JPH0999629A - インクジェット記録用紙 - Google Patents

インクジェット記録用紙

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JPH0999629A
JPH0999629A JP7256206A JP25620695A JPH0999629A JP H0999629 A JPH0999629 A JP H0999629A JP 7256206 A JP7256206 A JP 7256206A JP 25620695 A JP25620695 A JP 25620695A JP H0999629 A JPH0999629 A JP H0999629A
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ink jet
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JP7256206A
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Shigehisa Tamagawa
重久 玉川
Katsuki Suzuki
勝喜 鈴木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク流れの発生がなく、発色濃度が高く、
印画後の耐水性が高いインクジェット記録用紙を提供す
ること。 【解決手段】 木材パルプを主体とする基紙上に顔料を
含む塗工層を設けたインクジェット記録用紙において、
前記塗工層が合成非晶質シリカ100重量部に対し、ポ
リビニルアルコール及び/又はシラノール変性ポリビニ
ルアルコール40〜60重量部、及びポリアミドポリア
ミンエビクロルヒドリン40〜90重量部含有する塗工
液を固形分として6〜10g/m2 塗設したものからな
る。合成非晶質シリカの数平均粒子径は6〜13μmで
あることが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット記録
用紙に係り、特にインク流れの発生がなく、発色濃度が
高く、かつ、印画紙の耐水性が良好なインクジェット記
録用紙に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、多色化が容
易であり、記録速度が比較的高速である上、大版の記録
も可能である等の利点を有している。一方、従来から問
題となっていたノズルの目詰まりとメンテナンスについ
ては、インクおよび装置の両面から改良が進んでおり、
現在では、各種のプリンター、ファクシミリ、コンピュ
ーター端末等の種々の分野で広く使用され、急速に普及
している。
【0003】インクジェット記録方式では、通常、安全
性、衛生面からインクは、水性のものが使用されてお
り、インクジェット記録用紙に付着したインクは急速に
吸収されることが必要である。すなわち、複数のインク
ノズルを用いるカラーインクジェットプロセスの場合、
先に噴射されたインク滴は次のインク滴が噴射される前
に用紙面に吸収されていることが必要があり、この点か
らインクジェット記録用紙は、インク滴の吸収性が高い
ことが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、濃度の高い鮮
明な画像を得るためには、インク中の発色剤をインクジ
ェット記録用紙の表面に止め、水、溶媒等のビヒクルの
みを用紙中に浸透させることが望まれる。このような観
点から、支持体として、カサ高さ、透気度、サイズ度等
を調整した紙も使用されているが、これらの紙は未だイ
ンク滴の紙面上での広がり方が不規則となり、インク流
れが生じ発色濃度が低下しやすい。また、インクジェッ
ト記録用紙の耐水性が低いと、印画紙の保存中等に印画
した記録紙からインク記録液中の染料が溶出し、印画像
の画質が不鮮明となりやすい。
【0005】本発明の目的は、インク流れの発生がな
く、発色濃度が高く、印画紙の耐水性が良好なインクジ
ェット記録用紙を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の上記した目的
は、木材パルプを主体とする基紙上に顔料を含む塗工層
を設けたインクジェット記録用紙において、前記塗工層
が合成非晶質シリカ100重量部に対し、ポリビニルア
ルコール及び/又はシラノール変性ポリビニルアルコー
ル40〜60重量部、及びポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリン40〜90重量部含有する塗工液を固形分
で6〜10g/m2 塗設したものからなるインクジェッ
ト記録用紙によって達成される。
【0007】本発明において、木材パルプを主体とする
基紙は、LBKP、NBPK等の木材パルプを主体と
し、必要に応じて合成パルプ、合成繊維等が混合された
ものであってもよい。叩解後の濾水度としては、250
〜450cc(C.S.F)が好ましい。
【0008】木材パルプには、填料として、クレイ、タ
ルク、TiO2 、CaCO3 、BaSO4 等を配合する
ことができ、また、これらの填料は、パルプに対して0
〜30重量部添加することができる。また、木材パルプ
に上記した填料の他に必要に応じてサイズ剤、紙力剤、
定着剤等を任意に添加することができる。サイズ剤とし
ては、ロジン、アルケニルコハク酸塩、ステアリン酸
塩、アルキルケテンダイマー、アルケニルコハク酸無水
物等が挙げられる。紙力剤としては、スターチ、ゼラチ
ン、CMC、ポリアクリルアミド等が挙げられ、定着剤
としては、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリン等が挙げられる。
【0009】基紙の坪量は、30〜250g/m2 、好
ましくは5〜150g/m2 であり、厚さは30〜25
0μm、好ましくは50〜150μmである。基紙の白
色度(ハンター)は70%以上のものがよく、剛度(テ
ーパー)は1〜29gのものが好ましい。基紙の吸水度
はJIS−P−8140で10〜30g/m2 のものが
好ましく、10g/m2 よりも低いと、インク流れが発
生しやすく、30g/m2 を超えると、白ヌケが発生し
やすくなり、好ましくない。
【0010】基紙上に塗工される塗工液は、合成非晶質
シリカ100重量部に対し、ポリビニルアルコール及び
/又はシラノール変性ポリビニルアルコール40〜60
重量部、及びポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン
40〜90重量部含有する。
【0011】本発明で使用される合成非晶質シリカは、
乾式製造法によって得られる無水珪酸及び湿式製造法に
よって得られる含水珪酸のいずれも使用可能であるが、
特に含水珪酸を使用することが望ましい。
【0012】これらの合成非晶質シリカは、数平均粒子
径が6〜13μmであることが望ましい。塗工液に含有
される合成非晶質シリカでは、数平均粒子径は大きい方
が印画濃度の点からドット径が広がり好ましい。しか
し、塗工液に含有される合成非晶質シリカの数平均粒子
径が13μmを超えると、インクジェット記録用紙の表
面の平滑性が低下し、所謂ザラツキが生じ好ましくな
い。また、塗工液に含有される合成非晶質シリカの数平
均粒子径が6μmよりも小さいと、印画濃度が低くなり
好ましくない。
【0013】また、合成非晶質シリカは、比表面積が1
00g/m2 以上が好ましく、より好ましくは、200
g/m2 以上であり、細孔容積として0.5ml/g以
上、より好ましくは、1.0ml/g以上である。比表
面積が100g/m2 より小さく、また、細孔容積とし
て0.5ml/gよりも小さいと、インク滴の吸収が不
充分となり好ましくない。
【0014】塗工液には、少なくとも上記した合成非晶
質シリカと共に水性結着剤が含有される。水性結着剤と
しては、ポリビニルアルコール及び/又はシラノール変
性ポリビニルアルコールが必要である。ポリビニルアル
コール及び/又はシラノール変性ポリビニルアルコール
は、合成非晶質シリカ100重量部に対して、40〜6
0重量部添加される。ポリビニルアルコール及び/又は
シラノール変性ポリビニルアルコールの添加量が40重
量よりも少なくと、インクドット径の広がり不足に起因
する発色濃度の低下が生じやすくなり、さらにバインダ
ー効果が低下する結果、粉落ちが発生しやすくなり、一
方、60重量部を超えると、インク流れが発生しやすく
なる。
【0015】本発明において、塗工液は、上記した塗工
層の効果を損なわない範囲で他の結着剤を適量添加する
ことができる。このような結着剤はして、例えば、デン
プン、カチオン化テンプン、カゼイン、ゼラチン、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子、スチレン
ブタジエンラテックス、アクリルエマルジョン等の水分
散性高分子等が挙げられる。
【0016】さらに本発明においては,耐水化剤として
ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリンが含有され
る。ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリンは、塗工
液中、合成非晶質シリカ100重量部に対して40〜9
0重量部添加される。ポリアミンポリアミドエピクロル
ヒドリンの添加量が40重量部より少ないと、インク中
の染料の塗工層上部での定着が不足するため、発色濃度
が低下する傾向にあり、かつ印画した記録紙が保存中等
に吸水しすくなり、インク液の中の染料が溶出する結
果、印画像の画質が不鮮明になりやすい。また、ポリア
ミンポリアミドエピクロルヒドリンの添加量が90重量
部よりも多いと、インク流れが発生しやすい。
【0017】耐水化剤として、ポリアミンポリアミドエ
ピクロルヒドリン以外に本発明の効果を損なわない範囲
で他のカチオン樹脂を併用することも可能である。この
ようなカチオン樹脂としては、ポリエチレンイミン、ポ
リアミンスルホン、ジメチルジアリルアンモニウムクロ
ライド重合物、カチオンポリアクリルアミド、コロイダ
ルシリカ等が挙げられる。
【0018】塗工液には、上記した成分以外にも必要に
応じて、合成非晶質シリカ以外の白色顔料、耐光性向上
剤、界面活性剤、その他の添加剤を含有することができ
る。合成非晶質シリカ以外の白色顔料としては、炭酸カ
ルシウム、カオリン、タルク、クレー、珪藻土、珪酸マ
グネシウム、珪酸カルシウム、アルミナ、ゼオライト、
硫酸バリウム、尿素樹脂、メラミン樹脂等が挙げられ
る。本発明は白色顔料としては、上記した合成非晶質シ
リカ単独を使用してもよく、また、この合成非晶質シリ
カと併用して他の白色顔料を適量用いることもできる。
【0019】耐光性向上剤としては、硫酸亜鉛、酸化亜
鉛、ヒンダードアミン系酸化防止剤、ベンゾフェノン等
のベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤等が挙げられ、
これらの中で特に硫酸亜鉛が好適である。さらに界面活
性剤としては、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エス
テル塩、リン酸エステル塩等のアニオン系界面活性剤、
エーテル型、エーテルエステル型のノニオン系界面活性
剤、ベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導
体等の両性界面活性剤等が挙げられる。
【0020】その他のインク受容層に添加される添加剤
としては、顔料分散剤、増粘剤、消泡剤、染料、蛍光増
白剤、防腐剤、pH調整剤等が挙げられる。
【0021】上記のようなインク受容層を形成するため
の塗工液を支持体上に塗布する手段としては、カーテン
コーター、ロールコーター、リバースロールコーター、
エアーナイフコーター、ブレードコーター、スプレーコ
ーター等が挙げられるが、本発明においては、特にカー
テンコーターが望ましい。カーテンコーターでは、イン
ク受容層表面の平滑性に優れる利点がある。
【0022】本発明において、塗工液は基紙上に固形分
で6〜10g/m2 塗布され、インク受容層が形成され
る。塗工液の塗布量が固形分で6g/m2 よりも少ない
と、インク流れが発生しやすく、一方、10g/m2
りも多くなると、白ヌケによる濃度低下が起こりやす
い。
【0023】本発明において、基紙上に上記した塗工液
を塗布してインク受容層が形成されるが、このインク受
容層は、一層に限らず、二層でもよい。本発明において
は、上記したインク受容層を設けた後、インク受容層の
反対面側にアニオン界面活性剤を含有し、表面張力が4
0〜25dyn/cmの水溶液を塗布することが望まし
い。このような水溶液を塗布することによって、インク
ジェット記録用紙のカール、縮み皺の発生を防止でき、
かつ、インク受容層とバックコート層との接着性を改良
することができる。
【0024】上記した水性液中のアニオン界面活性剤と
しては、(A)カルボン酸系、(B)硫酸テステル系、
(C)スルホン酸系、(D)その他の親水性基のいずれ
も使用可能である。(A)カルボン酸系としては、脂
肪酸又はロジン酸石けん、エーテル酸塩が挙げられ、
(B)硫酸エステル系としては、アルキル硫酸エステ
ル塩、硫酸化油及び脂肪酸エステルの硫酸エステル
塩、脂肪酸アマイドの硫酸エステル塩、グリコール
エーテル硫酸エステル塩が挙げられ、(C)スルホン酸
系としては、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク
酸ジアルキルエステル塩、アルキルアリルスルホン
酸、アルキルナフタリンスルホン酸塩、アルキルア
マイドスルホン酸塩、アルキルエステルスルホン酸
塩、が挙げられ、(D)の他の親水性基として、リン酸
エステルが挙げられる。これらのアニオン界面活性剤な
中でスルホコハク酸ジアルキルエステル塩が好ましく
は、さらに好ましくはスルホコハク酸ジエチルヘキシル
エステル塩である。このスルホコハク酸ジエチルヘキシ
ルエステル塩として、特にスルホコハク酸ジ2エチルヘ
キシルエステルが好適であり、これを水性液中に0.0
01〜0.03重量%含有するのがよい。
【0025】インクジェット記録用紙のカール、縮み皺
の発生防止には、これらのアニオン界面活性剤を含有す
るとともにその水溶液の表面張力が25〜40dyn/
cmの水性液をインク受容層と反対面に5cc/m2
上塗布することが望ましい。カール、縮み皺発生の防止
には、5cc/m2 以上の水塗布が必要であるが、単に
水を塗布すると、乾燥時にインクジェット記録用紙に縮
みしわが発生する。この場合、アニオン界面活性剤を含
有した表面張力が25〜40dyn/cmの水溶液を塗
布すると、縮み皺の発生が防止でき、カールの発生も防
止できる。
【0026】インク受容層の反対面側に塗布される水性
液には、アニオン界面活性剤以外にも消泡剤、抑泡剤、
染料、蛍光増白剤、防腐剤等を必要に応じて添加するこ
とができる。この水性液を塗布する手段は,カーテンコ
ーター、バーコーター、グラビヤコーター、ロールコー
ター、リバースロールコーター、エアーナイフコータ
ー、ブレードコーター、スプレーコーター等のいずれで
もよい。
【0027】乾燥温度としては、カール調整を効率的に
するために、80℃以上が好ましく、100℃以上がよ
り好ましい。また、水性液の塗布面がドラムドライヤー
に接するようにして乾燥することが望ましい。なお、イ
ンク受容層が2層以上の場合には、インク受容層を塗設
する毎にその反対面に上記の水性液を塗布することが望
ましい。
【0028】また、インクジェット記録用紙のカールの
発生と縮み皺の発生のみを防止する点からは、基紙及び
インク受容層の成分は上記したものに限らない。すなわ
ち、基紙は、木材パルプの一部をわら、エスパルト、ケ
ナフ等の非木材パルプ又はポリエチレン、ポリプロピレ
ン等の合成パルプや合成繊維で置き換えたものでもよ
く、また、インク受容層は通常の公知のものであっても
よい。
【0029】本発明のインクジェット記録用紙に適用さ
れる記録液として染料タイプの記録液及び顔料タイプの
記録液がいずれも使用可能である。染料タイプの記録液
は、直接染料、酸性染料、反応性染料、塩基性染料等の
水溶性染料を含有する記録液がある。
【0030】染料タイプの記録液は、通常、以下に示す
4色の記録液が用いられる。イエロー、マゼンタ、シア
ンおよびブラック記録液の調整にはそれぞれの色の記録
液において、1種又は2種以上の水溶性染料を全インキ
組成物重量に対して0.2〜15重量部添加、望ましく
は0.5〜10重量部添加することが好ましく、最も好
適には2〜9重量部である。
【0031】また、記録液は、水の他、下記の溶剤を混
合して使用することができる。例えば、;メチルアルコ
ール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イ
ソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec
−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、イ
ソブチルアルコール、ペンチルアルコール、ヘキシルア
ルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、
ノニルアルコール、デシルアルコール、等の炭素数1〜
10のアルキルアルコール、;
【0032】例えば、シクロペンタン、ヘキサン、シク
ロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、ウ
ンデカン、ドデカン、トリデカノン、テトラリン、デカ
リン、ベンゼン、トルエン、キシレン等で代表される脂
肪族又は芳香族炭化水素系溶剤、;例えば、四塩化炭
素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジク
ロロベンゼン、等のハロゲン化炭化水素系溶剤、;例え
ば、エチルエーテル、ブチルエーテル、エチレングリコ
ールジエチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、等のエーテル系溶剤、;例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルア
ミルケトン、シクロヘキサノン、等のケトン系溶剤、;
例えば、ギ酸エチル、メチルアセテート、エチルアセテ
ート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、フエニ
ルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、乳酸エチル、等のエステル系溶剤、;
【0033】例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多
価アルコール、;その他のアミン系、アミド系、N−メ
チル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダ
ゾリジノン等の含窒素複素環系、バレロラクトン、カプ
ロラクトン等のオキシカルボン酸の分子内エステル系溶
剤、ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、ビス(2−
クロロエチル)スルホン、メチルスルホニルアセトニト
リル等の脂肪族スルホン化合物系溶剤、スルホラン、ス
ルホレン等の脂環式スルホン化合物系溶剤、テトラメチ
レンスルホキシド、3−メチルテトラメチレンスルホキ
シド等のスルホキシド化合物系溶剤の各種の溶剤が挙げ
られる。
【0034】顔料タイプの記録液は、親水性構成部分と
疎水性構成部分とを有する重合体と水溶性有機溶剤とを
含む水性分散媒中に顔料微粒子を分散した記録液が好適
である。これらの重合体には、分子量1000〜10
0,000程度のポリアクリル酸、ポリメタアクリル
酸、縮合ナフタリンスルホン酸、スチレン−マレイン酸
等が挙げられ、これらの重合体の塩を形成して水性液体
に可溶化又は分散することができる。上記の重合体の塩
を形成する成分としては、アルカリ金属、脂肪族アミ
ン、アルコールアミン、モルホリン、N−モルホリン等
がある。
【0035】水溶性有機溶剤は、アルコール類、特に多
価アルコール類が好適である。そして、上記重合体と、
水性有機溶媒、水と共に顔料微粒子を混合分散し、所定
の粘度範囲の記録液が得られる。この記録液に使用され
る顔料微粒子は、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリ
ドン系、アンスラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ
系、ペリノン系等の公知の各種の有機顔料が使用可能で
ある。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれによって限定されるものではない。
【0037】実施例1 <原紙の作製>LBKP80重量部およびNBKP重量
20部からなる木材パルプをディスクファイナリを用い
て叩解し、カナディアンフリーネス400ミリリットル
のパルプスラリーを得た。得られたパルプスラリーを攪
拌しながら、パルプ100重量部に対してタルク5重量
部、ロジン1.2重量部、スターチ1.5重量部、硫酸
アルミニウム1.5重量部を添加して、長網抄紙機によ
り、坪量90g/m2 の原紙を抄紙した。抄紙時に表面
サイズプレスにより酸化デンプンを固形分で1.0g/
2 付着させ、塗布用原紙とした。原紙の厚さは102
μm、コブ吸水度は21.0g/m2 であった。
【0038】 <塗工液の調整及び塗工層の塗設> ・ 合成非晶質シリカ 100重量部 (吸油度230ml/100g、数平均粒子径8.0μm) ・ 重合度1100のシラノール変性PVA 53重量部 ・ ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン 70重量部 ・ 硫酸亜鉛 10重量部 ・ スルホコハク酸ジ4メチルペンチルエステル 1.5重量部 上記の組成物を水を加えて固形分20重量%の塗布液と
した。この塗布液をカーテンコーターで原紙に対して固
形分として8g/m2 塗布し、オンマシングロスカレン
ダー掛けを行い、本発明のインクジェット記録用紙を得
た。
【0039】実施例2 原紙に対して、塗工液を固形分で6.5g/m2 塗布し
た他は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙
を得た。
【0040】実施例3 原紙に対して、塗工液を固形分で8.8g/m2 塗布し
た他は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙
を得た。
【0041】実施例4 原紙に対して、塗工液を固形分で9.6g/m2 塗布し
た他は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙
を得た。
【0042】実施例5 シラノール変性PVAの添加量:53重量部を43重量
部に変えた他は、実施例1と同様にしてインクジェット
記録用紙を得た。
【0043】実施例6 シラノール変性PVAの添加量:53重量部を58重量
部に変えた他は、実施例1と同様にしてインクジェット
記録用紙を得た。
【0044】実施例7 ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンの添加量:7
0重量部を50重量部に変えた他の実施例1と同様にし
てインクジェット記録用紙を得た。
【0045】実施例8 ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンの添加量:7
0重量部を80重量部に変えた他の実施例1と同様にし
てインクジェット記録用紙を得た。
【0046】比較例1 原紙に対して、塗工液を固形分で5.6g/m2 塗布し
た他は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用紙
を得た。
【0047】比較例2 原紙に対して、塗工液を固形分で10.4g/m2 塗布
した他は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用
紙を得た。
【0048】比較例3 原紙に対して、塗工液を固形分で11.5g/m2 塗布
した他は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用
紙を得た。
【0049】比較例4 シラノール変性PVAの添加量:53重量部を36重量
部に変えた他は、実施例1と同様にしてインクジェット
記録用紙を得た。
【0050】比較例5 シラノール変性PVAの添加量:53重量部を64重量
部に変えた他は、実施例1と同様にしてインクジェット
記録用紙を得た。
【0051】比較例6 ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンの添加量:7
0重量部を35重量部に変えた他の実施例1と同様にし
てインクジェット記録用紙を得た。
【0052】比較例7 ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンの添加量:7
0重量部を104重量部に変えた他の実施例1と同様に
してインクジェット記録用紙を得た。
【0053】比較例8 合成非晶質シリカ粒子径を3.5μmとした他は、実施
例1と同様にしてインクジェット記録用紙を得た。
【0054】比較例9 合成非晶質シリカ粒子径を16μmとした他は、実施例
1と同様にしてインクジェット記録用紙を得た。
【0055】次に得られたインクジェット記録用紙を濃
度、インク流れ、耐水性及び外観を評価した。 <評価方法> (1)画像濃度 水性インク(マゼンタ)をフジックスカラープレゼンテ
ーションプリンターKaleida(富士写真フィルム
株式会社の商品名)のスタンダードモードで印画し、画
像濃度をマクベス濃度計により測定した。 (2)インク流れ 水性インク(マゼンタ)及び水性インク(イエロー)
を、上記プリンターにより重ね打ちしたときのインク流
れを目視により評価した。○はインク流れなし、×はイ
ンク流れあり、をそれぞれを表している。 (3)耐水性 印画したサンプルを25℃の水に5分間浸漬し、インク
溶出の有無により耐水性を評価した。○はインク溶出あ
り、×はインク溶出なし、をそれぞれ表している。 (4)外観 インク受容層の塗布表面の面状態(塗布表面のザラツ
キ、手触り感)を目視により評価した。○は面状態を良
好、×の面状態が不良、をそれぞれ表している。
【0056】評価結果を表1に示す
【0057】
【表1】
【0058】画像濃度は、実施例1〜実施例8のインク
ジェット記録用紙では、いずれも画像濃度が1.15以
上の値を示しており、画像濃度は実用上、問題ない。ま
た、実施例1〜実施例8のインクジェット記録用紙で
は、インク流れの発生がなく、耐水性も良好であり、塗
布面の面状態を良好である。
【0059】比較例1では、塗工液の塗布量が固形分で
5.6g/m2 と少ないため、インク流れが発生してお
り、比較例2,3では、塗工液の塗布量が固形分で10
g/m2 を超えているため、白ヌケにより画像濃度か低
下している。比較例4では、塗工液中のシラノール変性
PVAが36重量部と少ないため、発色濃度が低下して
いる。比較例5では、塗工液中のシラノール変性PVA
が64重量部と多いため、インク流れが発生しており、
比較例6では、塗工液中のポリアミンポリアミドエピク
ロルヒドリンが35重量部と少ないため、発色濃度が低
下し、しかも耐水性が低下し、インク溶出が生じてい
る。
【0060】比較例7では、塗工液中のポリアミンポリ
アミドエピクロルヒドリンが104重量部と多いため、
インク流れが発生している。比較例8,9では、合成非
晶質シリカの粒子径がそれぞれ3.5μm、16μmで
あり、発色濃度が低下し、また、面状態を不良であるこ
とを示しており、合成非晶質シリカの粒子径を6〜13
μm程度とすることが望ましいことを表している。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明のインクジェット記
録用紙によれば、インク流れの発生がなく、発色濃度が
高いので鮮明を画像を得ることができると共に印画後の
耐水性が高いので、長期の保存性に優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材パルプを主体とする基紙上に顔料を
    含む塗工層を設けたインクジェット記録用紙において、
    前記塗工層が合成非晶質シリカ100重量部に対し、ポ
    リビニルアルコール及び/又はシラノール変性ポリビニ
    ルアルコール40〜60重量部、及びポリアミドポリア
    ミンエピクロルヒドリン40〜90重量部含有する塗工
    液を固形分で6〜10g/m2 塗設したものからなるこ
    とを特徴とするインクジェット記録用紙。
  2. 【請求項2】 前記合成非晶質シリカの数平均粒子径が
    6〜13μmである請求項1に記載のインクジェット記
    録用紙。
JP7256206A 1995-10-03 1995-10-03 インクジェット記録用紙 Pending JPH0999629A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006272655A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Nippon Paper Industries Co Ltd 積層シート
JP2013079374A (ja) * 2011-09-22 2013-05-02 Kuraray Co Ltd ビニルアルコール系重合体を含有する組成物
US10774167B2 (en) 2015-12-22 2020-09-15 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Modified polyolefin resin

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