JP2000039729A - 電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体及びその製造方法とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体及びその製造方法とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置Info
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- JP2000039729A JP2000039729A JP10209299A JP20929998A JP2000039729A JP 2000039729 A JP2000039729 A JP 2000039729A JP 10209299 A JP10209299 A JP 10209299A JP 20929998 A JP20929998 A JP 20929998A JP 2000039729 A JP2000039729 A JP 2000039729A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 重合体樹脂基体上に、塗布層を設けるときに
段ムラやキズを付けることなく、円筒状基体の位置決め
を行え、基体相互間の繋ぎ部分における位置ずれを防止
し、これにより段ムラやすりキズのない電子写真感光体
とその製造方法、及びそれを用いた画像形成方法、画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 複数の円筒状基体の筒軸を合わせて積み
重ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直塗布
装置により前記円筒状基体外周面に塗布液を連続的に塗
布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸に対して直角方向
から外力を加えて、複数の円筒状基体相互の段差修正ま
たは位置決めを行う電子写真感光体の製造方法におい
て、前記円筒状基体が重合体樹脂からなり、基体相互の
端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範囲で
あり、且つRzが0.5〜20μmであることを特徴と
する電子写真感光体の製造方法。
段ムラやキズを付けることなく、円筒状基体の位置決め
を行え、基体相互間の繋ぎ部分における位置ずれを防止
し、これにより段ムラやすりキズのない電子写真感光体
とその製造方法、及びそれを用いた画像形成方法、画像
形成装置を提供する。 【解決手段】 複数の円筒状基体の筒軸を合わせて積み
重ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直塗布
装置により前記円筒状基体外周面に塗布液を連続的に塗
布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸に対して直角方向
から外力を加えて、複数の円筒状基体相互の段差修正ま
たは位置決めを行う電子写真感光体の製造方法におい
て、前記円筒状基体が重合体樹脂からなり、基体相互の
端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範囲で
あり、且つRzが0.5〜20μmであることを特徴と
する電子写真感光体の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等として用いられる重合体樹脂製の電子写真感光体用円
筒状基体と電子写真感光体及びその製造方法、それを用
いた画像形成方法及び画像形成装置に関するものであ
る。
等として用いられる重合体樹脂製の電子写真感光体用円
筒状基体と電子写真感光体及びその製造方法、それを用
いた画像形成方法及び画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式によって画像形成を行う画
像形成装置では、回転するドラム又はベルト状の静電荷
像形成体(感光体)上に帯電、像露光及び現像を行って
トナー像を形成し、該トナー像を転写材に転写して定着
することがなされている。その機能を果たすためには、
静電荷像形成体はその周辺に配置されている帯電器、露
光装置、現像装置、転写器、除電器、あるいはクリーニ
ング装置等との間隔、圧接状態を変えずに維持されて所
定のタイミングで、一定速度で動かなければならない。
さらに繰り返し使用されるためには、1サイクルの画像
形成工程での役割が終了すれば、次の画像形成サイクル
に備えて元の状態にて元の位置へ戻らねばならない。こ
の一連の動きをスムーズにし、さらに感光体等の高価な
部材を効率的に使うため、実用化されている装置におい
ては感光体として、殆ど円筒状基体の周面に感光層を設
けた感光体ドラムが用いられている。円筒状基体の材料
としてはアルミニウム等の金属材料が用いられているこ
とが多い。しかし、金属材料を用い機械加工によって円
筒状基体とするにはその生産性やコストダウンに限界が
あった。
像形成装置では、回転するドラム又はベルト状の静電荷
像形成体(感光体)上に帯電、像露光及び現像を行って
トナー像を形成し、該トナー像を転写材に転写して定着
することがなされている。その機能を果たすためには、
静電荷像形成体はその周辺に配置されている帯電器、露
光装置、現像装置、転写器、除電器、あるいはクリーニ
ング装置等との間隔、圧接状態を変えずに維持されて所
定のタイミングで、一定速度で動かなければならない。
さらに繰り返し使用されるためには、1サイクルの画像
形成工程での役割が終了すれば、次の画像形成サイクル
に備えて元の状態にて元の位置へ戻らねばならない。こ
の一連の動きをスムーズにし、さらに感光体等の高価な
部材を効率的に使うため、実用化されている装置におい
ては感光体として、殆ど円筒状基体の周面に感光層を設
けた感光体ドラムが用いられている。円筒状基体の材料
としてはアルミニウム等の金属材料が用いられているこ
とが多い。しかし、金属材料を用い機械加工によって円
筒状基体とするにはその生産性やコストダウンに限界が
あった。
【0003】一方、重合体樹脂は、軽量、低コストであ
ることから好ましい材料であると考えられるが、円筒状
に精度良く、しかも工業的に効率良く作製することは容
易ではない。その大きな要因は、重合体樹脂の熱的ある
いは機械的安定性が不十分であり、感光体として必要と
する寸法形状の円筒状基体を、高い真円度をもって、簡
単に作る方法が見いだせなかったことによる。
ることから好ましい材料であると考えられるが、円筒状
に精度良く、しかも工業的に効率良く作製することは容
易ではない。その大きな要因は、重合体樹脂の熱的ある
いは機械的安定性が不十分であり、感光体として必要と
する寸法形状の円筒状基体を、高い真円度をもって、簡
単に作る方法が見いだせなかったことによる。
【0004】特に、後に詳しく説明するが、電子写真感
光体の内部から画像露光を行う画像形成装置用として
は、円筒状基体は内部から露光する光に対し傷が無く透
明でなければならず、基体素材には金属を用いることは
できない。従って、樹脂基体を用いることになるが、上
記の問題点のため、実際には実用化出来ないという問題
が生じている。このように、画像形成装置用の透光性基
体として優れたものが望まれてはいたが、実用化されて
いない現状にあり、従って電子写真感光体の内部から画
像露光を行う構成になっている画像形成装置も実用化出
来ていないのが現状である。
光体の内部から画像露光を行う画像形成装置用として
は、円筒状基体は内部から露光する光に対し傷が無く透
明でなければならず、基体素材には金属を用いることは
できない。従って、樹脂基体を用いることになるが、上
記の問題点のため、実際には実用化出来ないという問題
が生じている。このように、画像形成装置用の透光性基
体として優れたものが望まれてはいたが、実用化されて
いない現状にあり、従って電子写真感光体の内部から画
像露光を行う構成になっている画像形成装置も実用化出
来ていないのが現状である。
【0005】更に、電子写真装置で使用される感光体、
特に有機感光体の製造においては、円筒形状のドラムに
感光性液(処理液)を塗布することが多い。その塗布に
当たっては、特開昭58−189061号公報に記載さ
れた垂直塗布法が有用である。しかし、この塗布法では
円筒状基体の周面にスライドホッパーを所定位置に位置
せしめ、両者間の間隙を周方向に関して一定に保持する
調整作業が必要となる。この場合、所要の塗布層厚は極
めて薄いため、円筒状ドラムが0.1mmずれても周方
向に関し、塗布層膜厚の大きな偏差要因となる。
特に有機感光体の製造においては、円筒形状のドラムに
感光性液(処理液)を塗布することが多い。その塗布に
当たっては、特開昭58−189061号公報に記載さ
れた垂直塗布法が有用である。しかし、この塗布法では
円筒状基体の周面にスライドホッパーを所定位置に位置
せしめ、両者間の間隙を周方向に関して一定に保持する
調整作業が必要となる。この場合、所要の塗布層厚は極
めて薄いため、円筒状ドラムが0.1mmずれても周方
向に関し、塗布層膜厚の大きな偏差要因となる。
【0006】特に円筒状基体が重合体樹脂により造られ
ているときは、アルミニウム等の金属製基体に比して粘
着性(重ね合わされた基体同士が圧力や温度の増加や時
間をおく等に従いくっつき合う現象)もあるので、位置
規制はより難しい。かかる塗布層の膜厚偏差があると、
出来上がった円筒状感光体ドラムの周方向で帯電量の変
化、感度の不均一、残留電位の変化等の各種不具合が生
じることは周知の事実である。
ているときは、アルミニウム等の金属製基体に比して粘
着性(重ね合わされた基体同士が圧力や温度の増加や時
間をおく等に従いくっつき合う現象)もあるので、位置
規制はより難しい。かかる塗布層の膜厚偏差があると、
出来上がった円筒状感光体ドラムの周方向で帯電量の変
化、感度の不均一、残留電位の変化等の各種不具合が生
じることは周知の事実である。
【0007】従って、円筒状基体の正確な位置決めが極
めて重要となる。この種の円筒状基体の位置決め装置と
しては、例えば特開昭60−50537号公報に記載の
ように、支持部材に回転自在に設けた位置規制コロを円
筒状基体の外周に接触させて設けたものがある。また、
特開平3−280063号公報及び特開平4−7365
5号公報には、エアベアリングを使用した円筒状基体の
位置決め装置が開示されている。
めて重要となる。この種の円筒状基体の位置決め装置と
しては、例えば特開昭60−50537号公報に記載の
ように、支持部材に回転自在に設けた位置規制コロを円
筒状基体の外周に接触させて設けたものがある。また、
特開平3−280063号公報及び特開平4−7365
5号公報には、エアベアリングを使用した円筒状基体の
位置決め装置が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
コロ接触式の位置決め装置は、位置規制コロを直接円筒
状基体に対して接触させながら位置決めするものである
ので、円筒状基体表面に傷がついてしまうという難点が
あった。特に樹脂基体は表面が軟らかく、表面に傷がつ
くと、電子写真特性が悪化することは周知である。
コロ接触式の位置決め装置は、位置規制コロを直接円筒
状基体に対して接触させながら位置決めするものである
ので、円筒状基体表面に傷がついてしまうという難点が
あった。特に樹脂基体は表面が軟らかく、表面に傷がつ
くと、電子写真特性が悪化することは周知である。
【0009】上記エアベアリング式の位置決め装置は、
空気等の流体を吹付ノズルから吹き付けて位置決めを行
うようにしたもので、円筒状基体の傷付きが防止でき、
極めて有効である。
空気等の流体を吹付ノズルから吹き付けて位置決めを行
うようにしたもので、円筒状基体の傷付きが防止でき、
極めて有効である。
【0010】しかし、図7(a)に示すように、複数の
円筒状基体1A,1Bの端部を接して積み重ねて繋ぎ合
わせた状態で移動させる場合、先の円筒状基体1Aが位
置決め用吹付ノズル3から逃げて、次の円筒状基体1B
に移行するとき、先の円筒状基体1Aが外的要因によ
り、水平方向に移動させる外力が作用したときには、図
7(b)のように、たとえ次の円筒状基体1Bの位置決
めを行うことができたとしても、先の円筒状基体1Aが
水平方向に急にずれてしまうことがある。この移動現象
は特に重合体樹脂製の基体において顕著であり、もしこ
れが生じると、感光液の横段や液切れ等の塗布故障とな
って現れる。
円筒状基体1A,1Bの端部を接して積み重ねて繋ぎ合
わせた状態で移動させる場合、先の円筒状基体1Aが位
置決め用吹付ノズル3から逃げて、次の円筒状基体1B
に移行するとき、先の円筒状基体1Aが外的要因によ
り、水平方向に移動させる外力が作用したときには、図
7(b)のように、たとえ次の円筒状基体1Bの位置決
めを行うことができたとしても、先の円筒状基体1Aが
水平方向に急にずれてしまうことがある。この移動現象
は特に重合体樹脂製の基体において顕著であり、もしこ
れが生じると、感光液の横段や液切れ等の塗布故障とな
って現れる。
【0011】本発明の主課題は重合体樹脂基体(特には
透光性重合体樹脂基体)上に、塗布層を設けるときに段
ムラやキズを付けることなく、円筒状基体の位置決めを
行うとともに、円筒状基体相互間の繋ぎ部分における円
筒状基体の位置ずれを防止することにある。本発明の第
2の目的は、上記方法により段ムラやすりキズのない塗
布層を持つ電子写真感光体とその製造方法を提供し、そ
れを用いた画像形成方法、画像形成装置を提供すること
にある。
透光性重合体樹脂基体)上に、塗布層を設けるときに段
ムラやキズを付けることなく、円筒状基体の位置決めを
行うとともに、円筒状基体相互間の繋ぎ部分における円
筒状基体の位置ずれを防止することにある。本発明の第
2の目的は、上記方法により段ムラやすりキズのない塗
布層を持つ電子写真感光体とその製造方法を提供し、そ
れを用いた画像形成方法、画像形成装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることにより達成される。
成を採ることにより達成される。
【0013】〔1〕 複数の円筒状基体の筒軸を合わせ
て積み重ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂
直塗布装置により前記円筒状基体外周面に塗布液を連続
的に塗布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸に対して直
角方向から外力を加えて、複数の円筒状基体相互の段差
修正または位置決めを行う電子写真感光体の製造方法に
おいて、前記円筒状基体が重合体樹脂からなり、基体相
互の端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範
囲であり、且つRzが0.5〜20μmであることを特
徴とする電子写真感光体の製造方法。
て積み重ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂
直塗布装置により前記円筒状基体外周面に塗布液を連続
的に塗布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸に対して直
角方向から外力を加えて、複数の円筒状基体相互の段差
修正または位置決めを行う電子写真感光体の製造方法に
おいて、前記円筒状基体が重合体樹脂からなり、基体相
互の端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範
囲であり、且つRzが0.5〜20μmであることを特
徴とする電子写真感光体の製造方法。
【0014】〔2〕 前記垂直塗布装置がスライドホッ
パー型塗布装置であることを特徴とする〔1〕記載の電
子写真感光体の製造方法。
パー型塗布装置であることを特徴とする〔1〕記載の電
子写真感光体の製造方法。
【0015】〔3〕 円筒状基体の表面に導電層と感光
層を塗設して作製した電子写真感光体において、前記円
筒状基体が重合体樹脂からなり、複数の円筒状基体の筒
軸を合わせて積み重ね、下方から上方に垂直に押し上げ
ながら、垂直塗布装置により前記円筒状基体外周面に塗
布液を連続的に塗布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸
に対して直角方向から外力を加えて、複数の円筒状基体
相互の段差修正または位置決めを行って作製される、基
体相互の端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5
の範囲であり、且つRzが0.5〜20μmであること
を特徴とする電子写真感光体。
層を塗設して作製した電子写真感光体において、前記円
筒状基体が重合体樹脂からなり、複数の円筒状基体の筒
軸を合わせて積み重ね、下方から上方に垂直に押し上げ
ながら、垂直塗布装置により前記円筒状基体外周面に塗
布液を連続的に塗布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸
に対して直角方向から外力を加えて、複数の円筒状基体
相互の段差修正または位置決めを行って作製される、基
体相互の端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5
の範囲であり、且つRzが0.5〜20μmであること
を特徴とする電子写真感光体。
【0016】〔4〕 前記感光体が内部露光用であるこ
とを特徴とする〔3〕記載の電子写真感光体。
とを特徴とする〔3〕記載の電子写真感光体。
【0017】〔5〕 表面に導電層と感光層を塗設して
電子写真感光体を作製するための円筒状基体において、
前記円筒状基体が重合体樹脂からなり、複数の円筒状基
体の筒軸を合わせて積み重ね、下方から上方に垂直に押
し上げながら、垂直塗布装置により前記円筒状基体外周
面に塗布液を連続的に塗布し、前記円筒状基体の外周面
の筒軸に対して直角方向から外力を加えて、複数の円筒
状基体相互の段差修正または位置決めを行う、基体相互
の端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範囲
であり、且つRzが0.5〜20μmであることを特徴
とする電子写真感光体用円筒状基体。
電子写真感光体を作製するための円筒状基体において、
前記円筒状基体が重合体樹脂からなり、複数の円筒状基
体の筒軸を合わせて積み重ね、下方から上方に垂直に押
し上げながら、垂直塗布装置により前記円筒状基体外周
面に塗布液を連続的に塗布し、前記円筒状基体の外周面
の筒軸に対して直角方向から外力を加えて、複数の円筒
状基体相互の段差修正または位置決めを行う、基体相互
の端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範囲
であり、且つRzが0.5〜20μmであることを特徴
とする電子写真感光体用円筒状基体。
【0018】〔6〕 ビニル系単量体から造られた重合
体樹脂からなることを特徴とする〔5〕記載の電子写真
感光体用円筒状基体。
体樹脂からなることを特徴とする〔5〕記載の電子写真
感光体用円筒状基体。
【0019】〔7〕 架橋性重合体樹脂からなることを
特徴とする〔5〕記載の電子写真感光体用円筒状基体。
特徴とする〔5〕記載の電子写真感光体用円筒状基体。
【0020】〔8〕 遠心重合法により造られたことを
特徴とする〔5〕記載の電子写真感光体用円筒状基体。
特徴とする〔5〕記載の電子写真感光体用円筒状基体。
【0021】
〔9〕 電子写真感光体表面を一様に帯電
し、像露光、カラー現像を繰り返し行い多色重ね合わせ
画像を形成し、一括転写、分離、定着、及び感光体クリ
ーニングの工程を経て画像形成する画像形成装置におい
て、電子写真感光体として〔4〕記載の感光体を用い、
透光性基体を透過して像露光し、非接触現像にて画像形
成することを特徴とする画像形成装置。
し、像露光、カラー現像を繰り返し行い多色重ね合わせ
画像を形成し、一括転写、分離、定着、及び感光体クリ
ーニングの工程を経て画像形成する画像形成装置におい
て、電子写真感光体として〔4〕記載の感光体を用い、
透光性基体を透過して像露光し、非接触現像にて画像形
成することを特徴とする画像形成装置。
【0022】〔10〕 電子写真感光体表面を一様に帯
電する工程、像露光工程、カラー現像工程を繰り返し行
い多色重ね合わせ画像を形成し、一括転写工程、分離工
程、定着工程、及び感光体クリーニングの各工程を経る
画像形成方法において、電子写真感光体として〔4〕記
載の感光体を用い、透光性基体を透過して像露光し、非
接触現像にて画像形成することを特徴とする画像形成方
法。
電する工程、像露光工程、カラー現像工程を繰り返し行
い多色重ね合わせ画像を形成し、一括転写工程、分離工
程、定着工程、及び感光体クリーニングの各工程を経る
画像形成方法において、電子写真感光体として〔4〕記
載の感光体を用い、透光性基体を透過して像露光し、非
接触現像にて画像形成することを特徴とする画像形成方
法。
【0023】本発明では、円筒状基体の外周面に対して
外力を加え(例えば流体を吹き付)、その流体量や流体
圧により円筒状基体の位置決めを行う。すなわち、円筒
状基体の直角方向より周囲から流体、例えばエアを吹き
付けると、その吹き付け流体量により、円筒状基体の位
置が中立化し、これによって円筒状基体が所定位置に位
置決めされる。しかも、円筒状基体に機械的接触するこ
とがないから、円筒状基体に傷を付けることが防止され
る。
外力を加え(例えば流体を吹き付)、その流体量や流体
圧により円筒状基体の位置決めを行う。すなわち、円筒
状基体の直角方向より周囲から流体、例えばエアを吹き
付けると、その吹き付け流体量により、円筒状基体の位
置が中立化し、これによって円筒状基体が所定位置に位
置決めされる。しかも、円筒状基体に機械的接触するこ
とがないから、円筒状基体に傷を付けることが防止され
る。
【0024】複数の円筒状基体の筒軸を合わせて積み重
ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直塗布装
置により前記円筒状基体外周面に塗布液を連続的に塗布
し、塗布前または塗布後の位置で、前記円筒状基体外周
面に流体を吹き付ける吐出口を有する中空円筒状吹き付
け手段を、前記円筒状基体の同軸に配設して成る位置決
め手段により前記円筒状基体の位置決めを行う。位置決
めに当たり、複数の円筒状基体のうち、直角度が悪い円
筒状基体がたとえ一つでもあると、吹き付け装置から吐
出されたエアーが前記各円筒状基体の端面が相互に接す
る繋ぎ部に入って、円筒状基体が浮き上がって、傾いた
り振動したりして、積み重なって進行する円筒状基体す
べてに悪影響を与え、塗布性が低下する。
ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直塗布装
置により前記円筒状基体外周面に塗布液を連続的に塗布
し、塗布前または塗布後の位置で、前記円筒状基体外周
面に流体を吹き付ける吐出口を有する中空円筒状吹き付
け手段を、前記円筒状基体の同軸に配設して成る位置決
め手段により前記円筒状基体の位置決めを行う。位置決
めに当たり、複数の円筒状基体のうち、直角度が悪い円
筒状基体がたとえ一つでもあると、吹き付け装置から吐
出されたエアーが前記各円筒状基体の端面が相互に接す
る繋ぎ部に入って、円筒状基体が浮き上がって、傾いた
り振動したりして、積み重なって進行する円筒状基体す
べてに悪影響を与え、塗布性が低下する。
【0025】本発明は、円筒状基体の両端面の静止摩擦
係数が0.5〜2.5、表面粗さRzが0.5〜20μ
mの範囲であることを特徴とする。該静止摩擦係数が
0.5より小さいと、振動や基体が位置決め装置に入る
際の接触等により、相接する円筒状基体の双方の両端面
間にずれを発生し易い。円筒状基体の両端面の静止摩擦
係数が2.5より大きいと、相接する円筒状基体の双方
の各端面同士が滑りにくく、複数の円筒状基体相互の段
差修正または位置決めを行うことが困難になる。
係数が0.5〜2.5、表面粗さRzが0.5〜20μ
mの範囲であることを特徴とする。該静止摩擦係数が
0.5より小さいと、振動や基体が位置決め装置に入る
際の接触等により、相接する円筒状基体の双方の両端面
間にずれを発生し易い。円筒状基体の両端面の静止摩擦
係数が2.5より大きいと、相接する円筒状基体の双方
の各端面同士が滑りにくく、複数の円筒状基体相互の段
差修正または位置決めを行うことが困難になる。
【0026】尚、表面粗さRzは、10点平均粗さを表
し、長さL間の5個の山頂の高さと5個の谷底の低さの
平均を求めた値である(JIS BO 601の方法に
より、Lは0.25mm)。具体的には小坂研究所の表
面粗さ測定装置(SE−30H)により測定することが
出来る。
し、長さL間の5個の山頂の高さと5個の谷底の低さの
平均を求めた値である(JIS BO 601の方法に
より、Lは0.25mm)。具体的には小坂研究所の表
面粗さ測定装置(SE−30H)により測定することが
出来る。
【0027】特に、重合体樹脂の如く相互に粘着する傾
向のある素材を用いると、基体を垂直にして複数本を積
み重ねて、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直
塗布装置により前記円筒状基体外周面上に塗布液を連続
的に塗布する工程においては、最下部の円筒状基体にか
かる力(総重量)は大きく、圧力と面同士の摩擦熱等で
の温度上昇により、同一樹脂同士の粘着性が増してき
て、円筒状基体相互の段差修正または位置決めを行うこ
とが困難となる。従って、円筒状基体の両端面の静止摩
擦係数は小さい方が良く、この静止摩擦係数は、円筒状
基体の大きさや重量によって異なるが、より好ましくは
0.7〜2.0の範囲である。
向のある素材を用いると、基体を垂直にして複数本を積
み重ねて、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直
塗布装置により前記円筒状基体外周面上に塗布液を連続
的に塗布する工程においては、最下部の円筒状基体にか
かる力(総重量)は大きく、圧力と面同士の摩擦熱等で
の温度上昇により、同一樹脂同士の粘着性が増してき
て、円筒状基体相互の段差修正または位置決めを行うこ
とが困難となる。従って、円筒状基体の両端面の静止摩
擦係数は小さい方が良く、この静止摩擦係数は、円筒状
基体の大きさや重量によって異なるが、より好ましくは
0.7〜2.0の範囲である。
【0028】上記静止摩擦係数(μ)は、2本の円筒状
基体を筒軸を垂直にして積み重ね、下方の円筒状基体を
固定し、重量Wの上方の円筒状基体に対して水平方向の
外力を加え、該上方の円筒状基体が動き始めた時の外力
(静止最大摩擦力)Fを、例えばヒズミゲージで測定
し、F/W=μにより算出される。上記静止最大摩擦力
Fは、具体的には、FRICTRON MODEL E
FM−3−F(オリオンテック社製)、または上記測定
器をベースにした改良機により測定出来る。
基体を筒軸を垂直にして積み重ね、下方の円筒状基体を
固定し、重量Wの上方の円筒状基体に対して水平方向の
外力を加え、該上方の円筒状基体が動き始めた時の外力
(静止最大摩擦力)Fを、例えばヒズミゲージで測定
し、F/W=μにより算出される。上記静止最大摩擦力
Fは、具体的には、FRICTRON MODEL E
FM−3−F(オリオンテック社製)、または上記測定
器をベースにした改良機により測定出来る。
【0029】又、Rzは0.5〜20μmの範囲がよ
い。Rzが0.5μmより小さいと、スベリ性が悪くな
りスムーズに動かないため、円筒状基体の位置修正がや
りにくい。通常、Rzを0.5μmより小さくする為に
は、切断面を鏡面に近くする二次加工が必要となり、生
産性、コストに問題が出る。Rzが20μmより大きい
場合には、凹凸のため静電付着の度合が強くなり大きな
ダストの吸着が起こりやすくなる。これは塗布スジ故障
等の画像欠陥の原因となりやすい。より好ましくはRz
が1.0〜15μmの範囲がよい。
い。Rzが0.5μmより小さいと、スベリ性が悪くな
りスムーズに動かないため、円筒状基体の位置修正がや
りにくい。通常、Rzを0.5μmより小さくする為に
は、切断面を鏡面に近くする二次加工が必要となり、生
産性、コストに問題が出る。Rzが20μmより大きい
場合には、凹凸のため静電付着の度合が強くなり大きな
ダストの吸着が起こりやすくなる。これは塗布スジ故障
等の画像欠陥の原因となりやすい。より好ましくはRz
が1.0〜15μmの範囲がよい。
【0030】垂直塗布装置により前記円筒状基体外周面
上に塗布液を連続的に塗布する工程において、塗布前ま
たは塗布後の位置で、前記円筒状基体と同軸に配設して
成る位置決め手段または円筒状基体間の段差修正手段と
しては、流体例えばエアー等の吐出流によるものが良
く、特開平3−274564号公報等に記載されてい
る。または、タッチロールによるもの、例えば特開昭6
0−50537号、同60−95546号各公報に記載
されたものも良い。
上に塗布液を連続的に塗布する工程において、塗布前ま
たは塗布後の位置で、前記円筒状基体と同軸に配設して
成る位置決め手段または円筒状基体間の段差修正手段と
しては、流体例えばエアー等の吐出流によるものが良
く、特開平3−274564号公報等に記載されてい
る。または、タッチロールによるもの、例えば特開昭6
0−50537号、同60−95546号各公報に記載
されたものも良い。
【0031】前記複数の吐出口を有する位置決め装置
は、2組以上を軸方向に連続接続して用いても良い。
は、2組以上を軸方向に連続接続して用いても良い。
【0032】また、位置決め装置に用いる好ましい流体
(外力)は、空気、不活性ガス(例えば窒素ガス)が良
い。そして、これらの流体は、JIS規格でクラス10
0以上の清浄な気体が良い。
(外力)は、空気、不活性ガス(例えば窒素ガス)が良
い。そして、これらの流体は、JIS規格でクラス10
0以上の清浄な気体が良い。
【0033】前記垂直塗布装置としては、スライドホッ
パー型コーター、押し出し型コーター、リング型コータ
ー、スプレーコーター等が用いられる。円筒状基体の筒
軸を垂直にして複数本を積み重ねて、上方に相対的に移
動させることにより、塗布装置として上記の何れのコー
ターでも良いが、特にスライドホッパー型コーターが好
適である。
パー型コーター、押し出し型コーター、リング型コータ
ー、スプレーコーター等が用いられる。円筒状基体の筒
軸を垂直にして複数本を積み重ねて、上方に相対的に移
動させることにより、塗布装置として上記の何れのコー
ターでも良いが、特にスライドホッパー型コーターが好
適である。
【0034】以下、本発明の実施態様を図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明の位置決め装置を含む環状
の垂直塗布装置の全体を示す断面図である。該垂直塗布
装置は、中心線Oに沿って垂直状に重ね合わせた円筒状
基体1A,1Bに塗布液を塗布する垂直塗布装置10
と、該垂直塗布装置10の下方に固設された円筒状基体
位置決め装置20と、前記垂直塗布装置10の上方に設
置された乾燥フード30と、前記位置決め装置20の下
部に固定された支持装置40とから構成されている。
の垂直塗布装置の全体を示す断面図である。該垂直塗布
装置は、中心線Oに沿って垂直状に重ね合わせた円筒状
基体1A,1Bに塗布液を塗布する垂直塗布装置10
と、該垂直塗布装置10の下方に固設された円筒状基体
位置決め装置20と、前記垂直塗布装置10の上方に設
置された乾燥フード30と、前記位置決め装置20の下
部に固定された支持装置40とから構成されている。
【0036】垂直塗布装置10の内部には、円筒状基体
1Aの外周を取り囲むように塗布液を塗布する塗布ヘッ
ド11、該塗布ヘッド11に隣接するテーパ状の塗布液
流出口(塗布液スライド面)12、水平方向の幅狭の塗
布液通路を形成する塗布液分配用スリット13、塗布液
分配室14が形成されている。前記塗布液分配室14に
は塗布液供給パイプ16が接続され、図示しない圧送ポ
ンプにより塗布液が供給される。
1Aの外周を取り囲むように塗布液を塗布する塗布ヘッ
ド11、該塗布ヘッド11に隣接するテーパ状の塗布液
流出口(塗布液スライド面)12、水平方向の幅狭の塗
布液通路を形成する塗布液分配用スリット13、塗布液
分配室14が形成されている。前記塗布液分配室14に
は塗布液供給パイプ16が接続され、図示しない圧送ポ
ンプにより塗布液が供給される。
【0037】上記垂直塗布装置10による塗布方法は、
垂直塗布装置10を固定し、前記円筒状基体1Aを中心
線Oに沿って矢示方向に上昇移動させながら円筒状基体
1Aの上端部より塗布ヘッド11により塗布を行う。
垂直塗布装置10を固定し、前記円筒状基体1Aを中心
線Oに沿って矢示方向に上昇移動させながら円筒状基体
1Aの上端部より塗布ヘッド11により塗布を行う。
【0038】前記垂直塗布装置10には、圧送ポンプに
より一定量の塗布液が安定して送り込まれ、塗布液供給
パイプ16、塗布液分配室14、塗布液分配用スリット
13、塗布液流出口12を経て、塗布ヘッド11に供給
され、円筒状基体1Aの表面に塗布液が塗布され感光層
が形成される。
より一定量の塗布液が安定して送り込まれ、塗布液供給
パイプ16、塗布液分配室14、塗布液分配用スリット
13、塗布液流出口12を経て、塗布ヘッド11に供給
され、円筒状基体1Aの表面に塗布液が塗布され感光層
が形成される。
【0039】前記垂直塗布装置10の上部には、環状に
形成した乾燥フード30が固定されている。該乾燥フー
ド30には多数の開口部31が形成されている。前記垂
直塗布装置10により形成された円筒状基体上の塗布層
は、前記乾燥フード30内を通過しながら塗布された感
光液を徐々に乾燥させる。乾燥は前記開口部31より塗
布液に含まれる溶媒を外部に放出させることにより行な
われる。
形成した乾燥フード30が固定されている。該乾燥フー
ド30には多数の開口部31が形成されている。前記垂
直塗布装置10により形成された円筒状基体上の塗布層
は、前記乾燥フード30内を通過しながら塗布された感
光液を徐々に乾燥させる。乾燥は前記開口部31より塗
布液に含まれる溶媒を外部に放出させることにより行な
われる。
【0040】前記垂直塗布装置10の下部には、位置決
め装置20が固定されている。図2(a)は図1におけ
る位置決め装置20のA−A断面図(給気部)、図2
(b)はB−B断面図(排気部)である。
め装置20が固定されている。図2(a)は図1におけ
る位置決め装置20のA−A断面図(給気部)、図2
(b)はB−B断面図(排気部)である。
【0041】前記円筒状基体の位置決め装置20は、外
筒部材21と、該外筒部材21の内部に固定された内筒
部材22とから構成されている。外筒部材21と内筒部
材22には、両部材を貫通する複数の給気口23と、複
数の排気口26が穿設されている。該複数の給気口23
は、給気ポンプ29に接続され、空気等の流体が圧送さ
れる。
筒部材21と、該外筒部材21の内部に固定された内筒
部材22とから構成されている。外筒部材21と内筒部
材22には、両部材を貫通する複数の給気口23と、複
数の排気口26が穿設されている。該複数の給気口23
は、給気ポンプ29に接続され、空気等の流体が圧送さ
れる。
【0042】図1及び図2(a)に示すように、前記外
筒部材21には、給気口23が水平方向に4個の放射状
に配置され、さらに垂直方向に複数段(図示5段)配列
されている。該外筒部材21の内周面には水平溝24が
穿設されていて、前記内筒部材22の外周面との間に水
平流路を形成し、前記水平方向に放射状に配置された4
個の給気口23に連通している。前記内筒部材22に
は、水平方向に12個の吐出口25を有する穴が貫通し
ている。該吐出口25は前記円筒状基体1の外周面と間
隙Gを保って対向している。該間隙Gは、20μm〜3
mm、好ましくは30μm〜2mmである。この間隙G
が20μmより小さいと、円筒状基体1の僅かな振れで
内筒部材22に接触して円筒状基体1を傷つけやすい。
また、間隙Gが3mmより大であると、円筒状基体1の
位置決め精度が低下する。前記吐出口25は直径0.0
1〜1.0mmの小口径のノズルであり、好ましくは
0.05〜0.5mmが良い。
筒部材21には、給気口23が水平方向に4個の放射状
に配置され、さらに垂直方向に複数段(図示5段)配列
されている。該外筒部材21の内周面には水平溝24が
穿設されていて、前記内筒部材22の外周面との間に水
平流路を形成し、前記水平方向に放射状に配置された4
個の給気口23に連通している。前記内筒部材22に
は、水平方向に12個の吐出口25を有する穴が貫通し
ている。該吐出口25は前記円筒状基体1の外周面と間
隙Gを保って対向している。該間隙Gは、20μm〜3
mm、好ましくは30μm〜2mmである。この間隙G
が20μmより小さいと、円筒状基体1の僅かな振れで
内筒部材22に接触して円筒状基体1を傷つけやすい。
また、間隙Gが3mmより大であると、円筒状基体1の
位置決め精度が低下する。前記吐出口25は直径0.0
1〜1.0mmの小口径のノズルであり、好ましくは
0.05〜0.5mmが良い。
【0043】図1及び図2(b)に示すように、前記外
筒部材21及び内筒部材22を貫通して、排気口26が
水平方向に4個の放射状に配置され、さらに垂直方向に
複数段(図示5段)配列されている。該排気口26は垂
直方向に前記給気口23と交互に配列されている。内筒
部材22の内周面には、垂直溝27が穿設されていて、
前記複数段の排気口26を連通している。
筒部材21及び内筒部材22を貫通して、排気口26が
水平方向に4個の放射状に配置され、さらに垂直方向に
複数段(図示5段)配列されている。該排気口26は垂
直方向に前記給気口23と交互に配列されている。内筒
部材22の内周面には、垂直溝27が穿設されていて、
前記複数段の排気口26を連通している。
【0044】前記内筒部材22の下部の内周面は、入り
口側が広がったテーパー面28になっている(図5参
照)。このテーパー面28は、例えば軸方向の長さが5
0mmで、片側傾斜角が0.5mmの円錐面である。こ
のテーパー面28のテーパー比は、0.005〜0.
2、好ましくは0.01〜0.1である。このテーパー
面28を設けることにより、円筒状基体1が水平移動ま
たは傾斜して位置決め装置20に進入した際に、位置規
制されるから有効である。又、このテーパー面28を設
けることにより、円筒状基体1が内筒部材22に進入す
るとき、円筒状基体1の先端部が内筒部材22の内周面
に接触することを防止している。
口側が広がったテーパー面28になっている(図5参
照)。このテーパー面28は、例えば軸方向の長さが5
0mmで、片側傾斜角が0.5mmの円錐面である。こ
のテーパー面28のテーパー比は、0.005〜0.
2、好ましくは0.01〜0.1である。このテーパー
面28を設けることにより、円筒状基体1が水平移動ま
たは傾斜して位置決め装置20に進入した際に、位置規
制されるから有効である。又、このテーパー面28を設
けることにより、円筒状基体1が内筒部材22に進入す
るとき、円筒状基体1の先端部が内筒部材22の内周面
に接触することを防止している。
【0045】図3に示す給気ポンプ29から圧送された
流体は、複数の給気口23(図4参照)から外筒部材2
1内に導入されて、水平溝24を介して複数の吐出口2
5から吐出され、前記円筒状基体1A(1B)の外周面
と均一な流体膜層を形成する。吐出後の流体は垂直溝2
7を経て複数の排気口26から装置外に排出される。
流体は、複数の給気口23(図4参照)から外筒部材2
1内に導入されて、水平溝24を介して複数の吐出口2
5から吐出され、前記円筒状基体1A(1B)の外周面
と均一な流体膜層を形成する。吐出後の流体は垂直溝2
7を経て複数の排気口26から装置外に排出される。
【0046】前記吐出口25の開口直径は0.01〜1
mm、好ましくは0.05〜0.5mm、例えば0.2
〜0.5mmの円形に形成されている。排気口26の開
口直径は1.0〜10mm、好ましくは2.0〜8.0
mm、例えば3〜5mmの円形に形成されている。そし
て前記吐出口25及び排気口26とは、前記位置決め手
段20の最内面を形成する部材(内筒部材22)の円筒
状基体1の外周面に対向する側に、一体に組み込まれて
いる。
mm、好ましくは0.05〜0.5mm、例えば0.2
〜0.5mmの円形に形成されている。排気口26の開
口直径は1.0〜10mm、好ましくは2.0〜8.0
mm、例えば3〜5mmの円形に形成されている。そし
て前記吐出口25及び排気口26とは、前記位置決め手
段20の最内面を形成する部材(内筒部材22)の円筒
状基体1の外周面に対向する側に、一体に組み込まれて
いる。
【0047】また、前記給気口23に供給される毎分当
たりの流体量は、0.1〜50m3/minが好まし
い。流体量が0.1m3/minより小であると、円筒
状基体1の位置決め精度が極端に悪化し、50m3/m
inより大になると、風量の影響が強く出て、積み重ね
られた円筒状基体1が振動し、液膜が不均一となる。こ
のため特に、毎分当たりの流体量は、0.2〜20m3
/minが好ましい。ここで、供給する流体は、流体圧
規制でなく、流体量制御にしないと、塗布直後の液膜へ
の影響(膜厚ムラ等)が発生する。なお、毎分当たりの
流体量は、位置決め装置20の給気口23の入り口で測
定した。また、前記複数の給気口23に供給される毎分
当たりの流体量は、軸方向の給気口23の流量が同じ
か、下方より上方の流量が多い方が良い。
たりの流体量は、0.1〜50m3/minが好まし
い。流体量が0.1m3/minより小であると、円筒
状基体1の位置決め精度が極端に悪化し、50m3/m
inより大になると、風量の影響が強く出て、積み重ね
られた円筒状基体1が振動し、液膜が不均一となる。こ
のため特に、毎分当たりの流体量は、0.2〜20m3
/minが好ましい。ここで、供給する流体は、流体圧
規制でなく、流体量制御にしないと、塗布直後の液膜へ
の影響(膜厚ムラ等)が発生する。なお、毎分当たりの
流体量は、位置決め装置20の給気口23の入り口で測
定した。また、前記複数の給気口23に供給される毎分
当たりの流体量は、軸方向の給気口23の流量が同じ
か、下方より上方の流量が多い方が良い。
【0048】また、図1に示す位置決め装置20は、1
組のユニットであるが、2組以上のユニットを上下方向
に連結接続しても良い。
組のユニットであるが、2組以上のユニットを上下方向
に連結接続しても良い。
【0049】本発明における電子写真感光体用円筒状基
体は、遠心重合法、射出成形、押し出し成形等により作
製される。
体は、遠心重合法、射出成形、押し出し成形等により作
製される。
【0050】その代表的な製造方法である遠心重合法で
の作製を具体的に説明すると、図8に示すごとくで、図
9は製造装置の一例を示している。図9の製造装置で、
C1は円筒状の型で内面は高精度で良好な円筒面を形成
している。C2は加熱部材で型C1の外部より加熱を行
う。C3は型保持部材で、型C1を左右より挟み、挟ん
だ状態では型C1内側にある液体は漏れないようになっ
ている。C4は注入口で重合性液状材料を注入する口で
ある。C5は温度計で型C1内部の温度が測定される。
この装置は型C1の軸が水平となるよう調整され、重合
性液状材料を注入したのち、高速回転する構造となって
いる。また型成形後は一方の型保持部材C3を矢示B方
向に移動させることによって円筒状基体が取り出され
る。
の作製を具体的に説明すると、図8に示すごとくで、図
9は製造装置の一例を示している。図9の製造装置で、
C1は円筒状の型で内面は高精度で良好な円筒面を形成
している。C2は加熱部材で型C1の外部より加熱を行
う。C3は型保持部材で、型C1を左右より挟み、挟ん
だ状態では型C1内側にある液体は漏れないようになっ
ている。C4は注入口で重合性液状材料を注入する口で
ある。C5は温度計で型C1内部の温度が測定される。
この装置は型C1の軸が水平となるよう調整され、重合
性液状材料を注入したのち、高速回転する構造となって
いる。また型成形後は一方の型保持部材C3を矢示B方
向に移動させることによって円筒状基体が取り出され
る。
【0051】図8に示した製造工程においてまずビニル
重合性液状材料、例えばラジカル重合可能なモノマーと
しては、メタクリル酸メチルエステルモノマーを用い、
多官能ビニル化合物としてジビニルベンゼン、重合開始
剤としてアゾイソブチロニトリルを添加して、粘度が1
0cp以上400cp以下の状態に予備重合し、円筒状
の型C1に注ぐ。この円筒状の型は、通常内径が20m
m以上200mm以下で、長さが200mm以上200
0mm以下である。これを型ごとで回転させると共に、
適度に加熱することにより均一な重合を促進する。重合
終了後はアニーリングして室温に近い温度まで冷却し、
得られた基体を型から取り出し、切断及び必要に応じて
表面加工工程、更には本発明の洗浄工程を経て電子写真
感光体用透光性基体の完成となる。
重合性液状材料、例えばラジカル重合可能なモノマーと
しては、メタクリル酸メチルエステルモノマーを用い、
多官能ビニル化合物としてジビニルベンゼン、重合開始
剤としてアゾイソブチロニトリルを添加して、粘度が1
0cp以上400cp以下の状態に予備重合し、円筒状
の型C1に注ぐ。この円筒状の型は、通常内径が20m
m以上200mm以下で、長さが200mm以上200
0mm以下である。これを型ごとで回転させると共に、
適度に加熱することにより均一な重合を促進する。重合
終了後はアニーリングして室温に近い温度まで冷却し、
得られた基体を型から取り出し、切断及び必要に応じて
表面加工工程、更には本発明の洗浄工程を経て電子写真
感光体用透光性基体の完成となる。
【0052】本発明に好ましく用いられる上記の遠心重
合法は円筒状基体の表面にダイス傷やダスト粉を残さ
ず、特に内表面は遠心力によって得られた自然な面に成
形され、ガラス面のごとき極めてスムーズな内表面を形
成する。
合法は円筒状基体の表面にダイス傷やダスト粉を残さ
ず、特に内表面は遠心力によって得られた自然な面に成
形され、ガラス面のごとき極めてスムーズな内表面を形
成する。
【0053】本発明の基体を作製する為に好ましい材料
としては、ビニル系単量体(モノマー)が好ましい。こ
れは例えばラジカル重合可能なモノマーと多官能ビニル
化合物(架橋性モノマー)とをラジカル重合開始剤の存
在下、共重合させることにより得ることができる。
としては、ビニル系単量体(モノマー)が好ましい。こ
れは例えばラジカル重合可能なモノマーと多官能ビニル
化合物(架橋性モノマー)とをラジカル重合開始剤の存
在下、共重合させることにより得ることができる。
【0054】以下に更に詳しく述べる。
【0055】本発明で用いられるラジカル重合可能なモ
ノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、m−
メチルスチレン、p−メチルスチレン等の側鎖アルキル
置換スチレン、ビニルトルエン等の核アルキル置換スチ
レン、p−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−
クロロスチレン、p−ブロモスチレン、o−ブロモスチ
レン、n−ブロモスチレン、2,4−ジクロロスチレ
ン、2,4−ジブロモスチレン、4−クロロ−α−メチ
ルスチレン、4−ブロモ−α−メチルスチレン、2,
4,6−トリクロロスチレン、2,4,6−トリブロモ
スチレン、ペンタクロロスチレン、ペンタブロモスチレ
ン等のハロゲン化スチレン、安息香酸ビニル、2−ビニ
ルナフタレン、4−ビニルビフェニル、1,1′−ジフ
ェニルエチレン等の芳香族ビニル系モノマー、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル、マレ
オニトリル、α−クロロアクリロニトリル等のシアン化
ビニル系モノマー、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメ
タクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタクリ
レート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、ノニルメタクリレート、ドデシルメタ
クリレート、オクタデシルメタクリレート、ステアリル
メタクリレート、オクチルメタクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、アリルメタクリレート、シクロペ
ンタニルメタクリレート、ノルボルニルメタクリレー
ト、アダマンチルメタクリレート、イソボルニルメタク
リレート、フェノキシエチルメタクリレート、フェニル
メタクリレート、ベンジルメタクリレート、ナフチルメ
タクリレート、ブトキシエチルメタクリレート、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキ
シルアクリレート、オクチルアクリレート、ステアリル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、フェ
ニルアクリレート、ベンジルアクリレート等の(メタ)
アクリル酸アルキルエステル類、メタクリル酸、アクリ
ル酸等の(メタ)アクリル酸類、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート等のOH基合有の(メタ)アクリ
レート類、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキ
シ基合有(メタ)アクリレート類、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート等のN合有(メタ)ア
クリレート類、ブトキシトリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート類等のエーテル基合有の(メタ)アク
リレート類、マレイン酸、無水マレイン酸、ジメチルマ
レート、ジブチルマレート、ジベンジルマレート等のマ
レイン酸、マレイン酸エステル類、イタコン酸、無水イ
タコン酸、ベンジルイタコネート、ジベンジルイタコネ
ート等のイタコン酸、イタコン酸エステル類、フマル
酸、ジメチルフマレート、ジブチルフマレート、ジイソ
プロピルフマレート、ジベンジルフマレート、シクロヘ
キシルフマレート等のフマル酸、フマル酸エステル類、
更にその他のモノマーとしては酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、N−t−ブチルマレイミド、N−
ラウリルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−o−クロロフェニルマレ
イミド、N−ジメチルフェニルマレイミド等のN−アル
キルマレイミド類、N−フェニルマレイミド類及びこれ
らの混合物が好ましくもちいられる。更に好ましくはラ
ジカル重合可能モノマーの内、メチルメタクリレートを
20重量%以上好ましくは40重量%以上含有するもの
が良い。
ノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、m−
メチルスチレン、p−メチルスチレン等の側鎖アルキル
置換スチレン、ビニルトルエン等の核アルキル置換スチ
レン、p−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−
クロロスチレン、p−ブロモスチレン、o−ブロモスチ
レン、n−ブロモスチレン、2,4−ジクロロスチレ
ン、2,4−ジブロモスチレン、4−クロロ−α−メチ
ルスチレン、4−ブロモ−α−メチルスチレン、2,
4,6−トリクロロスチレン、2,4,6−トリブロモ
スチレン、ペンタクロロスチレン、ペンタブロモスチレ
ン等のハロゲン化スチレン、安息香酸ビニル、2−ビニ
ルナフタレン、4−ビニルビフェニル、1,1′−ジフ
ェニルエチレン等の芳香族ビニル系モノマー、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリル、マレ
オニトリル、α−クロロアクリロニトリル等のシアン化
ビニル系モノマー、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルメ
タクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタクリ
レート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシル
メタクリレート、ノニルメタクリレート、ドデシルメタ
クリレート、オクタデシルメタクリレート、ステアリル
メタクリレート、オクチルメタクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、アリルメタクリレート、シクロペ
ンタニルメタクリレート、ノルボルニルメタクリレー
ト、アダマンチルメタクリレート、イソボルニルメタク
リレート、フェノキシエチルメタクリレート、フェニル
メタクリレート、ベンジルメタクリレート、ナフチルメ
タクリレート、ブトキシエチルメタクリレート、メチル
アクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキ
シルアクリレート、オクチルアクリレート、ステアリル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シク
ロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、フェ
ニルアクリレート、ベンジルアクリレート等の(メタ)
アクリル酸アルキルエステル類、メタクリル酸、アクリ
ル酸等の(メタ)アクリル酸類、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート等のOH基合有の(メタ)アクリ
レート類、グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキ
シ基合有(メタ)アクリレート類、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート等のN合有(メタ)ア
クリレート類、ブトキシトリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート類等のエーテル基合有の(メタ)アク
リレート類、マレイン酸、無水マレイン酸、ジメチルマ
レート、ジブチルマレート、ジベンジルマレート等のマ
レイン酸、マレイン酸エステル類、イタコン酸、無水イ
タコン酸、ベンジルイタコネート、ジベンジルイタコネ
ート等のイタコン酸、イタコン酸エステル類、フマル
酸、ジメチルフマレート、ジブチルフマレート、ジイソ
プロピルフマレート、ジベンジルフマレート、シクロヘ
キシルフマレート等のフマル酸、フマル酸エステル類、
更にその他のモノマーとしては酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、N−t−ブチルマレイミド、N−
ラウリルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、
N−フェニルマレイミド、N−o−クロロフェニルマレ
イミド、N−ジメチルフェニルマレイミド等のN−アル
キルマレイミド類、N−フェニルマレイミド類及びこれ
らの混合物が好ましくもちいられる。更に好ましくはラ
ジカル重合可能モノマーの内、メチルメタクリレートを
20重量%以上好ましくは40重量%以上含有するもの
が良い。
【0056】本発明で用いられる多官能ビニル化合物
(架橋剤モノマー)としては、例えばジビニルベンゼ
ン、メタジビニルベンゼン、4,4′−ジビニルビフェ
ニル、3,3′−ジビニルビフェニル、3,4′−ジビ
ニルビフェニル、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ベ
ンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジビ
ニルフタレート、ジアリルフタレート、ジビニルイソフ
タレート、ジアリルイソフタレート、ジビニルテレフタ
レート、ジアリルテレフタレート、ジアリルナフテネー
ト、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルカーボネー
ト、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等の
中から選ばれる。又、必要により2種以上を併用して架
橋剤とする。架橋剤の添加量は原料全モノマー(ラジカ
ル重合可能モノマー+多官能ビニル化合物)の0.05
〜90重量%の範囲で使用する。0.05重量%未満で
は耐熱性で満足されないこともある。90重量%より大
であると、硬いが脆い樹脂となるので機械耐久性に劣っ
てくることもある。
(架橋剤モノマー)としては、例えばジビニルベンゼ
ン、メタジビニルベンゼン、4,4′−ジビニルビフェ
ニル、3,3′−ジビニルビフェニル、3,4′−ジビ
ニルビフェニル、エチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ベ
ンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジビ
ニルフタレート、ジアリルフタレート、ジビニルイソフ
タレート、ジアリルイソフタレート、ジビニルテレフタ
レート、ジアリルテレフタレート、ジアリルナフテネー
ト、トリアリルイソシアヌレート、ジアリルカーボネー
ト、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等の
中から選ばれる。又、必要により2種以上を併用して架
橋剤とする。架橋剤の添加量は原料全モノマー(ラジカ
ル重合可能モノマー+多官能ビニル化合物)の0.05
〜90重量%の範囲で使用する。0.05重量%未満で
は耐熱性で満足されないこともある。90重量%より大
であると、硬いが脆い樹脂となるので機械耐久性に劣っ
てくることもある。
【0057】本発明で用いられる基体用重合体樹脂にお
いて、用いられるラジカル重合開始剤は特に制限はな
く、可視光線、赤外線、紫外線、マイクロ波、電子線等
の活性エネルギー線あるいは熱で活性ラジカルを発生す
るものであれば良い。
いて、用いられるラジカル重合開始剤は特に制限はな
く、可視光線、赤外線、紫外線、マイクロ波、電子線等
の活性エネルギー線あるいは熱で活性ラジカルを発生す
るものであれば良い。
【0058】熱で活性ラジカルを発生するラジカル重合
開始剤としては過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート、t−ブチルペルオキン−2−エ
チルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレー
ト、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラ
ウロイル、t−ブチルペルオキシアセテート、t−ブチ
ルペルオキシオクトエイト、t−ブチルペルオキシベン
ゾエイト、ジ−t−ブチルペルオキシド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等がある。
開始剤としては過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルパー
オキシジカーボネート、t−ブチルペルオキン−2−エ
チルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレー
ト、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラ
ウロイル、t−ブチルペルオキシアセテート、t−ブチ
ルペルオキシオクトエイト、t−ブチルペルオキシベン
ゾエイト、ジ−t−ブチルペルオキシド、アゾビスイソ
ブチロニトリル等がある。
【0059】活性化エネルギー線により活性ラジカルを
発生するラジカル重合開始剤としてはアセトフェノン、
ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、メチルフェニルグリオキシレート、2,4,6−ト
リメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、ベンジルジメチルケタール等があり、使用に際して
は単独又は混合物として用いることができる。
発生するラジカル重合開始剤としてはアセトフェノン、
ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパ
ン−1−オン、ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、メチルフェニルグリオキシレート、2,4,6−ト
リメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイ
ド、ベンジルジメチルケタール等があり、使用に際して
は単独又は混合物として用いることができる。
【0060】前記ラジカル重合開始剤の配合割合は、ラ
ジカル重合開始剤の種類、ビニル系単量体(モノマー)
の種類、重合硬化温度等により異なるが、一般的には重
合可能なビニル系モノマー100重量部に対して0.0
1〜8重量部が好ましく、特に0.1〜5重量部が望ま
しい。前記ラジカル重合開始剤の配合割合が0.01重
量部未満では重合硬化に長時間を要したりすることがあ
る。また重合開始剤の配合割合が8重量部を越えると、
重合物が脆くなったり着色することがある。
ジカル重合開始剤の種類、ビニル系単量体(モノマー)
の種類、重合硬化温度等により異なるが、一般的には重
合可能なビニル系モノマー100重量部に対して0.0
1〜8重量部が好ましく、特に0.1〜5重量部が望ま
しい。前記ラジカル重合開始剤の配合割合が0.01重
量部未満では重合硬化に長時間を要したりすることがあ
る。また重合開始剤の配合割合が8重量部を越えると、
重合物が脆くなったり着色することがある。
【0061】樹脂基体を造るためのビニル系以外の樹脂
としては、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹
脂、メタクリル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹
脂等があげられる。
としては、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルフォン樹
脂、メタクリル系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹
脂等があげられる。
【0062】上記のごとくして作製された重合体樹脂基
体に、先に述べた垂直塗布装置により、導電層、電荷発
生層を形成し、次いで、電荷発生層の上に電荷輸送層を
形成して感光体を作製する。
体に、先に述べた垂直塗布装置により、導電層、電荷発
生層を形成し、次いで、電荷発生層の上に電荷輸送層を
形成して感光体を作製する。
【0063】導電層はアルミニウムやITO(インジュ
ウム・ティン・オキサイド)等、金属あるいは金属酸化
物の蒸着又はスパックリングによるものや、ITOやア
ルミナ導電性微粒子と樹脂とを混合したものによる導電
性樹脂の塗膜形成によるものがその代表的なものであ
る。
ウム・ティン・オキサイド)等、金属あるいは金属酸化
物の蒸着又はスパックリングによるものや、ITOやア
ルミナ導電性微粒子と樹脂とを混合したものによる導電
性樹脂の塗膜形成によるものがその代表的なものであ
る。
【0064】感光層を塗設するに先立ち、感光層の接着
性改良、塗布性改良、基体表面上の欠陥の被覆及び基体
から電荷発生層への電荷注入性改良等のため、電荷発生
層の下に中間層(下引き層)が設けられることが多い。
材料としては、ポリアミド、共重合性ナイロン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、セルロース、ゼラチン等の
樹脂中間層、あるいは特開平9−68870号公報に記
載のごとき、有機金属キレート化合物等を用いた硬化型
中間層が良く知られている。これらを各種有機溶媒等に
溶かして、膜厚が0.01〜5μm程度になるように基
体上に塗布される。
性改良、塗布性改良、基体表面上の欠陥の被覆及び基体
から電荷発生層への電荷注入性改良等のため、電荷発生
層の下に中間層(下引き層)が設けられることが多い。
材料としては、ポリアミド、共重合性ナイロン、カゼイ
ン、ポリビニルアルコール、セルロース、ゼラチン等の
樹脂中間層、あるいは特開平9−68870号公報に記
載のごとき、有機金属キレート化合物等を用いた硬化型
中間層が良く知られている。これらを各種有機溶媒等に
溶かして、膜厚が0.01〜5μm程度になるように基
体上に塗布される。
【0065】又、感光層の形成には、有機光導電体層、
特に電荷輸送物質と電荷発生物質を双方合有する機能分
離型、特に各々を別々に重層したタイプの有機感光体を
塗布して形成することが望ましい。
特に電荷輸送物質と電荷発生物質を双方合有する機能分
離型、特に各々を別々に重層したタイプの有機感光体を
塗布して形成することが望ましい。
【0066】電荷発生層(CGL)は、光照射により電
荷を発生する電荷発生物質(CGM)を主成分とし、必
要に応じて公知のバインダー(結合剤)、可塑剤、増感
剤を含有し、膜厚が1.0μm以下(乾燥膜厚)となる
ように導電性円筒状基体又は下引き層の上に塗布され
る。
荷を発生する電荷発生物質(CGM)を主成分とし、必
要に応じて公知のバインダー(結合剤)、可塑剤、増感
剤を含有し、膜厚が1.0μm以下(乾燥膜厚)となる
ように導電性円筒状基体又は下引き層の上に塗布され
る。
【0067】電荷発生物質としては、ペリレン系顔料、
多環キノン系顔料、フタロシアニン顔料、金属フタロシ
アニン系顔料、スクエアリウム色素、アズレニウム色
素、チアピリリウム色素及びカルバゾール骨格、スチリ
ルスチルベン骨格、トリフェニルアミン骨格、ジベンゾ
チオフェン骨格、オキサジアゾール骨格、フルオレノン
骨格、ビススチルベン骨格、ジスチリルオキサジアゾー
ル骨格又はジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔
料等が挙げられる。
多環キノン系顔料、フタロシアニン顔料、金属フタロシ
アニン系顔料、スクエアリウム色素、アズレニウム色
素、チアピリリウム色素及びカルバゾール骨格、スチリ
ルスチルベン骨格、トリフェニルアミン骨格、ジベンゾ
チオフェン骨格、オキサジアゾール骨格、フルオレノン
骨格、ビススチルベン骨格、ジスチリルオキサジアゾー
ル骨格又はジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔
料等が挙げられる。
【0068】電荷輸送層(CTL)は、電荷発生物質が
発生した電荷を受け入れこれを輸送する能力を有する電
荷輸送物質(CTM)及び結着剤を必須成分とし、必要
に応じて公知のレベリング剤、可塑剤、増感剤等を含有
し、乾燥膜厚5〜70μmとなるように電荷発生層の上
に塗布される。
発生した電荷を受け入れこれを輸送する能力を有する電
荷輸送物質(CTM)及び結着剤を必須成分とし、必要
に応じて公知のレベリング剤、可塑剤、増感剤等を含有
し、乾燥膜厚5〜70μmとなるように電荷発生層の上
に塗布される。
【0069】電荷輸送物質としては、ポリ−N−ビニル
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリル
エチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサ
ジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9−(p−ジ
エチルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビス
(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリル
アントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾ
ン類、ヒドラゾン誘導体等の電子供与性物質、或いはフ
ルオレノン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、インデ
ノチオフェン誘導体、フェナンスレンキノン誘導体、イ
ンデノピリジン誘導体、チオキサントン誘導体、フェナ
ジンオキサイド誘導体、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノジメタン、プロマニル、クロラニル、ベンゾ
キノン等の電子受容性物質等が挙げられる。
カルバゾール及びその誘導体、ポリ−γ−カルバゾリル
エチルグルタメート及びその誘導体、ピレン−ホルムア
ルデヒド縮合物及びその誘導体、ポリビニルピレン、ポ
リビニルフェナントレン、オキサゾール誘導体、オキサ
ジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、9−(p−ジ
エチルアミノスチリル)アントラセン、1,1−ビス
(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリル
アントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾ
ン類、ヒドラゾン誘導体等の電子供与性物質、或いはフ
ルオレノン誘導体、ジベンゾチオフェン誘導体、インデ
ノチオフェン誘導体、フェナンスレンキノン誘導体、イ
ンデノピリジン誘導体、チオキサントン誘導体、フェナ
ジンオキサイド誘導体、テトラシアノエチレン、テトラ
シアノキノジメタン、プロマニル、クロラニル、ベンゾ
キノン等の電子受容性物質等が挙げられる。
【0070】電荷輸送層を構成する結着剤としては、電
荷輸送材料と相溶性を有するものであれば良く、例えば
ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリケトン、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン、ホリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリ
ルアミド、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げら
れる。
荷輸送材料と相溶性を有するものであれば良く、例えば
ポリカーボネート、ポリビニルブチラール、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリケトン、エポキシ樹脂、ポリウ
レタン、ホリビニルケトン、ポリスチレン、ポリアクリ
ルアミド、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げら
れる。
【0071】次に本発明の画像形成装置及び画像形成方
法の実施態様を、図10のカラー画像形成装置を用いて
説明する。図10は、先に説明した本発明の円筒状基体
で作製した電子写真感光体を適用した画像形成装置の一
例を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
法の実施態様を、図10のカラー画像形成装置を用いて
説明する。図10は、先に説明した本発明の円筒状基体
で作製した電子写真感光体を適用した画像形成装置の一
例を示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【0072】100はドラム状の静電荷像形成体である
感光体で、透明性の高い架橋型のポリメチルメタアクリ
ル酸エステル重合体樹脂によって形成される円筒状の基
体の外周に透明導電層、電荷発生層と電荷移動層とから
なる機能分離型有機感光層を形成したものである。11
00Y,1100M,1100Cおよび1100Kはイ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
(K)の各色の画像形成プロセスに用いられるコロナ帯
電装置で、感光体100の前述した有機感光層に対し所
定の電位の電荷を保持させるためコロナ放電によって帯
電作用を行い、感光体100に対し一様な電位を与え
る。
感光体で、透明性の高い架橋型のポリメチルメタアクリ
ル酸エステル重合体樹脂によって形成される円筒状の基
体の外周に透明導電層、電荷発生層と電荷移動層とから
なる機能分離型有機感光層を形成したものである。11
00Y,1100M,1100Cおよび1100Kはイ
エロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)および黒
(K)の各色の画像形成プロセスに用いられるコロナ帯
電装置で、感光体100の前述した有機感光層に対し所
定の電位の電荷を保持させるためコロナ放電によって帯
電作用を行い、感光体100に対し一様な電位を与え
る。
【0073】120Y,120M,120Cおよび12
0Kは、感光体100の軸方向に配列した発光素子をア
レイ状に一列に並べたFL(蛍光体発光),EL(エレ
クトロルミネッセンス),PL(プラズマ放電),LE
D(発光ダイオード)や、ランプと光シャッタ機能をも
つ素子を一列に並べたLISA(光磁気効果光シャッタ
アレイ),PLZT(透過性圧電素子シャッタアレ
イ),LCS(液晶シャッタ)等の露光素子と、等倍結
像素子としてのセルフォックレンズとによリユニットと
して構成された像露光装置である露光光学系で、別体の
画像読み取り装置によって読み取られた各色の画像信号
がメモリより順次取り出されて前記の露光光学系120
Y,120M,120Cおよび120Kにそれぞれ電気
信号として入力される。前記の露光光学系120Y,1
20M,120Cおよび120Kは何れも円柱状の保持
部材200に取り付けられて前記感光体100の基体内
部に収容される。
0Kは、感光体100の軸方向に配列した発光素子をア
レイ状に一列に並べたFL(蛍光体発光),EL(エレ
クトロルミネッセンス),PL(プラズマ放電),LE
D(発光ダイオード)や、ランプと光シャッタ機能をも
つ素子を一列に並べたLISA(光磁気効果光シャッタ
アレイ),PLZT(透過性圧電素子シャッタアレ
イ),LCS(液晶シャッタ)等の露光素子と、等倍結
像素子としてのセルフォックレンズとによリユニットと
して構成された像露光装置である露光光学系で、別体の
画像読み取り装置によって読み取られた各色の画像信号
がメモリより順次取り出されて前記の露光光学系120
Y,120M,120Cおよび120Kにそれぞれ電気
信号として入力される。前記の露光光学系120Y,1
20M,120Cおよび120Kは何れも円柱状の保持
部材200に取り付けられて前記感光体100の基体内
部に収容される。
【0074】130Y,130M,130Cおよび13
0Kは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)および黒色(K)の各現像剤を収容する非接触現
像法を用いた現像装置である現像器で、それぞれ感光体
10の周面に対し所定の間隙を保って同方向に回転する
現像スリーブを備えている。
0Kは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン
(C)および黒色(K)の各現像剤を収容する非接触現
像法を用いた現像装置である現像器で、それぞれ感光体
10の周面に対し所定の間隙を保って同方向に回転する
現像スリーブを備えている。
【0075】前記の現像器130Y,130M,130
Cおよび130Kは、前述したコロナ帯電装置1100
Y,1100M,1100Cおよび1100Kによる帯
電,露光光学系120Y,120M,120Cおよび1
20Kによる像露光によって形成される感光体100上
の静電潜像を現像バイアス電圧の印加により非接触の状
態で反転現像する。
Cおよび130Kは、前述したコロナ帯電装置1100
Y,1100M,1100Cおよび1100Kによる帯
電,露光光学系120Y,120M,120Cおよび1
20Kによる像露光によって形成される感光体100上
の静電潜像を現像バイアス電圧の印加により非接触の状
態で反転現像する。
【0076】原稿画像は本装置とは別体の画像読み取り
装置において、撮像素子により読み取られた画像あるい
は、コンピュータで編集された画像を、Y,M,Cおよ
びKの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納
される。
装置において、撮像素子により読み取られた画像あるい
は、コンピュータで編集された画像を、Y,M,Cおよ
びKの各色別の画像信号として一旦メモリに記憶し格納
される。
【0077】画像記録のスタートにより感光体駆動モー
タの始動により感光体100を時計方向へと回転し、同
時にコロナ帯電装置1100Yの帯電作用により感光体
100に電位の付与が開始される。
タの始動により感光体100を時計方向へと回転し、同
時にコロナ帯電装置1100Yの帯電作用により感光体
100に電位の付与が開始される。
【0078】感光体100は電位を付与されたあと、前
記の露光光学系120Yにおいて第1の色信号すなわち
イエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号による露
光が開始されドラムの回転走査によってその表面の感光
層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜
像を形成する。
記の露光光学系120Yにおいて第1の色信号すなわち
イエロー(Y)の画像信号に対応する電気信号による露
光が開始されドラムの回転走査によってその表面の感光
層に原稿画像のイエロー(Y)の画像に対応する静電潜
像を形成する。
【0079】前記の潜像は現像器130Yにより現像ス
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され、感光
体ドラム100の回転に応じイエロー(Y)のトナー像
が形成される。
リーブ上の現像剤が非接触の状態で反転現像され、感光
体ドラム100の回転に応じイエロー(Y)のトナー像
が形成される。
【0080】次いで感光体ドラム100は前記イエロー
(Y)のトナー像の上にさらにコロナ帯電装置1100
Mの帯電作用により電位を付与され、露光光学系12M
の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像信号に対
応する電気信号による露光が行われ、現像器130Mに
よる非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)の
トナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合
わせて形成していく。
(Y)のトナー像の上にさらにコロナ帯電装置1100
Mの帯電作用により電位を付与され、露光光学系12M
の第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像信号に対
応する電気信号による露光が行われ、現像器130Mに
よる非接触の反転現像によって前記のイエロー(Y)の
トナー像の上にマゼンタ(M)のトナー像が順次重ね合
わせて形成していく。
【0081】同様のプロセスによリコロナ帯電装置11
00C、露光光学系120Cおよび現像器13Cによっ
てさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、またコロナ帯電装置1100K、露光光学系12
0Kおよび現像器130Kによって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム100の一回転以内にその周面上にカ
ラーのトナー像が形成される。
00C、露光光学系120Cおよび現像器13Cによっ
てさらに第3の色信号に対応するシアン(C)のトナー
像が、またコロナ帯電装置1100K、露光光学系12
0Kおよび現像器130Kによって第4の色信号に対応
する黒色(K)のトナー像が順次重ね合わせて形成さ
れ、感光体ドラム100の一回転以内にその周面上にカ
ラーのトナー像が形成される。
【0082】これ等露光光学系120Y,120M,1
20Cおよび120Kによる感光体ドラム100の有機
感光層に対する露光は基体の内部より前述した透明の基
体を通して行われる。従って第2、第3および第4の色
信号に対応する画像の露光は何れも先に形成されたトナ
ー像の影響を全く受けることなく行われ、第1の色信号
に対応する画像と同等の静電潜像を形成することが可能
となる。なお露光光学系120Y,120M,120C
および120Kの発熱による感光体ドラム内の温度の安
定化及び温度上昇の防止は、前記保持部材200に熱伝
導性の良好な材料を用い、低温の場合はヒータを用い、
高温の場合はヒートパイプを介して外部に放熱する等の
措置を講ずることにより支障のない程度迄抑制すること
ができる。
20Cおよび120Kによる感光体ドラム100の有機
感光層に対する露光は基体の内部より前述した透明の基
体を通して行われる。従って第2、第3および第4の色
信号に対応する画像の露光は何れも先に形成されたトナ
ー像の影響を全く受けることなく行われ、第1の色信号
に対応する画像と同等の静電潜像を形成することが可能
となる。なお露光光学系120Y,120M,120C
および120Kの発熱による感光体ドラム内の温度の安
定化及び温度上昇の防止は、前記保持部材200に熱伝
導性の良好な材料を用い、低温の場合はヒータを用い、
高温の場合はヒートパイプを介して外部に放熱する等の
措置を講ずることにより支障のない程度迄抑制すること
ができる。
【0083】かくして、感光体ドラムの周面上に形成さ
れたカラーのトナー像は、転写器14aにおいて、給紙
カセット150より送り出しローラ150aにより送り
出され、搬送ローラ対150b,150cによりタイミ
ングローラ160へ搬送され、タイミングローラ160
の駆動によって、感光体100上のトナー像と同期して
給紙される転写材である転写紙Pに転写される。
れたカラーのトナー像は、転写器14aにおいて、給紙
カセット150より送り出しローラ150aにより送り
出され、搬送ローラ対150b,150cによりタイミ
ングローラ160へ搬送され、タイミングローラ160
の駆動によって、感光体100上のトナー像と同期して
給紙される転写材である転写紙Pに転写される。
【0084】トナー像の転写を受けた転写紙Pは、除電
器140bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面よ
り分離した後、搬送駆動ローラ140c、従動ローラ1
40d間に張り渡された搬送ベルト140eにより定着
装置170へ搬送される。定着装置170において定着
ローラ170a、圧着ローラ170b間で加熱・圧着さ
れトナーを転写紙P上に溶着・定着したのち、定着出口
ローラ対170dにより定着装置170より排出され、
排紙搬送ローラ対180aにより搬送されて排紙ローラ
180を介して装置上部の排紙トレイ2000上に排出
されたが、上述した本発明の円筒状基体上に感光層を設
けた感光体ドラム100を用いたものは鮮明で極めて良
好な画像が得られた。
器140bにおいては帯電の除去を受けてドラム周面よ
り分離した後、搬送駆動ローラ140c、従動ローラ1
40d間に張り渡された搬送ベルト140eにより定着
装置170へ搬送される。定着装置170において定着
ローラ170a、圧着ローラ170b間で加熱・圧着さ
れトナーを転写紙P上に溶着・定着したのち、定着出口
ローラ対170dにより定着装置170より排出され、
排紙搬送ローラ対180aにより搬送されて排紙ローラ
180を介して装置上部の排紙トレイ2000上に排出
されたが、上述した本発明の円筒状基体上に感光層を設
けた感光体ドラム100を用いたものは鮮明で極めて良
好な画像が得られた。
【0085】一方、転写紙を分離した感光体100はク
リーニング装置190においてクリーニングブレード1
90aによって感光体面を摺擦され残留トナーを除去、
清掃されて原稿画像のトナー像の形成を続行するかもし
くは一旦停止して新たな原稿画像のトナー像の形成にか
かる。クリーニングブレード190aによって掻き落と
された廃トナーは、トナー搬送スクリュウ190bによ
って、図示せぬ廃トナー容器へと排出される。
リーニング装置190においてクリーニングブレード1
90aによって感光体面を摺擦され残留トナーを除去、
清掃されて原稿画像のトナー像の形成を続行するかもし
くは一旦停止して新たな原稿画像のトナー像の形成にか
かる。クリーニングブレード190aによって掻き落と
された廃トナーは、トナー搬送スクリュウ190bによ
って、図示せぬ廃トナー容器へと排出される。
【0086】前記の感光体100は、露光光学系をその
内部に収める関係から、ドラムの径が比較的小さくと
も、その外周面に、前述した複数のコロナ帯電装置11
00Y,1100M,1100Cおよび1100K、現
像器130Y,130M,130Cおよび130K等を
配設することが可能であって、外径が30mmないし1
50mmの小径のドラムの使用によって装置の容積をコ
ンパクトにすることが出来る。
内部に収める関係から、ドラムの径が比較的小さくと
も、その外周面に、前述した複数のコロナ帯電装置11
00Y,1100M,1100Cおよび1100K、現
像器130Y,130M,130Cおよび130K等を
配設することが可能であって、外径が30mmないし1
50mmの小径のドラムの使用によって装置の容積をコ
ンパクトにすることが出来る。
【0087】又、本発明の実施態様を非接触現像にてカ
ラー重ね合わせ画像形成の場合について説明したが、モ
ノクロ画像形成、接触現像にも同様に適用できる。又、
本発明の基体は特開平6−230634号公報に記載の
如くのコロナ帯電不要系に対しても適用されることは容
易に理解される。
ラー重ね合わせ画像形成の場合について説明したが、モ
ノクロ画像形成、接触現像にも同様に適用できる。又、
本発明の基体は特開平6−230634号公報に記載の
如くのコロナ帯電不要系に対しても適用されることは容
易に理解される。
【0088】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0089】実施例1 (実施例及び比較例) 1.円筒状基体の作製 メタクリル酸メチル/メタクリル酸ベンジル/トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート(重量部比80/1
0/10)なるモノマー混合物に、開始剤としてアゾイ
ソブチロニトリルを全モノマーに対して1.1wt%添
加して調製した重合性液状物について予備重合を行い、
オリゴマーのシロップ状重合性液状材料を得た。
ロールプロパントリメタクリレート(重量部比80/1
0/10)なるモノマー混合物に、開始剤としてアゾイ
ソブチロニトリルを全モノマーに対して1.1wt%添
加して調製した重合性液状物について予備重合を行い、
オリゴマーのシロップ状重合性液状材料を得た。
【0090】この重合性液状材料を、内径100mm、
長さ800mmの円筒状の型に注入し、型を回転させて
遠心力により型の内壁に沿って密着させながら型全体を
70℃・8hr、80℃・8hr、100℃・20hr
の温度・時間スケジュールで重合を継続させた。得られ
た基体を室温までアニーリング処理を行った後、型から
取り出した。得られた基体を端部切断加工を行い、外径
100mm、長さ360mmの円筒状基体を得た。バフ
研磨した後、洗浄、乾燥し、表1の如くの各種端部寸法
を有する樹脂基体No.1〜4を得た。
長さ800mmの円筒状の型に注入し、型を回転させて
遠心力により型の内壁に沿って密着させながら型全体を
70℃・8hr、80℃・8hr、100℃・20hr
の温度・時間スケジュールで重合を継続させた。得られ
た基体を室温までアニーリング処理を行った後、型から
取り出した。得られた基体を端部切断加工を行い、外径
100mm、長さ360mmの円筒状基体を得た。バフ
研磨した後、洗浄、乾燥し、表1の如くの各種端部寸法
を有する樹脂基体No.1〜4を得た。
【0091】前記透光性樹脂の円筒状基体1上に下記の
如く導電性塗布液組成物を調製し、図1に記載の如くの
スライドホッパー型塗布装置10を用いて塗布した。図
3は前記塗布装置10と、位置決め装置20の模式断面
図、図4は位置決め装置20の一部破断斜視図である。
この実施例では、上記塗布装置10の直前に図3に示す
リング状位置決め装置20(長さH=250mm、吐出
口25の直径0.3mm、排気口26の直径2.0m
m)を設置し、下記の表1に記載の静止摩擦係数(μ)
及びRzを有する円筒状の透光性樹脂基体No.1〜4
を用いて実験した。
如く導電性塗布液組成物を調製し、図1に記載の如くの
スライドホッパー型塗布装置10を用いて塗布した。図
3は前記塗布装置10と、位置決め装置20の模式断面
図、図4は位置決め装置20の一部破断斜視図である。
この実施例では、上記塗布装置10の直前に図3に示す
リング状位置決め装置20(長さH=250mm、吐出
口25の直径0.3mm、排気口26の直径2.0m
m)を設置し、下記の表1に記載の静止摩擦係数(μ)
及びRzを有する円筒状の透光性樹脂基体No.1〜4
を用いて実験した。
【0092】なお、静止摩擦係数μはRzの大きさの調
整の他に、静止摩擦係数が0.50より小さい円筒状基
体の端面にはテフロンコート処理を施し、静止摩擦係数
μが2.5より大きい円筒状基体の端面にはウレタンコ
ートを施し、静止摩擦係数μを調整した。また、円筒状
基体1(1A,1B)の移動速度を20mm/sec、
コーター(塗布ヘッド)11と円筒状基体1間ギャップ
を100μm、位置決め装置20の内壁面と円筒状基体
1との間隙G=100μmで連続塗布を行った。
整の他に、静止摩擦係数が0.50より小さい円筒状基
体の端面にはテフロンコート処理を施し、静止摩擦係数
μが2.5より大きい円筒状基体の端面にはウレタンコ
ートを施し、静止摩擦係数μを調整した。また、円筒状
基体1(1A,1B)の移動速度を20mm/sec、
コーター(塗布ヘッド)11と円筒状基体1間ギャップ
を100μm、位置決め装置20の内壁面と円筒状基体
1との間隙G=100μmで連続塗布を行った。
【0093】 2.導電層塗布液組成物 住友金属鉱山社製の導電性塗料X−101H 1000g トルエン 1000g KF−54(信越シリコーン社製シリコーンオイル) 1〜500ppm 上記基体上に下記の如く中間層(UCL)の塗布液組成
物UCL−1を乾燥膜厚0.5μmになるよう塗布し
た。
物UCL−1を乾燥膜厚0.5μmになるよう塗布し
た。
【0094】 3.UCL−1塗布液組成物 共重合ナイロン樹脂(CM−8000 東レ社製) 30g メタノール/n−ブタノール=10/1(Vol比) 1000ml 上記塗布したUCL層上に下記の如くCGL層の塗布液
組成物CGL−1を乾燥膜厚0.25μmになるよう塗
布した。
組成物CGL−1を乾燥膜厚0.25μmになるよう塗
布した。
【0095】 4.CGL−1塗布液組成物 Y型チタニルフタロシアニン(CGM−1) 20g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 40g 2−ブタノン 1000g (上記塗布液組成物をサンドミルを用いて10時間分散したもの) 上記塗布したCGL層上に下記の如くCTL層の塗布液
組成物CTL−1を、乾燥膜厚25μmになるよう塗布
し、100℃・1hrの熱処理を行い、感光体ドラムN
o.1〜4を得た。
組成物CTL−1を、乾燥膜厚25μmになるよう塗布
し、100℃・1hrの熱処理を行い、感光体ドラムN
o.1〜4を得た。
【0096】 5.CTL−1塗布液組成物 CTM−1 80g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 120g 1,2−ジクロロエタン 1000g
【0097】
【化1】
【0098】
【表1】
【0099】実施例2 (実施例及び比較例) 1.円筒状基体の作製 メタクリル酸メチル/α−スチレン/ジビニルベンゼン
(重量部比85/7/8)なるモノマー混合物に、開始
剤として過酸化ベンゾイルを全モノマーに対して1.0
%添加して調製した重合性液状物について予備重合を行
い、オリゴマーのシロップ状重合性液状材料を得た。
(重量部比85/7/8)なるモノマー混合物に、開始
剤として過酸化ベンゾイルを全モノマーに対して1.0
%添加して調製した重合性液状物について予備重合を行
い、オリゴマーのシロップ状重合性液状材料を得た。
【0100】この重合性液状材料を、内径100mm、
長さ800mmの円筒状の型に注入し、型を回転させて
遠心力により型の内壁に沿って密着させながら型全体を
70℃・8hr、80℃・8hr、100℃・20hr
の温度・時間スケジュールで重合を継続させた。得られ
た基体を室温までアニーリング処理を行った後、型から
取り出した。得られた基体を端部切断加工を行い、外径
100mm、長さ360mmの円筒状基体を得た。ダイ
アモンド切削した後、バフ研磨した。この後洗浄、乾燥
し、表2の如くの各種端部特性を有する重合体樹脂基体
No.5及び6を得た。
長さ800mmの円筒状の型に注入し、型を回転させて
遠心力により型の内壁に沿って密着させながら型全体を
70℃・8hr、80℃・8hr、100℃・20hr
の温度・時間スケジュールで重合を継続させた。得られ
た基体を室温までアニーリング処理を行った後、型から
取り出した。得られた基体を端部切断加工を行い、外径
100mm、長さ360mmの円筒状基体を得た。ダイ
アモンド切削した後、バフ研磨した。この後洗浄、乾燥
し、表2の如くの各種端部特性を有する重合体樹脂基体
No.5及び6を得た。
【0101】前記透光性の樹脂基体上に下記の如く導電
性塗布液組成物を調製し、図1に記載の如くのスライド
ホッパー型塗布装置10を用いて塗布した。図5は前記
垂直塗布装置10と、位置決め装置20の模式断面図で
ある。位置決め装置20の複数の吐出口25を有する吐
出口面は、上方の出口部の長さH1の内壁部分は一定間
隙Gを有する円筒面であり、下方の入口部の長さH2の
内壁部分はテーパー面28を有する円錐面である。図6
はこのテーパー面28のテーパー比Cを説明する断面図
である。このテーパー比Cは、円錐の軸線に直角な入口
部直径Dと出口部直径dとの差を、テーパー面28の軸
方向の長さH2で除したものである(C=(D−d)/
H2)。
性塗布液組成物を調製し、図1に記載の如くのスライド
ホッパー型塗布装置10を用いて塗布した。図5は前記
垂直塗布装置10と、位置決め装置20の模式断面図で
ある。位置決め装置20の複数の吐出口25を有する吐
出口面は、上方の出口部の長さH1の内壁部分は一定間
隙Gを有する円筒面であり、下方の入口部の長さH2の
内壁部分はテーパー面28を有する円錐面である。図6
はこのテーパー面28のテーパー比Cを説明する断面図
である。このテーパー比Cは、円錐の軸線に直角な入口
部直径Dと出口部直径dとの差を、テーパー面28の軸
方向の長さH2で除したものである(C=(D−d)/
H2)。
【0102】この実施例では、上記塗布装置10の直前
に図5に示すリング状位置決め装置20(長さH1=2
40mm、H2=100mm、吐出口25の直径0.1
mm、排気口26の直径4.0mm、テーパー比C=
0.05)を設置し、下記の表2に記載のように、静止
摩擦係数μ及びRzの異なる円筒状基体1を用い、感光
体ドラムNo.5と6を得た。なお、静止摩擦係数はR
zの他、静止摩擦係数μが0.50より小さい円筒状基
体1の端面にはテフロンコート処理を施し、静止摩擦係
数μが2.5より大きい円筒状基体1の端面にはウレタ
ン樹脂コートを施し、静止摩擦係数μを調整した。
に図5に示すリング状位置決め装置20(長さH1=2
40mm、H2=100mm、吐出口25の直径0.1
mm、排気口26の直径4.0mm、テーパー比C=
0.05)を設置し、下記の表2に記載のように、静止
摩擦係数μ及びRzの異なる円筒状基体1を用い、感光
体ドラムNo.5と6を得た。なお、静止摩擦係数はR
zの他、静止摩擦係数μが0.50より小さい円筒状基
体1の端面にはテフロンコート処理を施し、静止摩擦係
数μが2.5より大きい円筒状基体1の端面にはウレタ
ン樹脂コートを施し、静止摩擦係数μを調整した。
【0103】また、円筒状基体1の移動速度を30mm
/sec、コーター(塗布ヘッド)11と円筒状基体1
との間隔は100μm、位置決め装置20の内壁面と円
筒状基体1との間隔Gは100μmとして連続塗布を行
った。
/sec、コーター(塗布ヘッド)11と円筒状基体1
との間隔は100μm、位置決め装置20の内壁面と円
筒状基体1との間隔Gは100μmとして連続塗布を行
った。
【0104】 2.導電層塗布液組成物 住友金属鉱山社製の導電性塗料X−101H 1000g トルエン 1000g KF−69(信越シリコーン社製シリコーンオイル) 1〜500ppm 上記基体上に下記の如く中間層(UCL)の塗布液組成
物UCL−2を乾燥膜厚1.0μmになるよう塗布し
た。
物UCL−2を乾燥膜厚1.0μmになるよう塗布し
た。
【0105】 3.UCL−2塗布液組成物 チタンキレート化合物TC−750(松本製薬社製) 200g シランカップリング剤KBM−503(信越化学社製) 130g 2−プロパノール 1000g 上記塗布したUCL層上に下記の如くCGL層の塗布液
組成物CGL−1を乾燥膜厚0.25μmになるよう塗
布した。
組成物CGL−1を乾燥膜厚0.25μmになるよう塗
布した。
【0106】 4.CGL−1塗布液組成物 Y型チタニルフタロシアニン(CGM−1) 20g シリコーン樹脂(KR−5240 信越化学社製) 40g 2−ブタノン 1000g (上記塗布液組成物をサンドミルを用いて10時間分散したもの) 上記塗布したCGL層上に下記の如くCTL層の塗布液
組成物CTL−1を、乾燥膜厚25μmになるよう塗布
し、100℃・1hrの熱処理を行い、下記表2のごと
き感光体ドラムNo.5及び6を得た。
組成物CTL−1を、乾燥膜厚25μmになるよう塗布
し、100℃・1hrの熱処理を行い、下記表2のごと
き感光体ドラムNo.5及び6を得た。
【0107】 5.CTL−1塗布液組成物 CTM−1 80g ポリカーボネート(Z−200 三菱瓦斯化学社製) 120g 1,2−ジクロロエタン 1000g
【0108】
【表2】
【0109】実写テスト 図10に示す構造の電子写真方式の内部露光方式画像形
成装置に、本発明の感光体ドラムNo.1〜6を装着し
て5万枚の画像出しを行った。
成装置に、本発明の感光体ドラムNo.1〜6を装着し
て5万枚の画像出しを行った。
【0110】結果は、画像を、目視評価およびマクベス
濃度計による画像濃度測定で判定した。評価基準を以下
に示す。
濃度計による画像濃度測定で判定した。評価基準を以下
に示す。
【0111】かぶり:白地部濃度(WD)で判定 「○」WD≦0.005 「△」0.005<WD≦0.01 「×」0.01<WD 濃度ムラ:全面ハーフトーン(濃度0.2)画像の濃度
差(ΔHD=最大濃度−最小濃度)で判定 「○」ΔHD≦0.05 「△」0.05<ΔHD≦0.1 「×」0.1<ΔHD 尚、この判定において、△以上であれば、実用化は可能
である。
差(ΔHD=最大濃度−最小濃度)で判定 「○」ΔHD≦0.05 「△」0.05<ΔHD≦0.1 「×」0.1<ΔHD 尚、この判定において、△以上であれば、実用化は可能
である。
【0112】表3に結果を示す。
【0113】
【表3】
【0114】本発明内のものは基体の位置決めがやり易
く、また、かぶり、濃度ムラもなく、黒ポチ、白ポチ、
スリキズによる画像欠陥も少なく、特性の良い感光体が
得られることがわかる。
く、また、かぶり、濃度ムラもなく、黒ポチ、白ポチ、
スリキズによる画像欠陥も少なく、特性の良い感光体が
得られることがわかる。
【0115】
【発明の効果】本発明により、重合体樹脂基体(特には
透光性重合体樹脂基体)上に、塗布層を設けるときに、
段ムラやキズを付けることなく、円筒状基体の位置決め
を行うとともに、円筒状基体相互間の繋ぎ部分における
円筒状基体の位置ずれを防止することが出来る。更に、
段ムラやすりキズのない塗布層を持つ電子写真感光体と
その製造方法を提供し、それを用いた画像形成方法、画
像形成装置を提供することが出来る。
透光性重合体樹脂基体)上に、塗布層を設けるときに、
段ムラやキズを付けることなく、円筒状基体の位置決め
を行うとともに、円筒状基体相互間の繋ぎ部分における
円筒状基体の位置ずれを防止することが出来る。更に、
段ムラやすりキズのない塗布層を持つ電子写真感光体と
その製造方法を提供し、それを用いた画像形成方法、画
像形成装置を提供することが出来る。
【図1】本発明による位置決め装置と塗布装置の縦断面
図。
図。
【図2】上記位置決め装置のA−A断面図及びB−B断
面図。
面図。
【図3】塗布装置と位置決め装置の模式断面図。
【図4】上記位置決め装置の一部破断斜視図。
【図5】位置決め装置の他の実施例を示す模式断面図。
【図6】位置決め装置の吐出テーパー面を説明する断面
図。
図。
【図7】円筒状基体を積み重ねて搬送する状態を説明す
る模式図。
る模式図。
【図8】本発明の電子写真感光体用透光性基体の製造方
法工程図。
法工程図。
【図9】製造装置の一例を示す断面図。
【図10】本発明の画像形成装置の断面構成図。
1,1A,1B 円筒状基体 2 処理面(感光液面) 10 垂直塗布装置(スライドホッパー型塗布装置) 11 塗布ヘッド(コーター) 20 位置決め装置(位置決め手段) 21 外筒部材 22 内筒部材 23 給気口 25 吐出口 26 排気口 28 テーパー面 29 給気ポンプ 100 感光体(感光体ドラム) 120Y,120M,120C,120K イエロー、
マゼンタ、シアン、黒の露光光学系(露光装置) 130Y,130M,130C,130K イエロー、
マゼンタ、シアン、黒の現像器 1100Y,1100M,1100C,1100K イ
エロー、マゼンタ、シアン、黒のコロナ帯電装置 150 給紙カセッ卜 160 タイミングローラ 170 定着装置 190 クリーニング装置 P 転写紙
マゼンタ、シアン、黒の露光光学系(露光装置) 130Y,130M,130C,130K イエロー、
マゼンタ、シアン、黒の現像器 1100Y,1100M,1100C,1100K イ
エロー、マゼンタ、シアン、黒のコロナ帯電装置 150 給紙カセッ卜 160 タイミングローラ 170 定着装置 190 クリーニング装置 P 転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/00 350 G03G 21/00 350 (72)発明者 浅野 真生 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H030 BB02 BB23 2H035 CA07 CB02 CB03 2H068 AA21 AA52 AA54 AA58 BB08 BB57 EA04 EA18 FB11 FC06 FC08 2H077 AD06 AD35 DB12 DB13 DB15 EA15 EA16 GA13 GA17
Claims (10)
- 【請求項1】 複数の円筒状基体の筒軸を合わせて積み
重ね、下方から上方に垂直に押し上げながら、垂直塗布
装置により前記円筒状基体外周面に塗布液を連続的に塗
布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸に対して直角方向
から外力を加えて、複数の円筒状基体相互の段差修正ま
たは位置決めを行う電子写真感光体の製造方法におい
て、前記円筒状基体が重合体樹脂からなり、基体相互の
端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範囲で
あり、且つRzが0.5〜20μmであることを特徴と
する電子写真感光体の製造方法。 - 【請求項2】 前記垂直塗布装置がスライドホッパー型
塗布装置であることを特徴とする請求項1記載の電子写
真感光体の製造方法。 - 【請求項3】 円筒状基体の表面に導電層と感光層を塗
設して作製した電子写真感光体において、前記円筒状基
体が重合体樹脂からなり、複数の円筒状基体の筒軸を合
わせて積み重ね、下方から上方に垂直に押し上げなが
ら、垂直塗布装置により前記円筒状基体外周面に塗布液
を連続的に塗布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸に対
して直角方向から外力を加えて、複数の円筒状基体相互
の段差修正または位置決めを行って作製される、基体相
互の端部切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範
囲であり、且つRzが0.5〜20μmであることを特
徴とする電子写真感光体。 - 【請求項4】 前記感光体が内部露光用であることを特
徴とする請求項3記載の電子写真感光体。 - 【請求項5】 表面に導電層と感光層を塗設して電子写
真感光体を作製するための円筒状基体において、前記円
筒状基体が重合体樹脂からなり、複数の円筒状基体の筒
軸を合わせて積み重ね、下方から上方に垂直に押し上げ
ながら、垂直塗布装置により前記円筒状基体外周面に塗
布液を連続的に塗布し、前記円筒状基体の外周面の筒軸
に対して直角方向から外力を加えて、複数の円筒状基体
相互の段差修正または位置決めを行う、基体相互の端部
切り口面の静止摩擦係数が0.5〜2.5の範囲であ
り、且つRzが0.5〜20μmであることを特徴とす
る電子写真感光体用円筒状基体。 - 【請求項6】 ビニル系単量体から造られた重合体樹脂
からなることを特徴とする請求項5記載の電子写真感光
体用円筒状基体。 - 【請求項7】 架橋性重合体樹脂からなることを特徴と
する請求項5記載の電子写真感光体用円筒状基体。 - 【請求項8】 遠心重合法により造られたことを特徴と
する請求項5記載の電子写真感光体用円筒状基体。 - 【請求項9】 電子写真感光体表面を一様に帯電し、像
露光、カラー現像を繰り返し行い多色重ね合わせ画像を
形成し、一括転写、分離、定着、及び感光体クリーニン
グの工程を経て画像形成する画像形成装置において、電
子写真感光体として請求項4記載の感光体を用い、透光
性基体を透過して像露光し、非接触現像にて画像形成す
ることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項10】 電子写真感光体表面を一様に帯電する
工程、像露光工程、カラー現像工程を繰り返し行い多色
重ね合わせ画像を形成し、一括転写工程、分離工程、定
着工程、及び感光体クリーニングの各工程を経る画像形
成方法において、電子写真感光体として請求項4記載の
感光体を用い、透光性基体を透過して像露光し、非接触
現像にて画像形成することを特徴とする画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209299A JP2000039729A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体及びその製造方法とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10209299A JP2000039729A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体及びその製造方法とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000039729A true JP2000039729A (ja) | 2000-02-08 |
Family
ID=16570661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10209299A Pending JP2000039729A (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 電子写真感光体用円筒状基体、電子写真感光体及びその製造方法とそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000039729A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7381931B2 (en) | 2002-12-25 | 2008-06-03 | Fujifilm Corporation | Thermal roll, and drying apparatus and method |
US8295732B2 (en) | 2006-06-30 | 2012-10-23 | Kyocera Corporation | Electrophotographic photosensitive member and method of producing the same |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP10209299A patent/JP2000039729A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7381931B2 (en) | 2002-12-25 | 2008-06-03 | Fujifilm Corporation | Thermal roll, and drying apparatus and method |
US7541560B2 (en) * | 2002-12-25 | 2009-06-02 | Fujifilm Corporation | Thermal roll, and drying apparatus and method |
US8115143B2 (en) | 2002-12-25 | 2012-02-14 | Fujifilm Corporation | Thermal roll, and drying apparatus and method |
US8295732B2 (en) | 2006-06-30 | 2012-10-23 | Kyocera Corporation | Electrophotographic photosensitive member and method of producing the same |
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