JPH10102086A - 蓄光性ロウソク - Google Patents

蓄光性ロウソク

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Publication number
JPH10102086A
JPH10102086A JP28145196A JP28145196A JPH10102086A JP H10102086 A JPH10102086 A JP H10102086A JP 28145196 A JP28145196 A JP 28145196A JP 28145196 A JP28145196 A JP 28145196A JP H10102086 A JPH10102086 A JP H10102086A
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JP
Japan
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candle
sheet
pigment
luminous
phosphorescent
Prior art date
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Pending
Application number
JP28145196A
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English (en)
Inventor
Nami Matsuo
奈美 松尾
Tatsuzo Tanisaki
達三 谷先
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗闇でも使いやすく、また、風等が吹いても
消えにくいロウソクを得る。 【解決手段】 蓄光顔料を結着剤に分散させた分散体を
塗布したシートを、ロウソクに巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、暗闇でも使いやす
く、また、風等が吹いても消えにくいロウソクに関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】夜の
屋外や夜間の非常時など暗闇でロウソクを使用する場
合、通常のロウソクでは一旦火が消えてしまうと、ロウ
ソクの所在場所が分からなくなってしまい、再点火する
時はたいへん困難である。そこで、ロウソクの中に蓄光
顔料を混入し、暗闇においても視観することができるロ
ウソクを製造する方法が考えられる。
【0003】しかし、一般に蓄光顔料は粒子径が大き
く、また比重が極めて大きいことから、ロウソク中に均
一に分散させることが難しく、また、仮に均一に分散で
きても、ロウソクの芯に近い中心部の蓄光顔料は実質的
に無駄であるという問題があった。
【0004】これらの問題を解決する方法として、蓄光
顔料及び蛍光顔料がロウソクの表面付近に存在すること
を特徴とする、蓄光蛍光顔料を有する蝋燭及びその製造
方法(特開平1−221494号)や装飾用蝋燭とその
製造方法(特開平8−218092号)等が開示されて
いる。
【0005】しかし、これらの方法は、溶融ロウ材中に
蓄光顔料を混入し攪拌した混合物にロウソクを浸積・引
き上げ・乾燥したり、吹き付け塗装や筆塗り、軟化させ
てから蓄光顔料を塗布したりして、ロウソクの外周面に
蓄光顔料を付着させるため、均一に付着させることはた
いへん難しく、また、飛散したロウや蓄光顔料等の後か
たづけもたいへん面倒である。
【0006】一方、強風に対しても消えにくくなるよう
にしたろうそく(実開平4−127245号)や消えな
いローソク(特開平8−209188号)が開示されて
いる。これらの方法は、ロウソク中に可燃性の材料を混
合したり、外周面に巻き付けたりする方法であり、昔か
ら紙テープなどの可燃物をロウソクに巻き付ければ、風
に対して強くなることは知られている。しかし、これら
の技術は蓄光性ロウソクを示唆するものではない。
【0007】本発明は、このような従来の問題を解決す
るためになされたもので、暗闇でも使いやすく、かつ、
火が消えにくい、また、手軽に製造できる蓄光性ロウソ
クを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者らは鋭意研究した結果、蓄光顔料を付着あ
るいは混入したシートをロウソクの外周に巻き付けるこ
とにより、暗闇でもロウソクの存在場所を確認でき、か
つ、風が吹いても消えにくいロウソクを得ることができ
ることを見い出し、本発明に至った。
【0009】即ち、本発明のロウソクは、蓄光顔料を付
着あるいは混入したシートをロウソクに巻くことを特徴
とする蓄光性ロウソクであり、暗闇でも使いやすく、ま
た、風等が吹いても消えにくい性質を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の蓄光性ロウソクに
ついて詳述する。
【0011】本発明の蓄光性ロウソクは、蓄光顔料を付
着あるいは混入したシートをロウソクの外周に巻きつけ
た構造を有する。
【0012】蓄光顔料は外部からの刺激によって励起
し、長時間発光する顔料で、例えば、CaS:Bi、Z
nS:Cu、ZnCdS:Cu等の硫化物蛍光体、St
Al24、CaAl24、BaAl24等のアルミン酸
化物などが挙げられる。
【0013】蓄光顔料を付着あるいは混入するためのシ
ートは、ロウソクの炎によって燃えやすいもの、または
溶けたり昇華したりしやすいものがよく、例えば紙、
布、プラスチックシート、不織布等が挙げられる。好ま
しくは紙の様に燃えても燃えかすが少ないものがよく、
坪量の少ない紙が特に好ましい。また、結着剤が浸透し
やすい材質のものを使用すると蓄光顔料が付着あるいは
混入しやすいためより好ましい。
【0014】本発明の蓄光性ロウソクは、蓄光顔料を直
接シートに付着あるいは混入させても構わないが、結着
剤中に蓄光顔料を分散させた分散体を塗布あるいは含浸
させることにより、シート表面に蓄光顔料を付着させた
方が好ましい。これは、シートに直接蓄光顔料を付着あ
るいは混入させた場合、蓄光顔料がシート表面に固定さ
れにくいため、使用中に顔料が脱落する可能性もある。
しかし、結着剤中に蓄光顔料を分散させる方法では、顔
料同士を結着剤がつなぎ、かつ、シート表面とも固着す
るため顔料の脱落もなくなる。
【0015】結着剤としては、セルロース、ニトロセル
ロース、アセチルセルロース、タンパク質、デンプン等
の天然高分子化合物、酢酸ビニル、ポリエステル、ポリ
ウレタン、ポリアミド、ポリスチレン、アクリル等の合
成高分子化合物、パラフィン、ワックス等の固体油脂類
などが挙げられるが、特にロウソクの材料であるロウを
用いると、ロウソク本体と接着しやすく、また、燃えや
すいため好ましい。
【0016】蓄光顔料をシート表面に付着あるいは混入
させるには、ディップコート法、バーコート法、ロール
コーター法、カーテンフロー法、エクストルージョン
法、スプレイ法、浸漬法等の公知の塗布・含浸方法によ
りシートの片面、両面またはシート全体に蓄光顔料を付
着あるいは混入させることができる。また、シート母材
に蓄光顔料を混入してシート化する方法、シート表面に
糊などを用いて蓄光顔料を付着させる方法など、公知の
方法を適宜採用することができる。
【0017】蓄光顔料を付着あるいは混入したシートを
ロウソクに巻き付ける方法はどのような方法でも構わ
ず、例えば、帯状にしたシートを螺旋状に巻きつけた
り、シートを筒状にした中にロウソク本体を挿入した
り、シート状のまま直接貼りつけたりすることができ
る。また、色の異なる蓄光顔料で巻きつけるシートを作
製し、ロウソクに好きなようにデザインして貼りつけれ
ば、カラフルな意匠性のあるロウソクを自由に作製する
ことができる。貼る方法は糊や熱等、貼ることができれ
ばどのような方法であってもよい。
【0018】
【実施例】次に本発明の蓄光性ロウソクについての実施
例を説明する。
【0019】(実施例1)溶融したパラフィン(融点6
8〜70℃:和光純薬工業製)1.2gに、蓄光顔料
(GSS−グリーン:根本特殊化学製)1.2gを混入
し、よく攪拌した後、和紙に塗布・乾燥を行い、蓄光顔
料を付着させたシートを作製した。このシートを直径1
cmの円柱状ロウソクに巻きつけ、糊で固定し蓄光性ロ
ウソクを得た。
【0020】この蓄光性ロウソクに火をつけると、少々
の風では消えにくく、また、火を消した後は暗闇でもほ
のかに輝いており、存在場所が楽に確認できた。
【0021】(実施例2)溶融したパラフィン(融点5
4〜56℃:和光純薬工業製)1.2gに、蓄光顔料
(N夜光:根本特殊化学製)0.8gを混入し、よく攪
拌した後、半紙に含浸・乾燥を行い、蓄光顔料を付着さ
せたシートを作製した。このシートを帯状に切り、市販
のロウソクに螺旋状に巻きつけ糊で固定し、蓄光性ロウ
ソクを得た。
【0022】この蓄光性ロウソクに火を灯すと、少々の
風では消えにくく、また、火を消した後は暗闇でもほの
かに輝いており、存在場所が楽に確認できた。
【0023】(比較例1)溶融したパラフィン(融点5
4〜56℃:和光純薬工業製)3gに蓄光顔料(GSS
−グリーン:根本特殊化学製)3gを混合し、よく攪拌
した後、中央部に芯材として市販の絹糸を通した直径1
cmの円筒状の筒に流し込み、冷却・固化させて蓄光顔
料を全体に分散させたロウソクを得た。
【0024】この蓄光性ロウソクに火を灯すと、火を消
した後は暗闇でも実施例1と同程度の明るさでほのかに
輝いてはいるが、下の方だけで輝いており、蓄光顔料が
均一に分散されていないことがわかる。また、このロウ
ソクは風が吹くとすぐに消えてしまった。
【0025】このようにロウソク全体に蓄光顔料を分散
させる方法では、実施例1と同程度の明るさを得るため
には、本発明の方法の25倍量の蓄光顔料が必要であ
り、また、パラフィンに蓄光顔料をよく分散させても、
冷却・固化している内に蓄光顔料が沈降し、蓄光顔料を
ロウソク全体に均一に分散させることは困難であった。
【0026】
【発明の効果】本発明は、蓄光顔料を付着あるいは混入
させたシートをロウソクに巻きつけることにより、暗闇
でもロウソクの存在場所が確認でき、また、少々の風が
吹いても消えにくいロウソクを得ることができる。その
ため、花火等屋外で使用する時には、少々の風でも消え
ない上、仮に火が消えてもロウソクの存在場所が確認で
きるため再点火しやすい。さらに、夜間の非常時でもロ
ウソクの存在場所がすぐに確認できるため安心である。
【0027】また、ロウソク全体に蓄光顔料を分散させ
ない方法であるため、多量の蓄光顔料を必要とせず、た
いへん経済的である。そして、蓄光顔料を付着あるいは
混入したシートをロウソク本体に巻きつけるだけでよい
ため、ロウソクを均一に着色でき、かつ、製造時の煩雑
さがないため誰にでも手軽に作製できる。従って、容易
に蓄光性ロウソクを製造することが可能である。
【0028】さらに、色の異なる蓄光顔料を用いれば、
ロウソク本体に好きなように貼ることにより意匠性の高
いロウソクが設備も必要とせず手軽に作製できる。その
ため、結婚式や披露宴、パーティー等で、演出効果を高
める装飾品として利用することも有効である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓄光顔料を付着あるいは混入させたシー
    トをロウソクに巻き付けたことを特徴とする蓄光性ロウ
    ソク。
  2. 【請求項2】 前記蓄光顔料を付着あるいは混入させた
    シートが、蓄光顔料を結着剤に分散させた分散体をシー
    トに塗布あるいは含浸させたものであることを特徴とす
    る請求項1記載の蓄光性ロウソク。
  3. 【請求項3】 前記結着剤がロウであることを特徴とす
    る請求項2記載の蓄光性ロウソク。
JP28145196A 1996-10-02 1996-10-02 蓄光性ロウソク Pending JPH10102086A (ja)

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JP28145196A JPH10102086A (ja) 1996-10-02 1996-10-02 蓄光性ロウソク

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JPH10102086A true JPH10102086A (ja) 1998-04-21

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ID=17639370

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001079753A3 (en) * 2000-04-14 2002-02-28 Johnson & Son Inc S C Luminary device with phosphorescent label
JP2013001726A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Fujika:Kk キャンドル、及び、該キャンドルを照射する照射構造

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WO2001079753A3 (en) * 2000-04-14 2002-02-28 Johnson & Son Inc S C Luminary device with phosphorescent label
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