JPH10104138A - 冷却試料分析装置 - Google Patents

冷却試料分析装置

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JPH10104138A
JPH10104138A JP8259782A JP25978296A JPH10104138A JP H10104138 A JPH10104138 A JP H10104138A JP 8259782 A JP8259782 A JP 8259782A JP 25978296 A JP25978296 A JP 25978296A JP H10104138 A JPH10104138 A JP H10104138A
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JP
Japan
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sample
liquid nitrogen
cooled
stage
container
Prior art date
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Pending
Application number
JP8259782A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Mitamura
茂宏 三田村
Noriaki Nakanishi
典顯 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP8259782A priority Critical patent/JPH10104138A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空を用いた分析装置で試料を冷却する場合
に、通常の試料ステージを使用できるようにし、取り扱
いを便利にする。 【解決手段】内部が真空の二重構造の壁を有する液体窒
素容器1に液体窒素3を貯留し、上部の開口部を蓋4で
覆う。蓋4の中央部に熱伝導性のよい試料取付台6が差
し込まれその上に載置された試料6が冷却される。液体
窒素容器1内で蒸発した窒素ガスは可撓性のパイプ8を
介して装置外部に連通している排出口15から排出さ
れ、容器1内部の圧力が上がりすぎないようにしてい
る。一体化された液体窒素容器1と試料取付台5および
試料6などはそのまま分析室の試料ステージ上に導入さ
れ、冷却されている試料6が分析される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空雰囲気におい
て分析対象の試料を冷却しながら元素分析や形態観察な
どを行う冷却試料分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空雰囲気に試料を導入し、その試料の
元素分析や形態観察を行う電子線マイクロアナライザな
どの分析装置において、例えば電子線照射によって試料
が発熱してダメージを受けることを防ぐために、試料を
冷却しながら分析を行う場合がある。そのための従来技
術の一例を図4を用いて説明する。図4は電子線マイク
ロアナライザなどの分析室31と大気中から真空雰囲気
の分析室31に試料を導入するための予備排気室32を
概略の平面図で表したものである。試料を冷却するため
に、試料を載置して自由に動かすための試料ステージ3
5に冷却用のアタチメント36を取り付け、そのアタッ
チメント36を試料ステージ35とは別の位置に固定設
置された液体窒素容器38と熱の良導体でできた金属編
み線37などで接続していた。冷却アタッチメント36
は金属編み線37を通じて液体窒素容器39に蓄えられ
ている液体窒素に熱を奪われて冷却され、冷却アタッチ
メント36上の試料40はその冷却アタッチメント36
に取り付けられることで冷却される。なお、冷却源の液
体窒素は装置の外部と連通している液体窒素注入口39
から液体窒素容器38に供給される。そして蒸発した窒
素ガスは液体窒素注入口39などを通じて装置の外部に
排出される。
【0003】また、分析装置外部から分析室まで試料を
導入する手順は次のように行う。まず、分析室31と予
備排気室32の間にある真空ゲートバルブ34を閉じ予
備排気室32に空気をリークし大気圧とする。そして大
気ゲートバルブ33を開け、試料40を予備排気室32
の41の位置に一旦導入する。次に、大気ゲートバルブ
33を閉めて予備排気室32の中を図示していない油回
転ポンプなどの排気装置によって真空にし、その後真空
ゲートバルブ34を開けて分析室31内の試料ステージ
35に取り付けられている冷却アタッチメント36に試
料40を載置する。分析室31は拡散ポンプなどによっ
て常時真空に引かれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図4で例示した従来の
方法では、金属編み線で冷却アタッチメントを冷却する
ので金属編み線の断面積はなるべく大きくする必要があ
って金属編み線は太くならざるを得なかった。冷却アタ
ッチメントが太い金属編み線で固定された液体窒素容器
とつながれているので、試料ステージの動きに制限があ
り自由に試料を動かすことができなかった。
【0005】また冷却アタッチメントを試料ステージに
取り付けるためには、金属編み線をつなぐ都合上、分析
装置の分析室の真空を破って大気圧にしてから取り付け
なければならず、大変面倒であった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、試料ステージを通常の分析試料の場合と
共用でき、さらに試料ステージの動きは制限されること
なく試料の分析位置を探すために自由に動かすことがで
き、取り扱いに便利な試料冷却装置を備えた冷却試料分
析装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、真空雰囲気において試料を冷却しながら
分析する冷却試料分析装置において、内部を真空にした
二重構造壁からなる底面と側面を有する液体窒素容器
と、この容器の上部開口部から内部に出し入れ自在な良
熱伝導性の試料取付台を有し、試料を冷却して分析する
際には、前記容器に蓄えられた液体窒素中に前記試料取
付台の先端を没入させて、その他端に載置された試料を
冷却するようにした試料冷却装置を備えたことを特徴と
する。
【0008】本発明装置に用いられる試料冷却装置は、
液体窒素容器の壁を内部が真空の二重構造として熱の伝
導を少なくしたから液体窒素の保存性に優れている。そ
してこれに試料取付台を一体的に組み合わせたから、こ
れ以外に特別な冷却用のアタッチメントや液体窒素容器
を必要とせず、通常の試料ステージにそのままのせられ
る。そして試料を分析する直前に冷却できるようにした
から、試料に霜がつくことがなく、分析の妨げとなるこ
とがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら説明する。図1と図2は本発明装置の
要部である試料冷却装置を示す図であり、図3は本発明
装置の一例である電子線マイクロアナライザなどの分析
室と大気中から真空雰囲気の分析室に試料を導入するた
めの予備排気室を概略の平面図で表したものである。
【0010】図1において、試料を冷却するための液体
窒素3を貯蔵する液体窒素容器1はステンレスなどの材
料でできている壁が二重構造になっており、その壁の内
部を真空2にしたものであって、外部との熱のやりとり
の少ない構造となっている。その外形は円筒形であっ
て、上部に円盤形の蓋4を取り付ける。蓋4の中央には
円形の穴があいており、その穴に熱伝導性のよい例えば
銅や真鍮でできた試料取付台5がはめ込まれている。試
料取付台5の下部にはこの試料取付台5が蓋4から上方
向に外れないようにするためのストッパ16が設けられ
ている。この試料取付台5の上部には分析対象である試
料6が載置される。蓋4には中央の穴と外周部分にOリ
ング7がはめ込まれており、液体窒素容器1の内部と外
部を気密に遮断するようになっている。また蓋4の周辺
部の1箇所には液体窒素容器1の内部で蒸発する窒素ガ
スを逃がすための小孔が開けられており、その小孔には
塩化ビニルなどでできた可撓性のパイプ8がつながれて
いる。
【0011】試料6を冷却する場合に、まず分析装置に
導入する前の大気中において、液体窒素容器1に適当な
量だけ液体窒素3を注ぎ、次に試料取付台5がはめ込ま
れた蓋4を液体窒素容器1の上部に取り付ける。このと
き、容器1の内壁には突起9が形成されているのでその
位置まで蓋4を押し込めばよい。そして蓋とめ具10に
よって蓋4が液体窒素容器1から外れないようにしてお
く。液体窒素3の量としては、液体窒素3の液面と蓋4
との間に適当な隙間があく程度にする。この時点では図
1に示されているように試料取付台5の下端は液体窒素
3に触れないようにしておく。分析すべき試料6は試料
取付台5の上端に載置する。
【0012】このようにして準備が整ったら、図3に示
すように、分析室21と装置外部とのインターフェース
部分である予備排気室22に、図1に示された分析試料
冷却装置24の全体を導入する。このとき大気ゲートバ
ルブ26は開いており、真空ゲートバルブ27は閉じて
おく。続いて、図2に詳しく示すように、蒸発した窒素
ガスを逃がすためのパイプ8を予備排気室22の装置壁
13に設けられた排出口15のジョイント部12につな
いで窒素ガスが装置外部の大気中に出るようにし、液体
窒素容器1の内部の圧力が大気圧以上に上がらないよう
にしておく。このとき排出口15に設けられているバル
ブ14は開いておく。(なお、試料冷却装置を使用しな
いで通常の試料を分析する場合には、バルブ14は閉じ
ておく。)そして予備排気室22を図示していない油回
転ポンプなどの排気装置を用いて真空に引き、十分に真
空度が上がった時点で図2に示すように試料取付台5の
下端が液体窒素3に浸るように押し込み、熱伝導性のよ
い試料取付台5を通じて試料6を冷却するようにする。
試料取付台5を液体窒素中に押し込む機構は、外部から
操作できるように予備排気室22に設けておく。また、
押し込まれた試料取付台5が液体窒素容器1の内部の圧
力によって浮き上がらないようにするため、試料取付台
5を、試料台とめ具11を用いて、液体窒素中に押し込
まれた状態で蓋4に固定する。
【0013】次に、予備排気室22と分析室25との間
の真空ゲートバルブ27を開いて試料冷却装置24ごと
分析試料6を試料ステージ23の25の位置に取り付け
る。分析室21は拡散ポンプなどによって常時真空に引
かれている。試料ステージ23そのものや試料を予備排
気室22から分析室21に移動させる機構などは、通常
の試料を分析する場合と同様であって、本発明のように
試料冷却装置24を使う場合でも何ら特別な機構を必要
とするものではない。試料冷却装置24を試料ステージ
23に取り付けた場合に、試料ステージ23と予備排気
室の排出口15との間にはパイプ8がつながることにな
るが、パイプ8は細くて柔らかいものであるから試料ス
テージの動きをじゃますることにはならず、なんら分析
に問題は生じない。
【0014】上述した手順において、試料冷却装置24
を予備排気室22に導入した後で予備排気室22を真空
に引くまでは試料取付台5を液体窒素中に入れないの
は、試料6に霜がつくのを防止するためである。すなわ
ち、試料6が空気中にある間に冷却されると空気中にあ
る水蒸気が霜として試料面に付着するので分析の妨げと
なるが、試料回りの雰囲気が真空となった後で冷却を開
始すれば霜の付着を防ぐことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の冷却試料分析装置は、試料冷却
装置の液体窒素容器と試料取付台を一体としたから、こ
れ以外に特別な冷却用のアタッチメントや液体窒素容器
を必要とせず、通常の試料ステージにそのままのせられ
る。したがって、試料の移動は自由であり、また真空を
破って取り付けなければならないような特別なアタッチ
メントを必要としないので取り扱いが簡単で便利であ
る。また、試料を最初から冷却するのではなく試料回り
を真空雰囲気にしてから冷却を始めるので試料に霜がつ
くことがなく分析の妨げになることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部である試料冷却装置の大気中での
状態を表す図である。
【図2】本発明の要部である試料冷却装置を真空中に導
入したときの状態を表す図である。
【図3】本発明の冷却試料分析装置の分析室と予備排気
室を示す平面図である。
【図4】従来の分析装置の試料冷却機構を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…液体試料容器 2…真空 3…液体窒素 4…蓋 5…試料取付台 6…試料 7…Oリング 8…パイプ 9…突起 10…蓋とめ具 11…試料台とめ具 12…ジョイント部 13…装置壁 14…バルブ 15…排出口 16…ストッパ 21…分析室 22…予備排気室 23…試料ステージ 24…試料冷却装置 26…大気ゲートバルブ 27…真空ゲートバルブ 31…分析室 32…予備排気室 33…大気ゲートバルブ 34…真空ゲートバルブ 35…試料ステージ 36…冷却アタッチメント 37…金属編み線 38…液体窒素容器 39…液体窒素注入口 40…試料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空雰囲気において試料を冷却しながら
    分析する冷却試料分析装置において、内部を真空にした
    二重構造壁からなる底面と側面を有する液体窒素容器
    と、この容器の上部開口部から内部に出し入れ自在な良
    熱伝導性の試料取付台を有し、試料を冷却して分析する
    際には、前記容器に蓄えられた液体窒素中に前記試料取
    付台の先端を没入させて、その他端に載置された試料を
    冷却するようにした試料冷却装置を備えたことを特徴と
    する冷却試料分析装置。
JP8259782A 1996-09-30 1996-09-30 冷却試料分析装置 Pending JPH10104138A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8259782A JPH10104138A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 冷却試料分析装置

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JP8259782A JPH10104138A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 冷却試料分析装置

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JPH10104138A true JPH10104138A (ja) 1998-04-24

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ID=17338910

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JP8259782A Pending JPH10104138A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 冷却試料分析装置

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JP (1) JPH10104138A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006275847A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Jasco Corp 試料温度調節装置
JP2012194141A (ja) * 2011-03-18 2012-10-11 Central Research Institute Of Electric Power Industry 試料冷却装置、硬さ試験機及び硬さ試験方法
JP2016512879A (ja) * 2013-03-20 2016-05-09 エンリケ・ハビエル・モレノ・バルデスEnrique Javier MORENO VALDES 携帯型自己冷却自律システム
CN113654841A (zh) * 2021-09-18 2021-11-16 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 空气中氚化水快速取样装置及空气中氚浓度测量方法

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JP2006275847A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Jasco Corp 試料温度調節装置
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JP2016512879A (ja) * 2013-03-20 2016-05-09 エンリケ・ハビエル・モレノ・バルデスEnrique Javier MORENO VALDES 携帯型自己冷却自律システム
CN113654841A (zh) * 2021-09-18 2021-11-16 中国工程物理研究院核物理与化学研究所 空气中氚化水快速取样装置及空气中氚浓度测量方法

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