JP3025298U - 発光するルア−等の擬似餌の針 - Google Patents
発光するルア−等の擬似餌の針Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 蓄光現象を利用した発光するルアー等の擬似
餌の針を提供することにある。 【構成】 ユーロピウムなどで賦活されたストロンチウ
ムアルミネートを、蓄光剤とする蓄光染料を、ルアー等
の擬似餌の針に用いることにより、ルアー等の擬似餌の
針が発光する。
餌の針を提供することにある。 【構成】 ユーロピウムなどで賦活されたストロンチウ
ムアルミネートを、蓄光剤とする蓄光染料を、ルアー等
の擬似餌の針に用いることにより、ルアー等の擬似餌の
針が発光する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】 本考案は、蓄光塗料を用いて得られる蓄光性を持た せた、ルアーなどの擬似餌の針及び針の部分に関する。
【0002】
ルアーなどの擬似餌とは、合成樹脂、金属、天然木等からなる、小魚やイカや 虫の形若しくは流線型などの幾何学的な形をした本体に、釣り針を一カ所若しく は数カ所に取り付けたもので、魚を釣る時に用いる。肉片などの餌若しくは練り 餌等を巻き付けて使用する場合もある。
【0003】 従来から、ルアーなどの擬似餌を発光させるために、さなざまな方法が試みら れてきた。混合すると化学反応を開始し化学発光を始める2種類以上の液体を入 れた、適当な形及び大きさの化学発光体を、ルアーなどの擬似餌の針の部分に取 り付ける方法、太陽や月等の自然光、紫外線ランプ、電灯等によって刺激され蓄 えられたエネルギ−を、後に光に変えて放出し発光する蓄光剤を利用する方法等 がある。
【0004】 蓄光剤として用いられている蓄光性を有する無機化合物には、硫化亜鉛や硫化 カドミウム等の硫化物系、ストロンチウムアルミネ−ト等の酸素酸塩系等があり 、蓄光性による残光がなくなった後も放射線によって発光を続けさせるために、 硫化物系や酸素酸塩系等にラジオアイソト−プを固着したものがある。
【0005】 既知の酸素酸塩系の無機化合物には、たとえば、ユ−ロピウムで賦活された、
【化4】 で表わされ、Mはマグネシウム、カルシウム、ストロンチウムまたはバリウムか らなるアルカリ土類アルミネ−ト、ネオジウム及びユーロピウムで賦活されたス トロンチウムアルミネート、ユーロピウムで賦活されたバリウム・マグネシウム ・アルミネ−トなどがある。
【0006】
化学発光体を用いる方法は、ルアーなどの擬似餌が小さくなると、それに伴っ て針や針の部分が小さくなり、取り付ける発光体も小さくする必要がある。化学 発光体を小さくすると、内包される化学反応液の量が少なくなり、その結果発光 の強度が弱くなる。
【0007】 蓄光剤を用いる方法の中で、蓄光特性が優れたアルカリ土類アルミネートがす でに存在するのにもかかわらず、その釣り具への実用化は、困難であった。その 原因の一つに、ユーロピウム等で賦活されたアルカリ土類アルミネートは、12 00℃から1750℃の高温で数時間かけて燒結するため、直接被塗装物に塗装 するには、被塗装物の耐熱性が要求されたことがあげられる。
【0008】 また、無機顔料を塗料として用いる時に一般的に広く行なわれている手法、即 ち、燒結生成物を適当な粒度に粉砕し、バインダーに懸濁する方法を用いると、 従来のバインダーでは、アルカリ土類アルミネートの優れた蓄光特性が損なわれ るばかりでなく、塗装ののりが悪く、剥れ易く、屋外の厳しい環境下で使用する には耐久性が弱い等の問題点があった。
【0009】
接着性が強いアクリル系若しくはウレタン系若しくはエポキシ系のバインダー を選択することにより塗装ののりの悪さ及び剥れ易さは改善された。また、配合 したときに、アルカリ土類アルミネートの優れた蓄光特性が損なわれるのは、ア ルカリ土類アルミネートの中で沈降してしまうからであった。アルカリ土類アル ミネートの沈降を防止し、蓄えられたエネルギーを効率よく放出させるため、カ チオン性のアミノアマイドリン酸塩、アニオン性若しくは中性のポリカルボン酸 等を沈降防止剤として配合することで、課題は解決された。
【0010】
この新規なバインダー及び沈降防止剤を、ユーロピウムなどで賦活されたアル カリ土類アルミネートを主成分とする蓄光顔料に配合すると、ユーロピウムなど で賦活されたアルカリ土類アルミネートの蓄光性能を損なうことなく、即ち、刺 激され蓄えられたエネルギーを、後に光に変えて放出するのを妨げず、塗装面に 対する付着性が強く、さらに耐久性が強い塗料が提供される。
【0011】 本考案の蓄光性を有する塗料を、ルアーなどの擬似餌の針若しくは針の部分に 使用して発光させることにより、魚を、ルアーなどの擬似餌の形や色のみでなく 、光で刺激して、釣りの成果を高めることが期待できる。
【0012】 以下実施例により、本考案を使用したルアーなどの擬似餌の針及び針の部分に 関して説明する。但し、本考案が利用できるルアーなどの擬似餌の形は例示する 図に限定されるものではない。
【0013】
実施例1 ユーロピウムなどで賦活されたアルカリ土類アルミネートを用いた蓄光塗料の 好ましい配合例は、アクリル樹脂ワニスを30部から40部、沈降防止剤を3部 から5部、溶剤を5部から10部、蓄光顔料を50部から60部である。アクリ ル樹脂ワニスは、例えば、大日本インキ化学工業社製のアクリル樹脂の50%ト ルエン溶液である商品名「アクリデイックA−167」であり、沈降防止剤は、 例えば、ビックケミー社製の商品名「Anti−Terra−P」である。
【0014】 実施例2 図1は、請求項1に記載され実施例1で例示された蓄光塗料を塗布した、請求 項1の針を付けたルアー等の擬似餌の模式図である。針は、予め金属メッキをし たものに蓄光塗料を塗布した針、若しくは下地に有色塗料、好ましくは白色塗料 を塗布したものに蓄光塗料を塗布した針、若しくは直接針に蓄光塗料を塗布した 針である。いずれの針も、蓄光塗料を塗布した上に保護のためにクリアー塗料を 塗ることもある。針の形は、通常図に示した3本針のトレブルフックと呼ばれる ものであるが、この形に限定されるものでもなく、1本針や2本針や4本針でも よい。針の先の鋭利さを保つために、針の先には蓄光塗料を塗布しないこともあ る。
【0015】 実施例3 図2は、請求項1に記載され、実施例1で例示された蓄光塗料を用いた糸をル アー等の擬似餌の針若しくは針の部分に巻き付けて、巻き付けた部分が発光する 請求項2の針を付けたルアー等の擬似餌の模式図である。巻き付ける糸は、表面 に実施例1で例示された蓄光塗料を塗布するか若しくは練り込むことにより蓄光 性を有し、蓄光現象により発光する。
【0016】 実施例4 図3は、請求項1に記載され、実施例1で例示された蓄光塗料を用いたアタッ チメントを針の部分に取り付けた、請求項3の針を付けたルアー等の擬似餌の模 式図である。取り付けるアタッチメントは、表面に実施例1で例示された蓄光塗 料を塗布するか若しくは練り込むことにより蓄光性を有し、蓄光現象により発光 する。アタッチメントは、合成樹脂若しくは金属等からなるチューブ、合成樹脂 若しくは金属等からなるビーズ玉、合成樹脂若しくは金属等からなるシモリ玉等 である。図3では、アタッチメントとしてチューブを用いたものを例示した。
【0017】
以上説明したように、本考案は、蓄光現象で発光するルアー等の擬似餌の針を 提供することができる。この蓄光特性を持たせた針をつけたルアー等の擬似餌は 、所望の発光を示し、集魚効果を示したり、夜間使用時に視認性を高めたりする 。
【提出日】平成7年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【0009】
接着性が強いアクリル系若しくはウレタン系若しくはエポキシ系のバインダー を選択することにより塗装ののりの悪さ及び剥れ易さは改善された。また、配合 したときに、アルカリ土類アルミネートの優れた蓄光特性が損なわれるのは、ア ルカリ土類アルミネートが塗料の中で沈殿してしまうからであった。アルカリ土 類アルミネートの沈降を防止するため、カチオン性のアミノアマイドリン酸塩、 アニオン性若しくは中性のポリカルボン酸等を沈降防止剤として配合することで 、課題は解決された。
【図1】請求項1の針を付けたルアー等の擬似餌の模式
図である。
図である。
【図2】請求項2の針を付けたルアー等の擬似餌の模式
図である。
図である。
【図3】請求項3のアタッチメントを取り付けた針を付
けたルアー等の擬似餌の模式図である。
けたルアー等の擬似餌の模式図である。
1 トレブルフック 2 糸を巻いた針 3 アタッチメント
Claims (3)
- 【請求項1】 【化1】 で表わされ、Mはマグネシウム、カルシウム、ストロン
チウムまたはバリウムの中から単独若しくは複数の元素
からなり、好ましくは、ストロンチウムを用いた、スト
ロンチウムアルミネート( 【化2】 )若しくはバリウム及びマグネシウムを用いた、バリウ
ム・マグネシウムアルミネート( 【化3】 )に、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、
プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウ
ム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビ
ウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウムのランタ
ノイド元素、マンガン、スズ、ビスマスから適当な1種
類若しくは数種類を適宜選択し、好ましくはユウロピウ
ム単独に、若しくはユウロピウム及びガドリニウムを共
に賦活剤として用いたアルカリ土類アルミネートを蓄光
剤として使用した蓄光塗料を塗布し、塗布部分が蓄光現
象により発光することを特徴とするルアー等の擬似餌の
針。 - 【請求項2】 請求項1に記載のアルカリ土類アルミネ
ートを蓄光剤として用いた糸を針に巻き付けることによ
り、糸を巻いた部分が蓄光現象により発光することを特
徴とするルアー等の擬似餌の針。 - 【請求項3】 請求項1に記載のアルカリ土類アルミネ
ートを蓄光剤として用いた発光するアタッチメントを針
の部分に取り付け、アタッチメントの部分が蓄光現象に
より発光することを特徴とするルアー等の擬似餌の針。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001468U JP3025298U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 発光するルア−等の擬似餌の針 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1995001468U JP3025298U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 発光するルア−等の擬似餌の針 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3025298U true JP3025298U (ja) | 1996-06-11 |
Family
ID=43160507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1995001468U Expired - Lifetime JP3025298U (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | 発光するルア−等の擬似餌の針 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3025298U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011099430A1 (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-18 | 株式会社シントワ | 釣り針 |
KR101951141B1 (ko) * | 2018-04-04 | 2019-02-21 | 장석연 | 축광 안료를 도포한 불빛 낚시 바늘의 제조방법 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP1995001468U patent/JP3025298U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011099430A1 (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-18 | 株式会社シントワ | 釣り針 |
KR101951141B1 (ko) * | 2018-04-04 | 2019-02-21 | 장석연 | 축광 안료를 도포한 불빛 낚시 바늘의 제조방법 |
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