JPH10107337A - 単一電子制御磁気抵抗素子 - Google Patents

単一電子制御磁気抵抗素子

Info

Publication number
JPH10107337A
JPH10107337A JP8259858A JP25985896A JPH10107337A JP H10107337 A JPH10107337 A JP H10107337A JP 8259858 A JP8259858 A JP 8259858A JP 25985896 A JP25985896 A JP 25985896A JP H10107337 A JPH10107337 A JP H10107337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetization
ferromagnetic
tunnel
tunnel junction
ferromagnetic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8259858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3258241B2 (ja
Inventor
Shuichi Iwabuchi
修一 岩渕
Tetsushi Tanamoto
哲史 棚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP25985896A priority Critical patent/JP3258241B2/ja
Priority to US08/940,194 priority patent/US5877511A/en
Publication of JPH10107337A publication Critical patent/JPH10107337A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258241B2 publication Critical patent/JP3258241B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y10/00Nanotechnology for information processing, storage or transmission, e.g. quantum computing or single electron logic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nanotechnology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細化・高集積化でより高性能となる素子構
造・動作モードを有する磁性単一電子制御磁気抵抗素子
を提供する。 【解決手段】 第1の方向の磁化を有する2つの第1の
強磁性体と、前記2つの第1の強磁性体にトンネル接合
を介して挟持され、ある初期方向の第2の方向の磁化を
有する第2の強磁性体と、前記第2の強磁性体の磁化の
方向を、前記第2の方向とは別方向に向ける磁化手段と
を具備することを特徴とする単一電子制御磁気抵抗素子
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気抵抗素子に係
り、特に、クーロンブロッケイドと称される充電エネル
ギー効果と、強磁性体トンネル接合の負の磁気抵抗効果
とに立脚した新規の単一電子制御法に基づく素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のSi−MOSFETを基本とする
素子の高集積化は、微細化に伴う構造の複雑さの増大、
微細加工の困難さなどから基本的困難に直面しつつあ
る。このような状況のもと、簡単な構造を有し、従って
微細加工が容易で微細化・高集積化に適する素子が望ま
れている。そのような素子の候補として、クーロンブロ
ッケイドと呼ばれる動作原理に基づく単一電子トンネル
素子(K.K.Likharev,IBM J.Res.Develop.,32,144(1988))
が提案されている。
【0003】単一トンネル接合(接合容量:C、接合ト
ンネル抵抗:Rt )で電子一個(電荷e)がトンネルす
る場合、トンネルの前後では下記数式(1)で表される
程度の静電エネルギーの変化が問題となる。
【0004】
【数1】
【0005】静電エネルギーの変化Ec は、Cが極めて
小さい超微細トンネル接合においては、熱エネルギーよ
り大きくなり得る。接合部の帯電量によっては、電子が
トンネルすることがこの程度のエネルギーをもたらすた
め電子一個のトンネリングといえども禁止される。これ
がクーロンブロッケイド(Coulomb Blockade)と呼ばれ
る現象(K.K.Likharev,IBM J.Res.Develop.,32,144(198
8))であり、トンネル現象は本来電子の波動性によるも
のであるにも拘らず、電子は粒子的に一個ずつトンネル
することが期待される。
【0006】なお、クーロンブロッケイドが明確に現れ
るには、Ec が熱および量子力学的ゆらぎのいずれより
も大きいことが必要であり、これらの条件は、下記数式
(2)および(3)で表される。
【0007】
【数2】
【0008】数式(3)で表わされる条件は、下記数式
(4)のように書き直すことができる。
【0009】
【数3】
【0010】上記数式(4)において、Rq は量子抵抗
であり、下記数式(5)で表わされる。
【0011】
【数4】
【0012】なお、hはプランク定数である。
【0013】通常の単一電子制御素子では、量子ゆらぎ
を完全に抑えることが必須であり、前述の数式(4)に
示す関係から、トンネル抵抗Rt は量子抵抗Rq よりも
十分に大きく設定することが要求される。
【0014】単一制御素子は、その基本構造として、半
導体または常伝導金属からなる電極と静電的にピンチオ
フされたチャネル電子層または絶縁体をトンネル障壁層
とした二重トンネル接合とその中央電極(以下、「アイ
ランド」と記す)に対向して容量的に結合したゲート電
極とからなっていたり(SETトランジスター)、二重
トンネル結合に直列につながれたゲートキャパシターか
らなっている(SETメモリー)。従来例として、これ
らを図13、図14に示す(K.K.Likharev,IEEETrans.Ma
gn.,23,1142(1987)) 。なお、図13には、C−SET
の回路およびその特性を示し、図14には、R−SET
の回路およびその特性を示している。単一電子制御は主
としてゲートによって、トンネリングに起因してアイラ
ンドに発生する余剰の電子を変化させることで行なわれ
る。
【0015】単一電子制御素子は、構造が簡単であるた
めに微細化・高集積化に適し、微細化に伴ってその素子
性能がより向上する。しかも、一電子レベルでの制御で
あるためオン/オフが明瞭であることなどから、有望視
されている将来素子の一つである。しかしながら、これ
らの素子ではクーロンブロッケイドが完全に生じるモー
ドのみを前提とした動作であり、現実的には高集積度の
素子全体にわたってクーロンブロッケイドを完全に効か
すことは難しいという問題がある。裏返せば、クーロン
ブロッケイドが不完全な状況で発生する非線形モードの
積極的利用は考えられていない。また、動作原理は電子
の電荷のみの制御であり、スピンの自由度から生じる効
果は利用しておらず、制御の多様性を生かし切ってはい
ないのが現状である。
【0016】一方、従来の磁性素子の基本的構成要素の
一つである強磁性トンネル接合は、図15に示すような
構造を有している(S.Maekawa and U.Gafvert,IEEE Ma
g.MAG-18 707(1982))。図15中、71はCoからなる
第1の強磁性電極、72はNiからなる第2の強磁性電
極であり、これらはNiOからなるトンネル障壁73を
介して接合されている。このような従来の素子は、図1
6のグラフに示すような特性を有している。負のトンネ
ル磁気抵抗の発生は、強磁性体中では状態密度がスピン
の向きに依存しており、一般に下記数式(6)で与えら
れる。
【0017】
【数5】
【0018】これは、磁場による磁化反転(反平行から
平行)に伴う状態密度の変化から生じると考えられる。
この構造は、同じく負の磁気抵抗効果を示す他の構造で
ある磁性体/非磁性体/磁性体の多層膜構造よりもSN
比が大きい点では勝っているものの、磁気抵抗変化率は
15%前後にすぎず、より大きな変化率が望まれてい
る。さらに、従来の素子の構造は低インピーダンス駆動
の単一トンネル接合構造であり、クーロンブロッケイド
に対する電磁場環境効果と呼ばれる現象のために電荷ゆ
らぎが大きく、トンネル接合面積をいかに微小にしても
上記単一電子制御素子の動作原理としてクーロンブロッ
ケイドを利用することは難しい(S.Iwabuchi,H.Higuras
hi,Y.Nagaoka,JJAP Series 9,126(1992);H.Higurashi,
S.Iwabuchiand Y.Nagaoka,Phys.,Rev.B51,2387(199
5))。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図15に示したような
従来の磁性素子では、充電エネルギーによる効果である
クーロンブロッケイドは期待できない。しかしながら、
将来的に既存のシリコン素子と競合または置換し得る超
微細化を追求するなかで、さらに高集積化を達成する必
要があり、磁性素子としてもクーロンブロッケイドを有
効に利用することは合理的なことである。したがって、
クーロンブロッケイドを積極的に利用した基本素子構造
・動作モードを導入できれば、単体素子としての性能の
向上のみならず、システムとしての設計自由度も大きく
広がることが期待される。
【0020】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、既存素子に比べ微細化・高集
積化でより高性能となる素子構造・動作モードを有する
磁性単一電子制御磁気抵抗素子を提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1の方向の磁化を有する2つの第1の
強磁性体と、前記2つの第1の強磁性体にトンネル接合
を介して挟持され、ある初期方向の第2の方向の磁化を
有する第2の強磁性体と、前記第2の強磁性体の磁化の
方向を、前記第2の方向とは別方向に向ける磁化手段と
を具備することを特徴とする単一電子制御磁気抵抗素子
を提供する。
【0022】また本発明は、第1の方向の磁化を有する
2つの第1の強磁性体と、前記2つの第1の強磁性体に
トンネル接合を介して挟持され、前記第1の方向とは逆
方向の第2の方向の磁化を有する第2の強磁性体と、前
記第2の強磁性体の磁化の方向を反転させ、第1の方向
と同一方向に向ける磁化反転手段とを具備することを特
徴とする単一電子制御磁気抵抗素子を提供する。
【0023】さらに本発明は、第1の方向の磁化を有す
る2つの第1の強磁性体と、前記2つの第1の強磁性体
にトンネル接合を介して挟持され、前記第1の方向とは
同一方向の第2の方向の磁化を有する第2の強磁性体
と、前記第2の強磁性体の磁化の方向を反転させる磁化
反転手段とを具備することを特徴とする単一電子制御磁
気抵抗素子を提供する。
【0024】またさらに、本発明は、第1の方向の磁化
を有する2つの第1の強磁性体と、前記2つの第1の強
磁性体にトンネル接合を介して挟持され、前記第1の方
向とは逆方向の第2の方向の磁化を有する第2の強磁性
体と、前記第2の強磁性体の上に設けられ、第2の強磁
性体の磁化の方向を反転させて、第1の方向と同一方向
に向ける磁化反転手段とを具備し、各トンネル接合にお
けるトンネル抵抗が13kΩ以上150kΩ以下である
ことを特徴とする単一電子制御磁気抵抗素子を提供す
る。
【0025】以下、本発明を詳細に説明する。
【0026】本発明は、クーロンブロッケイドが不完全
に機能して電流電圧特性に非線形性が発生する状況のも
と、強磁性トンネル接合の負のトンネル磁気抵抗の増大
を利用するものである。
【0027】ここで、最も簡単なトンネル接合列である
2重トンネル接合列の場合を例に挙げて説明する。本発
明における構造が、通常のクーロンブロッケイドに基づ
く単一電子制御素子と異なる点は、電極として強磁性体
を用いているためにスピンの偏極があることである。ま
た通常の強磁性トンネル接合素子と異なる点は、構造的
には2重以上の多重トンネル接合であること、さらに、
各々のトンネル接合が超微細であるために電子のトンネ
リングに対して、充電エネルギーEc によるクーロンブ
ロッケイドが顕在化する点である。この場合、実際に測
定されるトンネル接合列の電流は、理論的には2つのト
ンネル接合を流れる電流に対し電流連続条件を課して得
られるものである。
【0028】ここで、2重トンネル接合において、クー
ロンブロッケイドが顕在化する際のトンネル磁気抵抗発
生の原理図を図10に示し、単一トンネル接合における
クーロンブロッケイドが顕在化する際のトンネル磁気抵
抗発生の原理図を図11および図12に示す。各図
(a)はトンネル接合、各図(b)は電子の状態密度を
表わす。各図(b)の横軸はフェルミエネルギーを表わ
し、矢印は電子のスピンの向きを表わす。図10(a)
に示すように、2つの第1の強磁性電極の磁化と、これ
に挟まれる第2の強磁性電極の磁化とは互いに反平行状
態にあり、充電エネルギーは、図10(b)に示すよう
なEC で表わされ、同じ向きのスピンをもつ電子は、通
常のトンネルに比べEC だけ高いエネルギー状態にしか
入れない。ここで、初期状態が図11(a)に示すよう
に反平行磁化であり、反転磁場以上では図12(a)に
示すように平行磁化状態であるとすれば、この系のスピ
ン偏極とクーロンブロッケイドとを考慮したトンネリン
グによる磁気抵抗変化率は、最大となる。
【0029】なお、高次のトンネリングをすべて考慮し
た理論によれば、この系のトンネル磁気抵抗の変化は下
記数式(7)で表わされる。
【0030】
【数6】
【0031】ここで、Rt (0)およびRt (H)は、
充電エネルギーに対応する温度以上キュリー温度以下
(クーロンブロッケイドが生じない温度)での零磁場下
および磁場下のトンネル抵抗、Tは絶対温度であり、さ
らにκ(x,T,Rt (H))は、下記数式(8)で表
わされる。
【0032】
【数7】
【0033】この値は自己無撞着に決まる量であり、0
(完全クーロンブロッケイド)からπ(クーロンブロッ
ケイド無し)まで非線形に変化する量である。なお、上
記数式(8)中、kB はボルツマン定数である。いま、
T (0)>RT (H)であるから、クーロンブロッケ
イドが顕在化する領域では一般に下記数式(9)で表わ
される関係を有し、強磁性トンネル接合素子の負の磁気
抵抗効果は増大する。
【0034】
【数8】
【0035】この効果は、量子ゆらぎのために高次のト
ンネル過程が生じる場合に顕著であり、Rq /R
T (H)の高次のべきに比例した非線形をもつ。したが
って、この非線形を利用するためには、通常の単一電子
制御素子の場合とは異なり、クーロンブロッケイドが程
よく破れて、クーロンギャップ内に微小電流が流れるよ
うな条件、例えばRq /RT (H)>0.87であるこ
とが好ましい。
【0036】従って、このような条件を有する基本要素
によって素子機能の基本単位を構成すれば、微細化に伴
ってより大きなトンネル磁気抵抗変化を示す単位電子制
御磁性素子およびメモリーロジック等の複合素子(回
路)を構築することが可能となる。また、従来の単一電
子制御素子ではクーロンブロッケイドが完全に作用し、
サブギャップ電流を禁止することを前提とするのに対
し、本発明の素子は、トンネル接合抵抗を小さく設計し
てクーロンブロッケイドが不完全な状況で発生する非線
形モードの積極的利用を図るものであるため、接合の数
も従来の単一電子制御素子のように多重化を目指す必要
はない。すなわち、素子の作製もより容易となるので、
複合素子(回路)の構築に対してもチップサイズの増大
は小さく、設計マージンは増大する。結果的に、従来の
単一電子制御素子と比較して動作速度も高速化し、電力
遅延積も小さくなる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
より詳細に説明する。
【0038】図1は、本発明に係る磁気抵抗素子の一例
の回路図であり、図2は、本発明の素子におけるトンネ
ル接合部分の模式図である。図1に示すように本発明の
素子における基本要素は、2つの直列に結合した極微細
トンネル接合11および12からなる2重トンネル接合
列、ならびに反転磁場発生用のゲート(配線)13であ
る。2重トンネル接合は、図2に示すように、2つの第
1の強磁性電極14と、トンネル障壁16を介してこれ
に挟まれた第2の強磁性電極15との3つの強磁性体か
らなる電極によって形成される。なお、中央電極(以下
アイランドと称する)15は軟質磁性膜、他の2つの電
極14には硬質磁性膜を用いている。磁気双極子相互作
用により少なくとも接合面近傍では、図2(a)に示す
ように第1および第2の強磁性電極の磁化が互いに反平
行状態が実現できるようにし、第2の強磁性電極として
の軟質磁性膜の反転磁場(Hc (2) )を越える磁場Hで
は、図2(b)に示すように第2の強磁性電極の磁化を
反転させて平行磁化状態が実現できるように設定したも
のである。
【0039】実際のトンネル接合部分の断面図を図3に
示し、その平面図を図4に示す。なお、図3の断面図
は、図4に示した平面図のA−Bにおける断面である。
【0040】図3に示すようにSi基板21上には、S
iO2 膜22を介して第1の強磁性電極14、第2の強
磁性電極15およびトンネル障壁16からなる2重トン
ネル接合が形成されている。さらに、トンネル接合構造
の上には、SiO2 膜23を介してAl配線24が形成
されている。
【0041】かかる素子は、例えば、以下のようにして
製造することができる。まず、Si基板21上に200
nmの膜厚のSiO2 膜22を形成し、次いでこのSi
2膜22上に、マスクを介して斜めスパッタ法により
膜厚20nm、幅0.1μm、長さ0.1μmのNi膜
15を形成する。このNi膜15は、第2の強磁性電極
として作用する。続いて、プラズマ酸化法によりNi膜
15の表面を酸化して絶縁膜(NiO膜)16を形成す
る。
【0042】その後、位置をずらしたマスクを用いて逆
方向斜めスパッタ法により膜厚15nm、幅0.1μm
のCo膜14を形成し、これを第1の強磁性電極とす
る。具体的には、図5(a)の断面図に示すように、表
面に絶縁膜(NiO膜)16が形成された第2の強磁性
電極15の両側に第1の強磁性電極14を形成し、次い
で、図5(b)に示すように、第2の強磁性体のトンネ
ル接合部分以外のNiO膜16が露出するまでエッチバ
ックを行なうことによって、接合面およびトンネル障壁
層を削除する。
【0043】このプロセスによって、トンネル接合面積
が小さくなると同時に、エッチバック時の温度上昇の
中、第1の強磁性電極14および第2の強磁性電極15
間の露出部が大きくなることに起因して、磁気双極子相
互作用が効き易くなり、その結果、トンネル接合形成後
の第1および第2の強磁性体電極の磁化配向が反平行に
なり易くなる。この際、反平行磁化配向を加速させるた
めにエッチバック後、適切な温度でアニールを行なって
もよい。
【0044】次に、この2重トンネル接合構造全体を覆
うように膜厚50nmのSiO2 膜23を形成し、最後
にNiアイランド15上に膜厚200nm、幅0.1μ
mのAl配線24を形成する。この系の充電エネルギー
は、電流・電圧特性の解析から約20Kと見積もられ
た。
【0045】かかる構成の素子に対して、Al配線24
に反転磁場を越える磁場が発生するところまで電流を流
し、磁気トンネル抵抗の最大変化率ΔR0 (H)/R0
(0)を測定した。得られた結果を図6のグラフに示
す。各曲線は、測定温度Tをパラメータとし、充電エネ
ルギーよりも大きい温度でのトンネル接合1個の磁気抵
抗値を縦軸として示した。なお、充電エネルギーより十
分大きい温度での零磁場下でのトンネル抵抗は、下記数
式(10)で表わされる。
【0046】
【数9】
【0047】いまの場合、室温での磁気抵抗変化率は1
0%であるが、量子ゆらぎによりクーロンブロッケイド
が不完全に効いてくる非線形領域では大きな変化率の増
大が認められた。具体的には、(EC /kB T=50
0)の場合には、磁気抵抗変化率は最大で50%にも及
んでいる。
【0048】同様の方法によって作製された3重トンネ
ル接合構造を有する場合についてのトンネル磁気抵抗測
定結果を図7に示す。この場合も、充電エネルギーはほ
ぼ20Kであり、充電エネルギーより十分に大きい温度
での零磁場下のトンネル抵抗は、下記数式(11)で表
わされる。
【0049】
【数10】
【0050】図7のグラフに示されるように、3重トン
ネル接合構造における磁気トンネル抵抗の最大変化率
は、2重トンネル接合の場合より小さな抵抗値で発生し
ている。具体的には、(EC /kB T=500)の場合
には、2重トンネル接合構造の際の最大変化率は80k
Ωで発生しており、3重トンネル接合構造の際の最大変
化率は50kΩで発生している。一般に、高次のトンネ
リングから生じるクーロンブロッケイドの不完全さの現
われである非線形効果は、多重トンネル接合になるほど
生じ難くなるため、各トンネル接合の抵抗をより小さく
設定する必要がある。
【0051】本発明の単一電子制御磁気抵抗素子におい
てトンネル抵抗は、13kΩ以上150kΩ以下である
ことが好ましく、40kΩ以上100kΩ以下であるこ
とがより好ましい。また本発明者らは、トンネル抵抗の
好ましい範囲と、熱エネルギーおよび充電エネルギーと
の間に次のような関係を見出だした。すなわち、電子一
個の充電エネルギー(EC )と動作温度での熱エネルギ
ー(kB T)との比(kB T/EC )の立方根をαとす
ると、トンネル抵抗Rt は、 Rt ≦700・tanh(α)kΩ であることが好ましい。なお、この場合、RT の下限
は、少なくとも13kΩ以上であることが好ましい。図
6および図7のグラフに示されるように、曲線のピーク
の低抵抗側においては変化率は急激に減少しているのに
対し、高抵抗側ではその減少は緩やかであり、上述のよ
うな関係式により好ましいトンネル抵抗の範囲を全てカ
バーすることが可能である。しかも、この範囲内であれ
ば、トンネル接合の数によらず、実用上十分なトンネル
磁気抵抗の増大が見込まれる。したがって、元々のトン
ネル磁気抵抗を適切に設定することにより、上述したよ
うな2重や3重のトンネル接合構造のみならず、必要に
応じてさらに多重のトンネル接合構造に拡張できる。
【0052】なお図6および図7のグラフに示した例に
おいては、充電エネルギーが小さいためにトンネル磁気
抵抗の増大効果は低温でのみ見られたが、トンネル接合
構造をより微細にすることによって容量接合を小さくす
れば、原理的には室温においても、低温の場合と同様に
負のトンネル磁気抵抗の大きな増大を得ることが可能で
ある。
【0053】また、本発明の磁気抵抗素子における電極
材料は、前述の例で用いたものに限定される必要はな
く、トンネル磁気抵抗の元々の変化率を高め得る任意の
材料を適宜選択することができる。元々の変化率を上げ
ることができれば非線形的に増大が生じるため、飛躍的
に大きなトンネル磁気抵抗変化率が得られる。例えば、
第1の磁性体としてCoFe、トンネル障壁としてAl
2 3 を用いれば、4.2Kで約20%、室温でも約1
5%の変化率を得ることができる。
【0054】上述した例では磁化反転手段として配線を
用い、これによって生じる磁場による磁化反転を行なっ
たが、これに限定されるものではない。例えば、中央電
極(アイランド)として適切な材料構成を用いれば、静
電ポテンシャルの印加や光照射などにより磁化反転を実
現することが可能である。
【0055】図8に、静電ポテンシャル印加により磁化
反転を行なうアイランド構造の一例の斜視図を示し、図
9には、その平面図を示す。図示する構造の素子は、例
えば以下のようにして製造することができる。すなわ
ち、まず、Si基板50の上に形成されたSiO2 膜4
9上に膜厚50nm、幅200nm、長さ100nmの
SiO2 膜42を形成し、その中央に幅100nm、長
さ100nmのパターンをくり抜く。次に、くり抜かれ
た領域に第2の強磁性金属としてのNi膜をスパッタ法
により形成した後、エッチバックを行なう。これによっ
て、膜厚20nm、幅100nm、長さ100nmの第
2の強磁性金属41が、膜厚20nm、幅50nm、長
さ100nmのSiO2 膜42に両側から挟まれた構造
が形成される。
【0056】次に、第2の強磁性金属41の上に、単結
晶Siをエピタキシャル成長させて、膜厚20nmのア
ンドープSi層43を形成し、その上に第3の強磁性体
としてのCo膜44をスパッタにより20nmの膜厚で
形成する。さらに、第3の強磁性体44とアンドープS
i層43とを、ドライエッチングにより幅100nm、
長さ100nmの層状構造にパターニングする。パター
ニング後に露出した表面は、酸化させて10nmの膜厚
の絶縁膜45を形成し、その側壁にはポリSiゲート4
6を形成する。
【0057】次いで、表面が酸化された第2の強磁性体
の両側にトンネル接合を形成するように第1の強磁性体
としてのCo膜47を、膜厚20nm、幅100nm、
長さ100nmで、斜めスパッタ法により形成する。4
3、45および46はMOS構造となっているので、ゲ
ート電圧48の印加により第2の強磁性体41と第3の
強磁性体44とは、チャネルを通して金属的につなが
る。
【0058】なお、図8に表わした面は、図9に示す平
面図のC−Dにおける切断面であり、図中の矢印は、第
1ないし第3の強磁性体の磁化の方向を示している。図
示するように、第1の強磁性体の磁化に対し第2の強磁
性体の磁化は反平行になっており、第3の強磁性体の磁
化は平行である。かかる構造においては、ゲート電圧の
印加により第2および第3の強磁性体の金属的接合が生
じ、それによって第2の強磁性体の磁化は第3の強磁性
体の磁化と平行になる。したがって、第1の強磁性体に
対して磁化反転が実現される。この場合にも、配線を用
いて磁化反転せしめた前述の例の磁気抵抗変化とほぼ同
様のトンネル接合抵抗変化がゲート電圧の変化に対して
得られる。
【0059】なお、第3の強磁性体の磁化は、必ずしも
第1の強磁性体の磁化に対して平行としなくともよく、
何等かの理由で逆向きとなったり、異なる物質を用いた
ために逆向きになっていても差し支えない。この場合に
は、エキタキシャルSiの膜厚を変えることによって、
反強磁性的結合を実現するよう最適化を図ることができ
る。
【0060】以上、2重および3重トンネル接合の例を
挙げて本発明を説明したが、本発明は、その要旨を逸脱
しない範囲で、種々変更することができる。従って、従
来の強磁性磁気抵抗素子を用いたメモリー・論理回路等
に対して、本発明の磁気抵抗素子をその基本構成要素と
して置き換えることにより、微細化・高集積化に伴って
論理振幅が増大する意味で素子性能の向上を図ることが
可能である。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
既存素子に比べ微細化・高集積化でより高性能となる素
子構造・動作モードを有する磁性単一電子制御磁気抵抗
素子が提供される。かかる素子およびその動作モードを
用いることによって、超微細な強磁性トンネル接合素子
の論理振幅を非線形的に増大させることができ、強磁性
トンネル素子単体としての性能の向上のみならず、それ
を基本構成要素とするメモリー、論理回路等複合回路の
性能を大幅に向上させることが可能である。また、それ
によってシステムとしての設計自由度も大きく広がるこ
とが期待され、その工業的価値は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る単一電子制御磁気抵抗
素子の構成を示す回路図。
【図2】本発明の一実施例に係る単一電子制御磁気抵抗
素子のトンネル接合部分を示す模式図。
【図3】本発明に係る単一電子制御磁気抵抗素子の一例
を表わす断面図。
【図4】本発明に係る単一電子制御磁気抵抗素子の平面
図。
【図5】本発明の単一電子制御磁気抵抗素子における、
反平行磁化をもつ超微細トンネル接合形成の工程を示す
断面図。
【図6】2重トンネル接合構造の単一電子制御磁気抵抗
素子でのトンネル磁気抵抗変化率を示すグラフ図。
【図7】3重トンネル接合構造の単一電子制御磁気抵抗
素子でのトンネル磁気抵抗変化率を示すグラフ図。
【図8】本発明に係る単一電子制御磁気抵抗素子の他の
例を表わす斜視図。
【図9】本発明に係る単一電子制御磁気抵抗素子の平面
図。
【図10】2重トンネル接合においてクーロンブロッケ
イドが顕在化する際のトンネル磁気抵抗発生の原理を示
す図。
【図11】単一トンネル接合においてクーロンブロッケ
イドが顕在化する際のトンネル磁気抵抗発生の原理を示
す図。
【図12】単一トンネル接合においてクーロンブロッケ
イドが顕在化する際のトンネル磁気抵抗発生の原理を示
す図。
【図13】従来の単一電子制御磁気抵抗素子の一例を説
明する図。
【図14】従来の単一電子制御磁気抵抗素子の他の例を
説明する図。
【図15】従来の強磁性トンネル接合素子の構造図。
【図16】従来の強磁性トンネル接合素子における磁気
抵抗変化率を示すグラフ図。
【符号の説明】
11,12…単一電子制御強磁性トンネル接合 13…スピン反転磁場発生用Al配線(アイランドゲー
ト) 14…第1の強磁性電極(Co) 15…第2の強磁性電極(Ni) 16…トンネル障壁としての絶縁膜(NiO) 21…シリコン基板 22,23…シリコン酸化膜 41…第2の強磁性体(Ni) 42…Si酸化膜 43…エピタキシャル成長アンドープSi 44…第3の強磁性体 45…Si 46…ドープされたポリSiゲート 47…第1の強磁性体(Co) 48…ゲート電圧端子 49…Si酸化膜 50…Si基板 71…第1の強磁性電極(Co) 72…第2の強磁性電極(Ni) 73…トンネル障壁としての絶縁膜(NiO)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の方向の磁化を有する2つの第1の
    強磁性体と、 前記2つの第1の強磁性体にトンネル接合を介して挟持
    され、ある初期方向の第2の方向の磁化を有する第2の
    強磁性体と、 前記第2の強磁性体の磁化の方向を、前記第2の方向と
    は別方向に向ける磁化手段とを具備することを特徴とす
    る単一電子制御磁気抵抗素子。
  2. 【請求項2】 第1の方向の磁化を有する2つの第1の
    強磁性体と、 前記2つの第1の強磁性体にトンネル接合を介して挟持
    され、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向の磁化を
    有する第2の強磁性体と、 前記第2の強磁性体の磁化の方向を反転させ、第1の方
    向と同一方向に向ける磁化反転手段とを具備することを
    特徴とする単一電子制御磁気抵抗素子。
  3. 【請求項3】 第1の方向の磁化を有する2つの第1の
    強磁性体と、 前記2つの第1の強磁性体にトンネル接合を介して挟持
    され、前記第1の方向とは同一方向の第2の方向の磁化
    を有する第2の強磁性体と、 前記第2の強磁性体の磁化の方向を反転させる磁化反転
    手段とを具備することを特徴とする単一電子制御磁気抵
    抗素子。
  4. 【請求項4】 前記磁化反転手段は、前記第2の強磁性
    体の上に絶縁膜を介して設けられている請求項1ないし
    3のいずれか1項に記載の単一電子制御磁気抵抗素子。
  5. 【請求項5】 前記磁化反転手段は、前記第2の磁化の
    方向に直交する請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の単一電子制御磁気抵抗素子。
  6. 【請求項6】 前記トンネル接合における各トンネル抵
    抗RT が、以下の範囲である請求項1ないし5のいずれ
    か1項に記載の単一電子制御磁気抵抗素子。 RT ≦700・tanh(α)kΩ (ここでαは、電子一個の充電エネルギー(EC )と、
    動作温度における熱エネルギー(kB T)との比(kB
    T/EC )の立方根である。)
  7. 【請求項7】 第1の方向の磁化を有する2つの第1の
    強磁性体と、 前記2つの第1の強磁性体にトンネル接合を介して挟持
    され、前記第1の方向とは逆方向の第2の方向の磁化を
    有する第2の強磁性体と、 前記第2の強磁性体の上に設けられ、第2の強磁性体の
    磁化の方向を反転させて、第1の方向と同一方向に向け
    る磁化反転手段とを具備し、 各トンネル接合におけるトンネル抵抗が13kΩ以上1
    50kΩ以下であることを特徴とする単一電子制御磁気
    抵抗素子。
JP25985896A 1996-09-30 1996-09-30 単一電子制御磁気抵抗素子 Expired - Fee Related JP3258241B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25985896A JP3258241B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 単一電子制御磁気抵抗素子
US08/940,194 US5877511A (en) 1996-09-30 1997-09-29 Single-electron controlling magnetoresistance element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25985896A JP3258241B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 単一電子制御磁気抵抗素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10107337A true JPH10107337A (ja) 1998-04-24
JP3258241B2 JP3258241B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=17339957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25985896A Expired - Fee Related JP3258241B2 (ja) 1996-09-30 1996-09-30 単一電子制御磁気抵抗素子

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5877511A (ja)
JP (1) JP3258241B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6411478B1 (en) 1999-02-11 2002-06-25 Seagate Technology Llc Spin tunnel junction recording heads using an edge junction structure with CIP
KR100434534B1 (ko) * 1998-10-13 2004-07-16 삼성전자주식회사 쇼트키 터널 장벽을 이용한 단일 전자 트랜지스터 및 그 제조방법
US7038894B2 (en) * 1999-09-16 2006-05-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistive element and magnetic memory device

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3853905B2 (ja) * 1997-03-18 2006-12-06 株式会社東芝 量子効果装置とblトンネル素子を用いた装置
JP3646508B2 (ja) * 1998-03-18 2005-05-11 株式会社日立製作所 トンネル磁気抵抗効果素子、これを用いた磁気センサー及び磁気ヘッド
JP3769120B2 (ja) 1998-05-08 2006-04-19 株式会社東芝 半導体素子
US6198113B1 (en) * 1999-04-22 2001-03-06 Acorn Technologies, Inc. Electrostatically operated tunneling transistor
US6381171B1 (en) * 1999-05-19 2002-04-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic element, magnetic read head, magnetic storage device, magnetic memory device
JP3477638B2 (ja) * 1999-07-09 2003-12-10 科学技術振興事業団 強磁性2重量子井戸トンネル磁気抵抗デバイス
US6515897B1 (en) * 2000-04-13 2003-02-04 International Business Machines Corporation Magnetic random access memory using a non-linear memory element select mechanism
DE10019697A1 (de) * 2000-04-20 2001-11-15 Sebastian T B Goennenwein Verfahren zur Erzeugung und Charakterisierung von spinpolarisierten Ladungsträgersystemen und darauf beruhende Bauelemente
US7615402B1 (en) 2000-07-07 2009-11-10 Acorn Technologies, Inc. Electrostatically operated tunneling transistor
JP2002033532A (ja) * 2000-07-17 2002-01-31 Alps Electric Co Ltd トンネル型磁気抵抗効果型素子及びその製造方法
JP4477305B2 (ja) 2002-07-25 2010-06-09 独立行政法人科学技術振興機構 スピントランジスタ及びそれを用いた不揮発性メモリ
CN1606170A (zh) * 2004-09-24 2005-04-13 中国科学院物理研究所 基于双势垒隧道结共振隧穿效应的晶体管
WO2006100835A1 (ja) * 2005-03-24 2006-09-28 Japan Science And Technology Agency 論理回路および単電子スピントランジスタ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5581091A (en) * 1994-12-01 1996-12-03 Moskovits; Martin Nanoelectric devices
US5757056A (en) * 1996-11-12 1998-05-26 University Of Delaware Multiple magnetic tunnel structures

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100434534B1 (ko) * 1998-10-13 2004-07-16 삼성전자주식회사 쇼트키 터널 장벽을 이용한 단일 전자 트랜지스터 및 그 제조방법
US6411478B1 (en) 1999-02-11 2002-06-25 Seagate Technology Llc Spin tunnel junction recording heads using an edge junction structure with CIP
US7038894B2 (en) * 1999-09-16 2006-05-02 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistive element and magnetic memory device
US7345852B2 (en) 1999-09-16 2008-03-18 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistive element and magnetic memory device
US7593193B2 (en) 1999-09-16 2009-09-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetoresistive element and magnetic memory device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3258241B2 (ja) 2002-02-18
US5877511A (en) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3258241B2 (ja) 単一電子制御磁気抵抗素子
US10516098B2 (en) Apparatus for spin injection enhancement and method of making the same
JP2008066596A (ja) スピンmosfet
JP4919682B2 (ja) 導電制御デバイス
JPWO2002058167A1 (ja) スピンスイッチおよびこれを用いた磁気記憶素子
JP2008515176A (ja) ダブルバリアトンネル接合共鳴トンネリング効果に基づくトランジスタ
US7521264B2 (en) Spin injection control using electric current
US20030107033A1 (en) Trilayer heterostructure junctions
US20150311305A1 (en) Spin mosfet
CN111384233A (zh) 巨磁致电阻器件、磁子场效应晶体管和磁子隧道结
JP5144569B2 (ja) スピントランジスタ及び論理回路装置
JP3566531B2 (ja) 磁気装置
US10355046B1 (en) Steep slope field-effect transistor (FET) for a perpendicular magnetic tunnel junction (PMTJ)
JP3566148B2 (ja) スピン依存スイッチング素子
US10644227B2 (en) Magnetic tunnel diode and magnetic tunnel transistor
US10243021B1 (en) Steep slope field-effect transistor (FET) for a perpendicular magnetic tunnel junction (PMTJ)
JP3436779B2 (ja) 単一電子トンネリング素子
CN111863060A (zh) 缓存器件及制作方法
US6066867A (en) Current control functional device
US20230245691A1 (en) Cache memory and method of its manufacture
JP2012069757A (ja) 集積回路
JP2002043653A (ja) 強磁性トンネル接合メモリ素子
KR101417956B1 (ko) 스핀토크를 이용한 측면형 스핀 소자
Takemura et al. Theoretical Study on Tunnel Magnetoresistance Oscillation Due to Coulomb Blockade in Nanoscale Magnetic Tunnel Junction
JPH01226182A (ja) 電子波干渉素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees