JPH0997687A - 高圧放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents
高圧放電灯点灯装置及び照明装置Info
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- JPH0997687A JPH0997687A JP25285495A JP25285495A JPH0997687A JP H0997687 A JPH0997687 A JP H0997687A JP 25285495 A JP25285495 A JP 25285495A JP 25285495 A JP25285495 A JP 25285495A JP H0997687 A JPH0997687 A JP H0997687A
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- pressure discharge
- voltage
- pulse
- lighting device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二灯式の高圧放電灯の二灯の発光管を均等な
確率で点灯させる。 【解決手段】 本発明は、高圧パルスが印加されること
により始動する並列接続された二灯の発光管10を一つ
の外管12内に収納した高圧放電灯3を点灯させる装置
であり、交流電源2に接続された始動器4で交流の高圧
パルスを印加して高圧放電灯3を始動し、その点灯後は
単一の限流要素5でランプ電流を制限する。そして、高
周波に対して低インピーダンス特性を持つ素子8を限流
要素5よりも上流側で交流電源2に並列接続すること
で、高圧放電灯3の始動時、交流電源2や限流要素5に
影響されることなく、正負両極性の高圧パルスの電圧値
を均一にする。これにより、二灯の発光管10が均等な
確率で発光する。
確率で点灯させる。 【解決手段】 本発明は、高圧パルスが印加されること
により始動する並列接続された二灯の発光管10を一つ
の外管12内に収納した高圧放電灯3を点灯させる装置
であり、交流電源2に接続された始動器4で交流の高圧
パルスを印加して高圧放電灯3を始動し、その点灯後は
単一の限流要素5でランプ電流を制限する。そして、高
周波に対して低インピーダンス特性を持つ素子8を限流
要素5よりも上流側で交流電源2に並列接続すること
で、高圧放電灯3の始動時、交流電源2や限流要素5に
影響されることなく、正負両極性の高圧パルスの電圧値
を均一にする。これにより、二灯の発光管10が均等な
確率で発光する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二灯式の高圧放電
灯を点灯させるための高圧放電灯点灯装置及び照明装置
に関する。
灯を点灯させるための高圧放電灯点灯装置及び照明装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧ナトリウムランプやメタルハライド
ランプ灯の高圧放電灯は、点灯中に発光管の内圧が1気
圧以上になる。このため、ランプ消灯後の再始動に際し
ては、発光管がある程度冷えて内部の水銀や封入発光金
属が凝集し、内圧が下がるのを待つ必要がある。例え
ば、外部に始動器を持つ高圧ナトリウムランプの場合に
は再始動時間として約1分、メタルハライドランプの場
合には約10分以上も待たなければならず、再始動後
も、安定点灯状態に達するまでには更に数分待たなけれ
ばならない。このため、例えば一瞬の停電等があると、
高圧放電灯ではフルパワーを発揮するまで10分以上も
待たなければならず、道路照明やトンネル照明として用
いられている場合には極めて不便であり、危険でもあ
る。
ランプ灯の高圧放電灯は、点灯中に発光管の内圧が1気
圧以上になる。このため、ランプ消灯後の再始動に際し
ては、発光管がある程度冷えて内部の水銀や封入発光金
属が凝集し、内圧が下がるのを待つ必要がある。例え
ば、外部に始動器を持つ高圧ナトリウムランプの場合に
は再始動時間として約1分、メタルハライドランプの場
合には約10分以上も待たなければならず、再始動後
も、安定点灯状態に達するまでには更に数分待たなけれ
ばならない。このため、例えば一瞬の停電等があると、
高圧放電灯ではフルパワーを発揮するまで10分以上も
待たなければならず、道路照明やトンネル照明として用
いられている場合には極めて不便であり、危険でもあ
る。
【0003】米国特許第4,287,454号明細書に
は、二灯の発光管を一つの外管内に収納した高圧ナトリ
ウムランプが開示されている。このような高圧ナトリウ
ムランプでは、正常時に何れか一方の発光管が発光し、
一瞬の停電後の再点灯時には、内部圧力が低い他方の発
光管が発光する。後に発光する発光管は、最初に発光し
ていた発光管に予熱されて若干内部圧力が上がっている
ので、2〜3分で安定点灯状態に達する。したがって、
このような二灯式の高圧ナトリウムランプは、再始動時
間が極めて短く、道路照明やトンネル照明としての用途
に適する。
は、二灯の発光管を一つの外管内に収納した高圧ナトリ
ウムランプが開示されている。このような高圧ナトリウ
ムランプでは、正常時に何れか一方の発光管が発光し、
一瞬の停電後の再点灯時には、内部圧力が低い他方の発
光管が発光する。後に発光する発光管は、最初に発光し
ていた発光管に予熱されて若干内部圧力が上がっている
ので、2〜3分で安定点灯状態に達する。したがって、
このような二灯式の高圧ナトリウムランプは、再始動時
間が極めて短く、道路照明やトンネル照明としての用途
に適する。
【0004】図6は、二灯式の高圧放電灯を点灯させる
ための高圧放電灯点灯回路51の一例を示す回路図であ
る。図7は、その高圧放電灯点灯回路51で生成される
高圧放電灯始動用の高圧パルスPの波形図である。高圧
放電灯点灯回路51において、高圧放電灯52は、内蔵
する二灯の発光管53が交流電源54に並列に接続され
ている。それらの発光管53は、交流電源54に互いに
逆極性に接続された始動補助導体55を備える。これら
の始動補助導体55は、交流電源54からの給電によっ
て各発光管53を始動し易くする。そして、高圧放電灯
点灯回路51には、高圧パルスPを始動パルスとして各
発光管53に印加する始動器56と、始動後の各発光管
53のランプ電流を制限するチョークコイル57とが設
けられている。さらに、交流電源54には、力率改善コ
ンデンサ58及び放電抵抗59が並列接続されている。
ための高圧放電灯点灯回路51の一例を示す回路図であ
る。図7は、その高圧放電灯点灯回路51で生成される
高圧放電灯始動用の高圧パルスPの波形図である。高圧
放電灯点灯回路51において、高圧放電灯52は、内蔵
する二灯の発光管53が交流電源54に並列に接続され
ている。それらの発光管53は、交流電源54に互いに
逆極性に接続された始動補助導体55を備える。これら
の始動補助導体55は、交流電源54からの給電によっ
て各発光管53を始動し易くする。そして、高圧放電灯
点灯回路51には、高圧パルスPを始動パルスとして各
発光管53に印加する始動器56と、始動後の各発光管
53のランプ電流を制限するチョークコイル57とが設
けられている。さらに、交流電源54には、力率改善コ
ンデンサ58及び放電抵抗59が並列接続されている。
【0005】このような構造のものは、始動器56で生
成された高圧パルスが高圧放電灯52に印加されて何れ
か一方の発光管53が発光する。つまり、始動器56が
生成する高圧パルスPは、図7に例示するように、交流
電源54からの交流電圧Vに重畳され、正負何れか一方
の極性とされている。そこで、一方の極性の高圧パルス
Pはこれに対応する始動補助導体55側の発光管53の
始動パルスとして働き、他方の極性の高圧パルスPは他
方の発光管53の始動パルスとして働く。これにより、
何れか一方の発光管53のみが発光する。そして、高圧
放電灯52の始動後は、チョークコイル57によって高
圧放電灯52のランプ電流が制限され、高圧放電灯52
は安定状態で点灯を維持する。
成された高圧パルスが高圧放電灯52に印加されて何れ
か一方の発光管53が発光する。つまり、始動器56が
生成する高圧パルスPは、図7に例示するように、交流
電源54からの交流電圧Vに重畳され、正負何れか一方
の極性とされている。そこで、一方の極性の高圧パルス
Pはこれに対応する始動補助導体55側の発光管53の
始動パルスとして働き、他方の極性の高圧パルスPは他
方の発光管53の始動パルスとして働く。これにより、
何れか一方の発光管53のみが発光する。そして、高圧
放電灯52の始動後は、チョークコイル57によって高
圧放電灯52のランプ電流が制限され、高圧放電灯52
は安定状態で点灯を維持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高圧放電灯52におけ
る各発光管53の始動確率は、理論上は50%である。
しかしながら、現実には、一方の発光管53の方が始動
し易いという現象が生ずる。このため、二灯の発光管5
3の劣化状態が不均一になったり、その結果として生ず
る希ガスのリークにより劣化していない方の発光管53
の始動特性や発光特性が劣化したりして、極めて不都合
である。
る各発光管53の始動確率は、理論上は50%である。
しかしながら、現実には、一方の発光管53の方が始動
し易いという現象が生ずる。このため、二灯の発光管5
3の劣化状態が不均一になったり、その結果として生ず
る希ガスのリークにより劣化していない方の発光管53
の始動特性や発光特性が劣化したりして、極めて不都合
である。
【0007】二灯の発光管53の始動特性が不均一にな
る理由としては、高圧放電灯52における製造誤差等に
基づく始動特性のバラツキの他、高圧放電灯点灯回路5
1における高圧パルスPの電圧値自体が正負両極性間で
安定しないためと考えられる(図7参照)。特開平5−
89845号公報には、チョークコイル57をその対称
位置にもう一つ配置したダブルチョークコイル構成と
し、高圧放電灯点灯回路51の均一性を確保することで
二灯の発光管53が均等な確率で始動するようにした発
明が開示されている。これにより、二灯の発光管53が
均等に始動する確率が高くなる反面、部品コストが高く
なってしまうという不利益が生ずる。また、交流電源5
4の電圧値自体が持つ不安定要素に対しては無力であ
る。
る理由としては、高圧放電灯52における製造誤差等に
基づく始動特性のバラツキの他、高圧放電灯点灯回路5
1における高圧パルスPの電圧値自体が正負両極性間で
安定しないためと考えられる(図7参照)。特開平5−
89845号公報には、チョークコイル57をその対称
位置にもう一つ配置したダブルチョークコイル構成と
し、高圧放電灯点灯回路51の均一性を確保することで
二灯の発光管53が均等な確率で始動するようにした発
明が開示されている。これにより、二灯の発光管53が
均等に始動する確率が高くなる反面、部品コストが高く
なってしまうという不利益が生ずる。また、交流電源5
4の電圧値自体が持つ不安定要素に対しては無力であ
る。
【0008】本発明は、高価な部品を用いることなく、
しかも確実に、高圧放電灯に印加する高圧パルスの両極
性間の電圧値を均一にし、二灯の発光管を均等な確率で
発光させることができる高圧放電灯点灯装置及び照明装
置を得ることを目的とする。
しかも確実に、高圧放電灯に印加する高圧パルスの両極
性間の電圧値を均一にし、二灯の発光管を均等な確率で
発光させることができる高圧放電灯点灯装置及び照明装
置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の高
圧放電灯点灯装置は、高圧パルスが印加されることによ
り始動する互いに並列接続された二灯の発光管及びこれ
らの発光管のそれぞれに近接配置されて互いに逆極性に
接続された一対の始動補助導体を一つの外管内に収納し
た高圧放電灯と交流電源との間に接続され、ランプ電流
を制限する単一の限流要素と;交流電源に接続され、高
圧放電灯に交流の高圧パルスを印加する始動器と;限流
要素よりも交流電源側でこの交流電源に並列接続された
高周波に対して低インピーダンス特性を持つ素子と;を
備える。したがって、始動器で発生した高圧パルスは、
交流電源の交流電圧に重畳されて二灯の発光管に印加さ
れる。この際、高圧パルスは、高周波に対して低インピ
ーダンス特性を持つ素子によって交流電源をバイパスす
るため、両極性の高圧パルスが等価の関係となり、しか
も、交流電源の電圧値が持つ不安定要素に全く影響を受
けない。このため、二灯の発光管が均等な確率で発光す
る。ここで、高周波に対して低インピーダンス特性を持
つ素子としては、例えば、コンデンサが用いられる。ま
た、限流要素としては、例えば、チョークコイルが用い
られる。さらに、始動器等は、高圧放電灯の外部回路と
して構成されていても良く、高圧放電灯に内蔵されてい
ても良い。
圧放電灯点灯装置は、高圧パルスが印加されることによ
り始動する互いに並列接続された二灯の発光管及びこれ
らの発光管のそれぞれに近接配置されて互いに逆極性に
接続された一対の始動補助導体を一つの外管内に収納し
た高圧放電灯と交流電源との間に接続され、ランプ電流
を制限する単一の限流要素と;交流電源に接続され、高
圧放電灯に交流の高圧パルスを印加する始動器と;限流
要素よりも交流電源側でこの交流電源に並列接続された
高周波に対して低インピーダンス特性を持つ素子と;を
備える。したがって、始動器で発生した高圧パルスは、
交流電源の交流電圧に重畳されて二灯の発光管に印加さ
れる。この際、高圧パルスは、高周波に対して低インピ
ーダンス特性を持つ素子によって交流電源をバイパスす
るため、両極性の高圧パルスが等価の関係となり、しか
も、交流電源の電圧値が持つ不安定要素に全く影響を受
けない。このため、二灯の発光管が均等な確率で発光す
る。ここで、高周波に対して低インピーダンス特性を持
つ素子としては、例えば、コンデンサが用いられる。ま
た、限流要素としては、例えば、チョークコイルが用い
られる。さらに、始動器等は、高圧放電灯の外部回路と
して構成されていても良く、高圧放電灯に内蔵されてい
ても良い。
【0010】請求項2記載の発明の高圧放電灯点灯装置
は、高圧パルスが印加されることにより始動する互いに
並列接続された二灯の発光管及びこれらの発光管のそれ
ぞれに近接配置されて互いに逆極性に接続された一対の
始動補助導体を一つの外管内に収納した高圧放電灯と交
流電源との間に接続され、ランプ電流を制限する単一の
限流要素と;交流電源に接続され、高圧放電灯に交流の
高圧パルスを印加する始動器と;限流要素よりも交流電
源側でこの交流電源に並列接続された高周波成分バイパ
ス経路と;を備える。したがって、始動器で発生した高
圧パルスは、交流電源の交流電圧に重畳されて二灯の発
光管に印加される。この際、高圧パルスは、高周波成分
バイパス経路によって交流電源をバイパスするため、両
極性の高圧パルスが等価の関係となり、しかも、交流電
源の電圧値が持つ不安定要素に全く影響を受けない。こ
のため、二灯の発光管が均等な確率で発光する。ここ
で、高周波成分バイパス経路は、例えば、交流電源に並
列接続されたコンデンサによって形成される。また、限
流要素としては、例えば、チョークコイルが用いられ
る。さらに、始動器等は、高圧放電灯の外部回路として
構成されていても良く、高圧放電灯に内蔵されていても
良い。
は、高圧パルスが印加されることにより始動する互いに
並列接続された二灯の発光管及びこれらの発光管のそれ
ぞれに近接配置されて互いに逆極性に接続された一対の
始動補助導体を一つの外管内に収納した高圧放電灯と交
流電源との間に接続され、ランプ電流を制限する単一の
限流要素と;交流電源に接続され、高圧放電灯に交流の
高圧パルスを印加する始動器と;限流要素よりも交流電
源側でこの交流電源に並列接続された高周波成分バイパ
ス経路と;を備える。したがって、始動器で発生した高
圧パルスは、交流電源の交流電圧に重畳されて二灯の発
光管に印加される。この際、高圧パルスは、高周波成分
バイパス経路によって交流電源をバイパスするため、両
極性の高圧パルスが等価の関係となり、しかも、交流電
源の電圧値が持つ不安定要素に全く影響を受けない。こ
のため、二灯の発光管が均等な確率で発光する。ここ
で、高周波成分バイパス経路は、例えば、交流電源に並
列接続されたコンデンサによって形成される。また、限
流要素としては、例えば、チョークコイルが用いられ
る。さらに、始動器等は、高圧放電灯の外部回路として
構成されていても良く、高圧放電灯に内蔵されていても
良い。
【0011】請求項3記載の発明の高圧放電灯点灯装置
は、高圧パルスが印加されることにより始動する互いに
並列接続された二灯の発光管及びこれらの発光管のそれ
ぞれに近接配置されて互いに逆極性に接続された一対の
始動補助導体を一つの外管内に収納した高圧放電灯と交
流電源との間に接続され、ランプ電流を制限する単一の
限流要素と;交流電源に接続され、高圧放電灯に交流の
高圧パルスを印加する始動器と;この始動器により発生
する高圧パルスの電圧値を正負両極性間で異ならせるパ
ルス電圧補正回路と;を備える。したがって、始動器で
発生した高圧パルスは、交流電源の交流電圧に重畳され
て二灯の発光管に印加される。この際、高圧パルスは、
パルス電圧補正回路によって正負両極性間で電圧値が変
更される。このため、限流要素を原因とする正極側の発
光管から見た回路中のインピーダンスと負極側の発光管
から見たそれとが異なっていることによる弊害、つま
り、一方の発光管の偏重始動が是正され、二灯の発光管
が均等な確率で発光する。ここで、限流要素としては、
例えば、チョークコイルが用いられる。また、パルス電
圧補正回路は、例えば、請求項4記載の発明のように、
高圧パルス発生前に始動器にチャージされる電荷の量を
交流電源の極性に応じて異ならせる回路を用いて形成さ
れたり、請求項5記載の発明のように、発光管を始動さ
せ易い極性を持つ始動パルスの電圧値を相対的に低くす
ることで形成される。
は、高圧パルスが印加されることにより始動する互いに
並列接続された二灯の発光管及びこれらの発光管のそれ
ぞれに近接配置されて互いに逆極性に接続された一対の
始動補助導体を一つの外管内に収納した高圧放電灯と交
流電源との間に接続され、ランプ電流を制限する単一の
限流要素と;交流電源に接続され、高圧放電灯に交流の
高圧パルスを印加する始動器と;この始動器により発生
する高圧パルスの電圧値を正負両極性間で異ならせるパ
ルス電圧補正回路と;を備える。したがって、始動器で
発生した高圧パルスは、交流電源の交流電圧に重畳され
て二灯の発光管に印加される。この際、高圧パルスは、
パルス電圧補正回路によって正負両極性間で電圧値が変
更される。このため、限流要素を原因とする正極側の発
光管から見た回路中のインピーダンスと負極側の発光管
から見たそれとが異なっていることによる弊害、つま
り、一方の発光管の偏重始動が是正され、二灯の発光管
が均等な確率で発光する。ここで、限流要素としては、
例えば、チョークコイルが用いられる。また、パルス電
圧補正回路は、例えば、請求項4記載の発明のように、
高圧パルス発生前に始動器にチャージされる電荷の量を
交流電源の極性に応じて異ならせる回路を用いて形成さ
れたり、請求項5記載の発明のように、発光管を始動さ
せ易い極性を持つ始動パルスの電圧値を相対的に低くす
ることで形成される。
【0012】請求項6記載の発明の照明装置は、請求項
1ないし5の何れか一記載の高圧放電灯点灯装置と;二
灯の発光管を一つの外管内に収納した高圧放電灯と共に
高圧放電灯点灯装置を保持する照明器具本体と;を備え
る。したがって、二灯の発光管が均等な確率で発光する
ため、高圧放電灯の寿命が長くなる。
1ないし5の何れか一記載の高圧放電灯点灯装置と;二
灯の発光管を一つの外管内に収納した高圧放電灯と共に
高圧放電灯点灯装置を保持する照明器具本体と;を備え
る。したがって、二灯の発光管が均等な確率で発光する
ため、高圧放電灯の寿命が長くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第一の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は、高圧放電灯点灯
装置の回路図である。図2は、高圧放電灯に印加される
高圧パルスの波形を示す波形図であり、(a)は本実施
の形態の装置での波形図であり、(b)は比較のために
示す従来装置での波形図である。
及び図2に基づいて説明する。図1は、高圧放電灯点灯
装置の回路図である。図2は、高圧放電灯に印加される
高圧パルスの波形を示す波形図であり、(a)は本実施
の形態の装置での波形図であり、(b)は比較のために
示す従来装置での波形図である。
【0014】高圧放電灯点灯回路1は、商用の交流電源
2を駆動源として二灯式の高圧放電灯3を駆動する。つ
まり、図示しないスイッチのオンによって高圧放電灯3
に高圧パルスPを印加する始動器4が交流電源2に並列
接続されている。始動器4は、図示しないパルストラン
スを主要な構成要素とする周知の構造のものである。始
動器4と交流電源2との間には、点灯後の高圧放電灯3
のための安定器として機能する限流要素としてのチョー
クコイル5が接続されている。そして、交流電源2に
は、チョークコイル5よりも上流側に、力率改善コンデ
ンサ6、放電抵抗7及びバイパスコンデンサ8がそれぞ
れ並列接続されている。バイパスコンデンサ8は、高周
波に対して低インピーダンス特性を持ち、高周波バイパ
ス経路9を構成する。
2を駆動源として二灯式の高圧放電灯3を駆動する。つ
まり、図示しないスイッチのオンによって高圧放電灯3
に高圧パルスPを印加する始動器4が交流電源2に並列
接続されている。始動器4は、図示しないパルストラン
スを主要な構成要素とする周知の構造のものである。始
動器4と交流電源2との間には、点灯後の高圧放電灯3
のための安定器として機能する限流要素としてのチョー
クコイル5が接続されている。そして、交流電源2に
は、チョークコイル5よりも上流側に、力率改善コンデ
ンサ6、放電抵抗7及びバイパスコンデンサ8がそれぞ
れ並列接続されている。バイパスコンデンサ8は、高周
波に対して低インピーダンス特性を持ち、高周波バイパ
ス経路9を構成する。
【0015】高圧放電灯3について説明する。この高圧
放電灯3は、特開平5−89845号公報に開示されて
いる高圧放電灯と同一の構成を有する。つまり、二つの
発光管10を備え、これらの発光管10が並列に接続さ
れている。各発光管10は、周知の高圧ナトリウムラン
プとしての構成を有し、セラミックチューブからなるバ
ルブ10a内にナトリウム、水銀及びキセノンガスが封
入されたものである。また、各発光管10のそれぞれに
は、その始動性を良好にするための始動補助導体11が
図示しないバイメタルの作用で各発光管10に接離自在
に取り付けられている。それらの始動補助導体11は、
互いに極性が異なるように電気的に接続されている。そ
して、各発光管10は、硬質ガラス等により形成された
外管12に密閉的に収納されている。高圧放電灯3のよ
り詳細な点に関しては、特開平5−89845号公報に
記載されて周知であるので、その説明を省略する。
放電灯3は、特開平5−89845号公報に開示されて
いる高圧放電灯と同一の構成を有する。つまり、二つの
発光管10を備え、これらの発光管10が並列に接続さ
れている。各発光管10は、周知の高圧ナトリウムラン
プとしての構成を有し、セラミックチューブからなるバ
ルブ10a内にナトリウム、水銀及びキセノンガスが封
入されたものである。また、各発光管10のそれぞれに
は、その始動性を良好にするための始動補助導体11が
図示しないバイメタルの作用で各発光管10に接離自在
に取り付けられている。それらの始動補助導体11は、
互いに極性が異なるように電気的に接続されている。そ
して、各発光管10は、硬質ガラス等により形成された
外管12に密閉的に収納されている。高圧放電灯3のよ
り詳細な点に関しては、特開平5−89845号公報に
記載されて周知であるので、その説明を省略する。
【0016】このような構成において、始動器4で発生
した高圧パルスPは、交流電源2の交流電圧Vに重畳さ
れて二灯の発光管10及び始動補助導体11に印加され
る。この際、始動補助導体11は互いに極性が異なるた
め、高圧パルスPは二つの始動補助導体11に交互に印
加されることになる。二灯の発光管10は、高圧パルス
Pが印加された始動補助導体11に近接する方が始動し
易いため、始動し易い一方の発光管10だけが選択的に
始動し点灯する。一方の発光管10の点灯後は、チョー
クコイル5が点灯している発光管10のランプ電流を制
限し、高圧放電灯3が安定的に点灯を維持する。
した高圧パルスPは、交流電源2の交流電圧Vに重畳さ
れて二灯の発光管10及び始動補助導体11に印加され
る。この際、始動補助導体11は互いに極性が異なるた
め、高圧パルスPは二つの始動補助導体11に交互に印
加されることになる。二灯の発光管10は、高圧パルス
Pが印加された始動補助導体11に近接する方が始動し
易いため、始動し易い一方の発光管10だけが選択的に
始動し点灯する。一方の発光管10の点灯後は、チョー
クコイル5が点灯している発光管10のランプ電流を制
限し、高圧放電灯3が安定的に点灯を維持する。
【0017】高圧放電灯3の始動についてより詳細に説
明する。始動器4より高圧パルスPが出力されると、バ
イパスコンデンサ8によってバイパス経路9が形成され
る。つまり、バイパスコンデンサ8は、高周波に対して
低インピーダンス特性を持つため、高周波の高圧パルス
Pはバイパスコンデンサ8を通って交流電源2をバイパ
スする。このため、何れの極性の高圧パルスPであって
も、高圧放電灯点灯回路1中でその経路が等価となり、
正負の極性によって高圧パルスPの電圧値が高圧放電灯
点灯回路1中で変動することがない。しかも、交流電源
2をバイパスするため、交流電源2が持つ電圧値に関す
る不安定要素が高圧パルスPに全く影響を与えない。し
たがって、スイッチの投入に応じて二灯の発光管10が
均等な確率で始動し、二灯の発光管10の劣化速度が均
一になる。よって、一方の発光管10のみがより多く発
光してしまう場合の不都合、例えば、一方の発光管10
の劣化による他方の発光管10の始動特性や発光特性の
劣化等が確実に防止され、高圧放電灯3の寿命を伸ばす
ことができる。
明する。始動器4より高圧パルスPが出力されると、バ
イパスコンデンサ8によってバイパス経路9が形成され
る。つまり、バイパスコンデンサ8は、高周波に対して
低インピーダンス特性を持つため、高周波の高圧パルス
Pはバイパスコンデンサ8を通って交流電源2をバイパ
スする。このため、何れの極性の高圧パルスPであって
も、高圧放電灯点灯回路1中でその経路が等価となり、
正負の極性によって高圧パルスPの電圧値が高圧放電灯
点灯回路1中で変動することがない。しかも、交流電源
2をバイパスするため、交流電源2が持つ電圧値に関す
る不安定要素が高圧パルスPに全く影響を与えない。し
たがって、スイッチの投入に応じて二灯の発光管10が
均等な確率で始動し、二灯の発光管10の劣化速度が均
一になる。よって、一方の発光管10のみがより多く発
光してしまう場合の不都合、例えば、一方の発光管10
の劣化による他方の発光管10の始動特性や発光特性の
劣化等が確実に防止され、高圧放電灯3の寿命を伸ばす
ことができる。
【0018】ここで、図2(a)は、本実施の形態にお
いて得られる高圧パルスPの波形を示し、図2(b)に
は、比較のために、図6に例示した従来装置で得られる
高圧パルスPの波形を示す。図2より明らかなように、
本実施の形態において得られる高圧パルスPは、正負両
極性間で同一の電圧値を持つ。
いて得られる高圧パルスPの波形を示し、図2(b)に
は、比較のために、図6に例示した従来装置で得られる
高圧パルスPの波形を示す。図2より明らかなように、
本実施の形態において得られる高圧パルスPは、正負両
極性間で同一の電圧値を持つ。
【0019】なお、実施に当っては、始動器4等は高圧
放電灯3内に内蔵されていても良い。つまり、バイメタ
ルにより構成される始動スイッチの開放によって高圧パ
ルスを発生する始動器を内蔵するような周知の高圧放電
灯3として本発明を実施することも可能である。
放電灯3内に内蔵されていても良い。つまり、バイメタ
ルにより構成される始動スイッチの開放によって高圧パ
ルスを発生する始動器を内蔵するような周知の高圧放電
灯3として本発明を実施することも可能である。
【0020】本発明の実施の第二の形態を図3及び図4
に基づいて説明する。第一の形態と同一部分は同一符号
で示し、説明も省略する。図3は、高圧放電灯点灯装置
の回路図である。図4は、高圧パルスの波形を示す波形
図であり、(a)は始動器が出力する高圧パルスの波
形、(b)は高圧放電灯に印加される高圧パルスの波形
である。
に基づいて説明する。第一の形態と同一部分は同一符号
で示し、説明も省略する。図3は、高圧放電灯点灯装置
の回路図である。図4は、高圧パルスの波形を示す波形
図であり、(a)は始動器が出力する高圧パルスの波
形、(b)は高圧放電灯に印加される高圧パルスの波形
である。
【0021】本実施の形態では、バイパスコンデンサ8
が設けられず、始動器4により発生する高圧パルスPの
電圧値を正負両極性間で異ならせるパルス電圧補正回路
21が始動器4内に設けられている。そこで、始動器4
の詳細を次に説明する。
が設けられず、始動器4により発生する高圧パルスPの
電圧値を正負両極性間で異ならせるパルス電圧補正回路
21が始動器4内に設けられている。そこで、始動器4
の詳細を次に説明する。
【0022】始動器4の主要な構成要素であるパルスト
ランス22は、その一次巻線22aを交流電源2に並列
接続されている。交流電源2とパルストランス22の一
次巻線22aとの間には、分圧抵抗23a,23bをス
イッチとする双方向性サイリスタ24及びコンデンサ2
5が接続されている。そして、パルストランス22の一
次巻線22aには、高圧パルス発生用に電荷をチャージ
する一対のコンデンサ26及びコンデンサ27が高圧パ
ルス起動用スイッチとなる双方向性サイリスタ24を含
むループを形成して交流電源2に接続されている。一対
のコンデンサ26及びコンデンサ27の接続中点には、
コンデンサ27をバイパスするためのダイオード28が
接続され、これよって、パルス電圧補正回路21が高圧
パルス発生前に始動器4にチャージされる電荷の量を交
流電源2の極性に応じて異ならせる回路として構成され
ている。
ランス22は、その一次巻線22aを交流電源2に並列
接続されている。交流電源2とパルストランス22の一
次巻線22aとの間には、分圧抵抗23a,23bをス
イッチとする双方向性サイリスタ24及びコンデンサ2
5が接続されている。そして、パルストランス22の一
次巻線22aには、高圧パルス発生用に電荷をチャージ
する一対のコンデンサ26及びコンデンサ27が高圧パ
ルス起動用スイッチとなる双方向性サイリスタ24を含
むループを形成して交流電源2に接続されている。一対
のコンデンサ26及びコンデンサ27の接続中点には、
コンデンサ27をバイパスするためのダイオード28が
接続され、これよって、パルス電圧補正回路21が高圧
パルス発生前に始動器4にチャージされる電荷の量を交
流電源2の極性に応じて異ならせる回路として構成され
ている。
【0023】このような構成において、パルストランス
22に交流電圧Vが供給されると、一次巻線22aより
二次巻線22bに誘起される二次電圧によってコンデン
サ25,27,28に電荷がチャージされる。この際、
交流電圧Vの極性がチョークコイル5を電流が流れる方
の極性である場合には、ダイオード28は動作せずに全
てのコンデンサ25,27,28に電荷がチャージされ
る。便宜上、このときの極性を正とする。これに対し、
交流電圧Vの極性が逆の場合、ダイオード28のバイパ
ス動作によってコンデンサ28には電荷がチャージされ
ない。便宜上、この時に極性を負とする。
22に交流電圧Vが供給されると、一次巻線22aより
二次巻線22bに誘起される二次電圧によってコンデン
サ25,27,28に電荷がチャージされる。この際、
交流電圧Vの極性がチョークコイル5を電流が流れる方
の極性である場合には、ダイオード28は動作せずに全
てのコンデンサ25,27,28に電荷がチャージされ
る。便宜上、このときの極性を正とする。これに対し、
交流電圧Vの極性が逆の場合、ダイオード28のバイパ
ス動作によってコンデンサ28には電荷がチャージされ
ない。便宜上、この時に極性を負とする。
【0024】一方、双方向サイリスタ24は、分圧抵抗
23a,23bによってゲートがトリガされて導通状態
となる。すると、それまでに各コンデンサ25,27,
28にチャージされた電荷に基づきパルストランス22
の二次巻線22bに電流が流れ、これにより電圧パルス
Pが一次巻線22aに誘起されて交流電圧Vに重畳され
た状態で高圧放電灯3に印加される。これにより、高圧
パルスPの極性に対応する始動補助導体11に近接する
発光管10が始動し点灯する。
23a,23bによってゲートがトリガされて導通状態
となる。すると、それまでに各コンデンサ25,27,
28にチャージされた電荷に基づきパルストランス22
の二次巻線22bに電流が流れ、これにより電圧パルス
Pが一次巻線22aに誘起されて交流電圧Vに重畳され
た状態で高圧放電灯3に印加される。これにより、高圧
パルスPの極性に対応する始動補助導体11に近接する
発光管10が始動し点灯する。
【0025】ここで、各コンデンサ25,27,28全
体のチャージ量は、交流電圧Vの極性が負の場合、コン
デンサ28に電荷がチャージされないために少ない。し
たがって、この時に始動器4が発する高圧パルスPの電
圧値は、交流電圧Vの極性が正の場合に比して小さい
(図4(a)参照)。そして、始動器4より発生した高
圧パルスPが発光管10に印加されるに際しては、高圧
パルスPの電圧値は交流電圧Vの極性に拘らず均一にな
る(図4(b)参照)。これは、チョークコイル5が設
けられていることにより、正の交流電圧Vに重畳される
高圧パルスPの方が負の交流電圧Vに重畳される高圧パ
ルスPよりもその電圧値が下がった状態で高圧放電管3
に印加されるからである。つまり、本実施の形態では、
高圧放電管3印加時に電圧値が小さくなる極性(正の極
性)の高圧パルスPの電圧値を予め大きくしておくこと
で、高圧放電管3に印加される高圧パルスPの電圧値を
その極性にか変わらず均一にしている。したがって、二
灯の発光管10が均一な確率で発光する。
体のチャージ量は、交流電圧Vの極性が負の場合、コン
デンサ28に電荷がチャージされないために少ない。し
たがって、この時に始動器4が発する高圧パルスPの電
圧値は、交流電圧Vの極性が正の場合に比して小さい
(図4(a)参照)。そして、始動器4より発生した高
圧パルスPが発光管10に印加されるに際しては、高圧
パルスPの電圧値は交流電圧Vの極性に拘らず均一にな
る(図4(b)参照)。これは、チョークコイル5が設
けられていることにより、正の交流電圧Vに重畳される
高圧パルスPの方が負の交流電圧Vに重畳される高圧パ
ルスPよりもその電圧値が下がった状態で高圧放電管3
に印加されるからである。つまり、本実施の形態では、
高圧放電管3印加時に電圧値が小さくなる極性(正の極
性)の高圧パルスPの電圧値を予め大きくしておくこと
で、高圧放電管3に印加される高圧パルスPの電圧値を
その極性にか変わらず均一にしている。したがって、二
灯の発光管10が均一な確率で発光する。
【0026】本発明の実施の第三の形態を図5に基づい
て説明する。図5は、照明装置の縦断側面図である。実
施の第一及び第二の形態と同一部分は同一符号で示し、
説明も省略する。
て説明する。図5は、照明装置の縦断側面図である。実
施の第一及び第二の形態と同一部分は同一符号で示し、
説明も省略する。
【0027】本実施の形態の照明装置は、道路照明であ
る。扁平筐体状の本体ケース31が設けられ、この本体
ケース31内には高圧放電灯3を着脱自在に支持して高
圧放電灯点灯回路1を内蔵する保持部32が取り付けら
れている。高圧放電灯点灯回路1には、前述した実施の
第一の形態又は第二の形態のものが用いられている。本
体ケース31には、保持部32に支持された高圧放電灯
3と対面する位置に投光窓33が形成されており、この
投光窓33には透明なガラス34が嵌め込まれている。
本体ケース31は、連結体35を介して道路に設置され
た図示しないポール上に連結されて支持されている。高
圧放電灯点灯回路1のための給電線は、連結体35及び
ポール内に収納されている。なお、本体ケース31、保
持部32及びガラス34が照明器具本体を構成する。
る。扁平筐体状の本体ケース31が設けられ、この本体
ケース31内には高圧放電灯3を着脱自在に支持して高
圧放電灯点灯回路1を内蔵する保持部32が取り付けら
れている。高圧放電灯点灯回路1には、前述した実施の
第一の形態又は第二の形態のものが用いられている。本
体ケース31には、保持部32に支持された高圧放電灯
3と対面する位置に投光窓33が形成されており、この
投光窓33には透明なガラス34が嵌め込まれている。
本体ケース31は、連結体35を介して道路に設置され
た図示しないポール上に連結されて支持されている。高
圧放電灯点灯回路1のための給電線は、連結体35及び
ポール内に収納されている。なお、本体ケース31、保
持部32及びガラス34が照明器具本体を構成する。
【0028】このような構成の照明装置は、二灯の発光
管10が均等な確率で始動するために高圧放電灯3の寿
命が長い。したがって、メインテナンスが容易である。
管10が均等な確率で始動するために高圧放電灯3の寿
命が長い。したがって、メインテナンスが容易である。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、二灯式の高圧放
電灯に適用される高圧放電灯点灯装置であり、高周波に
対して低インピーダンス特性を持つ素子を限流要素より
も上流側で交流電源に並列接続したので、二灯の発光管
に対する高圧パルスの印加時、交流電源をバイパスさ
せ、正負両極性の高圧パルスを等価の関係とすることが
でき、しかも、高圧パルスに対する交流電源の電圧値が
持つ不安定要素の影響をなくすことができる。したがっ
て、二灯の発光管を均等な確率で始動させることができ
る。また、高周波に対して低インピーダンス特性を持つ
素子として、コンデンサ等の比較的安価な部品を用いる
ことができるので、部品コストを安くすることができ
る。
電灯に適用される高圧放電灯点灯装置であり、高周波に
対して低インピーダンス特性を持つ素子を限流要素より
も上流側で交流電源に並列接続したので、二灯の発光管
に対する高圧パルスの印加時、交流電源をバイパスさ
せ、正負両極性の高圧パルスを等価の関係とすることが
でき、しかも、高圧パルスに対する交流電源の電圧値が
持つ不安定要素の影響をなくすことができる。したがっ
て、二灯の発光管を均等な確率で始動させることができ
る。また、高周波に対して低インピーダンス特性を持つ
素子として、コンデンサ等の比較的安価な部品を用いる
ことができるので、部品コストを安くすることができ
る。
【0030】請求項2記載の発明は、二灯式の高圧放電
灯に適用される高圧放電灯点灯装置であり、高周波成分
バイパス経路を限流要素よりも上流側で交流電源に並列
接続したので、二灯の発光管に対する高圧パルスの印加
時、交流電源をバイパスさせ、正負両極性の高圧パルス
を等価の関係とすることができ、しかも、高圧パルスに
対する交流電源の電圧値が持つ不安定要素の影響をなく
すことができる。したがって、二灯の発光管を均等な確
率で発光させることができる。また、高周波に対して低
インピーダンス特性を持つ素子として、コンデンサ等の
比較的安価な部品を用いることができるので、部品コス
トを安くすることができる。
灯に適用される高圧放電灯点灯装置であり、高周波成分
バイパス経路を限流要素よりも上流側で交流電源に並列
接続したので、二灯の発光管に対する高圧パルスの印加
時、交流電源をバイパスさせ、正負両極性の高圧パルス
を等価の関係とすることができ、しかも、高圧パルスに
対する交流電源の電圧値が持つ不安定要素の影響をなく
すことができる。したがって、二灯の発光管を均等な確
率で発光させることができる。また、高周波に対して低
インピーダンス特性を持つ素子として、コンデンサ等の
比較的安価な部品を用いることができるので、部品コス
トを安くすることができる。
【0031】請求項3記載の発明は、二灯式の高圧放電
灯に適用される高圧放電灯点灯装置であり、始動器によ
り発生する高圧パルスの電圧値を正負両極性間で異なら
せるパルス電圧補正回路を備えるので、限流要素によっ
て発光管から見た回路中のインピーダンスが正極側と負
極側とで不均一になっていることによる弊害、すなわ
ち、一方の発光管の偏重始動の問題を解消し、二灯の発
光管を均等な確率で始動させることができる。この場
合、パルス電圧補正回路は、例えば、請求項4記載の発
明のように、高圧パルス発生前に始動器にチャージされ
る電荷の量を交流電源の極性に応じて異ならせる回路と
して容易に構成することができ、また、請求項5記載の
発明のように、放電管を始動させ易い極性を持つ始動パ
ルスの電圧値を相対的に低くすることで、容易に構成す
ることができる。
灯に適用される高圧放電灯点灯装置であり、始動器によ
り発生する高圧パルスの電圧値を正負両極性間で異なら
せるパルス電圧補正回路を備えるので、限流要素によっ
て発光管から見た回路中のインピーダンスが正極側と負
極側とで不均一になっていることによる弊害、すなわ
ち、一方の発光管の偏重始動の問題を解消し、二灯の発
光管を均等な確率で始動させることができる。この場
合、パルス電圧補正回路は、例えば、請求項4記載の発
明のように、高圧パルス発生前に始動器にチャージされ
る電荷の量を交流電源の極性に応じて異ならせる回路と
して容易に構成することができ、また、請求項5記載の
発明のように、放電管を始動させ易い極性を持つ始動パ
ルスの電圧値を相対的に低くすることで、容易に構成す
ることができる。
【0032】請求項6記載の発明の照明装置は、二灯の
発光管を一つの外管内に収納した高圧放電灯が装着され
た請求項1ないし5の何れか一記載の高圧放電灯点灯装
置を備えるので、二灯の発光管を均等な確率で発光させ
てその寿命を長くすることができる。
発光管を一つの外管内に収納した高圧放電灯が装着され
た請求項1ないし5の何れか一記載の高圧放電灯点灯装
置を備えるので、二灯の発光管を均等な確率で発光させ
てその寿命を長くすることができる。
【図1】本発明の実施の第一の形態を示す高圧放電灯点
灯装置の回路図である。
灯装置の回路図である。
【図2】高圧放電灯に印加される高圧パルスの波形を示
す波形図であり、(a)は本実施の形態の装置での波形
図であり、(b)は比較のために示す従来装置での波形
図である。
す波形図であり、(a)は本実施の形態の装置での波形
図であり、(b)は比較のために示す従来装置での波形
図である。
【図3】本発明の実施の第二の形態を示す高圧放電灯点
灯装置の回路図である。
灯装置の回路図である。
【図4】高圧パルスの波形を示す波形図であり、(a)
は始動器が出力する高圧パルスの波形、(b)は高圧放
電等に印加される高圧パルスの波形である。
は始動器が出力する高圧パルスの波形、(b)は高圧放
電等に印加される高圧パルスの波形である。
【図5】本発明の実施の第三の形態を示す照明装置の縦
断側面図である。
断側面図である。
【図6】高圧放電灯点灯装置の従来の一例を示す回路図
である。
である。
【図7】高圧放電灯に印加される高圧パルスの波形を示
す波形図である。
す波形図である。
2 交流電源 3 高圧放電灯 4 始動器 5 限流要素 8 高周波に対して低インピーダンス特性を持つ
素子 9 高周波成分バイパス経路 10 発光管 11 始動補助導体 12 外管 21 パルス電圧補正回路 31,32,34 照明器具本体 P 高圧パルス
素子 9 高周波成分バイパス経路 10 発光管 11 始動補助導体 12 外管 21 パルス電圧補正回路 31,32,34 照明器具本体 P 高圧パルス
Claims (6)
- 【請求項1】 高圧パルスが印加されることにより始動
する互いに並列接続された二灯の発光管及びこれらの発
光管のそれぞれに近接配置されて互いに逆極性に接続さ
れた一対の始動補助導体を一つの外管内に収納した高圧
放電灯と交流電源との間に接続され、ランプ電流を制限
する単一の限流要素と;前記交流電源に接続され、前記
高圧放電灯に交流の高圧パルスを印加する始動器と;前
記限流要素よりも前記交流電源側でこの交流電源に並列
接続された高周波に対して低インピーダンス特性を持つ
素子と;を備えることを特徴とする高圧放電灯点灯装
置。 - 【請求項2】 高圧パルスが印加されることにより始動
する互いに並列接続された二灯の発光管及びこれらの発
光管のそれぞれに近接配置されて互いに逆極性に接続さ
れた一対の始動補助導体を一つの外管内に収納した高圧
放電灯と交流電源との間に接続され、ランプ電流を制限
する単一の限流要素と;前記交流電源に接続され、前記
高圧放電灯に交流の高圧パルスを印加する始動器と;前
記限流要素よりも前記交流電源側でこの交流電源に並列
接続された高周波成分バイパス経路と;を備えることを
特徴とする高圧放電灯点灯装置。 - 【請求項3】 高圧パルスが印加されることにより始動
する互いに並列接続された二灯の発光管及びこれらの発
光管のそれぞれに近接配置されて互いに逆極性に接続さ
れた一対の始動補助導体を一つの外管内に収納した高圧
放電灯と交流電源との間に接続され、ランプ電流を制限
する単一の限流要素と;前記交流電源に接続され、前記
高圧放電灯に交流の高圧パルスを印加する始動器と;こ
の始動器により発生する高圧パルスの電圧値を正負両極
性間で異ならせるパルス電圧補正回路と;を備えること
を特徴とする高圧放電灯点灯装置。 - 【請求項4】 パルス電圧補正回路は、高圧パルス発生
前に始動器にチャージされる電荷の量を交流電源の極性
に応じて異ならせる回路により形成されている;ことを
特徴とする請求項3記載の高圧放電灯点灯装置。 - 【請求項5】 パルス電圧補正回路は、発光管を始動さ
せ易い極性を持つ始動パルスの電圧値を相対的に低くす
る;ことを特徴とする請求項3記載の高圧放電灯点灯装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5の何れか一記載の高圧
放電灯点灯装置と;二灯の発光管を一つの外管内に収納
した高圧放電灯と共に前記高圧放電灯点灯装置を保持す
る照明器具本体と;を備えることを特徴とする照明装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25285495A JPH0997687A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 高圧放電灯点灯装置及び照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25285495A JPH0997687A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 高圧放電灯点灯装置及び照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0997687A true JPH0997687A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17243103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25285495A Withdrawn JPH0997687A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 高圧放電灯点灯装置及び照明装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0997687A (ja) |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25285495A patent/JPH0997687A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20041129 |