JPH10104863A - 電子写真用基体製造装置及び製造方法 - Google Patents

電子写真用基体製造装置及び製造方法

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JPH10104863A
JPH10104863A JP26073096A JP26073096A JPH10104863A JP H10104863 A JPH10104863 A JP H10104863A JP 26073096 A JP26073096 A JP 26073096A JP 26073096 A JP26073096 A JP 26073096A JP H10104863 A JPH10104863 A JP H10104863A
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JP
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substrate
mold
cylindrical
cylindrical substrate
molded
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JP26073096A
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English (en)
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Satoru Haneda
哲 羽根田
Hiroyuki Tokimatsu
宏行 時松
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Konica Minolta Inc
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/30Mounting, exchanging or centering
    • B29C33/305Mounting of moulds or mould support plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C41/00Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor
    • B29C41/02Shaping by coating a mould, core or other substrate, i.e. by depositing material and stripping-off the shaped article; Apparatus therefor for making articles of definite length, i.e. discrete articles
    • B29C41/04Rotational or centrifugal casting, i.e. coating the inside of a mould by rotating the mould
    • B29C41/042Rotational or centrifugal casting, i.e. coating the inside of a mould by rotating the mould by rotating a mould around its axis of symmetry

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円筒状基体の製作型の回転手段の加熱が防止
され、高精度の樹脂成型の円筒状基体が製作されると共
に、生産性の高い電子写真用基体製造装置及び円筒状基
体が均一な厚みで、歪んだり、ストレスのない状態で重
合が行われる電子写真用基体製造方法を提供すること。 【解決手段】 複数の型を収納する架台と、架台を内部
に設け型を加熱する加熱炉とを有し、加熱炉の外部に、
型を回転する回転手段を配設し、加熱炉の内部に、回転
手段よりの回転を型に伝達する結合手段を配設すること
を特徴とする電子写真用基体製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の画
像形成装置の感光体ドラムに用いる樹脂成型による円筒
状基体の製造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式によって画像形成を行う画
像形成装置では、回転するドラム又はベルト状の静電荷
像形成体上に帯電、像露光及び現像を行って該静電荷像
形成体上にトナー像を形成し、該トナー像を転写材に転
写して定着することがなされている。その機能を果たす
ためには、静電荷像形成体はその周辺に配置されている
帯電器、露光装置、現像装置、転写器、除電器、或いは
クリーニング装置等との間隔、圧接状態を変えずに維持
されて所定のタイミングで、一定速度で動かなければな
らない。
【0003】更に繰り返し使用されるためには、1サイ
クルの画像形成工程での役割が終了すれば、次の画像形
成サイクルに備えて元の状態にて元の位置へ戻らねばな
らない。この一連の動きをスムーズにし、更に感光体ド
ラム等の高価な部材を効率的に使うため、実用化されて
いる装置においては静電荷像形成体として、殆ど円筒状
基体の周面に感光層を設けた感光体ドラムが用いられて
いるが、円筒状基体の材料としてはアルミニウム等の金
属材料が用いられていることが多い。しかし金属材料を
用い機械加工によって円筒状基体とするにはコストダウ
ンに限界があった。
【0004】一方プラスチックは、軽量、低コストであ
ることから好ましい材料であると考えられるが、静電荷
像形成体を円筒状に精度良く、しかも工業的に効率良く
作製することは容易ではない。その大きな要因は、必要
とする寸法形状の円筒状基体を10μm〜50μm程度
の高精度の真円度と円筒度をもって精度良く、簡単に作
る方法が見いだせなかったことによる。このため、従来
は円筒状基体を作製後、表面を切削、研磨する等の機械
加工により精度を確保せねばならず、生産性の低下、コ
ストアップを招いていた。又、熱や溶剤に弱い欠点も有
し、基体表面の精度以外に、強度、経時による変形も問
題となる。
【0005】更に、後に詳しく説明するが、静電荷像形
成体の内部から画像露光を行う構成になっている画像形
成装置用としては、静電荷像形成体の円筒状基体は内部
から露光する光に対し透明でなければならず、基体素材
には金属を用いることはできない。従って、内部から画
像露光する画像形成方式は、装置構成としては優れてい
ても、実際には実用化出来ないという問題も生じてい
る。
【0006】上述したごとく、画像形成装置用の円筒状
基体として優れたものが望まれてはいたが、実用化され
ていない現状にある。
【0007】本発明の電子写真用円筒状基体に関して
は、円筒状の型に重合性液状材料を注入し回転と熱を加
えて重合(遠心重合)を行ったことを特徴とする電子写
真方式の画像形成用円筒状基体の作製方法が本発明の出
願人により特願平7−13983号公報や特願平7−9
8561号公報等により提案されており、高精度の樹脂
成型の円筒状基体が製作されるようになった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法による樹脂成型による円筒状基体の製作の際に、重
合性液状材料を注入した型に熱を加え、回転して重合を
行なっており、回転手段により型が円筒状基体の中心軸
を回転中心としてムラなく回転されることが必要である
が、成型時に型の回転手段が加熱され回転が不安定とな
り、高精度の円筒状基体の樹脂成型が成されないといっ
た現象が生じた。更に、高い生産性をもって一度に数多
く円筒状基体が生産されることが必要とされる。
【0009】本発明は上記の問題点を改良し、円筒状基
体の製作型の回転手段の加熱が防止され、高精度の樹脂
成型の円筒状基体が製作されると共に、生産性の高い電
子写真用基体製造装置を提供することを目的とする。
【0010】また、上記の遠心重合方法では、円筒状基
体が均一な厚みで、歪んだり、ストレスがない状態で重
合されることが必要となる。
【0011】本発明は上記の点を改良し、円筒状基体が
均一な厚みで、歪んだり、ストレスのない状態で重合が
行われる電子写真用基体製造方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、重合性液状
材料を調整して円筒状の型に注入し、回転と熱を加えて
重合を行ない樹脂成型の円筒状基体を製造する電子写真
用基体製造装置において、複数の前記型を収納する架台
と、前記架台を内部に設け前記型を加熱する加熱炉とを
有し、前記加熱炉の外部に、前記型を回転する回転手段
を配設し、前記加熱炉の内部に、前記回転手段よりの回
転を前記型に伝達する結合手段を配設することを特徴と
する電子写真用基体製造装置によって達成される(第1
の発明)。
【0013】また、上記目的は、重合性液状材料を調整
して円筒状の型に注入し、前記型を水平に配置し、回転
と熱を加えて重合を行ない樹脂成型の円筒状基体を製造
する電子写真用基体製造方法において、前記型の内径に
より成型される前記円筒状基体の外径が50〜200m
mであり、前記円筒状基体の成型後の基体の厚さが1〜
5mmとなる重合性液状材料を用いて成型することを特
徴とする電子写真用基体製造方法によって達成される
(第2の発明)。
【0014】また、上記目的は、重合性液状材料を調整
して円筒状の型に注入し、前記型を水平に配置し、回転
と熱を加えて重合を行ない樹脂成型の円筒状基体を製造
する電子写真用基体製造方法において、前記型の内径に
より成型される前記円筒状基体の外径が50〜200m
mであり、液粘度が10〜300ミリパスカル・秒の重
合性液状材料を用いて成型することを特徴とする電子写
真用基体製造方法によって達成される(第3の発明)。
【0015】また、上記目的は、重合性液状材料を調整
して円筒状の型に注入し、前記型を水平に配置し、回転
と熱を加えて重合を行ない樹脂成型の円筒状基体を製造
する電子写真用基体製造方法において、前記型の内径に
より成型される前記円筒状基体の外径が50〜200m
mであり、前記円筒状基体の外径をφ、基体内径位置で
の角速度をω,重力の加速度をgとするとき、 g≦(φ×ω2)/2≦10g なる条件にて前記型の回転が行われて成型することを特
徴とする電子写真用基体製造方法によって達成される
(第4の発明)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本願の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0017】本発明における電子写真用円筒状基体の製
造方法を図1〜図6を用いて説明する。図1は、静電荷
像形成体の円筒状基体の製造方法の工程を示す図であ
り、図2は、製造装置の一実施例を示す断面図であり、
図3は、結合手段の一実施例を示す図であり、図4は、
架台を示す図であり、図5は、スチームチェンバへの架
台の挿入を示す図であり、図6は、駆動手段の結合の仕
方の一実施例を示す図である。
【0018】図2の製造装置で、101は円筒部で内面
は研磨されて良好で高精度の円筒面を形成している。1
02は左蓋、103は右蓋であり、左右蓋102,10
3で円筒部101を左右より挟み型100が構成され、
挟んだ状態では型100内側にある液体は漏れないよう
になっている。102bは注入口で注入口102bから
重合性液状材料を注入する。102cは温度計で型10
1内部の温度が測定される。
【0019】型100の円筒部101を挟んだ左右蓋1
02,103に設けられた軸102a,103aにはベ
アリングB1,B2が嵌込まれており、架台200のコ
の字状の支柱201の両側に設けられたアーム202の
V溝202aにベアリングB1,B2が嵌込まれるよう
にして、型100が架台200に装着される。型100
は図4の矢印で示すようにアーム202の奥側より順次
挿入される。
【0020】図5に示すように、架台200にはキャス
タ203が取付けられており、型100が装着された架
台200が、前扉303を開放して加熱炉としてのスチ
ームチェンバ300内に搬入される。
【0021】スチームチェンバ300の左側板301の
外側には複数個の回転手段としての駆動モータMが取付
けられており、不図示のレール或いはガイド溝等によ
り、駆動モータMが取付けられた左側板301が、図6
矢印で示すように架台200方向へと移動され、結合部
材401と受け部材402とにより構成される結合手段
により、駆動モータMと型100の左蓋103の軸10
3aとが結合される。図3に示すように、結合部材40
1の2本のピン401aと受け部材402の2つの結合
溝402aとの結合により駆動モータMと軸103aと
の結合が行われる。
【0022】それぞれの駆動モータMの回転により、架
台200のアーム202に設けられたV溝202aに保
持されるベアリングB1,B2を受けとして、それぞれ
の型100が高速に回転される。
【0023】右側板302に設けられた吸気口302a
よりスチームがスチームチェンバ300内に送り込まれ
型100を加熱、成型した後、左側板301に設けられ
た排気口301aより排気される。
【0024】また、円筒状基体の成型後は吸気口302
aより冷気がスチームチェンバ300内に送り込まれ型
100を冷却した後、左側板301に設けられた排気口
301aより排気される。
【0025】スチームチェンバ300より後扉304を
開放して架台200がスチームチェンバ300外に搬出
され、それぞれの型100を取外し、左右蓋102,1
03の少なくとも一方を移動させて円筒状基体が取出さ
れる。続いて、未成型の重合性液状材料が装填された複
数個の型100が取付けられた架台200がスチームチ
ェンバ300内に搬入され成型が行われる。
【0026】成型は以下に説明する遠心重合法による。
【0027】図1に示す製造工程において、まず、重合
性液状材料例えばメタクリル酸メチルエステルモノマー
を合成し、これを速やかに重合させるため触媒を添加し
て粘度が10cp以上400cp以下の状態に調整し、
円筒状の型100に注ぐ。
【0028】粘度10cp以下では液状材料を型100
に注入する工程での液ダレや液での重合度が低い為硬化
に時間がかかり生産性が悪い。一方400cp以上では
粘度が高すぎて注入のムラが起こったり気泡が抜けにく
い。
【0029】この円筒状の型100は内径が50mm以
上200mm以下で、長さが200mm以上2000m
m以下であることが必要である。
【0030】内径50mm以下では円筒状基体と型10
0との剥離が困難であり、内径200mm以上では剥離
時に型100と円筒状基体の熱膨張率の違いから起こる
変形が大きく特に真円度が悪くなる。長さ200mm以
下では通常の画像形成に大きさが不足し、2000mm
以上では冷却後型100より円筒状基体を剥離する際に
変形が起こり長さ方向に均一性を欠くようになり特に真
直度が低下する。
【0031】駆動モータMを回転させそれぞれの型10
0を回転させると共に、適度に加熱することにより均一
な重合を促進する。重合終了後、更にその温度にて円筒
状基体全体の歪の除去のためのアニール処理を行う。一
定時間のアニール処理の後、吸気口302aより冷気が
スチームチェンバ300内に送り込まれ型100を冷却
した後、左側板301に設けられた排気口301aより
排気され、冷気により円筒状基体を冷却する。
【0032】この際、冷気による冷却が型100の一方
側、本実施形態においては吸気口302aの設けられた
右蓋103側より左側に向かって行われ、円筒状基体の
外周表面の剥離が右側より左側に向かって徐々に行わ
れ、剥離時の内部応力が右側より左側に向かって一様に
加わってゆき、内部応力歪による凹凸や皺等が発生する
ことなく表面性が一様で高精度の真円度が維持されて円
筒状基体が冷却、剥離される。
【0033】円筒状基体が剥離された後、架台200を
スチームチェンバ300より搬出し、得られた円筒状基
体を型100から取り出し、切断及び仕上げ工程として
バフ研磨を行い、必要に応じて再度アニール処理を行い
電子写真用円筒状基体が完成される。完成された円筒状
基体にOPC(有機感光層)の塗布が行われて、後述す
る電子写真方式の画像形成装置用の静電荷像形成体とし
ての感光体ドラムが形成される。OPC塗布後の乾燥時
の加熱をバフ研磨後のアニールに代えてもよい。
【0034】上記に基づいた本発明の製造方法により真
円度、真直度等の寸法精度の良く、表面性が一様で円筒
度、真円度とも10μm〜50μm以内の高精度の円筒
状基体が得られるが、図1の点線にて示すように、必要
に応じて旋盤による端部加工や、更に、外周面の切削加
工、切削後のバフ研磨等を施すことにより一層寸法精度
の公差を少なくして生産することができる。再度アニー
ル処理を行い画像形成装置用円筒状基体が完成され、完
成された円筒状基体にOPC(有機感光層)の塗布が行
われて、後述する画像形成装置用の静電荷像形成体とし
ての感光体ドラムが形成される。OPC塗布後の乾燥時
の加熱を旋盤加工後のアニールに代えてもよい。
【0035】また、必要に応じて官能性モノマーや架橋
剤を添加して熱硬化させてやると耐熱性や耐溶剤性が更
に向上してOPCの塗布や乾燥時の溶剤や熱の影響によ
る寸法精度の悪化をより少なくすることができる。
【0036】かかる製造工程によって得られた円筒状基
体は、内部歪みもなく、アルミニウムに匹敵する硬度と
光透過率90%以上、耐衝撃性能はガラスの15倍程度
に達するものが得られる。
【0037】本発明の遠心重合法は現在広く用いられて
いる成型法である押出法と比べて、円筒状基体の表面に
ダイス傷を残さず、特に内表面は遠心力によって得られ
た自然な面に成形され、ガラス面のごとき極めてスムー
ズな内表面を形成する。しかも、押出法によって得られ
た円筒状基体より強度が高く、方向性のない安定した機
械強度と熱変形温度に優れている。更に内部応力も少な
いところから光を透過した場合の不均一な光屈折が無い
ので、静電荷像形成体(感光体ドラム)用円筒状基体と
して用い、その内部に画像露光光源を設置する方式の画
像形成装置に適用しても、画像露光が歪む事がなく、画
像性能の劣化を起こさない。
【0038】遠心重合によって成型される透明なプラス
チックの円筒状基体の素材としては、上記のごとくメタ
クリル酸メチルエステルモノマーを用い重合したもの
が、透明性、強度、精度、表面性等において最も良い
が、その他ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチ
ル、ポリスチレン、ポリイミド、ポリエステル或いはポ
リ塩化ビニル等、又はこれらの共重合体などが使用され
得る。遠心重合法では真円度が成型に用いられる型で決
まるので、高精度の円筒状基体を得ることができる。ま
た、偏肉は重合時の回転ムラや粘度や重合時の加熱条件
で変化する。
【0039】上記の遠心重合方法において、型100の
内径と基体の素管の厚みとの成型条件は、円筒状基体の
外径を成型する型100の内径が50〜200mmであ
り、円筒状基体の成型後の基体素管の厚さが1〜5mm
となる重合性液状材料を用いて成型することが好まし
い。
【0040】型100により成型される、円筒状基体の
内径が50〜200mmであることが、後述する画像形
成装置においての、電子写真用基体として好ましく、5
0mm未満であると、該円筒状基体を用いた静電荷像形
成体の内部に配置される複数の像露光手段が入らなかっ
たり、静電荷像形成体の外周に設けられる複数の現像手
段や帯電手段等が配置できない。200mmを越える
と、複数の現像手段やクリーニング装置の押圧により円
筒状基体が変形される。
【0041】また、基体の厚さが1mm未満で薄いと、
電子写真用基体として強度が不十分で、変形や破損を生
じ易く、また、重合が局所的に進み厚さムラが生じる。
5mmを越えて厚いと、均一な素管形成が困難である。
円筒状基体の真円度は後述する等倍結像素子の焦点深度
より100μm以下が要求されるが、円筒状基体の厚さ
が厚いと円筒状基体の厚さムラが大きくなり(真円度の
バラツキが大きくなり)100μmを越えてしまい、等
倍結像素子の焦点深度内に収まらない。
【0042】また、上記の遠心重合方法において、型1
00の内径により成型される円筒状基体の素管の外径と
材料となる重合性液状材料の条件は、円筒状基体の外径
が50〜200mmであり、重合性液状材料の液粘度が
10〜300ミリパスカル・秒の重合性液状材料を用い
て成型することが好ましい。
【0043】型100により成型される、円筒状基体の
内径が50〜200mmであることが、後述する画像形
成装置においての、電子写真用基体として好ましく、5
0mm未満であると、該円筒状基体を用いた静電荷像形
成体の内部に配置される複数の像露光手段が入らなかっ
たり、静電荷像形成体の外周に設けられる複数の現像手
段や帯電手段等が配置できない。200mmを越える
と、複数の現像手段やクリーニング装置の押圧により円
筒状基体が変形される。
【0044】また、液粘度が10ミリパスカル・秒未満
より低いと、回転する型100の円筒上部に付着する液
が下部に垂れたり流れたりしてしまい、内壁が均一にな
らない。液粘度が300ミリパスカル・秒を越えて高い
と、回転時に液の重合の不均一さにより液面が変化せ
ず、厚みムラが生じ厚さが不均一となる。
【0045】更に、上記の遠心重合方法において、型1
00の内径により成型される円筒状基体の素管の外径と
成型時の型100の回転条件は、円筒状基体の外径が5
0〜200mmであり、該円筒状基体の外径をφ、成型
時の基体内径位置での型100の角速度をω,重力の加
速度をgとするとき、 g≦(φ×ω2)/2≦10g なる条件にて型100の回転が行われて円筒状基体を成
型することが好ましい。
【0046】型100により成型される、円筒状基体の
内径が50〜200mmであることが、後述する画像形
成装置においての、電子写真用基体として好ましく、5
0mm未満であると、該円筒状基体を用いた静電荷像形
成体の内部に配置される複数の像露光手段が入らなかっ
たり、静電荷像形成体の外周に設けられる複数の現像手
段や帯電手段等が配置できない。200mmを越える
と、複数の現像手段やクリーニング装置の押圧により円
筒状基体が変形される。
【0047】また、液は回転する型100の遠心力によ
り管壁に押付けておく必要があるが、r×ω2(rは円
筒状基体の半径であり、φ/2)がg未満で回転数が低
いと、回転する型100の管壁に液がつかず上から垂れ
たり流れたりしてしまう。r×ω2が10gを越え回転
数が高すぎると、液の不均一部分が出来ても均されず、
また、高速回転による振動もでて、液の均一化に好まし
くない。
【0048】上記の成型条件により、円筒状基体が均一
な厚みで、歪んだり、ストレスのない状態で重合が行わ
れる電子写真用基体製造方法が提供される。
【0049】また、上記の3つの条件を組み合わせて成
型することも可能であり、組み合わせて成型することに
より、円筒状基体が均一な厚みで、歪んだり、ストレス
のない状態で重合が行われる電子写真用基体製造方法が
提供される。
【0050】つぎに、本発明の円筒状基体を静電荷像形
成体用に用いたものにつき説明する。本発明の円筒状基
体は表面が滑らかであり、特にメタクリル酸メチルエス
テルの重合体を用いた場合などでは、透明性が極めてよ
く、強度も高いので、感光体ドラムの内側に露光装置を
入れて、内側より露光を行う機構を採用した画像形成装
置用として適している。
【0051】代表的なものは、円筒状基体表面に導電層
と光導電体感光層を設けた電子写真用の感光体ドラムで
あり、導電層と光導電体感光層を設けるには、従来用い
られてきた方法を広く利用することが出来る。
【0052】導電層としては、インジウム・スズ・酸化
物(ITO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、アル
ミナ、ヨウ化銅や、Au、Ag、Ni、Alなどからな
る導電性微粒子と樹脂とを混合した透明な導電性樹脂溶
液が用いられ、成膜法としては、浸漬塗工法、スプレー
塗布法などが好ましく利用される。透明な導電層の膜厚
は1〜5μmが好ましい。
【0053】導電層の透明性を高めるには、導電層を構
成する微粒子の径の大きさを、像露光による光散乱が殆
どないレイリー散乱(波長の10分の1以下の径の大き
さの微粒子による散乱)領域の、600オングストロー
ム以下に制御することが望ましい。導電性微粒子の構成
素材として、1次粒子径が600オングストローム以下
の微粒子を用い、かつ、中心半径を100オングストロ
ーム以下に制御することが透明性に加え、液の分散安定
性から好ましい。
【0054】光導電体感光層としての有機感光層は、電
荷発生物質(CGM)を主成分とする電荷発生層(CG
L)と電荷輸送物質(CTM)を主成分とする電荷輸送
層(CTL)とに機能分離された二層構成の感光層とさ
れる。二層構成の有機感光層は、CTLが厚いために有
機感光層としての耐久性が高く本発明に適する。なお有
機感光層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送物質
(CTM)を1つの層中に含有する単層構成とされても
よく、該単層構成又は前記二層構成の感光層には、通常
バインダー樹脂が含有される。
【0055】前記二層構成の有機感光層を有する感光体
ドラムにおいて、CGLに含有されるCGMとしては、
LED,LD等の光源光に感光性を有するアゾ系顔料、
アズレニウム顔料、フタロシアニン系顔料、ペリレン系
顔料が用いられ、なかでも赤外光(600nm〜850
nm)に感光するOPC感光体のCGMとしては、銅フ
タロシアニン顔料やチタニルフタロシアニン顔料等が好
ましく用いられる。
【0056】CGLに用いられるバインダー樹脂として
は、ポリビニルブチラール樹脂又はポリカーボネート樹
脂が用いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等にお
いて優れる。これらのバインダー樹脂は、単独で或いは
2種以上の混合物として用いることができる。
【0057】CGLの形成に用いられる溶媒或いは分散
媒としては、ケトン系又はハロゲン系溶剤が好ましく用
いられ、感度、繰り返し使用時の電位変化等が更に良好
となる。また、これらの溶媒は単独或いは2種以上の混
合溶媒として用いることもできる。
【0058】CGL中のCGMとバインダー樹脂との重
量比は100:1〜1000とされ、該CGLの膜厚は
0.01〜10μmとされ、該CGLの形成のための塗
布方法としては、ブレード塗布、ワイヤーバー塗布、ス
プレー塗布、ディップ塗布、スライドホッパー塗布等の
各塗布方法がある。
【0059】次に前記CTLに含有されるCTMとして
は、ヒドラゾン系化合物、スチリル系化合物、ベンジジ
ン系化合物、スチルベン系化合物等が用いられる。
【0060】前記CTLに用いられるバインダー樹脂と
しては、広範囲な絶縁性樹脂から適時選択して使用する
ことができ、好ましい結着樹脂としては、シリコン−ア
ルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ポ
リ−N−ビニルカルバゾール、ポリシラン等の絶縁性樹
脂を挙げることができ、これらの結着樹脂は単独或いは
2種以上混合して用いることができる。
【0061】バインダー樹脂とCTMとの配合比は1:
10〜500とされ、更には1:20〜150が好まし
い。CTLの膜厚は1:100μmとされるが、更に5
〜50μmが好ましい。
【0062】塗布方法としては、CGLと同様な方法を
用いることができる。
【0063】又、有機感光層と導電層との間に必要によ
り中間層が設けられるが、中間層としては、例えば塩ビ
酢ビ共重合体、塩ビ酢ビマレイン酸共重合体、エチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、共重合タイプ
若しくは変性タイプのアルコール可溶性ポリアミド樹脂
等の0.01〜2μm厚の樹脂層とされる。
【0064】前記の製造方法によって造られたプラスチ
ックの透明な円筒状基体を用いることにより、肉厚が均
一で、円筒状の基体の円筒度、真円度に優れ、後述する
感光体ドラムの内部よりの像露光光の焦点ズレのない感
光体ドラムが提供される。
【0065】また繰り返し使用した際の疲労劣化を少な
くするために、或いは耐久性を向上させるために、感光
体ドラムの各層何れにでも従来公知の酸化防止剤、紫外
線吸収剤、電子受容性物質、表面改質剤、可塑剤等、環
境依存性低減剤などを、必要に応じて適当量添加して用
いることができる。
【0066】また耐久性向上のために、必要に応じて感
光層以外に保護層等の非感光層を設けてもよい。
【0067】円筒状基体は、静電荷像形成体用として架
橋剤、導電性付与剤、着色剤等を重合性液状材料と混合
して用いることにより、より好ましい物性を実現するこ
とができる。例えば、架橋剤の添加により耐熱性、耐溶
剤性、強度の向上が、導電性付与剤により、ゴミなどの
静電気的汚れの防止、導電層の代替が可能となる。これ
らは使用中に外力、熱がかかったり、基体上に溶液を塗
布する静電荷像形成体に対して有効である。
【0068】後述するように、本発明による円筒状基体
への導電性の付与は、表面に導電性処理を行っても良い
し重合時に導電性微粉末を添加しても良い。この基体は
従来からある電子写真方式の複写機、プリンタに搭載す
ることで良好な画像が得られ、特に寸法精度が不良の場
合におこる濃度ムラ、色ムラのない画像が得られる。
【0069】また、上記の如くに原材料を適当に選ぶこ
とで、特に、重合性液状材料として前記のメタクリル酸
エステルを含むことによって透明な円筒状基体を得るこ
とができる。これは次に説明する静電荷像形成体の内部
から露光する画像形成装置に適用して良好な画像を得る
ことができる円筒状基体であって、該円筒状基体の周面
に感光層を設けて感光体ドラムとし、該感光体ドラム上
に内部露光を行って画像形成がなされるようにした画像
形成装置は、本発明による円筒状基体を用いることで優
れた特性を有している。
【0070】回転手段としての駆動モータMがスチーム
チェンバ300の外部に設けられているため円筒状基体
の製作型の回転手段の加熱が防止され、駆動モータMに
不良が生じることなく、また、結合手段により常に一定
した高速回転が型100に伝達され、高精度の樹脂成型
の円筒状基体が製作される。更に、一度に大量の円筒状
基体が成型され、生産性の高い電子写真用基体製造装置
が提供される。
【0071】図7に、駆動手段の結合の仕方の他の例を
示す。
【0072】図7によれば、架台200はスチームチェ
ンバ300の内部に固定されており、図4にて説明した
と同様に、架台200のそれぞれのアーム202の奥側
より重合性液状材料が装填された型100をアーム20
2のV溝202aに装着してゆく。この際、左側板30
1に設けられた結合部材401に型100の受け部材4
02を結合するようにして、アーム202のV溝202
aに装着してゆく。図3にて説明したと同様に、結合手
段は結合部材401と受け部材402とにより構成され
る。
【0073】それぞれの結合部材401はプーリPL1
と一体化され、左側板301に回転可能に取付けられて
いる。共通の回転手段としての駆動モータM1により回
転される親プーリPLを通してベルトBLが回転、駆動
される。ベルトBLにより、スチームチェンバ300の
外側に設けられたそれぞれのプーリPL1が回転され、
型100が回転される。
【0074】上記にて説明したと同様な遠心重合法によ
り円筒状の電子写真用基体が製造される。
【0075】共通の回転手段としての駆動モータM1や
回転手段としての親プーリPL、ベルトBL、プーリP
L1等がスチームチェンバ300の外部に設けられてい
るため円筒状基体の製作型の回転手段の加熱が防止さ
れ、駆動モータM1に不良が生じることなく、また、結
合手段により常に一定した高速回転が型100に伝達さ
れ、高精度の樹脂成型の円筒状基体が製作される。更
に、一度に大量の円筒状基体が成型され、生産性の高い
電子写真用基体製造装置が提供される。
【0076】次に、本発明の電子写真用基体製造装置に
よる円筒状基体を用いた画像形成装置の一実施形態を、
図8及び図9を用いて説明する。図8は、先に説明した
本発明の円筒状基体で作製した電子写真感光体ドラムを
適用した画像形成装置の一例を示すカラー画像形成装置
の断面構成図であり、図9は、感光体ドラムの側断面図
である。
【0077】ドラム状の静電荷像形成体である感光体ド
ラム10は、例えば、透明アクリル樹脂の透明部材によ
って形成される円筒状の透明樹脂基体を内側に設け、透
明の導電層及び有機感光層(OPC)を該基体の外周に
形成したものであり、接地された状態で図8の矢印で示
す方向に回転される。
【0078】感光体ドラム10は図9に示す如く、それ
を係合固定する両面端のフランジ部材10a及び10b
が装置本体に架設固定されるドラム軸110に対し両面
端のフランジ部材10a及び10bに嵌込まれたベアリ
ング110a,110bにより軸受けされて回転自在に
支持され、フランジ部材10bの一体とする歯車Gが装
置本体側の駆動歯車と噛合して駆動されることにより所
定の方向に定速で回転される。
【0079】帯電手段としてのスコロトロン帯電器11
はイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び
黒色(K)の各色の画像形成プロセスに用いられ、感光
体ドラム10の移動方向に対して直交する方向に感光体
ドラム10と対峙して取り付けられ、感光体ドラム10
の前述した有機感光層に対し所定の電位に保持された制
御グリッドと、放電電極11aとして、例えば鋸歯状電
極を用いトナーと同極性のコロナ放電とによって帯電作
用(本実施形態においてはマイナス帯電)を行い、感光
体ドラム10に対し一様な電位を与える。放電電極11
aとしては、その他ワイヤ電極を用いることも可能であ
る。
【0080】各色毎の像露光手段としての露光装置12
は、感光体ドラム10上での露光位置を、スコロトロン
帯電器11の放電電極11aと現像器13の現像位置と
の間で、現像スリーブ131に対して感光体ドラムの回
転方向上流側に設けた状態で配置される。
【0081】露光装置12は、感光体ドラム10の軸と
平行に主走査方向に配列された像露光光発光素子として
のLED(発光ダイオード)を複数個アレイ状に並べた
線状の露光素子12aと、等倍結像素子としてのセルフ
ォックレンズ12bとが、不図示のホルダに取付けられ
た露光用ユニットとして構成される。保持部材20に、
各色毎の露光装置12が取付けられて感光体ドラム10
の基体内部に収容される。別体の画像読み取り装置によ
って読み取られ、メモリに記憶された各色の画像データ
がメモリより順次読み出されて各色毎の露光装置12に
それぞれ電気信号として入力される。
【0082】露光素子としては、その他FL(蛍光体発
光),EL(エレクトロルミネッセンス),PL(プラ
ズマ放電),LED(発光ダイオード)等の複数の発光
素子をアレイ状に並べたものが用いられる。この実施形
態で使用される発光素子の発光波長は、通常Y,M,C
のトナーの透過性の高い680〜900nmの範囲のも
のが良好であるが、裏面から像露光を行うことからカラ
ートナーに透明性を十分に有しないこれより短い波長で
もよい。
【0083】画像形成される色順序と、回転される感光
体ドラムに、該色順序に従って設けられる現像器13
は、本実施形態においては、図8の矢印にて示す感光体
ドラム10の回転方向に対してY,Mの現像器13が感
光体ドラム10の左側に、また、C,Kの現像器13が
感光体ドラム10の右側に配置され、Y,Mの現像器1
3の現像ケーシング138の下方にY,Mのスコロトロ
ン帯電器11が、また、C,Kの現像器13の現像ケー
シング138の上方にC,Kのスコロトロン帯電器11
が配置される。
【0084】各色毎の現像手段としての現像器13は、
イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)及び黒
色(K)の一成分或いは二成分の現像剤をそれぞれ収容
し、それぞれ感光体ドラム10の周面に対し所定の間隙
を保って、現像位置において感光体ドラム10の回転方
向と同方向に回転する例えば厚み0.5mm〜1mm、
外径15mm〜25mmの円筒状の非磁性のステンレス
或いはアルミ材で形成された現像スリーブ131を備え
ている。
【0085】現像器13が不図示の突き当てコロにより
感光体ドラム10と所定の値の間隙、例えば100μm
〜1000μmをあけて非接触に保たれ、各色毎の現像
器13による現像作用に際しては、現像スリーブ131
に対し直流電圧或いは更に交流電圧ACを加えた現像バ
イアスが印加され、現像器の収容する一成分或いは二成
分現像剤によるジャンピング現像が行われて、透明な導
電層を接地する負荷電の感光体ドラム10に対してトナ
ーと同極性(本実施形態においてはマイナス極性)の直
流バイアスを印加して、露光部にトナーを付着させる非
接触の反転現像が行われる。この時の現像間隔精度は画
像ムラを防ぐために20μm程度以下が必要である。
【0086】上記の各色毎の現像器13は、前述したス
コロトロン帯電器11による帯電と露光装置12とによ
る像露光によって形成される感光体ドラム10上の静電
潜像を現像バイアス電圧の電圧印加による非接触現像法
により非接触の状態で帯電極性と同極性のトナー(本実
施形態においては感光体は負帯電であり、マイナス極性
のトナー)により反転現像する。
【0087】原稿画像として本装置とは別体の画像読取
装置の撮像素子により読み取られた画像或いは、コンピ
ュータで編集された画像が、Y,M,C及びKの各色別
の画像データとして一旦メモリに記憶し格納される。
【0088】画像記録のスタートにより不図示の感光体
ドラム駆動モータの始動により駆動用の歯車G1を通し
て感光体ドラム10の後フランジ10bに設けられた歯
車10Gが回動され感光体ドラム10を図8の矢印で示
す時計方向へ回転し、同時に感光体ドラム10の左方で
イエロー(Y)の現像器13の現像ケーシング138の
下方に配置されたYのスコロトロン帯電器11の帯電作
用により感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0089】感光体ドラム10は電位を付与されたあ
と、Yの露光装置12において第1の色信号すなわちY
の画像データに対応する電気信号による露光が開始され
ドラムの回転走査によってその表面の感光層に原稿画像
のYの画像に対応する静電潜像を形成する。
【0090】前記の潜像はYの現像器13により現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され感光体
ドラム10の回転に応じイエロー(Y)のトナー像が形
成される。
【0091】次いで感光体ドラム10は前記イエロー
(Y)のトナー像の上に、更に感光体ドラム10の左
方、イエロー(Y)の上部でマゼンタ(M)の現像器1
3の現像ケーシング138の下方に配置されたマゼンタ
(M)のスコロトロン帯電器11の帯電作用により電位
が付与され、Mの露光装置12の第2の色信号すなわち
Mの画像データに対応する電気信号による露光が行わ
れ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前
記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼンタ(M)の
トナー像が順次重ね合わせて形成される。
【0092】同様のプロセスにより感光体ドラム10の
右方でシアン(C)の現像器13の現像ケーシング13
8の上方に配置されたシアン(C)のスコロトロン帯電
器11、Cの露光装置12及びCの現像器13によって
更に第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー像
が、また感光体ドラム10の右方、Cの下部で黒色
(K)の現像器13の現像ケーシング138の上方に配
置された黒色(K)のスコロトロン帯電器11、露光装
置12及び現像器13によって第4の色信号に対応する
黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成され、感
光体ドラム10の一回転以内にその周面上にカラーのト
ナー像が形成される。
【0093】これ等Y,M,C及びKの露光装置12に
よる感光体ドラム10の有機感光層に対する露光はドラ
ムの内部より前述した透明の基体を通して行われる。従
って第2,第3及び第4の色信号に対応する画像の露光
は何れも先に形成されたトナー像の影響を全く受けるこ
となく行われ、第1の色信号に対応する画像と同等の静
電潜像を形成することが可能となる。
【0094】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より送り出され、タイミングロー
ラ16へ搬送される。感光体ドラム10の周面上に形成
されたカラーのトナー像が、転写器14aにおいて、タ
イミングローラ16の駆動によって、感光体ドラム10
上のトナー像と同期して給紙される転写材である記録紙
Pに転写される。
【0095】トナー像の転写を受けた記録紙Pは、除電
器14bにおいて、除電を受けてドラム周面より分離し
た後、搬送手段である搬送ベルト14eにより定着装置
17へ搬送される。定着装置17において加熱・圧着さ
れトナーを転写紙P上に溶着・定着したのち、定着装置
17より排出され、排紙搬送ローラ対18aにより搬送
されて排紙ローラ18を介して装置上部のトレイ上にト
ナー像面を下面にして排出される。
【0096】一方、記録紙Pが分離された感光体ドラム
10はクリーニング装置19においてクリーニングブレ
ード19aによって感光体ドラム10面を摺擦され、残
留トナーを除去、清掃されて原稿画像のトナー像の形成
を続行するかもしくは一旦停止して新たな原稿画像のト
ナー像の形成にかかる。クリーニングブレード19a及
びクリーニングローラ19bによって掻き落とされた廃
トナーは、トナー搬送スクリュウ19cにより不図示の
廃トナー容器へと排出される。クリーニング終了後、ク
リーニングブレード19a及びクリーニングローラ19
bは感光体ドラム10の損傷を防止するために、感光体
ドラム10より離間した状態に保たれる。
【0097】実施例 1.円筒状基体の作成 メタクリル酸メチルモノマーに重合促進の為の触媒とし
てアゾビスイソブチロニトリルを添加し40℃にて1時
間加熱処理を行い予備重合を行って粘度100cpのシ
ロップ状重合性液状材料を得た。図2にて説明した装置
を用い、この重合性液状材料を内径100mm、長さ8
0cmの円筒状の型に注入し型を回転させて遠心力によ
り型の内壁にそって密着させながら水蒸気により型全体
を100℃で8時間の加熱処理を行って重合させた。更
に2時間その温度にてアニール処理を行い、次に、冷気
により円筒状基体の型の一方より10℃/分の速度で室
温まで冷却し、円筒状基体の型よりの剥離を行う。剥離
後、スチームチェンバより架台を搬出し、型を架台より
外し、円筒状基体を型から取り出した。得られた基体に
端部の切断加工、バフ研磨を行って外径100mm、長
さ360mmで円筒度、真円度20μm程度の円筒状基
体を2本得た。更に、必要に応じて外周面にバイトによ
る切削加工を行って本発明の円筒状基体を得た。
【0098】この基体外周面にバインダー、ITOとを
混合して塗布液により円筒状基体上に浸漬塗布して可視
光や赤外光における透過率が85%の導電層を有する円
筒状透明基体を2本得た。
【0099】 2.OPCの塗布 アルコール可溶性ポリアミドCM−8000(東レ(株)製) 4重量部 メタノール 80重量部 1−ブタノール 20重量部 を混合、溶解し下引層塗布液を得た。上記塗布液を本発
明の円筒形透明基体に浸漬塗布して厚さ0.5μmの下
引き層を得た。
【0100】次に Y型チタニルフタロシアニン 4重量部 シリコーン樹脂溶液 KR−5240(信越化学(株)製) 45重量部 2−ブタノン 100重量部 を混合し、サンドミルにて10時間分散して電荷発生層
塗布液を得た。この塗布液を前記下引層の上に浸漬塗布
して厚さ0.25μmの電荷発生層を得た。
【0101】 電荷輸送物質T−1 8重量部 ビスフェノールZ型ポリカーボネートZ−300(三菱瓦斯化学(株)製) 12重量部 1,2−ジクロルエタン 100重量部
【0102】
【化1】
【0103】を混合、溶解して電荷輸送層塗布液を得
た。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布して9
0℃、1時間の熱処理を行って厚さ25μmの電荷輸送
層を形成し本発明の円筒状基体を用いた感光体ドラムを
得た。
【0104】3.画像出し評価 図8にて説明した構造の電子写真方式の内部露光式カラ
ー画像形成装置に、本発明の円筒状基体上に感光層を設
けた感光体ドラムを装着して画像出しを行ったところ、
カブリのない濃度の十分な画像を得た。特に、画像上で
の濃度や色あいのむらが認められず均一性の優れた画像
を得た。かかる均一性の優れた画像は、連続1万プリン
トの後も画質変化は認められなかった。
【0105】
【発明の効果】請求項1又は2によれば、円筒状基体の
製作型の回転手段の加熱が防止され、高精度の樹脂成型
の円筒状基体が製作されると共に、生産性の高い電子写
真用基体製造装置が提供される。
【0106】請求項3ないし9によれば、円筒状基体が
均一な厚みで、歪んだり、ストレスのない状態で重合が
行われる電子写真用基体製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】静電荷像形成体の円筒状基体の製造方法の工程
を示す図である。
【図2】製造装置の一実施例を示す断面図である。
【図3】結合手段の一実施例を示す図である。
【図4】架台を示す図である。
【図5】スチームチェンバへの架台の挿入を示す図であ
る。
【図6】駆動手段の結合の仕方の一実施例を示す図であ
る。
【図7】駆動手段の結合の仕方の他の例を示す図であ
る。
【図8】本発明の円筒状基体で作製した電子写真感光体
ドラムを適用した画像形成装置の一例を示すカラー画像
形成装置の断面構成図である。
【図9】感光体ドラムの側断面図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光装置 13 現像器 100 型 101 円筒部 102 左蓋 103 右蓋 200 架台 300 スチームチェンバ 401 結合部材 402 受け部材 M,M1 駆動モータ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性液状材料を調整して円筒状の型に
    注入し、回転と熱を加えて重合を行ない樹脂成型の円筒
    状基体を製造する電子写真用基体製造装置において、 複数の前記型を収納する架台と、前記架台を内部に設け
    前記型を加熱する加熱炉とを有し、前記加熱炉の外部
    に、前記型を回転する回転手段を配設し、前記加熱炉の
    内部に、前記回転手段よりの回転を前記型に伝達する結
    合手段を配設することを特徴とする電子写真用基体製造
    装置。
  2. 【請求項2】 前記架台が移動可能であり、前記架台を
    前記加熱炉へ挿入、取出しすることを特徴とする請求項
    1に記載の電子写真用基体製造装置。
  3. 【請求項3】 重合性液状材料を調整して円筒状の型に
    注入し、前記型を水平に配置し、回転と熱を加えて重合
    を行ない樹脂成型の円筒状基体を製造する電子写真用基
    体製造方法において、 前記型の内径により成型される前記円筒状基体の外径が
    50〜200mmであり、前記円筒状基体の成型後の基
    体の厚さが1〜5mmとなる重合性液状材料を用いて成
    型することを特徴とする電子写真用基体製造方法。
  4. 【請求項4】 前記重合性液状材料の液粘度が10〜3
    00ミリパスカル・秒であることを特徴とする請求項3
    に記載の電子写真用基体製造方法。
  5. 【請求項5】 重合性液状材料を調整して円筒状の型に
    注入し、前記型を水平に配置し、回転と熱を加えて重合
    を行ない樹脂成型の円筒状基体を製造する電子写真用基
    体製造方法において、 前記型の内径により成型される前記円筒状基体の外径が
    50〜200mmであり、液粘度が10〜300ミリパ
    スカル・秒の重合性液状材料を用いて成型することを特
    徴とする電子写真用基体製造方法。
  6. 【請求項6】 前記型の内径により成型される前記円筒
    状基体の外径が50〜200mmであり、前記円筒状基
    体の成型後の基体の厚さが1〜5mmとなる重合性液状
    材料を用いて成型することを特徴とする請求項5に記載
    の電子写真用基体製造方法。
  7. 【請求項7】 重合性液状材料を調整して円筒状の型に
    注入し、前記型を水平に配置し、回転と熱を加えて重合
    を行ない樹脂成型の円筒状基体を製造する電子写真用基
    体製造方法において、 前記型の内径により成型される前記円筒状基体の外径が
    50〜200mmであり、前記円筒状基体の外径をφ、
    基体内径位置での角速度をω,重力の加速度をgとする
    とき、 g≦(φ×ω2)/2≦10g なる条件にて前記型の回転が行われて成型することを特
    徴とする電子写真用基体製造方法。
  8. 【請求項8】 前記型の内径により成型される前記円筒
    状基体の外径が50〜200mmであり、前記円筒状基
    体の成型後の基体の厚さが1〜5mmとなる重合性液状
    材料を用いて成型することを特徴とする請求項7に記載
    の電子写真用基体製造方法。
  9. 【請求項9】 前記型の内径により成型される前記円筒
    状基体の外径が50〜200mmであり、液粘度が10
    〜300ミリパスカル・秒の重合性液状材料を用いて成
    型することを特徴とする請求項7又は8に記載の電子写
    真用基体製造方法。
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