JPH10100597A - 曲面転写方法及び曲面転写装置 - Google Patents

曲面転写方法及び曲面転写装置

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JPH10100597A
JPH10100597A JP27530596A JP27530596A JPH10100597A JP H10100597 A JPH10100597 A JP H10100597A JP 27530596 A JP27530596 A JP 27530596A JP 27530596 A JP27530596 A JP 27530596A JP H10100597 A JPH10100597 A JP H10100597A
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transfer
transfer sheet
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solid particles
sheet
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JP27530596A
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Haruo Miyashita
治雄 宮下
Mitsutoyo Miyakoshi
光豊 宮越
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三次元的な凹凸面を持つ化粧材を製造する。 【解決手段】 被転写基材1の凹凸表面に、転写層を対
向させた転写シート3の裏面側から固体粒子5を衝突さ
せ、その衝突圧を利用して転写シートを基材の凹凸表面
に圧接して転写する。転写シートを隔壁として利用して
転写シート裏面側に空間形成されたチャンバ16内で、
ノズル15からの固体粒子の衝突と、吸引ノズル17に
よる衝突後の固体粒子の吸引回収を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅の外装及び内
装材、家具、家電製品等の化粧板について、特に装飾さ
れた凹凸表面を有する化粧板の製造方法及び製造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、化粧板の基材面に直刷り法、ラミ
ネート法、転写法等により絵柄等の装飾を施した化粧板
が種々の用途で使用されている。この場合、基材の表面
が平面ならば、絵柄装飾は容易にできるが、凹凸表面に
対しては格別の工夫により絵柄装飾を施している。例え
ば、窓枠、面縁材等の柱状で基材装飾面が二次元的凹凸
〔円柱の様に一方向(母線、或いは高さ方向に直行する
方向)にのみ曲率を有する形状〕の場合に適用できる曲
面装飾技術の一つが、特公昭61−5895号公報に提
案されている。すなわち、同号公報の技術はラミネート
法による表面装飾法であり、片面に接着剤を塗布した表
装シートを供給し、一方基材を表装シートの供給速度と
同調した速度で水平に搬送し、併設した多数の押え治具
にて表装シートの端部が貼着されない状態を維持しつつ
表装シートの接着剤塗布面側を基材に対して小面積毎に
段階的に押圧し、表装シートを基材面に加熱貼着するも
のである。なお、この方法はラッピング加工法と言われ
ている。また、表面凹凸がエンボス形状等の三次元的凹
凸(すなわち、半球面の様に2方向に曲率を有する形
状)の場合に適用できる曲面装飾技術としては、例えば
特開平5−139097号公報に提案されている。すな
わち、同号公報の技術は転写法による表面装飾法であ
り、転写シートの支持体として熱可塑性樹脂フィルムを
用い、該支持体上に剥離層、絵柄層、及び接着層を順次
設けた構成の転写シートを、凹凸表面を有する基材上に
設置し、支持体の裏面からゴム硬度60°以下のゴム製
の熱ロールで押圧して、絵柄を転写することによって化
粧板を得るものである。また、支持体と剥離層間に転写
時の熱で発泡する発泡層を設け、この発泡も利用して基
材の凹凸表面に追従させようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な従来の方法では、特公昭61−5895号公報に開
示の技術では、二次元的曲面までしか対応できず、ま
た、特開平5−139097号公報が提案する技術で
は、三次元的曲面も対応できるが、基本的に回転する熱
ロールのゴムによる弾性変形を利用して表面凹凸に追従
させる為に、浅いエンボス形状は良いとしても大きな表
面凹凸には適用できなかった。その上、被転写基材の凹
凸の隅角部によって軟質のゴムロールが損耗し易い。ま
た、転写シートに発泡層を設ける構成では、転写シート
が複雑高価になり過ぎる。また、全体として平板状の基
材に限定されるといった問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
して、大きな三次元的凹凸表面でも転写により装飾でき
る様にすべく、本発明の曲面転写方法及び曲面転写装置
では、図1の如く、転写シート3の被転写基材1への圧
接に、転写シート裏面側(被転写基材とは反対側)に固
体粒子5を吹き付けて衝突させ、該固体粒子の衝突圧を
利用した。すなわち、この衝突圧で、転写シートを被転
写基材の表面凹凸形状に追従し圧接し、密着させる。転
写シートが密着した後は、被転写基材から転写シート
(の支持体)を剥がせば、転写が完了し、所望の化粧板
60が得られる。そして、本発明の曲面転写方法及び曲
面転写装置では、固体粒子を転写シート裏面に衝突させ
る空間を、転写シートへの固体粒子の衝突と、衝突後の
固体粒子の吸引との両方を、固体粒子を衝突させている
転写シートを隔壁の一部として利用し該転写シート裏面
側に空間形成してチャンバ16内で行うこととした。そ
の結果、衝突後の固体粒子が転写シートの接着面側に飛
散して被転写基材と転写シート間に入り込み、固体粒子
もろとも被転写基材に転写されてしまうことを防止しつ
つ、所望の化粧板を得ることができる。
【0005】また、上記チャンバのある転写シート裏側
と表側との気圧差を利用し、すなわち、転写シートの裏
側/表側の気圧関係を大気圧/減圧、加圧/大気圧、或
いは加圧/減圧等として、被転写基材の凹凸表面への転
写シートの変形、追従を行い易くした。なお、転写シー
トは、支持体が熱可塑性樹脂からなる転写シートが、好
ましい転写シートの一つである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の曲面転写方法及び
曲面転写装置を図面を参照しながら更に説明する。図1
は本発明の曲面転写方法を成し得る、本発明の曲面転写
装置の一形態を示す概略装置図である。
【0007】先ず、図1に例示する本発明の曲面転写装
置は、長尺の転写シートを用いて、凹凸表面を有する平
板状の被転写基材に、絵柄等を順次転写する装置であ
る。同図の装置は、被転写基材1を搬送する基材搬送装
置2と、転写シート3を搬送するシート送り装置4と、
固体粒子5を転写シート裏面に衝突させ衝突圧を印加す
る圧印加部6を備える。更に同図の曲面転写装置は、被
転写基材1を予熱する加熱装置30、被転写基材1の塗
工装置40も備える。
【0008】基材搬送装置2は、搬送用駆動回転ローラ
列からなり、その上に水平に載置された被転写基材1を
圧印加部6の所定位置まで搬送して、転写シート3の圧
接位置で一旦停止させ、固体粒子5の衝突圧を利用した
転写シート3の圧接、密着が行われた後、被転写基材1
を圧印加部6から排出する。そして、更に被転写基材1
を転写シート3(の支持体)の剥離を行う剥離ローラ1
0に通して、化粧板60として排出する。なお、基材搬
送装置は無限軌道式のコンベアベルト等でも良い。
【0009】シート送り装置4は、シート供給装置7、
ガイドローラ8、剥離ローラ10、シート排出装置11
等から構成される。シート送り装置4は、シート供給装
置7にセットされた供給ロールから、転写シート3をガ
イドローラ8を経て圧印加部6の所定位置まで供給して
一旦停止させる。転写シート3は、その転写層が被転写
基材1側を向く様にして圧印加部6に供給する。転写シ
ート3が固体粒子5の衝突圧で被転写基材1に圧接、密
着した後は、シート排出装置11により、基材搬送装置
2により移送される被転写基材1に密着している転写シ
ート3を、被転写基材1の搬送速度に同期した速度で圧
印加部6から排出し、剥離ローラ10で、転写シート3
(の支持体)を被転写基材1から剥離して、シート排出
装置11で転写シート3を巻き取る。
【0010】圧印加部6は、固体粒子5を転写シート3
の裏面(支持体側)に衝突させて、転写シート3を被転
写基材1の凹凸表面に圧接する。また、固体粒子5は回
収し再使用する。圧印加部6は、ホッパ12、ブロワ等
の送風機(又は圧縮機)13、マニホールド14、ノズ
ル15、チャンバ16、吸引ノズル17、ドレン管1
8、真空ポンプ19、転写シート挟持枠20及び21等
から構成される。チャンバ16は、上面及び四方の側面
は隔壁で外部と遮蔽され、下面が開口している。この下
面の開口面の全面を、搬送されてくる転写シート3が覆
い、固体粒子の衝突圧印加時は、チャンバ16を遮蔽状
態とする。転写シート3をチャンバ16の開口部分に押
し当てるために、チャンバ16の開口部の外周には転写
シート挟持枠20、また該転写シート挟持枠20に対向
する、転写シート3の表側に位置する図面下方に、上下
動する別の転写シート挟持枠21を有する。転写シート
挟持枠21が上方に移動し、転写シート挟持枠20及び
21で転写シート3を挟持することで、転写シート3が
チャンバ16の隔壁の一部として使用されて、チャンバ
16は外部と遮蔽される。転写シート挟持枠20の下部
分は、ガイドローラ8から剥離ローラ10へ搬送される
転写シート3のやや上方に位置し、転写シート搬送時は
転写シートに接触しない。すなわち、ガイドローラ8の
下端と剥離ローラ10の下端とに接する平面よりも、該
挟持枠20の下端面は上方に位置する。転写シート挟持
枠21が上方の転写シート挟持位置に移動した時に、転
写シート3と接触する。このように、転写シート3の隔
壁の一部として利用するチャンバ16は、ノズル15か
ら噴出する固体粒子5の外部への流出を防止する。
【0011】ホッパに貯蔵されている固体粒子5は、送
風機又は圧縮機13から圧送される空気とマニホールド
14で混合され、マニホールド14から分配され複数の
ノズル15に送られる。そして、固体粒子5はノズル1
5から噴出する空気流に伴って噴出する。ノズル15か
ら噴出し、転写シート3に衝突した後の固体粒子5は、
真空ポンプ19の吸引力により、転写シート3の裏面側
(図面上方)のチャンバ16内に設けた吸引ノズル17
で吸引されてドレン管18を通り、元のホッパ12に収
集されて、再使用の為に貯蔵される。ノズル15は、図
1(b)の如く幅方向に複数配置されている。また、ノ
ズル15及び吸引ノズル17は、固体粒子5の噴出時
は、チャンバ16内を転写シートの流れ方向(図1
(a)では左方向)に移動し、被転写基材1の被転写面
の全面に転写シート3を圧接する様になっている。その
際、吸引ノズル17は、ノズル15の後方をノズル15
の移動に伴って移動し、使用された固体粒子を吸引して
いく。なお、吸引ノズル17の先端は、吸引開口部の周
囲の進行方向後方側にブラシが設けられており、このブ
ラシが転写シート裏面に接触して、固体粒子を効率的に
吸引回収していく。
【0012】また、図1の曲面転写装置では、固体粒子
5が衝突前の被転写基材1を予熱する加熱装置30も備
えている。同図の加熱装置30は、衝突圧を作用させる
圧印加部6のチャンバ16に、被転写基材1が入る前の
上流側に設置してある。加熱装置30としては、電熱ヒ
ータ、赤外線ヒータ、熱風、誘導加熱、誘電加熱等の加
熱手段を用いる。輻射熱や熱風による場合、同図の様に
加熱装置は被転写基材1の被転写面側(表面:図面上
方)に設け、被転写基材1の被転写面側から加熱する。
なお、この加熱装置30は、被転写基材1、或いはその
表面の接着剤層の予熱が不要であれば省略し得る。
【0013】さらに、図1の曲面転写装置では、加熱装
置30の上流側に、塗工装置40も備えている。塗工装
置40は、被転写基材1に下塗り塗装、或いは接着剤塗
装をする為である。そこで、図1における加熱装置30
は、この下塗り塗装等の溶剤等の揮発成分の乾燥炉も兼
ねている。もちろん、下塗り塗装や接着剤塗装を行わな
い場合には、この塗工装置は省略される。
【0014】ところで、図1の曲面転写装置の圧印加部
6には、更に吸引排気手段を備えている〔図1(b)参
照〕。この吸引排気手段は、被転写基材1と転写シート
3間の空気を吸引排気して「空気抜き」をする。同図の
吸引排気手段は、吸引排気ノズル50及び真空ポンプ5
1等から構成される。吸引排気ノズル50は、転写シー
ト3の表面側(転写層側のこと。図1では下側)で、且
つ被転写基材1の搬送方向に沿う被転写基材1の両辺に
隣接する両側に設けてある。そして、吸引排気ノズル5
0には真空ポンプ51が接続され、吸引排気ノズル50
より空気を吸引し排気する。吸引排気ノズル50の開口
部は、例えば、その外周全周をブラシで囲い、ブラシ先
端が被転写基材1及び転写シート3に接触して、無駄な
空気の吸引量を極力抑える構造とすると良い。このよう
な吸引排気手段は、被転写基材1の被転写面が平面なら
ば無くても良いが、被転写面が凹凸表面の際には効果的
である。例えば、被転写面が岩肌調やスタッコ調等と凹
凸面の場合は、完全に空気が抜けず「エア噛み」が発生
することがあるので、空気抜きの為に吸引排気手段を備
えるのが好ましい。なお、図2の曲面転写装置では、転
写シート3の表面側に第2チャンバ22を備える為、第
2チャンバ22を減圧使用すれば、吸引排気手段と同様
の効果が得られる。また、第2チャンバ22と吸引排気
手段を併用しても良い。
【0015】次に、本発明の曲面転写装置の別の形態を
図2に示す。同図に示す曲面転写装置は、転写シート3
の表側(図面下側)に対する転写シート挟持枠21が、
額縁状の単なる枠部材ではなく、第2チャンバ22の図
面上方の開口部の外周となっている。なお、第2チャン
バ22は、図面上方が開口し、四方の側面と底面が外部
と遮蔽された構造となっている。第2チャンバ22は油
圧シリンダ等で上下動作し、上方に移動した際に、転写
シート3を転写シート挟持枠20及び21で挟持する。
第2チャンバ22内は真空源(図示せず)により、内部
を適宜減圧にできる。その他は、吸引排気手段を備えて
いない点以外は図1と同様であり、説明は省略する。
【0016】なお、図1及び図2の曲面転写装置では、
転写シート3を加熱する加熱装置は特に設けてないが、
これは、ノズル15で固体粒子の衝突圧を受ける直前ま
での段階で、加熱装置30で予熱された被転写基材1に
よって転写シート3もある程度予熱される為である。
【0017】次に、本発明の曲面転写方法を、以上説明
した装置によって更に説明する。
【0018】図1及び図2の装置では、被転写面が凹凸
表面である板状の被転写基材1は、基材搬送装置2によ
って、一枚ずつ搬送されて塗工装置40により下塗り塗
装が施される。なお、塗工装置40で下塗り塗装の前の
シーラ塗装、或いは下塗り塗装後の接着剤塗装も連続的
に施してもよい。その後、加熱装置(この場合は乾燥装
置を兼用)60により、被転写基材1に施した下塗り塗
装の蒸発成分を揮発乾燥させると同時に、被転写面側か
ら被転写基材1を予熱する。そして、被転写基材1は、
予熱された状態で、圧印加部6のチャンバ16の下部ま
で搬送され、転写位置で停止する。被転写基材1を予熱
しておくことで、転写シート3も、被転写基材1に面す
る位置にある間に、圧接中に、間接的に被転写基材1に
よりある程度加熱されて軟化して伸び易くなり、被転写
基材の表面凹凸への追従性を向上させることができる。
また、被転写基材1を予熱しておくことで、転写シート
3又は被転写基材1の何方か一方、又は両方に施す接着
剤層の接着力を発現させて、衝突圧印加による転写シー
トと被転写基材との熱接着を容易にする。なお、被転写
基材1のチャンバ16下部での停止は、被転写基材1の
停止位置を目視で検知し、手動で基材搬送を停止させて
も良いし、或いは光電管等の光学センサで被転写基材1
の位置を検知し、基材搬送装置2の駆動を自動的に停止
させても良い。
【0019】一方、転写シート3としては、ここでは熱
可塑性樹脂フィルムの支持体上に装飾層、感熱型の接着
剤層とからなる転写層が順次積層されたシートを用い
る。シート送り装置4により張力が加えられ、転写シー
ト3は、シート供給装置7にセットされた供給ロールか
ら巻き出され、ガイドローラ8を経て、チャンバ16の
下部開口部分を覆う様に、圧印加部6まで搬送され、転
写位置で停止する。
【0020】ここで、図1の装置の場合では、転写シー
ト3が停止すると、転写シート挟持枠21が上方に移動
し、転写シート3を転写シート挟持枠20及び21で挟
持する。その結果、チャンバ16の開口面は転写シート
3をその隔壁の一部として利用され、チャンバ16は外
部と遮断される。また、転写シート3の停止も、目視に
よる転写シート3の位置検知と手動によるシート送り装
置4の停止を行う様にしてしも良いし、或いは転写シー
ト3に設けた検知マークを光電管等のセンサで検知し、
シート送り装置4の駆動を自動的に停止させる様にして
も良い。また、図2の装置の場合では、転写シート3が
停止すると、転写シート挟持枠21が第2チャンバ22
と共に上方に移動し、転写シート3をやや上方に持ち上
げ、転写シート3を転写シート挟持枠20及び21で挟
持する。その結果、チャンバ16の開口面は転写シート
3をその隔壁の一部として、外部と遮断される。また、
第2チャンバ22も、その図面上方の開口面が、転写シ
ート3を隔壁の一部として利用され、第2チャンバ22
も外部と遮断される。
【0021】また、図1の装置の場合では、吸引排気手
段により空気抜きを行う。転写シート3が、転写シート
挟持枠20及び21で挟持された後、衝突圧を印加され
るまでの間に、或いは更に衝突圧印加中にも、吸引排気
手段により、被転写基材1と転写シート3間の空気を吸
引排気して「空気抜き」をする。吸引排気ノズル50に
よって、転写シート3と被転写基材1間の空気を強制的
に吸引して排気する空気抜き(エア抜き)をすること
で、固体粒子5の衝突圧による密着がなされる前に、転
写シート3と被転写基材1との予備的な接触を促進し
て、いわば転写シート3が被転写基材1の被転写面にへ
ばりつく様にする。その結果、被転写基材1が特に凹凸
面の時に転写シート3と被転写基材1間の空気が転写時
に残留して、「エア噛み」、更にはそれに起因する転写
抜けの発生を防止する。また、空気抜きによって、転写
シート3の表裏間に圧力差が生じて、転写シート3を被
転写基材1側に押圧する力が働く。この力が、固体粒子
5の衝突圧による被転写基材1の表面凹凸への転写シー
ト3の追従変形を手助けする役割も果たす。衝突圧印加
前の段階で空気抜きしておくことで、被転写基材1の被
転写面が平面で無い限り、転写シート3と被転写基材1
間の空気を完全に抜けきれるものではないが、次の段階
での固体粒子による衝突圧印加の際に、転写シート3と
被転写基材1間により少ない空気のより好ましい条件を
作りだすことが出来る。吸引排気は、被転写基材1の被
転写面が平面ならば行わなくても良いが、被転写面が凹
凸表面の際にはエアがみ防止に効果的である。例えば、
被転写面が岩肌調やスタッコ調等の凹凸面の場合であ
る。
【0022】次に、転写シート3は、ノズル15から空
気流と共に噴出させた固体粒子5の衝突にさらされる。
衝突時の固体粒子5の運動量の変化した分が、転写シー
ト3を被転写基材1へ押し付ける衝突圧となる。ノズル
15と吸引ノズル17とが連動して、転写シート流れ方
向(図1(a)では左方向)に固体粒子5を噴出しなが
ら移動して、転写シート3の所望の面に固体粒子を吹き
付けると共に、使用後の固体粒子を吸引する。ノズル1
5は、転写シート3及び被転写基材1の搬送方向に直角
方向(=幅方向)に直線状に、且つ転写シート裏面に対
して垂直に多数配置してあり、その結果、ノズル15か
ら噴出した固体粒子5は、転写シート3の略全幅にわた
って幅方向に直線的な帯状の衝突圧の印加領域を、流れ
方向に移動させていく。なお、ノズル15から噴出する
固体粒子5は多少広がりつつ転写シート3の方向に進行
する結果、複数配置したノズル15間の領域にも固体粒
子が衝突することになる。
【0023】なお、この衝突圧の印加の際に、図2の装
置では、第2チャンバ22により、転写シート3の表側
(図面下側)を減圧にできるので、転写シート3の表裏
間の気圧差を利用して、転写シート3の被転写基材1の
凹凸表面への追従変形を、助けることができる。第2チ
ャンバ22を減圧とするタイミングは、衝突圧印加中、
或いは衝突圧印加前、衝突圧印加前及び印加中等であ
る。第2チャンバ22の減圧を、衝突圧印加中も続ける
場合は、衝突圧による転写シート3の被転写基材1の凹
凸表面形状への追従の際にも、転写シート3と被転写基
材1間の空気が吸引排気される。
【0024】このように、本発明で、固体粒子の衝突圧
とともに、転写シート表裏間の気圧差を利用して転写シ
ートを被転写基材の凹凸表面に対して変形させて、衝突
圧による転写シート3の被転写基材1の凹凸表面への追
従密着を助ける方法には、以下の如き各種形態がある。
第2チャンバ22を減圧することで、転写シート表裏間
の気圧差を利用する形態には、チャンバ16は加圧状
態、第2チャンバ22は減圧状態とする形態(転写シー
トの裏側/表側=加圧/減圧)と、チャンバ16は大気
圧状態、第2チャンバ22は減圧状態とする形態(転写
シートの裏側/表側=大気圧/減圧)とがある。チャン
バ16を加圧状態とするには、固体粒子5の噴出し用の
気体圧を流用することが出来る。固体粒子噴出し用の気
体流量と、固体粒子吸引用の気体吸引量とのバランスに
より加圧度合いは調整できる。また、チャンバ16に外
部と連結する圧力調整部を適宜設けてもよい。また、チ
ャンバ16は、隙間がある場合に、固体粒子の漏れ出し
を防ぐ意味で、若干の減圧とするならば、チャンバ16
は(第2チャンバよりも弱い)弱減圧状態、第2チャン
バ22は減圧状態とする形態(転写シートの裏側/表側
=弱減圧/減圧)としても良い。また、第2チャンバ2
2がない構成の図1の装置では、チャンバ16を加圧状
態とする方法もある。この場合、転写シート3の表側は
大気圧である(転写シートの裏側/表側=加圧/大気
圧)。いずれにしても、気圧差の利用は、転写シート裏
側の気圧を表側の気圧よりも高くすることで、転写シー
トを被転写基材の凹凸表面に対して変形させる。なお、
チャンバ16の隔壁の一部として転写シート3を利用し
て、転写シート3の裏面側(チャンバ22では転写シー
ト表面側となる)に空間形成することは、チャンバ16
を外部と完全密閉することのみを意味するのではない。
完全密閉でも良く、不完全密閉でも良い。要は、固体粒
子を外部を飛散させない為であり、転写シート表裏間の
気圧差も利用する場合は、気圧差が維持できる程度であ
れば良い。例えば、転写シートと転写シート挟持枠20
や転写シート挟持枠21とは、全周囲で接触してなくて
も良い。
【0025】そして、転写シート3は、固体粒子の衝突
圧によって(また、適宜転写シート表裏間の気圧差も利
用されて)被転写基材1に圧接されて、被転写基材1の
凹凸表面の凹部内へも転写シート3は延ばされて変形す
ることで、転写シート3は被転写基材1の凹凸表面形状
に追従して密着する。
【0026】一方、転写シート3への衝突に供された後
の固体粒子5は、吸引ノズル17で吸引されて、ドレン
管18をとおり、元のホッパ12に収集される。また、
固体粒子噴出用に使用されノズル15から噴出した空気
も、ドレン管18で吸引され、フィルターで固体粒子5
を濾過した上で、真空ポンプ19で系外に排出される。
吸引ノズルからの吸引空気量と、ノズルからの噴出空気
量とのバランス調整てに、チャンバ16内は大気圧又は
所望の加圧状態に維持される。
【0027】そして、転写シート3の被転写基材1への
密着が終了すると、転写シート挟持枠21(図2の装置
では、減圧の場合は大気圧に戻した後、第2チャンバ2
2の開口部外周の転写シート挟持枠21)は下方に移動
し、持ち上げられて挟持されていた転写シート3の周縁
部が転写シート挟持枠20から離れ、その結果、チャン
バ16の下部の開口面が開口する。また、転写時にチャ
ンバ16が加圧もしくは弱減圧されている場合には、事
前にチャンバ16のリーク弁(図示せず)リークさせ、
チャンバ16内を大気圧に戻してから、転写シート挟持
枠21を降下させる。そして、被転写基材1に密着した
転写シート3は、被転写基材1と共に密着した状態で、
圧印加部から排出され、次に、転写シート3(の支持
体)が剥離ローラ10により被転写基材1から剥がされ
る。その結果、転写シート3の装飾層がその接着剤層を
介して被転写基材1の凹凸表面に転写した、化粧板60
が得られる。一方、剥離ローラ10通過後の転写シート
3(の支持体)は、斜め上方方向に移送されシート排出
装置11に排出ロールとして巻き取られる。なお、剥離
ローラ10通過後の、被転写基材1は基材搬送装置2に
より水平方向に搬送される。
【0028】なお、ノズル15と吸引ノズル17との配
置関係は適宜決めれば良いが、図3に幾つかの例を示し
ておく。図3(a)は、ノズル15の向きを斜めにし、
吸引ノズル17の向きも斜めにし且つノズル15から噴
出した固体粒子が転写シート3の裏面に衝突する領域に
向ける配置を説明する側面図である。また、図3(b)
は、ノズル15と吸引ノズル17とが一体的な二重構造
をしたもので、ノズル15の開口部の全周囲が吸引ノズ
ル17の吸引口となっている配置(構造)を説明する側
面から見た断面図である。ノズル15から噴出した固体
粒子は周囲の吸引ノズル17の吸引口から吸引される。
また、図3(c)も、ノズル15と吸引ノズル17とが
一体的な二重構造をしたものであるが、吸引ノズル17
の内側に、ノズル15が多数(図面では6個)一列に直
線状に配置し、その全周囲を間隙を開けて、吸引ノズル
17の吸引口(図面で斜線のハッチング部分)が楕円状
になっている配置(構造)を説明する、ノズル噴出口の
方から見た平面図である。
【0029】また、ノズルは、固体粒子を気体流と共に
噴出するものであり、その構造は、例えば、中空の円柱
状、多角柱状、円錐状、多角錐状、魚尾状等の形状の物
を用いる。ノズルは、また、単一開口部を有するもので
も良いし、或いは内部がハニカム(蜂の巣)状に区画さ
れたものでも良い。吹付圧力は通常0.1〜10.0k
g/cm2 程度である。また、固体粒子を搬送し、転写
シートに衝突させる際に固体粒子、転写シート、或いは
被転写基材が帯電する場合がある。そこで、帯電を防止
する為に、ノズル15、ドレン管17等を接地したり、
転写シートに除電バーを接触させたり、或いは気流中に
帯電荷を中和する電荷を持ったイオンを混入させたりす
る事が好ましい。ノズルの材質は、セラミック製、スチ
ール製等と、固体粒子の種類によって適宜選択すれば良
い。固体粒子はノズル内をノズル内壁に衝突しながら通
過するので、固体粒子に金属ビーズや無機粒子を用いる
場合には粒子が硬質であるので、耐摩耗性のよいセラミ
ック製を用いると良い。固体粒子に樹脂ビーズを用いる
場合には金属粒子に比べれは軟質であるので、スチール
製でも良い。
【0030】なお、ノズルは複数用いて、転写シートに
衝突する固体粒子の衝突領域が所望の形状となる様にす
ると良い。図1の曲面転写装置では、転写シート及び被
転写基材の送り方向に直角で一直線状に一列配置して、
幅方向に直線状に幅広の帯状形状の衝突領域とするもの
である。例えば、図4(a)は、衝突領域を送り方向に
広げる為に、送り方向に二列に配置した構成を示す。ま
た図4(b)は、一列配置だが、幅方向中央部は送り方
向の上流側で衝突する様にした配置である。この配置で
は、転写シートの被転写基材への衝突圧による圧接は幅
方向中央部から始まり、順次、幅方向両端部に向かって
圧接されて行く。この様にすると、幅方向中央部に空気
を抱き込んだまま、転写シートが被転写基材に密着する
ことを防止できる。
【0031】また、固体粒子の衝突圧は、衝突領域内で
すべて均一にする必要はない。図5は、幅方向中央部が
最大の衝突圧で、幅方向両端部に行くに従って衝突圧が
低下する山型の圧力分布に設定した例である。衝突圧の
設定は、バルブの開閉量、バルブに連結する固体粒子を
搬送する管の内径の大小、圧力調整器(レギュレータ)
等を用いてノズル直前の気体圧の調整により、ノズルか
ら噴出する固体粒子及び気体流の速度を制御することで
調整する。図5の様な圧力分布の設定は、圧が高い所か
ら低い所に向かって段階的に圧接が進行することを助け
る。なお、従来のゴム製転写ロールによる曲面転写方法
では、転写ロールの中央部直径を太めとすれば、圧力的
には中央部は強くできるが、中央部と両端部とで円周長
が異なってしまい、接触して圧印加され転写シートの送
りが均一に出来ない。
【0032】また、ノズルの配置は、図1に例示した曲
面転写装置では、被転写基材が平板状であったことから
水平に横に複数列に配置した。これは、被転写基材の被
転写面に垂直に固体粒子を衝突させる配置である。垂直
に衝突させるのは、基本的には衝突圧を最大に有効利用
できるからである。したがって、例えば、図6の様に、
被転写基材1の被転写面(の搬送方向に直角の断面形
状)が蒲鉾型に凸曲面であれば、複数のノズルを用意し
各ノズルが主とし受け持つ個別の衝突面に対して、略垂
直に固体粒子が衝突する様に、ノズルを近接する被転写
体面に垂直な向きに配置すると良い。この様にノズルの
配置は、対象とする被転写基材の凹凸形状に合わせて、
ノズルの噴出方向を固体粒子がなるべく垂直に衝突する
様に合わせると良い。なお、ノズルの向きは、転写シー
ト裏面に対して必ずしも垂直にする必要はない。但し、
ノズルを転写シートに垂直にすれば、固体粒子の衝突圧
を最大に有効利用できる。また、ノズルは多めに設けて
おき、製造する被転写基材によっては、一部のノズルを
閉じてしまっても良い。
【0033】なお、本発明の曲面転写方法及び装置で、
被転写基材の加熱装置30を更に設ける場合、加熱装置
30はチャンバ16内に設けたり、チャンバ16の外及
び中に設けても良い。この様にすると、充分な予熱が必
要な場合でも、長い搬送距離を使って加熱することがで
きる。長い加熱装置をチャンバの内部に設ける為に、チ
ャンバ自身の内容積が大きくなるならば、加熱装置の一
部又は全部をチャンバの外部に設けて、チャンバの内容
積を小さくした方が、固体粒子の飛散、回収等を考慮し
た取扱上は有利だからである。チャンバの内部に加熱装
置を配置する利点は、衝突圧印加の直前まで、或いは衝
突圧印加中までも、加熱できることであり、特に熱容量
が大きい被転写基材をその被転写面近傍のみ効果的に予
熱しようとする場合等である。なお、上流側に配置した
塗工装置による塗装を乾燥すべく、溶剤分や水分を蒸発
させる役割も持たせた加熱装置の場合は、チャンバ内部
に配置するのは好ましくない。チャンバ内に充満した蒸
発した溶剤や水分の排気手段が必要となり、また溶剤の
場合は防爆対策を考慮する必要も生じる。このような目
的の加熱装置は、チャンバの外部に配置するか、内部に
配置したとしても、外部に蒸発用の加熱装置(乾燥炉)
を別に配置することが好ましい。もちろん、下塗り塗装
は別ラインで行う形態とすれば、加熱装置を乾燥装置と
兼用する必要はない。
【0034】ところで、誘導加熱あるいは誘電加熱によ
る加熱は、被転写基材の内部から加熱できるが、ヒータ
加熱、赤外線加熱、熱風加熱等の場合は、凹凸表面側か
らが効率的である。しかし、被転写基材の加熱は、裏面
側からも加熱してもよい。また、チャンバの開口部に被
転写基材が搬送された後に、衝突圧印加直前或いは印加
中まで加熱するのであれば、被転写基材の裏面側からの
加熱は、スペース的にも好ましい。衝突圧印加中の加熱
を行う場合は、圧印加部へ搬送される上流側の加熱装置
に加えて、ノズルの間隙に分散して加熱装置の熱源を設
けてもよい(この場合は、転写シートをとおしての加熱
となる)。
【0035】また、本発明の曲面転写方法及び装置で
は、必要に応じて、転写シートに対しても予熱や加熱を
行ってもよい。転写シートの延伸性向上、接着剤層の活
性化が目的である。本発明では、被転写基材を予熱して
いるので、被転写基材から間接的に転写シートをある程
度加熱することもできる。被転写基材からの間接的加熱
で不十分な場合に、転写シートの予熱、加熱を行う。予
熱や加熱の為の加熱手段は任意であり、例えば、ヒータ
加熱、赤外線加熱、誘電加熱、誘導加熱、熱風加熱等で
ある。また、本発明では圧印加に固体粒子を使用してい
る為に、この固体粒子を加熱して、固体粒子を転写シー
ト等に対する加熱源として用いて、転写の密着と同時に
加熱しても良い。なお、固体粒子を加熱することは、固
体粒子と共にノズルから噴出する気体も加熱されたもの
が噴出することであり、この気体が転写シート裏面に接
触することで、気体も加熱源として用いることができ
る。従って、転写シートの加熱も必要な場合でも、被転
写基材からの間接的加熱や、固体粒子や噴出気体による
加熱で充分な場合には、転写シート専用の加熱装置は省
略することもできる。なお、転写シート専用の加熱は、
転写シート挟持枠で転写シートが支持されてから行うの
が好ましい。その前では、シートが送り方向に伸びて、
移送に支障を来し易い。
【0036】なお、本発明の曲面転写方法及び曲面転写
装置は図1及び図2の例に限定されるものではない。例
えば、図1及び図2に示す曲面転写装置による曲面転写
方法の説明では、転写シートの被転写基材への圧接は、
転写シート及び被転写基材の搬送を停止させて基材1個
ごとに間欠的に行う装置及び方法を説明してきたが、本
発明による方法及び装置では転写シートの被転写基材へ
の圧接は、転写シート及び被転写基材を搬送しつつ連続
的に行っても構わない。また、転写シートとノズルの固
体粒子の噴き出し方向との位置関係は、転写シートは水
平に載置し、その上方から鉛直方向に真下に固体粒子を
噴き出しる位置関係に限定されない。転写シート裏面に
対して固体粒子の噴き出し方向が垂直関係を維持したと
しても、転写シートの載置又は搬送方向は、水平以外に
も、斜め、上下等があり、また転写シートが水平でも、
裏面が下側、すなわち、下から上に固体粒子を噴き出し
ても良い。もちろん、転写シート裏面に対して角度をも
って固体粒子を噴き出しても良い。また、図1、図2で
は、ノズル15及び吸引ノズル17を転写シート3の幅
方向に配列し、これらをシート流れ方向に走査したが、
この他、ノズル15及び吸引ノズル17を転写シート流
れ方向に配列して、これらをシート幅方向に走査するこ
とも可能である。
【0037】本発明の曲面転写方法の一通り説明したと
ころで、材料面について、更に詳細に説明する。
【0038】先ず、本発明の曲面転写方法で用い得る被
転写基材1としては、被転写面が平坦な平面でももちろ
ん適用できるが、本発明がその真価を発揮するのは、被
転写面が凹凸表面であり、特にその凹凸が三次元的であ
る被転写基材である。従来の回転接触する押さえ治具
(前述の特公昭61−5895号公報)や、ゴム製の転
写ロール(前述の特開平5−139097号公報参照)
では、その回転軸による方向性を本質的に有しているた
めに、適用できる表面凹凸形状が1軸方向にのみ曲率を
有する二次元的凹凸に限定され、また、後者では2軸方
向の曲率を有する三次元的凹凸が可能でもその三次元形
状は任意の方向に均質に適用できるものではない。例え
ば、木目導管柄の長手方向は、転写シートの送り方向に
平行にしないと、導管凹部には旨く転写できない。しか
も、後者は基材形状は平板状に事実上限定され、それ以
外は基材形状毎にその都度合わせた特殊形状の転写ロー
ルとでもしない限り不可能である。ところが、本発明で
は上記説明した様に、流体的に振る舞うことができる固
体粒子の衝突圧を利用しているため、表面凹凸の三次元
的形状に対して圧力印加のの方向性を本質的に持たな
い。(この方向性とは、圧力が印加される被転写基材上
のポイントの時間的位置変化の方向のことである。)従
って、転写シートや被転写基材の送り方向に凹凸がある
形状を持つ被転写基材でも舞わない。すなわち、送り方
向又は幅方向にのみ凹凸がある二次元的凹凸、送り方向
及び幅方向の両方に凹凸がある三次元的凹凸にも適用で
きることを意味する。なお、本発明が前記方向性を持た
ない点は、枚葉の転写シートを被転写基材上に載置し一
つずつ圧接密着する方法及び装置で、ノズルを移動又は
固定して衝突圧が印加される様子を考えれば、容易に理
解できる。また、被転写基材は全体として平板状の板材
だけでなく、円弧状に凸又は凹に送り方向又は幅方向に
湾曲した二次元的的凹凸を有する基材でも良く、またそ
の湾曲面にさらに細かい三次元的な表面凹凸があっても
よい。なお、本発明では、被転写基材の円弧状等の二次
元的な凹凸に対して、それを幅方向として、或いは送り
方向として転写するかは作業性等を考慮して任意にでき
る。なお、凹凸面を構成する面は、平面のみから、曲面
のみらか、或いは平面と曲面の組み合わせと任意であ
る。従って、本発明の被転写基材上の曲面とは、断面が
下駄の歯形の様に複数の平面のみから構成される曲面を
持たない凹凸面も意味する。また、本発明でいう曲率と
は、立方体の辺或いは頂点の周辺の様に角張っている曲
率無限大(曲率半径=0)の場合も包含する。
【0039】用い得る被転写基材1の材質は任意である
が、例えば、板材であれば、ケイ酸カルシウム板、押し
出しセメント板、ALC(軽量発泡コンクリート)板、
GRC(硝子繊維強化コンクリート)板等の非陶磁器窯
業系板、木材単板や木材合板、パーティクルボード、或
いは木質中密度繊維板(MDF)等の木質板、また、
鉄、アルミニウム、銅等の金属板、陶磁器やガラス等の
セラミックス、ポリプロピレン、ABS樹脂、フェノー
ル樹脂等等の樹脂成形品等でも良い。これらの被転写基
材表面には、予め、接着剤との接着を補助する為の易接
着プライマー、或いは表面の微凹凸や多孔質を目止めし
封じるシーラー剤を塗工しておいても良い。易接着プラ
イマー、或いはシーラー剤としては、イソシアネート、
2液硬化ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂
等の樹脂を塗工し形成する。なお、被転写基材表面を所
望の凹凸とするには、プレス加工、エンボス加工、押し
出し加工、切削加工、成形加工等によれば良い。また、
凹凸形状としては、任意であるが、例えば、タイルや煉
瓦の目地、花崗岩の劈開面等の石材表面の凹凸、木材羽
目板、浮造木目等の木材板表面凹凸、リシン調、スタッ
コ調等の吹付塗装面の凹凸等である。
【0040】次に、本発明で用い得る転写シート3とし
ては、被転写基材が二次元的凹凸表面であれば、延伸性
が無い紙等を支持体としたものでも可能であるが、本発
明がその真価を発揮する三次元的凹凸表面に適用する為
には、少なくとも転写時には延伸性を有する転写シート
を用いる。延伸性により固体粒子の衝突圧が印加された
時に、被転写基材表面の凹部内部にまで、転写シートが
追従して密着する転写が行われることになる。転写シー
ト3は、支持体と転写移行する転写層とからなる。転写
層は少なくとも装飾層から構成され、さらに接着剤層を
積層した構成では、転写シート又は被転写基材の片方又
は両方に転写の際に接着剤を施すことを省略できる。転
写シートの延伸性は、主として支持体の延伸性によって
支配される。したがって、支持体としてゴム膜を用いれ
ば、常温で延伸するゴム性質により転写シートを転写時
に加熱すること無しに、被転写基材の凹凸表面に追従、
密着、転写することも可能である。但し、本発明では予
熱された被転写基材により間接的に転写シートも予熱す
ることができるので、ゴム膜をより延びやすくできる。
また、支持体として熱可塑性樹脂からなるフィルムを用
いれば、装飾層形成時には延伸性が殆どなく、転写時に
は、加熱により充分な延伸性を発現する転写シートとし
て、従来公知の通常の転写シート同様に容易に、本発明
で用い得る転写シートは用意出来る。この場合の転写シ
ートの加熱は、加熱された被転写基材による間接的加
熱、固体粒子やその吹き付け空気による加熱、或いは転
写シート専用に設けた加熱装置等により加熱することが
できる。
【0041】なお、転写シート3の支持体としては、延
伸性の点で、従来多用されている二軸延伸ポリエチレン
テレフタレートフィルムでも、表面凹凸形状次第で、加
熱条件、衝突圧条件の設定によって、必要充分な延伸性
を発現させることができるので曲面転写は可能である
が、低温、低圧でより延伸性が発現し易い、ポリプロピ
レンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリメチルペン
テンフィルム等のポリオレフィン系フィルム、塩化ビニ
ル樹脂フィルム、ナイロンフィルム等の低延伸又は無延
伸の熱可塑性樹脂フィルムが好ましい。また、天然ゴ
ム、合成ゴム、ウレタンエラストマー、オレフィン系エ
ラストマー等のゴム(エラストマー)フィルムも好まし
い支持体である。
【0042】なお、装飾層はグラビア印刷、シルクスク
リーン印刷、オフセット印刷等の従来公知の方法、材料
で絵柄等を印刷した絵柄層、アルミニウム、クロム、
金、銀等の金属を公知の蒸着法等を用いて部分的或いは
全面に形成した金属薄膜層等であり、用途に合わせたも
のを用いる。絵柄としては、被転写基材の表面凹凸に合
わせて、木目模様、石目模様、タイル調模様、煉瓦調模
様、全面ベタ等を用いる。また、支持体と装飾層との剥
離性を調整する為等に、これら層間に剥離層等の層を設
けたりするのは、従来公知の転写シートと同様である。
【0043】また、接着剤層も、ポリ酢酸ビニル、アク
リル樹脂、ブロックイソシアネート硬化型ポリウレタン
樹脂、ダイマー酸とヘキサメチレンジアミンとの縮重合
により得られるポリアミド樹脂等の感熱型の熱可塑性樹
脂等による従来公知のものである。なお、転写シートの
接着剤層は、装飾層自体に接着性が有る場合か、或いは
被転写基材側に接着剤層を設ける場合は、省略可能であ
る。
【0044】なお、接着剤層は転写シートに設けておく
方法もあるが、転写シートには設けずに、転写直前に転
写シートに塗工等で設ける方法、被転写基材側に予め又
は直前に接着剤層を塗工等で設ける方法、或いは、転写
シート及び被転写基材の両方に接着剤層を予め又は直前
に設ける方法等の各種の形態でよい。転写シート側のみ
に接着剤層を予め設けておく方法では、その装飾層と同
時に印刷等で形成できる上、転写時に設ける手間、装置
が省略できる利点がある。また、接着剤を直前に転写シ
ート、被転写基材の片方又は両方に施す場合は、2液硬
化型の接着剤、、紫外線や電子線で硬化させる電離放射
線硬化性樹脂液による無溶剤の接着剤、或いは水性接着
剤、或いは感圧型の粘着剤等の接着剤でも良い。なお、
揮発成分を蒸発乾燥が必要な場合、曲面転写装置として
は、被転写基材の加熱装置を乾燥装置と兼用することも
できる。直前に接着剤を施す方法とすれば、2液硬化型
接着剤や紫外線硬化型接着剤等の接着剤を使用でき、転
写層の接着強度に優れた製品を得やすい。また、被転写
基材が多孔質である場合には、直前に施す接着剤の溶剤
等の揮発成分の乾燥に都合が良い。この場合、曲面転写
装置としては、転写シート送り装置4のガイドローラ8
の一部に多数の針を有するものを使用して、通過時に転
写シートに穿孔して、この孔により乾燥を助けることも
できる。孔の直径は通常0.1〜1.0mm程度、隣接
する通気孔同士の間隔は通常5〜50mm程度である。
【0045】次に、用いる固体粒子5としては、ガラス
ビーズ、セラミックビーズ、炭酸カルシウムビーズ、ア
ルミナビーズ等の無機粉体である無機粒子、鉄、又は純
鉄、炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄合金、アルミニウム、
又はジュラルミン等のアルミニウム合金、チタン等の金
属ビーズ等の金属粒子、或いは、フッ素樹脂ビーズ、ナ
イロンビーズ、シリコーン樹脂ビーズ、ウレタン樹脂ビ
ーズ、尿素樹脂ビーズ、フェノール樹脂ビーズ、架橋ゴ
ムビーズ等の樹脂ビーズ等の有機粒子等を使用する。形
状は球形状が好ましいが、その他の形状のものでも用い
得る。また、用いる気体としては、空気で良いが、窒素
ガス等でも良い。固体粒子の粒径としては、通常10〜
1000μm程度である。また、固体粒子の温度は室温
(雰囲気温度)で行っても良いが、場合によっては、転
写シートの加熱軟化や感熱接着剤の活性化を助ける為
に、固体粒子を加熱したり、或いは、既に凹凸形状に追
従し接着完了した転写シートを冷却する為に、固体粒子
を冷却したりするこもと出来る。
【0046】以上説明してきた本発明の曲面転写方法及
び装置で得られる化粧部材としては、屋根、門扉等の外
装材、天井板等の建築内装材、窓枠、扉、手摺、鴨居、
敷居等の建具、家具の表面材、弱電・OA機器のキャビ
ネット、或いは自動車等の車両内装材等の各種分野で、
最終製品又は中間製品として用いられ得る。また、三次
元的な表面凹凸を持つ化粧板の装飾模様の具体例として
は、例えば、目地を有するタイル調、煉瓦積み模様、ス
タッコ調、リシン調、花崗岩等の凹凸劈開面を持つ石目
調、羽目板調、浮造木目板等の木目調等に適用できる。
【0047】なお、転写後の化粧部材の表面に、更に透
明保護層を塗装する等しても良い。この様な透明保護層
としては、ポリ4フッ化エチレン、ポリフッ化ビニリデ
ン等のフッ素樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリ
ル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂の1種又は2種
以上等をバインダーとし、これに必要に応じて、ベンゾ
トリアゾール、超微粒子酸化セリウム等の紫外線吸収
剤、ヒンダードアミン系ラジカル補足剤等の光安定剤、
着色顔料、体質顔料等を添加した塗料を用いる。塗工は
スプレー塗装、フローコート等を用いる。透明保護層の
膜厚は1〜100μm程度である。
【0048】
【実施例】次に実施例により本発明を更に説明する。先
ず、三次元的表面凹凸を有する被転写基材として図6に
例示する様な目地の部分が凹部を成す煉瓦積み模様の三
次元的表面凹凸61を有し、該凹凸面に下地塗装済のケ
イ酸カルシウム板を用意した。この被転写基材の上面の
下地塗装面に、スプレー塗装にて、2液硬化型ポリウレ
タン樹脂系のシーラー兼プライマーを30g/m2 (乾
燥時)塗布し、その上にアクリル系樹脂エマルションを
100g/m2 (乾燥時)塗布して、下塗り塗装を行っ
た。なお、これらはオフラインで別の装置で行った。ま
た、転写シートとしては支持体に厚さ50μmのポリプ
ロピレン系フィルムの片面に、カーボンブラック、弁
柄、チタン白、イソインドリノンからなる顔料と、アク
リル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂とを重
量比8対2で混合したバインダーからなるインキで、装
飾層として煉瓦調の絵柄を、及びアクリル系樹脂エマル
ション系の感熱型の接着剤層(乾燥時10g/m2 )を
順次グラビア印刷したものを用意した。
【0049】次に、図1の装置を用いて、上記被転写基
材を凹凸面を上にして搬送用ローラ上に載置して、先
ず、被転写基材を、加熱装置の電熱線ヒータによる輻射
熱で予熱した。予熱された被転写基材が圧印加部のチャ
ンバ下部の開口部の所定位置まで搬送し、そこで停止さ
せた。一方、転写シートも圧印加部のチャンバ下部の開
口部の所定位置まで搬送し、そこで停止させた。つい
で、転写シート表側の転写シート挟持枠を上方に動か
し、転写シート表裏それぞれの転写シート挟持枠で転写
シートを挟持固定すると共に、転写シートでチャンバの
開口部を覆い、チャンバ内部を外部から遮断した。次い
で、ノズルと吸引ノズルとを転写シート下流側から上流
側に移動させつつ、固体粒子の噴き出しと吸引とを同時
平行して行った。固体粒子は、室温の空気と共に固体粒
子として平均粒径0.8mmの球形のナイロンビーズを
ノズルから噴出させて転写シート裏面に衝突させて、そ
の衝突圧で転写シートを被転写基材の圧接した。吹付圧
力は5kg/cm2 、気流の圧力分布は図5の様にシー
ト幅方向中央が極大となる様にした。そして、転写シー
トが目地の凹部内にまで延ばされて密着した後、転写シ
ート表側の転写シート挟持枠を下方に移動させても戻
し、転写シートをチャンバの開口部外周の転写シート挟
持枠から離して、チャンバを開放した。その後、被転写
基材及び転写シートを搬送して圧印加部から排出し、剥
離ローラで転写シートの支持体を剥がし取り、化粧板を
得た。さらに、転写層の表面にポリフッ化ビニリデンの
エマルション塗料を厚さ10μm塗布して、透明保護層
を形成して、透明保護層付きの化粧板を得た。得られた
化粧材は表面凹凸に追従して絵柄が転写さていた。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、大きな三次元的凹凸表
面が装飾された化粧板が容易に得られる。もちろん、窓
枠、サッシ等の二次元的凹凸も可能であり、平板状の板
材以外にも、瓦の様に全体として波うち形状のもの、或
いは凸又は凹に湾曲した形状のものでも容易に得られ
る。また、連続生産も容易である。また、従来のゴムロ
ール押圧方式の様に、被転写基材の凹凸部によるロール
等部品の損耗も無い。さらに、転写シート表裏間の気圧
差も利用すれば、転写シートの延伸、変形による表面凹
凸への追従、圧接がより容易となる。また、転写シート
の支持体として、熱可塑性樹脂を用いれば、転写シート
の延伸、変形による表面凹凸への追従、圧接がより容易
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の曲面転写方法及び曲面転写装置の一形
態の説明図。(a)は基材搬送方向の側面から見た概略
装置図。(b)は(a)の装置のノズル部分を基材搬送
方向から見た概略装置図。
【図2】本発明の曲面転写方法及び曲面転写装置の他の
形態の説明図。
【図3】ノズルと吸引ノズルとの配置関係の各種例。
(a)はノズル向きを吸引ノズル方向に斜めに配置を示
す側面図、(b)はノズル全周囲を吸引ノズル開口部で
囲っている配置を示す断面図、(c)は多数のノズルを
間隔を離して、吸引ノズル開口部が囲っている配置を示
す平面図。
【図4】ノズル配置の各種形態を示す平面図。(a)は
横2列直線状の配置、(b)は中央部は上流側にして、
横方向は下流側にずらした配置。
【図5】衝突圧に幅方向分布を設けた説明図。
【図6】吹き付け方向の一形態を示す、流れ方向から見
た側面図。
【図7】被転写基材の三次元表面凹凸の一例を示す平面
図。
【符号の説明】
1 被転写基材 2 基材搬送装置 3 転写シート 4 シート送り装置 5 固体粒子 6 圧印加部 7 シート供給装置 8 ガイドローラ 9 シート支持装置 10 剥離ローラ 11 シート排出装置 12 ホッパ 13 送風機 14 マニホールド 15 ノズル 16 チャンバ 17 吸引ノズル 18 ドレン管 19 真空ポンプ 20 転写シート挟持枠 21 転写シート挟持枠 22 第2チャンバ 30 加熱装置 40 塗工装置 50 吸引排気ノズル 51 真空ポンプ 60 化粧板 61 三次元的表面凹凸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸表面を有する被転写基材の凹凸表面
    に、転写層を対向させた転写シートの裏面側から固体粒
    子を衝突させ、その衝突圧を利用して、被転写基材の凹
    凸表面への転写シートの圧接を行う曲面転写方法であっ
    て、 転写シートへの固体粒子の衝突と、衝突後の固体粒子の
    吸引との両方を、該転写シートを隔壁の一部として該転
    写シート裏面側に空間形成したチャンバ内で行う、曲面
    転写方法。
  2. 【請求項2】 固体粒子の衝突圧とともに、転写シート
    表裏間の気圧差を利用して、転写シートを被転写基材の
    凹凸表面に対して変形させる、請求項1記載の曲面転写
    方法。
  3. 【請求項3】 支持体が熱可塑性樹脂からなる転写シー
    トを用いる、請求項1又は2記載の曲面転写方法。
  4. 【請求項4】 凹凸表面を有する被転写基材の凹凸表面
    に、転写シートの転写層を対向させ、該転写シートの裏
    面側から固体粒子を衝突させて、被転写基材の凹凸表面
    への転写シートの圧接を行う曲面転写装置であって、 転写シートへの固体粒子の衝突と、衝突後の固体粒子の
    吸引との両方を、該転写シートを隔壁の一部として該転
    写シート裏面側に空間形成したチャンバ内で行う、曲面
    転写装置。
  5. 【請求項5】 固体粒子の衝突圧とともに、転写シート
    表裏間の気圧差を利用して、転写シートを被転写基材の
    凹凸表面に対して変形させる、請求項4記載の曲面転写
    装置。
  6. 【請求項6】 転写シートに、支持体が熱可塑性樹脂か
    らなる転写シートを用いる、請求項4又は5記載の曲面
    転写装置。
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