JPH10100925A - 車両用ヨーレイト推定装置 - Google Patents

車両用ヨーレイト推定装置

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JPH10100925A
JPH10100925A JP26004096A JP26004096A JPH10100925A JP H10100925 A JPH10100925 A JP H10100925A JP 26004096 A JP26004096 A JP 26004096A JP 26004096 A JP26004096 A JP 26004096A JP H10100925 A JPH10100925 A JP H10100925A
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貴志 太田
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一弥 早舩
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カルマンフィルタを利用して前後加速度を補
正する車両用ヨーレイト推定装置に関し、温度変化や経
時変化等によりヨーレイトセンサの出力値が変化しても
高精度なヨーレイト情報を得られるようにする。 【解決手段】 車両のヨーレイトを検出するヨーレイト
センサ61と、該車両から地磁気を検出する地磁気セン
サ62と、ヨーレイトセンサ61及び地磁気センサ62
の各検出値を処理してヨーレイト推定値を出力するカル
マンフィルタ63とをそなえ、カルマンフィルタ63
を、ヨーレイト推定値を地磁気検出値で補正してこれを
時間積分した値と地磁気検出値との偏差を算出し、この
偏差の時間積分値にゲインK1を乗算した値により、ヨ
ーレイト検出値を補正してヨーレイト推定値を算出する
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ヨーレイト
推定装置に関し、特に、カルマンフィルタを利用してヨ
ーレイトを補正する、車両用ヨーレイト推定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車に関して、ナビゲータシス
テムをはじめとしたドライバをアシストするための種々
の技術が開発されており、さらには、ドライバに代わっ
て自動的に運転操作を行なう自動運転に関する技術開発
も進められている。ドライバによる運転操作は、道路状
況や車両の走行状況を把握しながら、これらの把握した
道路状況や走行状況に応じて車速を制御したり操舵を行
なったりしており、自動運転では、このような各種機能
をコンピュータ化したり機械化したりする必要がある。
【0003】例えば車両の速度や走行方向を自動的に制
御するには、ドライバに変わってスロットル操作やブレ
ーキ操作やステアリング操作を行なう機械的な機能(即
ち、スロットルアクチュエータやブレーキアクチュエー
タやステアリングアクチュエータ)が必要なことは勿論
であるが、これらのアクチュエータの作動を制御するた
めの種々の機能が必要になる。
【0004】また、車両の走行状況を把握するには、車
両に種々のセンサを設けることが必要になるが、これら
のセンサの一つに、車両のヨーレイトを検出するヨーレ
イトセンサがある。このヨーレイトセンサでは、車両の
旋回状態を知ることができ、また、ヨーレイトセンサの
検出値を積算(時間積分)することで、車両の方位を推
定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヨーレイト
センサは、加速度センサ等と同様に、一般に、ヨー方向
への動きを感知してこれを電圧に変換して出力する構成
になっており、例えば左回転方向のヨー運動を正方向と
し右回転方向のヨー運動を負方向とすると、中立点(即
ち、ヨーレイトが0)の出力電圧値をV2とすると、右
回転方向(負方向)のヨー運動時の出力電圧V1は中立
点出力電圧値V2よりも低く(即ち、V1<V2)、左
回転方向(正方向)のヨー運動時の出力電圧V3は中立
点出力電圧値V2よりも高く(即ち、V2<V3)な
る。
【0006】しかしながら、この中立点での出力電圧値
が常にV2とは限らず、種々の要因で変化する。つま
り、この中立点の電圧値には一般に経時変化(DCオフ
セット)による変化が生じるようになる。また、ヨーレ
イトセンサは加速度センサ等と同様に一般に温度影響を
受けやすく、同じヨーレイトに対しても、高温の雰囲気
下では出力電圧値が高くなり、逆に、低温の雰囲気下で
は出力電圧値が低くなるなど、温度によって出力値が変
化してしまう。
【0007】そこで、このような経時変化(DCオフセ
ット)や温度対応変化(温度ドリフト)を補正すること
が必要になる。例えば特開平6−174741号公報に
は、車両のヨーレイト検出値を累積していけば本来は0
になるとの仮定のうえで、ヨーレイトセンサの中立点補
正を行なう技術が開示されている。しかしながら、車両
のヨーレイト検出値を累積すれば必ず0になるとは限ら
ず、中立補正の精度は満足できるものではない。
【0008】また、特開平7−2131号公報には、車
両の直進走行時におけるヨーレイトセンサの出力値がヨ
ーレイト0の中立点となるように補正を行なう技術が開
示されている。しかしながら、車両の直進走行を精度良
く判定することは困難であり、やはり、中立補正の精度
は満足できるものではない。また、停止時におけるヨー
レイトセンサの出力値がヨーレイト0の中立点となるよ
うに補正を行なう手法も考えられるが、走行中には補正
が行なえず、走行時に生じる中立点変動には対応するこ
とができない。
【0009】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、温度変化や経時変化等によりヨーレイトセンサの
出力値が変化しても高精度なヨーレイト情報を得られる
ようにした、車両用ヨーレイト推定装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両用ヨーレイト推定装置は、車両のヨーレ
イトを検出するヨーレイトセンサと、該車両から地磁気
を検出する地磁気センサと、該ヨーレイトセンサ及び該
地磁気センサの各検出値を処理してヨーレイト推定値を
出力するカルマンフィルタとをそなえ、該カルマンフィ
ルタが、該ヨーレイト推定値を地磁気検出値で補正して
これを時間積分した値と該地磁気センサで検出された地
磁気検出値との偏差を算出し、この偏差の時間積分値に
第1ゲインK1を乗算した値により、該ヨーレイトセン
サによるヨーレイト検出値を補正して該ヨーレイト推定
値を算出するように構成されていることを特徴としてい
る。
【0011】請求項2記載の本発明の車両用ヨーレイト
推定装置は、車両のヨーレイトを検出するヨーレイトセ
ンサと、該車両の左右の車輪速を検出する車輪速センサ
と、該車輪速センサで検出された左右車輪速から該車両
のヨーレイトを算出するヨーレイト算出手段と、該ヨー
レイトセンサによるヨーレイト検出値及び該ヨーレイト
算出手段によるヨーレイト算出値を処理してヨーレイト
推定値を出力するカルマンフィルタとをそなえ、該カル
マンフィルタが、該ヨーレイト検出値を該ヨーレイト検
出値に関する時間積分値で補正しこの補正後の値を所定
係数により係数倍して出力する第1処理部と、該ヨーレ
イト算出値を該ヨーレイト検出値及び該ヨーレイト算出
値に関する時間積分値で補正して出力する第2処理部
と、 該第1処理部からの出力値と該第2処理部からの
出力値とを予め設定された比で加重平均し、この加重平
均値を時間積分処理してヨーレイト推定値として出力す
る第3処理部とから構成されていることを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。まず、第1実施形態について
説明すると、図1,図2は本発明の第1実施形態として
の車両用ヨーレイト推定装置に関して示すものである。
この車両用ヨーレイト推定装置は、図1に示すように、
車両のヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ61と、
車両から地磁気を検出する地磁気センサ62と、ヨーレ
イトセンサ61及び地磁気センサ62の各検出値を処理
してヨーレイト推定値を出力するカルマンフィルタ63
とをそなえて構成される。なお、地磁気センサ62で検
出される地磁気検出値は、車両の基準方向(例えば車体
前方)の方位角に相当するもので、方位角センサとも称
することができる。
【0013】カルマンフィルタ63は、車両のヨーレイ
トの時間積分値(以下、時間積分値を単に積分値とい
う)が、車両から検出される地磁気、即ち、車両の基準
方向(車体前方)の方位に対応することに着目して用い
られている。このカルマンフィルタ63は、ヨーレイト
補正量K1・Cを算出して、このヨーレイト補正量K1
・Cによりヨーレイトセンサ61で検出されたヨーレイ
ト検出値YRI を補正してヨーレイト推定値(補正後ヨ
ーレイト)YRO を算出するヨーレイト推定値算出部6
3Aと、このヨーレイト推定値YRO に基づいてヨーレ
イト補正量K1・Cを求めるための方位角推定値DO
算出する方位角推定部63Bとをそなえている。
【0014】つまり、カルマンフィルタ63は、加算機
能(加算部)64,65と、偏差算出機能(偏差算出
部)66と、時間積分機能(積分部)67,68と、重
み付け機能(ゲイン乗算部)69,70とから構成され
て、ヨーレイト推定値算出部63Aは、積分部67とゲ
イン乗算部69と加算部64とから構成され、方位角推
定部63Bは、加算部65と積分部68と偏差算出部6
6とゲイン乗算部70とから構成されている。
【0015】そして、ヨーレイト推定値算出部63Aで
は、加算部64に、ヨーレイトセンサ61からの検出値
YRI と、後述するようにして算出した補正量(K1・
C)とを入力され、これらYRI ,(K1・C)を加算
して、この算出値を車両のヨーレイト推定値YRO とし
て出力するようになっている。補正量(K1・C)は、
後述する方位角推定値D0 と方位角検出値DI との差
(DI −D0 )を積分部67で時間積分(以下、単に積
分という)して得られる値Cを、ゲイン乗算部69で第
1ゲインK1を乗算して得られる。なお、方位角推定値
0 と方位角検出値DI との差(DI −D0 )は偏差算
出部66で算出される。
【0016】方位角推定部63Bでは、偏差算出部66
で算出された方位角推定値D0 と方位角検出値DI との
差(DI −D0 )を、ゲイン乗算部70で第2ゲインK
2を乗算し、これにより得られる値〔K2・(DI −D
0 )〕とヨーレイト推定値YRO とを加算部64で加算
して和YRO ′〔=YRO +K2・(DI −D0 )〕を
得て、この値YRO ′を積分部68で積分した値を方位
角推定値D0 として出力するようになっている。
【0017】ところで、第1ゲインK1及び第2ゲイン
K2は、それぞれ次式(1),(2)で設定される。 K1=(2πf)2 ・・・(1) K2=2√2πf ・・・(2) なお、fは、ヨーレイトの変動周波数域の所定の周波数
である。
【0018】このようなカルマンフィルタ63では、検
出値YRI ,DI のうち、各ゲインK1,K2の値の設
定値に対応する所定周波数f以下の変動成分が取り除か
れるようになる。すなわち、ヨーレイト検出値のうちの
周波数fよりも高い周波数の変動成分のみを取り出すこ
とができるようになっている。ここで、周波数fを説明
する。
【0019】つまり、ヨーレイトセンサ61で検出され
出力される車両のヨーレイトYRIの値(出力電圧)の
変化は、車体のヨーイングによるものの他に、前述のよ
うに温度変化や経時変化によるセンサ出力の特性の変化
等に起因して発生する。ヨーレイトセンサ61の検出値
(出力電圧)の変化を周波数分析すると、例えば図2に
示すような特性が現れる。
【0020】この図2は、ヨーレイトセンサ61の検出
値(出力電圧)をフーリエ変換した場合に想定される理
論上の特性であり、横軸に周波数(右側ほど高周波数)
f、縦軸にスペクトル量(上側が大)をとっている。周
波数が大きいのは、ヨーレイトセンサ61の出力電圧が
急激に変化する場合に相当し、逆に、周波数が小さいの
は、ヨーレイトセンサ61の出力電圧が緩やかに変化す
る場合に相当する。
【0021】例えば経時変化によるセンサ出力の変化
(DCオフセット)は極めて緩慢であり、図2にで示
すように極めて低い周波数に集中する。そして、温度変
化によるセンサ出力の変化(温度ドリフト)は経時変化
(DCオフセット)よりも速やかではあるがそれでもや
や緩慢であり、図2にで示すようにやや低い周波数領
域に発生する。そして、車体のヨーインクによるセンサ
出力の変化は最も急激であり、図2にで示すように高
い周波数領域に発生する。
【0022】このようなヨーレイト検出値の変動周波数
のうちの所定の周波数f(これを、fnとする)を設定
し、この所定の周波数fnから前記式(1),(2)に
より、第1ゲインK1及び第2ゲインK2を設定するの
である。ここでは、図2に示すように、所定周波数fと
して周波数f1を設定すると、第1ゲインK1及び第2
ゲインK2は次のように設定されている。
【0023】 K1=(2πf1)2 ・・・(1′) K2=2√2πf1 ・・・(2′) このようなゲイン設定により、ヨーレイト検出値の変動
周波数のうち、DCオフセットのよるものと温度ドリ
フトによるものとが取り除かれるようになり、経時変
化や温度変化に影響されないヨーレイトYRO が得られ
るようになっているのである。
【0024】本発明の第1実施形態としての車両用ヨー
レイト推定装置は、上述のように構成されているので、
ヨーレイトセンサ61で検出されたヨーレイト検出値の
変動周波数のうち、DCオフセットのよるものと温度
ドリフトによるものとが取り除かれるようになり、経
時変化や温度変化に関する中立点補正が行なわれること
になり、経時変化や温度変化に影響されないヨーレイト
推定値YRO が得られる利点がある。
【0025】また、このヨーレイト推定値YRO を利用
して方位角推定部63Bで得られる方位角推定値D
0 も、検出値の変動周波数のうち、DCオフセットのよ
るものと温度ドリフトによるものとが取り除かれる
ようになり、経時変化や温度変化に影響されない方位角
推定値DO が得られる利点がある。また、本装置では、
第1ゲインK1及び第2ゲインK2の設定にかかる所定
周波数fnの設定によって、望みの周波数領域について
フィルタリングすることもできる。
【0026】このような本装置によれば、一般的な1次
フィルタの処理に比べて、推定値の遅れが減少し、安定
した推定結果が得られるようになり、特に、極低車速時
の推定値の精度向上に寄与しうるものと考えられる。次
に、第2実施形態について説明すると、図3は本発明の
第2実施形態としての車両用ヨーレイト推定装置に関し
て示すものである。
【0027】この車両用ヨーレイト推定装置は、図3に
示すように、車両のヨーレイトを検出するヨーレイトセ
ンサ61と、車両の左右の車輪速を検出する車輪速セン
サ71と、車輪速センサ71で検出された左右車輪速か
ら車両のヨーレイトを算出するヨーレイト算出手段72
と、ヨーレイトセンサ61により検出されたヨーレイト
検出値YRI 及びヨーレイト算出手段71により算出さ
れたヨーレイト算出値CYRI を処理してヨーレイト推
定値YRO を出力するカルマンフィルタ73とをそなえ
て構成される。なお、ヨーレイト算出手段71では、検
出された左右の車輪速の差と車両のトレッド幅等とから
ヨーレイトを算出するが、さらに、操舵角の検出値等を
考慮して精度良く算出してもよい。
【0028】カルマンフィルタ73は、ヨーレイトセン
サで検出されたヨーレイト検出値を、左右の車輪速から
求められるヨーレイト算出値で補正するように構成され
ている。このカルマンフィルタ73は、ヨーレイト検出
値YRI をヨーレイト検出値YRI に関する時間積分値
C1で補正しこの補正後の値(YRI +C1)を所定係
数k1により係数倍(k1倍)して出力する第1処理部
73Aと、ヨーレイト算出値CYRI をヨーレイト検出
値YRI 及び該ヨーレイト算出値CYRI に関する時間
積分値C2で補正して出力する第2処理部73Bと、第
1処理部73Aからの出力値〔k1・(YRI +C
1)〕と第2処理部73Bからの出力値(CYRI +C
2)加重平均し、この加重平均値を時間積分処理してヨ
ーレイト推定値YRO として出力する第3処理部73C
とから構成されている。
【0029】つまり、カルマンフィルタ73は、偏差算
出機能(偏差算出部)74,75と、加算機能(加算
部)76と、時間積分機能(積分部)77,78と、重
み付け機能(ゲイン乗算部)79,80,81とから構
成されて、第1処理部73Aは、偏差算出部74とゲイ
ン乗算部79と積分部77とから構成され、第2処理部
73Bは、偏差算出部75により構成され、第3処理部
73Cは、ゲイン乗算部80,81と加算部76と積分
部78とから構成されている。
【0030】そして、第1処理部73Aでは、偏差算出
部74で、ヨーレイト検出値(ヨーレイトセンサ検出
値)YRI から、ヨーレイト検出値YRI に関する積分
値(補正量)C1を減算して補正し、この補正後の値
(YRI +C1)をゲイン乗算部79で所定係数k1に
より係数倍(k1倍)して得られる算出値〔k1・(Y
I +C1)〕を出力する。また、補正量C1は、この
算出値〔k1・(YRI +C1)〕を積分部77で積分
して得られる。
【0031】第2処理部73Bでは、偏差算出部75
で、ヨーレイト算出値(左右車輪速差から求めたヨーレ
イト)CYRI から、ヨーレイト算出値検出値CYRI
に関する積分値(補正量)C2を減算して補正し、算出
値(CYRI −C2)を出力する。なお、補正量C2
は、後述するヨーレイト推定値(補正後ヨーレイト)Y
O である。
【0032】第3処理部73Cでは、ゲイン乗算部80
で第1処理部73Aからの出力値〔k1・(YRI +C
1)〕に係数k2(ただし、0<k2<1)を乗算し
て、この一方で、ゲイン乗算部81で第2処理部73B
からの算出値(CYRI −C2)に係数(1−k2)を
乗算して、加算部76で、これらの出力値〔即ち、値k
2・k1・(YRI +C1)及び値(1−k2)・(C
YRI −C2)〕を加算する。つまり、ゲイン乗算部8
0,81及び加算部76では、第1処理部73Aからの
出力値〔k1・(YRI +C1)〕と第2処理部73B
からの出力値(CYRI −C2)とを、加重比k2:
(1−k2)で加重平均することになる。そして、こA
して得られる加重平均値k2・k1・(YRI +C1)
+(1−k2)・(CYRI −C2)〕を積分部78で
積分することで、ヨーレイト推定値(補正後ヨーレイ
ト)YRO を得る。
【0033】本発明の第2実施形態としての車両用ヨー
レイト推定装置は、上述のように構成されているので、
係数(ゲイン)k1,係数(加重比に関するゲイン)K
2を適宜設定することで、ヨーレイトセンサ61で検出
されたヨーレイト検出値を左右車輪速差に基づいて算出
されるヨーレイト算出値で補正することができ、例えば
経時変化や温度変化に関する中立点補正を行ない、経時
変化や温度変化に影響されないヨーレイト推定値YRO
を得られるようにすることができる利点がある。
【0034】なお、このような本発明の車両用ヨーレイ
ト推定装置は、車両の走行状況を把握する手段の一つと
して利用することができ、例えば車両用ナビゲーション
システムや、車両の自動運転制御等に活用することがで
きる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用ヨーレイト推定装置によれば、地磁気セン
サの検出値を利用しながらヨーレイト検出値をフィルタ
リングするという簡素な構成により、ヨーレイト検出値
の中の不要な周波数成分を取り除くことが可能になり、
例えば経時変化や温度変化に関する中立点補正が精度良
く行なって、車両におけるヨーレイトの推定精度を向上
しうる利点がある。
【0036】以上詳述したように、請求項2記載の本発
明の車両用ヨーレイト推定装置によれば、左右車輪速セ
ンサの検出値に基づいたヨーレイト算出値を利用しなが
らヨーレイト検出値をフィルタリングするという簡素な
構成により、ヨーレイト検出値の中の不要な周波数成分
を取り除くことが可能になり、例えば経時変化や温度変
化に関する中立点補正を精度良く行なうことができるよ
うになって、車両におけるヨーレイトの推定精度を向上
しうる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての車両用ヨーレイ
ト推定装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての車両用ヨーレイ
ト推定装置のゲイン設定を説明する図である。
【図3】本発明の第2実施形態としての車両用ヨーレイ
ト推定装置の構成を模式的に示すブロック図である。
【符号の説明】
61 ヨーレイトセンサ 62 地磁気センサ(方位角センサ) 63 カルマンフィルタ 63A ヨーレイト推定値算出部 63B 方位角推定部 64,65 加算部 66 偏差算出部 67,68 積分部 69,70 ゲイン乗算部 71 車輪速センサ 72 ヨーレイト算出手段 73 カルマンフィルタ 73A 第1処理部 73B 第2処理部 73c 第3処理部 74,75 偏差算出機能(偏差算出部) 76 加算機能(加算部) 77,78 時間積分機能(積分部) 79,80,81 重み付け機能(ゲイン乗算部) K1 第1ゲイン K2 第2ゲイン k1 所定係数(ゲイン) k2 ゲイン(加重比に関するゲイン)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のヨーレイトを検出するヨーレイト
    センサと、 該車両から地磁気を検出する地磁気センサと、 該ヨーレイトセンサ及び該地磁気センサの各検出値を処
    理してヨーレイト推定値を出力するカルマンフィルタと
    をそなえ、 該カルマンフィルタが、 該ヨーレイト推定値を地磁気検出値で補正してこれを時
    間積分した値と該地磁気センサで検出された地磁気検出
    値との偏差を算出し、この偏差の時間積分値に第1ゲイ
    ンK1を乗算した値により、該ヨーレイトセンサによる
    ヨーレイト検出値を補正して該ヨーレイト推定値を算出
    するように構成されていることを特徴とする、車両用ヨ
    ーレイト推定装置。
  2. 【請求項2】 車両のヨーレイトを検出するヨーレイト
    センサと、 該車両の左右の車輪速を検出する車輪速センサと、 該車輪速センサで検出された左右車輪速から該車両のヨ
    ーレイトを算出するヨーレイト算出手段と、 該ヨーレイトセンサによるヨーレイト検出値及び該ヨー
    レイト算出手段によるヨーレイト算出値を処理してヨー
    レイト推定値を出力するカルマンフィルタとをそなえ、 該カルマンフィルタが、 該ヨーレイト検出値を該ヨーレイト検出値に関する時間
    積分値で補正しこの補正後の値を所定係数により係数倍
    して出力する第1処理部と、 該ヨーレイト算出値を該ヨーレイト検出値及び該ヨーレ
    イト算出値に関する時間積分値で補正して出力する第2
    処理部と、 該第1処理部からの出力値と該第2処理部からの出力値
    とを予め設定された比で加重平均し、この加重平均値を
    時間積分処理してヨーレイト推定値として出力する第3
    処理部とから構成されていることを特徴とする、車両用
    ヨーレイト推定装置。
JP26004096A 1996-09-30 1996-09-30 車両用ヨーレイト推定装置 Expired - Fee Related JP3201282B2 (ja)

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