JPH10107482A - 部品搬送体検査装置、部品挿脱装置、部品搬送体検査方法、部品挿脱方法 - Google Patents

部品搬送体検査装置、部品挿脱装置、部品搬送体検査方法、部品挿脱方法

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JPH10107482A
JPH10107482A JP8293080A JP29308096A JPH10107482A JP H10107482 A JPH10107482 A JP H10107482A JP 8293080 A JP8293080 A JP 8293080A JP 29308096 A JP29308096 A JP 29308096A JP H10107482 A JPH10107482 A JP H10107482A
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JP
Japan
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component
carrier
component carrier
tape
shape
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Application number
JP8293080A
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English (en)
Inventor
Teruyasu Sakurai
輝泰 櫻井
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Yayoi Co Ltd
Original Assignee
Yayoi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、部品搬送体検査装置、部品挿脱装
置、部品搬送体検査方法、部品挿脱方法において、加工
したときの室温の差異による部品搬送体の寸法偏差の影
響を受けずに部品搬送体を精度良く短時間で検査した
り、部品を装脱し得るようにする。 【解決手段】複数の部品収納部が一列に形成されている
と共に、複数の部品収納部を通り部品収納部と同一方向
に開口した溝でなる共通溝が形成された部品搬送体のこ
の共通溝に、位置規制手段の突起部を挿入して検査手
段、挿入手段、取出し手段に対する部品搬送体の位置を
部品搬送体の幅方向に規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品搬送体検査装
置、部品挿脱装置、部品搬送体検査方法、部品挿脱方法
に関し、例えば複数の電子部品をそれぞれ別個のポケツ
トに収納して搬送するキヤリアテープを検査するキヤリ
アテープ検査装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のキヤリアテープ検査装置
は、キヤリアテープに穿設されたセレーシヨンを使用し
てキヤリアテープを長手方向に搬送すると共に、セレー
シヨンの位置を基準としてポケツトの形状等を検査して
いた。例えば図10に示すキヤリアテープ1は、合成樹
脂のフイルムでなり、3端子型の電子部品を収納するポ
ケツト2が長手方向に沿つて所定間隔で複数設けられて
いる。またキヤリアテープ1は、円形のセレーシヨン3
がポケツト2から所定距離隔てて長手方向に沿つて所定
間隔で複数穿設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のキヤ
リアテープ1を製造する際、キヤリアテープ1の材料の
合成樹脂フイルムは、加熱して軟化した状態で雌の金型
に押し込まれて、外側の寸法を規定したポケツト2が形
成される。続いて、ポケツト2が形成された合成樹脂フ
イルムは、直ちにポケツト2の外側を基準としてセレー
シヨン3の穿設位置が決定されてセレーシヨン3が穿設
されていた。
【0004】ところが、キヤリアテープ1の材料の合成
樹脂フイルムは、温度変化による伸縮率が大きい。また
セレーシヨン3を穿設するときの気温は変化し、日較差
や年較差を生じる。このため、セレーシヨン3を穿設す
るときの合成樹脂フイルムの収縮状態や、セレーシヨン
3を穿設した後の合成樹脂フイルムの収縮状態が製造日
時に応じて異なつて、室温のときのキヤリアテープ1の
ポケツト2とセレーシヨン3との相対的位置が製造日時
毎に異なることになる。従つて、従来のキヤリアテープ
検査装置は、セレーシヨン3の位置に対する補正値を気
温や製造日時毎に頻繁に変更する必要があり煩雑である
という問題があつた。
【0005】一方、近年、プリント配線板には、実装厚
さを減少させるためチツプ状に小形化した電子部品いわ
ゆるチツプ形電子部品が実装されるようになつてきた。
このため、キヤリアテープのポケツトの形状は、チツプ
形電子部品のサイズに合わせて小型化されて来た。とこ
ろが、上述のように合成樹脂フイルムには温度変化によ
る大きな伸縮率が存在し、気温には日較差や年較差が存
在する。このため、小型化したポケツト2をセレーシヨ
ン3の位置を基準として検査すると、ポケツト2内側の
形状が所望の寸法精度で形成されているか否かを正確に
検査することが困難であるという問題があつた。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、加工したときの室温の差異による部品搬送体の寸法
偏差の影響を受けずに部品搬送体を精度良く短時間で検
査したり、部品を装脱し得る部品搬送体検査装置、部品
挿脱装置、部品搬送体検査方法、部品挿脱方法を提案し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、部品に対応した形状及び大きさに
形成された凹部でなる複数の部品収納部が一列に配置さ
れ、部品を部品収納部に収納して搬送する部品搬送体を
検査する部品搬送体検査装置において、検査手段に対す
る部品搬送体の位置を部品搬送体の長手方向と直交する
方向に規制する位置規制手段を設ける。位置規制手段
は、突起部を、複数の部品収納部を共通に通り部品収納
部と同一方向に開口した溝でなる共通溝に挿入する。
【0008】また本発明においては、部品に対応した形
状及び大きさに形成された凹部でなる複数の部品収納部
が一列に配置され、部品を部品収納部に収納して搬送す
る部品搬送体の部品収納部に部品を挿入する、又は部品
収納部に収納された部品を部品収納部より取り出す部品
挿脱装置において、部品の挿入手段又は取出し手段に対
する部品収納部の位置を部品搬送体の長手方向と直交す
る方向に規制する位置規制手段を設ける。位置規制手段
は、突起部を、複数の部品収納部を共通に通り部品収納
部と同一方向に開口した溝でなる共通溝に挿入する。
【0009】複数の部品収納部が一列に形成されている
と共に、複数の部品収納部を通り部品収納部と同一方向
に開口した溝でなる共通溝が形成された部品搬送体のこ
の共通溝に、位置規制手段の突起部を挿入して検査手
段、挿入手段、取出した手段に対する部品搬送体の位置
を部品搬送体の幅方向に規制することにより、加工した
ときの室温の差異による部品搬送体の寸法偏差の影響を
受けずに部品搬送体を精度良く短時間で検査したり、部
品を挿脱することができる。
【0010】また本発明においては、部品に対応した形
状及び大きさに形成された凹部でなる複数の部品収納部
が一列に配置され、部品を部品収納部に収納して搬送す
る部品搬送体を検査する部品搬送体検査方法において、
突起部を、複数の部品収納部を共通に通り部品収納部と
同一方向に開口した溝でなる共通溝に挿入して、検査手
段に対する部品搬送体の位置を部品搬送体の長手方向と
直交する方向に規制する。
【0011】また本発明においては、部品に対応した形
状及び大きさに形成された凹部でなる複数の部品収納部
が一列に配置され、部品を部品収納部に収納して搬送す
る部品搬送体の部品収納部に部品を挿入する、又は部品
収納部に収納された部品を部品収納部より取り出す部品
挿脱方法において、突起部を、複数の部品収納部を共通
に通り部品収納部と同一方向に開口した溝でなる共通溝
に挿入して、部品の挿入手段又は取出し手段に対する部
品収納部の位置を部品搬送体の長手方向と直交する方向
に規制する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0013】図1において、10は全体として部品搬送
体検査装置としてのキヤリアテープ検査装置を示し、検
査ベース11の上面にテープガイド部12が配置されて
いる。テープガイド部12は、長手方向に部品搬送体と
してのキヤリアテープ13を通し、キヤリアテープ13
の位置をキヤリアテープ13の幅方向に規制する。テー
プガイド部12の上方には、撮像部14の検査手段とし
てのビデオカメラ15が配置されている。因みに、ビデ
オカメラ15は、検査ベース11の上面に配置された支
持柱16と支持柱16の上部より水平に張り出した水平
支持アーム17によつて支持されている。
【0014】ビデオカメラ15は、テープガイド部12
を通るキヤリアテープ13のポケツト(図示せず)を撮
像して画像信号S1を生成し、この画像信号S1を制御
部18に送出する。制御部18は、画像信号S1による
ポケツトの画像を例えば基準ポケツトの画像と比較して
異常の有無を検出し、検出信号S2をモニタ19に送出
する。モニタ19は、画像信号S1により検査中のポケ
ツトの画像を表示すると共に、検出信号S2により検査
中のポケツトの異常の有無を表示する。
【0015】キヤリアテープ13をテープガイド部12
に通したことにより、キヤリアテープ検査装置10の搬
送機構(図示せず)は、キヤリアテープ13をポケツト
の位置を中心として搬送することになる。このとき搬送
機構は、セレーシヨン3のピツチに頼らずにキヤリアテ
ープ13を搬送する。すなわち、制御部18は、画像信
号S1に基づいて、検査中のポケツトの位置を検出し、
基準ピツチとの差分を補正する。続いて制御部18は、
補正して得たピツチに応じた搬送制御信号S3を生成し
て搬送機構に与える。これにより、搬送機構は、搬送制
御信号S3に基づいて、次の検査対象のポケツトをテー
プガイド部12中央部に搬送する。従つて、ビデオカメ
ラ15は、キヤリアテープ13の温度変化による寸法偏
差に係わりなく、常に検査対象のポケツトと対物レンズ
の光軸中心とをほぼ一致させて撮像することができるこ
とになる。
【0016】テープガイド部12は、長い箱形状のガイ
ドベース20が検査ベース11の上面に載置されてい
る。ガイドベース20上面中央部には、矩形板状のパン
チガイド21が載置されている。またガイドベース20
上面の左右には、位置規制手段としての突起付きテープ
ガイド22がパンチガイド21を挟んで2つ載置されて
いる。これにより、テープガイド部12は、キヤリアテ
ープ13の幅方向の検査位置を規制することができる。
【0017】パンチガイド21は、上面から底面まで貫
通した矩形の検査窓23が穿設されている。これによ
り、キヤリアテープ13のポケツトをこの検査窓23を
介してビデオカメラ15によつて撮像することができ
る。
【0018】図2に示すように、キヤリアテープ13
は、長手方向に複数のポケツト24が互いに近接して配
置されている。隣合うポケツト24は、相互間の壁が大
部分取り除かれており、狭い張出し25〜27だけが相
互間に設けられている。これは、複数のポケツト24を
共通に通りポケツト24と同一方向に開口した溝でなる
共通溝がキヤリアテープ13の長手方向に形成されてい
ることを意味する。
【0019】ポケツト24は、雄の金型に押しつけられ
てキヤリアテープ13の上面から下方に凹ませて形成さ
れている。これにより、ポケツト24及び張出し25〜
27は、内側の寸法が金型によつて所望の寸法公差をも
つようになされている。従つて、上述の共通溝も所望の
寸法公差で形成されていることになる。
【0020】ポケツト24は、ボデイ収納部28と、こ
のボデイ収納部28と一体に形成されたリード収納部2
9とで構成されている。ボデイ収納部28は、上面が開
放された平面矩形の箱形状に形成されている。リード収
納部29は、ボデイ収納部28側の壁面と上面とが開放
された矩形ホーン形状に形成されており、底面がボデイ
収納部28と同一深さである。
【0021】キヤリアテープ13の片側には、パーフオ
レーシヨン3がキヤリアテープ13の長手方向に沿つて
一定間隔で穿設されている。ポケツト24の底面30の
中央には、貫通孔31が穿設されている。貫通孔31
は、ポケツト24に収納された電子部品を突き上げるピ
ンが挿通されたり、電子部品の有無の検出に使用され
る。
【0022】ポケツト24は、例えば図3に示す3端子
のチツプ形電子部品32を収納する。チツプ形電子部品
32は、断面矩形のリード33が箱形状の樹脂封止ボデ
イ34の互いに対向した1対の側面の一方から短く突出
している。またチツプ形電子部品32は、断面矩形のリ
ード35及び36が樹脂封止ボデイ34の互いに対向し
た1対の側面の他方から短く突出している。因みに、リ
ード33の先端からリード35及び36の先端までの長
さLは、約1.8〔mm〕である。また樹脂封止ボデ
イ34は、リード33、35及び36が突出した方向と
直交する方向に長手方向をもち、この長さLが約1.
7〔mm〕である。
【0023】図4に示すように、ガイドベース20は、
上面にキヤリアテープ13の厚さとポケツト24の外側
の寸法とに合わせた2段階の深さをもつ溝37がガイド
ベース20の長手方向に沿つて右端から左端まで形成さ
れている。ガイドベース20は、上面中央部の手前にガ
イドピン38及び39が平行に植立されており、パンチ
ガイド21をこのガイドピン38及び39に挿通して中
央部に載置する。
【0024】ガイドベース20は、上面中央部のパンチ
ガイド21に対応した領域に矩形の溝が形成されてお
り、この溝にインサートダイ40が嵌め込まれている。
インサートダイ40の上面にも溝37と同一の2段階の
深さをもつ溝(図示せず)が右端から左端まで形成され
ている。これにより、キヤリアテープ13をインサート
ダイ40上面の溝に嵌め込んでパンチガイド21をイン
サートダイ40の上面に載置すると、キヤリアテープ1
3の厚さ方向の移動が規制されて、ビデオカメラ15に
よる撮像のピントずれを防止することができる。
【0025】ガイドベース20は、前面中央部にスプリ
ング受け41が取り付けられている。スプリング受け4
1の前端面には、左右に回動する押込み力調節ネジ42
が配置されている。図5に示すように、パンチガイド2
1とインサートダイ40との合わせ面には、インサート
ダイ40上面の2段階の溝43を挟んで1つのベアリン
グ44と2つのべアリング45とが配置されている。
【0026】押込み力調節ネジ42は、スプリングガイ
ド46、スプリング47、スプリングガイド48、押し
棒49を介してベアリング44を押す。これにより、押
込み力調節ネジ42は、パンチガイド21とインサート
ダイ40との間の溝43を通るキヤリアテープ13の端
部をインサートダイ40の奥側に向かつて押す力を調節
することができる。押込み力調節ネジ42によつて押込
み力が設定されると、押し棒49は止めネジ50によつ
て位置が固定される。
【0027】突起付きテープガイド22は、全体がほぼ
長い箱形状に形成されている。また突起付きテープガイ
ド22は、透明な合成樹脂であり、テープガイド部12
を通るキヤリアテープ13の状態をオペレータが目視す
ることができるようになされている。図6に示すよう
に、突起付きテープガイド22は、底面22Aに断面矩
形の突起部51及び52が平行に設けられている。突起
部51及び52の長さは、突起付きテープガイド22の
長手方向と同一である。突起部51及び52のそれぞれ
の外側同士の寸法は、ポケツト24相互間の張出し25
〜27により形成される共通溝の寸法に対応するように
設定されている。
【0028】これにより、図7及び図8に示すように、
突起付きテープガイド22をガイドベース20上面に載
置して、キヤリアテープ13をガイドベース20上面の
溝37に通すと、突起部51及び52は、キヤリアテー
プ13の張出し25〜27表面にほぼ当接して複数のポ
ケツト24の共通溝に挿入される。従つて、突起部51
及び52は、ポケツト24の位置をキヤリアテープ13
の幅方向に規制することができることになる。
【0029】以上の構成において、ある日較差をもつ室
温でキヤリアテープ13を製造すると、キヤリアテープ
13のセレーシヨン3相互間の距離は、製造時刻毎に互
いに異なる。またセレーシヨン3とポケツト24との距
離も製造時刻毎に互いに異なる。
【0030】ここで、室温の差異によるキヤリアテープ
13の寸法偏差の影響について考える。図2に示すよう
に、ポケツト24とセレーシヨン3との距離は、隣合う
ポケツト24相互間の距離に比して、格段的に大きい。
このため、テープガイド部12によつてキヤリアテープ
13の幅方向の位置を規制しないと、検査対象のポケツ
ト24が検査位置としてのビデオカメラ15の撮像領域
を外れる現象が発生することがある。この現象は、ポケ
ツトのサイズが小さくなるに従つて、ビデオカメラ15
の撮像倍率を上げる必要上、発生し易い。またこの現象
は、室温の日較差が大きくなるに従つてキヤリアテープ
13の伸縮が大きくなり、発生し易い。
【0031】このため、キヤリアテープ検査装置10の
制御部18は、検査中のポケツト24の位置を検出し、
基準ピツチとの差分を補正して搬送機構を制御する。一
方、室温の差異により製造時刻毎にポケツト24とセレ
ーシヨン3との距離に差異が発生している場合でも、検
査対象のポケツト24の幅方向の位置は、検査窓23の
左側及び右側で2つの突起付きテープガイド22によつ
て規制されている。
【0032】これにより、室温の差異により製造時刻毎
のキヤリアテープ13に寸法偏差の差異が発生している
場合でも、検査対象のポケツト24は、中心位置が常に
ビデオカメラ15の光軸中心とほぼ一致して撮像され
る。従つて、制御部18は、検査対象のポケツト24の
画像位置の補正量等が減少し、検査対象のポケツト24
の異常の有無を精度良く検出すると共に、異常の有無を
検出するまでの時間を短縮することができることにな
る。
【0033】以上の構成によれば、内側の寸法が所望の
公差をもつ複数のポケツト24が形成されていると共
に、複数のポケツト24を通りポケツト24と同一方向
に開口した溝でなる共通溝が形成されたキヤリアテープ
13のこの共通溝に、2つの突起付きテープガイド22
の突起部51及び52を挿入して、ビデオカメラ15に
対するキヤリアテープ13の位置をキヤリアテープ13
の幅方向に規制することにより、ポケツト24を形成し
たときの室温の差異によるキヤリアテープ13の寸法偏
差の影響を受けずにキヤリアテープ13を精度良く短時
間で検査することができる。
【0034】なお上述の実施例においては、キヤリアテ
ープ13の幅方向の位置を規制する際、2つの突起付き
テープガイド22をパンチガイド21の左右に配置し、
この2つの突起付きテープガイド22によつて規制する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、1つの
位置規制手段を設け、部品搬送体を部品搬送体の長手方
向と直交する方向にこの1つの位置規制手段によつて規
制する場合にも適用し得る。
【0035】例えば図9に示すように、突起付きテープ
ガイド53は、材質が透明な合成樹脂であり、全体がほ
ぼ長い箱形状に形成されている。突起付きテープガイド
53の長さは、ガイドベース20とほぼ同一である。突
起付きテープガイド53の底面53A中央部には、上面
から底面に貫通する長円形の検査窓54が穿設されてい
る。
【0036】底面53Aには、検査窓54で中断する断
面矩形の突起部55及び56が平行に設けられている。
突起部55及び56の長さは、突起付きテープガイド5
3の長さと同一である。突起部55及び56のそれぞれ
の外側同士の寸法は、ポケツト24相互間の張出し25
〜27により形成される共通溝の寸法に対応するように
設定されている。
【0037】この突起付きテープガイド53は、突起部
55及び56が検査窓54の周囲まで配置されている。
これにより、この突起付きテープガイド53を2つの突
起付きテープガイド22に代えてガイドベース20上面
に配置すると、キヤリアテープ13の幅方向の検査位置
を上述の実施例に比して一段と容易に規制することがで
きる。
【0038】また上述の実施例においては、突起付きテ
ープガイド22の材質が透明な合成樹脂である場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、部品搬送体を部
品搬送体の長手方向に直交する方向に規制する位置規制
手段を任意の材質で形成する場合にも適用できる。
【0039】さらに上述の実施例においては、共通溝の
寸法に対応するように突起付きテープガイド22に2つ
の突起部51及び52を形成する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、部品搬送体を部品搬送体の
長手方向に直交する方向に規制する位置規制手段に、複
数の部品収納部を共通に通り部品収納部と同一方向に開
口した溝でなる共通溝の寸法に対応した単一の突起部を
設ける場合にも適用できる。
【0040】さらに上述の実施例においては、キヤリア
テープ13をビデオカメラ15で撮像する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、部品搬送体を任意の
撮像手段で撮像する場合にも適用できる。
【0041】さらに上述の実施例においては、キヤリア
テープ13に電子部品を収納する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、部品搬送体に任意の部品を
収納する場合にも適用できる。
【0042】さらに上述の実施例においては、本発明を
キヤリアテープ検査装置10に適用する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、部品搬送体の複数の部
品収納部に部品を挿入する、又は複数の部品収納部より
部品を取り出す部品挿脱装置にも適用できる。
【0043】例えば、部品を挿入するときは、部品搬送
体を部品搬送体の長手方向に直交する方向に規制する位
置規制手段を、部品搬送体の供給側より部品が挿入され
る直前の部品収納部まで配置する。この後、部品が挿入
された部品収納部は、トツプテープによつて順次封止さ
れる。これにより、部品を挿入する位置が部品搬送体の
幅方向に規制されて、例えばビデオカメラで撮像して得
た部品収納部の位置に基づいて、ロボツトアーム等の部
品の挿入手段の位置を補正する処理が容易でかつ短時間
で済むことになる。
【0044】一方、部品を取出すときは、位置規制手段
を、トツプテープが剥がされて部品を取り出した直後の
部品収納部より空の部品搬送体の巻き取り装置側に配置
する。この場合にも、部品を取り出す位置が部品搬送体
の幅方向に規制されて、例えばビデオカメラで撮像して
得た部品収納部の位置に基づいて、ロボツトアーム等の
部品の取出し手段の位置を補正する処理が容易でかつ短
時間で済むことになる。
【0045】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、複数の部
品収納部が一列に形成されていると共に、複数の部品収
納部を通り部品収納部と同一方向に開口した溝でなる共
通溝が形成された部品搬送体のこの共通溝に、位置規制
手段の突起部を挿入して検査手段、挿入手段、取出し手
段に対する部品搬送体の位置を部品搬送体の幅方向に規
制することにより、加工したときの室温の差異による部
品搬送体の寸法偏差の影響を受けずに部品搬送体を精度
良く短時間で検査したり、部品を挿脱し得る部品搬送体
検査装置、部品挿脱装置、部品搬送体検査方法、部品挿
脱方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による部品搬送体検査装置、部品挿脱装
置、部品搬送体検査方法、部品挿脱方法の一実施例を示
す略線的斜視図である。
【図2】実施例のキヤリアテープの構成を示す斜視図で
ある。
【図3】3端子電子部品の構成を示す上面及び側面図で
ある。
【図4】テープガイド部の斜視図である。
【図5】テープガイド部の断面図である。
【図6】突起付きテープガイドの底面側から見た斜視図
である。
【図7】キヤリアテープのポケツトに対する突起付きテ
ープガイドによる位置規制状態を示す断面図である。
【図8】ポケツトの共通溝に対する突起付きテープガイ
ドの位置を示す断面図である。
【図9】他の実施例の突起付きテープガイドを示す斜視
図である。
【図10】従来のキヤリアテープを示す平面、側面及び
正面図である。
【符号の説明】
1、13……キヤリアテープ、2、24……ポケツト、
3……セレーシヨン、10……キヤリアテープ検査装
置、11……検査ベース、12……テープガイド部、1
4……撮像部、15……ビデオカメラ、16……支持
柱、17……水平支持アーム、18……制御部、19…
…モニタ、20……ガイドベース、21……パンチガイ
ド、22、53……突起付きテープガイド、22A、5
3A……底面、23、54……検査窓、25、26、2
7……張出し、28……ボデイ収納部、29……リード
収納部、30……底面、31……貫通孔、32……チツ
プ形電子部品、33、35、36……リード、34……
樹脂封止ボデイ、37、43……溝、38、39……ガ
イドピン、40……インサートダイ、41……スプリン
グ受け、42……押込み力調節ネジ、44、45……ベ
アリング、46、48……スプリングガイド、47……
スプリング、49……押し棒、50……止めネジ、5
1、52、55、56……突起部。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品に対応した形状及び大きさに形成され
    た凹部でなる複数の部品収納部が一列に配置され、上記
    部品を上記部品収納部に収納して搬送する部品搬送体を
    検査する部品搬送体検査装置において、 突起部を、複数の上記部品収納部を共通に通り上記部品
    収納部と同一方向に開口した溝でなる共通溝に挿入し
    て、検査手段に対する当該部品搬送体の位置を当該部品
    搬送体の長手方向と直交する方向に規制する位置規制手
    段を具えることを特徴とする部品搬送体検査装置。
  2. 【請求項2】上記部品搬送体は、 テープ形状に形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の部品搬送体検査装置。
  3. 【請求項3】上記部品は、 電子部品であることを特徴とする請求項1に記載の部品
    搬送体検査装置。
  4. 【請求項4】上記電子部品は、 チツプ状に小形化したチツプ状電子部品であることを特
    徴とする請求項3に記載の部品搬送体検査装置。
  5. 【請求項5】部品に対応した形状及び大きさに形成され
    た凹部でなる複数の部品収納部が一列に配置され、上記
    部品を上記部品収納部に収納して搬送する部品搬送体の
    上記部品収納部に上記部品を挿入する、又は上記部品収
    納部に収納された上記部品を当該部品収納部より取り出
    す部品挿脱装置において、 突起部を、複数の上記部品収納部を共通に通り上記部品
    収納部と同一方向に開口した溝でなる共通溝に挿入し
    て、上記部品の挿入手段又は取出し手段に対する当該部
    品収納部の位置を当該部品搬送体の長手方向と直交する
    方向に規制する位置規制手段を具えることを特徴とする
    部品挿脱装置。
  6. 【請求項6】上記部品搬送体は、 テープ形状に形成されていることを特徴とする請求項5
    に記載の部品挿脱装置。
  7. 【請求項7】上記部品は、 電子部品であることを特徴とする請求項5に記載の部品
    挿脱装置。
  8. 【請求項8】上記電子部品は、 チツプ状に小形化したチツプ状電子部品であることを特
    徴とする請求項7に記載の部品挿脱装置。
  9. 【請求項9】部品に対応した形状及び大きさに形成され
    た凹部でなる複数の部品収納部が一列に配置され、上記
    部品を上記部品収納部に収納して搬送する部品搬送体を
    検査する部品搬送体検査方法において、 突起部を、複数の上記部品収納部を共通に通り上記部品
    収納部と同一方向に開口した溝でなる共通溝に挿入し
    て、検査手段に対する当該部品搬送体の位置を当該部品
    搬送体の長手方向と直交する方向に規制することを特徴
    とする部品搬送体検査方法。
  10. 【請求項10】上記部品搬送体は、 テープ形状に形成されていることを特徴とする請求項9
    に記載の部品搬送体検査方法。
  11. 【請求項11】上記部品は、 電子部品であることを特徴とする請求項9に記載の部品
    搬送体検査方法。
  12. 【請求項12】上記電子部品は、 チツプ状に小形化したチツプ状電子部品であることを特
    徴とする請求項11に記載の部品搬送体検査方法。
  13. 【請求項13】部品に対応した形状及び大きさに形成さ
    れた凹部でなる複数の部品収納部が一列に配置され、上
    記部品を上記部品収納部に収納して搬送する部品搬送体
    の上記部品収納部に上記部品を挿入する、又は上記部品
    収納部に収納された上記部品を当該部品収納部より取り
    出す部品挿脱方法において、 突起部を、複数の上記部品収納部を共通に通り上記部品
    収納部と同一方向に開口した溝でなる共通溝に挿入し
    て、上記部品の挿入手段又は取出し手段に対する当該部
    品収納部の位置を当該部品搬送体の長手方向と直交する
    方向に規制することを特徴とする部品挿脱方法。
  14. 【請求項14】上記部品搬送体は、 テープ形状に形成されていることを特徴とする請求項1
    3に記載の部品挿脱方法。
  15. 【請求項15】上記部品は、 電子部品であることを特徴とする請求項13に記載の部
    品挿脱方法。
  16. 【請求項16】上記電子部品は、 チツプ状に小形化したチツプ状電子部品であることを特
    徴とする請求項15に記載の部品挿脱方法。
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