JPH10103527A - オイルシ−ル - Google Patents

オイルシ−ル

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JPH10103527A
JPH10103527A JP8260378A JP26037896A JPH10103527A JP H10103527 A JPH10103527 A JP H10103527A JP 8260378 A JP8260378 A JP 8260378A JP 26037896 A JP26037896 A JP 26037896A JP H10103527 A JPH10103527 A JP H10103527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
ribs
seal lip
rib
oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP8260378A
Other languages
English (en)
Inventor
Michitoshi Mitsumaru
道敏 満丸
Kazutoshi Yamamoto
和俊 山本
Tamiaki Rou
黎明 楼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP8260378A priority Critical patent/JPH10103527A/ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シ−ルリップ先端縁が摩耗してもポンプ性能
の低下を抑えることができ且つ金型加工等の加工も容易
なオイルシ−ルを提供する。 【解決手段】 大気側傾斜面2とオイル側傾斜面3を有
する断面が楔状の環状のシ−ルリップ1の前記大気側傾
斜面2に、シ−ルリップ先端縁1aに対して一定の角度
で周方向所定間隔に傾斜させて形成したポンプ作用をす
る複数のリブ5を形成すると共に該リブ5の根元両側若
しくは片側に、シ−ルリップ先端縁1aから僅かに後退
した位置から大気側後方に溝4を設ける。このリブ5は
傾斜リブであってもよいし、高低二段のリブであっても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転軸等に使用
されるオイルシ−ル、特にポンプ作用をするリブを備え
たオイルシ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプ作用を有するオイルシ−ルには、
図8に示すように、互いに反対方向に大気側傾斜面22
とオイル側傾斜面23からなる断面が楔状のシ−ルリッ
プ21が形成され、この大気側傾斜面22には通常断面
が山形でシ−ルリップ先端縁21aに対して一定の角度
で傾斜させたリブ25が周方向所定間隔に形成されてい
る。前記シ−ルリップ21の背後に形成された溝26に
は軸27側に付勢する環状のコイルばね(図示省略)が
嵌め込まれる。
【0003】シ−ルリップ21の大気側傾斜面22に形
成したリブ25は、軸27の回転中は大気側に漏れ出た
オイルを押し戻すポンプ作用をするが、該リブ25はそ
の突出寸法(高さ寸法)が大きいほどオイルを押し戻す
ポンプ作用は大きくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記するように、オイ
ルシ−ルはそのシ−ルリップ21背後をコイルばねで付
勢されて軸27に嵌め入れてあるため、軸27の回転に
伴い経時的にシ−ルリップ先端縁21aは摩耗してく
る。そして、図7に示すように、このシ−ルリップ先端
縁21aの摩耗幅eが大きくなるとポンプ性能が低下し
てくるが、このポンプ作用の低下分を補うためリブ25
の高さを高くしようとしても一定の限度がある。また、
リブ25の高さを大きくしようとしてもシ−ル用金型の
加工が容易でなく、精度を維持することも困難である。
【0005】この発明は上記する課題に着目してなされ
たものであり、シ−ルリップ先端縁が摩耗してもポンプ
性能の低下を抑えることができ且つ金型の加工も容易な
オイルシ−ルを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、芯金の周囲にゴムシ−ルを
焼付けて成り、軸に接する側に互いに反対方向に傾斜し
た大気側傾斜面とオイル側傾斜面を有し断面を楔状とし
た環状のシ−ルリップを有するオイルシ−ルにおいて、
前記シ−ルリップの大気側傾斜面に、シ−ルリップ先端
縁に対して一定の角度で周方向所定間隔に傾斜させて複
数のリブを形成するとともに該リブの根元両側若しくは
片側に、シ−ルリップ先端縁から僅かに後退した位置か
ら大気側後方に溝を設けたことを特徴とする。
【0007】又は、シ−ルリップ先端縁に対して一定
の角度で周方向所定間隔に傾斜させて形成した複数のリ
ブは、その稜線がシ−ルリップ縁より遠ざかるほど高く
なるように傾斜させた傾斜リブであることを特徴とす
る。
【0008】或いは、シ−ルリップ先端縁に対して一
定の角度で周方向所定間隔に傾斜させて形成した複数の
リブは、シ−ルリップ先端縁には低く且つ短い等高リブ
と後方には長く且つ高い等高リブとが連続して構成され
ているリブであることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照して説明する。図1はこの発明の
第1の実施の形態のオイルシ−ルの軸方向の一部断面図
である。このオイルシ−ルは、断面L字形の芯金12の
周囲にゴムRを焼付けて成り、軸11に接する側のシ−
ルリップ1は互いに反対方向に傾斜した大気側傾斜面2
とオイル側傾斜面3からなりその断面は楔状に形成され
ている。また、該シ−ルリップ1の背後に形成された溝
6には軸11側に付勢する環状のコイルばね8が嵌め込
まれる。
【0010】前記シ−ルリップ1の大気側傾斜面2には
周方向所定間隔に複数の等高のリブ5が形成されてい
る。該リブ5はシ−ルリップ先端縁1aに対して一定の
角度で傾斜させて形成される。そして該リブ5の根元両
側若しくは片側には、該リブ5の長手方向に沿って溝4
が設けてある。該溝4は、図1のA−A矢視断面図であ
る図2に示すように、シ−ルリップ先端縁1aから僅か
に後退した位置から大気側後方に設けてある。その理由
は、若しシ−ルリップ先端縁1aから溝4を設けるとこ
のオイルシ−ルを最初にセッティングしたとき該溝4か
らオイルが漏れ出る恐れがあり密封性能が低下するから
である。
【0011】上記するように、シ−ルリップ1の大気側
傾斜面2に形成したリブ5の根元両側若しくは片側に溝
4を設けると、図3に示すように、使用期間が長くなり
シ−ルリップ1が摩耗し摩耗面1bの幅eが大きくなっ
てもオイル側傾斜面3の先端縁3aから溝4までの幅d
をある程度小さくすることができる。このように摩耗幅
dを小さくすることができるとオイルシ−ルのリブ5の
ポンプ作用の低下を抑えることができる。即ち、溝4を
設けることにより漏れ出るオイルを戻す作用の低下を抑
えることができる。
【0012】図4はこの発明のオイルシ−ルの第2の実
施の形態を示す軸方向の一部断面図である。この第2の
実施の形態では、大気側傾斜面2に形成されるリブ5は
傾斜リブであり、シ−ルリップ先端縁1aに対して傾斜
して周方向に一定間隔で配置されている。該リブ5の稜
線5aは底面5bに対して後方に行くほど、つまりシ−
ルリップ先端縁1aより遠ざかるほど高くなるように傾
斜させてある。そして該リブ5の根元両側若しくは片側
にはリブ5に沿って溝4が設けられている。該溝4の始
点もシ−ルリップ先端縁1aより少し後方にしてある。
【0013】この第2の実施の形態ではリブ5自身がシ
−ルリップ先端縁1aにおいて最小の高さ寸法であり後
方、即ち、大気側傾斜面2の後方に行くにつれて高くな
っているためシ−ルリップ1が摩耗し摩耗面1bの幅e
(図3参照)が大きくなってもポンプ作用の低下を抑え
ることができる。更に、このことに加えて該リブ5の根
元両側若しくは片側には溝4が設けられているため摩耗
幅も小さくすることができポンプ作用の低下を抑えるこ
とができる。
【0014】図5はこの発明のオイルシ−ルの第3の実
施の形態を示す軸方向の一部断面図である。この第3の
実施の形態では、大気側傾斜面2に形成されるリブ5は
シ−ルリップ先端縁1aに対して傾斜して周方向に一定
間隔で配置される。そして、リブ5はシ−ルリップ先端
縁1a側には低く且つ短い等高リブ51と後方には長く
且つ高い等高リブ52とが連続して構成されている。こ
の場合、後方の等高リブ52の根元の両側若しくは片側
に溝4が設けられている。
【0015】この第3の実施の形態において前方に低く
且つ短く低いリブ51を設けるのは次のような理由によ
る。即ち、オイルシ−ルは、金型に溶融ゴムを流し込ん
で製作するが、リブ5(51,52)を形成する金型の
場合、オイル側傾斜面3に該リブ5(51)の先端部が
流れ込むため金型から取り出した後該リブ5(51)の
先端のオイル側傾斜面3に流れ出た分のリブのゴムはカ
ットする。しかし、このカッティング作業でカットされ
る端材分は必ずしも一様ではなく場合によっては大気側
傾斜面2のリブ5の先端の一部がカットされることがあ
る。そうなるとリブ5のポンプ性能が一定でなくなるた
め高低二段のリブとしてカッテイング作業によりカット
されても短く且つ低いリブ51であればその影響を最小
限とすることができる。
【0016】この第3の実施の形態では、シ−ルリップ
先端縁1aが摩耗しリブ5のうち前方の短く且つ低いリ
ブ51が消滅すると、長く且つ高い等高リブ52とこの
等高リブ52の根元の両側若しくは片側の溝4が現れ、
シ−ルリップ先端縁1aの摩耗幅を小さくしてポンプ作
用の低下を抑えることができる。
【0017】この第3の実施の形態では、リブ5の根元
両側に設ける溝4は、想像線に示すように、短く且つ低
いリブ51側のシ−ルリップ先端縁1aから少し後方ま
で設けてもよい。また、該リブ5は、このリブ5を構成
する後方の長く高い等高リブ52に代えて後方に高くな
る傾斜リブとしてもよい。更に、この二段の等高リブ5
1,52はそれぞれ後方に高くなる傾斜リブとしてもよ
い。
【0018】上記するように、このオイルシ−ルでは、
大気側傾斜面2に形成するリブ5は等高リブや傾斜リブ
或いは二段リブの根元両側若しくは片側に溝4を形成す
るものであるが、いずれもこれらのリブ5や溝4は金型
に溶融ゴムを流し込むことによって形成される。その場
合、金型製作に際して、図6に示すように、金型15に
はリブ5となる溝15b及び溝4となる凸部15a,1
5aが刃具により形成される。従来は刃具によりこの金
型15に形成される凸部15a,15aはカッティング
作業により除去していたのであるが、この発明のオイル
シ−ルを製作するに際しては溝15bの回りの凸部15
a,15aはカットする必要はない。即ち、これらの凸
部15a,15aが溝4となるからである。従って、金
型製作に際しても加工工程を減らしそれだけ金型製作の
コストを低減することができる。
【0019】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のオイル
シ−ルでは大気側傾斜面にポンプ作用をするリブを形成
するとともに該リブの根元両側に溝を設けたので、大気
側傾斜面とオイル側傾斜面の境界であるシ−ルリップ先
端縁が摩耗し且つその摩耗面の幅が大きくなってもリブ
とその周囲の溝により摩耗幅を小さくしてオイルシ−ル
のリブのポンプ作用の低下を抑えることができる。ま
た、リブが傾斜リブ或いは二段のリブであればシ−ルリ
ップ先端縁が摩耗してもリブの高さを維持できる上にリ
ブの根元の溝により摩耗幅を小さくしてポンプ作用の低
下を抑えることができる。そしてオイル側から大気側へ
漏れ出るオイルを少なくすることができる。このためオ
イルシ−ルの耐久性及び信頼性を向上させることができ
る。また、このオイルシ−ル製作用の金型加工もその工
程数を減らすことができるのでコストを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のオイルシ−ルの
軸方向の一部断面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態を示す図1のA−
A矢視断面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態のオイルシ−ルの
軸方向の一部断面図であってシ−ル先端縁が摩耗した状
態を示す図である。
【図4】この発明のオイルシ−ルの第2の実施の形態の
軸方向の一部断面図である。
【図5】この発明のオイルシ−ルの第3の実施の形態の
軸方向の一部断面図である。
【図6】この発明のオイルシ−ルを製作するための金型
の一部断面図である。
【図7】従来のオイルシ−ルの軸方向の一部断面図であ
ってシ−ル先端縁が摩耗した状態を示す図である。
【図8】従来のオイルシ−ルの軸方向の一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 シ−ルリップ 1a シ−ルリップ先端縁 1b シ−ルリップ先端縁の摩耗面 2 シ−ルリップの大気側傾斜面 3 シ−ルリップのオイル側傾斜面 4 リブの根元の溝 5 リブ 51 低く且つ短い等高リブ 52 長く且つ高い等高リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金の周囲にゴムシ−ルを焼付けて成
    り、軸に接する側に互いに反対方向に傾斜した大気側傾
    斜面とオイル側傾斜面を有し断面を楔状とした環状のシ
    −ルリップを有するオイルシ−ルにおいて、 前記シ−ルリップの大気側傾斜面に、シ−ルリップ先端
    縁に対して一定の角度で周方向所定間隔に傾斜させて複
    数のリブを形成するとともに該リブの根元両側若しくは
    片側に、シ−ルリップ先端縁から僅かに後退した位置か
    ら大気側後方に溝を設けたことを特徴とするオイルシ−
    ル。
  2. 【請求項2】 シ−ルリップ先端縁に対して一定の角度
    で周方向所定間隔に傾斜させて形成した複数のリブは、
    その稜線がシ−ルリップ縁より遠ざかるほど高くなるよ
    うに傾斜させた傾斜リブであることを特徴とする請求項
    1に記載のオキイルシ−ル。
  3. 【請求項3】 シ−ルリップ先端縁に対して一定の角度
    で周方向所定間隔に傾斜させて形成した複数のリブは、
    シ−ルリップ先端縁には低く且つ短い等高リブと後方に
    は長く且つ高い等高リブとが連続して構成されているリ
    ブであることを特徴とする請求項1に記載のオイルシ−
    ル。
JP8260378A 1996-10-01 1996-10-01 オイルシ−ル Pending JPH10103527A (ja)

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