JPH10100651A - ヒートポンプ式自動車用空気調和装置 - Google Patents

ヒートポンプ式自動車用空気調和装置

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JPH10100651A
JPH10100651A JP8259327A JP25932796A JPH10100651A JP H10100651 A JPH10100651 A JP H10100651A JP 8259327 A JP8259327 A JP 8259327A JP 25932796 A JP25932796 A JP 25932796A JP H10100651 A JPH10100651 A JP H10100651A
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JP
Japan
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compressor
evaporator
air conditioner
refrigerant
unit
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8259327A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamaguchi
博之 山口
Yoshitoshi Noda
圭俊 野田
Kenichi Abe
健一 阿部
Toshio Ohashi
利男 大橋
Kaoru Kamiyama
薫 神山
Tadayoshi Tajima
唯好 田島
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
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Publication of JPH10100651A publication Critical patent/JPH10100651A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H1/00Heating, cooling or ventilating [HVAC] devices
    • B60H1/00642Control systems or circuits; Control members or indication devices for heating, cooling or ventilating devices
    • B60H1/00814Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation
    • B60H1/00878Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices
    • B60H2001/00949Control systems or circuits characterised by their output, for controlling particular components of the heating, cooling or ventilating installation the components being temperature regulating devices comprising additional heating/cooling sources, e.g. second evaporator

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷凍サイクルの早期立ち上げを可能として即暖
性のさらなる向上を図りうる「ヒートポンプ式自動車用
空気調和装置」を提供する。 【解決手段】コンプレッサウォーマ50をコンプレッサ
2の本体部2aに装着し、暖房運転起動時にコンプレッ
サ2の表面を強制的に暖める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン冷却水と
冷媒を用いて自動車の車室内を冷暖房するようにしたヒ
ートポンプ式自動車用空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、最近の一部の高級車や比較的
車室内空間が大きいワンボックスカーなどには、室内全
体について快適な空調状態が得られるよう、車室内の前
方領域(たとえば、前席部分)はフロントユニットによ
り、後方領域(たとえば、第2席、第3席等の後席部
分)はリヤユニットによりそれぞれ独立に空気調和す
る、通常デュアルエアコンと称される自動車用空気調和
装置が搭載されている。
【0003】この種の自動車用空気調和装置として、た
とえば、暖房運転時において、フロントユニットはエン
ジン冷却水を熱源として利用するが、リヤユニットはコ
ンプレッサにより圧縮された高温高圧の冷媒を熱源とし
て利用するようにしたシステムがある。なお、この種の
装置は、冷媒の循環過程(冷凍サイクル)において低温
の外部空気から熱を汲み上げて車室内を暖房することか
ら、ヒートポンプ式の自動車用空気調和装置と称されて
いる。
【0004】ところが、この種の装置で暖房運転をする
場合、たとえば、冬季の朝のように外気温度が低いとき
には、起動時にエンジン冷却水の温度が低く、また、冷
媒の温度の上昇速度も俊敏でないため、運転開始と同時
に暖かい空気が吹き出されるような状態になりにくく、
いわゆる即暖性が不十分となり、また、暖房性能も不足
気味となるおそれがある。特に、ディーゼルエンジンを
搭載した車室内空間の大きいワンボックスカーでは、通
常のガソリンエンジン車と比べてエンジン冷却水の温度
上昇が遅く、しかも広い空間を暖房しなければならない
ことから、即暖性、暖房性能ともに不足する傾向があ
る。
【0005】そこで、現在では、エンジン冷却水の熱を
利用して冷媒を加熱し、エンタルピーが増加したより高
温の冷媒を用いて、より高い暖房性能を発揮するように
したヒートポンプ式自動車用空気調和装置が開発されて
いる(たとえば、特願平7−271621号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにエンジン冷
却水の熱を利用して冷媒を加熱することにより、従来の
ヒートポンプ式に比べ、即暖性、暖房性能ともに著しく
向上するが、それでもなお極低温地域などにおいて暖房
を行う場合には、コンプレッサの立ち上がり自体が遅く
冷凍サイクルがなかなか成立しないため、サイクル温度
(冷媒温度)の上昇に時間がかかり、即暖性に欠けるお
それがある。
【0007】なお、暖房初期時に早急に温度上昇させよ
うとブロアファンの風量を上げると、多量の冷風により
サブコンデンサの温度が低下し、そのためサイクル温度
も下がり、かえって冷媒を効率的に温度上昇させること
が困難となる。そこで、現状では、暖房初期にはブロア
ファンをOFFしてサイクル温度の上昇を待つといった
制御を行っている。しかし、このような風量制御は、制
御が複雑になり、コスト的にも不利となる。しかも、こ
のような風量制御によっては、冷凍サイクルの早期立ち
上げを図るという根本的な課題は何ら解決されない。
【0008】本発明は、本出願人が現在開発中のヒート
ポンプ式自動車用空気調和装置における上記課題に着目
してなされたものであり、冷凍サイクルの早期立ち上げ
を可能として即暖性のさらなる向上を図ることができる
ヒートポンプ式自動車用空気調和装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、それぞれ取り入れた空気を
車室内に向かって送る第1ユニットおよび第2ユニット
を有し、前記第1ユニットの通風路内に、下流側から順
に、エンジン冷却水が循環するヒータコアと、前記第1
および第2ユニットの外部にそれぞれ配設されたコンプ
レッサおよび第1コンデンサとともに冷凍サイクルを構
成する第1エバポレータとを配設し、前記第2ユニット
の通風路内に、下流側から順に、前記第1エバポレータ
と並列に接続されかつ相互に直列に接続された第2コン
デンサおよび第2エバポレータを配設し、前記コンプレ
ッサから吐出された冷媒を前記第1コンデンサへ導く冷
房運転用冷媒回路と、前記冷媒を前記第1コンデンサを
バイパスするバイパス通路へ導く暖房運転用冷媒回路と
を切り換える回路切換弁を設け、前記第1および第2ユ
ニットの外部に、前記第2エバポレータの出口に接続さ
れかつ前記エンジン冷却水が循環可能な第3エバポレー
タを配設し、当該第3エバポレータにより前記エンジン
冷却水を利用して前記第3エバポレータに流入する冷媒
を加熱した後前記コンプレッサに帰還させるようにした
ヒートポンプ式自動車用空気調和装置において、前記コ
ンプレッサを暖める加温手段を設けたことを特徴とす
る。
【0010】この発明にあっては、加温手段は、たとえ
ば、暖房運転の起動時に、コンプレッサの表面を強制的
に暖める。これにより、コンプレッサの仕事効率が上が
り、コンプレッサの立ち上がりが早くなる。したがっ
て、冷凍サイクルが早く成立し、サイクル温度(冷媒温
度)が早急に効率的に上昇するようになるため、立ち上
がり暖房性能(即暖性)が向上する。
【0011】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記加温手段はエンジン冷却水を利用
することを特徴とする。この発明にあっては、起動初期
において冷媒よりも温度上昇が早いエンジン冷却水を利
用してコンプレッサを暖める。
【0012】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記加温手段は電気ヒータを利用する
ことを特徴とする。この発明にあっては、たとえば、バ
ッテリ電源を使用して電気ヒータをONする。したがっ
て、エンジン起動前に電気ヒータをONして事前にコン
プレッサを暖熱しておくことが可能となり、即暖性がよ
り一層向上する。
【0013】請求項4記載の発明は、上記請求項3記載
の発明において、前記電気ヒータはPTCヒータである
ことを特徴とする。この発明にあっては、電気ヒータと
してPTCヒータを用いるので、通常の抵抗ヒータと比
べ、性能、安全性、信頼性の面ですぐれている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を使って、本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明を適用したヒートポ
ンプ式自動車用空気調和装置の一例を示す概略構成図、
図2は同装置の暖房運転時の状態を示す概略構成図、図
3は同装置の冷房運転時の状態を示す概略構成図であ
る。なお、図2および図3にあっては、簡単化のため、
図1を一部簡略化してある。
【0015】この自動車用空気調和装置は、送風機によ
り取り入れた内外気を空気調和して車室内の前席および
後席に向かってそれぞれ吹き出す第1ユニットとしての
フロントユニット10と第2ユニットとしてのリヤユニ
ット20とを有している。
【0016】フロントユニット10は、そのケーシング
内に通風路11が形成され、この通風路11内には、白
抜き矢印で示す空気の流れ方向の下流側から順に、エン
ジン1により加熱されたエンジン冷却水(温水)が循環
するヒータコア12と、後述する冷凍サイクルを構成す
る第1エバポレータとしてのフロントエバポレータ13
とが配設されている。なお、図示しないが、より詳細に
は、フロントユニット10は、上流側から順に、インテ
ークユニット、クーリングユニット、およびヒータユニ
ットからなり、インテークユニットにはインテークドア
と前記送風機が配置され、クーリングユニットには前記
フロントエバポレータ13が配置され、ヒータユニット
にはエアミックスドアと前記ヒータコア12が配置され
ている。エアミックスドアは、ヒータコア12の前面に
設けられ、ヒータコア12を通過した温風とこれを迂回
した冷風との比率を調節してヒータコア12の下流域で
所望温度の空気を作ったり、あるいはヒータコア12に
空気が流通しないようにしている。また、ヒータユニッ
トのヒータコア12下流側には、車室内の前席への各種
吹出口が形成されている。
【0017】一方、リヤユニット20は、そのケーシン
グ内に通風路21が形成され、この通風路21内には、
白抜き矢印で示す空気の流れ方向の下流側から順に、そ
れぞれ冷凍サイクルを構成する第2コンデンサとしての
サブコンデンサ22と第2エバポレータとしてのリヤエ
バポレータ23とが配設されている。サブコンデンサ2
2およびリヤエバポレータ23は、当該冷凍サイクルの
回路において、ともにフロントエバポレータ13と並列
に接続され、かつ、相互に直列に接続されている。な
お、一部図示しないが、より詳細には、リヤユニット2
0も、フロントユニット10と同様、上流側から順に、
インテークユニット、クーリングユニット、およびヒー
タユニットからなり、インテークユニットにはインテー
クドアと前記送風機28が配置され、クーリングユニッ
トには前記リヤエバポレータ23が配置され、ヒータユ
ニットにはエアミックスドア29と前記サブコンデンサ
22が配置されている。エアミックスドア29は、サブ
コンデンサ22の前面に設けられ、サブコンデンサ22
を通過した温風とこれを迂回した冷風との比率を調節し
てサブコンデンサ22の下流域で所望温度の空気を作っ
たり、あるいはサブコンデンサ22に空気が流通しない
ようにしている。ヒータユニットのサブコンデンサ22
下流側には、車室内の後席への各種吹出口が形成されて
いる。
【0018】これら両ユニット10、20の外部には、
エンジン1によって回転駆動されるコンプレッサ2と、
第1コンデンサとして機能するメインコンデンサ3とが
配設されている。冷凍サイクルは、これらコンプレッサ
2、メインコンデンサ3、フロントエバポレータ13、
サブコンデンサ22、リヤエバポレータ23を、配管に
より、第1リキッドタンク14、フロントエバポレータ
13用の第1膨脹弁15、第2リキッドタンク24、お
よびリヤエバポレータ23用の第2膨脹弁25と連結し
て構成されている。
【0019】メインコンデンサ3の入口側には回路切換
弁としての四方弁4が設けられている。この四方弁4
は、密閉ケースに1つの入口ポートと3つの出口ポート
を設けるとともに、同ケース内に前記3つの出口ポート
のうち2つの出口ポートを連通するスライド部材を設
け、このスライド部材によって選択された出口ポート以
外の出口ポートが入口ポートと連通するように構成され
ている。したがって、スライド部材の位置によって入口
ポートと連通される出口ポートが選択されることにな
る。ここでは、四方弁4の入口ポートはコンプレッサ2
の吐出側と接続され、四方弁4の3つの出力ポートは、
それぞれ、メインコンデンサ3の入口、コンプレッサ2
の吸入側(冷媒戻し通路5)、メインコンデンサ3の出
口(バイパス通路6)と接続されている。この四方弁4
により、コンプレッサ2から吐出された冷媒をメインコ
ンデンサ3に導く冷房運転用冷媒回路(以下単に「冷房
用回路」という)と、コンプレッサ2から吐出された冷
媒をメインコンデンサ3のバイパス通路6に導く暖房運
転用冷媒回路(以下単に「暖房用回路」という)とが切
り換えられる。これら冷房用回路および暖房用回路の詳
細は後で説明する。
【0020】また、前記両ユニット10、20の外部に
は、暖房性能を高めるため、コンプレッサ2の吸入側と
リヤエバポレータ23の出口との間に、第3エバポレー
タとして機能するサブエバポレータ30が配設されてい
る。サブエバポレータ30は、内部を流通する冷媒をエ
ンジン冷却水(温水)との熱交換により加熱する機能を
有している。この場合、好ましくは第2膨脹弁25の感
熱部27はサブエバポレータ30の出口に取り付けられ
ている。
【0021】このようなサブエバポレータ30を設ける
ことで、たとえ低温のため空気と熱交換してもただちに
暖房用として使用できないエンジン冷却水であっても、
当該サブエバポレータ30において流入した冷媒と熱交
換させることにより、その冷媒はエンジン冷却水が保有
する熱を有効に取り込んで加熱された(つまり、エンタ
ルピーが増加した)後、コンプレッサ2に戻され、再度
コンプレッサ2で加圧されることになるので、コンプレ
ッサ2から吐出される冷媒はより高温の冷媒となって、
サブコンデンサ22に供給されることになる。その結
果、サブコンデンサ22において熱交換された空気はよ
り高温となるため、より高い暖房性能が発揮され、即暖
性も向上することになる。しかも、上記のように第2膨
脹弁25の感熱部27をサブエバポレータ30の出口に
設けた場合には、サブエバポレータ30で加熱された後
の冷媒の温度によって冷媒の流量が調整されるため、サ
ブエバポレータ30作動時にはより多量の冷媒が循環す
るようになり、より一層の暖房性能アップが図られる。
【0022】暖房運転時、コンプレッサ2から吐出され
た冷媒は、通常、後述する回路(暖房用回路)を通って
リヤユニット20側にのみ流れ、フロントユニット10
側には流れない。このとき、リキッドタンク14を出た
冷媒をフロントユニット10側に導くかどうかを制御す
る電磁操作式の開閉弁(以下「第1電磁弁」という)1
6は閉じ、前記冷媒をリヤユニット20側に導くかどう
かを制御する電磁操作式の開閉弁(以下「第2電磁弁」
という)26は開いている。すなわち、この時、コンプ
レッサ2から出た冷媒は、図2に示すように、四方弁4
→バイパス通路6→第1リキッドタンク14→第2電磁
弁26→サブコンデンサ22→第2リキッドタンク25
→第2膨脹弁25→リヤエバポレータ23→サブエバポ
レータ30と流れて、コンプレッサ2に帰還する。
【0023】なお、ヒータコア12(たとえば、その入
口側)には電磁操作式の温水バルブ17が設けられてお
り、少なくとも暖房運転時(または温調運転時)には、
この温水バルブ17を開くことによって、エンジン1か
ら流出した温水がヒータコア12へ導入されるようにな
っている。
【0024】また、サブエバポレータ30(たとえば、
その温水入口側)には電磁操作式のウォータバルブ31
が設けられており、暖房運転時において、このウォータ
バルブ31を開くことによって、エンジン冷却水がサブ
エバポレータ30に導入され、サブエバポレータ30が
上記した所定の機能を発揮するようになっている。
【0025】一方、冷房運転時、コンプレッサ2から吐
出された冷媒は、通常、後述する回路(冷房用回路)を
通ってフロントユニット10側とリヤユニット20側の
双方に流れる。このとき、第1電磁弁16と第2電磁弁
26はともに開いている。すなわち、この時、コンプレ
ッサ2から出た冷媒は、図3に示すように、四方弁4→
メインコンデンサ3→第1リキッドタンク14と流れ
て、ここからフロントユニット10側とリヤユニット2
0側とに分岐して流れた後、サブエバポレータ30の入
口で合流して、コンプレッサ2に帰還する。より具体的
には、前者においては、第1リキッドタンク14を出た
冷媒は、第1電磁弁16→第1膨脹弁15→フロントエ
バポレータ13と流れた後、サブエバポレータ30を経
て、コンプレッサ2に帰還し、また、後者においては、
第1リキッドタンク14を出た冷媒は、第2電磁弁26
→サブコンデンサ22→第2リキッドタンク25→第2
膨脹弁25→リヤエバポレータ23と流れた後、サブエ
バポレータ30を経て、コンプレッサ2に帰還する。
【0026】また、コンプレッサ2には、起動時の冷凍
サイクルの立ち上がりを早くするため、コンプレッサ2
の本体表面を強制的に暖める加温手段としてのコンプレ
ッサウォーマが装着されている。コンプレッサウォーマ
には、エンジン冷却水(温水)を利用するタイプと、電
気ヒータ、特にPTCヒータを利用するタイプとがあ
る。なお、前者は、起動初期においては冷媒よりもエン
ジン冷却水の方が温度上昇が早いという性質に着目した
ものである。
【0027】図4は温水利用タイプのコンプレッサウォ
ーマを装着したコンプレッサの概念図である。このコン
プレッサウォーマ50は、コンプレッサ2の本体部2a
にこれを取り囲むようにして装着されており、内部をエ
ンジン冷却水(温水)が循環するように構成されてい
る。コンプレッサウォーマ50の温水入口51は、たと
えば、フロントユニット10内のヒータコア12に接続
され、ヒータコア12から出た温水がコンプレッサウォ
ーマ50に導入されるようになっている。また、温水バ
ルブ17を閉じてヒータコア12への温水の流入が阻止
されている場合には、図示しない所定のバルブの操作に
より、エンジン1から直接エンジン冷却水が導入される
ようになっている。いずれにせよ、コンプレッサウォー
マ50へのエンジン冷却水の導入は、図示しない所定の
バルブを開操作したときにのみなされる。コンプレッサ
ウォーマ50に導入されたエンジン冷却水は温水出口5
2から出てエンジン1に戻る。
【0028】図5はPTCヒータ利用タイプのコンプレ
ッサウォーマを装着したコンプレッサの概念図である。
このコンプレッサウォーマ60は、コンプレッサ2の本
体部2aにこれを取り囲むようにして装着されており、
PTCヒータ61で構成されている。たとえば、PTC
ヒータ61の一端はスイッチ62を介してバッテリ電源
63に接続され、その他端はアースされている。スイッ
チ62をONすることによって、PTCヒータ61に通
電され、PTCヒータ61のそれぞれのPTC素子が発
熱する。この場合には、バッテリ電源63を使用するた
め、上記した温水利用タイプのものと異なって、エンジ
ン1起動前(またはコンプレッサ2起動前)にコンプレ
ッサ2を事前暖熱することができる。
【0029】なお、上記したように、四方弁4の出口側
(出口ポートの1つ)とコンプレッサ2の吸入側との間
には冷媒戻し通路5が設けられているが、この冷媒戻し
通路5は、外気温度が低く、エンジン冷却水をただちに
暖房用熱源として使用できない場合に、メインコンデン
サ3等に滞留しているいわゆる寝込み冷媒をコンプレッ
サ2に戻し、多量の冷媒を用いて性能の高い暖房ができ
るようにするためのものである。
【0030】また、図1〜図3中、7はメインコンデン
サ3を冷却するための電動ファンであり、40、41、
42はそれぞれ反対方向の流れを阻止するための逆止弁
である。
【0031】また、図1〜図3では明示していないが、
好ましくはサブエバポレータ30とコンプレッサ2との
間にアキュムレータが設けられている。アキュムレータ
は、冷媒を貯溜する比較的容量のある容器であるため、
仮に冷媒が液状体で帰還してきても、これを気化してコ
ンプレッサ2に戻すことができ、液圧縮によるコンプレ
ッサ2の破損を防止することができる。
【0032】次に、作用を説明する。暖房運転時 暖房運転開始時に外気温度が低い場合には、エンジン冷
却水の温度も低く、これをただちに暖房用として使用す
ることはできない(ヒータコア12の場合)。また、冷
媒もメインコンデンサ3等の内部に寝込んでおり、コン
プレッサ2にはあまり存在していない。この状態で後席
を暖房する場合には、たとえば、まず、第1電磁弁16
を閉状態、第2電磁弁26を開状態、ウォータバルブ3
1を開状態、四方弁4を図2に示す状態にそれぞれ設定
する。
【0033】この状態でコンプレッサ2をONすると、
主としてメインコンデンサ3等の内部に寝込んでいる冷
媒が、四方弁4および冷媒戻し通路5を通ってコンプレ
ッサ2の吸入側に導かれ、回収される。
【0034】これにより、コンプレッサ2は多量の冷媒
を吐出しうる運転状態となり、コンプレッサ2から吐出
された高温高圧の冷媒は、フロントユニット10側には
流れず、四方弁4→バイパス通路6→第1リキッドタン
ク14→第2電磁弁26→サブコンデンサ22→第2リ
キッドタンク25→第2膨脹弁25→リヤエバポレータ
23→サブエバポレータ30とリヤユニット20側のみ
を流れて、コンプレッサ2に帰還する。この循環過程に
おいて、サブエバポレータ30に流入した低温低圧の冷
媒は、エンジン冷却水との熱交換により加熱され、より
高温となってコンプレッサ2に吸入され、再度圧縮され
る。これにより、コンプレッサ2に帰還し再度圧縮され
た冷媒は、エンタルピーが増加して(つまり、サイクル
バランスが上昇して)より高温高圧となって吐出される
ことになる。しかも、ここでは、第2膨脹弁25の開度
(つまり、冷媒の流量)が感熱部27で検知されるサブ
エバポレータ30出口の冷媒温度によって調整されるた
め、上記のようにサブエバポレータ30出口の冷媒温度
がエンジン冷却水との熱交換により上昇すると、第2膨
脹弁25の開度が大きくなり、より多量の冷媒が循環す
るようになる。サブコンデンサ22の暖房能力(放熱性
能)は冷媒の温度と流量に関係するため、このように吐
出冷媒の温度が上昇しかつ流量も増加することで、より
高い暖房性能が発揮されることになる。また、このよう
な傾向は時間の経過につれて増幅されることから、いわ
ゆる即暖性も向上することになる。すなわち、この運転
をしばらく継続して行っている間にエンジン冷却水の温
度が上昇してくると、サブエバポレータ30でのエンジ
ン冷却水から冷媒への吸熱量自体が増加し、コンプレッ
サ2に吸入される冷媒の温度は相乗的に上昇することに
なり、大幅な暖房性能および即暖性の向上が図られる。
【0035】特に、本案では、暖房運転起動時にコンプ
レッサウォーマ50、60を作動させることによって、
より一層の立ち上がり暖房性能(即暖性)の向上を図る
ことができる。すなわち、暖房運転を起動すると同時
に、所定のバルブを開いてヒータコア12の温水をコン
プレッサウォーマ50に流入させ(図4に示す温水利用
タイプの場合)、または、スイッチ62をONしてPT
Cヒータ61に通電する(図5に示すPTCヒータ利用
タイプの場合)ことによって、コンプレッサ2の表面を
強制的に暖める。すると、コンプレッサ2の仕事効率が
上がり、コンプレッサ2の立ち上がりが早くなるため、
上記した冷凍サイクルが早く成立し、上記した原理によ
りサイクル温度(冷媒温度)が早急に効率的に上昇する
ことになる。その結果、立ち上がり暖房性能(即暖性)
のより一層の向上が図られる。その後、サイクル温度
(たとえば、コンプレッサ吐出温度)が所定の温度(た
とえば、所望の暖房性能が得られる温度)に上昇した時
点で、バルブを閉じまたはスイッチ62をOFFしてコ
ンプレッサウォーマ50、60の作動を停止させる。
【0036】さらに、図5に示すPTCヒータ利用タイ
プのものにあっては、エンジン1起動前(またはコンプ
レッサ2起動前)にスイッチ62をONしてPTCヒー
タ61に通電しコンプレッサ2を事前に暖めておくこと
が可能である。この場合には、暖房運転を起動した時点
ですでにコンプレッサ2はある程度暖熱されているた
め、コンプレッサ2をONした時の冷媒吐出温度および
吸入温度が上昇し、サイクルの立ち上がりがより早くな
るため、さらにより一層の即暖性の向上が図られる。
【0037】このとき、リヤユニット20内に取り込ま
れた空気は、リヤエバポレータ23において除湿冷房さ
れ、さらにサブコンデンサ22において加熱された後、
流下し、所定の吹出口から車室内に吹き出される。これ
により、除湿した空気を加熱する除湿暖房が実現され
る。
【0038】以上は、後席の暖房についてであるが、前
席については、専らエンジン冷却水を利用して暖房が行
われる。そのため、エンジン1始動後にエンジン冷却水
が暖房用として使用できる程度に上昇するまで、温水バ
ルブ17を閉じるか、またはエアミックスドア(図示せ
ず)により空気がヒータコア12を通過しないようにす
るかどちらか一方または両方の制御を行うことが好まし
い。
【0039】その後、エンジン冷却水の温度がある程度
上昇し、車室内の温度もある程度上昇すると、特に後席
の暖房においては、たとえば、ウォータバルブ31を閉
じてサブエバポレータ30にエンジン冷却水が流入しな
いようにする。これにより、不必要に冷媒が加熱される
ことがなくなり、サブエバポレータ30を利用しない通
常の暖房運転が行われることになる。
【0040】冷房運転時 前後席を共に冷房する場合には、第1電磁弁16および
第2電磁弁26をそれぞれ開状態、四方弁4を図3に示
す状態、ウォータバルブ31を全閉状態にそれぞれ設定
する。
【0041】この状態でコンプレッサ2をONすると、
コンプレッサ2から吐出された冷媒は、フロントユニッ
ト10側とリヤユニット20側の双方に流れる。すなわ
ち、コンプレッサ2から出た冷媒は、図3に示すよう
に、四方弁4→メインコンデンサ3→第1リキッドタン
ク14と流れて、ここからフロントユニット10側とリ
ヤユニット20側とに分岐して流れた後、サブエバポレ
ータ30の入口で合流して、コンプレッサ2に帰還す
る。より具体的には、前者においては、第1リキッドタ
ンク14を出た冷媒は、第1電磁弁16→第1膨脹弁1
5→フロントエバポレータ13と流れた後、サブエバポ
レータ30を経て、コンプレッサ2に帰還し、また、後
者においては、第1リキッドタンク14を出た冷媒は、
第2電磁弁26→サブコンデンサ22→第2リキッドタ
ンク25→第2膨脹弁25→リヤエバポレータ23と流
れた後、サブエバポレータ30を経て、コンプレッサ2
に帰還する。なお、この循環過程において、リヤユニッ
ト20内のサブコンデンサ22にはメインコンデンサ3
によりすでに凝縮液化された液冷媒が供給されるため、
サブコンデンサ22の熱交換器としての能力はあまりな
いと同時にエアミックスドア29は閉じているので、エ
バポレータ23通過後の冷風が暖められることはない。
また、この時には、上記のようにウォータバルブ31を
全閉してサブエバポレータ30への温水の流入を阻止し
ているため、サブエバポレータ30は機能せず、したが
って低圧側の温度上昇が防止されるので、冷房性能が損
われることはない。
【0042】これにより、前席においては、フロントユ
ニット10内に取り込まれた空気は、フロントエバポレ
ータ13において冷媒との熱交換により冷却、除湿され
て冷風となった後、エアミックスドア(図示せず)によ
り適当な割合で冷風と温風(ヒータコア12で加熱され
た空気)とがミックスされて温度調整され、または、ミ
ックスされることなく、所定の吹出口から車室内に吹き
出される。
【0043】また、後席においては、リヤユニット20
内に取り込まれた空気は、リヤエバポレータ23におい
て冷媒との熱交換により冷却、除湿されて冷風となった
後、エアミックスドア29により適当な割合で冷風と温
風(サブコンデンサ22で加熱された空気)とがミック
スされて温度調整され、または、ミックスされることな
く、所定の吹出口から車室内に吹き出される。
【0044】この場合においても、暖房運転時と同様、
冷房運転起動時にコンプレッサウォーマ50、60を作
動させてコンプレッサ2の仕事効率を上昇させ、もって
冷房性能の向上を図ることができる。特に、冷房運転時
に温水バルブ17を閉じてヒータコア12への温水の流
入を阻止するシステムの場合には、図4に示す温水利用
タイプのものを用いると、上記したように所定のバルブ
操作によりエンジン1から直接エンジン冷却水がコンプ
レッサウォーマ50に導入されるため、暖房運転時の場
合と比べてより高温のエンジン冷却水が流入することに
なり、コンプレッサ2の仕事効率はより上昇することに
なる。
【0045】なお、前席のみを冷房する場合には第1電
磁弁16を閉じ、後席のみを冷房する場合には第2電磁
弁26を閉じればよい。
【0046】次に、即暖性の向上を目的としたいくつか
の起動制御方法を示しておく。これらは、サブエバポレ
ータ30やコンプレッサウォーマ50、60を使用しな
いシステムにも適用可能なものである。
【0047】図6は即暖性の向上を目的とした起動制御
方法の一例を示す制御特性図である。この起動制御方法
は、暖房運転時における即暖性および乗員の快適性を考
慮して、コンプレッサ2の吐出温度に応じて所定の風量
制御を行うようにしたものである。
【0048】すなわち、暖房運転時において、コンプレ
ッサ2がONされると、リヤユニット20内のインテー
ク(吸込口)をREC(内気循環)に固定する。起動初
期、送風機28への印加電圧(リヤブロア電圧)は0V
とする。エンジン回転数1500rpm にて、エンジン冷
却水温の上昇とともにリヤFOOT吹出口からの吹出し
風温度も上昇するため、車室内の温度も上昇する。これ
により、リヤユニット20の吸気温度(内気循環)が上
昇し、冷凍サイクル(冷媒)の温度および圧力が上が
る。たとえば、起動してから5分が経過し、または、コ
ンプレッサ2の吐出温度が35℃に上昇すると、サイク
ルがある程度立ち上がったものと判断し、以後、乗員の
快適性を考慮して、図6に示すように、コンプレッサ2
の吐出温度に応じてリヤブロア電圧を段階的に上げてい
く。
【0049】これにより、即暖性が向上するとともに、
コンプレッサ2の吐出温度の上昇と共にリヤブロア電圧
を上げていくため、乗員に違和感はない。
【0050】図7はリヤユニット内にPTCヒータを配
設したヒートポンプ式自動車用空気調和装置の一例を示
す概略構成図、図8は同装置における起動制御方法の一
例を示す制御特性図である。なお、図7において、図1
〜図3と共通する部材には同一の符号を付し、その説明
は省略する。
【0051】このシステムでは、リヤユニット20内の
サブコンデンサ22の下流側にPTCヒータ70を取り
付け、コンプレッサ2の吐出温度の上昇に応じてPTC
ヒータ70の入力電圧を切り替えることによって、即暖
性の向上を図るようにしている。
【0052】すなわち、PTCヒータ70は、一般にふ
つうの抵抗ヒータと比べてすぐれた性能、安全性、信頼
性を備えており、ここでは、たとえば、PTCセラミッ
ク(PTC素子)を両側を金属板で挟まれたハニカム状
のフィンで挟んだ構造を一単位として、これを複数個並
列に連結して構成されている。このPTCヒータ70を
通電することによって、サブコンデンサ22を通過した
温風がさらに加熱され、吹出し風温度が上昇することに
なる。本案では、PTCヒータ70に対する通電制御と
して、図8に示すように、暖房運転の起動時からPTC
ヒータ70に最大電圧(12.8V)を加えて即暖性を
図るとともに、コンプレッサ2の吐出温度の上昇に応じ
て段階的にPTCヒータ70に加える電圧を下げるよう
にしている。また、図6の場合と同様、たとえば、起動
してから5分が経過し、または、コンプレッサ2の吐出
温度が35℃に上昇すると、サイクルがある程度立ち上
がったものと判断し、以後、乗員の快適性を考慮して、
図8に示すように、コンプレッサ2の吐出温度に応じて
リヤブロア電圧を段階的に上げていく。このように、外
部熱源(PTCヒータ70)を使用することで即暖性の
向上が図られるともに、コンプレッサ2の吐出温度の上
昇と共にリヤブロア電圧を上げていくため、乗員の快適
性も図られる。
【0053】また、暖房安定時においては、PTCヒー
タ70をONし、吹出し風の温度上昇を図ることができ
る。つまり、乗員がフィーリング的に寒く感じたらPT
Cヒータ70をONし、リヤエバポレータ23の吸気温
度を上げて、暖房性能の向上を図る。
【0054】その際、PTCヒータ70はバッテリ電源
を使用するため、入力電圧の制御を行うことによって、
PTCヒータ70の温度をコントロールできる。
【0055】なお、上記の実施形態では、四方弁4と冷
媒戻し通路5を設けて寝込み冷媒をコンプレッサ2に戻
すようにしているが、これに限られるわけではなく、寝
込み冷媒をコンプレッサ2に戻すことなく冷暖房運転を
行うようにしてもよい。この場合には、四方弁4の代わ
りに、たとえば、2つの開閉弁等をそれぞれメインコン
デンサ3の入口とバイパス通路6に設けるとよい。
【0056】また、上記の実施形態では、コンプレッサ
ウォーマ50、60をサブエバポレータ30を使用する
システムに適用した場合を示したが、これに限られるわ
けではなく、コンプレッサウォーマ50、60による冷
暖房性能の向上は、サブエバポレータを使用しないシス
テムにおいても実現可能である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1〜4記載の
発明によれば、加温手段によってコンプレッサの表面を
暖熱するので、コンプレッサの仕事効率が上がり、コン
プレッサの立ち上がりが早くなるため、冷暖房性能が向
上する。
【0058】特に、請求項3または4記載の発明によれ
ば、バッテリ電源を使用して電気ヒータ(またはPTC
ヒータ)をONするため、エンジン起動前にそれをON
して事前にコンプレッサを暖熱しておくことが可能とな
り、即暖性がより一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したヒートポンプ式自動車用空気
調和装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】同装置の暖房運転時の状態を示す概略構成図で
ある。
【図3】同装置の冷房運転時の状態を示す概略構成図で
ある。
【図4】温水利用タイプのコンプレッサウォーマを装着
したコンプレッサの概念図である。
【図5】PTCヒータ利用タイプのコンプレッサウォー
マを装着したコンプレッサの概念図である。
【図6】即暖性の向上を目的とした起動制御方法の一例
を示す制御特性図である。
【図7】リヤユニット内にPTCヒータを配設したヒー
トポンプ式自動車用空気調和装置の一例を示す概略構成
図である。
【図8】同装置における起動制御方法の一例を示す制御
特性図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2…コンプレッサ 3…メインコンデンサ(第1コンデンサ) 4…四方弁(回路切換弁) 6…バイパス通路 10…フロントユニット(第1ユニット) 11、21…通風路 12…ヒータコア 13…フロントエバポレータ(第1エバポレータ) 14、24…リキッドタンク 15、25…膨脹弁 20…リヤユニット(第2ユニット) 22…サブコンデンサ(第2コンデンサ) 23…リヤエバポレータ(第2エバポレータ) 27…感温部 30…サブエバポレータ(第3エバポレータ) 31…ウォータバルブ 50、60…コンプレッサウォーマ(加温手段) 61…PTCヒータ(電気ヒータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大橋 利男 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 神山 薫 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内 (72)発明者 田島 唯好 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニック株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ取り入れた空気を車室内に向かっ
    て送る第1ユニット(10)および第2ユニット(2
    0)を有し、前記第1ユニット(10)の通風路(1
    1)内に、下流側から順に、エンジン冷却水が循環する
    ヒータコア(12)と、前記第1および第2ユニット
    (10、20)の外部にそれぞれ配設されたコンプレッ
    サ(2)および第1コンデンサ(3)とともに冷凍サイ
    クルを構成する第1エバポレータ(13)とを配設し、
    前記第2ユニット(20)の通風路(21)内に、下流
    側から順に、前記第1エバポレータ(13)と並列に接
    続されかつ相互に直列に接続された第2コンデンサ(2
    2)および第2エバポレータ(23)を配設し、前記コ
    ンプレッサ(2)から吐出された冷媒を前記第1コンデ
    ンサ(3)へ導く冷房運転用冷媒回路と、前記冷媒を前
    記第1コンデンサ(3)をバイパスするバイパス通路
    (6)へ導く暖房運転用冷媒回路とを切り換える回路切
    換弁(4)を設け、前記第1および第2ユニット(1
    0、20)の外部に、前記第2エバポレータ(23)の
    出口に接続されかつ前記エンジン冷却水が循環可能な第
    3エバポレータ(30)を配設し、当該第3エバポレー
    タ(30)により前記エンジン冷却水を利用して前記第
    3エバポレータ(30)に流入する冷媒を加熱した後前
    記コンプレッサ(2)に帰還させるようにしたヒートポ
    ンプ式自動車用空気調和装置において、 前記コンプレッサ(2)を暖める加温手段(50、6
    0)を設けたことを特徴とするヒートポンプ式自動車用
    空気調和装置。
  2. 【請求項2】前記加温手段(50)はエンジン冷却水を
    利用することを特徴とする請求項1記載のヒートポンプ
    式自動車用空気調和装置。
  3. 【請求項3】前記加温手段(60)は電気ヒータ(6
    1)を利用することを特徴とする請求項1記載のヒート
    ポンプ式自動車用空気調和装置。
  4. 【請求項4】前記電気ヒータ(61)はPTCヒータで
    あることを特徴とする請求項3記載のヒートポンプ式自
    動車用空気調和装置。
JP8259327A 1996-09-30 1996-09-30 ヒートポンプ式自動車用空気調和装置 Withdrawn JPH10100651A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090188266A1 (en) * 2008-01-29 2009-07-30 Stephen Think Hung Heating, ventilating, and air conditioning system having a thermal energy exchanger

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20090188266A1 (en) * 2008-01-29 2009-07-30 Stephen Think Hung Heating, ventilating, and air conditioning system having a thermal energy exchanger

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