JPH10106231A - ディスク駆動装置 - Google Patents

ディスク駆動装置

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Publication number
JPH10106231A
JPH10106231A JP27536896A JP27536896A JPH10106231A JP H10106231 A JPH10106231 A JP H10106231A JP 27536896 A JP27536896 A JP 27536896A JP 27536896 A JP27536896 A JP 27536896A JP H10106231 A JPH10106231 A JP H10106231A
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JP
Japan
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disk
elastic plate
housing
traverse mechanism
traverse
Prior art date
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Pending
Application number
JP27536896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Saito
孝 斎藤
Koichi Muto
幸一 武藤
Toru Kishi
岸  徹
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクを高速に回転させた時に発生する振
動を防振する。 【解決手段】 ディスクDのトレイ3への装着動作に伴
って、ターンテーブル13及び光ピックアップ14を備
えたトラバース機構部10Bを筐体2B内で上下方向に
回動自在に支持する際、トラバース機構部10Bを筐体
2B内に直接支持させることなく、トラバース機構部1
0Bを弾性変位する支点部21f,21gを有した
弾性板21に取り付け、且つ、支点部21f,21g
の近傍に設けた固定部21f,21gを筐体2B
内の後方に設けた取り付け片2e,2eに固定し
て、CD−ROMなどのディスクDを高速に回転させた
時に振動が発生しても、トラバース機構部10B及び弾
性板21がガタつくことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクを高速に
回転させた時に発生する振動を防振することができるデ
ィスク駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD),ROM型
コンパクトディスク(CD−ROM),対話型コンパク
トディスク(CD−I),ビデオディスク(VD)など
の円盤状の光ディスク(以下、ディスクと記す)は、音
声情報,画像情報,文字情報などの情報信号を複数の微
小なピット列に変換して多量に収録していることは周知
である。
【0003】上記ディスクのうちで、ROM型コンパク
トディスク(CD−ROM),対話型コンパクトディス
ク(CD−I)などはパソコン用のソフトなどの情報信
号を直径12cmの円盤に記憶しており、このディスク
をディスク駆動装置内で通常の定速回転に対して複数倍
の速度で高速に回転させてレーザ式のピックアップによ
り再生している。
【0004】図8は従来のディスク駆動装置を全体的に
示した斜視図、図9は従来のディスク駆動装置内のトラ
バース機構部を筐体に回動自在に支持した状態を示した
斜視図、図10はCD−ROMなどのディスクを通常の
定速回転に対して複数倍の速度で高速に回転させた時
に、振動が発生する理由を説明するための図である。
【0005】図8に示した如く、従来のディスク駆動装
置1Aはパソコン(図示せず)などに取り付けることが
できるように構成されている。
【0006】このディスク駆動装置1Aの基台となる筐
体2Aは、樹脂材を用いて略矩形状の箱体に形成されて
いる。
【0007】また、筐体2Aの前板2a側で左右の側板
2b,2c間には、トレイ3が引き出し自在に取り付け
られており、このトレイ3は側板2b,2cの内側に形
成した複数のガイド溝2b,2cに沿って矢印
,X方向に略水平に移動できるようになってい
る。そして、トレイ3は、前板2aより突出した筐体2
A外でディスクDを挿脱する挿脱位置と、筐体2A内で
ディスクDを装着する装着位置との間を往復動するよう
になっている。
【0008】また、トレイ3は樹脂材を用い、且つ、厚
みを持って略矩形板状に形成されており、このトレイ3
内にディスクDを載置するディスク載置部3aが上面側
に円形凹状に形成され、更に、後述するターンテーブル
13及びレーザ式のピックアップ(以下、光ピックアッ
プと記す)14が臨む逃げ孔3bが貫通して穿設されて
いる。
【0009】また、筐体2Aの側板2b,2cの上端側
で側板2b,2c間には、ディスククランパ支持板2d
が横架されている。このディスククランパ支持板2dの
略中央には、円形凹部2dが一段くぼんで且つ内部に
丸孔2dを穿設して形成されている。そして、この円
形凹部2d内にディスククランパ4が下方に向かって
重力方向に懸架されている。この際、ディスククランパ
4は円形凹部2d内に穿設した丸孔2dから抜け出
ないように上方の円形鍔部4aが丸孔2dより大径に
形成され、且つ、丸孔2dより下方に後述のターンテ
ーブル13上にディスクDをクランパするクランパ部4
bが略円錐状に形成されている。
【0010】次に、筐体2A内でトレイ3より下方に
は、トラバース機構部10Aが回動自在に取り付けられ
ている。
【0011】上記トラバース機構部10Aは、図9に拡
大して示した如く、トラバースベース11Aが樹脂材を
用い、且つ、厚みを持って略矩形板状に形成されてい
る。このトラバースベース11Aにはターンテーブルモ
ータ12が前面11a側に取り付けられ、且つ、ターン
テーブルモータ12の軸にターンテーブル13が支持さ
れ、このターンテーブル13はトラバースベース11A
の上面11dより突出して回転自在になっている。
【0012】また、トラバースベース11Aの上面11
dには、ターンテーブル13の近傍からディスクD(図
8)の径方向に大きく肉抜きした略矩形状の矩形孔11
が穿設されており、この矩形孔11d内にディス
クDの情報信号を読み取る光ピックアップ14がディス
クDの径方向(矢印方向)に移動自在に設けられてい
る。ここでは、光ピックアップ14の一端14a側がモ
ータ15によって回転駆動されるリードスクリュウ16
に螺合する一方、光ピックアップ14の他端14b側が
リードスクリュウ16と略平行なガイドシャフト17に
係合しており、リードスクリュウ16の回転に伴って光
ピックアップ14がディスクDの径方向(矢印方向)に
移動しながらディスクDの情報信号を読み取っている。
【0013】また、トラバース機構部10Aは、ターン
テーブル13と光ピックアップ14とをトラバースベー
ス11Aに一体に取り付けた状態で、筐体2A内に上下
方向(矢印Z,Z方向)に回動自在に支持されてい
る。
【0014】ここで、トラバース機構部10Aのターン
テーブル13側を筐体2A内で上下方向に回動させる上
下動手段について説明する。
【0015】即ち、トラバースベース11Aの左右の側
面11b,11cの後方部位には、回動支点となる支点
ピン11b,11cが左右に突出されており、これ
らの支点ピン11b,11cは筐体2Aの左右の側
板2b,2cの内側で筐体2Aの後方から略水平に形成
した横溝2b,2cに係合している。また、トラバ
ースベース11Aの左右の側面11b,11cの中間部
位には、ガイドピン11b,11cが左右に突出さ
れており、これらのガイドピン11b,11cが筐
体2Aの左右の側板2b,2cの内側で筐体2Aの下方
から垂直方向に略円弧状に形成した縦溝2b,2c
に係合して、トラバースベース11Aを上下方向に案内
している。
【0016】更に、トラバースベース11Aの前面11
aの中間部位には、駆動ピン11a が前方に突出され
ており、この駆動ピン11aはカム板18に形成した
カム溝18aに係合している。上記カム板18は図示し
ないカムホイールによって矢印Y,Y方向に移動自
在に設けられており、且つ、このカム板18に形成した
カム溝18aは低いカム溝18aと高いカム溝18a
との間を傾斜カム溝18aで接続して形成されてい
る。
【0017】この際、トラバースベース11Aの側面1
1b,11cに突出形成した支点ピン11b,11c
及びガイドピン11b,11cは、筐体2Aの外
側から見えることなく、且つ、筐体2Aの側板2b,2
cに形成した横溝2b,2c及び縦溝2b,2c
に進入し易く設けられている。
【0018】そして、ディスクDの非装着時には、トラ
バースベース11Aの前方に突出形成した駆動ピン11
がカム板18に形成した低いカム溝18aに係合
することにより、トラバースベース11Aが支点ピン1
1b,11cを中心に反時計方向に回動するので、
トラバース機構部10Aのターンテーブル13側が矢印
方向の二点鎖線で示した下降位置に至る。ここで、
トラバース機構部10Aが下降位置に至っている時に
は、トレイ3(図8)が筐体2Aより前方の挿脱位置ま
で突出してディスクDを交換する場合である。
【0019】一方、ディスクDのトレイ3への装着時に
は、トラバースベース11Aの前方に突出形成した駆動
ピン11aがカム板18に形成した低いカム溝18a
から傾斜カム溝18aを経由して高いカム溝18a
に係合することにより、トラバースベース11Aが支
点ピン11b,11cを中心に時計方向に回動する
ので、トラバース機構部10Aのターンテーブル13側
が上昇位置に至る。ここで、トラバース機構部10Aが
上昇位置に至った時には、ディスクDがトレイ3から浮
いた状態でターンテーブル12上に乗せられて、上方か
らディスククランパ4(図8)で押さえられながらディ
スクDが回転自在となっている。そして、ディスクDの
情報信号を光ピックアップ14で読み取っている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、従来のディスク駆動装置1Aを用いて、CD−R
OMなどのディスクDを通常の定速回転に対して複数倍
の速度で高速に回転させた時に、振動が発生する。この
際、ディスクDを高速回転する際の複数倍の速度は、4
倍速,8倍速などが現時点で採用されており、更により
高速化するために12倍速,16倍速などが最近検討さ
れている。
【0021】ここで、図10に示した如く、ディスクD
の高速回転に伴って振動が発生する理由を説明すると、
ディスクDの任意の半径r上に偏った質量mが存在した
時に、この偏った質量mとディスクDの角速度ωとによ
つて、振動の発生源となる遠心力Fが生じてしまう。こ
の遠心力Fは、F=mrωの式で生じることがわかっ
ており、とくに、角速度ωの2乗に比例するので、ディ
スクDの回転速度として12倍速,16倍速などを採用
すると、通常時の回転速度に対して(12)倍,(1
6)倍の異常な遠心力Fが生じるので、振動も極端に
大きくなってしまう。
【0022】そして、ディスクDの高速回転に伴って発
生する振動は、ターンテーブル13を介してトラバース
ベース11Aに伝達されていく。ここで、前述したよう
に、トラバースベース11Aを筐体2A内で回動自在に
支持する際に、トラバースベース11Aの側面11b,
11cに突出形成した支点ピン11b,11c及び
ガイドピン11b,11cを筐体2Aの側板2b,
2cに形成した横溝2b,2c及び縦溝2b,2
に進入し易く係合させているため、各ピンと各溝の
係合部位で必ずスキマが生じるためガタツキが発生す
る。このガタツキでトラバースベース11Aに伝達され
た振動がより拡大されてしまい、これによって振動音が
発生するばかりでなく、ディスクDの情報信号を光ピッ
クアップ14で読み取ることができなくなり、ディスク
Dの高速回転時に発生する振動で12倍速,16倍速な
どの高速化への実現が危ぶまれている。
【0023】そこで、ディスクDを高速に回転させた時
に発生する振動を防振することができるディスク駆動装
置が望まれている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、基台となる筐体と、前記筐体に
引き出し自在に取り付けられ、前記筐体外でディスクを
挿脱する挿脱位置と、前記筐体内で前記ディスクを装着
する装着位置との間を往復動するトレイと、前記ディス
クを回転させるターンテーブルと、前記ディスクの径方
向に移動しながら該ディスクの情報信号を読み取るピッ
クアップとをトラバースベースに取り付けたトラバース
機構部と、前記トラバース機構部を取り付け、且つ、前
記ターンテーブルから離れた側に弾性変位する支点部を
設けると共に、該支点部の近傍に設けた固定部を前記筐
体内に固定した弾性板と、前記ディスクの非装着時に前
記弾性板の支点部を介して該弾性板を下方に弾性変位さ
せて前記トラバース機構部の前記ターンテーブル側を下
降位置に回動する一方、前記ディスクの前記トレイヘの
装着時に前記弾性板の支点部を介して該弾性板を上方に
弾性変位させて前記トラバース機構部の前記ターンテー
ブル側を上昇位置に回動する上下動手段とを具備したこ
とを特徴とするディスク駆動装置である。
【0025】また、上記発明のディスク駆動装置におい
て、前記トラバース機構部を前記トラバースベースに取
り付ける際、少なくとも一つ以上の防振部材でフローテ
ィングしたことを特徴とするディスク駆動装置である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わるディスク駆
動装置の一実施例を図1乃至図7を参照して詳細に説明
する。
【0027】図1は本発明に係わるディスク駆動装置を
全体的に示した斜視図、図2は図1に示したトラバース
機構部を説明するための図であり、(A)は平面図,
(B)は側面図、図3は図1に示した弾性板を説明する
ための図であり、(A)は平面図,(B)は側面図、
(C)は支点部を弾性変形させた状態を示した側面図、
図4はトラバース機構部を弾性板に取り付けて、この弾
性板の支点部の近傍に設けた固定部を筐体内に固定した
状態を示した斜視図、図5は本発明に係わるディスク駆
動装置の動作を説明するための図であり、(A)はディ
スクの非装着状態を示した側面図,(B)はディスクの
トレイヘの装着状態を示した側面図、図6はトラバース
機構部の変形例を説明するための平面図、図7は弾性板
の変形例を説明するための平面図である。
【0028】尚、説明の便宜上、先に従来例で示した構
成部材と同一構成部材に対しては同一の符号を付して適
宜説明し、且つ、従来例と異なる構成部材に新たな符号
を付して説明する。
【0029】図1に示した本発明に係わるディスク駆動
装置1Bでは、ディスクDのトレイ3への装着動作に伴
って、ターンテーブル13及び光ピックアップ14を備
えたトラバース機構部10Bを筐体2B内で上下方向に
回動自在に支持する際、従来例と異なってトラバース機
構部10Bを筐体2B内に直接支持させることなく、ト
ラバース機構部10Bを後述するように弾性変位する支
点部21f,21gを有した弾性板21に取り付
け、且つ、支点部21f,21gの近傍に設けた固
定部21f,21gを筐体2B内の後方に設けた取
り付け片2e,2eに固定して、CD−ROMなど
のディスクDを高速に回転させた時に振動が発生して
も、トラバース機構部10B及び弾性板21がガタつく
ことなく防振することを特徴としている。
【0030】図1において、本発明に係わるディスク駆
動装置1Bはパソコン(図示せず)などに取り付けるこ
とができるように構成されている。
【0031】また、本発明に係わるディスク駆動装置1
Bの基台となる筐体2Bも、樹脂材を用いて略矩形状の
箱体に形成されている。
【0032】また、筐体2Bの前板2a側で左右の側板
2b,2c間には、トレイ3が引き出し自在に取り付け
られており、このトレイ3は前板2aより突出した筐体
2A外でディスクDを挿脱する挿脱位置と、筐体2A内
でディスクDを装着する装着位置との間を往復動するよ
うになっている。
【0033】また、筐体2Aの側板2b,2c間に横架
されたディスククランパ支持板2dの円形凹部2d
にディスククランパ4が下方に向かって重力方向に懸架
されている。
【0034】次に、トラバース機構部10Bは、図2
(A),(B)に拡大して示した如く、トラバースベー
ス11Bが樹脂材を用い、且つ、厚みを持って略5角形
板状に形成されている。このトラバースベース11Bに
はターンテーブルモータ12が前面11a側に取り付け
られ、且つ、ターンテーブルモータ12の軸にターンテ
ーブル13が回転自在に支持されている。また、トラバ
ースベース11Bの上面11dには、ターンテーブル1
3の近傍からディスクDの径方向に大きく肉抜きした略
矩形状の矩形孔11dが穿設されており、この矩形孔
11d内にディスクDの情報信号を読み取るレーザ式
の光ピックアップ14がディスクDの径方向(矢印方
向)に移動自在に設けられている。ここでも、光ピック
アップ14の一端14a側がモータ15によって回転駆
動されるリードスクリュウ16に螺合する一方、光ピッ
クアップ14の他端14b側がリードスクリュウ16と
略平行なガイドシャフト17に係合しており、リードス
クリュウ16の回転に伴って光ピックアップ14がディ
スクDの径方向(矢印方向)に移動しながらディスクD
の情報信号を読み取っている。尚、実施例では、光ピッ
クアップ14をリードスクリュウ16によって移動させ
ているが、これに限ることなく、光ピックアップ14を
ラック及びピニオンギアにより移動させても良い。
【0035】更に、トラバースベース11Bの前面11
a側及び後面11e側の各コーナ部位には、後述するよ
うに防振ゴムなどの防振部材20(以下、防振ゴム20
と記す)を嵌め込むための孔11fが4か所設けられて
いる。これらの孔11fは上下を円形凹状に形成し、且
つ、円形凹状の上下間を一回り小径の孔でつないで、防
振ゴム20を嵌め易いように外側に切り欠きを形成して
いる。
【0036】次に、本発明の要部となり、且つ、トラバ
ース機構部10Bを取り付けるための弾性板21につい
て図3を用いて説明する。
【0037】上記弾性板21は、弾性変位し易い鉄板,
ステンレス板,樹脂板などを用いて形成されている。
尚、この実施例では、弾性板21として厚みが0.8m
m程度の鉄板を用いて以下説明する。
【0038】図3(A)に示した如く、弾性板21は、
略長方形状に形成されており、長手方向の前方側がトラ
バース機構部10Bの前方側と対応している。
【0039】また、弾性板21は、略平坦な上面21d
の前方側にL字状の曲げ部21aを上方に向かって形成
し、且つ、側面21b,21c間にU字状の切り欠き部
21eを上面21dの後方側から中間部位にかけて図示
上下対称に大きく切り欠き形成している。これにより、
U字状の切り欠き部21eを挟んだ側面21b,21c
側は前後方向に長尺で且つ巾が狭くなり、弾性変位し易
いアーム状のアーム部21f,21gが形成される。こ
れらのアーム部21f,21gの後方側には、弾性変位
する支点部21f,21gと、この支点部21
,21gより後方側の固定部21f,21g
とが設けられている。この際、弾性変位する支点部21
,21gは先に説明したターンテーブル13より
も離れて後方側に設定している。また、固定部21
,21gにはネジ孔及び位置決め孔が夫々穿設さ
れている。
【0040】また、弾性板21の略平坦な上面21dの
前方には、トラバース機構部10Bの前方側を後述する
防振ゴム20を介して取り付けるための台座付きネジ孔
21hが2か所設けられている。また、弾性板21の前
方に形成した曲げ部21aの中央には、段付きの駆動ピ
ン22が前方に突出した状態で固着されており、この駆
動ピン22は弾性板21を上下方向に支点部21f
21gを介して回動させる機能を備えている。
【0041】そして、弾性板21は、図3(B)に示し
たように、支点部21f,21gより前方側が固定
部21f,21gと略同一平面になる態様と、図3
(C)に示したように、支点部21f,21gより
前方側が固定部21f21,21gより斜め下方にな
る態様とを、支点部21f,21gの弾性変位によ
り取り得るようになっている。
【0042】次に、トラバース機構部10Bを弾性板2
1に取り付け、この弾性板21を筐体2Bに固定する手
段と、弾性板21と一体にトラバース機構部10Bのタ
ーンテーブル13側を上下方向に回動させる上下動手段
について図4を用いて説明する。
【0043】図4に示した如く、トラバース機構部10
Bの前方側(ターンテーブル13側)を弾性板21の前
方側に2個の防振ゴム20を介して取り付けると共に、
トラバース機構部10Bの後方側を筐体2B内の後方に
設けた取り付け片2e,2eに2個の防振ゴム20
を介して取り付けている。尚、実施例では弾性部材とし
て防振ゴム20を用いて説明したが、これに限ることな
く、防振用スプリングなどを用いても良い。
【0044】また、弾性板21の後方側に設けた固定部
21f,21gを筐体2B内の後方に設けた取り付
け片2e,2eに固定している。この際、弾性板2
1の回動支点となる弾性変位自在な支点部21f,2
1gは、筐体2B内に設けた取り付け片2e,2e
の前方に位置している。
【0045】また、弾性板21の前方に形成した曲げ部
21aに固着した段付きの駆動ピン22はカム板18に
形成したカム溝18aに係合している。上記カム板18
は図示しないカムホイールによって矢印Y,Y方向
に移動自在に設けられており、且つ、このカム板18に
形成したカム溝18aは低いカム溝18aと高いカム
溝18aとの間を傾斜カム溝18aで接続して形成
されている。更に、駆動ピン22の先端は筐体2B内の
前方に設けた縦溝2fに係合して、弾性板21を上下方
向に案内している。上記したカム板18及び駆動ピン2
2は、弾性板21と一体にトラバース機構部10Bを上
下動させる上下動手段となる。
【0046】ここで、駆動ピン22が低いカム溝18a
に係合している時には、弾性板21が支点部21
,21gの弾性変位により二点鎖線で示したよう
に反時計方向に回動する一方、駆動ピン22が高いカム
溝18aに係合している時には、弾性板21が支点部
21f,21gの弾性変位により実線で示したよう
に時計方向に回動するものである。
【0047】次に、上記ように構成した本発明に係わる
ディスク駆動装置1Bの動作について図5(A),
(B)を用いて説明する。
【0048】まず、図5(A)に示した状態は、ディス
クDがトレイ3に載置されていない非装着状態を示して
いる。このディスクDの非装着時には、弾性板21の前
方の曲げ部21aに固着した駆動ピン22がカム板18
に形成した低いカム溝18aに係合することにより、
弾性板21の支点部(21f),21gが弾性変位
して支点部(21f),21gを中心に反時計方向
に回動するので、弾性板21の前方に取り付けたトラバ
ース機構部10Bのターンテーブル13側が矢印Z
向の下降位置に至る。ここで、トラバース機構部10B
が下降位置に至っている時には、トレイ3が筐体2Bよ
り前方の挿脱位置まで突出してディスクDを交換する場
合である。
【0049】一方、図5(B)に示した状態は、トレイ
3上に載置されたディスクDをトレイ3ごと筐体2B内
に収納した装着状態を示している。このディスクDのト
レイ3への装着時には、弾性板21の曲げ部21aに固
着した駆動ピン22がカム板18に形成した低いカム溝
18aから傾斜カム溝18aを経由して高いカム溝
18aに係合することにより、弾性板21の支点部
(21f),21gが弾性変位して支点部(21f
),21gを中心に時計方向に回動するので、弾性
板21の前方に取り付けたトラバース機構部10Bのタ
ーンテーブル13側が矢印Z方向の上昇位置に至り、
トレイ3と略平行になる。ここで、トラバース機構部1
0Bが上昇位置に至った時には、ディスクDがトレイ3
から浮いた状態でターンテーブル12上に乗せられて、
上方からディスククランパ4で押さえられながらディス
クDが回転自在となっている。そして、ディスクDの情
報信号を光ピックアップ14で読み取っている。
【0050】この際、ディスクDのトレイ3への装着動
作に伴って上下方向に回動するトラバース機構部10B
を取り付けた弾性板21は、弾性変位する支点部21f
,21gの近傍に設けた固定部21f,21g
を筐体2B内にしっかりと固定しているので、支点部2
1f,21gでも全くガタツキが発生しない。これ
によりCD−ROMなどのディスクDを高速に回転させ
た時にディスクDの高速回転による振動が発生しても、
トラバース機構部10B及び弾性板21はガタつくこと
なく、且つ、振動音も発生しない。従って、ディスクD
の情報信号を光ピックアップ14で良好に読み取ること
ができ、ディスク駆動装置1Bの品質及び信頼性の向上
に大いに寄与できる。
【0051】更に、弾性板21に取り付けたトラバース
機構部10Bは、防振ゴム20を介して弾性板21及び
筐体2Bからフローティングされているので、防振ゴム
20の耐振特性によりディスクDの高速回転による振動
を吸収できる。
【0052】尚、実施例では、弾性板21に取り付けた
トラバース機構部10Bは、防振ゴム20を介して弾性
板21及び筐体2Bからフローティングして説明した
が、図6及び図7に示した如く、トラバースベース11
B及び弾性板21を図示のように一部変形して、即ち、
トラバースベース11Bに設けた防振ゴム20を嵌め込
むための孔11fと、弾性板21に設けた台座付きネジ
孔21hとを3か所対応させて、トラバース機構部10
Bを防振ゴム20を介して弾性板21側にのみフローテ
ィングして取り付けても良い。
【0053】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係わるディスク駆
動装置において、請求項1記載によると、ディスクのト
レイへの装着動作に伴って上下方向に回動するトラバー
ス機構部を取り付けた弾性板は、弾性変位する支点部の
近傍に設けた固定部を筐体内にしっかりと固定している
ので、支点部でも全くガタツキが発生しない。これによ
りCD−ROMなどのディスクを高速に回転させた時に
ディスクの高速回転による振動が発生しても、トラバー
ス機構部及び弾性板はガタつくことなく、且つ、振動音
も発生しない。従って、ディスクの情報信号をピックア
ップで良好に読み取ることができ、ディスク駆動装置の
品質及び信頼性の向上に大いに寄与できる。
【0054】また、請求項2記載によると、弾性板に取
り付けたトラバース機構部は、防振部材を介して弾性板
からフローティングされているので、防振部材の耐振特
性によりディスクの高速回転による振動を吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるディスク駆動装置を全体的に示
した斜視図である。
【図2】図1に示したトラバース機構部を説明するため
の図である。
【図3】図1に示した弾性板を説明するための図であ
る。
【図4】トラバース機構部を弾性板に取り付けて、この
弾性板の支点部の近傍に設けた固定部を筐体内に固定し
た状態を示した斜視図、
【図5】本発明に係わるディスク駆動装置の動作を説明
するための図である。
【図6】トラバース機構部の変形例を説明するための平
面図である。
【図7】弾性板の変形例を説明するための平面図であ
る。
【図8】従来のディスク駆動装置を全体的に示した斜視
図である。
【図9】従来のディスク駆動装置内のトラバース機構部
を筐体に回動自在に支持した状態を示した斜視図であ
る。
【図10】CD−ROMなどのディスクを通常の定速回
転に対して複数倍の速度で高速に回転させた時に、振動
が発生する理由を説明するための図である。
【符号の説明】
1B…ディスク駆動装置、2B…筐体、2e,2e
…弾性板の取り付け片、3…トレイ、10B…トラバー
ス機構部、11B…トラバースベース、13…ターンテ
ーブル、14…ピックアップ(光ピックアップ)、18
…カム板、18a…カム溝、20…防振部材(防振ゴ
ム)、21…弾性板、21f,21g…支点部、2
1f,21g…固定部、22…駆動ピン、D…ディ
スク。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台となる筐体と、 前記筐体に引き出し自在に取り付けられ、前記筐体外で
    ディスクを挿脱する挿脱位置と、前記筐体内で前記ディ
    スクを装着する装着位置との間を往復動するトレイと、 前記ディスクを回転させるターンテーブルと、前記ディ
    スクの径方向に移動しながら該ディスクの情報信号を読
    み取るピックアップとをトラバースベースに取り付けた
    トラバース機構部と、 前記トラバース機構部を取り付け、且つ、前記ターンテ
    ーブルから離れた側に弾性変位する支点部を設けると共
    に、該支点部の近傍に設けた固定部を前記筐体内に固定
    した弾性板と、 前記ディスクの非装着時に前記弾性板の支点部を介して
    該弾性板を下方に弾性変位させて前記トラバース機構部
    の前記ターンテーブル側を下降位置に回動する一方、前
    記ディスクの前記トレイヘの装着時に前記弾性板の支点
    部を介して該弾性板を上方に弾性変位させて前記トラバ
    ース機構部の前記ターンテーブル側を上昇位置に回動す
    る上下動手段とを具備したことを特徴とするディスク駆
    動装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1記載のディスク駆動装置にお
    いて、 前記トラバース機構部を前記トラバースベースに取り付
    ける際、少なくとも一つ以上の防振部材でフローティン
    グしたことを特徴とするディスク駆動装置。
JP27536896A 1996-09-25 1996-09-25 ディスク駆動装置 Pending JPH10106231A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7007284B2 (en) * 2003-01-30 2006-02-28 Epo Science & Technology, Inc. Anti-shock traverse structure
US7461387B2 (en) * 2002-11-12 2008-12-02 Mitsubishi Electric Corporation Disk device

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US7461387B2 (en) * 2002-11-12 2008-12-02 Mitsubishi Electric Corporation Disk device
US7007284B2 (en) * 2003-01-30 2006-02-28 Epo Science & Technology, Inc. Anti-shock traverse structure

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