JPH0996422A - 温風機構付放射形暖房機 - Google Patents

温風機構付放射形暖房機

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JPH0996422A
JPH0996422A JP27672795A JP27672795A JPH0996422A JP H0996422 A JPH0996422 A JP H0996422A JP 27672795 A JP27672795 A JP 27672795A JP 27672795 A JP27672795 A JP 27672795A JP H0996422 A JPH0996422 A JP H0996422A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大形の枠体内に複数本の排気筒を横設した遠
赤外線放射形暖房機に温風機構を取付ける。 【構成】 バーナ1の上部の燃焼室2から横方向に引出
される排気筒3を折返し、枠体4内に複数本の排気筒3
を横設する。該排気筒3及び燃焼室2壁は高温度に加熱
され、多量の遠赤外線を放熱ガード5を透過して放射
し、放射形暖房機を構成する。排気筒3上部の空気流通
部を持たない上遮熱板6と枠体天板4aとの間隙9を枠
体4の背部から前方へ抜ける空気流路とし、枠体背板4
bの空気流入口10にのぞませて複数個の横流れフアン
11を配置し、該間隙9を通過する空気は熱交換をでき
るだけさけて前面開口12から吹出す。該横流れフアン
11は単独に回転数を制御可能とし、ルーバーに代って
複数個の横流れフアン11の回転数を変えて温風の吹出
し方向を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は大形の遠赤外線タイプ
の放射形暖房機に温風機構を取付けたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、最大発熱量が15000Kcal
付近の大形バーナを用い、このバーナの上部に連なる燃
焼室から横方向に排気筒を引出し、該排気筒の端を折返
しながら複数本の排気筒を枠体内に横設して、縦横寸法
が夫々1.5m位の大形の枠体を備えた放射形暖房機が
ある。そして、バーナが燃焼を開始すると排気筒は数百
度の温度に加熱され、枠体前面の大きな放熱ガードを透
過して多量の遠赤外線を前方に放射することで、優れた
輻射暖房が得られるようになったものである。
【0003】そして、枠体内には排気筒をおおうよう
に、側部や背部や上部に遮熱板を取付け、枠体内に熱が
こもらないようにしているが、15000kcalの発
熱量は強力で、枠体天板などの温度上昇をさけることは
できなかった。この為、反射形のポット式石油燃焼器の
ような、プロペラ形の対流フアンを背部に取付けて温風
を枠体前面に吹出し、枠体内の熱を排出して枠体天板の
温度低下をねらった温風暖房機の提案がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は遠赤外線の
放射形暖房機を温風暖房機としても使用可能とするもの
で、従来の反射式の温風暖房機の構造を取り入れること
によって、実現の可能性がある。そして、この種の放射
形の暖房機は自然対流放射形の暖房機として設計されて
いるから、放熱部の上方には誘導板を兼ねる遮熱板があ
り、加熱された空気は遮熱板に沿って排出する構造にな
っている。
【0005】従って、この遮熱板と枠体天板との間隙に
送風して枠体内で熱交換を行い、高温空気流を枠体の前
面から吹出す構成によって温風暖房機としての一応の目
的は達成できた。しかし、15000kcalの暖房機
の出力は強力で、屋内でこの暖房機を使用すると、温風
の通り道となる枠体の正面は、温風と遠赤外線の両方で
暖房されるから、体感温度が高く不快感を伴うものであ
り、快適さをねらって発熱量を落とすと温風流路から外
れて熱線暖房が主となる場所では逆に寒く感じるように
なり、結局、暖房効果の向上をねらった温風暖房は、大
発熱量のバーナを用いる暖房機では、予想とは逆に暖房
バランスをこわしてしまうことがわかった。
【0006】この為、大形の放射形暖房機では温風の流
れを上下左右に散らして暖房する必要性が初めて認識さ
れたが、この種の目的を達成する従来構造は、扇風機の
ように首振り動作による送風方向を変化させるものと、
温風吹出口に可動ルーバーを設置して、ルーバーの角度
を手動もしくは自動で変化させるものが知られている。
そして、この種の放射形暖房機に付設する温風機構では
扇風機タイプの取付けは困難で、温風吹出口にルーバー
を設置する構造が適用しやすい。
【0007】しかし、温風吹出口付近は排気筒で熱交換
した空気が高温となって枠体外へ流出する部分であるか
ら温度上昇が激しく、この部分に可動するルーバーを取
付けることは軸受などの耐久性に問題が生じ、長期間に
わたってスムーズに動作させることは困難である。更
に、この種の温風機に期待される自動で吹出し方向を可
変する構成については、ルーバーの動作不良は大きな障
害となっており、温風の吹出方向を散らす手段としてル
ーバーを用いることは必ずしも最良の構成ではなかっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の課題を
解決するために、バーナ1の上部に燃焼室2を備え、燃
焼室2から横方向に引出される排気筒3を折返して枠体
4内に複数本の排気筒3を横設し、かつ、枠体4の前面
に放熱ガード5を設けた放射形暖房機において、枠体4
内で排気筒3の上部と背部には空気流通部を持たない上
遮熱板6と後遮熱板7とを設け、かつ、排気筒3の出口
を構成する排気口8は枠体4の中央もしくは下部に形成
し、かつ、枠体天板4aと上遮熱板6との間隙9と対向
する枠体背板4bには空気流入口10を設け、また、間
隙9と対向する枠体4前面には開口12を設け、該空気
流入口10にのぞむ間隙9内に複数の横流れフアン11
を配置し、かつ、横流れフアン11の回転数を単独に制
御して温風吹出し方向を変更しようとするものである。
【0009】また、横流れフアン11を複数個設置する
時には、一基の場合のように駆動モータが枠体の側板近
くに位置して、熱の影響を受けにくくすることはでき
ず、何らかの対応が必要であり、この発明では上遮熱板
6は間隙を介して対設した二枚の遮熱板6a・6bを前
方が高く後方が低く傾斜して形成し、かつ、上遮熱板6
の下側遮熱板6aの前縁を上側遮熱板6bよりも前方へ
伸ばし、かつ、間隙9を通過する空気流によって二枚の
遮熱板6a・6bの間に吸引空気流を作り、上側遮熱板
6bを低温度に維持するものである。
【0010】また、温風吹出しの方向を扇風機の首振り
動作のように左右に散らす構成として、間隙9内で空気
流入口10にのぞむ複数個の横流れフアン11は、直線
状に配置せずに吹出方向を異にして取付け、かつ、複数
の横流れフアン11の回転数を制御して、温風空気流を
スイング可能としたものである。
【0011】
【作用】放射体を形成する排気筒3の上部と背部に上遮
熱板6と後遮熱板7を設け、排気筒3から発生する遠赤
外線は後遮熱板7によって放射がさえぎられ、該遠赤外
線は枠体4の前面開口から放射して暖房している。ま
た、上遮熱板6と枠体天板4aとの間隙9を温風流路と
し、該間隙9内に単独に送風量が可変できる複数の横流
れフアン11を設置しており、枠体4の前面に形成する
間隙9に連らなる開口12から、上遮熱板7を冷却した
空気を吹出すものである。
【0012】そして、この空気は排気筒3付近から上遮
熱板6に沿って流出する高温空気の上方に吹出してお
り、該高温空気は枠体4外で上方へ向う流れを作ろうと
するが、開口12から吹出す空気流に上昇をおさえられ
て、前方へ誘導されるものである。この時、横流れフア
ン11の送風量を変更すると、温風の届く方向と距離を
変化させることができ、弱い送風量では高温空気流は斜
め上方に向い、強い送風量では高温空気流が枠体4の正
面遠くまで届くものである。
【0013】この発明の横流れフアン11は複数個配置
して夫々の横流れフアン11の送風量を可変できるか
ら、枠体4の前面から吹出す温風は均一とならず、各部
が任意に変化して温風を散らすことができるようになっ
た。
【0014】
【実施例】図に示す実施例によってこの発明を説明する
と、1はこの放射形の暖房機の熱源となるバーナであ
り、圧力噴霧ポット式バーナで構成し、発熱量は150
00kcal付近の大発熱量を発生する。2はバーナ1
の火炎や燃焼ガスが送られる燃焼室、2aは燃焼室2の
側壁に設けた高温の燃焼ガスの放出口、3は燃焼ガスの
放出口2aに接続する排気筒であり、該横方向へ伸びる
排気筒3は端部で折返すことによって複数本横設してあ
る。4は放射形暖房機の枠体であり、バーナ1・燃焼室
2及び複数本の排気筒3は枠体4内に配設されている。
【0015】4aは枠体4を構成する枠体天板、4bは
枠体背板、4cは枠体側板、4dは枠体4の下部に設置
するバーナ1やバーナ1の制御部品を収納する枠体下部
室との仕切板、5は仕切板4dより上部の枠体4の前面
開口に取付けた放熱ガードであり、前記燃焼室2や排気
筒3は放熱ガード5と対向して装着されている。
【0016】6は前縁が放熱ガード5の上端付近に伸ば
された上遮熱板、7は排気筒3などと枠体背板4bとの
間に設けた後遮熱板、7aは排気筒3の折返し部などと
枠体側板4cとの間に設けた横遮熱板である。
【0017】バーナ1の燃焼時において、数百度以上に
加熱される燃焼室2や排気筒3は、多量の遠赤外線を放
出するものであり、この時枠体4の内側へ向う遠赤外線
は上遮熱板6・後遮熱板7・横遮熱板7a・仕切板4d
によってさえぎられ、放熱ガード5を透過して枠体前面
に多量の遠赤外線を放射する。
【0018】上記のごとき放射形暖房機は、主として排
気筒3からの放熱によって採暖するものであるが、室内
空気は放熱ガード5を通過して出入りしており、枠体4
内に入った空気は排気筒3と熱交換して高温空気となっ
て、前側が高く傾斜した上遮熱板6に誘導されて枠体4
外へ排出されるものである。この為、枠体天板4aの前
縁はかなり高温度になるが、現状では何ら保護対策はと
られていない。
【0019】この種の大型の放射形の暖房機は、今まで
屋外とか駅構内のように風が吹き抜ける場所や、工場と
か体育館等のように広い空間で使用されてきたが、最近
では極寒地の屋内や、大型テントの中で使用される事例
が増えており、この為、小形の温風暖房機に見られるよ
うに、強制送風フアンで室内空気を枠体内に送風するこ
とによって、高温部を冷却しながら温風を吹き出して暖
房効率を高める提案がある。
【0020】この発明は最大でも8000kcal〜1
0000kcalの発熱量を得る従来の温風暖房機の技
術を、15000kcal位の放射形暖房機に付設する
温風機構に適用しようとするもので、実施にはかなりの
問題点が発生し、従来構造をそのまま適用することはで
きず、各種構造を工夫することによって大形の放射形暖
房機に適する温風機構が実用化できたものである。
【0021】9は上遮熱板6と枠体天板4aとの間に形
成した間隙、10は間隙9にのぞむ枠体脊板4bに形成
した空気流入口、12は枠体4の前面で放熱ガード5の
上方に位置して間隙9にのぞませて設けた開口、11は
間隙9内で空気流入口10に近い背部に位置して、室内
空気に触れやすく、温度上昇を防ぐ位置に取付けた横流
れフアンであり、図に示す実施例では従来のような一基
のフアンではなく、二基の横流れフアン11を並べて取
付けている。
【0022】また、上遮熱板6には従来のこの種の温風
暖房機に実施されているような、上遮熱板6の下側の高
温ガスと間隙9内を流れる室内空気との熱交換を促進す
るための空気流通孔を設けておらず、横流れフアン11
を運転すると室内空気は空気流入口10から間隙9内に
入り、そのまま枠体4の前面の開口12から吹き出すも
のである。
【0023】従来の温風暖房機の対流フアンは枠体背板
に取付けたプロペラフアンで構成し、横流れフアンを使
う時は枠体の下部に設置しており、遮熱板に空気流通孔
を開けるなどして、枠体内に送り込んだ室内空気を高温
度の温風に変えて前方へ吹出す構造が一般的である。し
かし、大発熱量のバーナを用いる暖房機では積極的に熱
交換すると温風は簡単に高温度になるものであり、暖房
機によって採暖する者はすでに放射熱によってある程度
暖まっているから、この高温度の温風に当たると不快感
を与えることがわかった。
【0024】この為、大形の放射形の暖房機に付設する
温風機構は、従来のように枠体内で室内空気が熱交換し
て温風となって吹出す構造は好ましくなく、枠体4内の
熱交換はできるだけ抑え、低温空気の状態で開口12か
ら吹出すようにしたものである。そして、排気筒3で熱
交換して上昇する高温空気は開口12から吹出す空気に
よって上昇を抑えられ、一方、枠体4の上方の空気も開
口12から吹出す空気に巻込まれ、高温空気は多量の空
気と混合しながら遠くまで届くようになった。
【0025】一方、この発明では横流れフアン11は複
数個設置して、横流れフアン11の回転数を単独に制御
して温風吹出し方向を変更するものである。即ち、温風
を吹出す点に着目すれば一台の長い横流れフアンを利用
すれば構造が簡単となり、エネルギー効率もよく好まし
いが、温風が吹出す開口の正面で採暖している人にとっ
て、輻射熱で暖房しながら強力な温風が吹き付けられた
時は不快であり、最良の構成ではない。
【0026】従って、この発明では横流れフアン11を
複数個設置し、かつ、夫々は単独に回転数が制御できる
ようにしたから、横流れフアン11の回転数を落とせば
排気筒3の表面で熱交換して上昇する高温空気流の方が
強く、温風は斜め上方に向って直接採暖者に温風が当た
らなくなり、はじめて快適な暖房が可能となったもので
ある。
【0027】13は枠体背板4bに係合取付けした油タ
ンク、8はバーナ1の燃焼ガスを枠体4の外へ排出する
ための排気口であり、この発明の実施例では油タンク8
の取付け部よりも下方の枠体背板4bに排気口8を形成
している。この排気口8の位置を従来品のように上遮熱
板6と枠体天板4aとを貫通して取付けると、横流れフ
アン11によって送られる空気が排気筒を流れる高温燃
焼ガスと熱交換して高温度になって温風温度を低温度に
維持できなくなるものであり、この発明のように排気口
8を間隙9から離れた枠体4の中央もしくは下部に形成
することによって熱交換は起きなくなり、採暖者の不快
感を助長する恐れはなくなった。
【0028】6aは上遮熱板6の一部である下側遮熱
板、6bは同じく上遮熱板6の一部である上側遮熱板で
あり、上遮熱板6は小間隙6cを介して下側遮熱板6a
と上側遮熱板6bとで構成し、該下側遮熱板6aが後遮
熱板7や横遮熱板7aと一体になっている。また、二枚
の遮熱板6a・6bは枠体4の前面側が高くなるように
取付けられ、かつ、下側遮熱板6aの前縁が上側遮熱板
6bよりも前方へ伸ばして小間隙6cが開放している。
【0029】この為、間隙9を流れる空気は二枚の遮熱
板6a・6bによって熱を遮断しているから低温度を保
ちやすくなり、かつ、流路がせまくなる間隙9の開口1
2付近では、二枚の遮熱板6a・6bの小間隙6cが開
放しているから、下側遮熱板6aによって温度を高めた
小間隙6c内の空気は、開口12付近でベンチュリー効
果によって吸い出されるので、間隙9内の空気温度上昇
を最少におさえることができた。
【0030】一方、空気流入口10にのぞむ間隙9内に
取付けた複数個の横流れフアン11は、直線状に配置せ
ずに吹出し方向を異にするように取付けすれば、夫々の
横流れフアン11の吹出し方向は枠体4の正面から外れ
た側方に向くものである。そして、複数の横流れフアン
11の回転数を単独に制御して送風量に差を設ければ、
枠体4からの主たる温風の吹出し方向は、高回転する横
流れフアン11の正面となり、枠体4の正面に吹出す温
風の強弱だけでなく、採暖者にとって最適方向に温風を
吹出すことができるようになった。
【0031】更に、複数個の横流れフアン11の単独に
回転制御する時には、複数個の横流れフアン11の回転
数を一定のリズムで変化させることによって、高速回転
する横流れフアン11が変わり、開口12から吹出す温
風をスイングさせることができるようになり、開口12
から吹出す温風を効率よく散らすことができるものであ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のようにこの発明は放射形暖房機に
温風機構を取付ける時、複数本の排気管3を横設する放
射効率が優れた放射形暖房機では、従来のような熱交換
部を介在させて温風温度を高くすると逆に不快感を持つ
ことがわかり、枠体4内ではできるだけ熱交換が行われ
ない構成によって、始めて実使用に耐える温風機構が完
成できたものである。
【0033】そして、空気流路を構成する間隙9との境
となる上遮熱板6に空気流通部を持たない構成、また、
排気口8は間隙9を貫通せずに枠体背板4bの中央以下
に形成する構成によって、間隙9内を通過する空気流を
低温度に保つことができるという効果が得られた。
【0034】また、枠体4の開口12から吹出す空気は
枠体4の外で高温度の空気流と混合して前方に吹出す
が、採暖者にとって温風が高温度になり過ぎる恐れがあ
り、横流れフアン11を複数個並設し、かつ、単独に回
転数制御を可能とすることで、大形の放射形暖房機であ
ってもきめ細かな温風暖房が可能となったものである。
【0035】また、枠体4の上部前縁は高温度となり、
温風の吹出し方向を変更するルーバーの主として軸受部
の耐久性が悪く、ルーバーを使用する為には高価格の耐
熱性の軸受を必要とするが、この発明のように、複数個
の横流れフアン11を使い、単独で回転数制御する安価
な構成によってルーバーを省くことができるようにな
り、安価に温風機構が実現できたものである。
【0036】一方、間隙9内を流れる空気の温度上昇を
防ぐ手段として、上遮熱板6を二枚の遮熱板6a・6b
で構成し、小間隙6cの空気は開口12付近で吸引され
て開口12から放出する構成としたから、排気筒3から
間隙9への放熱を防ぐことができ、間隙9を通過する空
気流は低温度に保ち、実用性のある放射形暖房機の温風
機構が完成すると共に、枠体4の前部上縁の温度を低く
保ち、安全性が高まった。
【0037】更に、複数個の横流れフアン11は吹出し
方向を異にして設置したから、複数個の横流れフアン1
1の回転数を制御することによって、横方向の温風の広
がりができるようになり、空気流をスイングさせること
によって、温風を多方向に散らすことができるようにな
ったものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明となる温風機構を備えた暖房機の側断
面図である。
【図2】この発明となる暖房機の一部切欠き断面図であ
る。
【図3】他の実施例の温風機構を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 バーナ 2 燃焼室 3 排気筒 4 枠体 4a 枠体天板 4b 枠体背板 5 放熱ガード 6 上遮熱板 6a 下側遮熱板 6b 上側遮熱板 7 後遮熱板 8 排気口 9 間隙 10 空気流入口 11 横流れフアン 12 開口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ1の上部に燃焼室2を備え、燃焼
    室2から横方向に引出される排気筒3を折返して枠体4
    内に複数本の排気筒3を横設し、かつ、枠体4の前面に
    放熱ガード5を設けた放射形暖房機において、 枠体4内で排気筒3の上部と背部には空気流通部を持た
    ない上遮熱板6と後遮熱板7とを設け、かつ、排気筒3
    の出口を構成する排気口8は枠体4の中央もしくは下部
    に形成し、かつ、枠体天板4aと上遮熱板6との間隙9
    と対向する枠体背板4bには空気流入口10を設け、ま
    た、間隙9と対向する枠体4前面には開口12を設け、
    該空気流入口10にのぞむ間隙9内に複数の横流れフア
    ン11を配置し、かつ、横流れフアン11の回転数を単
    独に制御して温風吹出し方向を変更する温風機構付放射
    形暖房機。
  2. 【請求項2】 上遮熱板6は間隙を介して対設した二枚
    の遮熱板6a・6bを前方が高く後方が低く傾斜して形
    成し、かつ、上遮熱板6の下側遮熱板6aの前縁を上側
    遮熱板6bよりも前方へ伸ばし、かつ、間隙9を通過す
    る空気流によって二枚の遮熱板6a・6bの間に吸引空
    気流を作り、上側遮熱板6bを低温度に維持してなる請
    求項1記載の温風機構付放射形暖房機。
  3. 【請求項3】 間隙9内で空気流入口10にのぞむ複数
    個の横流れフアン11は、直線状に配置せずに吹出方向
    を異にして取付け、かつ、複数の横流れフアン11の回
    転数を制御して、温風空気流をスイング可能とした請求
    項1記載の温風機構付放射形暖房機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114322047A (zh) * 2021-12-17 2022-04-12 何丽姬 一种组合式智能浴霸
CN115802194A (zh) * 2023-02-09 2023-03-14 迈泽锐(武汉)工业技术有限公司 基于工业互联网网关用防护系统

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