JP3569346B2 - 内視鏡用カバー付き細胞診ブラシ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、内視鏡の鉗子チャンネルに通して使用されて体腔内の細胞を擦過して採取するための内視鏡用カバー付き細胞診ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】
体腔内の粘膜をブラシで擦過することにより、その表面の細胞を採取することができるが、ブラシ毛を内視鏡の鉗子チャンネル内に引き込む際に、ブラシ毛に付着した細胞が落下してしまう。
【0003】
そこで、可撓性チューブからなる外套管の先端から出し入れ自在にブラシ毛を配置して、外套管の先端からブラシ毛を突出させて細胞を採取したら、ブラシ毛を外套管内に収納させて鉗子チャンネル内に引き込むようにしている。これが、いわゆるカバー付き細胞診ブラシである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
粘膜をブラシ毛で擦過すると、粘膜から剥がされた細胞がブラシ毛の表面に付着し、その細胞の一部はブラシ毛の隙間に挟まれ、一部はブラシ毛の表面から盛り上がるような状態になる。
【0005】
しかし、上記のようなカバー付きブラシの場合、ブラシ毛の表面から盛り上がった細胞は、ブラシ毛が可撓性チューブ内に入る際にチューブの口元でしごきとられて落下してしまうので、多量の細胞を採取することができない。
【0006】
しかも、ブラシ毛をチューブ内に収納する関係上、ブラシ毛部分の直径(即ち、毛の長さ)はチューブの内径より長くできないので、ブラシ毛に挟まれる細胞はわずかであり、一回で十分な量の細胞を採取するのは非常に困難であった。
【0007】
そこで本発明は、多量の細胞を一回で採取することのできる内視鏡用カバー付き細胞診ブラシを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の管路切換装置は、先端部分に側方に向けてブラシ毛が突設された操作部材を、少なくとも先端部分が可撓性チューブによって形成された外套管内に進退自在に挿通して、上記操作部材を進退操作することにより上記ブラシ毛が上記外套管の先端から出し入れされるようにした内視鏡用カバー付き細胞診ブラシにおいて、上記ブラシ毛部分の軸方向長さより長い複数のスリットを、上記可撓性チューブに先端側から切り込み形成したことを特徴とする。
【0009】
なお、上記ブラシ毛部分の外径寸法を、上記可撓性チューブの先端部分の内径より太く形成するとよく、上記ブラシ毛部分の後端部分の外径寸法を後端部以外の部分より太く形成してもよい。
【0010】
【実施例】
図面を参照して実施例を説明する。
図1は、本発明の内視鏡用カバー付き細胞診ブラシの第1の実施例を示しており、例えばステンレス鋼線を撚って形成された可撓性のある操作ワイヤ1の先端部分に、ブラシ毛2が側方に向けて放射状に突設されている。3は、操作ワイヤ1の先端に取り付けられた球状の先端チップである。
【0011】
外套管5は、例えばフッ素樹脂チューブのような弾発性のある可撓性チューブによって形成されていて、その中に操作ワイヤ1が進退自在に挿通されている。したがって、外套管5の手元側から操作ワイヤ1を進退操作することによって、ブラシ毛2部分を軸方向に移動させることができる。
【0012】
外套管5の先端部分には、スリット6が先端側から切り込み形成されていて、外套管5の先端部分が軸方向に4分割されている。各スリット6は、ブラシ毛2部分の軸方向長さより長く形成されていて、90°間隔に4箇所に設けられている。
【0013】
そしてこの実施例においては、ブラシ毛2部分の外径(即ち、ブラシ毛2の長さ)D1が、外套管5の先端部分の内径D2より大きく形成されている。即ち、D1>D2である。
【0014】
このように構成されたカバー付き細胞診ブラシは、図示されていない内視鏡の鉗子チャンネル内に挿通されて用いられ、図1に示されるように、ブラシ毛2を外套管5の先端から突出させて体腔内の粘膜100に押しつけ、遠隔操作によって操作ワイヤ1を軸方向に動かすことによって、粘膜100表面の細胞がブラシ毛2に採取される。細胞は、一部がブラシ毛2の隙間に挟み込まれ、一部はブラシ毛2の表面に盛り上がるように付着する。
【0015】
そして、図2に示されるように、操作ワイヤ1を手元側に牽引すれば、ブラシ毛2が外套管5の先端口元へ引き寄せられ、ブラシ毛2が外套管5内に引き込まれようとする。
【0016】
すると、ブラシ毛2部分の外径の方が外套管5の内径より太いので、外套管5の先端がブラシ毛2によって押し開かれ、さらに操作ワイヤ1を手元側に牽引することによって、図3及び図4に示されるように、ブラシ毛2が外套管5の先端部分内に収納される。その結果、外套管5の先端部分は、花びらのように口を開いた状態になる。
【0017】
したがって、ブラシ毛2の後端部分以外の部分に付着している細胞は、外套管5の口元でしごかれることなく、口を開いた外套管5の先端内にブラシ毛2と共に引き込まれる。
【0018】
そして、その状態で外套管5自体を手元側へ引っ張れば、図5に示されるように、外套管5の先端部分が内視鏡の挿入部先端11から鉗子チャンネル12内に引き込まれる。
【0019】
鉗子チャンネル12の外部で花びら状に開いていた外套管5の先端部分は、鉗子チャンネル12内に引き込まれることによって鉗子チャンネル12の内周面に沿う形状にすぼめられる。そして採取細胞は、すぼめられた外套管5の先端部分内に入りきれるだけの最大限の量が、外套管5内に収容されて手元側に回収される。
【0020】
鉗子チャンネル12の内径が太い場合には、図6に示されるように、同じカバー付き細胞診ブラシを用いて、より多量の細胞を採取することができる。逆に、鉗子チャンネル12の内径が細い場合でも、図7に示されるように、同じ内視鏡用カバー付き細胞診ブラシを用いてチャンネル径に対応した最大限の細胞を回収することができる。したがって、一種類の内視鏡用カバー付き細胞診ブラシで、チャンネル径の異なる各種の内視鏡に使用することができる。
【0021】
図8は、本発明の第2の実施例を示しており、ブラシ毛2の外径寸法を後端部分2aだけ太く形成し、ブラシ毛2のその他の部分の外径を外套管5の先端部分の内径より細く形成したものである。即ち、D1<D2<D3である。
【0022】
このように構成することにより、図9に示されるように、鉗子チャンネル12内において外套管5の先端がすぼめられたとき、ブラシ毛2の後端部分2aが外套管5の内面に当接して、ブラシ毛2の他の部分と外套管5の内面との間に隙間が確保されるので、採取細胞を十分に保護することができる。
【0023】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば操作ワイヤ1とブラシ毛2との間に他の部品が介在していてもよく、外套管5は、少なくとも先端部分が可撓性チューブで形成されていればよい。
【0024】
そして、外套管5の材質は、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリイミドその他の各種材料を用いることができる。また、スリット6は外套管5の先端部分を4分割するのに限らず、複数に分割するものなら何分割にしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
本発明によれば、ブラシ毛部分の軸方向長さより長い複数のスリットを、可撓性チューブからなる外套管の先端側に切り込み形成したことにより、ブラシ毛を外套管内に引き込んだときに外套管の先端部分が開いて、ブラシ毛の周囲に付着している細胞を外套管内に収容することができるので、一回に多量の細胞を採取することができる。
【0026】
そして、ブラシ毛部分の外径寸法を可撓性チューブの先端内径より太くすることにより同様に外套管の先端が開いて、ブラシ毛の周囲に付着している細胞が外套管内に収容されるので、ブラシ毛部分の外径寸法を太くして、より多量の細胞を採取することができる。
【0027】
また、ブラシ毛部分の後端部分の外径寸法を他の部分より太く形成することにより、外套管の内面とブラシ毛との間に隙間を確保して、採取細胞を十分に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の側面断面図である。
【図2】第1の実施例の使用状態を示す側面断面図である。
【図3】第1の実施例の使用状態を示す側面断面図である。
【図4】第1の実施例の使用状態を示す正面図である。
【図5】第1の実施例の使用状態を示す側面断面図である。
【図6】第1の実施例の使用状態を示す側面断面図である。
【図7】第1の実施例の使用状態を示す側面断面図である。
【図8】第2の実施例の側面断面図である。
【図9】第2の実施例の使用状態を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 操作ワイヤ
2 ブラシ毛
5 外套管
6 スリット
Claims (3)
- 先端部分に側方に向けてブラシ毛が突設された操作部材を、少なくとも先端部分が可撓性チューブによって形成された外套管内に進退自在に挿通して、上記操作部材を進退操作することにより上記ブラシ毛が上記外套管の先端から出し入れされるようにした内視鏡用カバー付き細胞診ブラシにおいて、
上記ブラシ毛部分の軸方向長さより長い複数のスリットを、上記可撓性チューブに先端側から切り込み形成したことを特徴とする内視鏡用カバー付き細胞診ブラシ。 - 上記ブラシ毛部分の外径寸法が、上記可撓性チューブの先端部分の内径より太く形成されている請求項1記載の内視鏡用カバー付き細胞診ブラシ。
- 上記ブラシ毛部分の後端部分の外径寸法が後端部以外の部分より太く形成されている請求項1又は2記載の内視鏡用カバー付き細胞診ブラシ。
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JP11099495A JP3569346B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 内視鏡用カバー付き細胞診ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11099495A JP3569346B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 内視鏡用カバー付き細胞診ブラシ |
Publications (2)
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JPH08299345A JPH08299345A (ja) | 1996-11-19 |
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Family Applications (1)
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JP11099495A Expired - Fee Related JP3569346B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 内視鏡用カバー付き細胞診ブラシ |
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JP (1) | JP3569346B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP11099495A patent/JP3569346B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08299345A (ja) | 1996-11-19 |
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