JPH1010274A - 監視試験片ホルダの取付方法 - Google Patents

監視試験片ホルダの取付方法

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JPH1010274A
JPH1010274A JP8181685A JP18168596A JPH1010274A JP H1010274 A JPH1010274 A JP H1010274A JP 8181685 A JP8181685 A JP 8181685A JP 18168596 A JP18168596 A JP 18168596A JP H1010274 A JPH1010274 A JP H1010274A
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JP
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test piece
piece holder
monitoring test
side wall
locking portion
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Application number
JP8181685A
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English (en)
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Kazuo Kishida
和男 岸田
Takao Sei
隆夫 静
Takashi Ishii
隆 石井
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 治具の付け換えを不要として、監視試験片ホ
ルダの取り付けを簡単に行えるようにする。 【解決手段】 前方へ突出させて更に下方に屈曲させた
クランク形状の取付治具本体50を有する取付治具43
を用意する。取付治具43を少なくとも前後で2点吊り
し取付治具43に吊り下げ支持させた監視試験片ホルダ
1を、炉内配管16の内側を通して炉心シュラウド15
と原子炉圧力容器11の側壁部12との間に吊り下ろ
す。監視試験片ホルダ1の下係止部9を側壁部12の下
部ブラケット14に係止させた後、取付治具本体50の
下端が側壁部12に近付くように取付治具43を傾斜さ
せることにより、取付治具本体50の下端で監視試験片
ホルダ1の上端部を押して上係止部4を上部ブラケット
13に係止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は原子炉圧力容器の各
種構成材の寿命を決める監視試験片を保持させるように
してある監視試験片ホルダの取付方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】原子炉圧力容器内には、各種構成材の中
性子照射脆化を監視する目的で、引張試験片や衝撃試験
片等が設置されている。
【0003】図4(イ)(ロ)は上記各試験片を設置す
るために用いられている監視試験片ホルダ1の一例を示
すもので、上下方向に延びる管状のホルダ本体2の上端
部の側壁対向位置に、長手方向に延びるスリット3を設
け、該スリット3に沿って摺動できるように、長方形状
に形成して上辺部を上係止部4としたガイド枠5を上記
ホルダ本体2の上端部に摺動自在に組み付けると共に、
ホルダ本体2の上端部内に圧縮スプリング6を組み入れ
て上端を閉塞し、且つ上記上係止部4の上に、ワイヤを
掛けられるようにしたベイル7を設け、更に、ホルダ本
体2の下端部に、試験片を収容させるバスケット8を取
り付けて、該バスケット8の下端に下係止部9を設けて
なる構成としてある。
【0004】上記監視試験片ホルダ1は、図5に示す如
く、バスケット8を炉心中央レベル10に合わせるよう
に、原子炉圧力容器11の側壁部12の内面に固設して
ある上部ブラケット13に上係止部4を、又、下部ブラ
ケット14に下係止部9をそれぞれ係止させるようにし
て内周方向の複数個所に取り付けるもので、この際、ガ
イド枠5がホルダ本体2から引き出された状態となり、
スプリング6の圧縮反力により上、下係止部4,9が
上、下部ブラケット13,14から外れないように保持
されるものである。15は炉心シュラウドを示す。
【0005】一方、バスケット8に収容されている試験
片の衝撃試験等を行うべく、定期点検時に、上記監視試
験片ホルダ1を原子炉圧力容器11から取り外す場合に
は、先ず、原子炉圧力容器11の上蓋等を取り外した
後、原子炉圧力容器11の中に上方からワイヤを下ろし
てベイル7に掛け、次に、該ワイヤを巻き上げて監視試
験片ホルダ1を上方に引っ張ると、ガイド枠5がスプリ
ング6に抗し上方に引き上げられるので、次いで、これ
を側壁部12から離れるように移動させることによって
ガイド枠5の上係止部4を上部ブラケット13から外
し、しかる後、上記ワイヤを送り出して監視試験片ホル
ダ1を降下させるようにすることにより、下係止部9を
下部ブラケット14から外すようにしている。
【0006】ところで、これまでは、定期点検1回分の
試験片を1つの監視試験片ホルダ1に収容させていたの
で、上述のようにして一度取り外した監視試験片ホルダ
1は再使用されることなく処分されていた。
【0007】しかしながら、原子力発電プラントの安全
性を確認するために当初予定していた回数以上の頻度で
試験片の強度測定を実施することが要求された場合や、
計画寿命の付近で原子炉の健全性が充分であることが確
認されて、引続き定期点検時等に安全性の確認を行いな
がら、原子炉の運転期間を延長しようとする要求が成さ
れた場合等においては、予め設置しておいた監視試験片
ホルダ1の試験片を1回毎に使いきっていたのでは、そ
の絶対数が不足してしまうことが予測される。したがっ
て、このような場合は、一つの監視試験片ホルダ1に収
容された試験片を複数回に分けて使用することが要求さ
れる。
【0008】上記要求に対処するためには、監視試験片
ホルダ1の取り外し、取り付けを繰り返し行う必要があ
るが、監視試験片ホルダ1の取り付け位置の上方には側
壁部12の内周に沿うように設けられた炉内配管16
(図8(イ)参照)が位置しているので、監視試験片ホ
ルダ1を単にワイヤで吊って操作しただけでは、下係止
部9を下部ブラケット14に係止させることはできて
も、上係止部4を上部ブラケット13に係止させること
は困難である。
【0009】そのため、監視試験片ホルダ1の再取り付
けを可能とすべく、図6に示す如き取付治具17や、図
7(イ)(ロ)に示す如き押し治具18が開発された。
【0010】上記取付治具17は、炉内配管16の径寸
法分をカバーできるようにクランク形状に屈曲させた取
付治具本体19の上端に、ワイヤで吊るためのアイピー
ス20を有し、且つ上記取付治具本体19の下端に、監
視試験片ホルダ1のベイル7に引っ掛けるためのフック
21を設け、更に、取付治具本体19の上端部に、監視
試験片ホルダ1を吊り下げ支持した状態の取付治具本体
19をワイヤで吊ったときに取付治具本体19の姿勢が
水平に保たれるようにするためのバランスウエイト22
を取り付けた構成としてある。
【0011】上記押し治具18は、上端に吊りピース3
0を有して上下方向に延びる押し治具本体フレーム23
の下端に、前後方向に所要量張り出し且つ前端部に監視
試験片ホルダ1のホルダ本体2への係合溝24を設けた
押し板25を取り付け、又、押し治具本体フレーム23
の背面側中間部に、炉心シュラウド15の上端部外周に
所要間隔で設けておいたシュラウドヘッド用ブラケット
26間に吊り降して担持させるようにする支軸28を水
平方向に張り出させると共に、該支軸28の両端部に、
上記シュラウドヘッド用ブラケット26に形成された溝
27に挿入するための位置決めピン29を突設し、更
に、上記押し治具本体フレーム23の上端に、ウエイト
31を載置できるようにしたウエイト台32を背面と直
角に張り出させ、上記押し治具本体フレーム23の支軸
28の直下部に、押し治具本体フレーム23を支軸28
を介してシュラウドヘッド用ブラケット26上に吊り降
ろす際のガイドとなるようにした半円形状の突起33を
設けた構成としてある。
【0012】上記取付治具17や押し治具18等を用い
て監視試験片ホルダ1を原子炉圧力容器11の側壁部1
2の内面に取り付ける場合は、図8(イ)に示す如く、
容器内に水Wが張られている状態で、先ず、取付治具1
7の本体19下端のフック21で監視試験片ホルダ1を
吊り、交換台車40の補助ホイスト34のワイヤ35を
取付治具本体19上のアイピース20に掛けた状態とし
て、監視試験片ホルダ1を原子炉圧力容器11の側壁部
12と炉心シュラウド15との間に下降させて行くよう
にする。この際、監視試験片ホルダ1のベイル7には、
牽引装置36を取り付けておく。この牽引装置36は落
下防止用のワイヤ37とばね計り38とチェンブロック
39とを連結したもので、チェンブロック39を原子炉
圧力容器11の上部に設けられた手摺り41に固定して
おくようにする。
【0013】このようにして、監視試験片ホルダ1を、
下係止部9が下部ブラケット14の位置に達するまで下
降させて、下係止部9を下部ブラケット14に係止させ
た後、牽引装置36のチェンブロック39を巻き上げ操
作して、ばね計り38が所定の値を示すまで監視試験片
ホルダ1のガイド枠5を引き上げ、この状態を一時保持
させるようにし、この間に、取付治具17を回収させる
ようにする。
【0014】次に、図7(ロ)、図8(ロ)に示す如
く、押し治具18の吊りピース30にワイヤ35を掛け
て、押し治具18を側壁部12と炉心シュラウド15と
の間に吊り下ろして行き、支軸28を炉心シュラウド1
5に突設されているシュラウドヘッド用ブラケット26
上に載せて担持させるようにし、このとき、支軸28に
突設されている位置決めピン29をシュラウドヘッド用
ブラケット26の溝27内に落し込ませるようにする。
【0015】かかる状態において、別途ワイヤ42にて
吊ったウエイト31をウエイト台32上に下ろし、押し
治具18全体を二点鎖線で示す如く、支軸28を中心に
回動させるようにする。これにより、押し板25の係合
溝24が監視試験片ホルダ1のホルダ本体2の上端部に
係合して、該ホルダ本体2の上端部を原子炉圧力容器1
1の側壁部12側へ押すことになり、したがって、この
状態で牽引装置36のチェンブロック39を徐々に弛め
ることによって、監視試験片ホルダ1の上係止部4を上
部ブラケット13に係止させることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した如
き監視試験片ホルダ1の取付方法の場合、取付治具17
と押し治具18とが必要であり、治具の付け換えが必要
となるので、作業時間が長くなってその分被曝の問題が
生じ、又、特に、押し治具18は炉心シュラウド15の
上端部に載置させるようにセットすることから、熟練者
が慎重に操作しないと炉心シュラウド15に損傷を与え
る虞がある。
【0017】そこで、本発明は、治具の付け換えを不要
として短時間にて監視試験片ホルダを取り付けられるよ
うにすると共に、取り扱う治具によって炉心シュラウド
に損傷を与えることがないような監視試験片ホルダの取
付方法を提供しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、上係止部と下係止部を上下両端部に有す
る監視試験片ホルダを、原子炉圧力容器内の炉心シュラ
ウドと側壁部との間に原子炉圧力容器の上部から吊り下
ろして、側壁部内面に固設された上部ブラケットと下部
ブラケットに上記上係止部と下係止部を係止させること
により取り付けるようにする監視試験片ホルダの取付方
法において、下端側を前方へ突出させて更に下方へ屈曲
させてなる取付治具本体を前側に有する取付治具を、ワ
イヤにより少なくとも前後で2点吊りし水平に維持させ
た状態として吊り下げ、落下防止用のワイヤを上端に掛
けた監視試験片ホルダを、上記取付治具本体に吊り下げ
支持させて、側壁部の内周に沿う炉内配管の内側を通し
て炉心シュラウドと側壁部との間の位置へ吊り下ろし、
監視試験片ホルダの下係止部を上記下部ブラケットに係
止させた後、取付治具を前側に移して取付治具本体の下
端部が側壁部内面に近付くように取付治具を傾動させる
ことによって、監視試験片ホルダの上端部を側壁部側へ
押して上係止部を上部ブラケットに係止させるようにす
る監視試験片ホルダの取付方法とする。
【0019】監視試験片ホルダの下係止部を下部ブラケ
ットに係止させた状態で、取付治具の吊点移動により、
水平バランスを崩させるように操作して監視試験片ホル
ダの上端部を側壁部側へ押すので、専用の押し治具が不
要となり、しかも、炉心シュラウドとは非接触であるか
ら炉心シュラウドに損傷を与えることもない。
【0020】又、上係止部と下係止部を上下両端部に有
する監視試験片ホルダを、原子炉圧力容器内の炉心シュ
ラウドと側壁部との間に原子炉圧力容器の上部から吊り
下ろして、側壁部内面に固設された上部ブラケットと下
部ブラケットに上記上係止部と下係止部を係止させるこ
とにより取り付けるようにする監視試験片ホルダの取付
方法において、下端側を前方へ突出させて更に下方に屈
曲させてなる取付治具本体を前側に有する取付治具をワ
イヤで吊り下げておき、先ず、落下防止用のワイヤを、
側壁部の内側と炉内配管の外側との隙間を通して炉内配
管の下方へ導いた後、炉内配管の内側を通して原子炉圧
力容器の上部に一旦引き上げ、次に、該落下防止用のワ
イヤを上端に掛けた監視試験片ホルダを、上記取付治具
本体に吊り下げ支持させた状態として、炉心シュラウド
と側壁部との間の位置へ吊り下ろし、監視試験片ホルダ
の下係止部を上記下部ブラケットに係止させた後、上記
落下防止用のワイヤを所要量巻き上げることにより、監
視試験片ホルダの上端部を側壁部側へ引き寄せて上係止
部を上部ブラケットに係止させるようにすると、特殊な
治具を用いることなく監視試験片ホルダの取り付けを容
易に行うことができるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0022】図1(イ)(ロ)及び図2(イ)(ロ)は
本発明の監視試験片ホルダの取付方法の実施の一形態を
示すもので、図6に示す取付治具17とは異なる構成の
取付治具43を用いて監視試験片ホルダ1を原子炉圧力
容器11の側壁部12の内面に取り付けるようにする。
【0023】上記取付治具43は、図2(イ)(ロ)に
詳細を示す如く、所要間隔を隔てて水平に配した前部フ
ェイスプレート44と後部フェイスプレート45との両
端部間を、2本の連結ロッド46にて連結し、且つ上記
前部フェイスプレート44の背面部中央に、下端側を前
方へ突出させて更に下方へ屈曲させてその下端にフック
49を取り付けたクランクアーム47の上端部を取り付
けると共に、該クランクアーム47を補強部材48によ
り補強して、取付治具本体50を形成し、又、上記後部
フェイスプレート45の背面部に、後方へ張り出すよう
に所要のウエイト51を取り付け、更に、該ウエイト5
1の上面に、前部フェイスプレート44側へ所要長さ張
り出すように支持ビーム52を固設し、前部フェイスプ
レート44の上端部と支持ビーム52上の前端部とウエ
イト51上の中央部にアイボルト53aと53bと53
cを取り付けて、ワイヤにて吊り下げ支持できるように
した前部、中間部、後部の3つの吊点を設定し、フック
49で監視試験片ホルダ1を吊っている状態で中間部の
吊点にて全体が吊られたときに水平バランスがとられる
ように構成してある。
【0024】次に、上記構成としてある取付治具43を
用いて監視試験片ホルダ1を取り付ける具体的な作業手
順を説明する。
【0025】先ず、図1(イ)に示す如く、取付治具本
体50のフック49で監視試験片ホルダ1を吊り、交換
台車40の補助ホイスト34a,34b,34cからの
各ワイヤ35a,35b,35cを取付治具43のアイ
ボルト53a,53b,53cに掛けて取付治具43を
水平に維持した状態として、監視試験片ホルダ1を原子
炉圧力容器11の側壁部12と炉心シュラウド15との
間に下降させて行くようにする。この場合、取付治具4
3は、主として、中間部の吊点となるアイボルト53b
がワイヤ35bにて吊られるようにし、ワイヤ35a,
35cをワイヤ35bと同一量だけ送り出して行くよう
にすることによって、水平バランスがとられる。又、こ
の際、監視試験片ホルダ1のベイル7には、図8(イ)
に示したと同様に、ワイヤ37とばね計り38とチェン
ブロック39とを連結してなる牽引装置36の落下防止
用のワイヤ37を掛けておくようにする。
【0026】このようにして、監視試験片ホルダ1を、
下係止部9が下部ブラケット14の位置に達するまで下
降させて、下係止部9を下部ブラケット14に係止させ
た後、牽引装置36のチェンブロック39を巻き上げ操
作して、ばね計り38が所定の値を示すまで監視試験片
ホルダ1のガイド枠5を引き上げるようにする。
【0027】次に、図1(ロ)に示す如く、取付治具4
3を前側へ移し、且つワイヤ35bとワイヤ35cを所
要量送り出して、取付治具43を傾動させるようにす
る。この場合、ワイヤ35b,35cを弛めると、吊点
がアイボルト53aに移るので、ウエイト51の作用で
取付治具43がアイボルト53aの部分を支点に傾動さ
せられることになって、クランクアーム47の下端が側
壁部12に近付けられることになる。これにより、監視
試験片ホルダ1の上端部が側壁部12側へ押されること
になってガイド枠5内に上部ブラケット13を位置させ
ることができるので、次いで、牽引装置36のチェンブ
ロック39を徐々に弛めることによって、監視試験片ホ
ルダ1の上係止部4を上部ブラケット13に係止させる
ことができる。
【0028】上記において、取付治具43は、監視試験
片ホルダ1の上端部を側壁部12側へ押す際に、炉心シ
ュラウド15上に載せることなく水中にて吊点移動によ
り傾動させるだけであるため、炉心シュラウド15に損
傷を与える心配はなく、しかも、炉心シュラウド15上
に載せることがないことから、その操作も熟練者によら
ず行うことができる。又、治具としては付け換えが不要
な取付治具43だけを用いればよいので、取付作業を短
時間にて行うことができる。
【0029】なお、上記実施の形態では、取付治具43
はアイボルト53a、53b、53cによる3点吊りを
行うようにした場合を示したが、アイボルト53a、5
3cによる2点吊りを行うようにしてもよい。
【0030】次に、図3(イ)(ロ)(ハ)は本発明の
他の実施の形態を示すもので、上記図2(イ)(ロ)に
示した取付治具43を用いずに、監視試験片ホルダ1の
上端部を側壁部12側に近付けられるようにしたもので
ある。
【0031】すなわち、先ず、図3(イ)に示す如く、
牽引装置36のワイヤ37を、先端部に輪37a作った
状態として、原子炉圧力容器11の側壁部12と炉内配
管16との間を通して炉内配管16の下方まで送り込
み、次に、補助ホイスト34のワイヤ35により図6に
示したと同様な取付治具17を吊り下ろして取付治具本
体19のフック21で上記ワイヤ37の先端部の輪37
aを引っ掛け、しかる後、ワイヤ35を巻き上げること
によってワイヤ37を原子炉圧力容器11の上部へと一
旦引き上げるようにする。
【0032】次いで、図3(ロ)に示す如く、取付治具
本体19のフック21で監視試験片ホルダ1の上端部を
吊り、且つ監視試験片ホルダ1の上端部にワイヤ37を
掛けた状態で、監視試験片ホルダ1を原子炉圧力容器1
1の側壁部12と炉心シュラウド15との間に下降させ
て、下係止部9を下部ブラケット14に係止させるよう
にする。
【0033】しかる後、図3(ハ)に示す如く、牽引装
置36のチェンブロック39を巻き上げ操作して、ばね
計り38が所定の値を示すまで監視試験片ホルダ1のガ
イド枠5を引き上げるようにする。この際、牽引装置3
6のワイヤ37は炉内配管16の外側に導かれているた
め、このワイヤ37の上昇に伴って、監視試験片ホルダ
1の上端部は側壁部12の内面に近付けられることにな
り、上係止部4を上部ブラケット13に係止させること
ができる。
【0034】図3(イ)(ロ)(ハ)に示すような取付
方法を採用すると、治具の付け換えが不要であり、且つ
特殊な治具が不要である。
【0035】なお、図3(イ)(ロ)(ハ)に示す実施
の形態において、落下防止用のワイヤ37を原子炉圧力
容器11の上部に一旦引き上げるときには、取付治具1
7を用いずに単なるフックを用いるようにしてもよいこ
と、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種
々変更を加え得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の監視試験片ホ
ルダの取付方法によれば、取付治具を用いて監視試験片
ホルダの下係止部を下部ブラケットに係止させた後、取
付治具の吊点移動により取付治具を傾けて監視試験片ホ
ルダの上端部を側壁部に近付けるようにするので、取付
治具を炉心シュラウド上に載置させることがなくて炉心
シュラウドに損傷を与えることがなく、治具の付け換え
が不要であるから、取付作業を短時間に行うことができ
て、被曝量を低減することができ、又、落下防止用ワイ
ヤを炉内配管の外側を通してから一旦引き上げて監視試
験片ホルダを吊り下ろすようにし、下係止部を下部ブラ
ケットに係止させた後、落下防止用ワイヤを巻き上げる
ことにより監視試験片ホルダの上端部を側壁部に近付け
るようにすると、特殊な治具を用いることなく監視試験
片ホルダを容易に取り付けることができる、等の優れた
効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視試験片ホルダの取付方法の実施の
一形態を示すもで、(イ)(ロ)は作業工程を示す概略
図である。
【図2】図1の作業で採用する取付治具を示すもので、
(イ)は側面図、(ロ)は正面面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態を示すもので、(イ)
(ロ)(ハ)は作業工程を示す概略図である。
【図4】監視試験片ホルダの一例を示すもので、(イ)
は一部切断正面図、(ロ)は側面図である。
【図5】原子炉圧力容器への監視試験片ホルダの取付状
態の一例を示す概要図である。
【図6】従来の取付治具の一例を示す概要図である。
【図7】従来の押し治具の一例を示すもので、(イ)は
側面図、(ロ)は斜視図である。
【図8】従来における監視試験片ホルダの取付方法の一
例を示すもので、(イ)(ロ)は作業工程を示す概要図
である。
【符号の説明】
1 監視試験片ホルダ 4 上係止部 9 下係止部 11 原子炉圧力容器 12 側壁部 13 上部ブラケット 14 下部ブラケット 15 炉心シュラウド 16 炉内配管 17 取付治具 19 取付治具本体 35,35a,35b,35c ワイヤ 37 ワイヤ 43 取付治具 50 取付治具本体 53a,53b,53c アイボルト(吊点)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 隆 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上係止部と下係止部を上下両端部に有す
    る監視試験片ホルダを、原子炉圧力容器内の炉心シュラ
    ウドと側壁部との間に原子炉圧力容器の上部から吊り下
    ろして、側壁部内面に固設された上部ブラケットと下部
    ブラケットに上記上係止部と下係止部を係止させること
    により取り付けるようにする監視試験片ホルダの取付方
    法において、下端側を前方へ突出させて更に下方へ屈曲
    させてなる取付治具本体を前側に有する取付治具を、ワ
    イヤにより少なくとも前後で2点吊りし水平に維持させ
    た状態として吊り下げ、落下防止用のワイヤを上端に掛
    けた監視試験片ホルダを、上記取付治具本体に吊り下げ
    支持させて、側壁部の内周に沿う炉内配管の内側を通し
    て炉心シュラウドと側壁部との間の位置へ吊り下ろし、
    監視試験片ホルダの下係止部を上記下部ブラケットに係
    止させた後、取付治具を前側に移して取付治具本体の下
    端部が側壁部内面に近付くように取付治具を傾動させる
    ことによって、監視試験片ホルダの上端部を側壁部側へ
    押して上係止部を上部ブラケットに係止させるようにす
    ることを特徴とする監視試験片ホルダの取付方法。
  2. 【請求項2】 上係止部と下係止部を上下両端部に有す
    る監視試験片ホルダを、原子炉圧力容器内の炉心シュラ
    ウドと側壁部との間に原子炉圧力容器の上部から吊り下
    ろして、側壁部内面に固設された上部ブラケットと下部
    ブラケットに上記上係止部と下係止部を係止させること
    により取り付けるようにする監視試験片ホルダの取付方
    法において、下端側を前方へ突出させて更に下方に屈曲
    させてなる取付治具本体を前側に有する取付治具をワイ
    ヤで吊り下げておき、先ず、落下防止用のワイヤを、側
    壁部の内側と炉内配管の外側との隙間を通して炉内配管
    の下方へ導いた後、炉内配管の内側を通して原子炉圧力
    容器の上部に一旦引き上げ、次に、該落下防止用のワイ
    ヤを上端に掛けた監視試験片ホルダを、上記取付治具本
    体に吊り下げ支持させた状態として、炉心シュラウドと
    側壁部との間の位置へ吊り下ろし、監視試験片ホルダの
    下係止部を上記下部ブラケットに係止させた後、上記落
    下防止用のワイヤを所要量巻き上げることにより、監視
    試験片ホルダの上端部を側壁部側へ引き寄せて上係止部
    を上部ブラケットに係止させるようにすることを特徴と
    する監視試験片ホルダの取付方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101154098B1 (ko) * 2008-03-15 2012-06-11 아레바 엔피 게엠베하 베슬 또는 풀의 수중 벽 지역의 손상된 영역을 보수하기 위한 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101154098B1 (ko) * 2008-03-15 2012-06-11 아레바 엔피 게엠베하 베슬 또는 풀의 수중 벽 지역의 손상된 영역을 보수하기 위한 장치

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