JPH0998947A - 内視鏡用洗滌具 - Google Patents

内視鏡用洗滌具

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JPH0998947A
JPH0998947A JP7260300A JP26030095A JPH0998947A JP H0998947 A JPH0998947 A JP H0998947A JP 7260300 A JP7260300 A JP 7260300A JP 26030095 A JP26030095 A JP 26030095A JP H0998947 A JPH0998947 A JP H0998947A
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    • A61B1/12Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with cooling or rinsing arrangements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、小径のチャンネル内壁におい
てもくまなく洗滌することができる内視鏡用洗滌具を提
供する。 【解決手段】 内視鏡用洗滌具7は、手元側から把持部
8、線材部9、ブラシ部10を有して構成されている。
線材部9は、2本の素線を巻回したヨリ線12により構
成されており、線材部9の基端部には、内視鏡接続用の
ハウジング11が該ハウジング内に線材部9が貫通する
形で設けられている。ハウジング11は、内視鏡のチャ
ンネル開口部に固定可能な構造を有してなり、ヨリ線1
2を進退自在に挿通しかつ該ヨリ線12の回転を規制す
るよう長円形状に形成されたガイド孔が設けられてい
る。把持部8での進退操作に伴って線材部9がガイド孔
を回転規制されながら通過することで、先端に設けたブ
ラシ部10が回転するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡のチャンネ
ル内壁を掃除するための内視鏡用洗滌具に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部内に設けられた管路(チ
ャンネル)の内壁を洗滌するにあたり、従来は例えば実
開昭54−7561号公報に記載されているような、折
り返したワイヤの間に多数の合成樹脂製の毛を挟み込
み、ワイヤをねじって先端にブラシ部を形成した構造の
洗滌用ブラシが使用されていた。
【0003】しかし、前記のような洗滌用ブラシでは、
手元側からの進退操作、捩り操作等が先端まで伝わら
ず、内視鏡のチャンネル内壁をまんべんなく洗滌するの
には手間がかかっていた。
【0004】この不具合を解決するものとして、実開昭
63−158305号公報に記載の考案がある。この考
案の構成では、ブラシ部の長手方向への移動に伴って、
ブラシが回転するようになっているので、内視鏡のチャ
ンネル内壁をくまなく洗滌することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記実
開昭63−158305号公報に示されている内視鏡用
洗滌具は、構造が複雑である故に、小径のチャンネルに
は採用できなかった。また、構造が複雑であるために製
作にコストもかかるという問題点があった。
【0006】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、簡単な構造で、小径のチャンネル内壁において
もまんべんなく洗滌することが可能な内視鏡用洗滌具を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡用洗
滌具は、先端に設けたブラシ部と、基端に設けた把持部
と、これらの中間に設けたヨリ線状の線材部とを有し、
内視鏡内の管路を洗滌する洗滌具において、前記線材部
を長手方向に進退可能に挿通し、前記内視鏡の管路開口
部に対して固定する固定手段を有するハウジングを備
え、このハウジングに前記線材部の回転を規制するガイ
ド孔を設けたものである。
【0008】前記構成により、把持部での進退操作に伴
って線材部がガイド孔を回転規制されながら通過するこ
とで、先端に設けたブラシ部が回転する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図7は本発明の一実施
形態に係り、図1は内視鏡の構成を示す平面図、図2は
内視鏡用洗滌具の全体構成を示す斜視図、図3及び図4
はブラシ部の構成及び形成手順を示す平面図、図5は洗
滌具手元側のハウジングの構成を示す長手軸方向断面
図、図6は図5のA−A線断面図、図7は内視鏡用洗滌
具を内視鏡のチャンネル内に挿通した使用状態を示す説
明図である。
【0010】本実施形態の内視鏡用洗滌具は、例えば図
1に示すような内視鏡に設けられたチャンネルの内壁を
洗滌するものである。内視鏡1は、細長の挿入部2の基
端側に操作部3が連結されて構成されている。挿入部2
内には、先端部4から基端部のチャンネル開口部5まで
連通したチャンネルチューブ6が延設されている。この
チャンネルチューブ6を介して、挿入部2の先端部4よ
り送水、吸引、あるいは処置具の挿脱等を行えるように
なっている。なお前記チャンネル開口部5は、注射筒等
が装着できるように、ルアーロック形状に構成されてい
る。
【0011】図2に本実施形態の内視鏡用洗滌具7の構
成を示す。内視鏡用洗滌具7は、手元側から把持部8、
線材部9、ブラシ部10で構成されている。線材部9の
基端部には、内視鏡接続用のハウジング11が、該ハウ
ジング内に線材部9が貫通する形で設けられている。ハ
ウジング11のブラシ部10側は、内視鏡1のチャンネ
ル開口部5と対応するように、ネジ部を有するルアーロ
ック形状に形成されており、ハウジング11をチャンネ
ル開口部5に確実に固定できるようになっている。
【0012】把持部8の中央部には、内部に貫通するヨ
リ線12に対して回動可能にツマミ部13が遊挿されて
いる。ツマミ部13の両端近傍には、ツマミ部13の抜
け止め用のストッパ14がそれぞれヨリ線12に対し固
定されて設けられている。
【0013】ブラシ部10は、図3及び図4に示すよう
に従来例と同様の構成となっている。すなわち、図3の
ように折り返して並列の状態となった素線15の間に多
数のブラシ16を挟み込み、図4のように素線15を巻
回してブラシ16を固定することにより、ブラシ部10
が形成される。この巻回に伴い、並列状態の素線15は
ヨリ線12となり、把持部8まで続くことなる。
【0014】なお、ブラシ部10は、チャンネル両端の
開口部や内部に対応させて、外径の異なるブラシを線材
部9上に複数設けるようにしても良いし、あるいは、チ
ャンネルチューブ6のほぼ全長に渡ってブラシを設けて
も良い。これらの構成を用いれば、より確実にチャンネ
ルチューブ6の全長に渡って洗滌することが可能とな
る。
【0015】また、ブラシ部10において毛先が縮れた
ブラシを用いても良い。この場合、洗滌時に汚物等が毛
先の縮れた部分に入るため、ブラシによって落とした汚
物等を回収することができる。
【0016】図5はヨリ線12が貫通している状態のハ
ウジング11の構造を示した断面図である。ハウジング
11には、長手方向内周面にガイド孔17が設けられて
いる。このガイド孔17は、図6(図5のA−A断面)
に示すように、断面が円形状でなく異形となったヨリ線
12を進退自在に挿通しかつ該ヨリ線12の回転を規制
するよう長円形状に形成されており、ガイド孔17のガ
イドによってヨリ線12が回転しながら長手方向に移動
可能になっている。
【0017】このように構成された内視鏡用洗滌具7の
使用時の作用を説明する。
【0018】内視鏡1のチャンネルチューブ6の内壁を
内視鏡用洗滌具7によって洗滌する際には、使用者は、
まず内視鏡用洗滌具7のブラシ部10をチャンネル開口
部5からチャンネルチューブ6内に挿入し、ハウジング
11をチャンネル開口部5にはめ込んで固定する。次
に、把持部8を持ち、ブラシ部10をチャンネルチュー
ブ6内に押し込む。
【0019】すると、線材部9の長手方向への進退に伴
い、ヨリ線12がハウジング11に設けられた長円形状
のガイド孔17内を移動することになり、図7に示すよ
うに、ガイド孔17のガイドによってヨリ線12の巻回
ピッチに合わせてブラシ部10が回転する。すなわち、
把持部8の進退運動は、ブラシ部10においては回転を
伴った進退運動に変換される。
【0020】このように把持部8を進退させるだけでブ
ラシ部10が回転するため、チャンネルチューブ6の内
壁にブラシ部10からの回転方向及び長手方向の力が加
わり、汚物等を容易に落とすことができ、洗滌性が向上
する。よって、小径のチャンネルの内壁であっても、容
易にチャンネルチューブ6の内壁をくまなく洗滌するこ
とができる。
【0021】なお、前述した実施形態においては、ガイ
ド孔17を長円形状としたが、ヨリ線12の回転を拘束
する形状であればどんな形状でも良く、把持部8の進退
運動をブラシ部10において回転を伴った進退運動に変
換することが可能である。
【0022】また、ヨリ線12の縒り方向と、ハウジン
グ11とチャンネル開口部5の固定のための回転方向と
は、ハウジング11の緩み防止のため、逆方向であるこ
とが望ましい。
【0023】また、ヨリ線は2本の素線からなるものに
限らず、3本以上の構成であってもかまわない。この場
合、ヨリ線の断面形状に対応して、回転を規制可能なよ
うにガイド孔の形状を形成すれば良い。
【0024】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、手元側操作部の長手方向の進退動作に伴って先端に
設けたブラシ部が回転する構造を、極簡単な構造で実現
可能である。これにより、小径チャンネルの内壁であっ
ても容易にまんべんなく洗滌することができる。また、
簡単な構造であるため、内視鏡用洗滌具を安価に提供す
ることができる。
【0025】[付記] (1) 先端に設けたブラシ部と、基端に設けた把持部
と、これらの中間に設けたヨリ線状の線材部とを有し、
内視鏡内の管路を洗滌する内視鏡用洗滌具において、前
記線材部を長手方向に進退可能に挿通し、前記内視鏡の
管路開口部に対して固定する固定手段を有するハウジン
グを備え、このハウジングに前記線材部の回転を規制す
るガイド孔を設けたことを特徴とする内視鏡用洗滌具。
【0026】(2) 前記ガイド孔は、2本の素線で構
成されるヨリ線の外周面に沿う形状の長円形状としたこ
とを特徴とする付記1に記載の内視鏡用洗滌具。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な構造で、小径のチャンネル内壁においてもまんべん
なく洗滌することが可能な内視鏡用洗滌具を提供できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】内視鏡用洗滌具を使用する内視鏡の構成を示す
平面図
【図2】本発明の実施形態に係る内視鏡用洗滌具の全体
構成を示す斜視図
【図3】ブラシ部の構成及び形成手順を示す平面図
【図4】ブラシ部の構成及び形成手順を示す平面図
【図5】洗滌具手元側のハウジングの構成を示す長手軸
方向断面図
【図6】ハウジングに設けられたガイド孔部分の構成を
示す断面図(図5のA−A線断面図)
【図7】内視鏡用洗滌具を内視鏡のチャンネル内に挿通
した使用状態を示す説明図
【符号の説明】
1…内視鏡 2…挿入部 3…操作部 5…チャンネル開口部 6…チャンネルチューブ 7…内視鏡用洗滌具 8…把持部 9…線材部 10…ブラシ部 11…ハウジング 12…ヨリ線 13…ツマミ部 14…ストッパ 17…ガイド孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端に設けたブラシ部と、基端に設けた
    把持部と、これらの中間に設けたヨリ線状の線材部とを
    有し、内視鏡内の管路を洗滌する内視鏡用洗滌具におい
    て、 前記線材部を長手方向に進退可能に挿通し、前記内視鏡
    の管路開口部に対して固定する固定手段を有するハウジ
    ングを備え、このハウジングに前記線材部の回転を規制
    するガイド孔を設けたことを特徴とする内視鏡用洗滌
    具。
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