JPH10101233A - シート材供給装置及び画像処理装置 - Google Patents

シート材供給装置及び画像処理装置

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JPH10101233A
JPH10101233A JP25131496A JP25131496A JPH10101233A JP H10101233 A JPH10101233 A JP H10101233A JP 25131496 A JP25131496 A JP 25131496A JP 25131496 A JP25131496 A JP 25131496A JP H10101233 A JPH10101233 A JP H10101233A
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postcard
sheet
stacked
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JP25131496A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hasegawa
毅 長谷川
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Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
Original Assignee
Canon Electronic Business Machines HK Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置を小型化しつつ、且つ積載シート材を尻
下がりとすることなく前記傾斜面への当接角を一定に保
つことにより、該傾斜面を乗り越える際のシート材の湾
曲による十分な弾性力を得て、該シート材の分離を確実
に行うこと。 【解決手段】 複数枚のシート材を積載収容することの
可能なストッカと、前記ストッカ内に積載収容されたシ
ート材の最下面に当接し、該シート材を上方に付勢する
積載台と、前記積載台により上方に付勢されたシート材
の最上面に当接し、該シート材を給送する給送ローラ
と、前記給送ローラにより給送されたシート材を最上位
から一枚ずつ分離する傾斜面を有する分離部材と、前記
ストッカ内に積載収容されたシート材の給送方向上流部
最下面に当接し、該シート材を上方に付勢しその位置に
保持するためのバネ部材とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストッカに積載さ
れたシート材を一枚ずつ供給するためのシート材供給装
置に関し、例えば複写機,プリンタ,ファクシミリ,ス
キャナ等の画像処理装置におけるシート材処理部(記録
部、読取部、加工部等)へシート材を一枚ずつ供給する
ためのシート材供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等の画像処理装置に用い
られるシート材処理装置において、例えばハガキを供給
するハガキ供給装置は、記録部等の処理部に対して積載
されているハガキから確実に一枚ずつ分離して供給する
機能が要求されている。例えば、特開平3−28454
7号公報で開示されているものがあり、第一の従来例と
してその概要を説明する。
【0003】略平行に上下動することが可能な積載台が
バネで上方向へ付勢されており、該積載台に積載された
ハガキの給送方向下流側には該ハガキを一枚ずつ分離す
るための傾斜面が設けられている。即ち、前記ハガキの
最上面に当接した給送ローラにより送り出されたハガキ
は、前記傾斜面に突き当たり、該傾斜面を湾曲して乗り
越えることにより一枚ずつ分離される。
【0004】そして、二枚目以降のハガキの先端は、送
り出される一枚目のハガキの湾曲による弾性力により下
方に押さえ付けられるので、前記傾斜面を乗り越えるこ
とができず、依ってハガキの一枚ずつの分離が確実に行
われる。尚、この場合、ハガキのサイズによらず、例え
ば普通ハガキ,往復ハガキの何れかの場合にも対応でき
るように、前記積載台を十分に大きいサイズにしてあ
る。
【0005】また第二の従来例としては、前記積載台を
支点を中心に回動可能な小型の積載台とし、該積載台に
積載されたハガキの給送方向下流側のみを上方向へ押し
上げて前記給送ローラに当接するように構成し、装置を
小型化したものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
一の従来例では、前記積載台が略平行に上下動する構成
であるため、該積載台とこれを上下動可能に保持するケ
ースとの間に十分な長さ(例えば40mm程度)のガイ
ドレールを設けておく必要があり、且つ下部に十分なス
ペースを必要とする。従って、高さ方向・面積ともに大
掛かりな構造となり、装置を小型化する上で障害となっ
ていた。
【0007】また上記第二の従来例では、装置を小型化
できるが、積載ハガキの給送方向下流側のみが回動式の
小型の積載台によって押し上げられる構成であるため、
該ハガキは給送方向上流側に向かって尻下がりとなり、
且つ前記給送ローラとの当接部を支点としてハガキ先端
が上がった状態となる。これにより、前記ハガキ先端は
傾斜面への当接角が小さくなり、該傾斜面を乗り越える
際の湾曲が少なくなるため、該湾曲による弾性力(一枚
目のハガキが二枚目以降のハガキを押さえ付ける力)が
小さくなり、分離がうまく行われない場合があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、装置を小型化し
つつ、且つ積載シート材を尻下がりとすることなく前記
傾斜面への当接角を一定に保つことにより、該傾斜面を
乗り越える際のシート材の湾曲による十分な弾性力を得
て、該シート材の分離を確実に行うことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の代表的な構成は、複数枚のシート材を積載収
容することの可能なストッカと、前記ストッカ内に積載
収容されたシート材の最下面に当接し、該シート材を上
方に付勢する積載台と、前記積載台により上方に付勢さ
れたシート材の最上面に当接し、該シート材を給送する
給送ローラと、前記ストッカ内に積載収容されたシート
材の給送方向上流部最下面に当接し、該シート材を上方
に付勢しその位置に保持するためのバネ部材とを有する
ことを特徴とする。更に前記バネ部材は、シート材の積
載数に対応して略積載シート材の厚さ分だけ撓むバネ定
数を有することを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、前記ストッカ内に積載
収容されたシート材の給送方向上流部最下面に当接し、
該シート材を上方に付勢しその位置に保持するためのバ
ネ部材を設けているため、積載されたシート材は尻下が
りとなることなく、例えば給送ローラにより給送される
際には、常に一定の当接角で傾斜面に当接するので、傾
斜面を乗り越える際のシート材の湾曲により十分な弾性
力を得ることができ、二枚目以降のシート材の先端を押
さえて、分離を確実に行うことができる。更に前記バネ
部材はシート材の積載数が増加する毎に略積載シート材
の厚さ分だけ撓むバネ定数であるため、積載シート材の
最上面の位置は常に一定に保たれ、ストッカの天井に強
く押し付けられることによる摩擦負荷によって給送ロー
ラによる給送がスムーズにいかなかったり、或いは蛇行
したりすることがなく、安定した給送が行われる。
【0011】また複数枚のシート材を積載収容すること
の可能なストッカと、前記ストッカ内に積載収容された
シート材の最下面に当接し、該シート材を上方に付勢す
る積載台と、前記積載台により上方に付勢されたシート
材の最上面に当接し、該シート材を給送する給送ローラ
と、装置本体に対して引き出し収納可能な引き出し部材
と、前記引き出し部材に取り付けられ、前記ストッカ内
に積載収容されたシート材の給送方向上流部最下面に当
接し、該シート材を上方に付勢しその位置に保持するた
めのバネ部材と、前記引き出し部材の収納位置において
は収納され、前記引き出し部材の引き出し位置において
は飛び出して、前記バネ部材によるシート材の付勢を補
助する補助バネ部材とを有することを特徴とする。更に
前記引き出し部材の引き出し位置において前記バネ部材
と前記補助バネ部材は、シート材の積載数に対応して略
積載シート材の厚さ分だけ撓む合成のバネ定数を有する
ことを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、シート材を積載する際
に前記引き出し部材を引き出した時には前記補助バネ部
材が収納位置から飛び出して前記バネ部材によるシート
材の付勢を補助し、更に前記補助バネ部材と前記バネ部
材はシート材の積載数が増加する毎に略積載シート材の
厚さ分だけ撓む合成のバネ定数であるため、積載シート
材のサイズにかかわらず、該積載シート材の最上面の位
置は常に一定に保たれ、且つ該シート材先端は常に一定
の当接角で傾斜面に当接するので、傾斜面を乗り越える
際のシート材の湾曲による十分な弾性力を得ることがで
き、二枚目以降のシート材の先端を押さえて、分離を確
実に行うことができる。また、ストッカの天井に押し付
けられることによる摩擦負荷によって給送ローラによる
給送がスムーズにいかなかったり、或いは蛇行したりす
ることがなく、安定した給送が行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るシート材供給装
置の実施の形態について説明する。本発明に係るシート
材供給装置は、複写機,レーザービームプリンタ,ファ
クシミリ等の画像処理装置の処理部に対してシート材を
供給する供給装置として用いられるものであり、画像処
理対象としてのはがき,普通紙,原稿等のシート材を記
録部,読取部,加工部等の処理部に向けて一枚ずつ供給
する。尚、以下の実施形態では、画像処理装置としてイ
ンクジェット方式のプリンタを例示し、このプリンタの
記録部に対してシート材を一枚ずつ供給するシート材供
給装置に本発明を適用した形態について説明する。
【0014】〔第1実施形態〕第1実施形態に係るプリ
ンタについて図面を参照して詳しく説明する。図1及び
図2は第1実施形態に係るプリンタの概略構成を示す模
式断面図である。
【0015】尚、本実施形態では、シート材としての普
通ハガキを一枚ずつ供給し、これに記録を行うプリンタ
を例示している。また前記普通ハガキのサイズは 100m
m(Lt )× 148(W)であり、このハガキを横向きに
積載して記録を行うプリンタを想定している。即ち、縦
書き記録か横書き記録かはアプリケーションソフトによ
って決められ、積載するハガキの積載状態は常に横向き
の前提である。
【0016】図1において、1は上ケース、2は下ケー
ス、3はハガキを積載収納するストッカを構成するミド
ルケースである。このケース3の両サイドの壁には後述
の積載台5の回転中心となる突起4,4が設けられてい
る。5は積載台であり、前記ケース3の両側壁に設けた
突起4,4に回動自在に支持され、給送ローラ当接部7
が後述の給送ローラ8に当接するように両サイドをバネ
10,10で上方向へ付勢されている。8は給送ローラであ
り、給送時には軸9への動力伝達により図中矢印方向に
回転し、ハガキを後述の記録ヘッド14の方向へ給送す
る。11は分離傾斜面11aを有する分離部材であり、前記
給送ローラ8近傍の下流部に配設されており、前記給送
ローラ8によって給送されたハガキを一枚ずつに分離す
るものである。12は弾性を有するガイド板13とにより搬
送経路を構成するガイド板であり、後述の記録ヘッド14
に対向する位置に配設されている。14は記録ヘッドであ
り、摺動軸17上を搬送方向と直交する幅方向に往復移動
するキャリッジ上15に搭載されている。尚、本実施形態
では、シート材としてのハガキにインクを吐出して像を
記録形成するインクジェット方式の記録ヘッドを用いて
いる。18,20は送りローラであり、前記給送ローラ8に
より送られてきたハガキの搬送及び排出を行うものであ
る。この送りローラ18,20は、一方の送りローラ18の軸
19の両端がバネ22,22により他方の送りローラ20の軸21
の方向へ付勢されているので、所定の圧力でハガキを挟
み込みながら搬送及び排出を行う。
【0017】23はバネ部材としてのヒップアップバネで
あり、捩じりコイル部23aを下ケース2上に設けた突起
2a,2aに軸支されており、積載台5に積載されるハ
ガキの後部(給送方向上流部)を上方へ付勢して、該ハ
ガキが尻下がりになるのを防止している。また、ヒップ
アップバネ23は、その付勢部23bがケース3の後部付近
からハガキの挿入方向斜め上方に延出しているので、ハ
ガキ挿入時に該ハガキの挿入を邪魔することなく、スム
ーズに挿入することができる。更にヒップアップバネ23
は、捩じりコイル部23aを介して付勢部23bとは反対側
の固定部23cが下ケース2上に設けた係止部材2bによ
り係止された状態で、捩じりコイル部23aが下ケース2
上に設けた突起2a,2aに挿通され軸支されている。
【0018】図2において、前記積載台5に積載された
ハガキSは、積載台5の給送ローラ当接部7によって上
方向に付勢され、最上面のハガキS1 が給送ローラ8に
圧接されている。また、最下面のハガキSn の後部(給
送方向上流部)は前記ヒップアップバネ23により上方に
付勢され図に示す如き位置に保持されるが、該バネ23の
バネ定数はハガキ一枚の重量により増加する下方向への
力F(g)、即ち下式による力F(g)によりハガキ
一枚の厚さ分(本実施形態では約 220μm)だけ撓むよ
うに設定してあるので、最上面のハガキS1 は常に一定
の姿勢(給送方向と略平行となる姿勢)で保持され、結
果的に給送ローラ8により給送される際の傾斜面11aへ
の当接角は一定となる。
【0019】 F≒(2.8 ×(Lt −2×Lf )×Lt /(2×Lg )) ……
【0020】従って、給送ローラ8の回転動作により給
送される際に、最上面のハガキS1は、傾斜面11aを湾
曲して乗り越える際の弾性により二枚目以降のハガキS
の先端をおさえるので、前記ハガキS1 は二枚目以降の
ハガキSから確実に分離される。そして、前記ハガキS
1 は二枚目以降のハガキSから分離された後、弾性を有
するガイド板13により前述の搬送経路に案内され、記録
ヘッド14の下を通過する際に画像が記録されて、送りロ
ーラ18,20によって搬送及び排出される。
【0021】上述したように、前記ケース3内に積載収
容されたハガキSの給送方向上流部最下面に当接し、該
ハガキSを上方に付勢しその位置に保持するためのヒッ
プアップバネ23を設けることにより、積載されたハガキ
Sは尻下がりとなることなく、給送ローラ8により給送
される際には、常に一定の当接角で傾斜面11aに当接す
るので、傾斜面11aを乗り越える際のハガキS1 の湾曲
により十分な弾性力を得ることができ、二枚目以降のハ
ガキSの先端を押さえて、分離を確実に行うことができ
る。更に前記ヒップアップバネ23はハガキSの積載数が
増加する毎に略積載ハガキの厚さ分だけ撓むバネ定数で
あるため、積載ハガキの最上面の位置は常に一定に保た
れ、ケース3の天井に強く押し付けられることによる摩
擦負荷によって給送ローラ8による給送がスムーズにい
かなかったり、或いは蛇行したりすることがなく、安定
した給送が行われる。
【0022】〔第2実施形態〕第2実施形態に係るプリ
ンタについて図面を参照して詳しく説明する。図3、図
5〜図8は第1実施形態に係るプリンタの概略構成を示
す模式断面図であり、図4は前記プリンタの主要部の構
成を示す部分斜視図である。
【0023】尚、本実施形態では、シート材としての普
通ハガキ又は往復ハガキを一枚ずつ供給し、これに記録
を行うプリンタを例示している。また前記普通ハガキの
サイズは 100mm(Lt )× 148(W)、前記往復ハガ
キのサイズは 200mm(Lt2)× 148(W2 )であり、
普通ハガキ又は往復ハガキの積載に対しては、装置本体
に対して引き出し収納可能な引き出し部材を設けて対応
している。また、前記引き出し部材の所定位置にバネ部
材としてのヒップアップバネ、補助バネ部材としてのバ
ックアップバネを設けている。以下にその構成を詳しく
説明する。
【0024】図3において、31は上ケース、32は下ケー
ス、33はハガキを積載収納するストッカを構成するミド
ルケースである。このケース33の両サイドの壁には後述
の積載台35の回転中心となる突起34,34が設けられてい
る。35は積載台であり、前記ケース33の両側壁に設けた
突起34,34に回動自在に支持され、給送ローラ当接部37
が後述の給送ローラ38に当接するように両サイドをバネ
40,40で上方向へ付勢されている。38は給送ローラであ
り、給送時には軸39への動力伝達により図中矢印方向に
回転し、ハガキを後述の記録ヘッド44の方向へ給送す
る。41は分離傾斜面41aを有する分離部材であり、前記
給送ローラ38近傍の下流部に配設されている。42は弾性
を有するガイド板43とにより搬送経路を構成するガイド
板であり、後述の記録ヘッド44に対向する位置に配設さ
れている。44は記録ヘッドであり、摺動軸47上を搬送方
向と直交する幅方向に往復移動するキャリッジ上45に搭
載されている。尚、本実施形態では、シート材としての
ハガキにインクを吐出して像を記録形成するインクジェ
ット方式の記録ヘッドを用いている。48,50は送りロー
ラであり、前記給送ローラ38により送られてきたハガキ
の搬送及び排出を行うものである。この送りローラ48,
50は、一方の送りローラ48の軸49の両端がバネ52,52に
より他方の送りローラ50の軸51の方向へ付勢されている
ので、所定の圧力でハガキを挟み込みながら搬送及び排
出を行う。
【0025】57は装置本体に対して引き出し収納可能な
引き出し部材であり、下ケース32の下部に収納されてお
り、両サイドを引き出し方向にガイドされて装置本体の
後方に引き出し可能となっている。59はリミッタ突起で
あり、前記引き出し部材57の引き出し時にストッパ58と
当接し、該引き出し部材57の引き出し位置を規制するも
のである。この引き出し部材57には、バネ部材としての
ヒップアップバネ53と補助バネ部材としてのバックアッ
プバネ55が所定位置に配置されている。
【0026】図3及び図4に示すように、前記ヒップア
ップバネ53は、捩じりコイル部53aが引き出し部材57上
に設けた突起57a,57aに軸支されており、積載台35に
積載されるハガキの後部(給送方向上流部)を上方へ付
勢して、該ハガキが尻下がりになるのを防止している。
またヒップアップバネ53は、その付勢部53b先端が給送
方向上流側から下流側に向かってハガキの挿入方向斜め
上方に延出しているので、ハガキ挿入時にハガキの挿入
を邪魔することなく、スムーズに挿入することができ
る。更にヒップアップバネ53は、捩じりコイル部53aを
介して付勢部53bとは反対側の固定部53cが引き出し部
材57上の係止部材57bにより係止された状態で、捩じり
コイル部53aが引き出し部材57上に設けた突起57a,57
aに挿通され軸支されている。
【0027】また前記バックアップバネ55は、捩じりコ
イル部55aが引き出し部材57上に設けた支軸63に軸支さ
れており、前記引き出し部材57の収納位置においては押
さえ部材56の下側に収納されて機能せず、前記引き出し
部材57の引き出し位置においては飛び出して、前記ヒッ
プアップバネ53によるハガキの付勢を補助する。また前
記バックアップバネ55を収納するための押さえ部材56は
積載台35の中央後部付近に設けられており、前記積載台
35における押さえ部材56の対応位置にはコ字状の逃げ部
35aが設けられている。
【0028】次に前記引き出し部材57の収納位置におけ
る普通ハガキの積載状態、及び前記引き出し部材57の引
き出し位置における往復ハガキの積載状態について詳し
く説明する。
【0029】先ず、引き出し部材57の収納位置における
普通ハガキの積載状態について説明する。図5におい
て、積載台35に積載された普通ハガキSは、積載台35の
給送ローラ当接部37によって上方向に付勢され、最上面
の普通ハガキS1 が給送ローラ38に圧接されている。ま
た、また、最下面の普通ハガキSn の後部(給送方向上
流部)は前記ヒップアップバネ53により上方に付勢され
図に示す如き位置に保持されるが、該バネ53のバネ定数
は普通ハガキ一枚の重量によりかかる下方向への力F1
(g)、即ち下式による力F1 (g)により普通ハガ
キ一枚の厚さ分(本実施形態では約 220μm)だけ撓む
ように設定してあるので、最上面の普通ハガキS1 は常
に一定の姿勢(給送方向と略平行となる姿勢)で保持さ
れ、結果的に給送ローラ38により給送される際の傾斜面
41aへの当接角は一定となる。
【0030】 F1 ≒(2.8×(Lt1−2×Lf1)/Lt1)/Lg1 ……
【0031】従って、図6において、給送ローラ38の回
転動作により給送される際に、最上面の普通ハガキS1
は、傾斜面41aを湾曲して乗り越える際の弾性により二
枚目以降の普通ハガキSの先端をおさえるので、前記普
通ハガキS1 は二枚目以降の普通ハガキSから確実に分
離される。そして、前記普通ハガキS1 は二枚目以降の
普通ハガキSから分離された後、弾性を有するガイド板
43により前述の搬送経路に案内され、記録ヘッド44の下
を通過する際に画像が記録されて、送りローラ48,50に
よって搬送及び排出される。
【0032】次に、引き出し部材57の引き出し位置にお
ける往復ハガキの積載状態について説明する。図7にお
いて、引き出し部材57は下面に設けたリミッタ突起59が
ストッパ58に当接する位置まで引き出される。これによ
りバックアップバネ55は押さえ部材56から開放され、ヒ
ップアップバネ53のバネ力をバックアップするために該
ヒップアップバネ53の付勢部53bの略水平な中間部53d
に当接する。尚、このとき、ヒップアップバネ53は付勢
部53bとは反対側の固定部53cが係止部材57bに係止さ
れているので、該ヒップアップバネ53の付勢部53b先端
の高さは引き出し部材57の引き出し前と変わらない。
【0033】図8において、積載台35に積載された往復
ハガキSは、積載台35の給送ローラ当接部37によって上
方向に付勢され、最上面の往復ハガキS1 が給送ローラ
38に圧接されている。また、また、最下面の往復ハガキ
n の後部(給送方向上流部)は前記ヒップアップバネ
53及び該ヒップアップバネ53の略水平な中間部53dに当
接したバックアップバネ55の合成のバネ力により上方に
付勢され図に示す如き位置に保持されるが、該バネ53,
55の合成のバネ定数は往復ハガキ一枚の重量によりかか
る下方向への力F2 (g)、即ち下式による力F
2 (g)により往復ハガキ一枚の厚さ分(本実施形態で
は約 220μm)だけ撓むように設定してあるので、最上
面の往復ハガキS1 は常に一定の姿勢(給送方向と略平
行となる姿勢)で保持され、結果的に給送ローラ38によ
り給送される際の傾斜面41aへの当接角は一定となる。
【0034】 F2 ≒(5.6×(Lt2−2×Lf2)×Lt2/(2×Lg2)) ……
【0035】従って、給送ローラ38の回転動作により給
送される際に、最上面の往復ハガキS1 は、傾斜面41a
を湾曲して乗り越える際の弾性により二枚目以降の往復
ハガキSの先端をおさえるので、前記往復ハガキS1
二枚目以降の往復ハガキSから確実に分離される。そし
て、前記往復ハガキS1 は二枚目以降の往復ハガキSか
ら分離された後、弾性を有するガイド板43により前述の
搬送経路に案内され、記録ヘッド44の下を通過する際に
画像が記録されて、送りローラ48,50によって搬送及び
排出される。
【0036】上述したように、ハガキを積載する際に前
記引き出し部材57を引き出した時には前記バックアップ
バネ55が収納位置から飛び出して前記ヒップアップバネ
53によるハガキの付勢を補助し、更にハガキの積載数が
増加する毎に略積載ハガキの厚さ分だけ撓む合成のバネ
定数であるため、積載ハガキが普通ハガキ又は往復ハガ
キであっても、該ハガキの最上面の位置は常に一定に保
たれ、且つ該ハガキ先端は常に一定の当接角で傾斜面11
aに当接するので、該傾斜面11aを乗り越える際のハガ
キの湾曲による十分な弾性力を得ることができ、二枚目
以降のハガキの先端を押さえて、分離を確実に行うこと
ができる。また、ケース3の天井に押し付けられること
による摩擦負荷によって給送ローラ8による給送がスム
ーズにいかなかったり、或いは蛇行したりすることがな
く、安定した給送が行われる。
【0037】〔他の実施形態〕前述した実施形態では、
画像処理装置としてプリンタを例示し、このプリンタの
シート材供給装置に本発明を適用した形態について説明
したが、これに限定されるものではなく、例えば複写
機、ファクシミリ等の他の画像処理装置のシート材供給
装置に本発明を適用しても同様の効果を得ることができ
る。
【0038】また前述した実施形態では、記録方式とし
てインクジェット方式を例示したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えば電子写真方式、熱転写方
式、感熱方式、ワイヤドット方式等の記録方式、或いは
それ以外の記録方式であっても良い。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記ストッカ内に積載収容されたシート材の給送方向上
流部最下面に当接し、該シート材を上方に付勢しその位
置に保持するためのバネ部材を設けているため、積載さ
れたシート材は尻下がりとなることなく、給送ローラに
より給送される際には、常に一定の当接角で傾斜面に当
接するので、該傾斜面を乗り越える際のシート材の湾曲
により十分な弾性力を得ることができ、二枚目以降のシ
ート材の先端を押さえて、分離を確実に行うことができ
る。更に前記バネ部材はシート材の積載数が増加する毎
に略積載シート材の厚さ分だけ撓むバネ定数であるた
め、積載シート材の最上面の位置は常に一定に保たれ、
ストッカの天井に強く押し付けられることによる摩擦負
荷によって給送ローラによる給送がスムーズにいかなか
ったり、或いは蛇行したりすることがなく、安定した給
送が行われる。
【0040】また、シート材を積載する際に前記引き出
し部材を引き出した時には前記補助バネ部材が収納位置
から飛び出して前記バネ部材によるシート材の付勢を補
助し、更に前記補助バネ部材と前記バネ部材はシート材
の積載数が増加する毎に略積載シート材の厚さ分だけ撓
む合成のバネ定数であるため、積載シート材が例えば普
通ハガキ又は往復ハガキであっても、該シート材の最上
面の位置は常に一定に保たれ、且つ該シート材先端は常
に一定の当接角で傾斜面に当接するので、該傾斜面を乗
り越える際のシート材の湾曲による十分な弾性力を得る
ことができ、二枚目以降のシート材の先端を押さえて、
分離を確実に行うことができる。また、ストッカの天井
に押し付けられることによる摩擦負荷によって給送ロー
ラによる給送がスムーズにいかなかったり、或いは蛇行
したりすることがなく、安定した給送が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るプリンタの概略構成を示す
模式断面図である。
【図2】前記プリンタのハガキ積載状態を示す模式断面
図である。
【図3】第2実施形態に係るプリンタ(引き出し部材の
収納状態)の概略構成を示す模式断面図である。
【図4】第2実施形態に係るプリンタの主要部の構成を
示す部分断面図である。
【図5】前記プリンタの普通ハガキ積載状態を示す模式
断面図である。
【図6】前記プリンタの普通ハガキ分離状態を示す模式
断面図である。
【図7】第2実施形態に係るプリンタ(引き出し部材の
引き出し状態)の概略構成を示す模式断面図である。
【図8】前記プリンタの往復ハガキ積載状態を示す模式
断面図である。
【符号の説明】
S,S1 ,Sn …ハガキ 1,31…上ケース 2,32…下ケース 2a…突起 2b…係止部材 3,33…ミドルケース 4,34…突起 5,35…積載台 7,37…給送ローラ当接部 8,38…給送ローラ 9,39…軸 10,22,40,52…バネ 11,41…分離部材 11a,41a…分離傾斜面 12,13,42,43…ガイド板 14,44…記録ヘッド 15,45…キャリッジ 17,47…摺動軸 18,20,48,50…送りローラ 19,21,49,51…軸 23,53…ヒップアップバネ 23a,53a…捩じりコイル部 23b,53b…付勢部 23c,53c…固定部 35a…逃げ部 53d…中間部 55…バックアップバネ 55a…捩じりコイル部 56…押さえ部材 57…引き出し部材 57a…突起 57b…係止部材 58…ストッパ 59…リミッタ突起 63…支軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚のシート材を積載収容することの
    可能なストッカと、 前記ストッカ内に積載収容されたシート材の最下面に当
    接し、該シート材を上方に付勢する積載台と、 前記積載台により上方に付勢されたシート材の最上面に
    当接し、該シート材を給送する給送ローラと、 前記ストッカ内に積載収容されたシート材の給送方向上
    流部最下面に当接し、該シート材を上方に付勢しその位
    置に保持するためのバネ部材と、 を有することを特徴とするシート材供給装置。
  2. 【請求項2】 前記バネ部材は、シート材の積載数に対
    応して略積載シート材の厚さ分だけ撓むバネ定数を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のシート材供給装
    置。
  3. 【請求項3】 複数枚のシート材を積載収容することの
    可能なストッカと、 前記ストッカ内に積載収容されたシート材の最下面に当
    接し、該シート材を上方に付勢する積載台と、 前記積載台により上方に付勢されたシート材の最上面に
    当接し、該シート材を給送する給送ローラと、 装置本体に対して引き出し収納可能な引き出し部材と、 前記引き出し部材に取り付けられ、前記ストッカ内に積
    載収容されたシート材の給送方向上流部最下面に当接
    し、該シート材を上方に付勢しその位置に保持するため
    のバネ部材と、 前記引き出し部材の収納位置においては収納され、前記
    引き出し部材の引き出し位置においては飛び出して、前
    記バネ部材によるシート材の付勢を補助する補助バネ部
    材と、 を有することを特徴とするシート材供給装置。
  4. 【請求項4】 前記引き出し部材の引き出し位置におい
    て前記バネ部材と前記補助バネ部材は、シート材の積載
    数に対応して略積載シート材の厚さ分だけ撓む合成のバ
    ネ定数を有することを特徴とする請求項3に記載のシー
    ト材供給装置。
  5. 【請求項5】 前記給送ローラにより給送されたシート
    材を最上位から一枚ずつ分離する傾斜面を有する分離部
    材を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項4の
    何れか1項に記載のシート材供給装置。
  6. 【請求項6】 前記積載台と前記バネ部材によって上方
    に付勢された積載シート材の位置は、その最上面がシー
    ト材の給送方向と略平行となることを特徴とする請求項
    1〜請求項4の何れか1項に記載のシート材供給装置。
  7. 【請求項7】 前記シート材は普通ハガキ又は往復ハガ
    キである請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のシー
    ト材供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7の何れか1項に記載
    のシート材供給装置を備えていることを特徴とする画像
    処理装置。
JP25131496A 1996-09-24 1996-09-24 シート材供給装置及び画像処理装置 Pending JPH10101233A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109605933A (zh) * 2018-12-17 2019-04-12 安徽本色印刷有限公司 一种uv印刷用纸板烘干装置及其印刷方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109605933A (zh) * 2018-12-17 2019-04-12 安徽本色印刷有限公司 一种uv印刷用纸板烘干装置及其印刷方法

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