JPH10101721A - 感光性樹脂組成物および物品 - Google Patents

感光性樹脂組成物および物品

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JPH10101721A
JPH10101721A JP8275337A JP27533796A JPH10101721A JP H10101721 A JPH10101721 A JP H10101721A JP 8275337 A JP8275337 A JP 8275337A JP 27533796 A JP27533796 A JP 27533796A JP H10101721 A JPH10101721 A JP H10101721A
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JP
Japan
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photosensitive resin
resin composition
meth
acrylate
composition according
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Pending
Application number
JP8275337A
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English (en)
Inventor
Kenji Yoshida
謙司 吉田
Kiyohisa Tokuda
清久 徳田
Kazuhiko Ishii
一彦 石井
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化物をインクジェット記録方式の被記録材の
インク受容層に用いた場合、インク乾性、耐久性、搬送
性、カール性等に優れた感光性樹脂組成物の開発。 【解決手段】エチレン性不飽和基含有化合物(A)、蛋
白質粉末(B)、糖類(C)、光重合開始剤(D)、お
よび充填剤(E)を必須成分として含有することを特徴
とする感光性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂組成物、硬
化物および物品に関する。本発明の感光性樹脂組成物
は、硬化物の薄膜がインクの吸収性に優れた高品位の画
像を与え、かつ印字画像の耐水性に優れるので、特にイ
ンクジェット用被記録媒体のインク受容層に適したもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方式は、種々
のインク(記録液)吐出方式、例えば静電吸引方式、圧
電素子を用いてインクに機械的振動または変位を与える
方式、インクを加熱して発泡させ、その圧力を利用する
方式等により、インクの小滴を発生、飛翔させ、それら
の一部若しくは全部を紙などの被記録媒体に付着させて
記録を行うものであるが、騒音が少ないこと、高速記録
が可能であること、フルカラー化が容易でハードコピー
が容易に得られること、さらにカラー化が低コストで行
える等の理由から各種ファクシミリやプリンターへの応
用が急速に普及している。このインクジェット記録方式
に適した被記録媒体としては、紙面にシリカ等の顔料を
コーティングして多孔質層を形成したものや溶解あるい
は膨潤によってインクを吸収する樹脂をプラスチック基
材(例えば、ポリエステル、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリカーボネート等の成型物やフィルム等)にコー
ティングあるいは印刷によって塗布したもの、例えばイ
ンクジェット用OHP(オーバーヘッドプロジェクタ
ー)フィルム、ディスク状電子記録媒体等がある。
【0003】ところで、そのディスク状電子記録媒体の
表面には、その内容を例えばインクジェット法により印
刷するため、親水性紫外線硬化型もしくは熱硬化型樹脂
で被覆した親水性樹脂によるインク吸収層が設けてあ
る。この場合には、印字表面は非多孔質であり、透明な
画像を得ることができる。しかしながら、通常このよう
な親水性樹脂による吸収層は、水に対して溶解性のある
場合が多く、画像に水がかかった場合等には容易に画像
は破壊されてしまう。また、インク吸収層自体は水に溶
解しない場合にも画像が水中に浸積された場合にはイン
ク吸収層が膨潤し、画像を形成している染料が容易に水
中に逃げだし、画像の耐水性が得られないという欠点が
あった。
【0004】このような欠点を解消するために通常、イ
ンクジェット用のインクの染料としては、直接染料ある
いは酸性染料が用いられていることが多いため、インク
受容層中にカチオン性の染料固着剤等を含有させること
が提案されている(特開昭61−261089号公
報)。ところが、水溶性樹脂に含有させることができる
染料固着剤は、それ自体水溶性であり染料と結合した部
分は不水溶性となるものの、他の部分は水溶性であり、
インク受容層の皮膜の耐水性を得ることは難しい。ま
た、特開昭61−10438号公報には、インク受容層
中に水溶性高分子としてポリビニルアルコールをカチオ
ン変性したもの(以下「カチオン性PVA」という)、
あるいはその架橋物を含有させることが提案されてい
る。この場合、単にカチオン性PVAを含有させただけ
では、カチオン染料固着剤の場合と同様、インク受容層
自体の耐水性が得られず、一方カチオン性PVAの架橋
物を使用する場合にインク受容層および画像の両方の耐
水性が得られるものの水溶性樹脂として必ずカチオン性
PVAを用いなくてはならず、材料の選択範囲が狭い上
に、インク受容層におけるカチオン性基の割合を多くす
ることが難しく記録に用いられるインクの量が多いフル
カラー対応等において十分なインクの乾燥性、耐水性が
得られなくなる。さらに、特開昭61−141584号
公報において水溶性樹脂中に無定型シリカを含有させる
ことによりインクの吸収を向上させることが提案されて
いる。この他にも多孔質物質、例えば、クレー、タル
ク、ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫
酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、ア
ルミナ、酸化亜鉛、リトボン、チタンホワイト等の無機
質顔料粒子が提案されている(特開昭61−22898
4号公報、特公平4−1706号公報等)。しかしなが
ら、インクの吸収性は向上するがフルカラー対応におい
てはまだ不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクの吸
収速度が速く、耐水性に優れ、かつインクドットの形状
がシャープでインクの発色性に優れたインク受容層に好
適な感光性樹脂組成物の開発を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)エチレ
ン性不飽和基含有化合物(A)、蛋白質粉末(B)、糖
類(C)、光重合開始剤(D)、および充填剤(E)を
必須成分として含有することを特徴とする感光性樹脂組
成物、(2)エチレン性不飽和基含有化合物(A)が親
水性モノマーである(1)記載の感光性樹脂組成物、
(3)蛋白質粉末(B)が皮革粉またはシルク粉である
(1)記載の感光性樹脂組成物、(4)糖類(C)がキ
トサンである(1)記載の感光性樹脂組成物、(5)キ
トサンが酸との塩である(4)記載の感光性樹脂組成
物、(6)酸が有機酸である(5)記載の感光性樹脂組
成物、(7)キトサンの平均分子量が200〜1000
00である(4)ないし(6)記載のいずれか一項の感
光性樹脂組成物、(8)蛋白質粉末(B)及び糖類
(C)の含有量が1〜50重量%である(1)記載の感
光性樹脂組成物、(9)3級窒素を含有するポリマー
(F)を含有する(1)ないし(8)記載のいずれか一
項の感光性樹脂組成物、(10)3級窒素を含有するポ
リマー(F)がホモポリマーである(9)記載の感光性
樹脂組成物、(11)ホモポリマーがポリジメチルアク
リルアミドまたはポリビニルピロリドンである(10)
記載の感光性樹脂組成物、(12)(1)ないし(1
1)記載のいずれか一項の感光性樹脂組成物の硬化物、
(13)(12)記載の硬化物の薄膜を表面に有する物
品、(14)硬化物の薄膜の膜厚が1〜100μmであ
る(8)記載の物品、(15)物品が被記録媒体である
(13)または(14)記載の物品、(16)被記録媒
体がインクジェット用紙またはディスク状電子記録媒体
である(15)記載の物品、に関する。
【0007】本発明で使用するエチレン性不飽和基含有
化合物(A)としては、例えば光重合性モノマー、光重
合性オリゴマーがあげられる。光重合性モノマーは1官
能性モノマー、2官能性モノマー及び多官能性モノマー
に分類される。1官能性モノマーとしては、例えば2−
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチ
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルポリエトキシ(メ
タ)アクリレート、カルビトール(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、
3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アク
リレート、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノエチ
ルビニルエーテル、4−ビニルピリジン、(メタ)アク
リルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロ
ラクタム、アクリルモノホリン、N,N−ジメチルアミ
ノ(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−ビニルカプロラクタム、ジシクロペ
ンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオ
キシエチル(メタ)アクリレート、水添ジシクロペンテ
ニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アク
リレート、シクロヘキサン−1,4−ジメチロールモノ
(メタ)アクリレート、o−フェニル・フェニルオキシ
エチル(メタ)アクリレート、o−フェニル・フェニル
オキシエチルオキシエチル(メタ)アクリレート、フェ
ニルオキシエチル(メタ)アクリレート、トリブロムフ
ェニルオキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート等があげられる。
【0008】2官能性モノマーとしては、例えば1,6
−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールポリプロポキシジ(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アク
リレート、ビスフェノールAポリエトキシジ(メタ)ア
クリレート、ビスフェノールFポリエトキシジ(メタ)
アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ビス[(メタ)アクリロイルオキシエチル]
ヒドロキシエチルイソシアヌレートがあげられる。
【0009】多官能性モノマーとしては、例えばトリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチ
ロールオクタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパンポリエトキシトリ(メタ)アクリレート、
トリメチロールプロパンポリプロキシトリ(メタ)アク
リレート、トリス[(メタ)アクロイルオキシエチル]
イソシアヌレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールポリエトキシテト
ラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールポリプ
ロポキシテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロール
プロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリス
リトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリト
リトールヘキサ(メタ)アクリレート、、カプロラクト
ン変性トリス[(メタ)アクリロイルオキシエチル]イ
ソシアヌレート等を挙げることが出来る。
【0010】光重合性オリゴマーとしては、例えばエポ
キシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレ
ート、ポリエステル(メタ)アクリレート等があげられ
る。エポキシ(メタ)アクリレートとしては、例えばエ
ポキシ樹脂と分子中に1個のカルボン酸を有する不飽和
基含有化合物との反応物やこの反応物と多塩酸無水物の
反応物等があげられる。エポキシ樹脂の例としてビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、トリスフェノールメタ
ン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、脂肪族
型グリシジルエーテル、脂環式エポキシ樹脂等があげら
れる。分子中に1個のカルボン酸を有する不飽和基含有
化合物としては、例えば(メタ)アクリル酸、(メタ)
アクリル酸ダイマー等があげられる。また、多塩基酸無
水物における多塩基酸としては、例えばマレイン酸、コ
ハク酸、アジピン酸、フタル酸、テレフタル酸、イソフ
タル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル
酸、メチル−テトラヒドロフタル酸等があげられる。
【0011】ウレタン(メタ)アクリレートとしては、
例えばポリオール(a)エチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサン
ジール、1,4−ブタンジオール、ポリテトラメチレン
グリコール、ポリブタジエンジオール、ビスフェノール
Aポリエトキシジオール、トリメチロールプロパン等の
ポリオール(a)、ポリオール(a)と多塩基酸(例え
ば、マレイン酸、コハク酸、アジピン酸、フタル酸、テ
レフタル酸、イソフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸、メチル−テトラヒドロフタル酸
等)あるいはその酸無水物との反応物であるポリエステ
ルポリオール(a−1)、ポリオール(a)とε−カプ
ロラクトンあるいは、ポリオール(a)と前記、多塩基
酸あるいはその酸無水物とε−カプロラクトンとの反応
物であるポリカプロラクトンポリオール(a−2)、ポ
リカーボネートポリオール(a−3)等のポリオール類
と有機ポリイソシアネート類(例えば、トリレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、ビス(4−イソシアネートフェ
ニル)メチレン、キシリレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネートの三量体等)と水酸基含有(メタ)アクリレート
類(例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ペンタエリ
スリトール(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールペンタ(メタ)アクリレート等)の反応物あるい
は、前記、有機ポリイソシアネート類と前記、水酸基含
有(メタ)アクリレート類との反応物であるウレタンア
クリレート。前記、ポリエステルポリオール(a−1)
の(メタ)アクリル酸エステル不飽和ポリエステルシリ
コン(メタ)アクリレート、ポリブタジエンポリ(メ
タ)アクリレート等を挙げることができる。
【0012】ポリエステル(メタ)アクリレートとして
は、例えばM−6100、M−6200、M−625
0、M−6400、M−6500、M−7100、M−
8030、M−8060、M−8100、M−853
0、M−8560、M−9050(いずれも東亜合成株
式会社製)等を挙げることができる。
【0013】本発明においては、エチレン性不飽和基含
有化合物(A)として親水性モノマーを用いる事が好ま
しく、その具体例としては、例えば、アクリルモノホリ
ン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフ
リル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)
アクリレート、(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチルアミノ(メタ)アクリレ
ート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメ
チルアミノ(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチル(メタ)アクリレート、3−(N,N−ジメ
チルアミノ)プロピル(メタ)アクリレート、N,N−
ジエチルアミノエチルビニルエーテル、4−ビニルピリ
ジン、ビス[(メタ)アクリロイルオキシエチル]ヒド
ロキシエチルイソシアヌレート、トリス[(メタ)アク
リロイルオキシエチル]イソシアヌレート、カプロラク
トン変性トリス[(メタ)アクリロイルオキシエチル]
イソシアヌレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパンポリエトキシトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールポリエト
キシテトラ(メタ)アクリレート等を挙げることができ
る。これらは単独または2種類以上混合して使用するこ
とができる。また、これらの親水性モノマーと非親水性
モノマーを併用してもよい。
【0014】本発明において蛋白質粉末(B)及び糖類
(C)を樹脂中に添加、分散することによりインク受容
層へのインクジェット用インクの吸収性、乾燥性、固着
性を上げることができる。ここで使用する蛋白質粉末
(B)は水不溶性でかつ保湿性を有するものが好まし
く、例えば皮革粉末やシルク粉末があげられる。また、
糖類(C)を樹脂中に添加、分散することによりインク
受容層へのインクジェット用インクの吸収性、乾燥性、
固着性を上げることができる。
【0015】前記タンパク質粉末である皮革粉及びシル
ク粉末は、例えば下記のようにして得られる。
【0016】即ち、皮革粉末は、皮革粉原料に対して、
粗粉砕、乾燥及び溶剤による脱脂をし、残存溶剤の除去
をした後、水洗、脱水、スチームによる膨潤処理、乾
燥、微粉砕及び微粉末と粗粉末との分級を経て、更に前
記微粉末を好ましくは平均粒径D50=7μm以下に再微
粉砕することにより得られる。
【0017】シルク粉末は、絹フィブロイン原料を乾式
機械的粉砕手段で粗粉末に粉砕する第1の粉砕工程と、
第1の粉砕工程でえられた絹フィブロイン粗粉末を乾式
機械的粉砕手段で微粉末に粉砕する第2の粉砕工程と、
第2の粉砕工程でえられた絹フィブロイン微粉末を乾式
機械的粉砕手段で好ましくは平均粒径10μm以下の超微
粉末に粉砕する第3の粉砕工程とを有し、前記第1〜第
3の粉砕工程の少なくとも1工程中又はその後において
絹フィブロイン粉末に対してβ化処理を施すことにより
得られる。
【0018】前記粗粉末の平均粒径は、おおよそ、100
μm前後である。前記粗粉末工程で使用する乾式機械的
粉砕手段は、回転式ミル等任意のものでよいが、前記第
2の粉砕手段で使用する乾式機械的粉砕手段は、ボール
ミルとし、また前記第3の粉砕工程で使用する乾式機械
的粉砕手段は、ジェットミルとするのがよい。このよう
に、乾式機械的粉砕手段による粉砕工程を3段階に組み
合わせて順次粒径の小さな粉末が得られるようにしたこ
とにより、1回の機械的粉砕だけでは得られないような
超微粉末が得られるようになる。
【0019】前記β化処理とは、β構造の割合を増大さ
せるために絹フィブロイン粉末を適当な液体に浸漬する
処理であり、この処理用の液体としては、例えば有機溶
媒がある。この有機溶媒の具体例は、メタノール、エタ
ノール等のアルコール類、アセトン等である。
【0020】前記β化処理は、前記第1、第2及び第3
の粉砕工程のいずれかの工程において又はその後におい
て少なくとも1回行えばよく、必要に応じて2回以上行
ってもよい。このようなβ化処理を施すことにより、結
晶化度が増大し、好ましくは天然繊維の70%以上の結晶
化度とすることにより、製品を製造する場合、絹フィブ
ロイン超微粉末をエチレン不飽和基含有化合物に均一に
分散させることができるようになる。この結果、絹特有
の風合いを維持しながらも吸放湿性、透湿性及びタッチ
感に優れ、更に帯電防止性能にも優れた製品が得られ
る。
【0021】本発明で使用する糖類(C)としては、例
えばグルコサミン、キチン、キトサン、デンプン誘導
体、セルロース誘導体、アルギン酸誘導体、寒天、ペク
チン、カラギーナン、コンニャク、アラビアゴム、プル
ラン、デキストラン、グルコース誘導体及びこれらの塩
類を挙げることができる。好ましくはキトサンまたはキ
トサンの塩酸塩、酢酸塩、蟻酸塩、乳酸塩、リンゴ酸
塩、アジピン酸塩等であり、さらに好ましくはキトサン
の乳酸塩である。
【0022】これらの糖類の分子量は、好ましくは20
0〜100000であり、特に好ましくは200〜50
000である。分子量が大きすぎると分散が困難であ
り、感光性樹脂組成物の粘度も高く塗工性が困難とな
る。
【0023】蛋白質粉の含有量及び糖類の総計の含有量
は、感光性樹脂組成物全量中好ましくは1〜50重量%
であり、好ましくは5〜30重量%、特に好ましくは1
0〜20重量%である。蛋白質の含有量及び糖類をこの
ような範囲で含有させた感光性樹脂組成物の硬化物皮膜
を設けることにより、水溶性染料を含有するインクジェ
ット用インクによる書き込みが可能で、印字の乾燥速度
が速く、さらに用いるインク染料が分子間力により固着
されるため、印字の耐水性がいっそう高い被記録媒体が
えられる。含有量が多すぎると、感光性樹脂組成物の硬
化物皮膜が膨潤して脆くなりやすく、耐久性が低下しや
すくなる。さらに、塗布膜の粘度が高くなりすぎて、均
一な塗布が難しくなる。また、少なすぎると、水溶性染
料を含有するインクによる書き込みが難しくなり、印字
の乾燥速度が低下し、印字の耐水性も劣化する。
【0024】本発明の感光性樹脂組成物には充填剤
(E)を添加する。充填剤(E)として従来から用いら
れている多孔質粒子、例えばシリカ、クレー、タルク、
ケイソウ土、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオライト、スメク
タイト、モンモリロナイト群鉱物、アルミナ等、および
無機質顔料粒子、例えば酸化亜鉛、チタンホワイト等も
併用含有してもよい。
【0025】さらに、本発明の被記録媒体には少なくと
も3級窒素を含有するポリマー(F)を使用することが
できる。この3級窒素を含有するポリマー(F)は3級
窒素を含有する単官能モノマー(a)のホモポリマーで
あってもよく、また該モノマー(a)と親水性モノマー
(b)及び/または非親水性モノマー(c)とのコポリ
マーでもよいが、3級窒素を含有する単官能モノマー
(a)のホモポリマーまたは該モノマー(a)と親水性
モノマー(b)とのコポリマーが好ましく、さらに好ま
しくは3級窒素を含有する単官能モノマー(a)のホモ
ポリマーである。
【0026】3級窒素を含有する単官能モノマー(a)
の具体例としては、例えばN,N−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、3−(N,N−ジメチルアミ
ノ)プロピル(メタ)アクリレート、3−(N,N−ジ
メチルアミノ)プロピル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジエチルアミノエチルビニルエーテル、4−ビニル
ピリジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラ
クタム、アクリルモノホリン、N,N−ジメチルアミノ
(メタ)アクリレート、N,N−ジメチル(メタ)アク
リルアミド等が挙げられるが、安定性等の面から(メ
タ)アクリルアミド系モノマーが好ましく、これらは単
独でまたは2種以上混合して使用することができる。
【0027】親水性モノマー(b)としては、例えば2
ーヒドロキシ(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、2ーヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、メチ
ルアミノ(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。これ
らは単独でまたは2種以上混合して使用してもよい。ま
た、非親水性モノマー(c)としては、例えばメチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチル(メタ)アクリレート、2ーエチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、スチレン、p
−メチルスチレン等があげられる。
【0028】(a),(b)および(c)成分の配合割
合は、(a)成分は、20〜100重量%、好ましくは
25〜100重量%、(b)成分は、0〜60重量%、
好ましくは0〜50重量%、(c)成分は、0〜50重
量%、好ましくは0〜40重量%であることが好まし
い。
【0029】これらの(a)、(b)および(c)成分
の重合方法は従来公知の溶液重合法を用いる事により合
成することができる。例えば(a)、(b)および
(c)成分を溶剤(例えばイソプロピルアルコール、メ
チルセロソルブ、メチルエチルケトン、ジオキサン等の
適当な有機溶剤)中で重合開始剤(例えば、アゾビスイ
ソブチルニトリル等)を用いて窒素ガス気流中で反応温
度60〜100℃で反応することにより得ることができ
る。
【0030】本発明の感光性樹脂組成物には、3級窒素
を含有するポリマー(F)以外の親水性ポリマーとし
て、分子量1000〜50000であるポリエチレング
リコール等も使用することができる。
【0031】本発明で使用する光重合開始剤(D)の具
体例としては、公知のどのような光重合開始剤であって
もよく、例えば、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオ
フェノン、4−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロピオフェノン、ベンジルジメチルケタール、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンゾフ
ェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノプロパンー1、2,4,6−ト
リメチルベンゾイルフェニルホスフィンオキサイド、ビ
ス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−ト
リメチルペンチルホスフィノキサイド等を挙げることが
でき、これらの光重合開始剤は3級アミン類等の重合開
始助剤と併用することもできる。
【0032】本発明の感光性樹脂組成物の各成分の使用
割合としては、エチレン性不飽和基含有化合物(A)成
分は、5〜60重量%、好ましくは20〜60重量%、
特に好ましくは40〜60重量%、蛋白質粉末(B)成
分は、1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%、特
に好ましくは1〜20重量%、糖類(C)成分は、1〜
50重量%、好ましくは1〜30重量%、特に好ましく
は1〜20重量%、(B)成分と(C)成分の合計は1
〜50重量%、好ましくは5〜30重量%、特に好まし
くは10〜20重量%、光重合開始剤(D)成分は、
0.01〜10重量%、好ましくは1〜5重量%、特に
好ましくは2〜5重量%、充填剤(E)は、1〜60重
量%、好ましくは1〜40重量%、特に好ましくは1〜
30重量%、ポリマー(F)成分は、0〜50重量%、
好ましくは0〜40重量%、特に好ましくは0〜30重
量%である。
【0033】本発明の感光性樹脂組成物には、更に必要
に応じて、例えば、酸化防止剤、消泡剤、レベリング
剤、光安定剤、重合禁止剤等の添加剤類を添加すること
もできる。酸化防止剤としては、例えばBHTスワノッ
クス(精工化学(株)製)、消泡剤としては、例えばK
S−603(信越化学工業(株)製)、レベリング剤と
しては、例えば、SH−29PA(東レ・ダウシリコー
ン(株)製)、光安定剤としては、例えばLA−82
(旭電化工業(株)製)、重合禁止剤としては、例えば
Q−1301(和光純薬工業(株)製)等があげらる。
【0034】本発明の感光性樹脂組成物は、例えば上記
の(A)、(D)、必要に応じ(F)成分を30〜80
℃程度の加温下に混合し、さらに(B)、(C)、
(E)成分、更に必要に応じて、例えば、酸化防止剤、
消泡剤、レベリング剤、光安定剤、重合禁止剤等の添加
剤類を加え均一に混合することにより得ることができ
る。
【0035】本発明の硬化物は上記の感光性樹脂組成物
に紫外線や可視光線等のエネルギー線を照射することに
よって得ることができる。光源としては、例えばメタハ
ライドランプ、高圧水銀ランプ等をあげることができ
る。
【0036】本発明の物品は上記の感光性樹脂組成物の
硬化物の薄膜を表面に有するものである。物品としては
被記録媒体があげられる。被記録媒体としては、例えば
インクジェット専用紙やOHP用シート等のインクジェ
ット用紙、CD−R(追記型コンパクトディスク)、D
VD(デジタル ビデオ ディスク)等のディスク状電
子記録媒体があげられる。この物品は、物品の基材上に
インク受容層として本発明の感光性樹脂組成物を膜厚1
〜100μmに、スクリーン印刷法、バーコーダー法等
の方法により、塗布し、紫外線等のエネルギー線を照射
して硬化させ、発明の感光性樹脂組成物の硬化物の薄膜
からなるインク受容層を形成させることにより得ること
ができる。物品の基材としては、例えば紙、シート状も
しくは板状プラスチック(材質は例えば、ポリエステ
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート等)
があげられる。紙、シート状もしくは板状プラスチック
は上記インク受容層を形成させる表面がプライマーやオ
ーバーコート剤で処理されたものでもよい。
【0037】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、実施例の範囲に限定されるものではな
い。尚、文中の「部」および「%」は特に断らない限り
は、それぞれ「重量部」および「重量%」を示す。
【0038】合成例1 N,N−ジメチルアクリルアミド 50部、アゾビスイ
ソブチルニトリル 0.3部、およびメチルセロソルブ
200部を仕込み、窒素ガスを1時間通じた後、70
℃で6時間加熱撹拌を行い重合反応を行った。反応終了
後、反応混合物を多量のシクロヘキサンに投入して生成
物を析出させた。次に反応溶媒を含むシクロヘキサンを
デカンテーションにより除き、反応生成物を減圧下で乾
燥し、ポリマー(F1) 46部を得た。 合成例2 N,N−ジメチルアクリルアミド 26部、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート 10部、メチルアクリレー
ト 12部、アゾビスイソブチルニトリル 0.2部、
およびメチルセロソルブ 200部を仕込み、窒素ガス
を1時間通じた後、70℃で4時間加熱撹拌を行い重合
反応を行った。反応終了後、反応混合物を多量のシクロ
ヘキサンに投入して生成物を析出させた。次に反応溶媒
を含むシクロヘキサンをデカンテーションにより除き、
反応生成物を減圧下で乾燥し、ポリマー(F2) 44
部を得た。
【0039】実施例1〜5、比較例1〜3 表1に従って感光性樹脂組成物を調整し、厚さ100μ
mのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、硬化後
の膜厚が5〜12μmになるようにバーコーター法によ
り塗工し、紫外線を照射し塗膜を硬化させ被記録媒体を
作成し、この被記録媒体を用いて、各種の評価(インク
乾燥時間、耐水性、耐久性、カール性)を行った。
【0040】尚、使用したインクの組成は次の通りであ
る。 黄インク:C.I.ダイレクトイエロー86 2部、ジエチ
レングリコール 20部、ポリエチレングリコール#2
00 10部、水 70部 赤インク:C.I.アシッドレッド35 2部、ジエチレン
グリコール 20部、ポリエチレングリコール#200
10部、水 70部 青インク:C.I.ダイレクトブルー86 2部、ジエチレ
ングリコール 20部、ポリエチレングリコール#20
0 10部、水 70部 黒インク:C.I.フードブラック2 2部、ジエチレング
リコール 20部、ポリエチレングリコール#200
10部、水 70部
【0041】評価方法 1)インク乾燥性 インクジェット記録方式により印字した被記録媒体を室
温(20℃、65%RH)に放置し、印字画像に指触し
た時に、インクが乾燥して指に付着しなくなるまでに時
間を測定し、下記の要領にて判定した。 ○・・・乾燥して指に付着しなくなるまでの時間が30
秒以内。 △・・・乾燥して指に付着しなくなるまでの時間が30
秒〜1分の間。 ×・・・乾燥して指に付着しなくなるまでの時間が1分
以上。
【0042】2)耐水性 インクジェト記録方式により印字した被記録媒体を水中
に24時間放置後外観を観察した。 ○・・・印字画像に全く変化が無い。 △・・・印字画像に若干のにじみ、色あせが発生した。 ×・・・印字画像がほとんど消え、塗膜がぼろぼろとな
った。
【0043】3)耐久性 インクジェト記録方式により印字した被記録媒体を80
℃、80%RHの条件で500時間放置後外観を観察し
た。 ○・・・印字画像に全く変化が無い。 △・・・印字画像に若干のにじみ、色あせが発生した。 ×・・・印字画像がほとんど消えた。
【0044】4)搬送性 35℃、85%RHの条件下で被記録媒体をプリンター
にて印字したときにインク受容層表面のベタツキのた
め、プリンターの送りローラーに付着してしまい搬送で
きないものを「×」、インク受容層表面の若干のベタツ
キのため、搬送しにくいものを「△」、インク受容層表
面にベタツキがなく、搬送できるものを「○」とした。
【0045】5)カール性 作成した被記録媒体のカールの状態を観察した。 ○・・・カールが全く無い。 △・・・極わずかにカールしている。 ×・・・カールが大きい。
【0046】
【表1】 表1 実 施 例 比 較 例 1 2 3 4 1 2 3 (A)2−ヒドロキシエチル 36.5 36.5 36.5 36.5 成分 アクリレート ビス(アクリロイル 14.6 14.6 14.6 14.6 17.9 81.4 オキシ)ヒドロキシ エチルイソシアヌレート N,N−ジメチルアミノ 8.9 81.4 プロピルアクリルアミド アクリロイルモルホリン 17.9 (B)プロテインパウダー 7.3 7.3 成分 シルクパウダー 7.3 7.3 (C)キトサン乳酸塩 7.3 7.3 7.3 7.3 成分 (D) 1−ヒドロキシ 3.6 3.6 3.6 3.6 6.3 4.1 4.1 成分 シクロヘキシル フェニルケトン (E)シリカ 1.5 1.5 1.5 1.5 4.5 2.9 2.9 成分 (F)合成例1で得た重合体 29.2 29.2 44.6 11.6 成分 合成例2で得た重合体 11.6 ポリビニルピロリドン 29.2 29.2 ────────────────────────────────── インク乾燥性 ○ ○ ○ ○ △ × △ 耐水性 ○ ○ ○ ○ △ × × 耐久性 ○ ○ ○ ○ △ × × 搬送性 ○ ○ ○ ○ △ ○ × カール性 ○ ○ ○ ○ ○ × ○
【0047】上記表1に用いたポリビニルピロリドンは
BASF社製 ルビスコール K−30、プロテインパ
ウダーは出光石油化学(株)製、シルクパウダーは出光
石油化学(株)製、キトサン乳酸塩は甲陽ケミカル
(株)製、シリカは日本アエロジル(株)製アエロジル
R−812である。尚、表1は全て重量%である。
【0048】表1の評価結果から明らかなように、本発
明の感光性樹脂組成物の硬化皮膜はは、インクの乾燥
性、耐水性、耐久性、搬送性、カール性に優れている。
このインクの乾燥性は該硬化皮膜の高い水分吸収能によ
るものと考えられる。この高い水分吸収能、耐水性によ
り本発明の感光性樹脂組成物の硬化皮膜は防曇性や帯電
防止性さらにスリップ防止性を有する。
【0049】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は、得られた
硬化物をインクジェット記録方式の被記録媒体のインク
受容層に用いた場合、インクの乾燥性、耐水性、耐久
性、搬送性、カール性に優れており、インクジェット記
録方式の被記録媒体のインク受容層として有効である。
また、感光性樹脂組成物の硬化皮膜は、防曇性や帯電防
止性さらにスリップ防止性を有するので、ガラスやフィ
ルムへの防曇性の付与、電子記録媒体への帯電防止性の
付与、自動車用シートや各種グリップ(例えばゴルフク
ラブ、バット、自動車のハンドル、各種工具類等)への
スリップ防止性の付与等に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/028 G03F 7/028 7/033 7/033

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン性不飽和基含有化合物(A)、蛋
    白質粉末(B)、糖類(C)、光重合開始剤(D)、お
    よび充填剤(E)を必須成分として含有することを特徴
    とする感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】エチレン性不飽和基含有化合物(A)が親
    水性モノマーである請求項1記載の感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】蛋白質粉末(B)が皮革粉またはシルク粉
    である請求項1記載の感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】糖類(C)がキトサンである請求項1記載
    の感光性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】キトサンが酸との塩である請求項4の感光
    性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】酸が有機酸である請求項5の感光性樹脂組
    成物。
  7. 【請求項7】キトサンの平均分子量が200〜1000
    00である請求項4ないし6のいずれか一項の感光性樹
    脂組成物。
  8. 【請求項8】蛋白質粉末(B)及び糖類(C)の含有量
    が1〜50重量%である請求項1の感光性樹脂組成物。
  9. 【請求項9】3級窒素を含有するポリマー(F)を含有
    する請求項1ないし8のいずれか一項の感光性樹脂組成
    物。
  10. 【請求項10】3級窒素を含有するポリマー(F)がホ
    モポリマーである請求項9の感光性樹脂組成物。
  11. 【請求項11】ホモポリマーがポリジメチルアクリルア
    ミドまたはポリビニルピロリドンである請求項10の感
    光性樹脂組成物。
  12. 【請求項12】請求項1ないし11のいずれか一項の感
    光性樹脂組成物の硬化物。
  13. 【請求項13】請求項12記載の硬化物の薄膜を表面に
    有する物品。
  14. 【請求項14】硬化物の薄膜の膜厚が1〜100μmで
    ある請求項8の物品。
  15. 【請求項15】物品が被記録媒体である請求項13また
    は14の物品。
  16. 【請求項16】被記録媒体がインクジェット用紙または
    ディスク状電子記録媒体である請求項15の物品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001045957A1 (fr) * 1999-12-21 2001-06-28 Citizen Watch Co., Ltd. Element de reception d'encre et procede d'impression
JP2010221629A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Fuji Xerox Co Ltd 画像記録装置
CN110117629A (zh) * 2019-05-10 2019-08-13 华南理工大学 壳聚糖及其制备方法、uv光固化生物质合成树脂

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