JPH10103141A - エンジンの燃料供給量制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料供給量制御装置

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JPH10103141A
JPH10103141A JP26213496A JP26213496A JPH10103141A JP H10103141 A JPH10103141 A JP H10103141A JP 26213496 A JP26213496 A JP 26213496A JP 26213496 A JP26213496 A JP 26213496A JP H10103141 A JPH10103141 A JP H10103141A
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エンジンのアイドル時の性能を向上する。 【解決手段】アクセルペダルスイッチがONで、エンジ
ン回転速度が1800rpm より小のときに基本燃料噴射量を
読み込み、水温補正を行い、アイドルスイッチがONの
ときには、エンジン回転速度を目標値にフィードバック
する制御を行い、エンジン回転速度が1800rpm 以上のと
きは、燃料供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ン等のエンジンの燃料供給量、特にアイドル状態のフェ
ールセーフ機能を含む燃料供給量の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御式燃料噴射ポンプを備えたディ
ーゼルエンジンの燃料噴射装置においては、エンジン回
転速度,要求負荷 (アクセル操作量等) 等に基づいて電
子ガバナを電子制御することにより、燃料噴射弁からの
燃料噴射量を運転状態に見合った適切な量に制御するこ
とができる (特開昭62−101864号,実開平1−
134739号等参照) 。
【0003】この種のディーゼルエンジンでは、アクセ
ル操作を行うアクセルペダルにワイヤを介して連係し、
アクセル操作量を検出するアクセル操作量センサと、該
アクセル操作量センサと一体に、アクセル操作量が所定
開度以下のアイドル状態でONとなるアイドルスイッチ
と、を備え、アイドルスイッチがONのアイドル状態で
は、エンジン回転速度を目標回転速度にするようにフィ
ードバック制御を行っている。
【0004】また、前記したようにアクセル操作量を含
む運転条件に基づいて燃料供給量を制御するシステムに
故障を来した場合に対処して、アクセルペダルと一体的
に装着されて、略アクセル開放状態でONとなるアクセ
ルペダルスイッチを設け、該アクセルペダルスイッチが
ONのときに、エンジン回転速度が設定回転速度以上に
なると燃料供給を停止して、エンジン回転速度の増大を
防止するフェールセーフ機構を備えている。
【0005】さらに、前記アクセルペダルスイッチの異
常の有無を診断するため、前記アイドルスイッチがON
からOFFに変化するときのアクセル操作量を、アクセ
ルペダルとアクセル操作量センサとを連係するワイヤの
遊びを考慮にいれて前記アクセルペダルスイッチがON
からOFFに変化するときのアクセル操作量より大きく
設定している。そして、診断時はアクセル操作量を増大
していって、先にアクセルペダルスイッチがONからO
FFに変化した後、アイドルスイッチがONからOFF
に変化すれば、正常であり、そうでないときはアクセル
ペダルスイッチが異常であると診断している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなアクセルペダルスイッチの診断において、前記ワ
イヤがアクセルペダルと連係する際の遊びを考慮して、
アイドルスイッチがONからOFFに変化するときのア
クセル操作量を、相当大きめの値 (例えば回転角で6
°) に設定していたため、前記エンジン回転速度を目標
回転速度一定に制御するアイドル回転速度制御 (以下I
SCという) を行うアクセル操作量の領域が大きく、該
エンジンを搭載した車両を発進する際に、アクセル操作
量の増大に応じてエンジン回転速度が滑らかに増大せ
ず、発進のもたつきを生じていた。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
なされたもので、アクセル操作量の増大に応じて燃料供
給量が増量されてエンジン回転速度が滑らかに増大し、
スムースな発進性が得られるようにすることを目的とす
る。また、アクセル操作量に応じた燃料供給量制御の異
常時のフェールセーフ処理を確保しつつ、該フェールセ
ーフ用のアクセル開放スイッチ (アクセルペダルスイッ
チ) の異常の診断も正常に行えるようにすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に係
る発明は、アクセル操作量の検出に基づいて燃料供給量
を制御するエンジンの燃料供給量制御装置において、所
定のアクセル操作量以下のアイドル状態で、エンジン回
転速度を目標回転速度となるように燃料供給量をフィー
ドバック制御すると共に、前記アイドル状態相当のアク
セル操作量より大きい所定のアクセル操作量までアクセ
ル開放状態と検出し、該アクセル開放状態が検出されて
いるときに、エンジン回転速度が設定値以上に達したと
きは、強制的に燃料供給を停止する一方、アクセル操作
量の検出値に基づく前記燃料供給量の制御特性を、前記
アイドル状態相当のアクセル操作量以上では、アクセル
操作量の増大に応じて増大させつつエンジン回転速度の
増大に応じて減少させ、前記アクセル開放状態の上限値
である所定のアクセル操作量を検出したときには、前記
エンジン回転速度が設定値以上に達したときに燃料供給
を停止する特性としたことを特徴とする。
【0009】また、前記請求項1の発明を各手段で具体
化した請求項2に係る発明は、図1に実線で示すよう
に、アクセル操作手段と、前記アクセル操作手段のアク
セル操作量を検出するアクセル操作量検出手段と、エン
ジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、
前記アクセル操作量検出手段によって検出されたアクセ
ル操作量と、エンジン回転速度と、を含む運転状態に基
づいて燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段と、所
定のアクセル操作量以下のアイドル状態で、エンジン回
転速度を目標回転速度となるように燃料供給量をフィー
ドバック制御するアイドル回転速度検出手段と、前記ア
イドル状態相当のアクセル操作量より大きい所定のアク
セル操作量までアクセル開放状態と検出するアクセル開
放検出手段と、該アクセル開放状態が検出されていると
きに、エンジン回転速度が設定値以上に達したときは、
強制的に燃料供給を停止する燃料供給停止手段と、前記
燃料供給量の制御特性を、前記アイドル状態相当のアク
セル操作量以上では、アクセル操作量の増大に応じて増
大させつつエンジン回転速度の増大に応じて減少させ、
前記アクセル開放状態の上限値である所定のアクセル操
作量を検出したときには、前記エンジン回転速度が設定
値以上に達したときに燃料供給を停止する特性とした燃
料供給量特性設定手段と、を含んで構成したことを特徴
とする。
【0010】(請求項1及び請求項2の発明の作用・効
果)このようにすれば、前記 (アクセル操作量検出手段
による) アクセル操作量の検出に基づく (燃料供給量制
御手段による) 燃料供給量制御が正常に動作しなかった
場合でも、運転者がアクセル操作を略開放状態にすれ
ば、つまり、エンジン出力を小さくしようとする意志に
応じたアクセル操作を行えば (アクセル開放検出手段
が、この状態を検出し) 、エンジン回転速度が設定速度
以上になると、 (燃料供給停止手段によって) 燃料の供
給が強制的に停止されるので、前記運転者の意志に沿っ
てエンジン回転速度が過大に増大することを抑制でき
る。
【0011】また、アクセル操作量の検出に基づいて正
常な燃料供給量制御が行われる場合は、アクセル操作量
がアイドル状態にあるときは (この状態をアイドル検出
手段が検出し、アイドル回転速度制御手段によって) 、
エンジン回転速度を目標回転速度とするように燃料供給
量は略一定にフィードバック補正されるが、該アイドル
状態を超えてアクセル操作量を増大していくと、 (前記
燃料供給量特性設定手段で設定された特性によって) 燃
料供給量が、前記燃料供給量特性に沿ってアイドル時よ
り増量され、その結果、エンジン回転速度が滑らかに増
大して、もたつきの無いスムーズな発進性能が得られ
る。
【0012】さらに、前記のように燃料供給量の制御が
正常な場合には、 (前記燃料供給量特性設定手段により
設定される特性が) アクセル開放状態である検出される
上限値である前記所定のアクセル操作量になり、かつ、
前記設定速度以上となったときに初めて燃料供給が停止
される特性であるので、アクセル操作量の増大に応じて
前記正常なエンジン回転速度が増大しているが行われて
いる最中に、前記アクセル開放検出手段とエンジン回転
速度とに基づいて燃料供給が強制的に停止されるような
フェールセーフ機能が働くことはない。換言すれば、正
常時にはフェールセーフ機能が働かない範囲で、最大限
に燃料供給量を増量させてスムーズな発進が行えるエン
ジン回転速度に高めることができるのである。
【0013】また、逆に、アクセルを略開放したとき
に、何らかの要因で (アクセル開放検出手段が) 該アク
セル開放状態を検出できなかったような場合でも、前記
アクセル操作量に応じた燃料供給量制御が正常であれ
ば、エンジン回転速度が設定回転以上に増大することは
ないので、この場合のフェールセーフ機能も確保でき
る。また、請求項3に係る発明は、前記アクセル操作量
検出手段は、アクセル操作手段とは別体の取付け部材に
装着され、連係部材を介して連係し、該連係部材の動作
量に応じたアクセル操作量を検出する一方、前記アクセ
ル開放検出手段は、アクセル操作手段と共通の取付け部
材に装着され、アクセル操作手段の実際の動作量に応じ
てアクセル開放状態を検出することを特徴とする。
【0014】(作用・効果)アクセル操作量検出手段とア
クセル操作手段とは、連係部材を介して連係し、該連係
部材の動作量に応じてアクセル操作量が検出されるの
で、実際には連係部材とアクセル操作手段との係合との
間の遊びや連係部材の伸び等によって、アクセル操作量
検出手段で検出されるアクセル操作量に比較して、実際
のアクセル操作手段のアクセル操作量は大きい値となっ
ている。
【0015】一方、アクセル開放検出手段はアクセル操
作手段と共通の部材に装着されるので、実際のアクセル
操作量に応じてアクセル開放状態が検出される。また、
請求項4に係る発明は、図1に一点鎖線で示すように、
前記アクセル操作量検出手段によって検出されるアクセ
ル操作量が、前記アクセル開放検出手段のアクセル開放
状態検出の上限値に達するまでに、該アクセル開放検出
手段の検出結果がアクセル開放状態から非開放状態に変
化するか否かで、該アクセル開放検出手段の異常の有無
を診断する診断手段、を含んで構成したことを特徴とす
る。
【0016】(作用・効果)請求項3の作用・効果で述べ
たように、アクセル操作量検出手段で検出されたアクセ
ル操作量は、実際のアクセル操作量に比較して前記連係
部材との係合部の遊びや、連係部材の伸び等の分だけ小
さくなっている。したがって、アクセル操作量検出手段
の検出値が、アクセル開放検出手段によるアクセル開放
検出の上限値となるときは、実際のアクセル操作手段の
アクセル操作量は、それよりも大きくなっているので、
それまでにアクセル開放検出手段がアクセル開放状態か
ら非アクセル開放状態に変化すれば、アクセル開放検出
手段は正常であるが、変化しなければ、正常とはいえな
いと診断することができる。
【0017】また、請求項5に係る発明は、エンジンが
ディーゼルエンジンであり、前記アクセル操作量検出手
段によって検出されたアクセル操作量に基づいて、燃料
噴射ポンプの燃料供給量制御部材を駆動して燃料供給量
を制御することを特徴とする。 (作用・効果)エンジンがディーゼルエンジンの場合に
は、アクセル操作量の検出値に基づいて燃料噴射ポンプ
の燃料供給量制御部材、例えば小型燃料噴射ポンプでは
コントロールスリーブ、大型の燃料噴射ポンプではコン
トロールレバーを駆動して燃料供給量が制御される。但
し、本発明はディーゼルエンジンに限られるものではな
く、ガソリンエンジン等の火花点火機関にも適用でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図に基
づいて説明する。図2は、本発明に係るディーゼルエン
ジンの燃料供給量制御装置の全体システム構成を示す。
図2において、ディーゼルエンジン1には燃焼室に燃料
噴射する燃料噴射弁2が装着され、該燃料噴射弁2に燃
料を圧送する電子制御燃料噴射ポンプ3が備えられてい
る。
【0019】前記電子制御燃料噴射ポンプ3は、前記燃
料噴射弁2からの燃料噴射量 (燃料供給量) を制御する
コントロールスリーブ (図示せず) を備え、該コントロ
ールスリーブの位置を、コントロールユニット4からの
燃料噴射量制御信号に基づいて制御することにより、燃
料噴射量が制御される。一方、車体には、アクセル操作
手段としてのアクセルペダル5と、該アクセルペダル5
と一体のユニットに装着され、該アクセルペダル5を略
開放した設定開度 (例えば5.5 °) 以下の状態でONと
なるアクセル開放検出手段としてのアクセルペダルスイ
ッチ6が設けられ、該アクセルペダルスイッチ5の信号
は、前記コントロールユニット4に入力される。
【0020】また、前記アクセルペダル5にワイヤ7を
介して連係し、アクセル操作量を検出するアクセル操作
量検出手段としてのアクセル操作量センサ8が設けら
れ、更に、該アクセル操作量センサ8と一体に、該セン
サで検出されるアクセル操作量が所定値以下のアイドル
状態でONとなるアイドル検出手段としてのアイドルス
イッチ9が設けられ、これらアクセル操作量センサ8か
らのアクセル操作量信号及びアイドルスイッチ9からの
信号も、前記コントロールユニット4に入力される。
【0021】前記コントロールユニット4は、前記セン
サ,スイッチ類の他、エンジン回転速度を検出するエン
ジン回転速度検出手段として燃料噴射ポンプ3に装着さ
れた回転速度センサ10、その他エンジン冷却水温度 (以
下水温という) を検出する水温センサ11等の信号を入力
する (図3のステップS1参照) 。そして、通常の部分
負荷以上の運転時は、アクセル操作量とエンジン回転速
度とに基づいてマップ等から検索した基本燃料噴射量
を、水温で補正して得られた燃料噴射量信号を前記燃料
噴射ポンプ3に出力する (図3のステップ5,6,9)
【0022】また、前記アイドルスイッチ9がONとな
るアイドル状態では、水温等に応じて設定された目標回
転速度一定となるように燃料噴射量を補正して、フィー
ドバック制御する (図3のS7,8参照) 。さらに、前
記燃料噴射量制御システムに異常があった場合に対処し
て、前記アクセルペダルスイッチ5がONである略アク
セル開放状態のときに、エンジン回転速度が設定回転速
度 (例えば1800rpm) 以上となったときには、前記燃
料噴射ポンプ3に内蔵された電磁弁構造の燃料カットバ
ルブ (図示せず) への通電を遮断し、通電時開かれてい
る燃料カットバルブを閉じることにより、燃料噴射弁2
への燃料の供給を停止して、エンジン回転速度の増大を
抑制するフェールセーフ制御を行っている (図3のS
2,3,4参照) 。
【0023】以上のような基本的な構成を備えたシステ
ムにおいて、本発明に係る構成が以下のように設定され
る。まず、前記アクセル操作量とエンジン回転速度とを
基本として燃料噴射量を設定したマップに、アイドル状
態の燃料噴射量特性を以下のように設定する。即ち、従
来では前記したように、アクセルペダルスイッチの診断
のため、アイドルスイッチがONとなるアイドル状態の
アクセル操作量の上限値を、アクセルペダルスイッチが
ONとなるアクセル操作量の上限値が最も大きくなる場
合 (前記ワイヤ7とアクセルペダル5との遊びがない場
合で、例えば5.5 °) より大きく設定 (例えば6°) し
ていた。このため、この間では前記ISCによりエンジ
ン回転速度が目標回転速度一定となるように制御されて
しまうので、燃料噴射量の設定は、アクセル操作量の最
小開度 (0°) からアイドルスイッチONの上限値 (6
°) まで、略一定の特性であった (図5参照) 。換言す
れば、噴射量特性をアクセル操作量の増大に応じて増量
する特性を設定しても、フィードバック補正量が減少し
て目標回転速度一定を維持するように燃料噴射量も略一
定に補正されてしまうので、意味がないのである。
【0024】そこで、本発明では、アイドルスイッチが
ONとなるアクセル操作量の上限値を、アクセルペダル
スイッチに関連性を持たせることなく、十分小さい値
(例えば1°程度) に設定した上で (図5参照) 、アク
セル操作量がアクセルペダルスイッチがONに維持され
る上限値 (例えば5.5 °) にあるときには、エンジン回
転速度の増大に応じて燃料噴射量が減少し、前記フェー
ルセーフ時の設定回転速度 (例えば1800rpm) 以上で
は燃料噴射量=0として燃料供給を停止するような特性
とする。なお、アクセル操作量がISCを行う (0〜1
°) までの特性から前記上限値に至るまでの燃料噴射量
特性は、アクセル操作量の増大に応じて漸増し、エンジ
ン回転速度の増大に応じて漸減するようにように設定し
たものを、アクセル操作量とエンジン回転速度とをパラ
メータとするマップで割り付ける (図6参照) 。
【0025】このようにすれば、エンジン回転速度がア
イドル時の目標回転速度に維持されているのは、アクセ
ル操作量がごく小さいときに限られ (但し、実際のアク
セルペダルの操作量は、アクセル操作量センサでの検出
値としては1°以下であっても、それにワイヤがアクセ
ルペダルに連係するまでの遊び量が加わる) 、発進時に
アクセルペダル5を、踏み込んでいけば、すぐにISC
領域を超えて前記上限値まで速やかに燃料噴射量が増量
し、これに応じてエンジン回転速度が増大していくの
で、スムーズな発進性能が得られる。
【0026】また、略アクセル開放状態であるときに、
何等かの原因でエンジン回転速度が増大しても、設定回
転速度以上では燃料供給が停止されるので、回転速度が
過剰に増大することを防止できる。また、前記アクセル
操作量センサからのアクセル操作量に基づく燃料噴射量
の制御系に異常が発生した場合でも、アクセルペダルス
イッチがON状態であればエンジン回転速度が前記設定
回転速度以上で同様に燃料供給が停止されるので、該制
御系の異常によるフェールセーフ機能も確保される。
【0027】ただし、アイドルスイッチがONとなるア
クセル操作量の上限値を、従来に比較して小さくしたこ
とにより、アクセルペダルスイッチの診断については、
従来と同様の方式では実質的に行えないことになる。即
ち、図5に示すように、ワイヤとアクセルペダルとの遊
びが十分大きい場合、アクセルペダルスイッチのONの
上限値に対応する遊びを含んだ真のアクセル操作量が減
少し、極端には遊びが無くなる前にアクセルペダルスイ
ッチがOFFに切り換わってしまうようなときは、正常
時はアクセルペダルスイッチがONからOFFになった
後に、アイドルスイッチがONからOFFに切り換わる
ので、従来の診断で良いのであるが、遊びが小さい場合
には、先にアイドルスイッチがOFFに切り換わってか
らアクセルペダルスイッチがOFFに切り換わるため、
従来の診断を行うことができない。
【0028】そこで、アクセルペダルスイッチの診断方
式を次のように変更した。即ち、前記アクセル操作量セ
ンサで検出されるアクセル操作量が、アクセルペダルス
イッチ5がONに維持される上限値の最大値以上に設定
された設定値になるまでにアクセルペダルスイッチ5が
ONからOFFに切り換えられたときは正常 (OK)
で、切り換わらなかったときは正常とはいえない (N
G) というように診断する。
【0029】上記診断を、図4のフローチャートに従っ
て説明すると、車両出荷時でも診断可能なように、例え
ば変速機がニュートラル位置にあるとき等を含む診断条
件が成立しているか否かを判定し、成立しているとき
は、ステップ12へ進んでアクセル操作量が0°から増大
中であるか否かを判定し、増大中の場合には、ステップ
13でアクセル操作量が、前記アクセルペダルスイッチ5
のON上限値の最大値、例えば5.5 °以下であるか否か
を判定する。
【0030】次いで、ステップ14では、前記アクセルペ
ダルスイッチ5のON上限値の最大値以下となっている
間に、アクセルペダルスイッチ5がONからOFFに切
り換えられたか否かを判定する。そして、前記の間にO
FFに切り換えられれば、ステップ15へ進んでアクセル
ペダルスイッチ5は正常と診断し、そうでない場合は、
ステップ16へ進んで、アクセルペダルスイッチ5はNG
と診断する。
【0031】実際には、前記ワイヤとアクセルペダルと
の間には、多少とも遊びがあると考えられ、その場合、
アクセル操作量センサで検出されたアクセル操作量<真
のアクセル操作量の関係があるので、アクセルペダルス
イッチがONからOFFに切り換わるときの真のアクセ
ルペダル操作量 (例えば5.5 °) つまり前記上限値をア
クセル操作量センサの検出値と比較する判定値とすれば
よいが、誤差を考慮して判定値を多少大きめの値 (例え
ば6.0 °) に設定してもよい。
【0032】このようにすれば、特別なハードウエアの
追加を伴うことなく、アクセルペダルスイッチの診断も
確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成・機能を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施形態のシステム構成図。
【図3】同上実施形態の燃料噴射量制御ルーチンを示す
フローチャート。
【図4】同上実施形態のアクセルペダルスイッチの診断
ルーチンを示すフローチャート。
【図5】アクセル操作量と燃料噴射量との関係等を示す
図。
【図6】燃料噴射量の特性を示すマップ。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン 2 燃料噴射弁 3 燃料噴射ポンプ 4 コントロールユニット 5 アクセルペダル 6 アクセルペダルスイッチ 7 ワイヤ 8 アクセル操作量センサ 9 アイドルスイッチ 10 回転速度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセル操作量の検出に基づいて燃料供給
    量を制御するエンジンの燃料供給量制御装置において、 所定のアクセル操作量以下のアイドル状態で、エンジン
    回転速度を目標回転速度となるように燃料供給量をフィ
    ードバック制御すると共に、 前記アイドル状態相当のアクセル操作量より大きい所定
    のアクセル操作量までアクセル開放状態と検出し、該ア
    クセル開放状態が検出されているときに、エンジン回転
    速度が設定値以上に達したときは、強制的に燃料供給を
    停止する一方、 アクセル操作量の検出値に基づく前記燃料供給量の制御
    特性を、前記アイドル状態相当のアクセル操作量以上で
    は、アクセル操作量の増大に応じて増大させつつエンジ
    ン回転速度の増大に応じて減少させ、前記アクセル開放
    状態の上限値である所定のアクセル操作量を検出したと
    きには、前記エンジン回転速度が設定値以上に達したと
    きに燃料供給を停止する特性としたことを特徴とするエ
    ンジンの燃料供給量制御装置。
  2. 【請求項2】アクセル操作手段と、 前記アクセル操作手段のアクセル操作量を検出するアク
    セル操作量検出手段と、 エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段
    と、 前記アクセル操作量検出手段によって検出されたアクセ
    ル操作量と、エンジン回転速度と、を含む運転状態に基
    づいて燃料供給量を制御する燃料供給量制御手段と、 所定のアクセル操作量以下のアイドル状態で、エンジン
    回転速度を目標回転速度となるように燃料供給量をフィ
    ードバック制御するアイドル回転速度検出手段と、 前記アイドル状態相当のアクセル操作量より大きい所定
    のアクセル操作量までアクセル開放状態と検出するアク
    セル開放検出手段と、 該アクセル開放状態が検出されているときに、エンジン
    回転速度が設定値以上に達したときは、強制的に燃料供
    給を停止する燃料供給停止手段と、 前記燃料供給量の制御特性を、前記アイドル状態相当の
    アクセル操作量以上では、アクセル操作量の増大に応じ
    て増大させつつエンジン回転速度の増大に応じて減少さ
    せ、前記アクセル開放状態の上限値である所定のアクセ
    ル操作量を検出したときには、前記エンジン回転速度が
    設定値以上に達したときに燃料供給を停止する特性とし
    た燃料供給量特性設定手段と、 を含んで構成したことを特徴とするエンジンの燃料供給
    量制御装置。
  3. 【請求項3】前記アクセル操作量検出手段は、アクセル
    操作手段とは別体の取付け部材に装着され、連係部材を
    介して連係し、該連係部材の動作量に応じたアクセル操
    作量を検出する一方、 前記アクセル開放検出手段は、アクセル操作手段と共通
    の取付け部材に装着され、アクセル操作手段の実際の動
    作量に応じてアクセル開放状態を検出することを特徴と
    する請求項2に記載のエンジンの燃料供給量制御装置。
  4. 【請求項4】前記アクセル操作量検出手段によって検出
    されるアクセル操作量が、前記アクセル開放検出手段に
    おける前記所定のアクセル操作量と同一のアクセル操作
    量に達するまでに、該アクセル開放検出手段の検出結果
    がアクセル開放状態から非開放状態に変化するか否か
    で、該アクセル開放検出手段の異常の有無を診断する診
    断手段、 を含んで構成したことを特徴とする請求項3に記載のエ
    ンジンの燃料供給量制御装置。
  5. 【請求項5】エンジンがディーゼルエンジンであり、前
    記アクセル操作量検出手段によって検出されたアクセル
    操作量に基づいて、燃料噴射ポンプの燃料供給量制御部
    材を駆動して燃料供給量を制御することを特徴とする請
    求項2〜請求項4のいずれか1つのエンジンの燃料供給
    量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100521163B1 (ko) * 2002-10-31 2005-10-12 현대자동차주식회사 디젤 엔진의 아이들 엔진 회전수 제어 방법

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