JPH0999203A - 雨水および/または排水の処理方法 - Google Patents
雨水および/または排水の処理方法Info
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- JPH0999203A JPH0999203A JP7279815A JP27981595A JPH0999203A JP H0999203 A JPH0999203 A JP H0999203A JP 7279815 A JP7279815 A JP 7279815A JP 27981595 A JP27981595 A JP 27981595A JP H0999203 A JPH0999203 A JP H0999203A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 多量の雨水や排水が沈殿池に流入してきた
り、沈殿池に流入する雨水や排水に多量の固形分が含ま
れている場合にも、沈殿池の面積や規模を増大させるこ
となく、雨水や排水中に含まれる固形分を簡単に且つ円
滑に分離することができ、しかも沈殿池内に堆積した固
形分を円滑に沈殿池から取り除いて、沈殿池の実効容積
を常に大きく保つことのできる方法を提供すること。 【解決手段】 雨水および/または排水を処理するため
の沈殿池に、濾過装置および濾過水排出部を設けておい
て、沈殿池に流入した雨水および/または排水中に含ま
れる固形分を前記の濾過装置で濾過すると共に、固形分
を濾過した後の濾過水を前記の濾過水排出部から沈殿池
の外に排出させるようにする。
り、沈殿池に流入する雨水や排水に多量の固形分が含ま
れている場合にも、沈殿池の面積や規模を増大させるこ
となく、雨水や排水中に含まれる固形分を簡単に且つ円
滑に分離することができ、しかも沈殿池内に堆積した固
形分を円滑に沈殿池から取り除いて、沈殿池の実効容積
を常に大きく保つことのできる方法を提供すること。 【解決手段】 雨水および/または排水を処理するため
の沈殿池に、濾過装置および濾過水排出部を設けておい
て、沈殿池に流入した雨水および/または排水中に含ま
れる固形分を前記の濾過装置で濾過すると共に、固形分
を濾過した後の濾過水を前記の濾過水排出部から沈殿池
の外に排出させるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沈殿池に流入する
雨水および/または排水の処理方法、並びにそのための
沈殿池に関する。より詳細には、本発明は、沈殿池に流
入してくる雨水や排水中に含まれる固形分を、沈殿池内
で単に自然沈下させて分離するだけではなく、沈殿池で
積極的に固形分の凝集および/または造粒化を行って、
雨水および/または排水中に含まれる固形分を円滑に且
つ短期間で分離できるようにした処理方法およびそのた
めの沈殿池に係るものであり、本発明による場合は、多
量の雨水や排水が沈殿池に流入してきた場合にも、また
沈殿池に流入する雨水や排水に多量の固形分が含まれて
いる場合にも、沈殿池の面積や規模を増大させることな
く、雨水や排水中に含まれる固形分を簡単に且つ円滑に
分離して、清澄化された水を沈殿池外に排出させること
ができる。
雨水および/または排水の処理方法、並びにそのための
沈殿池に関する。より詳細には、本発明は、沈殿池に流
入してくる雨水や排水中に含まれる固形分を、沈殿池内
で単に自然沈下させて分離するだけではなく、沈殿池で
積極的に固形分の凝集および/または造粒化を行って、
雨水および/または排水中に含まれる固形分を円滑に且
つ短期間で分離できるようにした処理方法およびそのた
めの沈殿池に係るものであり、本発明による場合は、多
量の雨水や排水が沈殿池に流入してきた場合にも、また
沈殿池に流入する雨水や排水に多量の固形分が含まれて
いる場合にも、沈殿池の面積や規模を増大させることな
く、雨水や排水中に含まれる固形分を簡単に且つ円滑に
分離して、清澄化された水を沈殿池外に排出させること
ができる。
【0002】
【従来の技術】開発中や造成中の土地に多量の雨が降る
と、それらの土地からは多量の土砂を含むいわゆる赤水
と称される多量の雨水が排出される。多量の土砂を含む
赤水は、それをそのまま河川、海、沼湖などの水域環境
に直接流すと、それらの水域環境の著しい汚染や汚濁な
どを招くので、一般には沈殿池、沈砂池、調整池などと
称される固形分の沈殿除去用の池に導いて、そこで赤水
中に含まれる固形分を沈殿させて清澄された上澄み水を
得て、それを沈殿池の外に排出することが義務付けられ
ている。
と、それらの土地からは多量の土砂を含むいわゆる赤水
と称される多量の雨水が排出される。多量の土砂を含む
赤水は、それをそのまま河川、海、沼湖などの水域環境
に直接流すと、それらの水域環境の著しい汚染や汚濁な
どを招くので、一般には沈殿池、沈砂池、調整池などと
称される固形分の沈殿除去用の池に導いて、そこで赤水
中に含まれる固形分を沈殿させて清澄された上澄み水を
得て、それを沈殿池の外に排出することが義務付けられ
ている。
【0003】また、開発中や造成中などの土地から排出
される上記した赤水に限らず、家庭、工場、事業所、学
校、病院、その他の施設などから排出される排水の場合
も、河川や海などの水域環境の汚染を防止するために、
排水を一旦沈殿池に導いて排水中に含まれる固形分を沈
殿・分離させてから、清澄化した上澄み水を下流側に流
すことが広く行われている。
される上記した赤水に限らず、家庭、工場、事業所、学
校、病院、その他の施設などから排出される排水の場合
も、河川や海などの水域環境の汚染を防止するために、
排水を一旦沈殿池に導いて排水中に含まれる固形分を沈
殿・分離させてから、清澄化した上澄み水を下流側に流
すことが広く行われている。
【0004】しかしながら、従来の沈殿池、沈砂池、調
整池などでは、そこに流入してきた雨水や排水中に含ま
れる固形分を、固形分と水との比重差を利用して自然沈
降させ、固形分が沈降してある程度清澄化された上澄み
水をそのままそれらの池から排出させるものであるた
め、多量の雨が降って沈殿池などに流入する雨水や排水
の量が多くなって沈殿池等の容量を超えると、沈殿池で
固形分の沈降分離が充分に行われないままに沈殿池から
排出されてしまい、沈殿池が固形分の沈殿分離機能を充
分に果し得なくなるという問題がある。しかも、沈殿池
に流入する雨水や排水の量だけではなく、排水や雨水の
流速も沈殿池での固形分の沈殿・分離に大きな影響を及
ぼし、沈殿池に流入してくる雨水や排水の流れが激しい
と、沈殿池内で撹拌作用が生じて固形分の沈殿が事実上
困難になり、固形分を沈殿・分離させて清澄な上澄み水
を排出させることができなくなる。
整池などでは、そこに流入してきた雨水や排水中に含ま
れる固形分を、固形分と水との比重差を利用して自然沈
降させ、固形分が沈降してある程度清澄化された上澄み
水をそのままそれらの池から排出させるものであるた
め、多量の雨が降って沈殿池などに流入する雨水や排水
の量が多くなって沈殿池等の容量を超えると、沈殿池で
固形分の沈降分離が充分に行われないままに沈殿池から
排出されてしまい、沈殿池が固形分の沈殿分離機能を充
分に果し得なくなるという問題がある。しかも、沈殿池
に流入する雨水や排水の量だけではなく、排水や雨水の
流速も沈殿池での固形分の沈殿・分離に大きな影響を及
ぼし、沈殿池に流入してくる雨水や排水の流れが激しい
と、沈殿池内で撹拌作用が生じて固形分の沈殿が事実上
困難になり、固形分を沈殿・分離させて清澄な上澄み水
を排出させることができなくなる。
【0005】その上、従来の沈殿池では、沈殿池内に多
量の固形分が溜まると雨水や排水を受け入れる沈殿池容
量が小さくなって、沈殿池から水が一層溢れ易くなり沈
殿池としての機能を充分に果たせないという問題があ
る。そのため、従来の沈殿池では、沈殿池に多量の固形
分が溜まると、その固形分をシャベルやその他の土木用
具を用いて外部に取り出すことが行われているが、その
固形分は通常水を多量に含む汚泥の状態であるので、固
形分の取り出し作業が円滑に行えず、しかも沈殿池から
取り出した固形分は水を多量に含んでいて重く、しかも
取り扱い性が著しく劣っている。
量の固形分が溜まると雨水や排水を受け入れる沈殿池容
量が小さくなって、沈殿池から水が一層溢れ易くなり沈
殿池としての機能を充分に果たせないという問題があ
る。そのため、従来の沈殿池では、沈殿池に多量の固形
分が溜まると、その固形分をシャベルやその他の土木用
具を用いて外部に取り出すことが行われているが、その
固形分は通常水を多量に含む汚泥の状態であるので、固
形分の取り出し作業が円滑に行えず、しかも沈殿池から
取り出した固形分は水を多量に含んでいて重く、しかも
取り扱い性が著しく劣っている。
【0006】また、従来の沈殿池では、雨水や排水中に
含まれる固形分の沈殿・分離を専ら目的としており、そ
のために、沈殿池の側壁の上部などに上澄み水の排出部
を設けて、固形分を沈殿・分離させた後の上澄み水をそ
の排出部から沈殿池の外に排出させる構造となってい
る。そのため、沈殿池内の水が完全になくなることがな
く、沈殿池内には常にかなりの量の水が溜まった状態と
なっている。したがって、そのような状態のもとで沈殿
池内に沈殿して溜まった固形分を水分含量の少ない固化
物の状態にしてから沈殿池外に取り出そうとすれば、沈
殿池内の水を風乾や天日乾燥などによって蒸発させて干
さなければならないが、沈殿池に溜まっているかなりの
量の水を風乾や天日乾燥などによって除くということ
は、雨が降らず且つ日照や風の極めて強い地域での夏場
の一時期においてすらも長い時間を要し、実際上は実現
が困難であり、その結果、沈殿池内に溜まった固形分を
乾燥した状態にしてから沈殿池から取り出すことは従来
の沈殿池は事実上実施することができない。
含まれる固形分の沈殿・分離を専ら目的としており、そ
のために、沈殿池の側壁の上部などに上澄み水の排出部
を設けて、固形分を沈殿・分離させた後の上澄み水をそ
の排出部から沈殿池の外に排出させる構造となってい
る。そのため、沈殿池内の水が完全になくなることがな
く、沈殿池内には常にかなりの量の水が溜まった状態と
なっている。したがって、そのような状態のもとで沈殿
池内に沈殿して溜まった固形分を水分含量の少ない固化
物の状態にしてから沈殿池外に取り出そうとすれば、沈
殿池内の水を風乾や天日乾燥などによって蒸発させて干
さなければならないが、沈殿池に溜まっているかなりの
量の水を風乾や天日乾燥などによって除くということ
は、雨が降らず且つ日照や風の極めて強い地域での夏場
の一時期においてすらも長い時間を要し、実際上は実現
が困難であり、その結果、沈殿池内に溜まった固形分を
乾燥した状態にしてから沈殿池から取り出すことは従来
の沈殿池は事実上実施することができない。
【0007】また、沈殿池の容積や規模を大きくするこ
とによって、沈殿池に流入してくる雨水や排水の量が増
えた場合や、沈殿池に流入してくる雨水や排水中に含ま
れる固形分の量が多い場合に対処することも考えられ
が、用地難や膨大な経費がかかる点などから、実際には
その実現は極めて困難である。
とによって、沈殿池に流入してくる雨水や排水の量が増
えた場合や、沈殿池に流入してくる雨水や排水中に含ま
れる固形分の量が多い場合に対処することも考えられ
が、用地難や膨大な経費がかかる点などから、実際には
その実現は極めて困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、沈殿
池に流入してくる雨水や排水中に含まれる固形分を沈殿
池内で単に自然沈下させて分離するだけではなく、沈殿
池で積極的に固形分の凝集および/または造粒を行っ
て、雨水および/または排水中に含まれる固形分を円滑
に且つ短期間で分離できるようにした処理方法およびそ
のための沈殿池を提供することである。そして、本発明
の目的は、大雨で沈殿池に流入してくる雨水や排水の量
が増大しても、また沈殿池に流入してくる雨水や排水に
おける固形分の含量が増大しても、沈殿池の容積や規模
を拡大することなく、雨水や排水中に含まれる固形分を
沈殿池で円滑に沈殿・分離させて、清澄化した水を沈殿
池から外部に排出できる方法およびそのための沈殿池を
提供することである。そして、本発明の目的は、沈殿池
に溜まった固形分を、凝集、凝集・固化、また場合によ
っては更に風乾および/または天日乾燥させて、その水
分含量を低減させることができ、それによって沈殿池に
溜まった固形分を良好な作業性で簡単に沈殿池の外に取
り出すことのできる処理方法方法およびそのための沈殿
池を提供することである。 さらに、本発明の目的は、沈殿池に溜まった固形分を円
滑に且つ簡単に沈殿池の外に取り出すことができ、それ
によって沈殿池の実効容積の低下を防止することのでき
る処理方法およびそのための沈殿池を提供することであ
る。
池に流入してくる雨水や排水中に含まれる固形分を沈殿
池内で単に自然沈下させて分離するだけではなく、沈殿
池で積極的に固形分の凝集および/または造粒を行っ
て、雨水および/または排水中に含まれる固形分を円滑
に且つ短期間で分離できるようにした処理方法およびそ
のための沈殿池を提供することである。そして、本発明
の目的は、大雨で沈殿池に流入してくる雨水や排水の量
が増大しても、また沈殿池に流入してくる雨水や排水に
おける固形分の含量が増大しても、沈殿池の容積や規模
を拡大することなく、雨水や排水中に含まれる固形分を
沈殿池で円滑に沈殿・分離させて、清澄化した水を沈殿
池から外部に排出できる方法およびそのための沈殿池を
提供することである。そして、本発明の目的は、沈殿池
に溜まった固形分を、凝集、凝集・固化、また場合によ
っては更に風乾および/または天日乾燥させて、その水
分含量を低減させることができ、それによって沈殿池に
溜まった固形分を良好な作業性で簡単に沈殿池の外に取
り出すことのできる処理方法方法およびそのための沈殿
池を提供することである。 さらに、本発明の目的は、沈殿池に溜まった固形分を円
滑に且つ簡単に沈殿池の外に取り出すことができ、それ
によって沈殿池の実効容積の低下を防止することのでき
る処理方法およびそのための沈殿池を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成すべく色々検討を重ねてきた。その結果、沈殿池
に流入してきた雨水や排水中に含まれる固形分を専ら重
力によって沈殿分離させて水を清澄化させ、その清澄化
された上澄み水を沈殿池の上部から沈殿池外に排出させ
ることのみを行っていた従来の沈殿池に代えて、沈殿池
に固形分の濾過装置および固形分を濾過した後の濾過水
を排出させる濾過水排出部を設けて、沈殿池に流入して
きた雨水や排水に含まれる固形分の濾過および濾過水の
沈殿池からの排出を積極的に行うようにすると、沈殿池
の容積や規模を拡大しなくても、沈殿池に流入してくる
雨水や排水中に含まれる固形分が沈殿池で円滑に分離・
除去されて清澄化した水を沈殿池から排出できること、
さらに沈殿池からの水の排出が容易になって沈殿池を空
にすることが可能になりそのため沈殿池の実効容積の低
減を防止できること、しかも沈殿池に溜まった固形分の
濃縮が容易になってその固形分を沈殿池外に良好な作業
性で簡単に取り出せることに思い至って本発明を完成し
た。
を達成すべく色々検討を重ねてきた。その結果、沈殿池
に流入してきた雨水や排水中に含まれる固形分を専ら重
力によって沈殿分離させて水を清澄化させ、その清澄化
された上澄み水を沈殿池の上部から沈殿池外に排出させ
ることのみを行っていた従来の沈殿池に代えて、沈殿池
に固形分の濾過装置および固形分を濾過した後の濾過水
を排出させる濾過水排出部を設けて、沈殿池に流入して
きた雨水や排水に含まれる固形分の濾過および濾過水の
沈殿池からの排出を積極的に行うようにすると、沈殿池
の容積や規模を拡大しなくても、沈殿池に流入してくる
雨水や排水中に含まれる固形分が沈殿池で円滑に分離・
除去されて清澄化した水を沈殿池から排出できること、
さらに沈殿池からの水の排出が容易になって沈殿池を空
にすることが可能になりそのため沈殿池の実効容積の低
減を防止できること、しかも沈殿池に溜まった固形分の
濃縮が容易になってその固形分を沈殿池外に良好な作業
性で簡単に取り出せることに思い至って本発明を完成し
た。
【0010】すなわち、本発明は、雨水および/または
排水を処理するための沈殿池に、濾過装置および濾過水
排出部を設けておいて、沈殿池に流入した雨水および/
または排水中に含まれる固形分を前記の濾過装置で濾過
すると共に、固形分を濾過した後の濾過水を前記の濾過
水排出部から沈殿池の外に排出させることを特徴とする
雨水および/または排水の処理方法である。そして、本
発明は、濾過装置および濾過水排出部を備えていること
を特徴とする沈殿池である。
排水を処理するための沈殿池に、濾過装置および濾過水
排出部を設けておいて、沈殿池に流入した雨水および/
または排水中に含まれる固形分を前記の濾過装置で濾過
すると共に、固形分を濾過した後の濾過水を前記の濾過
水排出部から沈殿池の外に排出させることを特徴とする
雨水および/または排水の処理方法である。そして、本
発明は、濾過装置および濾過水排出部を備えていること
を特徴とする沈殿池である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。ここで、本発明でいう“沈殿池”とは、雨水、お
よび/または家庭、工場、事業所、学校、病院、その他
の施設などから排出される種々の排水を受け入れて、前
記の雨水および/または排水中に含まれている固形分を
沈殿または沈降させて水から分離させ得るための池、溜
水装置、溜水設備などの総称であり、したがって本発明
でいう“沈殿池”には、いわゆる沈殿池、沈砂池、調整
池、同様の目的で用いられるダム、沈殿装置や沈殿設備
などのいずれもが包含される。
する。ここで、本発明でいう“沈殿池”とは、雨水、お
よび/または家庭、工場、事業所、学校、病院、その他
の施設などから排出される種々の排水を受け入れて、前
記の雨水および/または排水中に含まれている固形分を
沈殿または沈降させて水から分離させ得るための池、溜
水装置、溜水設備などの総称であり、したがって本発明
でいう“沈殿池”には、いわゆる沈殿池、沈砂池、調整
池、同様の目的で用いられるダム、沈殿装置や沈殿設備
などのいずれもが包含される。
【0012】そして、本発明では、沈殿池に流入する雨
水および/または排水の種類なども特に制限されず、沈
殿池に流入する水であってそこに含まれる固形分を除去
することが必要な水のいずれもが対象となる。その場合
に沈殿池に流入してくる雨水および/または排水は、凝
集処理などを何ら施していないそのままの雨水および/
または排水であっても、またはそこに含まれる固形分が
沈殿および/または濾過し易いように凝集処理、造粒処
理などの処理を予め施したものであってもよい。そのう
ちでも、沈殿池本体内で固形分の濾過を行う前に、雨水
および/または排水中に含まれる固形分を予め凝集およ
び/または造粒しておくと、濾過装置の目詰まりが少な
くなって固形分の濾過が円滑に行われるようになるので
特に好ましい。
水および/または排水の種類なども特に制限されず、沈
殿池に流入する水であってそこに含まれる固形分を除去
することが必要な水のいずれもが対象となる。その場合
に沈殿池に流入してくる雨水および/または排水は、凝
集処理などを何ら施していないそのままの雨水および/
または排水であっても、またはそこに含まれる固形分が
沈殿および/または濾過し易いように凝集処理、造粒処
理などの処理を予め施したものであってもよい。そのう
ちでも、沈殿池本体内で固形分の濾過を行う前に、雨水
および/または排水中に含まれる固形分を予め凝集およ
び/または造粒しておくと、濾過装置の目詰まりが少な
くなって固形分の濾過が円滑に行われるようになるので
特に好ましい。
【0013】また、本発明でいう“固形分”とは、土、
砂などのような固形分、固形分として分離され得る汚濁
物、雨水や排水に凝集剤などを添加したときに固形状を
なして固形分として分離され得る物質などの総称であ
り、固形分や無機物であっても、有機物であっても、ま
たは無機物と有機物の両方を含むものであってもかまわ
ない。
砂などのような固形分、固形分として分離され得る汚濁
物、雨水や排水に凝集剤などを添加したときに固形状を
なして固形分として分離され得る物質などの総称であ
り、固形分や無機物であっても、有機物であっても、ま
たは無機物と有機物の両方を含むものであってもかまわ
ない。
【0014】本発明では、沈殿池の形状、規模などは特
に制限されず、ある程度大型の沈殿池であっても、中型
の沈殿池であっても、または小型の沈殿池であってもよ
い。また、沈殿池は、移動不可能に設けてあってもまた
は移動可能な簡易型のものであってもよい。さらに、沈
殿池は、常設のものであってもまたは仮設のものであっ
てもよい。そして、沈殿池は、コンクリート、セメン
ト、モルタルなどを用いて形成されたものであっても、
プラスチック、鋼材、木材などを用いて形成されていて
も、またはそれらのうちの複数の材料を用いて形成され
ていてもよい。沈殿池の形状も特に制限されず、例えば
方形であっても、台形であっても、円錐台形であって
も、半球状であっても、または天然の地形などを活かし
た各々の土地や場所に適したその他の形状であってもよ
い。そのうちでも、沈殿池の底部を一方または中央部な
どに緩く傾斜させておくようにすると、沈殿池内に設け
た濾過装置を通って得られた濾過水がその傾斜に沿って
低い部分に集まり、濾過水の排出が円滑に行われるよう
になるので好ましい。
に制限されず、ある程度大型の沈殿池であっても、中型
の沈殿池であっても、または小型の沈殿池であってもよ
い。また、沈殿池は、移動不可能に設けてあってもまた
は移動可能な簡易型のものであってもよい。さらに、沈
殿池は、常設のものであってもまたは仮設のものであっ
てもよい。そして、沈殿池は、コンクリート、セメン
ト、モルタルなどを用いて形成されたものであっても、
プラスチック、鋼材、木材などを用いて形成されていて
も、またはそれらのうちの複数の材料を用いて形成され
ていてもよい。沈殿池の形状も特に制限されず、例えば
方形であっても、台形であっても、円錐台形であって
も、半球状であっても、または天然の地形などを活かし
た各々の土地や場所に適したその他の形状であってもよ
い。そのうちでも、沈殿池の底部を一方または中央部な
どに緩く傾斜させておくようにすると、沈殿池内に設け
た濾過装置を通って得られた濾過水がその傾斜に沿って
低い部分に集まり、濾過水の排出が円滑に行われるよう
になるので好ましい。
【0015】そして、限定されるものではないが、本発
明の処理方法を行うに当たっては、例えば、 (i) 沈殿池に流入した雨水および/または排水中に
含まれる固形分の濾過と濾過水の排出を継続して行うよ
うにする、すなわち沈殿池に流入してきた雨水や排水中
に含まれる固形分の濾過と濾過水の沈殿池からの排出を
継続して常に行う方法; (ii) 沈殿池への雨水や排水の流入量に応じて、およ
び/または沈殿池に流入する雨水や排水の水質に応じて
前記の濾過装置および濾過水排出部を働かせるようにす
る、例えば沈殿池への雨水や排水の流入量が多いときに
のみおよび/または沈殿池に流入してくる雨水や排水中
に含まれる固形分の含量が多いときにのみ濾過装置と濾
過水排出部を働かせ、或いは沈殿池に流入してくる雨水
や排水の流れが激しくて沈殿池内で撹拌が生じ固形分の
沈殿池が行われにくいときにのみ濾過装置と濾過水排出
部を働かせ、それ以外のときは従来の沈殿池と同様に固
形分をその沈殿作用を利用して分離してその上澄み水を
沈殿池の上部から外部に排出させる方法; (iii) 沈殿池を複数併設しておいて、雨水や排水を
複数の沈殿池の一部に受け入れる一方で、残りの沈殿池
への流入を遮断し、流入を遮断した沈殿池で固形分の凝
集固化、風乾および/または天日乾燥を行ったり、沈殿
池からの固形分の除去を行う方法; などを挙げることができる。
明の処理方法を行うに当たっては、例えば、 (i) 沈殿池に流入した雨水および/または排水中に
含まれる固形分の濾過と濾過水の排出を継続して行うよ
うにする、すなわち沈殿池に流入してきた雨水や排水中
に含まれる固形分の濾過と濾過水の沈殿池からの排出を
継続して常に行う方法; (ii) 沈殿池への雨水や排水の流入量に応じて、およ
び/または沈殿池に流入する雨水や排水の水質に応じて
前記の濾過装置および濾過水排出部を働かせるようにす
る、例えば沈殿池への雨水や排水の流入量が多いときに
のみおよび/または沈殿池に流入してくる雨水や排水中
に含まれる固形分の含量が多いときにのみ濾過装置と濾
過水排出部を働かせ、或いは沈殿池に流入してくる雨水
や排水の流れが激しくて沈殿池内で撹拌が生じ固形分の
沈殿池が行われにくいときにのみ濾過装置と濾過水排出
部を働かせ、それ以外のときは従来の沈殿池と同様に固
形分をその沈殿作用を利用して分離してその上澄み水を
沈殿池の上部から外部に排出させる方法; (iii) 沈殿池を複数併設しておいて、雨水や排水を
複数の沈殿池の一部に受け入れる一方で、残りの沈殿池
への流入を遮断し、流入を遮断した沈殿池で固形分の凝
集固化、風乾および/または天日乾燥を行ったり、沈殿
池からの固形分の除去を行う方法; などを挙げることができる。
【0016】上記した(i)〜(iii)のいずれの方法
も、沈殿池に流入してきた雨水や排水を、そこに含まれ
る固形分を濾過装置で濾過分離した後にその濾過水を沈
殿池から積極的に沈殿池外に排出させることができるの
で、沈殿池に流入してくる雨水や排水の量が多くなって
も、水が沈殿池から溢れるのを円滑に防止することがで
きる。しかも、沈殿池に流入してくる雨水や排水の流れ
が激しくて沈殿池内で撹拌が生じて固形分の沈殿や生じ
にくい場合にも、濾過装置や濾過水排出部を働かせて濾
過装置を通って固形分を除いた後の清澄な水を沈殿池の
外に排出することができる。
も、沈殿池に流入してきた雨水や排水を、そこに含まれ
る固形分を濾過装置で濾過分離した後にその濾過水を沈
殿池から積極的に沈殿池外に排出させることができるの
で、沈殿池に流入してくる雨水や排水の量が多くなって
も、水が沈殿池から溢れるのを円滑に防止することがで
きる。しかも、沈殿池に流入してくる雨水や排水の流れ
が激しくて沈殿池内で撹拌が生じて固形分の沈殿や生じ
にくい場合にも、濾過装置や濾過水排出部を働かせて濾
過装置を通って固形分を除いた後の清澄な水を沈殿池の
外に排出することができる。
【0017】また、上記(i)〜(iii)のいずれの方
法による場合にも、沈殿池で固形分の濾過を行うと同時
に、または固形分の濾過と前後して、沈殿池内の上澄み
水を沈殿池の上部から濾過せずにそのまま直接外部に排
出する処理を併せて行うと、沈殿池における固形分の沈
殿や分離を一層促進することができる。
法による場合にも、沈殿池で固形分の濾過を行うと同時
に、または固形分の濾過と前後して、沈殿池内の上澄み
水を沈殿池の上部から濾過せずにそのまま直接外部に排
出する処理を併せて行うと、沈殿池における固形分の沈
殿や分離を一層促進することができる。
【0018】そして、本発明において、上記(ii)また
は(iii)の処理方法を行った場合は、濾過装置および
濾過水排出部の働かせ方を調整することによって、沈殿
池に流入してきた雨水および/または排水を濾過装置で
濾過処理した後にその濾過水を沈殿池から完全またはほ
ぼ完全に排出させて沈殿池内の水を空にし、雨水および
/または排水中に含まれていた固形分を沈殿池内で凝
集、または凝集固化させることができる。そして、沈殿
池内で凝集または凝集固化させた固形分は、そのまま沈
殿池外に取り出しても、または沈殿池内で風乾および/
または天日乾燥した後に沈殿池の外に取り出すようにし
てもよい。そのいずれの場合も、沈殿池からの固形分の
除去作業を極めて円滑に行うことができ、しかも沈殿池
に溜まった固形分を完全に除去することができるので、
沈殿池内に雨水および/または排水が流入し得る沈殿池
の実効容積を常に大きく保つことができる。
は(iii)の処理方法を行った場合は、濾過装置および
濾過水排出部の働かせ方を調整することによって、沈殿
池に流入してきた雨水および/または排水を濾過装置で
濾過処理した後にその濾過水を沈殿池から完全またはほ
ぼ完全に排出させて沈殿池内の水を空にし、雨水および
/または排水中に含まれていた固形分を沈殿池内で凝
集、または凝集固化させることができる。そして、沈殿
池内で凝集または凝集固化させた固形分は、そのまま沈
殿池外に取り出しても、または沈殿池内で風乾および/
または天日乾燥した後に沈殿池の外に取り出すようにし
てもよい。そのいずれの場合も、沈殿池からの固形分の
除去作業を極めて円滑に行うことができ、しかも沈殿池
に溜まった固形分を完全に除去することができるので、
沈殿池内に雨水および/または排水が流入し得る沈殿池
の実効容積を常に大きく保つことができる。
【0019】そして、沈殿池内に溜まった固形分の除去
に当たっては、沈殿池の底部に溜まった固形分をそのま
ま又は乾燥してからポンプやシャベルなどを用いて沈殿
池外に取り出す方法を採用しても、また例えば次のよう
な方法を採用することもできる。すなわち、沈殿池の底
部や側部を多段構造にしておいて、その下段部分に所定
の形状および容積を有する濾過体として機能を有する透
水性の袋体や濾過枠などを収容しておき、その袋体や濾
過枠内に沈殿池の底部上段に溜まった固形分をその重力
などを利用して連続的または断続的に充填させ、袋体や
濾過枠などに固形分が充填されたときに、その袋体や濾
過枠を沈殿池の底部下段から外部に取り出し、底部下段
にはまた別の袋体や濾過枠などを配置するようにしても
よい。そして、この方法を採用した場合には、沈殿池に
おける固形分の濾過と沈殿池からの固形分の除去を良好
な作業性で円滑に且つ簡単に行うことができる。
に当たっては、沈殿池の底部に溜まった固形分をそのま
ま又は乾燥してからポンプやシャベルなどを用いて沈殿
池外に取り出す方法を採用しても、また例えば次のよう
な方法を採用することもできる。すなわち、沈殿池の底
部や側部を多段構造にしておいて、その下段部分に所定
の形状および容積を有する濾過体として機能を有する透
水性の袋体や濾過枠などを収容しておき、その袋体や濾
過枠内に沈殿池の底部上段に溜まった固形分をその重力
などを利用して連続的または断続的に充填させ、袋体や
濾過枠などに固形分が充填されたときに、その袋体や濾
過枠を沈殿池の底部下段から外部に取り出し、底部下段
にはまた別の袋体や濾過枠などを配置するようにしても
よい。そして、この方法を採用した場合には、沈殿池に
おける固形分の濾過と沈殿池からの固形分の除去を良好
な作業性で円滑に且つ簡単に行うことができる。
【0020】また、沈殿池内の水を一旦空にして沈殿池
内で凝集した固形分を凝集固化させたり、さらにそれを
風乾および/または天日乾燥したい場合は、沈殿池を複
数併設しておいて、雨水や排水を複数の沈殿池の一部に
受け入れる一方で残りの沈殿池への流入を遮断し、流入
を遮断した沈殿池で固形分の凝集固化、風乾および/ま
たは天日乾燥を行う上記した(iii)の処理方法を採用
すると、沈殿池への雨水や排水の流入を継続して行いな
がら、沈殿池内に沈殿した固形分の凝集、凝集・固化、
風乾、天日乾燥、外部への取り出しなどを同時に行うこ
とが可能になり、極めて便利である。
内で凝集した固形分を凝集固化させたり、さらにそれを
風乾および/または天日乾燥したい場合は、沈殿池を複
数併設しておいて、雨水や排水を複数の沈殿池の一部に
受け入れる一方で残りの沈殿池への流入を遮断し、流入
を遮断した沈殿池で固形分の凝集固化、風乾および/ま
たは天日乾燥を行う上記した(iii)の処理方法を採用
すると、沈殿池への雨水や排水の流入を継続して行いな
がら、沈殿池内に沈殿した固形分の凝集、凝集・固化、
風乾、天日乾燥、外部への取り出しなどを同時に行うこ
とが可能になり、極めて便利である。
【0021】そして、沈殿池から除去した固形分は、そ
の固形分の種類や性質などに応じて適当に処理すればよ
く、例えば沈殿池が開発中の土地に設けられていて、沈
殿池内に沈降・堆積する固形分が土砂などから主として
なる場合は、沈殿池から除去した土砂を再び開発地域に
戻すようにしても、または他の場所にもってゆくように
してもよい。また、沈殿池内に沈降・堆積した固形分が
有機物などを多く含む臭気の強い固形分である場合は、
車などで集めて適当な処分場や埋め立て地などに運んで
処理すればよい。また、沈殿池内に溜まった固形分を沈
殿池の底部や側部の下段に設けた袋体や濾過枠などに充
填して除去する上記した方法を行う場合は、沈殿池の底
部や側部から取り出した固形分の詰まった袋体や濾過枠
をそのまま晴天下などに放置しておくと、固形分からの
水切りや、固形分の乾燥を行うことができ、固形分の取
り扱いが一層良好になる。
の固形分の種類や性質などに応じて適当に処理すればよ
く、例えば沈殿池が開発中の土地に設けられていて、沈
殿池内に沈降・堆積する固形分が土砂などから主として
なる場合は、沈殿池から除去した土砂を再び開発地域に
戻すようにしても、または他の場所にもってゆくように
してもよい。また、沈殿池内に沈降・堆積した固形分が
有機物などを多く含む臭気の強い固形分である場合は、
車などで集めて適当な処分場や埋め立て地などに運んで
処理すればよい。また、沈殿池内に溜まった固形分を沈
殿池の底部や側部の下段に設けた袋体や濾過枠などに充
填して除去する上記した方法を行う場合は、沈殿池の底
部や側部から取り出した固形分の詰まった袋体や濾過枠
をそのまま晴天下などに放置しておくと、固形分からの
水切りや、固形分の乾燥を行うことができ、固形分の取
り扱いが一層良好になる。
【0022】本発明の処理方法を行うに当たっては、雨
水や排水を直接沈殿池に導入してそこに含まれる固形分
の沈殿、濾過を行うようにしても、雨水や排水を側溝や
沈砂池などで予め処理してそこに含まれる砂や石などの
重量物を側溝や沈砂池などで除去いた後にその水を沈殿
池に導いて沈殿池で固形分の沈殿および濾過を行うよう
にしても、または雨水や排水に凝集剤などを加えて雨水
や排水中に含まれる固形分を沈殿し易い凝集形態にし、
場合によっては凝集物を更に水切れがよく且つ濾過し易
い粒状体に造粒してから沈殿させて濾過を行うようにし
てもよい。特に、雨水や排水中に含まれる固形分を凝集
および/または造粒してから沈殿・濾過する方法を採用
すると、濾過体の目詰まりが大幅に低減されて固形分の
濾過・分離を速やかに且つ円滑に行うことができるので
極めて望ましい。
水や排水を直接沈殿池に導入してそこに含まれる固形分
の沈殿、濾過を行うようにしても、雨水や排水を側溝や
沈砂池などで予め処理してそこに含まれる砂や石などの
重量物を側溝や沈砂池などで除去いた後にその水を沈殿
池に導いて沈殿池で固形分の沈殿および濾過を行うよう
にしても、または雨水や排水に凝集剤などを加えて雨水
や排水中に含まれる固形分を沈殿し易い凝集形態にし、
場合によっては凝集物を更に水切れがよく且つ濾過し易
い粒状体に造粒してから沈殿させて濾過を行うようにし
てもよい。特に、雨水や排水中に含まれる固形分を凝集
および/または造粒してから沈殿・濾過する方法を採用
すると、濾過体の目詰まりが大幅に低減されて固形分の
濾過・分離を速やかに且つ円滑に行うことができるので
極めて望ましい。
【0023】そして、雨水および/または排水中に含ま
れる固形分を凝集および/または造粒してから濾過する
上記した方法を行う採用する場合には、固形分の凝集お
よび/または造粒を沈殿池本体内で直接行ってもよい
が、固形分の沈殿および濾過を行う沈殿池本体とは別の
箇所で固形分の凝集および/または造粒を行うようにす
ると沈殿池本体内での水の撹拌などを極力低減でき、そ
れによって固形分の沈殿および濾過を一層円滑に行うこ
とができるので望ましい。その際に、沈殿池とは離れた
箇所に固形分の凝集および/または造粒用の設備を設け
てもよいが、沈殿池本体を包囲するようにして沈殿池の
外周および/または内周に沿って固形分の凝集および/
または造粒用の区域を設けておいて、その区域で雨水お
よび/または排水中に含まれる固形分の凝集および/ま
たは造粒を行った後に固形分の沈殿および濾過を行うよ
うにすると、沈殿池の規模や沈殿池用の用地をコンパク
トなものにしながら固形分の凝集、造粒、沈殿、濾過を
極めて効率良く円滑に行うことができるので好ましい。
れる固形分を凝集および/または造粒してから濾過する
上記した方法を行う採用する場合には、固形分の凝集お
よび/または造粒を沈殿池本体内で直接行ってもよい
が、固形分の沈殿および濾過を行う沈殿池本体とは別の
箇所で固形分の凝集および/または造粒を行うようにす
ると沈殿池本体内での水の撹拌などを極力低減でき、そ
れによって固形分の沈殿および濾過を一層円滑に行うこ
とができるので望ましい。その際に、沈殿池とは離れた
箇所に固形分の凝集および/または造粒用の設備を設け
てもよいが、沈殿池本体を包囲するようにして沈殿池の
外周および/または内周に沿って固形分の凝集および/
または造粒用の区域を設けておいて、その区域で雨水お
よび/または排水中に含まれる固形分の凝集および/ま
たは造粒を行った後に固形分の沈殿および濾過を行うよ
うにすると、沈殿池の規模や沈殿池用の用地をコンパク
トなものにしながら固形分の凝集、造粒、沈殿、濾過を
極めて効率良く円滑に行うことができるので好ましい。
【0024】沈殿池本体の外周および/または内周に沿
って固形分の凝集および/または造粒用の区域を設ける
場合は、その構造、形状、規模などは特に制限されず、
各々の状況や沈殿池の構造、規模などに応じて決めるこ
とができるが、該凝集および/または造粒用の区域を連
続したシュート(通路)の形状にし、そのシュート内に
凝集や造粒を促進するための邪魔板やその他の撹拌装置
を設置し、且つシュートの底部を雨水および/または排
水の取り入れ口のある上流側から沈殿池本体側の排出口
のある下流側に向かって徐々に低くなるように傾斜させ
ておくと、シュート内を雨水および/または排水がスム
ーズに流れながらそこに含まれる固形分の凝集および/
または造粒を極めて円滑に行うことができる。そして、
固形分の造粒が一段のシュート処理によっては困難また
は不充分な場合には、シュート内で固形分の凝集処理を
行った第一段目の水を沈殿池本体に導いた後それを再度
シュートに戻してシュート内で第二段目の処理を行って
固形分を造粒させても、または沈殿池本体に導かずに、
直接そのまま再びシュートの上流側に戻してシュート内
で第二段目の処理を行って固形分の造粒を行うようにし
てもよい。
って固形分の凝集および/または造粒用の区域を設ける
場合は、その構造、形状、規模などは特に制限されず、
各々の状況や沈殿池の構造、規模などに応じて決めるこ
とができるが、該凝集および/または造粒用の区域を連
続したシュート(通路)の形状にし、そのシュート内に
凝集や造粒を促進するための邪魔板やその他の撹拌装置
を設置し、且つシュートの底部を雨水および/または排
水の取り入れ口のある上流側から沈殿池本体側の排出口
のある下流側に向かって徐々に低くなるように傾斜させ
ておくと、シュート内を雨水および/または排水がスム
ーズに流れながらそこに含まれる固形分の凝集および/
または造粒を極めて円滑に行うことができる。そして、
固形分の造粒が一段のシュート処理によっては困難また
は不充分な場合には、シュート内で固形分の凝集処理を
行った第一段目の水を沈殿池本体に導いた後それを再度
シュートに戻してシュート内で第二段目の処理を行って
固形分を造粒させても、または沈殿池本体に導かずに、
直接そのまま再びシュートの上流側に戻してシュート内
で第二段目の処理を行って固形分の造粒を行うようにし
てもよい。
【0025】雨水および/または排水中の固形分の凝集
および/または造粒に当たっては、従来既知の有機およ
び/または無機の凝集剤や造粒剤のうちから、雨水およ
び/または排水中に含まれる固形分の種類や水の内容な
どに応じて適当なものを選んで使用すればよく、凝集剤
や造粒剤の種類は特に制限されない。限定されるもので
はないが、本発明で用い得る凝集剤の例としては、硫酸
アルミニウム、硫酸第二鉄、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、
アルミン酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム、炭酸ナ
トリウム、活性ケイ酸などの無機凝集剤、ポリアクリル
酸ナトリウム、マレイン酸共重合物塩、ポリアクリルア
ミド部分加水分解物塩、ポリエチレンイミン、ポリアク
リルアミド、アルギン酸ナトリウム、CMC−Na、ゼ
ラチンなどの有機高分子凝集剤などを挙げることができ
る。
および/または造粒に当たっては、従来既知の有機およ
び/または無機の凝集剤や造粒剤のうちから、雨水およ
び/または排水中に含まれる固形分の種類や水の内容な
どに応じて適当なものを選んで使用すればよく、凝集剤
や造粒剤の種類は特に制限されない。限定されるもので
はないが、本発明で用い得る凝集剤の例としては、硫酸
アルミニウム、硫酸第二鉄、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、
アルミン酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム、炭酸ナ
トリウム、活性ケイ酸などの無機凝集剤、ポリアクリル
酸ナトリウム、マレイン酸共重合物塩、ポリアクリルア
ミド部分加水分解物塩、ポリエチレンイミン、ポリアク
リルアミド、アルギン酸ナトリウム、CMC−Na、ゼ
ラチンなどの有機高分子凝集剤などを挙げることができ
る。
【0026】沈殿池(沈殿池本体)に設ける濾過装置お
よび濾過水排出部は、沈殿池に流入した雨水や排水中に
含まれる固形分またはその凝集物や造粒物を円滑に濾過
し且つ濾過水を円滑に沈殿池の外に排出し得るものであ
ればいずれでもよく、その構造や形状などは制限され
ず、種々のものが採用できる。限定されるものではない
が、沈殿池に設ける濾過装置および濾過水排出部として
は、例えば、 上記したように、沈殿池の底部や側部を多段構造に
しておいて、その下段部分に所定の形状および容積を有
する濾過体として機能する透水性の袋体や濾過枠(金
属、木材、コンクリートなどからなる枠体の周囲および
/または底部に網、布帛などの透水性の材料を張設し内
部に固形分を充填するようにしたもの)を1個または2
個以上収容しておき、その袋体や濾過枠内に沈殿池の底
部上段に溜まった固形分をその重力などを利用して連続
的または断続的に充填させると同時に濾過を行って水分
を分離し、分離した水分を必要に応じて接触式濾過材を
通して更に浄化した後に沈殿池の外に排出するようにし
たもの; 沈殿池の底部全体または底部と側壁の全体に沿っ
て、底部および/または側壁との間に濾過水が流れ得る
間隙を設けて、固形分は通さないが水(液体)を通す透
水性シート、通水布、金網などの濾過膜などを張設する
と共に、沈殿池の底部および/または側壁の1カ所また
は複数箇所に濾過水を排出するための濾過水排出部を設
けたもの; 沈殿池の底部全体または底部と側壁の全体に沿っ
て、底部および/または側壁との間に濾過水が流れ得る
間隙を設けて上記に挙げたような濾過膜を配置すると
共に、濾過膜と沈殿池の底部および/または側壁との間
の間隙の全体または一部、特に濾過水排出部に、濾過水
を通し得る小石、砂利、砂、接触式の固体浄化材[例え
ば本出願人の販売している“セルカ”(商品名;中和・
溶出性礫間接触浄化材)]などの接触材からなる濾過床
をさらに充填配置したもの; 沈殿池の底部および/または側壁の一部だけに固形
分を通さず水(液体)を通す上記に挙げたような濾過
膜を張設しそこに濾過水排出部を併せて設けたもの; 沈殿池の底部および/または側壁の一部に、前記し
た小石、砂利、砂、接触式の固体浄化材などの接触式濾
過材などの濾過床を配置し、その部分に濾過水排出部を
併せて設けたもの; などを挙げることができる。
よび濾過水排出部は、沈殿池に流入した雨水や排水中に
含まれる固形分またはその凝集物や造粒物を円滑に濾過
し且つ濾過水を円滑に沈殿池の外に排出し得るものであ
ればいずれでもよく、その構造や形状などは制限され
ず、種々のものが採用できる。限定されるものではない
が、沈殿池に設ける濾過装置および濾過水排出部として
は、例えば、 上記したように、沈殿池の底部や側部を多段構造に
しておいて、その下段部分に所定の形状および容積を有
する濾過体として機能する透水性の袋体や濾過枠(金
属、木材、コンクリートなどからなる枠体の周囲および
/または底部に網、布帛などの透水性の材料を張設し内
部に固形分を充填するようにしたもの)を1個または2
個以上収容しておき、その袋体や濾過枠内に沈殿池の底
部上段に溜まった固形分をその重力などを利用して連続
的または断続的に充填させると同時に濾過を行って水分
を分離し、分離した水分を必要に応じて接触式濾過材を
通して更に浄化した後に沈殿池の外に排出するようにし
たもの; 沈殿池の底部全体または底部と側壁の全体に沿っ
て、底部および/または側壁との間に濾過水が流れ得る
間隙を設けて、固形分は通さないが水(液体)を通す透
水性シート、通水布、金網などの濾過膜などを張設する
と共に、沈殿池の底部および/または側壁の1カ所また
は複数箇所に濾過水を排出するための濾過水排出部を設
けたもの; 沈殿池の底部全体または底部と側壁の全体に沿っ
て、底部および/または側壁との間に濾過水が流れ得る
間隙を設けて上記に挙げたような濾過膜を配置すると
共に、濾過膜と沈殿池の底部および/または側壁との間
の間隙の全体または一部、特に濾過水排出部に、濾過水
を通し得る小石、砂利、砂、接触式の固体浄化材[例え
ば本出願人の販売している“セルカ”(商品名;中和・
溶出性礫間接触浄化材)]などの接触材からなる濾過床
をさらに充填配置したもの; 沈殿池の底部および/または側壁の一部だけに固形
分を通さず水(液体)を通す上記に挙げたような濾過
膜を張設しそこに濾過水排出部を併せて設けたもの; 沈殿池の底部および/または側壁の一部に、前記し
た小石、砂利、砂、接触式の固体浄化材などの接触式濾
過材などの濾過床を配置し、その部分に濾過水排出部を
併せて設けたもの; などを挙げることができる。
【0027】上記したうちでも、上記のものを採用し
た場合には、沈殿池に溜まった固形分の濾過(固形分か
らの水分の除去)および固形分の沈殿池外への取り出し
を極めて簡単に且つ円滑に行うことができるので好まし
い。そして、上記した〜のいずれの場合も、沈殿池
の底部を固形分の排出部や濾過水排出部の方向に向けて
徐々に低くなるように緩く傾斜させておくと、固形分の
沈殿池からの取り出しが容易になり、しかも濾過装置で
固形分を濾過して除いた後の濾過水がその傾斜に沿って
円滑に流下して濾過水排出部に集まって、濾過装置の外
に排出されるようになるので好ましい。
た場合には、沈殿池に溜まった固形分の濾過(固形分か
らの水分の除去)および固形分の沈殿池外への取り出し
を極めて簡単に且つ円滑に行うことができるので好まし
い。そして、上記した〜のいずれの場合も、沈殿池
の底部を固形分の排出部や濾過水排出部の方向に向けて
徐々に低くなるように緩く傾斜させておくと、固形分の
沈殿池からの取り出しが容易になり、しかも濾過装置で
固形分を濾過して除いた後の濾過水がその傾斜に沿って
円滑に流下して濾過水排出部に集まって、濾過装置の外
に排出されるようになるので好ましい。
【0028】沈殿池に設ける濾過装置における透水性
袋、濾過枠、透水性シート、通水布、金網等の濾過膜な
どの透水性素材の種類、厚さ、目の粗さ(通水孔の大き
さ)などは特に制限されず、濾過装置を配置する沈殿池
の状態、沈殿池に流入してくる雨水や排水中に含まれる
固形分の種類や粒径などに応じて選択することができ
る。濾過装置における透水性素材は、例えば、種々の合
成繊維、半合成繊維、天然繊維、それらの混紡または混
繊糸を用いて製造された網、織布、編布、不織布、通水
孔を有するプラスチックシート、ゴムシート、プラスチ
ックやゴムと前記の布帛を併用した複合シート、金網な
どのいずれであってもよい。また、濾過装置における透
水性素材は前記したものの単一層からなっていても、前
記したものを複数層に積層したものであってもよい。限
定されるものではないが、例えば、透水性素材を布帛と
金網との積層構造にすると、金網の剛性によって透水性
素材が変形するのを防止することができる。
袋、濾過枠、透水性シート、通水布、金網等の濾過膜な
どの透水性素材の種類、厚さ、目の粗さ(通水孔の大き
さ)などは特に制限されず、濾過装置を配置する沈殿池
の状態、沈殿池に流入してくる雨水や排水中に含まれる
固形分の種類や粒径などに応じて選択することができ
る。濾過装置における透水性素材は、例えば、種々の合
成繊維、半合成繊維、天然繊維、それらの混紡または混
繊糸を用いて製造された網、織布、編布、不織布、通水
孔を有するプラスチックシート、ゴムシート、プラスチ
ックやゴムと前記の布帛を併用した複合シート、金網な
どのいずれであってもよい。また、濾過装置における透
水性素材は前記したものの単一層からなっていても、前
記したものを複数層に積層したものであってもよい。限
定されるものではないが、例えば、透水性素材を布帛と
金網との積層構造にすると、金網の剛性によって透水性
素材が変形するのを防止することができる。
【0029】そして、沈殿池の底部または底部と側壁に
濾過膜を設ける場合は、濾過膜が沈殿池の底部や側壁内
部に直接接触していると、濾過膜の濾過機能が充分に発
揮されずに、固形分を除いた後の濾過水を濾過水排出部
に円滑に流すことが困難になる場合があるので、その場
合には、沈殿池の底部および側壁の内部と濾過膜との間
の間隙を設けておくのがよい。そして、その場合に、そ
の間隙部分に濾過膜を通ってきた濾過水が濾過水排出部
に流れるのを妨げない目皿、スノコ、その他のスペーサ
を設置しておくと、濾過膜上に固形分が堆積して濾過膜
に重みがかかっても、その間隙が常に確保されて濾過膜
による固形分の濾過、濾過の排出が円滑に行われる。
濾過膜を設ける場合は、濾過膜が沈殿池の底部や側壁内
部に直接接触していると、濾過膜の濾過機能が充分に発
揮されずに、固形分を除いた後の濾過水を濾過水排出部
に円滑に流すことが困難になる場合があるので、その場
合には、沈殿池の底部および側壁の内部と濾過膜との間
の間隙を設けておくのがよい。そして、その場合に、そ
の間隙部分に濾過膜を通ってきた濾過水が濾過水排出部
に流れるのを妨げない目皿、スノコ、その他のスペーサ
を設置しておくと、濾過膜上に固形分が堆積して濾過膜
に重みがかかっても、その間隙が常に確保されて濾過膜
による固形分の濾過、濾過の排出が円滑に行われる。
【0030】沈殿池における固形分の濾過および沈殿池
からの濾過水の排出に当たっては、濾過水排出部または
その近傍、或いは濾過水排出部に連結した排水管の途中
などに、ポンプを設置しておいて積極的に行うようにす
ると、沈殿池での固形分の濾過および沈殿池からの濾過
水の排出を一層速やかに、効率よく行うことができる。
しかしながら、ポンプを設けずに固形分の濾過と濾過水
の排出を行うようにしてもよい。ポンプを設ける場合
は、沈殿池への雨水や排水の流入量、沈殿池に流入して
きた雨水や排水中に含まれる固形分量などに応じて、更
には沈殿池を一旦空にする必要があるか否かなどに応じ
て、ポンプを作動させればよく、必ずしも常時作動させ
ておかなくてもよい。また、ポンプを設けない場合に
も、濾過水排出部に連結した排水管にバルブを設けてお
いて、沈殿池への雨水や排水の流入量、沈殿池に流入し
てきた雨水や排水中に含まれる固形分量などに応じて
は、そのバルブの開閉を行うようにすると、沈殿池にお
ける固形分の濾過および濾過水の排出を各々の状況に応
じて行うことができる。
からの濾過水の排出に当たっては、濾過水排出部または
その近傍、或いは濾過水排出部に連結した排水管の途中
などに、ポンプを設置しておいて積極的に行うようにす
ると、沈殿池での固形分の濾過および沈殿池からの濾過
水の排出を一層速やかに、効率よく行うことができる。
しかしながら、ポンプを設けずに固形分の濾過と濾過水
の排出を行うようにしてもよい。ポンプを設ける場合
は、沈殿池への雨水や排水の流入量、沈殿池に流入して
きた雨水や排水中に含まれる固形分量などに応じて、更
には沈殿池を一旦空にする必要があるか否かなどに応じ
て、ポンプを作動させればよく、必ずしも常時作動させ
ておかなくてもよい。また、ポンプを設けない場合に
も、濾過水排出部に連結した排水管にバルブを設けてお
いて、沈殿池への雨水や排水の流入量、沈殿池に流入し
てきた雨水や排水中に含まれる固形分量などに応じて
は、そのバルブの開閉を行うようにすると、沈殿池にお
ける固形分の濾過および濾過水の排出を各々の状況に応
じて行うことができる。
【0031】また、沈殿池に設ける透水性袋、濾過枠、
透水性シート、通水布、接触式濾材などの濾過装置は、
定期的に洗浄するかまたは定期的に新しいものと交換す
るか、或いは濾過装置の濾過機能が低減した時点でその
都度洗浄したりまたは新しいものと交換するようにする
とよい。濾過装置の洗浄を行う場合は、濾過装置の種類
や形態などに応じて適した洗浄方式を採用すればよく、
例えば、水洗、空気洗浄、掻き落とし作業、濾過装置の
振動、それらの2つ以上の併用などによって行うことが
できる。水洗や空気洗浄で行う場合は、水噴射装置や曝
気装置などを濾過装置の近傍の上流側(濾過装置の手
間)および/または濾過装置の下流側(濾過装置の後ろ
側)に設けておけばよい。特に、濾過装置の洗浄を、上
記した濾過装置からの固形分の外部への取り除きと併せ
て行うようにすると、両者を同時に効率よく行うことが
できる。
透水性シート、通水布、接触式濾材などの濾過装置は、
定期的に洗浄するかまたは定期的に新しいものと交換す
るか、或いは濾過装置の濾過機能が低減した時点でその
都度洗浄したりまたは新しいものと交換するようにする
とよい。濾過装置の洗浄を行う場合は、濾過装置の種類
や形態などに応じて適した洗浄方式を採用すればよく、
例えば、水洗、空気洗浄、掻き落とし作業、濾過装置の
振動、それらの2つ以上の併用などによって行うことが
できる。水洗や空気洗浄で行う場合は、水噴射装置や曝
気装置などを濾過装置の近傍の上流側(濾過装置の手
間)および/または濾過装置の下流側(濾過装置の後ろ
側)に設けておけばよい。特に、濾過装置の洗浄を、上
記した濾過装置からの固形分の外部への取り除きと併せ
て行うようにすると、両者を同時に効率よく行うことが
できる。
【0032】また、必要に応じて、沈殿池(沈殿池本
体)内には、固形分の沈殿を促進するための装置、例え
ば垂下膜形式の固形分の接触沈降装置[本出願人の販売
による“水流傾斜板パトレシア”(商品名)など]を配
置しておいてもよく、その場合には沈殿池での固形分の
沈殿を一層促進させることができる。
体)内には、固形分の沈殿を促進するための装置、例え
ば垂下膜形式の固形分の接触沈降装置[本出願人の販売
による“水流傾斜板パトレシア”(商品名)など]を配
置しておいてもよく、その場合には沈殿池での固形分の
沈殿を一層促進させることができる。
【0033】更に、沈殿池には、上記した濾過装置およ
び濾過水排出部と共に、従来の沈殿池におけるのと同様
に、固形分を沈殿・分離した後の上澄み水を沈殿池外に
排出させるための排水機構を併設しておいてもよく、そ
の場合には、沈殿池に流入してくる雨水や排水の量や状
態などに応じて、沈殿池で固形分の濾過を行わずに固形
分を沈殿池の底部に沈殿だけさせてその上澄み水を沈殿
池から排出させることもでき、また上澄み水の沈殿池か
らの排出と固形分の沈殿・濾過および濾過水の排出を同
時に行うことができ、或いは上澄み水の沈殿池からの排
出を行わずに固形分の沈殿・濾過と濾過水の沈殿池から
の排出を行うこともできる。
び濾過水排出部と共に、従来の沈殿池におけるのと同様
に、固形分を沈殿・分離した後の上澄み水を沈殿池外に
排出させるための排水機構を併設しておいてもよく、そ
の場合には、沈殿池に流入してくる雨水や排水の量や状
態などに応じて、沈殿池で固形分の濾過を行わずに固形
分を沈殿池の底部に沈殿だけさせてその上澄み水を沈殿
池から排出させることもでき、また上澄み水の沈殿池か
らの排出と固形分の沈殿・濾過および濾過水の排出を同
時に行うことができ、或いは上澄み水の沈殿池からの排
出を行わずに固形分の沈殿・濾過と濾過水の沈殿池から
の排出を行うこともできる。
【0034】また、濾過装置を通って濾過水排出部から
排出される濾過水は、そのまま河川や海などの水域環境
に放出してもよいが、更に浄化処理を施してから水域環
境に放出するようにすると、自然環境を一層良好に保つ
ことができ、その場合には上記した接触式の固体浄化材
[例えば本出願人の販売している“セルカ”(商品名;
中和・溶出性礫間接触浄化材)]などが好ましく用いら
れる。
排出される濾過水は、そのまま河川や海などの水域環境
に放出してもよいが、更に浄化処理を施してから水域環
境に放出するようにすると、自然環境を一層良好に保つ
ことができ、その場合には上記した接触式の固体浄化材
[例えば本出願人の販売している“セルカ”(商品名;
中和・溶出性礫間接触浄化材)]などが好ましく用いら
れる。
【0035】
【実施例】以下に図を参照して本発明について具体的に
説明するが、本発明は図のものに何ら制限されない。図
1は本発明の処理方法で用いる代表的な沈殿池の上面図
を示したものであり、図2は図1の切断線A−Aに沿っ
た縦断面図、図3は図1の切断線B−Bに沿った縦断面
図である。また、図4は本発明の処理方法で用いる別の
沈殿池の上面図を示したものであり、図5は図4の切断
線A−Aに沿った縦断面図、図6は図4の切断線B−B
に沿った縦断面図であり、そして図7は濾過装置(濾過
膜)と沈殿池の底部との間に間隙形成のために配置する
スペーサの例を示す図である。また、図8は、本発明の
処理方法で用いる移動式の簡易沈殿池の例を示したもの
である。そして、図4〜6に示したものは、2つの沈殿
池を有し、且つ沈殿池の上流側に凝集処理装置を有して
いて、雨水および/または排水に凝集処理を施した後に
沈殿池に導入させるようになっている。
説明するが、本発明は図のものに何ら制限されない。図
1は本発明の処理方法で用いる代表的な沈殿池の上面図
を示したものであり、図2は図1の切断線A−Aに沿っ
た縦断面図、図3は図1の切断線B−Bに沿った縦断面
図である。また、図4は本発明の処理方法で用いる別の
沈殿池の上面図を示したものであり、図5は図4の切断
線A−Aに沿った縦断面図、図6は図4の切断線B−B
に沿った縦断面図であり、そして図7は濾過装置(濾過
膜)と沈殿池の底部との間に間隙形成のために配置する
スペーサの例を示す図である。また、図8は、本発明の
処理方法で用いる移動式の簡易沈殿池の例を示したもの
である。そして、図4〜6に示したものは、2つの沈殿
池を有し、且つ沈殿池の上流側に凝集処理装置を有して
いて、雨水および/または排水に凝集処理を施した後に
沈殿池に導入させるようになっている。
【0036】図1〜図3において、1は沈殿池、2はシ
ュート、3はシュート入口、4は凝集剤注入装置、5は
邪魔板などの撹拌装置、6はシュート出口、7はトラ
フ、8は沈殿池の底部、9は濾過装置の収容スペース、
10は透水性袋または濾過枠、11は弁、12は接触式
固体浄化材、13はドレンおよび14はポンプを示す。 また、図4〜8において、15は沈殿池、16は凝集反
応槽の入口、17は凝集反応槽、18はpHメーター、
19は凝集剤注入装置、20は弁、21は撹拌装置、2
2は弁(角落とし等)、23は反応水路、24は沈殿池
の底部、25は沈殿池の側壁、26は濾過膜、27は濾
過水排出部、28は濾過水排出管、29はポンプ、30
は弁、31は接触式固形分沈降促進装置(水流傾斜板パ
トレシア)、32はスペーサー、33は沈殿池の外枠、
34は内枠、35は上澄み水の排出部を示す。
ュート、3はシュート入口、4は凝集剤注入装置、5は
邪魔板などの撹拌装置、6はシュート出口、7はトラ
フ、8は沈殿池の底部、9は濾過装置の収容スペース、
10は透水性袋または濾過枠、11は弁、12は接触式
固体浄化材、13はドレンおよび14はポンプを示す。 また、図4〜8において、15は沈殿池、16は凝集反
応槽の入口、17は凝集反応槽、18はpHメーター、
19は凝集剤注入装置、20は弁、21は撹拌装置、2
2は弁(角落とし等)、23は反応水路、24は沈殿池
の底部、25は沈殿池の側壁、26は濾過膜、27は濾
過水排出部、28は濾過水排出管、29はポンプ、30
は弁、31は接触式固形分沈降促進装置(水流傾斜板パ
トレシア)、32はスペーサー、33は沈殿池の外枠、
34は内枠、35は上澄み水の排出部を示す。
【0037】図1〜図3に示す沈殿池では、沈殿池1の
外周または内周に沿って雨水および/または排水中の固
形分を凝集および/または造粒するためのシュート2を
設けてあり、雨水および/または排水をシュート入口3
からシュート2内に導入する。シュート2には凝集剤注
入装置4から凝集剤が注入され、雨水および/または排
水がシュート2を流れる間に固形分の凝集・フロック化
が行われる。またシュート2内には、邪魔板5やその他
の撹拌装置を複数設けてあり、それによって凝集剤と雨
水および/または排水との混合・撹拌を行って固形分の
凝集・フロック化を促進させる。シュート2の底部はそ
の入口3から出口4に向けて勾配を設けて徐々に低くな
るようにしてあり、それによってシュート2内に導入さ
れた雨水および/または排水並びにそこに含まれる固形
分がその入口3から出口4に向けて自然に且つ円滑に流
れるようになっている。シュート2の出口4から排出さ
れる水および凝集処理した固形分は沈殿池本体1’内に
流れ込んで、沈殿池本体1’内に溜まる。沈殿池本体
1’の底部は平坦であってもよいが、沈殿池本体1’内
に溜まった固形分の回収および濾過を行い易くするため
に、濾過装置を配置した方向に徐々に低くなるようにし
て傾斜させておくとよい。
外周または内周に沿って雨水および/または排水中の固
形分を凝集および/または造粒するためのシュート2を
設けてあり、雨水および/または排水をシュート入口3
からシュート2内に導入する。シュート2には凝集剤注
入装置4から凝集剤が注入され、雨水および/または排
水がシュート2を流れる間に固形分の凝集・フロック化
が行われる。またシュート2内には、邪魔板5やその他
の撹拌装置を複数設けてあり、それによって凝集剤と雨
水および/または排水との混合・撹拌を行って固形分の
凝集・フロック化を促進させる。シュート2の底部はそ
の入口3から出口4に向けて勾配を設けて徐々に低くな
るようにしてあり、それによってシュート2内に導入さ
れた雨水および/または排水並びにそこに含まれる固形
分がその入口3から出口4に向けて自然に且つ円滑に流
れるようになっている。シュート2の出口4から排出さ
れる水および凝集処理した固形分は沈殿池本体1’内に
流れ込んで、沈殿池本体1’内に溜まる。沈殿池本体
1’の底部は平坦であってもよいが、沈殿池本体1’内
に溜まった固形分の回収および濾過を行い易くするため
に、濾過装置を配置した方向に徐々に低くなるようにし
て傾斜させておくとよい。
【0038】沈殿池本体1’内に流れ込んだ凝集処理し
た固形分が濾過装置の目詰まりなどの生じにくい、水切
れの良い濾過の行い易い状態になっている場合は凝集処
理した固形分をそのままで、また凝集処理した固形分が
未だ濾過性に劣っている場合は、沈殿池本体1’からポ
ンプ14などを用いてシュート2に再循環させてシュー
ト2内で撹拌・造粒して水切れの良い濾過性に優れる固
形分の形態にしてから、図2の側面図に示すように、沈
殿池底部8に設けた弁11を経て、沈殿池1の下段の濾
過装置の収納スペース9に配置した透水性袋または濾過
枠10に充填して水分の濾過を行う。濾過された水は濾
過装置の収納スペース9の床面などを流れて集められセ
ルカなどの中和・溶出礫間接触浄化材などのような接触
式固体浄化材12によって更に浄化した後ドレン13を
経て沈殿池1の外に排出される。透水性袋または濾過枠
10内の所定量の固形分が溜まった段階で、透水性袋ま
たは濾過枠10ごと収納スペース9から外部に取り出
す。収納スペース9には別の透水性袋または濾過枠10
を新たに収納しても、または収納スペース9から取り出
した固形分の充填された透水性袋または濾過枠10から
固形分を外に取り出し、空になった透水性袋または濾過
枠10を再度収納スペース9に配置してもよい。収納ス
ペース9への透水性袋または濾過枠10の出し入れを容
易にするために、収納スペース9にレールを設けたり、
濾過枠10などの下に滑車を取り付けるようにしてもよ
い。
た固形分が濾過装置の目詰まりなどの生じにくい、水切
れの良い濾過の行い易い状態になっている場合は凝集処
理した固形分をそのままで、また凝集処理した固形分が
未だ濾過性に劣っている場合は、沈殿池本体1’からポ
ンプ14などを用いてシュート2に再循環させてシュー
ト2内で撹拌・造粒して水切れの良い濾過性に優れる固
形分の形態にしてから、図2の側面図に示すように、沈
殿池底部8に設けた弁11を経て、沈殿池1の下段の濾
過装置の収納スペース9に配置した透水性袋または濾過
枠10に充填して水分の濾過を行う。濾過された水は濾
過装置の収納スペース9の床面などを流れて集められセ
ルカなどの中和・溶出礫間接触浄化材などのような接触
式固体浄化材12によって更に浄化した後ドレン13を
経て沈殿池1の外に排出される。透水性袋または濾過枠
10内の所定量の固形分が溜まった段階で、透水性袋ま
たは濾過枠10ごと収納スペース9から外部に取り出
す。収納スペース9には別の透水性袋または濾過枠10
を新たに収納しても、または収納スペース9から取り出
した固形分の充填された透水性袋または濾過枠10から
固形分を外に取り出し、空になった透水性袋または濾過
枠10を再度収納スペース9に配置してもよい。収納ス
ペース9への透水性袋または濾過枠10の出し入れを容
易にするために、収納スペース9にレールを設けたり、
濾過枠10などの下に滑車を取り付けるようにしてもよ
い。
【0039】そして、上記の図1〜図3に示した沈殿池
においては、必要に応じて、沈殿池本体1’内にトラフ
7を設けておいて、トラフ7で区切ったスペースに固形
分が優先的に溜まるようにしてもよい。さらに、上記し
た固形分の沈殿および濾過と共に、図には示していない
が、沈殿池本体1’の上部に固形分が沈殿した後の上澄
み水を沈殿池外に排出させるためのオーバトラフやその
他の上澄み水排出装置を設けておくと、沈殿池による固
形分の沈殿・除去および清澄化された水の排出機能を一
層高めることができる。そして、上記の図1〜図3に示
した沈殿池を用いて雨水および/または排水中の固形分
の処理を行った場合には、濾過装置(透水性袋や濾過
枠)の目詰まりなどによる濾過性能の低減を最小限に抑
えながら、雨水および/または排水中の固形分を極めて
円滑に除去しながら、雨水および/または排水の処理を
行うことができる。
においては、必要に応じて、沈殿池本体1’内にトラフ
7を設けておいて、トラフ7で区切ったスペースに固形
分が優先的に溜まるようにしてもよい。さらに、上記し
た固形分の沈殿および濾過と共に、図には示していない
が、沈殿池本体1’の上部に固形分が沈殿した後の上澄
み水を沈殿池外に排出させるためのオーバトラフやその
他の上澄み水排出装置を設けておくと、沈殿池による固
形分の沈殿・除去および清澄化された水の排出機能を一
層高めることができる。そして、上記の図1〜図3に示
した沈殿池を用いて雨水および/または排水中の固形分
の処理を行った場合には、濾過装置(透水性袋や濾過
枠)の目詰まりなどによる濾過性能の低減を最小限に抑
えながら、雨水および/または排水中の固形分を極めて
円滑に除去しながら、雨水および/または排水の処理を
行うことができる。
【0040】また、図4〜図6に示す沈殿池では、凝集
反応槽17にその入口16から雨水および/または排水
を流入させ、凝集反応槽17内でpHメーター18によ
って雨水および/または排水のpHを測定しながら、そ
の水質に応じて、凝集剤注入装置19から適当な凝集剤
を弁6を経て凝集反応槽17に注入し、撹拌装置21で
撹拌しながら、弁22,22(角落とし等)を経て沈殿
池15,15に流入させる。その際に、弁22,22の
開閉を適当に行う、すなわち弁22,22の両方を開い
たり、または弁22,22の一方を開いて残りの一方を
閉じるようにすることによって、凝集剤を添加した雨水
および/または排水を2つの沈殿池15,15の両方に
同時に流入させるようにしたり、または一方の沈殿池1
にのみ流入させるようにすることができる。そして、一
方の弁22を開き、残りの弁22方を閉じて、一方の沈
殿池15のみに雨水および/または排水を流入させる場
合は、雨水および/または排水の流入を遮断したもう一
方の沈殿池15で、沈殿池15内に沈殿した固形分から
濾過膜26を通して水分を濾過除去して、固形分の濃縮
を行ったり、固形分の風乾および/または天日乾燥を実
施することができ、それによって沈殿池15に沈殿した
固形分の水分含量を低減させて固形分の取り扱い性を向
上させることができ、沈殿池からの固形分の除去作業が
一層行い易くなる。
反応槽17にその入口16から雨水および/または排水
を流入させ、凝集反応槽17内でpHメーター18によ
って雨水および/または排水のpHを測定しながら、そ
の水質に応じて、凝集剤注入装置19から適当な凝集剤
を弁6を経て凝集反応槽17に注入し、撹拌装置21で
撹拌しながら、弁22,22(角落とし等)を経て沈殿
池15,15に流入させる。その際に、弁22,22の
開閉を適当に行う、すなわち弁22,22の両方を開い
たり、または弁22,22の一方を開いて残りの一方を
閉じるようにすることによって、凝集剤を添加した雨水
および/または排水を2つの沈殿池15,15の両方に
同時に流入させるようにしたり、または一方の沈殿池1
にのみ流入させるようにすることができる。そして、一
方の弁22を開き、残りの弁22方を閉じて、一方の沈
殿池15のみに雨水および/または排水を流入させる場
合は、雨水および/または排水の流入を遮断したもう一
方の沈殿池15で、沈殿池15内に沈殿した固形分から
濾過膜26を通して水分を濾過除去して、固形分の濃縮
を行ったり、固形分の風乾および/または天日乾燥を実
施することができ、それによって沈殿池15に沈殿した
固形分の水分含量を低減させて固形分の取り扱い性を向
上させることができ、沈殿池からの固形分の除去作業が
一層行い易くなる。
【0041】そして、図4〜図6に示した、沈殿池1
5,15では、沈殿池15,15内にデッドスペースが
存在しないように側壁25を傾斜させて設けてある。ま
た、濾過膜26を通った濾過水が沈殿池15,15の底
部に沿って円滑に濾過水排出部27に向かって流れるよ
うに、沈殿池15,15の底部24を濾過水排出部27
の方向に向けて緩く傾斜させてある。この場合に、沈殿
池15,15の底部24の傾斜角度は特に制限されず、
適宜決めることができるが、沈殿池15,15の底部2
4の濾過膜26上に溜まった固形分を短時間に円滑に風
乾および/または天日乾燥させたい場合は、固形分が一
方の偏らずに、底部24に設けた濾過膜26全体に拡が
っているのが好ましいので、沈殿池15,15の底部2
4および濾過膜26の傾斜角度を緩くしておくのがよ
く、通常、その傾斜角度を約3〜20°程度にしておく
とよい。
5,15では、沈殿池15,15内にデッドスペースが
存在しないように側壁25を傾斜させて設けてある。ま
た、濾過膜26を通った濾過水が沈殿池15,15の底
部に沿って円滑に濾過水排出部27に向かって流れるよ
うに、沈殿池15,15の底部24を濾過水排出部27
の方向に向けて緩く傾斜させてある。この場合に、沈殿
池15,15の底部24の傾斜角度は特に制限されず、
適宜決めることができるが、沈殿池15,15の底部2
4の濾過膜26上に溜まった固形分を短時間に円滑に風
乾および/または天日乾燥させたい場合は、固形分が一
方の偏らずに、底部24に設けた濾過膜26全体に拡が
っているのが好ましいので、沈殿池15,15の底部2
4および濾過膜26の傾斜角度を緩くしておくのがよ
く、通常、その傾斜角度を約3〜20°程度にしておく
とよい。
【0042】また、濾過膜26を沈殿池15,15の底
部24および側壁25に沿って張設するに当たっては、
濾過膜26で固形分を濾過した後に排出される濾過水が
底部24および側壁25に沿って濾過水排出部27まで
円滑に流れるようにすることが必要であり、そのため、
濾過膜26と底部24および側壁25との間に濾過水が
流れる間隙を設けておくか、または濾過膜26の厚さを
かなり厚いものとしておくのがよい。濾過膜26と底部
24および側壁25との間に濾過水の流下用の間隙を設
ける場合は、濾過膜26上に溜まった固形分の重みによ
ってその間隙がなくなるのを防止するために、その間隙
部分に濾過水の流下の妨げにならないように図7に示す
ようなスペーサーなどを配置しておくようにするとよ
い。しかし、勿論スペーサーは図7のものに制限され
ず、種々の形状および構造とすることができる。
部24および側壁25に沿って張設するに当たっては、
濾過膜26で固形分を濾過した後に排出される濾過水が
底部24および側壁25に沿って濾過水排出部27まで
円滑に流れるようにすることが必要であり、そのため、
濾過膜26と底部24および側壁25との間に濾過水が
流れる間隙を設けておくか、または濾過膜26の厚さを
かなり厚いものとしておくのがよい。濾過膜26と底部
24および側壁25との間に濾過水の流下用の間隙を設
ける場合は、濾過膜26上に溜まった固形分の重みによ
ってその間隙がなくなるのを防止するために、その間隙
部分に濾過水の流下の妨げにならないように図7に示す
ようなスペーサーなどを配置しておくようにするとよ
い。しかし、勿論スペーサーは図7のものに制限され
ず、種々の形状および構造とすることができる。
【0043】そして、濾過膜26で固形分を濾過した後
の濾過水は沈殿池15の傾斜した底部24に沿って流れ
て濾過水排出部27に集まり、濾過水排出管28を通っ
て排出される。濾過水はそのまま直接排出させてもよい
が、図4〜図6に示すように、濾過水排出部27にセル
カなどの中和、溶出礫間接触浄化材を配置しておいて、
そこで接触浄化させてから排出させるようにすると、一
層浄化した水を排出ことができ、環境の汚染防止に効果
がある。
の濾過水は沈殿池15の傾斜した底部24に沿って流れ
て濾過水排出部27に集まり、濾過水排出管28を通っ
て排出される。濾過水はそのまま直接排出させてもよい
が、図4〜図6に示すように、濾過水排出部27にセル
カなどの中和、溶出礫間接触浄化材を配置しておいて、
そこで接触浄化させてから排出させるようにすると、一
層浄化した水を排出ことができ、環境の汚染防止に効果
がある。
【0044】また、図4〜図6に示すように、濾過水排
出管28やその近傍にポンプ29などを設置しておい
て、濾過水の排出・吸引作用を行わせると、濾過膜26
による固形分の濾過と濾過水の排出を一層促進すること
ができる。さらに、図4〜図6に示すように、沈殿池1
5,15の一方または両方に、沈殿した固形分の風乾お
よび/または天日乾燥を行っていない時期に、水流傾斜
板パトレシアやその他の接触式固形分沈降促進装置31
を配置しておくと、固形分の沈殿を一層促進させること
ができる。
出管28やその近傍にポンプ29などを設置しておい
て、濾過水の排出・吸引作用を行わせると、濾過膜26
による固形分の濾過と濾過水の排出を一層促進すること
ができる。さらに、図4〜図6に示すように、沈殿池1
5,15の一方または両方に、沈殿した固形分の風乾お
よび/または天日乾燥を行っていない時期に、水流傾斜
板パトレシアやその他の接触式固形分沈降促進装置31
を配置しておくと、固形分の沈殿を一層促進させること
ができる。
【0045】そして、図4〜図6のものでは、沈殿池1
5,15に上澄み水の排出部を記載していないが、沈殿
池15,15の側壁25の上部に上澄み水の排出部を設
けておいてもよく、それによって本発明の沈殿池を従来
の沈殿池と同様に用いることが可能になり、また上澄み
水の沈殿池の上部からの排出と、沈殿池下部での固形分
の濾過と濾過水の排出を同時行うことも可能になる。更
に、図示してないが、図4〜図6に示す沈殿池におい
て、濾過膜26の洗浄のために、沈殿池15内の適当な
場所に、水噴射装置、空気噴射装置などのような洗浄装
置を設けておいてもよい。
5,15に上澄み水の排出部を記載していないが、沈殿
池15,15の側壁25の上部に上澄み水の排出部を設
けておいてもよく、それによって本発明の沈殿池を従来
の沈殿池と同様に用いることが可能になり、また上澄み
水の沈殿池の上部からの排出と、沈殿池下部での固形分
の濾過と濾過水の排出を同時行うことも可能になる。更
に、図示してないが、図4〜図6に示す沈殿池におい
て、濾過膜26の洗浄のために、沈殿池15内の適当な
場所に、水噴射装置、空気噴射装置などのような洗浄装
置を設けておいてもよい。
【0046】また、図8に示す移動式の簡易沈殿池15
の場合は、沈殿池15の外枠33を金属板、プラスチッ
ク、木材、コンクリートなどの材料を用いて水密に製造
しておき、その外枠33の内部に、濾過膜26などの透
水性材料を全面にまたは側周面と底面に張設した金属、
プラスチック、木材などからなる透水性の内枠34を、
スペーサー32などを介して外枠33から離して配置し
てある。そして、入口16から雨水や排水をその内枠3
4に流入させると、雨水や排水中に含まれる固形分は内
枠34の濾過膜26で濾過されて内枠34の底部などに
溜まり、一方濾過膜26を通って内枠34から排出され
た濾過水は排出部27を経て簡易沈殿池15の外に排出
される。
の場合は、沈殿池15の外枠33を金属板、プラスチッ
ク、木材、コンクリートなどの材料を用いて水密に製造
しておき、その外枠33の内部に、濾過膜26などの透
水性材料を全面にまたは側周面と底面に張設した金属、
プラスチック、木材などからなる透水性の内枠34を、
スペーサー32などを介して外枠33から離して配置し
てある。そして、入口16から雨水や排水をその内枠3
4に流入させると、雨水や排水中に含まれる固形分は内
枠34の濾過膜26で濾過されて内枠34の底部などに
溜まり、一方濾過膜26を通って内枠34から排出され
た濾過水は排出部27を経て簡易沈殿池15の外に排出
される。
【0047】そして、この図8の簡易式沈殿池15で
は、外枠33の上部に上澄み水の排出部35を設けてあ
るので、固形分の濾過と同時に、または固形分の濾過と
は別に固形分を沈殿・分離した後の上澄み水を必要に応
じて沈殿池15から排出させることができる。図8に示
す移動式の簡易沈殿池15の場合は、移動や運搬が可能
な大きさおよび重さに形成してあり、沈殿池に流入する
雨水や排水からの量が比較的に少なくて大型の沈殿池を
設置する必要がなく、しかも雨水や排水からの固形分の
除去を一時的に行えばよい場所などに移動または運搬し
ていって、必要なときに必要なだけ用いるのに適してい
る。また、図5に示すような移動式の簡易沈殿池で、内
枠34を外枠33内に着脱容易に設置しておくと、内枠
34に固形分が溜まった時に、内枠34ごと外枠33か
ら取り出して、固形分の内枠34からの除去や内枠34
に張設した濾過膜26の洗浄や交換などを簡単に行うこ
とができる。
は、外枠33の上部に上澄み水の排出部35を設けてあ
るので、固形分の濾過と同時に、または固形分の濾過と
は別に固形分を沈殿・分離した後の上澄み水を必要に応
じて沈殿池15から排出させることができる。図8に示
す移動式の簡易沈殿池15の場合は、移動や運搬が可能
な大きさおよび重さに形成してあり、沈殿池に流入する
雨水や排水からの量が比較的に少なくて大型の沈殿池を
設置する必要がなく、しかも雨水や排水からの固形分の
除去を一時的に行えばよい場所などに移動または運搬し
ていって、必要なときに必要なだけ用いるのに適してい
る。また、図5に示すような移動式の簡易沈殿池で、内
枠34を外枠33内に着脱容易に設置しておくと、内枠
34に固形分が溜まった時に、内枠34ごと外枠33か
ら取り出して、固形分の内枠34からの除去や内枠34
に張設した濾過膜26の洗浄や交換などを簡単に行うこ
とができる。
【0048】また、図8に示す簡易式沈殿池15におい
て、内枠34を外枠33から取り出す構造とせずに、外
枠33と内枠34との間の間隙部やその他の箇所に、内
枠34に張設した濾過膜26を洗浄するための水噴射装
置や空気噴射装置などを設けておいて、定期的にまたは
濾過膜26の濾過機能が低下したときに随時に濾過膜2
6の洗浄を行うようにしてもよい。
て、内枠34を外枠33から取り出す構造とせずに、外
枠33と内枠34との間の間隙部やその他の箇所に、内
枠34に張設した濾過膜26を洗浄するための水噴射装
置や空気噴射装置などを設けておいて、定期的にまたは
濾過膜26の濾過機能が低下したときに随時に濾過膜2
6の洗浄を行うようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】本発明による場合は、沈殿池に流入して
くる雨水や排水中に含まれる固形分を沈殿池内で円滑に
分離・除去して、清澄化した水のみを沈殿池から排出す
ることができる。そして、本発明による場合は、大雨で
沈殿池に流入してくる雨水や排水の量が増大した場合に
も、また沈殿池に流入してくる雨水や排水における固形
分の含量が増大した場合でも、沈殿池の容積や規模を拡
大せずに、それらの雨水や排水中に含まれる固形分を沈
殿池で円滑に分離・除去して、清澄化した水を沈殿池か
ら外部に排出させることができる。更に、本発明による
場合は、沈殿池に溜まった固形分を、沈殿池内で短期間
に風乾および/または天日乾燥して、取り扱い性に優れ
る乾燥状態の固形分にすることができるので、その乾燥
した固形分を良好な作業性で、簡単に沈殿池の外に取り
出すことができ、その結果、沈殿池に固形分が大量に溜
まって沈殿池の実効容積が小さくなるのを防止すること
ができる。
くる雨水や排水中に含まれる固形分を沈殿池内で円滑に
分離・除去して、清澄化した水のみを沈殿池から排出す
ることができる。そして、本発明による場合は、大雨で
沈殿池に流入してくる雨水や排水の量が増大した場合に
も、また沈殿池に流入してくる雨水や排水における固形
分の含量が増大した場合でも、沈殿池の容積や規模を拡
大せずに、それらの雨水や排水中に含まれる固形分を沈
殿池で円滑に分離・除去して、清澄化した水を沈殿池か
ら外部に排出させることができる。更に、本発明による
場合は、沈殿池に溜まった固形分を、沈殿池内で短期間
に風乾および/または天日乾燥して、取り扱い性に優れ
る乾燥状態の固形分にすることができるので、その乾燥
した固形分を良好な作業性で、簡単に沈殿池の外に取り
出すことができ、その結果、沈殿池に固形分が大量に溜
まって沈殿池の実効容積が小さくなるのを防止すること
ができる。
【図1】本発明の処理方法で用いる代表的な沈殿池の例
を示したものであって、その上面図を表す。
を示したものであって、その上面図を表す。
【図2】図1の切断線A−Aに沿った縦断面図である。
【図3】図1の切断線B−Bに沿った縦断面図である。
【図4】本発明の処理方法で用いる沈殿池の別の例を示
したものであって、その上面図を表す。
したものであって、その上面図を表す。
【図5】図4の切断線A−Aに沿った縦断面図である。
【図6】図4の切断線B−Bに沿った縦断面図である。
【図7】濾過装置(濾過膜)と沈殿池の底部との間に間
隙形成のために配置するスペーサの例を示す図である。
隙形成のために配置するスペーサの例を示す図である。
【図8】本発明の処理方法で用いる移動式の簡易沈殿池
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
1 沈殿池 2 シュート 3 シュート入口 4 凝集剤注入装置 5 邪魔板などの撹拌装置 6 シュート出口 7 角落し 8 沈殿池底部 9 濾過装置の収納スペース 10 透水性袋または濾過枠 11 弁 12 接触式固体浄化材 13 ドレン 14 ポンプ 15 沈殿池 16 凝集反応槽の入口 17 凝集反応槽 18 pHメーター 19 凝集剤注入装置 20 弁 21 撹拌装置 22 弁(角落とし等) 23 反応水路 24 沈殿池の底部 25 沈殿池の側壁 26 濾過膜 27 濾過水排出部 28 濾過水排出管 29 ポンプ 30 弁 31 接触式固形分沈降促進装置 32 スペーサー 33 簡易沈殿池の外枠 34 内枠 35 上澄み水の排出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 24/38 E03F 1/00 Z 29/88 B01D 23/02 Z C02F 1/00 23/10 1/52 23/20 E03F 1/00
Claims (12)
- 【請求項1】 雨水および/または排水を処理するため
の沈殿池に、濾過装置および濾過水排出部を設けておい
て、沈殿池に流入した雨水および/または排水中に含ま
れる固形分を前記の濾過装置で濾過すると共に、固形分
を濾過した後の濾過水を前記の濾過水排出部から沈殿池
の外に排出させることを特徴とする雨水および/または
排水の処理方法。 - 【請求項2】 雨水および/または排水中に含まれる固
形分を凝集および/または造粒してから濾過装置で濾過
する請求項1の処理方法。 - 【請求項3】 沈殿池本体の外周および/または内周に
沿って固形分の凝集および/または造粒用の区域を設
け、雨水および/または排水中に含まれる固形分を前記
区域で凝集および/または造粒させた後に、固形分の濾
過および濾過水の沈殿池外への排出を行う請求項2の処
理方法。 - 【請求項4】 沈殿池本体内に溜まった固形分を沈殿池
本体の外周および/または内周に沿って設けた前記の凝
集および/または造粒用の区域に戻して造粒した後に、
固形分の濾過および濾過水の沈殿池外への排出を行う請
求項2または3の処理方法。 - 【請求項5】 沈殿池を複数設置しておいて、雨水およ
び/または排水を複数の沈殿池の一部に受け入れ、一方
残りの沈殿池への雨水および/または排水の流入を遮断
し、流入を遮断した沈殿池において固形分の凝集および
/または造粒を行うようにする請求項1〜4のいずれか
1項の処理方法。 - 【請求項6】 沈殿池における固形分の濾過と併せて沈
殿池本体および/または凝集処理シュート内の清澄な上
澄み水を濾過せずにそのまま沈殿池外に排出させるよう
にする請求項1〜5のいずれか1項の処理方法。 - 【請求項7】 濾過装置および濾過水排出部を備えてい
ることを特徴とする沈殿池。 - 【請求項8】 沈殿池本体の外周および/または内周に
沿って雨水および/または排水の導入部と連絡する固形
分の凝集および/または造粒用の区域を更に有している
請求項7の沈殿池。 - 【請求項9】 沈殿池本体内に沈殿した固形分を前記の
凝集および/または造粒用の区域に循環させる装置を更
に有する請求項8の沈殿池。 - 【請求項10】 前記の凝集および/または造粒用の区
域が、上流側から下流側に向かって徐々に低くなるよう
に傾斜している混合シュートである請求項8または9の
沈殿池。 - 【請求項11】 沈殿池本体内の上澄み水を濾過せずに
そのまま沈殿池外に排出させる手段を更に有している請
求項7〜10のいずれか1項の沈殿池。 - 【請求項12】 濾過装置が沈殿池の底部および/また
は側部に設けた濾過枠、濾過板、濾過膜、透水性シー
ト、透水性袋体およびドレンの少なくとも一つである請
求項7〜11のいずれか1項の沈殿池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279815A JPH0999203A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 雨水および/または排水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7279815A JPH0999203A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 雨水および/または排水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0999203A true JPH0999203A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17616309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7279815A Pending JPH0999203A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 雨水および/または排水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0999203A (ja) |
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005146600A (ja) * | 2003-11-13 | 2005-06-09 | Japan Institute Of Wastewater Engineering Technology | 貯留雨水の処理装置 |
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JP2010247117A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Nippon Solid Co Ltd | 原水の処理方法 |
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KR101256207B1 (ko) * | 2012-12-04 | 2013-04-19 | 주식회사 에스비씨환경건설 | 침전효율을 향상시키는 침전조 |
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-
1995
- 1995-10-04 JP JP7279815A patent/JPH0999203A/ja active Pending
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