式会社 車両用ドアのシール構造

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