JPH10100655A - 自動車用空調装置のクーリングユニット - Google Patents
自動車用空調装置のクーリングユニットInfo
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- JPH10100655A JPH10100655A JP8254938A JP25493896A JPH10100655A JP H10100655 A JPH10100655 A JP H10100655A JP 8254938 A JP8254938 A JP 8254938A JP 25493896 A JP25493896 A JP 25493896A JP H10100655 A JPH10100655 A JP H10100655A
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- Mechanical Engineering (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両衝突時における乗員防護の安全性を高め
たクーリングユニットを提供する。 【解決手段】 空調空気を冷却する蒸発器３を、樹脂製
ケース１、２内に車両前後方向に対して斜めとなるよう
に傾斜配置し、車両衝突時に、ケース１、２に対して、
車両後方側から衝撃力が加わることにより、蒸発器３が
車両前方側へ回動可能としている。これにより、車両衝
突時に、乗員が車両前方側へ移動してケース１、２に衝
突しても、蒸発器３の車両前方側への回動により人体へ
の衝撃力を低減でき、人体への影響を最小限に止めるこ
とができるので、衝突時における乗員の安全性を高める
ことができる。
たクーリングユニットを提供する。 【解決手段】 空調空気を冷却する蒸発器３を、樹脂製
ケース１、２内に車両前後方向に対して斜めとなるよう
に傾斜配置し、車両衝突時に、ケース１、２に対して、
車両後方側から衝撃力が加わることにより、蒸発器３が
車両前方側へ回動可能としている。これにより、車両衝
突時に、乗員が車両前方側へ移動してケース１、２に衝
突しても、蒸発器３の車両前方側への回動により人体へ
の衝撃力を低減でき、人体への影響を最小限に止めるこ
とができるので、衝突時における乗員の安全性を高める
ことができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空調装置
のうち、車室内の計器盤下方部に設置されるクーリング
ユニット内の冷却器（蒸発器）を車両衝突時に回動可能
な固定構造として、乗員の保護を図るものに関する。
のうち、車室内の計器盤下方部に設置されるクーリング
ユニット内の冷却器（蒸発器）を車両衝突時に回動可能
な固定構造として、乗員の保護を図るものに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のクーリングユニットは、
図５に示すように、上下に２分割された樹脂製のケース
１、２を有し、このケース１、２をその内部に収納され
る蒸発器３の外形状に沿った形状に成形し、このケース
１、２にて蒸発器３を挟み込んで固定している。そし
て、クーリングユニットは車室内の助手席側の計器盤下
方部に設置される。
図５に示すように、上下に２分割された樹脂製のケース
１、２を有し、このケース１、２をその内部に収納され
る蒸発器３の外形状に沿った形状に成形し、このケース
１、２にて蒸発器３を挟み込んで固定している。そし
て、クーリングユニットは車室内の助手席側の計器盤下
方部に設置される。
【０００３】また、別のタイプとして、図６に示すよう
に、上下２分割の樹脂製ケース１、２の内壁面と蒸発器
３との間に、上下左右の全域にわたって、数ｍｍ程度の
比較的厚手のスポンジ状弾性部材４を配設し、この弾性
部材４を弾性的に圧縮しながらケース１、２にて蒸発器
３を挟み込み、弾性部材４の弾性反発力にて蒸発器３を
ケース１、２内に固定する構造のものも知られている。
に、上下２分割の樹脂製ケース１、２の内壁面と蒸発器
３との間に、上下左右の全域にわたって、数ｍｍ程度の
比較的厚手のスポンジ状弾性部材４を配設し、この弾性
部材４を弾性的に圧縮しながらケース１、２にて蒸発器
３を挟み込み、弾性部材４の弾性反発力にて蒸発器３を
ケース１、２内に固定する構造のものも知られている。
【０００４】なお、計器盤下方部のスペースを種々な機
器の搭載に有効利用するため、蒸発器３の車両への搭載
姿勢としては、上記前者、後者のいずれのタイプでも、
蒸発器３の長手方向が車両前後方向に向くようになって
いる。
器の搭載に有効利用するため、蒸発器３の車両への搭載
姿勢としては、上記前者、後者のいずれのタイプでも、
蒸発器３の長手方向が車両前後方向に向くようになって
いる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者のもの
では、蒸発器３の外周のほぼ全域を樹脂製のケース１、
２にて保持し固定しているので、クーリングユニット自
体が完全な剛体となる。その結果、車両衝突時に、助手
席の乗員が車両前方に移動して、膝等の部位がクーリン
グユニットに衝突すると、人体に対して大きな衝撃力を
与え、人体に大きな影響を与える恐れがある。
では、蒸発器３の外周のほぼ全域を樹脂製のケース１、
２にて保持し固定しているので、クーリングユニット自
体が完全な剛体となる。その結果、車両衝突時に、助手
席の乗員が車両前方に移動して、膝等の部位がクーリン
グユニットに衝突すると、人体に対して大きな衝撃力を
与え、人体に大きな影響を与える恐れがある。
【０００６】この際、蒸発器３の長手方向が車両前後方
向となるように、蒸発器３の搭載姿勢が設定されている
ので、蒸発器３の長手方向寸法により乗員の車両前後方
向への移動可能量の制限が大となり、上記問題を一層助
長することになる。また、後者のものでは、ケース１、
２と蒸発器３との間に弾性部材４を配設しているもの
の、弾性部材４の厚さは僅か数ｍｍ程度であるので、車
両衝突時に乗員がクーリングユニットに衝突すれば、ク
ーリングユニットは剛体と同じ状態となる。それ故、車
両衝突時に、やはり人体に大きな影響を与える恐れがあ
る。
向となるように、蒸発器３の搭載姿勢が設定されている
ので、蒸発器３の長手方向寸法により乗員の車両前後方
向への移動可能量の制限が大となり、上記問題を一層助
長することになる。また、後者のものでは、ケース１、
２と蒸発器３との間に弾性部材４を配設しているもの
の、弾性部材４の厚さは僅か数ｍｍ程度であるので、車
両衝突時に乗員がクーリングユニットに衝突すれば、ク
ーリングユニットは剛体と同じ状態となる。それ故、車
両衝突時に、やはり人体に大きな影響を与える恐れがあ
る。
【０００７】また、前者、後者のいずれでも、クーリン
グユニットに対して蒸発器３の斜め方向から人体が衝突
したとしても、クーリングユニットのケース１、２内に
蒸発器３が回動し得るだけのスペースが設定されていな
いので、蒸発器３の回動は不可能であり、やはり、クー
リングユニットは剛体となってしまい、人体に大きな影
響を与える恐れがある。
グユニットに対して蒸発器３の斜め方向から人体が衝突
したとしても、クーリングユニットのケース１、２内に
蒸発器３が回動し得るだけのスペースが設定されていな
いので、蒸発器３の回動は不可能であり、やはり、クー
リングユニットは剛体となってしまい、人体に大きな影
響を与える恐れがある。
【０００８】さらに、後者のものでは、ケース１、２に
対して蒸発器３を弾性部材４の弾性反発力により固定し
ているので、蒸発器３がケース１、２内で若干量移動可
能であり、このことが原因となって、蒸発器３の冷媒配
管位置の精度が出ないので、クーリングユニットを車両
に搭載する際に組付性を悪化させるという不具合もあっ
た。
対して蒸発器３を弾性部材４の弾性反発力により固定し
ているので、蒸発器３がケース１、２内で若干量移動可
能であり、このことが原因となって、蒸発器３の冷媒配
管位置の精度が出ないので、クーリングユニットを車両
に搭載する際に組付性を悪化させるという不具合もあっ
た。
【０００９】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
第１には、車両衝突時における乗員防護の安全性を高め
たクーリングユニットを提供することを目的とする。ま
た、本発明は第２には、車両搭載時における組付性を向
上できるクーリングユニットを提供することを目的とす
る。
第１には、車両衝突時における乗員防護の安全性を高め
たクーリングユニットを提供することを目的とする。ま
た、本発明は第２には、車両搭載時における組付性を向
上できるクーリングユニットを提供することを目的とす
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項１〜６
記載の発明では、空調空気を冷却する冷却器（３）を、
樹脂製ケース（１、２）内に車両前後方向に対して斜め
となるように傾斜配置し、車両衝突時に、ケース（１、
２）に対して、車両後方側から衝撃力が加わることによ
り、冷却器（３）が車両前方側へ回動可能としたことを
特徴としている。
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項１〜６
記載の発明では、空調空気を冷却する冷却器（３）を、
樹脂製ケース（１、２）内に車両前後方向に対して斜め
となるように傾斜配置し、車両衝突時に、ケース（１、
２）に対して、車両後方側から衝撃力が加わることによ
り、冷却器（３）が車両前方側へ回動可能としたことを
特徴としている。
【００１１】これにより、車両衝突時に、乗員が車両前
方側へ移動してケース（１、２）に衝突しても、冷却器
（３）の車両前方側への回動により人体への衝撃力を低
減でき、人体への影響を最小限に止めることができるの
で、衝突時における乗員の安全性を高めることができ
る。また、請求項２記載の発明では、ケース（１、２）
のうち、車両後方側の側面部に、車両衝突時に設定値以
上の荷重が加わることにより破壊される薄肉の溝部
（５）を形成することを特徴としており、これにより、
ケース（１、２）が強度の高い形態であっても、車両衝
突時にケース（１、２）を容易に破壊させることができ
る。
方側へ移動してケース（１、２）に衝突しても、冷却器
（３）の車両前方側への回動により人体への衝撃力を低
減でき、人体への影響を最小限に止めることができるの
で、衝突時における乗員の安全性を高めることができ
る。また、請求項２記載の発明では、ケース（１、２）
のうち、車両後方側の側面部に、車両衝突時に設定値以
上の荷重が加わることにより破壊される薄肉の溝部
（５）を形成することを特徴としており、これにより、
ケース（１、２）が強度の高い形態であっても、車両衝
突時にケース（１、２）を容易に破壊させることができ
る。
【００１２】また、請求項３記載の発明では、ケース
（１、２）の内壁面と冷却器（３）との間に、弾性的に
圧縮され、弾性反発力を発揮する弾性部材（４）を配設
することを特徴としている。この弾性部材（４）によ
り、冷却器（３）を弾性的に位置決めして固定できると
ともに、車両衝突時には冷却器（３）とケース（１、
２）との間に弾性部材（４）が位置して、冷却器（３）
をケース（１、２）に対して滑りやすくして、冷却器
（３）の回動を促進できる。
（１、２）の内壁面と冷却器（３）との間に、弾性的に
圧縮され、弾性反発力を発揮する弾性部材（４）を配設
することを特徴としている。この弾性部材（４）によ
り、冷却器（３）を弾性的に位置決めして固定できると
ともに、車両衝突時には冷却器（３）とケース（１、
２）との間に弾性部材（４）が位置して、冷却器（３）
をケース（１、２）に対して滑りやすくして、冷却器
（３）の回動を促進できる。
【００１３】また、請求項４記載の発明では、ケース
（１、２）の内壁面に、冷却器（３）の車両左右方向の
位置決めをするとともに、車両衝突時には冷却器（３）
より設定値以上の荷重が加わることにより折損する支持
部材（７）を備えることを特徴としている。これによ
り、冷却器（３）を弾性部材（４）の弾性的な圧縮変形
により固定する固定構造であっても、支持部材（７）に
よって、冷却器（３）の回り止めをして、冷却器（３）
の左右方向の位置決めを精度よく行うことができる。そ
のため、クーリングユニットの車両搭載時に、冷却器
（３）の配管位置の精度が高くなり、冷却器（３）の配
管を車体側に配置する作業が容易となり、車両への組付
作業性を向上できる。
（１、２）の内壁面に、冷却器（３）の車両左右方向の
位置決めをするとともに、車両衝突時には冷却器（３）
より設定値以上の荷重が加わることにより折損する支持
部材（７）を備えることを特徴としている。これによ
り、冷却器（３）を弾性部材（４）の弾性的な圧縮変形
により固定する固定構造であっても、支持部材（７）に
よって、冷却器（３）の回り止めをして、冷却器（３）
の左右方向の位置決めを精度よく行うことができる。そ
のため、クーリングユニットの車両搭載時に、冷却器
（３）の配管位置の精度が高くなり、冷却器（３）の配
管を車体側に配置する作業が容易となり、車両への組付
作業性を向上できる。
【００１４】また、請求項５記載の発明では、ケース
（１、２）内に、車両衝突時における冷却器（３）の回
動を許容する回動スペース（６）を設定することを特徴
としている。このように、前もって冷却器（３）の回動
スペース（６）をケース（１、２）内に確保しておくこ
とにより、車両衝突時における冷却器（３）の回動が容
易となる。
（１、２）内に、車両衝突時における冷却器（３）の回
動を許容する回動スペース（６）を設定することを特徴
としている。このように、前もって冷却器（３）の回動
スペース（６）をケース（１、２）内に確保しておくこ
とにより、車両衝突時における冷却器（３）の回動が容
易となる。
【００１５】また、請求項６記載の発明では、冷却器
（３）内に冷却媒体を循環させる配管（１０）のうち、
前記ケース（１、２）からの出口部分に、冷却器（３）
の回動方向への配管（１０）の曲げを容易にする曲げ部
（１１）が形成されていることを特徴としている。これ
により、車両衝突時に冷却器（３）の回動を配管（１
０）に妨げられることなく容易に行うことができる。
（３）内に冷却媒体を循環させる配管（１０）のうち、
前記ケース（１、２）からの出口部分に、冷却器（３）
の回動方向への配管（１０）の曲げを容易にする曲げ部
（１１）が形成されていることを特徴としている。これ
により、車両衝突時に冷却器（３）の回動を配管（１
０）に妨げられることなく容易に行うことができる。
【００１６】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。 （第１実施形態）図１〜図３は本発明の第１実施形態を
示すもので、右ハンドル車における搭載状態を例示して
いる。クーリングユニットは、車室内の計器盤下方部の
助手席前方側に設置されるものであって、クーリングユ
ニットのケース１、２は図１に示すように上下に２分割
されており、ポリプロピレンのような、ある程度の弾性
を有し、強度的にも優れた樹脂材料にて成形されてい
る。
基づいて説明する。 （第１実施形態）図１〜図３は本発明の第１実施形態を
示すもので、右ハンドル車における搭載状態を例示して
いる。クーリングユニットは、車室内の計器盤下方部の
助手席前方側に設置されるものであって、クーリングユ
ニットのケース１、２は図１に示すように上下に２分割
されており、ポリプロピレンのような、ある程度の弾性
を有し、強度的にも優れた樹脂材料にて成形されてい
る。
【００１８】この樹脂製ケース１、２は図示しない金属
製のスプリングクランプ等の締結手段にて脱着可能に一
体に結合されて箱状の形状をなすものである。このケー
ス１、２は、その内部に蒸発器３を収納、固定するとと
もに、空気通路を形成する。蒸発器３の固定構造は以下
詳述する。蒸発器３は、冷凍サイクルにおいて膨張弁
（減圧手段、図示せず）にて減圧された低温低圧の気液
２相冷媒を空調空気から吸熱して蒸発させることによ
り、空調空気を冷却する冷却器である。この蒸発器３は
図示するように、車両左右方向に薄型で、長手方向が車
両前後方向に向いている直方体状の形状になっている。
製のスプリングクランプ等の締結手段にて脱着可能に一
体に結合されて箱状の形状をなすものである。このケー
ス１、２は、その内部に蒸発器３を収納、固定するとと
もに、空気通路を形成する。蒸発器３の固定構造は以下
詳述する。蒸発器３は、冷凍サイクルにおいて膨張弁
（減圧手段、図示せず）にて減圧された低温低圧の気液
２相冷媒を空調空気から吸熱して蒸発させることによ
り、空調空気を冷却する冷却器である。この蒸発器３は
図示するように、車両左右方向に薄型で、長手方向が車
両前後方向に向いている直方体状の形状になっている。
【００１９】蒸発器３の具体的構造は周知のものであっ
て、例えば、アルミニュウム等の金属薄板を２枚張り合
わせてチューブ（図示せず）を形成するとともに、この
チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層した積
層型のものである。多数の並列配置されたチューブ内を
流れる冷媒はチューブとコルゲートフィンの間を流れる
空気と熱交換する。
て、例えば、アルミニュウム等の金属薄板を２枚張り合
わせてチューブ（図示せず）を形成するとともに、この
チューブをコルゲートフィンを介在して多数積層した積
層型のものである。多数の並列配置されたチューブ内を
流れる冷媒はチューブとコルゲートフィンの間を流れる
空気と熱交換する。
【００２０】蒸発器３は図１、３に示すように車両前後
方向に対して平行ではなく、斜めとなるように傾斜配置
してある。本例では、蒸発器３は車両後方側（乗員側）
の端部が車両右側（運転席側）へ向くように、傾斜配置
してある。ここで、蒸発器３の傾斜角度θ（図３参照）
は、後述の車両衝突時における蒸発器３の回動のしやす
さ、蒸発器３の冷却性能等を考慮して、３０°程度が好
ましい。
方向に対して平行ではなく、斜めとなるように傾斜配置
してある。本例では、蒸発器３は車両後方側（乗員側）
の端部が車両右側（運転席側）へ向くように、傾斜配置
してある。ここで、蒸発器３の傾斜角度θ（図３参照）
は、後述の車両衝突時における蒸発器３の回動のしやす
さ、蒸発器３の冷却性能等を考慮して、３０°程度が好
ましい。
【００２１】そして、樹脂製ケース１、２のうち、車両
後方側（乗員側）の側面には、車両衝突時に、人体（膝
等）がクーリングユニットに衝突したとき、予め設定し
た所定荷重以下でケース１、２が破壊するように、複数
本（本例では、４本）の溝部５が形成されている。ここ
で、溝部５は図３に示すように断面台形状の形状であ
り、その底部にケース１、２の板厚（例えば、１．５ｍ
ｍ）より十分薄い（例えば、０．５ｍｍ）薄肉部を形成
する。
後方側（乗員側）の側面には、車両衝突時に、人体（膝
等）がクーリングユニットに衝突したとき、予め設定し
た所定荷重以下でケース１、２が破壊するように、複数
本（本例では、４本）の溝部５が形成されている。ここ
で、溝部５は図３に示すように断面台形状の形状であ
り、その底部にケース１、２の板厚（例えば、１．５ｍ
ｍ）より十分薄い（例えば、０．５ｍｍ）薄肉部を形成
する。
【００２２】ここで、溝部５の形成位置は、図３に示す
ように、蒸発器３の車両後方側（乗員側）の端面部３ａ
より車両左側に配置している。これは、蒸発器３の傾斜
方向が車両右方向であり、車両衝突時に車両後方側（乗
員側）から矢印Ａの外力が加わると、蒸発器３が矢印Ｂ
で示すように車両前方方向（反時計方向）へ回動しよう
とするため、蒸発器３の車両後方側（乗員側）の先端部
３ａより車両左側に溝部５を配置して、溝部５近傍での
ケース１、２の破壊により蒸発器３が矢印Ｂ方向（反時
計方向）へ回動し易くするためである。
ように、蒸発器３の車両後方側（乗員側）の端面部３ａ
より車両左側に配置している。これは、蒸発器３の傾斜
方向が車両右方向であり、車両衝突時に車両後方側（乗
員側）から矢印Ａの外力が加わると、蒸発器３が矢印Ｂ
で示すように車両前方方向（反時計方向）へ回動しよう
とするため、蒸発器３の車両後方側（乗員側）の先端部
３ａより車両左側に溝部５を配置して、溝部５近傍での
ケース１、２の破壊により蒸発器３が矢印Ｂ方向（反時
計方向）へ回動し易くするためである。
【００２３】つまり、溝部５の形成位置は、蒸発器３の
車両後方側（乗員側）の端面部３ａに対して蒸発器３の
回動方向Ｂと反対側に設定されている。なお、４本の溝
部５相互間の間隔（ピッチ）は例えば、１０〜１５ｍｍ
程度が好ましい。また、ケース１、２内部において、蒸
発器３の右側の空間には空調用の機器を設置せずに、蒸
発器３の回動用スペース６（図１参照）を確保して、車
両衝突時に蒸発器３が矢印Ｂ方向（反時計方向）へ回動
することを妨げないようにしている。
車両後方側（乗員側）の端面部３ａに対して蒸発器３の
回動方向Ｂと反対側に設定されている。なお、４本の溝
部５相互間の間隔（ピッチ）は例えば、１０〜１５ｍｍ
程度が好ましい。また、ケース１、２内部において、蒸
発器３の右側の空間には空調用の機器を設置せずに、蒸
発器３の回動用スペース６（図１参照）を確保して、車
両衝突時に蒸発器３が矢印Ｂ方向（反時計方向）へ回動
することを妨げないようにしている。
【００２４】また、蒸発器３の上端面部および下端面部
（図２参照）、蒸発器３の車両前方側の側面部および車
両後方側の側面部（図３参照）には、それぞれ、弾性的
に圧縮可能な弾性部材４が接着等により一体に接合され
ている。ここで、弾性部材４は例えば、自由状態にて数
ｍｍ程度の厚さを有する厚手のスポンジ状のものであっ
て、具体的材質としては、ポリウレタンフォームのよう
な多孔質弾性材が好適である。この弾性部材４は蒸発器
３とケース１、２との間で弾性的に圧縮され、その弾性
反発力にて、蒸発器３の上下左右の位置決めを行うもの
である。弾性部材４は熱伝導率の低いスポンジ状の多孔
質弾性材からなり、断熱材としての作用も兼ねる。
（図２参照）、蒸発器３の車両前方側の側面部および車
両後方側の側面部（図３参照）には、それぞれ、弾性的
に圧縮可能な弾性部材４が接着等により一体に接合され
ている。ここで、弾性部材４は例えば、自由状態にて数
ｍｍ程度の厚さを有する厚手のスポンジ状のものであっ
て、具体的材質としては、ポリウレタンフォームのよう
な多孔質弾性材が好適である。この弾性部材４は蒸発器
３とケース１、２との間で弾性的に圧縮され、その弾性
反発力にて、蒸発器３の上下左右の位置決めを行うもの
である。弾性部材４は熱伝導率の低いスポンジ状の多孔
質弾性材からなり、断熱材としての作用も兼ねる。
【００２５】さらに、ケース１、２の内面、具体的に
は、ケース１の上部内面およびケース２の下部内面に
は、蒸発器３の傾斜配置の位置に沿うように、それぞれ
複数本（本例では４本づつ）の円柱状のピン（支持部
材）７が樹脂にて一体成形されている。このピン７は蒸
発器３の左右方向への位置決めを行うものであって、し
かも、車両衝突時には蒸発器３の矢印Ｂ方向（反時計方
向）への回動により設定値以上の荷重がピン７に加わる
と、ピン７が折損して、蒸発器３の回動を許容するよう
にしてある。ここで、ピン７の具体的設計例としては、
径：４ｍｍ、高さ：２０ｍｍである。
は、ケース１の上部内面およびケース２の下部内面に
は、蒸発器３の傾斜配置の位置に沿うように、それぞれ
複数本（本例では４本づつ）の円柱状のピン（支持部
材）７が樹脂にて一体成形されている。このピン７は蒸
発器３の左右方向への位置決めを行うものであって、し
かも、車両衝突時には蒸発器３の矢印Ｂ方向（反時計方
向）への回動により設定値以上の荷重がピン７に加わる
と、ピン７が折損して、蒸発器３の回動を許容するよう
にしてある。ここで、ピン７の具体的設計例としては、
径：４ｍｍ、高さ：２０ｍｍである。
【００２６】なお、８は図示しない送風機ユニットから
の空調空気が流入する空気入口で、９は蒸発器３にて冷
却された空調空気を流出させる空気出口で、図示しない
ヒータユニットの入口に接続される。以上の構成によれ
ば、蒸発器３は弾性部材４の弾性的な圧縮変形に基づく
弾性反発力を利用した固定構造を基本とするが、これ
に、さらに、ピン７によって、蒸発器３の回り止めをし
て、蒸発器３の左右方向の位置決めを精度よく行うこと
ができる。そのため、クーリングユニットの車両搭載時
に、蒸発器３の冷媒配管位置の精度が高くなり、冷媒配
管を車体側の配管穴に通す作業が容易となり、車両への
組付作業性を向上できる。
の空調空気が流入する空気入口で、９は蒸発器３にて冷
却された空調空気を流出させる空気出口で、図示しない
ヒータユニットの入口に接続される。以上の構成によれ
ば、蒸発器３は弾性部材４の弾性的な圧縮変形に基づく
弾性反発力を利用した固定構造を基本とするが、これ
に、さらに、ピン７によって、蒸発器３の回り止めをし
て、蒸発器３の左右方向の位置決めを精度よく行うこと
ができる。そのため、クーリングユニットの車両搭載時
に、蒸発器３の冷媒配管位置の精度が高くなり、冷媒配
管を車体側の配管穴に通す作業が容易となり、車両への
組付作業性を向上できる。
【００２７】ところで、車両衝突時には、助手席の乗員
の膝が図３の矢印Ａ方向からケース１、２に衝突する。
その際、ケース１、２のうち、蒸発器３の車両後方側端
面部３ａより車両左側に位置する部位に、薄肉の溝部５
が形成してあるので、ケース１、２はこの溝部５の部分
から破壊しやすい。そして、ケース１、２内部には、蒸
発器３の右側に、蒸発器３の回動用スペース６を確保し
ているので、溝部５の部分が破壊して矢印Ａ方向からの
衝撃力が蒸発器３に加わると、蒸発器３は矢印Ｂ方向
（反時計方向）へ回動しようとする。
の膝が図３の矢印Ａ方向からケース１、２に衝突する。
その際、ケース１、２のうち、蒸発器３の車両後方側端
面部３ａより車両左側に位置する部位に、薄肉の溝部５
が形成してあるので、ケース１、２はこの溝部５の部分
から破壊しやすい。そして、ケース１、２内部には、蒸
発器３の右側に、蒸発器３の回動用スペース６を確保し
ているので、溝部５の部分が破壊して矢印Ａ方向からの
衝撃力が蒸発器３に加わると、蒸発器３は矢印Ｂ方向
（反時計方向）へ回動しようとする。
【００２８】この蒸発器３の回動力によってピン７に設
定値以上の荷重が加わると、ピン７が折損して、蒸発器
３の回動を許容し、最終的には、蒸発器３が図３の一点
鎖線位置まで回動する。これにより、車両衝突時にクー
リングユニットへの衝突により乗員の人体に大きな影響
が及ぶのを未然に回避することが可能となる。なお、弾
性部材４は車両衝突時に蒸発器３がケース１、２との間
で滑りやすくして、蒸発器３がケース１、２の破壊部分
に食い込むのを抑制する作用があるので、弾性部材４の
存在によっても、蒸発器３の回動を容易にすることがで
きる。 （第２実施形態）図４は第２実施形態を示すもので、蒸
発器３に冷媒を循環させる冷媒配管１０の剛性により蒸
発器３の回動が妨げられる恐れが有る場合は、冷媒配管
１０のケース出口部に曲げ部１１を設けて、車両衝突時
に冷媒配管１０が蒸発器３の回動に伴って曲がりやすく
したものである。 （他の実施形態）なお、上記した実施形態では、ケース
１、２に溝部５を形成して、車両衝突時にケース１、２
が破壊し易くしているが、ケース１、２の材質、形態に
よっては、溝部５を形成しなくても、車両衝突時にケー
ス１、２を設定値以下の荷重で破壊させることが可能な
場合もある。この場合には、溝部５を廃止することがで
きる。
定値以上の荷重が加わると、ピン７が折損して、蒸発器
３の回動を許容し、最終的には、蒸発器３が図３の一点
鎖線位置まで回動する。これにより、車両衝突時にクー
リングユニットへの衝突により乗員の人体に大きな影響
が及ぶのを未然に回避することが可能となる。なお、弾
性部材４は車両衝突時に蒸発器３がケース１、２との間
で滑りやすくして、蒸発器３がケース１、２の破壊部分
に食い込むのを抑制する作用があるので、弾性部材４の
存在によっても、蒸発器３の回動を容易にすることがで
きる。 （第２実施形態）図４は第２実施形態を示すもので、蒸
発器３に冷媒を循環させる冷媒配管１０の剛性により蒸
発器３の回動が妨げられる恐れが有る場合は、冷媒配管
１０のケース出口部に曲げ部１１を設けて、車両衝突時
に冷媒配管１０が蒸発器３の回動に伴って曲がりやすく
したものである。 （他の実施形態）なお、上記した実施形態では、ケース
１、２に溝部５を形成して、車両衝突時にケース１、２
が破壊し易くしているが、ケース１、２の材質、形態に
よっては、溝部５を形成しなくても、車両衝突時にケー
ス１、２を設定値以下の荷重で破壊させることが可能な
場合もある。この場合には、溝部５を廃止することがで
きる。
【００２９】また、逆に、車両衝突時におけるケース
１、２の破壊を容易化するために、ケース１の車両後方
側の側面部のみならず、ケース１の上面部およびケース
２の下面部にも、溝部５の近傍付近に、溝部を追加して
もよい。また、上記第１、第２実施形態では、右ハンド
ル車を例にとって説明したが、左ハンドル車の場合は、
クーリングユニットが車両右側に搭載されるので、蒸発
器３の傾斜配置の方向を図３と逆方向として、車両衝突
時に蒸発器３を図３の矢印Ｂと逆方向（すなわち、時計
方向）に回動させるようにすればよい。
１、２の破壊を容易化するために、ケース１の車両後方
側の側面部のみならず、ケース１の上面部およびケース
２の下面部にも、溝部５の近傍付近に、溝部を追加して
もよい。また、上記第１、第２実施形態では、右ハンド
ル車を例にとって説明したが、左ハンドル車の場合は、
クーリングユニットが車両右側に搭載されるので、蒸発
器３の傾斜配置の方向を図３と逆方向として、車両衝突
時に蒸発器３を図３の矢印Ｂと逆方向（すなわち、時計
方向）に回動させるようにすればよい。
【００３０】なお、上記した実施形態では、空調空気を
冷却する冷却器として、空調空気から吸熱して冷媒を蒸
発させる蒸発器３を使用しているが、蒸発器３により冷
水（ブライン）を冷却し、この冷却された冷水（ブライ
ン）が循環するブライン式の冷却器をクーリングユニッ
ト内に配置するタイプのものにも、本発明は同様に適用
できる。
冷却する冷却器として、空調空気から吸熱して冷媒を蒸
発させる蒸発器３を使用しているが、蒸発器３により冷
水（ブライン）を冷却し、この冷却された冷水（ブライ
ン）が循環するブライン式の冷却器をクーリングユニッ
ト内に配置するタイプのものにも、本発明は同様に適用
できる。
【図１】本発明の第１実施形態を示すクーリングユニッ
トの概要斜視図である。
トの概要斜視図である。
【図２】図１のクーリングユニットの縦断面図である。
【図３】図１のクーリングユニットの横断面図である。
【図４】本発明の第２実施形態を示すクーリングユニッ
トの横断面図である。
トの横断面図である。
【図５】従来のクーリングユニットの概要斜視図であ
る。
る。
【図６】従来の別のタイプのクーリングユニットの概要
斜視図である。
斜視図である。
１、２…ケース、３…蒸発器、４…弾性部材、５…溝
部、６…回動スペース、７…ピン（支持部材）。
部、６…回動スペース、７…ピン（支持部材）。
Claims (6)
- 【請求項１】 車室内の計器盤下方部に設置される自動
車用空調装置のクーリングユニットにおいて、 空調空気を冷却する冷却器（３）と、 この冷却器（３）を収納し、固定する樹脂製ケース
（１、２）とを備え、 このケース（１、２）内に、前記冷却器（３）を車両前
後方向に対して斜めとなるように傾斜配置し、 車両衝突時に、前記ケース（１、２）に対して、車両後
方側から衝撃力が加わることにより、前記冷却器（３）
が車両前方側へ回動可能としたことを特徴とする自動車
用空調装置のクーリングユニット。 - 【請求項２】 前記ケース（１、２）のうち、車両後方
側の側面部に、車両衝突時に設定値以上の荷重が加わる
ことにより破壊される薄肉の溝部（５）が形成されてい
ることを特徴とする請求項１に記載の自動車用空調装置
のクーリングユニット。 - 【請求項３】 前記ケース（１、２）の内壁面と前記冷
却器（３）との間に、弾性的に圧縮され、弾性反発力を
発揮する弾性部材（４）が配設されていることを特徴と
する請求項１または２に記載の自動車用空調装置のクー
リングユニット。 - 【請求項４】 前記ケース（１、２）の内壁面に、前記
冷却器（３）の車両左右方向の位置決めをするととも
に、車両衝突時には前記冷却器（３）より設定値以上の
荷重が加わることにより折損する支持部材（７）が備え
られていることを特徴とする請求項１ないし３のいずれ
か１つに記載の自動車用空調装置のクーリングユニッ
ト。 - 【請求項５】 前記ケース（１、２）内に、車両衝突時
における前記冷却器（３）の回動を許容する回動スペー
ス（６）が設定されていることを特徴とする請求項１な
いし４のいずれか１つに記載の自動車用空調装置のクー
リングユニット。 - 【請求項６】 前記冷却器（３）内に冷却媒体を循環さ
せる配管（１０）のうち、前記ケース（１、２）からの
出口部分に、前記冷却器（３）の回動方向への配管（１
０）の曲げを発生しやすくする曲げ部（１１）が形成さ
れていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれか
１つに記載の自動車用空調装置のクーリングユニット。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8254938A JPH10100655A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 自動車用空調装置のクーリングユニット |
| US08/927,760 US5927382A (en) | 1996-09-26 | 1997-09-11 | Air conditioning apparatus for vehicle |
| DE19742411A DE19742411A1 (de) | 1996-09-26 | 1997-09-25 | Klimaanlage für ein Fahrzeug |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8254938A JPH10100655A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 自動車用空調装置のクーリングユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10100655A true JPH10100655A (ja) | 1998-04-21 |
Family
ID=17271949
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8254938A Pending JPH10100655A (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | 自動車用空調装置のクーリングユニット |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5927382A (ja) |
| JP (1) | JPH10100655A (ja) |
| DE (1) | DE19742411A1 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6601639B2 (en) * | 1999-02-04 | 2003-08-05 | Denso Corporation | Vehicle air conditioner with attachment and detachment of evaporator |
| US7845391B2 (en) | 2004-01-15 | 2010-12-07 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Air-conditioning unit and vehicle air-conditioning apparatus |
| US7963315B2 (en) * | 2005-04-28 | 2011-06-21 | Mazda Motor Corporation | Vehicle air conditioner having hinge for rotating heat exchanger during collision |
| CN101927682B (zh) * | 2009-06-18 | 2014-09-03 | 现代自动车株式会社 | 车用冷却模块的滑动装置 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ITTO980598A1 (it) * | 1998-07-08 | 2000-01-08 | Jans Donato | Dispositivo di accoppiamento di un servomotore elettrico ad una colonna di sterzo di un autoveicolo |
| DE10307641B3 (de) * | 2003-02-19 | 2004-04-08 | Visteon Global Technologies, Inc., Dearborn | Heizungs- und Klimaanlage für Kraftfahrzeuge mit einer longitudinal ausgerichteten Verdampfereinheit |
| KR100802409B1 (ko) | 2006-11-21 | 2008-02-13 | 현대자동차주식회사 | 에바코어 밀림 방지장치 |
| FR2967627B1 (fr) * | 2010-11-22 | 2012-11-09 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Circuit de fluide dans un vehicule comprenant une zone frangible en cas de choc |
| DE102010062326A1 (de) * | 2010-12-02 | 2012-06-06 | Behr Gmbh & Co. Kg | Kraftfahrzeugklimaanlage |
| JP5799792B2 (ja) * | 2011-01-07 | 2015-10-28 | 株式会社デンソー | 冷媒放熱器 |
| JP6804269B2 (ja) * | 2016-11-18 | 2020-12-23 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 熱交換器 |
| GB2576732B (en) | 2018-08-29 | 2020-12-30 | Ford Global Tech Llc | A motor vehicle assembly having improved collision integrity |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2659603B1 (fr) * | 1990-03-14 | 1992-06-05 | Valeo | Dispositif de chauffage et de ventilation de l'habitacle d'un vehicule automobile. |
| FR2659907B1 (fr) * | 1990-03-22 | 1992-06-05 | Valeo | Dispositif de chauffage et de ventilation avec moyens separes de reglage de temperature aux places avant de l'habitacle d'un vehicule automobile. |
| US5335718A (en) * | 1992-04-02 | 1994-08-09 | Ford Motor Company | Space-efficient air conditioning/heating module |
| US5222372A (en) * | 1992-10-05 | 1993-06-29 | Derees Delbert D | Modular vehicle air conditioning/heater assembly |
| US5755107A (en) * | 1994-09-22 | 1998-05-26 | Denso Corporation | Automotive air conditioner |
| US5687790A (en) * | 1995-12-26 | 1997-11-18 | Chrysler Corporation | Heater, ventilation and air conditioning assembly for a motor vehicle |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP8254938A patent/JPH10100655A/ja active Pending
-
1997
- 1997-09-11 US US08/927,760 patent/US5927382A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-25 DE DE19742411A patent/DE19742411A1/de not_active Withdrawn
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6601639B2 (en) * | 1999-02-04 | 2003-08-05 | Denso Corporation | Vehicle air conditioner with attachment and detachment of evaporator |
| US7845391B2 (en) | 2004-01-15 | 2010-12-07 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Air-conditioning unit and vehicle air-conditioning apparatus |
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| CN101927682B (zh) * | 2009-06-18 | 2014-09-03 | 现代自动车株式会社 | 车用冷却模块的滑动装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5927382A (en) | 1999-07-27 |
| DE19742411A1 (de) | 1998-04-02 |
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