JPH10102883A - 吊り引き戸の構造 - Google Patents

吊り引き戸の構造

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JPH10102883A
JPH10102883A JP25958196A JP25958196A JPH10102883A JP H10102883 A JPH10102883 A JP H10102883A JP 25958196 A JP25958196 A JP 25958196A JP 25958196 A JP25958196 A JP 25958196A JP H10102883 A JPH10102883 A JP H10102883A
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belt
sliding door
door
rail
frame
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Toshiyuki Watanabe
利之 渡辺
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内部の開口部を車椅子で楽に出入りでき
るように、開口部床面にレールや振れ止めを設ける必要
のない片引き戸およびその取り付け構造を提案する。 【解決手段】 吊り戸上部を吊り車により吊り、吊り戸
当下部全長に、摩擦抵抗の大きいベルトを取り付け、壁
脇にはベルトガイドを設ける。 【効果】 上部は吊り戸レールにより、下部はベルト及
びベルトガイドにより真っすぐに走行するように規制さ
れているので、床面にレールや振れ止めを必要としな
い。また、ベルトは床面は密接しているので、隙間風の
侵入を防ぐとともに防音にも役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の開口部に
取り付けられる片引き戸の構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の開口部に取り付けられる
引き戸は、下部に戸車を装備し、床面に敷設されたレー
ルに沿って走行するものと、吊り車により上枠に吊られ
た状態で上枠に取り付けたレールに沿って走行する吊り
戸タイプのものが最も多く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、我が国の人口の
高齢化に伴い、高齢者や身障者が車椅子に乗りながら室
内を移動できる住宅や病院の構造が求められている。と
ころが、下部に戸車を装備しレールに沿って走行する引
き戸は、床面に設置されたレールが車椅子での移動の障
害になる。吊り戸タイプの引き戸は、床面にガイドレー
ルのあるもとガイドレールがないものがある。床面にガ
イドレールのないものは、吊り戸の振れ止めが床面に取
り付けられている。いずれの場合も、ガイドレールまた
は振れ止めが車椅子の走行の障害になるばかりでなく、
床面と戸との間の隙間も大きいため、隙間風が侵入しや
すく、隣室の話し声が伝わりやすい等、防音上も好まし
くない。
【0004】この対策として、吊り戸のレールに落差を
設け、戸が閉じられる位置の少し手前で吊り車が上記落
差の部分にさしかかる。それによって吊り戸が自動的に
下り、閉じられた状態においては、吊り戸の下部が床面
に接するため、隙間を生じさせない構造のものが知られ
ている。このような構造の吊り戸は、閉鎖するときに
は、通常の力で十分であるが、開くときには、吊り戸を
一旦所定の位置まで持ち上げなければならないから、車
椅子に乗った身障者や高齢者にとっては困難な作業であ
る。
【0005】一方、開き戸(ドア)においても、上記引
き戸と同じように、閉じる少し手前でドアが下るよう蝶
番に工夫をこらしたものがあるが、開くときに大きな力
を必要とすることは引き戸の場合と同様である。また、
車椅子に乗った高齢者や身障者が内側に開こうとする
と、まずドアの引き手に手が届くところまで車椅子を寄
せる。そして、ドアを開く際には、車椅子が邪魔になる
から、ドアの回転半径の円外に車椅子を一旦バックさせ
ないとドアを開くことできない。通常の人よりも運動能
力が不足する身障者や高齢者にとっては、煩わしい作業
である。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、以下に記載する
手段により、上記問題点を解決しようとするものであ
る。すなわち、開口部の上枠及び引き戸上部には、それ
ぞれ従来技術における吊り戸と同様に、図2のようにレ
ール及び吊り車を設け、引き戸下部には、図1〜5のよ
うに、下部の全長に、ゴム等の摩擦抵抗の大きな材料か
らなる回転ベルトが張られて入る。ベルトは、図4のよ
うに、引き戸の前後及び中間部に取り付けられたベルト
ホイールに支持されて回転する。
【0007】片引き戸は、開いた状態においては、壁脇
に収容されるが、壁脇には、図1及び図3に示すよう
に、その全長にわたり、引き戸が真っすぐに走行するよ
うベルトのガイドが設けられている。このベルトガイド
は、開口部までは延長されていない。
【0008】一般に、車輪で走行する車両は、下面とは
点接触であるから僅かな力でその走行方向を変更できる
が、ベルトで走行する車両は、とくに大きな力を加えな
い限り、走行方向を変更するのは困難である。本発明の
片引き戸の場合、下部がベルト走行であるうえに、上部
の吊り車は走行範囲全長にわたり、吊り戸レールで真っ
すぐに走行するように規制されている。さらに、引き戸
が完全に閉じられる位置に来るまでは、引き戸の後部の
一部分はベルトガイドにより真っすぐ走行するよう規制
されているので、引き戸に余程大きな横方向の力を加え
ない限り、引き戸は真っすぐに走行する。
【0009】上記理由により、ベルトガイドを開口部ま
で延長しなくとも引き戸は真っすぐに走行し、閉じた位
置で静置するから、開口部にガイドレールや振れ止めを
設置する必要はなく、車椅子の走行の障害になるもの
を、全くなくすことができるのである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、引き戸上部の吊り車と
下部のベルトにより引き戸を真っすぐに走行させるもの
であり、真っすぐに走行させるためには、とくに下部の
ベルトの役割が重要である。つまり、ベルトにある程度
の重量がかからないと、真っすぐに走行しにくくなる。
従って、引き戸の重量の一部がベルにかかるようにしな
ければならない。通常の吊り車は、ネジ構造により吊り
高さを上下に調整できるようになっているから、その調
整装置により、引き戸の重量の一部をベルトにかけるこ
とができる。さらに、図3または5のように、引き戸と
ベルト走行装置との間に、クッション材を入れると、調
整が容易に行える。
【0011】ベルトはなるべく滑らかにかつ小さな力に
より走行させなければならないから、そのホイールには
ベアリング入りのものを使用するのは当然のこととし
て、ベルトの断面形状は、横滑りが起こらぬよう、走行
方向と平行に1又は複数の溝を刻設したものを使用する
のが望ましい。また、ベルトホイールは引き戸の前後だ
けでなく、適宜中間部にも入れておいてベルトの弛みを
無くす必要がある。ベルトに弛みがあると、弛んだ部分
において床面との摩擦抵抗が小さくなるから、引き戸が
真っすぐに走行しにくくなる。
【0012】ベルト及びベルトホイールの取り付け構造
は、図2,3,5のように断面が逆U字型をしたベルト
枠にベルトとベルトホイールを収めた構造がよい。とく
に図5のように、ベルト枠ごと引き戸の側面から差し込
み又は引き抜いて取り付け外しができるよう、逆U字型
で上部に鍔を付けた横断面構造とすると便利である。
【0013】上下のベルトの間の隙間を埋めるよう、ベ
ルト枠の最下部又は引き戸の最下部は、ベルトとベルト
ホイールの接触点よりも下部にまで達するようにすべき
である。そのためには多少厚めのベルトが必要になる
が、上下のベルトの隙間から侵入する隙間風や騒音を遮
断する効果がある。クッション材はベルト枠全長上に取
り付けるとよい。ベルト枠全長上に取り付ければ、引き
戸本体とベルト枠との間の空気の通路を封鎖し、隙間風
の通過を阻止し、防音にも役立つ。なお、床面と引き戸
下部との隙間は、ベルトにより封鎖されているので、こ
の部分からの音や隙間風の侵入は完全に遮断されてい
る。
【0014】
【発明の効果】引き戸が、吊り車とベルトにより走行す
るので、開口部床面にレールを設けなくとも真っすぐに
走行する。また、引き戸下部は全面が摩擦抵抗の大きな
ベルトを介して床面に接しているから、振れ止めがなく
とも、引き戸が振れることはない。従って、従来の引き
戸のように、床面にレール又は振れ止めを設ける必要が
ないため、開口部に障害物が全く無い。よって、身障者
や高齢者が車椅子により、何ら支障なく開口部を出入り
できる。また、本発明による引き戸は隙間風の侵入を防
ぎ、防音にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】引き戸及びその取り付け構造を示す説明図
【図2】引き戸及びその取り付け構造を示す断面図
【図3】引き戸下部の断面図
【図4】引き戸の構造を示す説明図
【図5】引き戸下部の断面図
【符号の説明】
A 上枠 B 縦枠 C 方立 F ベルト G ベルトガイド H ベルトホイール J 吊り車 K クッション材 L ベルト枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部に取り付けられる片引き引
    き戸において、引き戸上部は引き戸上枠全長に取り付け
    た引き戸レールに沿って走行する吊り車によって吊ら
    れ、引き戸下部全長には、摩擦抵抗の大きい回転べルト
    が取り付けられ、引き戸が収容される壁脇にはベルトの
    ガイドレールが取り付けられ、引き戸が上記吊り車と回
    転ベルトにより支持されながら走行することを特徴とす
    る片引き戸及びその取り付け構造。
  2. 【請求項2】 ベルトの長さ方向に1又は複数の溝が刻
    設されていることを特徴とする請求項1記載の片びき引
    き戸及びその取り付け構造。
  3. 【請求項3】 回転べルトが、逆U字の上部に鍔を付け
    た横断面をもつベルト枠であって該ベルト枠の最下部が
    ベルトとベルトホイールの接触点よりも下部にまで達す
    るベルト枠に収められていることを特徴とする請求項1
    記載の片引き戸及びその取り付け構造。
  4. 【請求項4】 引き戸とベルト又はベルト枠との間にク
    ッション材が介在していることを特徴とする請求項1又
    は請求項2又は請求項3記載の片びき引き戸及びその取
    り付け構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002631A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Wood One:Kk 戸車ユニット及び戸車ユニットの取付構造
JP2008133677A (ja) 2006-11-29 2008-06-12 Comany Inc 入口扉の構造
JP2013060698A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Kayaba System Machinery Kk 吊り戸構造

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JP2008133677A (ja) 2006-11-29 2008-06-12 Comany Inc 入口扉の構造
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