JPH0999728A - 自動車用空調システム - Google Patents

自動車用空調システム

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JPH0999728A
JPH0999728A JP7256587A JP25658795A JPH0999728A JP H0999728 A JPH0999728 A JP H0999728A JP 7256587 A JP7256587 A JP 7256587A JP 25658795 A JP25658795 A JP 25658795A JP H0999728 A JPH0999728 A JP H0999728A
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JP
Japan
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actuator
signal
target
actuators
door
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Application number
JP7256587A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kino
博幸 嬉野
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
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Publication of JPH0999728A publication Critical patent/JPH0999728A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同種の複数のアクチュエータを用いた「自動
車用空調システム」において、アクチュエータのオーバ
ーランやロック状態といった非正常状態を回避する。 【解決手段】 対象アクチュエータにデータを送信した
後所定時間内にその対象アクチュエータから目標位置到
達信号を受信しないときにはまずその対象アクチュエー
タを反転させ、それでもなお駄目なときにはさらにその
対象アクチュエータを強制的に停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同種の複数のアク
チュエータを用いた自動車用空調システムに係り、特
に、アクチュエータのオーバーランおよび/またはロッ
ク対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用空調装置に用いられるアクチュ
エータ制御システムとして、ハーネス本数の削減とシス
テムコストの低減などを図るため、ドアを駆動するアク
チュエータをすべてICを内蔵したPBR方式のアクチ
ュエータに統一し、これらをオートアンプによって1本
の通信線を介してシリアル通信を使って総合的に制御す
るようにしたシステムが現在開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
システムにあっては、オートアンプは単に各アクチュエ
ータへ制御データ(目標停止位置)を送信するだけであ
り、各アクチュエータから送られてくる目標位置到達情
報(目標位置に到達したかどうかの情報)のフィードバ
ック信号をみて制御を行うわけではなく、ドアの具体的
な位置決め制御は各アクチュエータが前記目標位置デー
タにより現在位置を監視しながら自身で行うようになっ
ているので、アクチュエータが目標位置を通過(オーバ
ーラン)してしまったり、ロック状態になってしまうお
それがある。オーバーランは、目標位置が可動範囲両端
の規制位置の中間にある場合に、何らかの原因(たとえ
ば、外来ノイズやPBRのノイズなど)によってアクチ
ュエータが現在位置を認識できずに目標位置を通過した
場合などに発生し、また、ロック状態は、たとえば、オ
ーバーランしたにもかかわらず一方向に回転を続けてド
アが規制位置にあるパッキンに圧接した場合や、オーバ
ーラン以外にもドアがすでに規制位置にあるにもかかわ
らず規制位置から外れる方向にさらに駆動されてパッキ
ンに圧接した場合などに発生する。アクチュエータの内
部に異物が侵入したりその内部が凍結するなどしてアク
チュエータが任意の位置でロックしてしまうこともあり
うる。
【0004】本発明は、上記のアクチュエータ制御シス
テムにおいて、アクチュエータのオーバーランやロック
状態といった非正常状態を回避しうる自動車用空調シス
テムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、空調ユニット内に配設され
た各種のドアに対し、前記ドアを駆動するモータと、前
記ドアの現在位置を電圧として出力する位置検出手段
と、与えられた目標位置データと前記位置検出手段の出
力とに基づいて前記モータを制御する制御回路とを備え
た同種の複数のアクチュエータを設け、これら同種の複
数のアクチュエータを双方向シリアル通信を使って制御
手段によって総合制御するようにした自動車用空調シス
テムにおいて、前記制御手段は、前記複数のアクチュエ
ータの中の一つの対象アクチュエータに制御データを送
信した後所定時間内にその対象アクチュエータから目標
位置到達信号を受信しないときに当該対象アクチュエー
タを反転させる信号を送信するものである。
【0006】請求項2記載の発明は、空調ユニット内に
配設された各種のドアに対し、前記ドアを駆動するモー
タと、前記ドアの現在位置を電圧として出力する位置検
出手段と、与えられた目標位置データと前記位置検出手
段の出力とに基づいて前記モータを制御する制御回路と
を備えた同種の複数のアクチュエータを設け、これら同
種の複数のアクチュエータを双方向シリアル通信を使っ
て制御手段によって総合制御するようにした自動車用空
調システムにおいて、前記制御手段は、前記複数のアク
チュエータの中の一つの対象アクチュエータに制御デー
タを送信した後所定時間内にその対象アクチュエータか
ら目標位置到達信号を受信しないときに当該対象アクチ
ュエータを停止させる信号を送信するものである。
【0007】請求項3記載の発明は、空調ユニット内に
配設された各種のドアに対し、前記ドアを駆動するモー
タと、前記ドアの現在位置を電圧として出力する位置検
出手段と、与えられた目標位置データと前記位置検出手
段の出力とに基づいて前記モータを制御する制御回路と
を備えた同種の複数のアクチュエータを設け、これら同
種の複数のアクチュエータを双方向シリアル通信を使っ
て制御手段によって総合制御するようにした自動車用空
調システムにおいて、前記制御手段は、前記複数のアク
チュエータの中の一つの対象アクチュエータに制御デー
タを送信した後第1の所定時間内にその対象アクチュエ
ータから目標位置到達信号を受信しないときに当該対象
アクチュエータを反転させる信号を送信し、この反転信
号を送信した後第2の所定時間内に当該対象アクチュエ
ータから目標位置到達信号を受信しないときに当該対象
アクチュエータを停止させる信号を送信するものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の自動車用空調シス
テムの一実施例を示す構成図である。この自動車用空調
システムは、従来と同様の空調ユニット1を有してお
り、この空調ユニット1はインテークユニット2とクー
リングユニット3とヒータユニット4からなっている。
インテークユニット2には外気取入口5と内気取入口6
が開設されており、それらはインテークドア7によって
選択的に開閉される。このインテークドア7によってフ
ァンが8が吸入する外気と内気の割合が調節される。ま
た、クーリングユニット3にはエバポレータ9が内設さ
れている。インテークユニット2で取り入れられた空気
はエバポレータ9で冷媒との熱交換により冷却されてヒ
ータユニット4に送られる。ヒータユニット4の上流に
は温水を利用して空気を加熱するヒータコア10が内設
されており、このヒータコア10の上流にはエアミック
スドア11が回動自在に取り付けられている。エアミッ
クスドア11によって、ヒータコア10を迂回する冷風
とヒータコア10を通過した温風の割合が調節され、車
室内に吹き出される空気の温度が調節される。温調後の
空気は各種の吹出口からダクトを介して車室内の所定の
場所に吹き出される。ここでは、フロントウインドウの
内面に向けて空気を吹き出すためのデフ吹出口12と、
乗員の上半身に向けて風を送るためのベント吹出口13
と、乗員の足元に向けて風を送るためのフット吹出口1
4とが設けられている。各吹出口12〜14はそれぞれ
デフドア15、ベントドア16、フットドア17(これ
らをまとめてモードドアという。)によって開閉され
る。これらのモードドア15〜17によって吹出口12
〜14が選択され、その組み合わせに応じた吹出口モー
ドが実現される。
【0009】上記した各ドア7、11、15〜17はそ
れぞれアクチュエータ18a、18b、18cによって
リンクを介して開閉駆動される。すなわち、インテーク
ドア7はインテークドアアクチュエータ18aによって
開閉され、エアミックスドア11はエアミックスドアア
クチュエータ18bによって開閉され、モードドア15
〜17はモードドアアクチュエータ18cによって開閉
される。
【0010】各アクチュエータ18a〜18cはすべて
同じ1種類のアクチュエータで構成されている。このア
クチュエータ18は、ドアを駆動するモータ19とドア
の現在位置を電圧として検出するPBR(ポテンショ・
バランス・レジスタ)20を内蔵したいわゆるPBR方
式のモータアクチュエータであり、本システムに専用の
IC(カスタムIC)21を内蔵している。位置検出手
段はPBR20で構成され、制御回路はカスタムIC2
1で構成されている。PBR20は可変抵抗であり、ア
クチュエータ18のシャフトと連動して移動しドア位置
に対応するモータ回転位置を電圧値に変換して出力する
ものである。モータ19とPBR20はそれぞれカスタ
ムIC21に接続されている。カスタムIC21は、マ
イコンを内蔵しており、後述するオートアンプと通信
し、与えられた目標位置データとPBR20の出力とに
基づいてモータ19を正転させるか、逆転させるか、ま
たは停止させるかを決定し、この決定に応じてモータ1
9を正転、逆転、または停止させる機能を有している。
すなわち、カスタムIC21は、外部と通信する機能、
モータ19の制御信号を生成する機能、モータ19の駆
動信号を出力する機能を備えている。このカスタムIC
21によってアクチュエータ18は自身でモータ19の
停止制御を行うことができる。なお、カスタムIC21
は、たとえば、アクチュエータ18内に設けられた図示
しない回路基板上に装填されている。
【0011】各アクチュエータ18a〜18cはマイコ
ンを内蔵したオートアンプ22によって総合的に制御さ
れる。制御手段はオートアンプ22で構成されている。
もちろんオートアンプ22はタイマ機能を備えている。
オートアンプ22と各アクチュエータ18a〜18cと
は1本の電源線23と1本の通信線24とで接続されて
いる。より詳細には、オートアンプ22にはアクチュエ
ータ用に1本の電源線23と1本の通信線24とが接続
されており、それぞれが途中で分岐して各アクチュエー
タ18a〜18cに接続されている。また、アクチュエ
ータ18には1本のアース線25が設けられている。し
たがって、各アクチュエータ18a〜18cはそれぞれ
1本の電源線23と1本の通信線24と1本のアース線
25を持つことになり、オートアンプ22と各アクチュ
エータ18a〜18cの間のハーネスの数は合計で9本
となり、従来の一般的なシステムと比べて大幅に削減さ
れている。
【0012】ここでは、オートアンプ22と各アクチュ
エータ18a〜18cの間でやり取りされる通信信号は
1本の通信線24のみで伝送され(1線式)、双方向の
通信が行われるようになっている。通信信号は1本の通
信線24を使って送受信するため、本システムでは情報
を直列伝送するシリアル通信を用いている。すなわち、
本システムでは、オートアンプ22は各アクチュエータ
18a〜18cをシリアル通信を使って制御するように
構成されている。
【0013】オートアンプ22と各アクチュエータ18
a〜18cの間で送受信される通信信号(シリアル信
号)は、たとえば、図2に示すように構成されている。
信号名がSOM(Start Of Message)は、ビット数が8/
3ビットで、送信開始を表わす符号である。ADR(ア
ドレス)は、3ビットで、送信対象とするアクチュエー
タのアドレスを表わす信号である。つまり、本システム
では、オートアンプ22からすべてのアクチュエータ1
8a〜18cに共通の信号が同時に送信されるため、ど
のアクチュエータに向けた通信信号であるかをこのAD
Rの信号によって表わしている。ENA(イネーブル)
は、1ビットで、モータ駆動許可かモータ駆動禁止かを
表わす信号であって、これにより、異常時にはモータを
強制的に停止させることができる。たとえば、モータ駆
動許可は“1”、モータ駆動禁止は“0”で表わされ
る。DATA(データ)は、7ビットで、各アクチュエ
ータ18a〜18cに対応した制御データ、つまりオー
トアンプ22の演算結果としてのドア目標停止位置を表
わす信号である。PRTY(パリティ)は、1ビット
で、ADR、ENA、DATAに対する奇数パリティを
表わす信号である。奇数であれば正常、偶数であれば異
常があったと判断される。以上は、オートアンプ22か
らアクチュエータ18に送られる情報である。POS
(モータ位置)は、1ビットで、アクチュエータからの
送信信号であり、目標位置到達情報として目標位置に到
達したか未到達かを表わす信号である。たとえば、目標
位置に到達した場合は“0”(目標位置到達信号または
一致信号という。)、目標位置に未到達の場合は“1”
で表わされる。
【0014】すなわち、通信線17上を送受信される通
信信号(シリアル信号)は、オートアンプ22から各ア
クチュエータ18a〜18cへの情報として、アクチュ
エータの識別情報(アドレス)(ADR)、モータの作
動・停止信号(ENA)、目標位置信号(DATA)、
およびエラー検知情報(PRTY)、また、各アクチュ
エータ18a〜18cからオートアンプ22への情報と
して、目標位置到達情報(POS)からなっている。
【0015】オートアンプ22にはスイッチ類やディス
プレイを備えた操作/表示部26が接続されている。こ
れらオートアンプ22と操作/表示部26は、たとえ
ば、一体化されて1台のコントローラを構成している。
コントローラには図示しないバッテリが接続されてい
る。各アクチュエータ18a〜18cへの電力供給は、
このバッテリからオートアンプ22と電源線23を介し
て行われる。図示しないが、オートアンプ22には各種
センサ(車室内空気の温度を検出する内気センサ、外気
温度を検出する外気センサ、日射量を検出する日射セン
サなど)も接続されている。オートアンプ22は、これ
ら各センサや各スイッチなどの信号を演算処理して、各
アクチュエータ18a〜18cを作動させるための情報
(ドア目標停止位置など)を1本の通信線24を介して
送信する。各アクチュエータ18a〜18cは、オート
アンプ22から送信されてきたデータ(目標位置)によ
り、ドアの現在位置を電圧で示すPBR20の出力を監
視しながらモータ19を駆動し、ドアを回動させて目標
停止位置に近づける。
【0016】その際、前述したように何らかの原因によ
ってアクチュエータ18はオーバーランを起こしたりロ
ック状態になったりすることがあるが、ここでは、オー
トアンプ22は、各アクチュエータ18a〜18cから
送信されてくるPOS信号(目標位置到達情報)を利用
して、各アクチュエータ18a〜18cのオーバーラン
とロック状態を回避する制御を行う。
【0017】図3はそのためのオートアンプ22の動作
を示すフローチャートである。プログラムがスタートす
ると、オートアンプ22は、各センサや各スイッチなど
の信号を演算処理して求めた各アクチュエータ18a〜
18cの位置(以下、送信対象となっているアクチュエ
ータを対象アクチュエータと呼ぶ。)に対する制御デー
タ(ドア目標停止位置)を1本の通信線24を介して送
信し(ステップS1)、タイマを起動する(ステップS
2)。対象アクチュエータ18は、オートアンプ22か
ら送信されてきたデータ(目標位置)により、PBR2
0の出力を監視しながらモータ19を駆動してドアを回
動させ、目標位置に到達しているかしていないかに応じ
て“0”または“1”の信号をPOS信号としてオート
アンプ22に送る。
【0018】その後、オートアンプ22は、対象アクチ
ュエータ18から送信されたPOS信号により、目標位
置到達信号(一致信号)である“0”の信号を受信した
かどうかを判断し(ステップS3)、この判断の結果と
してYESであれば、アクチュエータは正常に動作して
いるものと判断して、ただちにリターンする。
【0019】これに対し、ステップS3の判断の結果と
してNOであれば、さらに第1の所定時間T1 (たとえ
ば、30秒)が経過したかどうかを判断し(ステップS
4)、この判断の結果としてNOであればステップS3
に戻るが、YESであれば、つまり所定時間T1 (30
秒)内に目標位置に到達していない場合には、対象アク
チュエータ18が非正常状態(オーバーランまたはロッ
ク状態)にあるものと判断して、まず主にオーバーラン
を回避するための処置として、対象アクチュエータ18
の回転方向を反転させる内容の制御信号を当該対象アク
チュエータ18に送信し(ステップS5)、同時にタイ
マをリセットしただちに起動する(ステップS6)。そ
れから、第2の所定時間T2 (たとえば、30秒)内に
対象アクチュエータ18から目標位置到達信号(一致信
号)である“0”の信号を受信した場合には(ステップ
S7、ステップS8)、オーバーラン(場合によっては
ロック状態も)は回避されたものと判断してただちにリ
ターンする。
【0020】これに対し、所定時間T2 (30秒)内に
目標位置に到達していない場合には(ステップS7、ス
テップS8)、アクチュエータを反転させても非正常状
態が解消されていないので、当該対象アクチュエータ1
8は完全にロック状態にあるものと判断して、当該対象
アクチュエータ18を停止させる信号を送信し(ステッ
プS9)、リターンする。具体的には、ENA信号とし
てモータ駆動禁止を表わす“0”の信号を送信する。こ
の信号を受けた当該対象アクチュエータ18は、その指
令に従ってモータ19を強制的に停止させる。これによ
り、当該対象アクチュエータ18が長時間ロック状態に
あることが回避される。
【0021】なお、タイマー時間T1 、T2 は、それぞ
れオーバーランまたはロック状態が発生しているものと
判定することができる値であれば任意の適当な値でよい
が、アクチュエータや空調ユニットによって異なるの
で、あらかじめ実験などを行って、オーバーランまたは
ロック状態の発生を短時間で確実に判定できる値を決定
しておくのが好ましい。したがって、ここではタイマー
時間T1 、T2 は同じ(30秒)であるが、これに限定
されないことはもちろんである。
【0022】したがって、本実施形態によれば、まず、
対象アクチュエータ18にデータを送信した後所定時間
T1 内に一致信号“0”を受信しない場合にはその対象
アクチュエータ18の出力を反転させるようにしたの
で、何らかの原因により仮にオーバーラン(また場合に
よっては軽いロック状態)が発生したとしても当該対象
アクチュエータ18は元の位置に戻るように駆動される
ため、オーバーラン(または軽いロック状態)が回避さ
れる。そしてさらに、その反転信号を送信してから所定
時間T2 内に一致信号“0”を受信しない場合には、当
該対象アクチュエータ18は完全にロック状態にあるも
のとみなして、当該対象アクチュエータ18へのENA
信号を停止を表わす“0”にし、当該対象アクチュエー
タ18を強制的に停止させるようにしたので、当該対象
アクチュエータ18が長時間ロック状態にあることが回
避され、当該対象アクチュエータ18の破損を未然に防
止することが可能となり、アクチュエータ自体の耐久性
が向上する。すなわち、非正常状態であるオーバーラン
とロック状態とを共に回避することができる。
【0023】しかも、非正常状態にある場合(所定時間
内に“0”のPOS信号を受信しない場合)には、まず
アクチュエータ18の出力を反転させ、それでも非正常
状態が解消されないときにはじめてアクチュエータ18
の出力を停止させるというように二段階の制御を行うよ
うにしたので、必要以上にアクチュエータ18を停止さ
せることがなく、アクチュエータの耐久性の向上を図り
つつも稼働率の低下を最小限にとどめることができる。
【0024】なお、上記の例では、非正常状態にある場
合にまずアクチュエータ18を反転させ、それでもなお
駄目な場合にアクチュエータ18を停止させるという二
段階の制御を行うようにしているが、これに限定される
わけではない。たとえば、オーバーランの回避を主眼に
置く場合には、アクチュエータ18を反転させる制御を
行うだけでもよいし、また、ロック状態の回避を主眼に
置く場合には、所定時間内に“0”のPOS信号を受信
しなければただちにアクチュエータ18を停止させると
いう制御を行うだけでもよい。
【0025】また、上記の例では、3つのアクチュエー
タ18a〜18cを用いたシステムについて説明した
が、使用するアクチュエータの数はこれに限定されない
ことはもちろんである。たとえば、本実施形態のように
ADR(アドレス)信号が3ビットである場合には、合
計8台までのアクチュエータを1台のオートアンプ15
に接続することができる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1記載の発明
によれば、データ送信後所定時間内に目標位置到達信号
を受信しない場合には対象アクチュエータを反転させて
元の位置に戻すので、オーバーランを回避することがで
きる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、データ送信
後所定時間内に目標位置到達信号を受信しない場合には
対象アクチュエータを強制的に停止させるので、ロック
状態が長時間持続することがなくなり、ロックによるア
クチュエータの破損が防止されるため、アクチュエータ
の耐久性が向上する。
【0028】請求項3記載の発明によれば、データ送信
後所定時間内に目標位置到達信号を受信しない場合には
まず対象アクチュエータを反転させ、それでもなお駄目
な場合には次に当該対象アクチュエータを強制的に停止
させるので、オーバーランとロック状態とを共に回避す
ることができ、アクチュエータの耐久性の向上が図られ
る。また、そうした二段階の制御を行うので、必要以上
にアクチュエータを停止させることがなく、アクチュエ
ータの稼働率の低下を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動車用空調システムの実施の一形
態を示す構成図
【図2】 通信信号の構成を示す図
【図3】 オートアンプの動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1…空調ユニット 7…インテークドア 11…エアミックスドア 15、16、17…モードドア 18a、18b、18c…アクチュエータ 19…モータ 20…PBR(位置検出手段) 21a、21b、21c…カスタムIC(制御回路) 22…オートアンプ(制御手段) 23…電源線 24…通信線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調ユニット(1)内に配設された各種
    のドア(7、11、15〜17)に対し、前記ドア
    (7、11、15〜17)を駆動するモータ(19)
    と、前記ドア(7、11、15〜17)の現在位置を電
    圧として出力する位置検出手段(20)と、与えられた
    目標位置データと前記位置検出手段(20)の出力とに
    基づいて前記モータ(19)を制御する制御回路(2
    1)とを備えた同種の複数のアクチュエータ(18a〜
    18c)を設け、これら同種の複数のアクチュエータ
    (18a〜18c)を双方向シリアル通信を使って制御
    手段(22)によって総合制御するようにした自動車用
    空調システムにおいて、 前記制御手段(22)は、前記複数のアクチュエータ
    (18a〜18c)の中の一つの対象アクチュエータ
    (18)に制御データを送信した後所定時間内にその対
    象アクチュエータ(18)から目標位置到達信号を受信
    しないときに当該対象アクチュエータ(18)を反転さ
    せる信号を送信することを特徴とする自動車用空調シス
    テム。
  2. 【請求項2】 空調ユニット(1)内に配設された各種
    のドア(7、11、15〜17)に対し、前記ドア
    (7、11、15〜17)を駆動するモータ(19)
    と、前記ドア(7、11、15〜17)の現在位置を電
    圧として出力する位置検出手段(20)と、与えられた
    目標位置データと前記位置検出手段(20)の出力とに
    基づいて前記モータ(19)を制御する制御回路(2
    1)とを備えた同種の複数のアクチュエータ(18a〜
    18c)を設け、これら同種の複数のアクチュエータ
    (18a〜18c)を双方向シリアル通信を使って制御
    手段(22)によって総合制御するようにした自動車用
    空調システムにおいて、 前記制御手段(22)は、前記複数のアクチュエータ
    (18a〜18c)の中の一つの対象アクチュエータ
    (18)に制御データを送信した後所定時間内にその対
    象アクチュエータ(18)から目標位置到達信号を受信
    しないときに当該対象アクチュエータ(18)を停止さ
    せる信号を送信することを特徴とする自動車用空調シス
    テム。
  3. 【請求項3】 空調ユニット(1)内に配設された各種
    のドア(7、11、15〜17)に対し、前記ドア
    (7、11、15〜17)を駆動するモータ(19)
    と、前記ドア(7、11、15〜17)の現在位置を電
    圧として出力する位置検出手段(20)と、与えられた
    目標位置データと前記位置検出手段(20)の出力とに
    基づいて前記モータ(19)を制御する制御回路(2
    1)とを備えた同種の複数のアクチュエータ(18a〜
    18c)を設け、これら同種の複数のアクチュエータ
    (18a〜18c)を双方向シリアル通信を使って制御
    手段(22)によって総合制御するようにした自動車用
    空調システムにおいて、 前記制御手段(22)は、前記複数のアクチュエータ
    (18a〜18c)の中の一つの対象アクチュエータ
    (18)に制御データを送信した後第1の所定時間内に
    その対象アクチュエータ(18)から目標位置到達信号
    を受信しないときに当該対象アクチュエータ(18)を
    反転させる信号を送信し、この反転信号を送信した後第
    2の所定時間内に当該対象アクチュエータ(18)から
    目標位置到達信号を受信しないときに当該対象アクチュ
    エータ(18)を停止させる信号を送信することを特徴
    とする自動車用空調システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298089A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Calsonic Kansei Corp アクチュエータ制御装置およびアクチュエータ制御装置の制御方法
KR101266427B1 (ko) * 2010-05-28 2013-05-22 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조장치
JP2014007960A (ja) * 2002-12-16 2014-01-16 Denso Corp 電動アクチュエータシステム

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