JPH0995957A - 擁壁の植栽方法と植栽可能な擁壁 - Google Patents

擁壁の植栽方法と植栽可能な擁壁

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JPH0995957A
JPH0995957A JP27700795A JP27700795A JPH0995957A JP H0995957 A JPH0995957 A JP H0995957A JP 27700795 A JP27700795 A JP 27700795A JP 27700795 A JP27700795 A JP 27700795A JP H0995957 A JPH0995957 A JP H0995957A
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decorative
panel
retaining wall
concrete
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伸之 坂本
Shigenobu Tanaka
重信 田中
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TOUYOKO GIKEN KK
Toyoko Giken Co Ltd
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TOUYOKO GIKEN KK
Toyoko Giken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 草木の植栽や交換を迅速に行なうことができ
るとともに、適宜期間で擁壁に植栽される草木を変える
ことができる擁壁の植栽方法と植栽可能な擁壁を提供す
る。 【解決手段】 擁壁の基礎コンクリート50の地山の斜
面側に、PC埋込みパネル10を上下,左右に連続配置
させ互いに連結した埋込み堰板2を起立させるととも
に、埋込み堰板2から所定間隔離した相対する位置の基
礎コンクリート50上に、表面にプランター収容溝21
を有するプランター収容パネル20を上下,左右に連続
配置させた化粧堰板3を起立させ、両堰板の間を連結金
具4で連結して所定間隔に保持させて型枠Aを構築す
る。プランター収容溝21には、擁壁構築後に、草木な
どが植栽されたプランター7を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の擁壁の植栽方法と植
栽可能な擁壁は、切土あるいは盛土などによる地山の斜
面等の土の崩壊を防止する擁壁への植栽方法と、植栽可
能な擁壁とに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、切土や盛土などをして設けられた
地山の斜面には、地山の斜面に沿って予め基礎コンクリ
ートを打設しておき、その基礎コンクリート部分に2枚
の堰板をセパレータを介して所定間隔(形成する擁壁の
幅に対応させた間隔)を開けて設けた型枠に、コンクリ
ートを打設して形成された擁壁を設けて斜面の崩壊を防
止している。上記の擁壁の表面には、必要に応じて凹溝
が設けられ、凹溝に草木が植栽されて周囲の景観との間
にコンクリートが露出して生じる違和感を少なくしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の擁壁の
溝に草木を植栽するには、擁壁の構築後、擁壁の表面の
凹部に植栽用のベース(土や腐葉土など)を入れて草木
を植栽しているので施工期間が長くなるという問題があ
った。植栽された草木が根付かずに枯れてしまった場合
や、草木を別のものに交換したい場合には、その交換に
手間がかかっていた。また、コンクリート製の擁壁は、
擁壁が太陽熱で暖められて、擁壁の溝内の土が乾燥しや
すくなり植栽された草木が枯れやすいという問題があっ
た。また、擁壁の表面に凹溝を設けるには型枠の組み立
てが面倒であるし、従来の型枠はコンクリートが硬化し
た後に型枠を解体する必要があり手間のかかるものであ
った。また、コンクリート打設用型枠の堰板として、パ
ネル状のコンクリートなどを単独で使用したものがある
が、片側に設けられる堰板は通常の解体を要するもので
あり、両者を連結して型枠の解体を不要にしたものは知
られていない。
【0004】そこで、本発明の擁壁の植栽方法と植栽可
能な擁壁は、擁壁の表面に設けられたプランター設置用
のプランター収容溝に、草木が植栽されたプランターを
交換可能に配置して、草木の植栽や交換を迅速に行なう
ことができるとともに、適宜期間で擁壁に植栽される草
木を変えることができる擁壁の植栽方法を提供すること
を目的とする。また、コンクリート打設後に型枠の解体
作業を要しないとともに、草木の植栽や交換を迅速に行
なうことができる植栽可能な擁壁を提供することを目的
とするとともに、埋込み堰板の強度の向上と、擁壁の表
面強度の向上や美観の向上を図り、コンクリート打設用
型枠の強度を向上させた植栽可能な擁壁を提供すること
を目的とする。また、断熱性のあるプランターを使用し
て、土の乾燥を防ぐようにした植栽可能な擁壁を提供す
ることを目的とするとともに、擁壁の背面に溜まった雨
水などを排水する水抜きパイプからの水を擁壁の表面に
配置されたプランターに給水できるようにした植栽可能
な擁壁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の擁壁の植栽方法
と植栽可能な擁壁は、土砂の崩壊防止用に地山の斜面等
に沿って構築されたコンクリート製の擁壁の植栽方法で
あって、埋込みパネルを上下,左右に連続配置させた埋
込み堰板と、表面に化粧模様を有するとともに適宜位置
にプランター収容溝を有するプランター収容パネルを上
下,左右に連続配置させるかもしくは、前記プランター
収容パネルと表面に化粧模様を有する化粧パネルとを適
宜上下,左右に連続配置させた化粧堰板とを所定間隔で
相対させるとともに、化粧堰板と埋込み堰板との間を連
結金具で連結し、化粧堰板と埋込み堰板との間にコンク
リートを打設して化粧堰板と埋込み堰板とを埋め殺しに
した擁壁を構築し、擁壁の化粧堰板の表面に設けられた
プランター収容溝に草木が植栽されたプランターを交換
可能に配置して、プランターを適宜期間で交換して擁壁
に植栽できるようにして、草木の植栽や交換を迅速に行
なうとともに、適宜期間で擁壁に植栽される草木を交換
できるようにした。
【0006】また、土砂の崩壊防止用に地山の斜面等に
沿って構築されたコンクリート製の擁壁であって、PC
埋込みパネルを上下,左右に連続配置して連結部材で連
結した埋込み堰板と、表面に化粧模様とプランター収容
溝を設けるとともに背面に固定部材を取り付けたプラン
ター収容パネルを上下,左右に連続配置するかもしく
は、前記プランター収容パネルと表面に化粧模様を施し
背面に固定部材を取り付けた化粧パネルとを適宜上下,
左右に連続配置した化粧堰板とを所定間隔で相対させる
とともに、化粧堰板と埋込み堰板との間を連結金具で連
結し、化粧堰板と埋込み堰板との間にコンクリートを打
設して両者が埋め殺しにされて一体となっているととも
に、擁壁の化粧堰板の表面に設けられたプランター収容
溝に草木を植栽したプランターを交換可能に配置して、
コンクリート打設後に型枠の解体作業を要しないととも
に、プランターを適宜期間で交換できるとともに、草木
の植栽や交換を迅速に行なうことができるようにした。
埋込み堰板は、網目開口がコンクリートの流出防止形状
である金網からなる金網埋込みパネルを、上下,左右に
連続配置させて連結部材で連結して形成してもかまわな
い。
【0007】プランター収容パネルと化粧パネルを、コ
ンクリート、レジンコンクリート、FRP、GRCから
選ばれた1種より一層に若しくは2種以上より二層以上
に形成し、埋込み堰板を形成しているPC埋込みパネル
を、コンクリート、レジンコンクリート、FRP、GR
Cから選ばれた1種より形成するようにして、擁壁の表
面強度の向上や美観の向上を図ることができるようにし
た。埋込み堰板のPC埋込みパネルは、コンクリート、
レジンコンクリート、FRP、GRCから選ばれた1種
より略長方形に形成され、PC埋込みパネルの上下2辺
側と、左右2辺側とにそれぞれ鉄筋固定用部材をその凹
凸が逆となる関係に設けて、埋込み堰板の強度を向上さ
せるとともに、連結部材を容易に係止できるようにし
た。
【0008】また、プランター収容溝に設けられるプラ
ンターは、発泡性樹脂で形成して、擁壁のコンクリート
に蓄積される熱を遮断してプランター内部の土が乾燥し
にくいようにした。さらに、埋込み堰板の背面の複数箇
所に設けられた排水孔に接続される水抜きパイプを擁壁
内に上下方向に配置し、化粧堰板の表面のプランター収
容溝付近に給水口を設け、水抜きパイプの任意位置と、
化粧堰板の表面のプランター収容溝付近に設けられた給
水口とをパイプを介して接続して、擁壁の背面に溜まっ
た雨水などを化粧堰板のプランター収容溝に設けられた
プランターに給水できるようにした。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の擁壁の植栽方法と植栽可
能な擁壁の実施の形態を図1〜図6により説明する。切
土や盛土などをして設けられた地山の斜面に構築される
コンクリート製の植栽可能な擁壁を施工するコンクリー
ト打設用の型枠Aは、擁壁の基礎コンクリート50の地
山の斜面側の基部に埋込み堰板2が起立させられている
とともに、埋込み堰板2から所定間隔離した相対する位
置の基礎コンクリート50上に、その表面の適宜位置に
プランター収容溝21を有する化粧堰板3が起立させら
れており、埋込み堰板2と化粧堰板3とが連結金具4で
連結されて両堰板が連結されているとともに、両堰板の
間隔が所定間隔に保持されている。ところで、基礎コン
クリート50と擁壁とを同時に施工するときは、両堰板
を基礎コンクリート50用の鉄筋50aに固定するよう
にする。なお、型枠Aにコンクリートを打設し、コンク
リートの養生後、化粧堰板3のプランター収容溝21内
に、草木などが植栽されたプランター7が配置される。
プランター7は、例えば断熱性のよい発泡性樹脂で形成
されており、化粧堰板3に蓄積される太陽熱などを遮断
してプランター7内の土の乾燥を防ぐことができるよう
になっており、草木の植栽に好もしいものとなってい
る。発泡性樹脂としては、熱可塑性樹脂の発泡体が好ま
しく、特にポリスチレン発泡体,ポリオレフィン発泡体
が好ましい。
【0010】基礎コンクリート50の斜面側に起立させ
られた埋込み堰板2は、PC埋込みパネル10を上下,
左右に連続配置させるとともに、連結部材13で連結さ
れて構成されている。各PC埋込みパネル10を連結し
ている連結部材13は、例えば、PC埋込みパネル10
のコンクリート打設面の周縁部に設けられた略山形に湾
曲させた鉄筋保持部14aを有する固定金具14と、固
定金具14に係止される格子状に配置した鉄筋16とか
らなっている。また、PC埋込みパネル10を連結して
いる格子状の鉄筋16の縦方向の鉄筋17の下端が、基
礎コンクリート50から突出させられている連結鉄筋1
10に溶接などにより固定するようにして、コンクリー
ト打設用型枠の強度を向上させるようにしている。な
お、連結部材13は、固定金具14に格子状の鉄筋16
を係止しているが、上下,左右に連続配置されたパネル
を連結できればよくこれに限定されるものではない。
【0011】図2に示すように、埋込み堰板2を構成し
ているPC埋込みパネル10は、コンクリート打設面に
凹部10aを有する略長方形状のPC(プレキャストコ
ンクリート)板で、コンクリート打設面の上下の相対す
る2辺側の縁部に、互いに相対させた3対の溝部10b
が設けられており、3対の各溝部10bに固定金具14
の鉄筋保持部14aの湾曲部を嵌合させて、相対した固
定金具14で格子状に設けられた鉄筋16の縦方向の鉄
筋17を保持できるようになっている。
【0012】また、PC埋込みパネル10のコンクリー
ト打設面の左右の相対する2辺側の縁部に、4つの固定
金具14を互いに相対させて2列に配置するとともに、
固定金具14の湾曲した鉄筋保持部14aを辺部から突
出させるようにして(上記溝部10bに設けられた固定
金具14とはその凹凸が逆となるように)設け、相対し
た固定金具14の鉄筋保持部14aで縦方向の鉄筋17
と直交する横方向の鉄筋18を保持して、鉄筋18をP
C埋込みパネル10のコンクリート打設面の辺部に係止
することができるようになっている。なお、PC埋込み
パネル10の左右の相対する2辺側の縁部の固定金具1
4が設けられる位置には、図2(b)に示すように、係
止金具15が設けられており、固定金具14をボルトな
どによりPC埋込みパネル10の縁部に係止することが
できるようになっている。また、固定金具14はPC埋
込みパネル10の辺部に直接係止させるようにしてもよ
い。
【0013】縦方向の鉄筋17は、横方向の鉄筋18に
よってPC埋込みパネル10側に押し付けられて固定金
具14により保持されているが、各固定金具14に縦方
向の鉄筋17を保持させた状態で、各固定金具14に平
板を設けて鉄筋17をPC埋込みパネル10の辺部に係
止するようにしてもかまわない。また、PC埋込みパネ
ル10の縦方向の鉄筋17を保持している固定金具14
を設ける代わりに、PC埋込みパネル10の製作時に溝
部10bを鉄筋17を嵌合させるような形状の嵌合穴に
形成してもかまわない。PC埋込みパネル10のコンク
リート打設面に設けられた凹部10aは、PC埋込みパ
ネル10の重量を軽くすることができるとともに、その
深さを調節することによって鉄筋16のかぶり厚を調整
することができる。
【0014】PC埋込みパネル10の相対する側面の対
向する位置には、連結突起11と嵌合孔12が設けられ
て、複数のPC埋込みパネル10で埋込み堰板2を構築
する際に各PC埋込みパネル10が強く連結できるよう
になっている。なお、PC埋込みパネル10の形状は略
長方形状に限るものではなく、平面略H形状などに形成
することも可能である。また、PC埋込みパネル10
は、コンクリート、レジンコンクリート、FRP、GR
Cから選ばれた1種により形成することができ、あらか
じめ工場などで成形されて寸法精度の向上などが図られ
るようになっている。
【0015】埋込み堰板2から所定間隔を開けた基礎コ
ンクリート50上に相対して起立させられている化粧堰
板3は、コンクリート打設面とは反対側に、プランター
7を設置するプランター収容溝21を有し、コンクリー
ト打設面の埋込み堰板2と対向する面に、固定用部材と
して埋込み金具22が埋め込まれたプランター収容パネ
ル20を、上下,左右に連続配置させて断面略階段状に
形成されている。化粧堰板3のプランター収容溝21の
長手方向の両側には、側板(図示せず)が設けられてプ
ランター7がずれないようになっている。化粧堰板3の
下端は、基礎コンクリート50から突出させられている
連結鉄筋111に金具112により取り付けられて、コ
ンクリート打設用型枠の強度を向上させるようにしてい
る。なお、プランター収容溝21を有するプランター収
容パネル20を上下,左右に連続配置して化粧堰板3を
形成するほか、表面に化粧模様を施すとともに、裏面の
適宜位置に固定用部材として埋込み金具22が設けられ
た化粧パネルを用いて、プランター収容パネル20と化
粧パネルとを適宜混ぜ合わせて(例えば、プランター収
容パネル20を千鳥状に配置)上下,左右に連続配置さ
せて化粧パネル3を構築してもかまわない。
【0016】また、プランター収容パネル20のコンク
リート打設側の上端に設けられた保持孔20bと、保持
孔20bと相対する位置に設けられたPC埋込みパネル
10の保持孔10cとの間に支持部材8が架け渡されて
おり、プランター収容パネル20を積み重ねる際に上段
に積み重ねたプランター収容パネル20を支持するする
ことができるようになっている。支持部材8としては、
異形鉄筋,長方形のコンクリート板,木製の板材などを
用いることができる。なお、支持部材8は、上下位置に
配置されたプランター収容パネル20の下側のプランタ
ー収容パネル20の上部と、上側のプランター収容パネ
ル20の底面との間にステーを設けるようにしてプラン
ター収容パネル20を支持するようにしてもかまわな
い。また、プランター収容パネル20を連続配置させた
ときに、隣接配置されたプランター収容パネル20を、
例えば鋼板を略L字形や板状に形成した係止具で互いに
連結するようにして、各プランター収容パネル20を強
く一体化するようにしてもかまわない。
【0017】図3に示すように、化粧堰板3を形成して
いるプランター収容パネル20は、例えば、断面略L字
状に形成されたプレキャストコンクリート部材で、プラ
ンター収容溝21側の表面に化粧模様が施されていると
ともに、コンクリート打設面の埋込み堰板2と相対する
面に凹部20aを有しており、凹部20aの四隅付近と
中央付近とに、埋込み金具22が埋め込まれている。ま
た、プランター収容パネル20のコンクリート打設面の
上部の2ヶ所に、支持部材8の端部を差し込む保持孔2
0bが設けられている。プランター収容パネル20のコ
ンクリート打設側の上端面には連結突起23aが設けら
れ、プランター収容パネル20の底面の前側縁部に嵌合
孔23bが設けられているとともに、側面の対向する位
置に連結突起24aと嵌合孔24bが設けられており、
複数のプランター収容パネル20で断面略階段状の化粧
堰板3を構築する際にプランター収容パネル20が強く
連結できるようになっている。
【0018】プランター収容パネル20は、コンクリー
トで形成されるほか、レジンコンクリート,FRP,G
RC等により形成したり、上記コンクリート・レジンコ
ンクリート・FRP・GRCから選ばれた2種以上の材
料を積層させて形成することができ、あらかじめ工場な
どで成形されて寸法精度の向上などが図られるようにな
っている。なお、プランター収容パネル20は、断面略
L字状に限るものではなく、例えば図4に示すように、
断面略L字状のプランター収容溝21の長手方向の両縁
部に連結用の延長鍔56,57を設けた形状に形成して
もかまわない。
【0019】図5に示すように、プランター収容パネル
20の埋込み金具22は、2つの断面略コ字形金具を背
合わせに固定して断面略H字状に形成されており、一方
の鍔部22aの相対する位置に連結金具4の外端を係止
する係止穴26が開けられているとともに、他方の鍔部
22b側がプランター収容パネル20の凹部20aに埋
め込まれている。この埋込み金具22は、その係止穴2
6に連結金具4の外端を係止させるとともに、擁壁にコ
ンクリートが打設される際に埋込み金具22の周囲が打
設されたコンクリートで覆われて、打設されたコンクリ
ートとプランター収容パネル20を強く一体化させるこ
とができる。なお、埋込み金具22は、断面略H形状に
一体形成された金具を使用してもよく、その場合、一方
のフランジ部をプランター収容パネル20の凹部20a
に埋め込むとともに、他方のフランジ部に係止穴26を
開けるようにする。
【0020】埋込み堰板2と化粧堰板3との間の任意箇
所には、両者の間隔を保持するとともに、両者を連結状
態にしている連結金具4が設けられている。連結金具4
は、図6に示すように、その2本の連結棒4a,4bの
どちらか一方の外端が鉤形係止部5aに形成されている
とともに、他方の外端がネジ切りされたネジ部5bに形
成され、2本の連結棒4a,4bの内端側が断面略く字
形に曲げられた薄鋼板6の2つの長孔6aに挿入され、
薄鋼板6の弾性力により2本の連結棒4a,4bを圧着
させている。
【0021】連結金具4は、その一方の外端に設けられ
た鉤形係止部5aを、埋込み堰板2の各PC埋込みパネ
ル10を連結している格子状の鉄筋16に係止するとと
もに、他方の外端に設けられたネジ部5bの先端を、化
粧堰板3のプランター収容パネル20の埋込み金具22
の鍔部22aに開けられた係止穴26に差し込むととも
にネジ部5bの先端にナットをねじ込んで係止できるよ
うになっており、埋込み堰板2と化粧堰板3とを容易に
連結でき、擁壁の型枠構築にかかる時間を短縮すること
ができる。なお、連結金具4の両方の外端を鉤形に形成
して、連結金具4の鉤形の端部を埋込み金具22の係止
穴26に引っ掛けるように係止してもかまわない。ま
た、連結棒4a,4bの外端をねじ切りし、その端部を
軸方向に長い六角ジョイントの一方の開口部にねじ込む
とともに、長棒の基端に六角ジョイントにねじ込むネジ
部を有し、その先端に鉤形係止部やネジ部が設けられた
連結棒の基端側を前記六角ジョイントの他方の開口部に
ねじ込むようにして、連結棒4aや連結棒4bを伸長し
て長さ調節できるようにしてもよい。この場合、六角ジ
ョイントを回動させて長さを微調整できるようにするこ
とができる。
【0022】上記構成の埋込み堰板2と化粧堰板3およ
び連結金具4を用いて植栽可能な擁壁1を構築するとと
もに擁壁1に草木を植栽するには、擁壁の基礎コンクリ
ート50の地山の斜面側の基部に、各PC埋込みパネル
10を上下,左右に連続配置させるとともに連結部材1
3で連結した埋込み堰板2を起立させ、埋込み堰板2か
ら所定間隔を開けた相対する位置の基礎コンクリート5
0上に、複数のプランター収容パネル20を配置して、
埋込み堰板2の格子状の鉄筋16とプランター収容パネ
ル20の埋込み金具22との間の相対する位置の任意箇
所に、連結金具4の2本の連結棒4a,4bの外端を係
止して互いに連結する。このとき、連結金具4は、薄鋼
板6の両端部を掴んで薄鋼板6を略く字形に折り曲げ、
各連結棒4a,4bの圧着を緩めて2本の連結棒4a,
4bの間隔を調節し、鉤形係止部5aやネジ部5bを鉄
筋16や埋込み金具22に係止したところで薄鋼板6を
元に戻して連結棒4a,4bを圧着させて化粧堰板3と
埋込み堰板2を連結し、コンクリート打設時のコンクリ
ートの側圧に対抗する。
【0023】次に、プランター収容パネル20のコンク
リート打設側の上端に設けられた保持孔20bと、PC
埋込みパネル10に設けられた保持孔10cとの間に支
持部材8を架け渡し、1段目のプランター収容パネル2
0の上にプランター収容パネル20を積み重ねて支持部
材8で上方のプランター収容パネル20を支持させ、積
み重ねたプランター収容パネル20と埋込み堰板2との
間を連結金具4で連結するようにする。上記のようにし
て、所定段数のプランター収容パネル20を積み重ねて
化粧堰板3を構築したところで、化粧堰板3と埋込み堰
板2の間にコンクリートを打設して植栽可能な擁壁1が
完成する。
【0024】なお、植栽可能な擁壁1は、プランター収
容パネル20を1段もしくは複数段配置するごとにコン
クリートを打設したり、プランター収容パネル20とP
C埋込みパネル10とを1段もしくは複数段設置するご
とにコンクリート打設したりして、段毎に締め固めなが
ら構築してもかまわない。特に、1段毎に締め固めなが
ら構築した場合は、打設したコンクリートの上にプラン
ター収容パネル20を配置しながら施工でき、プランタ
ー収容パネル20を支持している支持部材8を設けずに
施工することができる。
【0025】植栽可能な擁壁1の表面のプランター収容
溝21には、任意の場所であらかじめ草木を植栽して、
草木が根付いているプランター7を配置して擁壁1の緑
化を図ることができる。プランター7に植栽された草木
が枯れた場合や草木を変更したい場合には、該当するプ
ランター7をプランター収容溝21から撤去して、新た
に草木を植栽したプランターを配置することができる。
【0026】次に、本発明の第2の実施の形態を図7〜
図18により説明する。本実施の形態は、網目開口がコ
ンクリートの流出防止形状である長方形状の金網で構成
された埋込み堰板と、プランター収容溝を有するプラン
ター収容パネルおよび表面に化粧模様が施された化粧パ
ネルを適宜組み合わせてプランター収容パネルが千鳥状
に配置された化粧堰板とでコンクリート打設用の型枠が
構築されており、擁壁内に、擁壁の背面に溜まった雨水
などを排水する水抜きパイプが設けられ、水抜きパイプ
の任意位置が化粧パネルの表面に設けられた給水口に接
続された植栽可能な擁壁である。
【0027】図7に示すように、切土や盛土などをして
設けられた地山の斜面に構築されるコンクリート製の植
栽可能な擁壁を施工するコンクリート打設用の型枠B
は、擁壁の基礎コンクリート50の地山の斜面側の基部
に埋込み堰板62が起立させられているとともに、埋込
み堰板62から所定間隔離した相対する位置の基礎コン
クリート50上に、その表面の適宜位置にプランター収
容溝81を有する化粧堰板63が起立させられており、
埋込み堰板62と化粧堰板63とが連結金具64で連結
されて両堰板が連結されているとともに、両堰板の間隔
が所定間隔に保持されている。ところで、基礎コンクリ
ート50と擁壁とを同時に施工するときは、両堰板を基
礎コンクリート50用の鉄筋50aに固定するようにす
る。
【0028】また、埋込み堰板62の複数箇所に設けら
れている排水孔91に排水パイプ92の後端が接続さ
れ、排水パイプ92の前端に、施工される擁壁内に上下
方向に配置された補強パイプ93が連結されて水抜きパ
イプ90が構成されているとともに、水抜きパイプ90
の任意位置が化粧堰板63の表面のプランター収容溝8
1付近に設けられた給水口89にパイプ69を介して接
続されている。なお、型枠Bにコンクリートを打設し、
コンクリートの養生後、化粧堰板63のプランター収容
溝81内に、草木などが植栽されたプランター67が配
置され、擁壁の背面に溜まった雨水などを化粧堰板63
のプランター収容溝81に設けられたプランター67に
給水できるようになっている。プランター67は、上記
第1の実施の形態で使用したものを用いることができ
る。ところで、排水パイプ92や補強パイプ93を用い
ずに、埋込み堰板62の各排水孔91と化粧堰板63の
各給水口89とのそれぞれの間に1本のパイプを接続す
るようにして、擁壁の背面に溜まった雨水などをプラン
ター収容溝81に設けられたプランター67に給水でき
るようにもかまわない。
【0029】斜面側に設けられた埋込み堰板62は、図
8、図9に示すように、網目開口がコンクリートの流出
防止形状である長方形状の金網71からなる金網埋込み
パネル70が上下,左右に適数枚配置され、各金網埋込
みパネル70に連結部材として格子状鉄筋75を係止さ
せて、各金網パネル70を連結させて構成されている。
金網71は、その周縁部に凹溝71bが設けられている
とともに、その平面部に格子状に凹溝71bが設けられ
ており、各金網71の周縁部の凹溝71bを互いに重ね
合わせて配置されている。また、金網71の四隅は切欠
きが設けられており、後記する格子状鉄筋75の横筋7
5a,縦筋75bの交差部分が、金網71の四隅に配置
できるようになっている。また、埋込み堰板62の金網
部分の複数箇所には、適宜間隔で排水孔91が設けられ
ており擁壁の背面に溜まった雨水などを水抜きパイプ9
0やパイプ69を介して擁壁の前面下部の給水口89へ
排水することができるようになっている。なお、各金網
パネル70を連結している連結部材は、格子状鉄筋に限
るものではない。
【0030】また、図10(a)に示すように、最下段
の金網埋込みパネル70の下端から突出させられている
格子状鉄筋75の各縦筋75bの下端を、擁壁の基礎コ
ンクリート50の地山の斜面側の基部の鉄筋50aに溶
接などにより固定して、埋込み金網パネル70を上下,
左右に連続配置させて形成した埋込み堰板62が基礎コ
ンクリート50の基端側に起立させられている。このと
き、図8に示すように、金網埋込みパネル70の金網7
1の凹溝71bの凹部が外側を向くように(凹部71b
に嵌合する格子状鉄筋75が斜面側になるように)金網
埋込みパネル70を連続配置して格子状鉄筋75で連結
することにより埋込み堰板62が基礎コンクリート50
の上に起立させられる。なお、最下段の金網埋込みパネ
ル70に嵌合されている格子状鉄筋75は、縦筋75b
が下方に延長されているとともに、横筋75aが1本多
く設けられており、金網埋込みパネル70との嵌合を強
くしている。
【0031】さらに、図10(b)に示すように、最下
段の金網埋込みパネル70の凹部71bに嵌合される連
結鉄筋51を基礎コンクリート50の地山の斜面側の基
部に設けるようにして、連結鉄筋51を最下段の金網埋
込みパネル70の下方の凹部71bに嵌合して金網埋込
みパネル70を基礎コンクリート50上に起立させるよ
うにしてもよい。この場合、連結鉄筋51の縦筋51b
の下端が基礎コンクリートの地山の斜面側の鉄筋50a
に溶接などにより固着されて基礎コンクリート50の鉄
筋50aから起立させられるとともに、縦筋51aの上
端に略山形状の湾曲部が突部を外側に向けて設けられ、
その湾曲部の凹部に横筋51aを係止して埋込みパネル
70の凹部71bに嵌合される係止部が構成される。な
お、連結鉄筋51には、異形鉄筋を用いることができ
る。
【0032】上記金網71は、図11(a)、(b)に
示すように、金属板に横方向に切り込みが平行に、かつ
一段ごとに1ピッチずらして多数設けられ、これを縦方
向に引伸ばすことにより各切込みが開かれた網目開口7
1aとして多数形成されている。また、この網目開口7
1aは、上下の切込み間が同方向に約45°傾斜した傾
斜部72に形成されている。これは、図11(c)に示
すように、金網71に上記切込みを入れる際に、固定刃
と、内側が角形に突出して矢印方向に移動する移動刃と
が使用され、そのため切込みの内側が折り曲げられ、そ
の後に前記のように引伸ばされて、傾斜部72が折り曲
げ部73を有する断面く字形になるように形成されるか
らである。
【0033】かかる金網71を金網埋込みパネル70金
網埋込みパネル70に用いる際には、上記傾斜部72が
金網埋込みパネル70の外側を向くように(使用状態に
おいて地山の斜面側を向くように)取り付けることによ
り、コンクリートが上記網目開口71aから流出しない
ようにでき、打設されたコンクリートと金網11とを強
く一体化させることができる。また、金網71に設けら
れる凹溝71bは、その凹部が地山の斜面側を向くよう
に設けられる。そして、金網埋込みパネル70の金網7
1の凹溝71bに嵌合できるように、横筋75aと縦筋
75bを格子状に組み合わせて成形した格子状鉄筋75
が、複数枚の金網埋込みパネル70に掛かるような位置
に配置され、格子状の凹溝71bに格子状鉄筋75を嵌
合させて各金網埋込みパネル70を連結している。
【0034】図12に示すように、金網71の凹溝71
bに嵌合される格子状鉄筋75は、例えば、異形鉄筋を
用いた3本の横筋75aと3本の縦筋75bとを格子状
に組み合わせたもので、金網71の凹溝71bの格子の
幅に合うように各横筋75a,縦筋75bの間隔が調整
されている。格子状鉄筋75は、横筋75aと縦筋75
bの両者が格子状の凹溝71bに嵌合できるように、横
筋75aと縦筋75bとの交差部分において縦筋75b
が同一方向に略山形状に湾曲されており、縦筋75bの
湾曲部分の各凹部内に横筋75aが係止されて横筋75
aと縦筋75bとの面位置が合うようになっている。
【0035】本実施の形態では、金網埋込みパネル70
の直交する2辺から格子状鉄筋75の端部が突出するよ
うに格子状の升目をずらすとともに、縦筋75bの略山
形状の突出部分を外側にして、格子状鉄筋75を金網埋
込みパネル70の凹溝71bに嵌合するようにしてい
る。このようにして、格子状鉄筋75の突出部分を隣接
する金網埋込みパネル70の凹溝71bに嵌合させ、嵌
合した格子状鉄筋75に隣接するようにして、格子状の
升目をずらしながら格子状鉄筋75を金網埋込みパネル
70に嵌合していくことにより上下,左右に適数枚の格
子状鉄筋75が連続配置され、上下,左右に適数枚配置
されている各金網埋込みパネル70を連結することがで
きる。また、連続配置させた格子状鉄筋75の各横筋7
5aの相対する端部と各縦筋75bの相対する端部と
に、断面半円形状の筒状部材の長手方向の縁端部に鍔を
設けた連結具76が嵌合されて横筋75a同士と縦筋7
5b同士を継ぎ合わせている。なお、鍔に孔を設けて、
その孔に針金などを通して金網71に係止し、格子状鉄
筋75が金網71から外れないようにしてもよい。
【0036】なお、埋込みパネルは長方形状のほか、平
面略H形状に形成して、その周縁部と平面部とに格子状
に凹溝を設けるようにして埋込みパネルを構成し、その
H型の凹部と突部を互いに組み合わせて埋込みパネルを
連続配置させ埋込み堰板を構成するようにしてもよく、
この場合、組み立てた状態において各埋込みパネルがよ
り強く連結するようになる。また、格子状の凹溝を設け
た枠組みを成形し、その枠組みに上記金網を張るように
して、埋込みパネルを構成してもよい。また、埋込み堰
板は、上記第1の実施の形態のPC埋込みパネルを用い
て、PC埋込みパネルを上下,左右に連続配置して格子
状の鉄筋で連結するようにして形成してもかまないし、
図13に示すように、コンクリート打設面に凹部78a
を有する略長方形状のPC板の凹部78aの四隅付近と
中央付近とに、固定用部材として上記第1の実施の形態
のプランター収容パネル20に用いられた埋込み金具2
2と同じ形状の埋込み金具79を埋め込んだPC埋込み
パネル78を上下,左右に連続配置して形成してもかま
わない。PC埋込みパネル78は、その側面の対向する
位置に連結突起78bと連結孔78cを有しており、P
C埋込みパネル78を連続配置させる際にそれぞれが強
く連結できるようになっているとともに、適宜位置に排
水パイプ92が接続される排水孔78dを有している。
【0037】図7(b)に示すように、埋込み堰板62
から所定間隔を開けた基礎コンクリート50上に相対し
て起立させられているプランター収容溝81を有する化
粧堰板63は、コンクリート打設面とは反対側に、プラ
ンター67を設置するプランター収容溝81を有すると
ともに、コンクリート打設面の埋込み堰板62と対向す
る面に、固定用部材として埋込み金具82が埋め込まれ
たプランター収容パネル80と、表面に化粧模様が施さ
れ背面に固定部材として埋込み金具82が取り付けられ
た化粧パネル100とが、プランター収容パネル80が
千鳥状に配置されるように、上下,左右に連続配置され
て形成されている。また、化粧堰板63の各プランター
収容パネル80には、そのプランター収容溝81の上部
に給水口89が開けられており、水抜きパイプ90の任
意位置に接続されたパイプ69の端部が接続できるよう
になっている。
【0038】図14に示すように、プランター収容パネ
ル80は、例えば、略長方形状のPC板の中程に断面略
L字状でプランターを略水平に配置するプランター収容
溝81が設けられたプレキャストコンクリート部材で、
表面に凹凸模様などの化粧が施されているとともに、プ
ランター収容溝81の背面のコンクリート打設面の埋込
み堰板62と相対する面に凹部80aを有しており、凹
部80aの四隅付近に、埋込み金具82が埋め込まれて
いる。埋込み金具82は、凹部80aから突出している
鍔部82aに2つの係止穴83を有しており、連結金具
64の端部を係止できるようになっている。プランター
収容パネル80の側面の相対する位置には、連結突起8
4と嵌合孔85が設けられて、複数のプランター収容パ
ネル80と化粧パネル100とで化粧堰板63を構築す
る際にそれぞれが強く連結できるようになっている。
【0039】図15に示すように、化粧パネル100
は、例えば、表面に凹凸模様などの化粧を施した略長方
形状のPC化粧板で、背面の凹部100aの四隅付近と
中央付近とに埋込み金具82が埋め込まれているととも
に、相対する側面の対向する位置に連結突起100bと
嵌合孔100cが設けられて、複数のプランター収容パ
ネル80と化粧パネル100で化粧堰板63を構築する
際にそれぞれが強く連結できるようになっている。ま
た、化粧パネル100のコンクリート打設側の上端には
保持孔100dが設けられており、保持孔100dに対
向する位置の金網埋込みパネル70を連結している格子
状鉄筋75との間に支持部材68を架け渡して支持部材
68で上方のプランター収容パネル80を支持させるこ
とができるようになっている。支持部材68は、鉄筋な
どを使用することができ、格子状鉄筋75側が鉤形に形
成されて格子状鉄筋75を係止できるようになってい
る。なお、図16に示すように、隣接配置されたプラン
ター収容パネル80や化粧パネル100の連結部分の相
対する位置に継手98を設け、相対する継手98で短め
に形成された鉄筋99を係止して、隣接配置されたプラ
ンター収容パネル80,化粧パネル100を連結するよ
うにしてもかまわない。継手98としては、上記第1の
実施の形態のPC埋込みパネル10に使用されている固
定金具14を用いることができる。
【0040】プランター収容パネル80と化粧パネル1
00は、コンクリートで形成されるほか、レジンコンク
リート,FRP,GRC等により形成したり、上記コン
クリート・レジンコンクリート・FRP・GRCから選
ばれた2種以上の材料を積層させて形成することがで
き、あらかじめ工場などで成形されて寸法精度の向上な
どが図られるようになっている。なお、プランター収容
パネル80や化粧パネル100は、平面略H形状に形成
することも可能である。また、プランター収容パネル8
0と化粧パネル100の埋込み金具82は、上記第1の
実施の形態のプランター収容パネル20に用いられた埋
込み金具22と同じ形状のものが用いられており、断面
略H字状の一方の鍔部82aの相対する位置に連結金具
64の外端を係止する係止穴83が開けられているとと
もに、他方の鍔部がプランター収容パネル80と化粧堰
板100の凹部80a,100aに埋め込まれている。
この埋込み金具82は、その係止穴83に連結金具64
の外端を係止させるとともに、擁壁にコンクリートが打
設される際に埋込み金具82の周囲が打設されたコンク
リートで覆われて、打設されたコンクリートとプランタ
ー収容パネル80を強く一体化させることができる。
【0041】埋込み堰板62と化粧堰板63との間の任
意箇所には、第1の実施の形態と同様に、連結金具64
が設けられて両者を連結している。連結金具64は、2
本の連結棒64a,64bのどちらか一方の外端が鉤形
係止部に形成されて、埋込み堰板62の各金網埋込みパ
ネル70を連結している格子状鉄筋75を係止するとと
もに、他方の外端がネジ切りされたネジ部に形成され
て、プランター収容パネル80の埋込み金具82を係止
するようになっており、2本の連結棒64a,64bの
内端側が断面略く字形に曲げられた薄鋼板66に設けら
れている2つの長孔に挿入され、薄鋼板66の弾性力に
より2本の連結棒64a,64bを圧着させることがで
きる。
【0042】コンクリート打設用の型枠B内に配置され
る前記の水抜きパイプ90は、埋込み堰板62の各排水
溝91に接続されて埋込み堰板62から擁壁の厚さ方向
の中央部に向かう排水パイプ92と、格子状に形成され
るとともに排水パイプ92からの排水を擁壁の上部から
下部へ導く補強パイプ93とからなり、各排水パイプ9
2の後端が継手94を介して格子状の補強パイプ93の
各交差部分に連結され、排水パイプ92と補強パイプ9
3は連通状態にされて、擁壁の背面側の排水が排水孔9
1から排水パイプ92を通って補強パイプ93に流入さ
れるようになっている。なお、排水パイプ92を前記の
ように配置して固定するためには、針金などにより埋込
み堰板62の金網71に保持させるようにしてもよい
し、排水パイプ92の後端の外周にフランジ部を設け、
フランジ部を金網71に係止させるようにしてもよい。
また各排水パイプ92の埋込み堰板62側の端部内に
は、図示を省略したが、それぞれフィルターを設け、擁
壁の背面側の土砂がパイプ内に流入しないようにしてい
る。また、水抜きパイプ90の格子状の補強パイプ93
の適宜位置数カ所がそれぞれ継手94を介してパイプ6
9の後端に連結されて、両パイプ92,93は互いに連
通され、パイプ69の前端が化粧堰板63に設けられた
給水口89に連結されて、擁壁の背面に溜まった雨水な
どを給水口89に導くことができるようになっている。
排水パイプ92、パイプ69は共に前下がりに傾斜して
配置されている。
【0043】格子状の補強パイプ93は、例えば図17
に示すように、各補強パイプ93aが交差する位置に1
つの端面が閉鎖された略円筒状に形成された継手94が
設けられており、継手94に対して各補強パイプ93a
の一端が角度調整可能に連結されており、各継手94の
埋込み堰板62側に排水パイプ92の後端が角度調整可
能に連結されているとともに、補強パイプ93の適宜位
置の継手94の化粧堰板63側にパイプ69の後端が角
度調整可能に連結されている。なお、パイプ69が連結
された継手94は、その継手94に集まった雨水などが
パイプ69に効率よく流れるように、パイプ69が接続
された継手94とその継手94の下部に接続されている
補強パイプ93aとの間にストッパーが設けられてい
る。また、パイプ69が接続された継手94には、その
継手94の下部に補強パイプ93aを接続しないように
することも可能である。
【0044】上記では複数の補強パイプ93aを継手9
4を介して1区画が菱形の格子状に連結したが、必ずし
も同形状の格子状にしないで、各補強パイプ93の適宜
位置を互いに継手を介して連結した構成にしてもよく、
また、排水パイプ92とパイプ69を継手を介すること
なく単一の補強パイプ93の両端に連結したり、排水パ
イプ92と単一の補強パイプ93とパイプ69を1つの
パイプで構成することも可能である。補強パイプ93の
上下端に排水パイプ92とパイプ69を連結した状態で
は、それ自身で所定位置に組立てた埋込み堰板62と化
粧堰板63の間に起立させ、あるいは針金などで固定さ
せられるので、そのままコンクリート打設してそれら排
水パイプ92,パイプ69や補強パイプ93をコンクリ
ート内に埋設させることができる。なお、排水パイプ9
2とパイプ69は、擁壁を構成するコンクリート内に埋
め込まれることにより、それらがコンクリートの補強鉄
筋として機能するようになっている。また、排水パイプ
92,パイプ69,補強パイプ93及び継手94は、錆
びにくい金属(例えば一般構造用炭素鋼鋼管、配管用炭
素鋼鋼管)、又は合成樹脂(例えば硬質塩化ビニール、
高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性樹
脂)で作製され、コンクリート内で腐食に対する耐久性
があるようにした。なお排水パイプ92,パイプ69や
補強パイプ93を金属で作成する場合は、鋳型工法や引
き抜き工法により製造し、それらを合成樹脂で作成する
場合は、射出成型工法、ブロー成型工法や異型押し出し
工法により製造する。
【0045】上記構成の埋込み堰板62,化粧堰板63
や連結金具64を使用して植栽可能な擁壁60を構築す
るとともに擁壁60に草木を植栽するには、擁壁の基礎
コンクリート50の地山の斜面側の基部に、埋込み金網
パネル70を上下,左右に連続配置させるとともに、格
子状鉄筋75で各金網埋込みパネル70を連結した埋込
み堰板62を起立させる。そして、埋込み堰板62から
所定間隔を開けた相対する位置の基礎コンクリート50
上に、プランター収容パネル80と化粧パネル100を
交互に配置し、埋込み堰板62の格子状鉄筋75とプラ
ンター収容パネル80,化粧パネル100の埋込み金具
82との間の相対する位置の任意箇所に、連結金具64
の2本の連結棒64a,64bの外端を係止して互いに
連結するとともに、化粧パネル100の保持孔100d
と保持孔100dに対向する位置の格子状鉄筋75とに
支持部材68を架け渡す。このとき、連結金具64は、
上記第1の実施の形態と同様に、薄鋼板66で各連結棒
64a,64bを圧着させて化粧堰板63と埋込み堰板
62を連結してコンクリート打設時のコンクリートの側
圧に対抗する。なお、埋込み堰板62の各排水溝91に
排水パイプ92を接続し、各排水パイプ92を、格子状
に連通連結された補強パイプ93に接続して水抜きパイ
プ90を組み立て、水抜きパイプ90の下端の任意位置
とプランター収容パネル80の給水口89とをパイプ6
9で連結して、擁壁60の背面に溜まった雨水などをプ
ランター収容パネル80のプランター67に給水できる
ようにする。
【0046】次に、1段目のプランター収容パネル80
の上に化粧パネル100を化粧パネル100の上にプラ
ンター収容パネル80を設置して、プランター収容パネ
ル80が千鳥状に配置されるようにしてプランター収容
パネル80,化粧パネル100を積み重ね、積み重ねた
プランター収容パネル80,化粧パネル100と埋込み
堰板2との間を連結金具64で連結し、化粧パネル10
0と格子状鉄筋75間に支持部材68を架け渡するよう
にする。このとき、上段のプランター収容パネル80
は、化粧パネル100の保持孔100dと、保持孔10
0dに対向する位置の格子状鉄筋75との間に架け渡さ
れた支持部材68で支持される。また、水抜きパイプ9
0の任意位置とプランター収容パネル80の給水口89
とをパイプ69で連結する。上記のようにして、所定段
数になるまでプランター収容パネル80,化粧パネル1
00を積み重ねて、プランター収容パネル80が千鳥状
に配置された化粧堰板63を構築したところで、化粧堰
板63と埋込み堰板62の間にコンクリートを打設して
養生を行い植栽可能な擁壁60が完成する。
【0047】なお、植栽可能な擁壁60は、プランター
収容パネル80,化粧パネル100を1段もしくは複数
段配置するごとにコンクリートを打設したり、プランタ
ー収容パネル80,化粧パネル100と金網埋込みパネ
ル70とを1段もしくは複数段設置するごとにコンクリ
ート打設したりして、段毎に締め固めながら構築しても
かまわない。特に、1段毎に締め固めながら構築した場
合は、打設したコンクリートの上にプランター収容パネ
ル80,化粧パネル100を配置しながら施工でき、プ
ランター収容パネル80を支持している支持部材68を
設けずに施工することができる。
【0048】植栽可能な擁壁60の表面に千鳥状に配置
されたプランター収容溝81には、任意の場所であらか
じめ草木を植栽して、草木が根付いているプランター6
7を配置して擁壁60の緑化を図ることができる。プラ
ンター67に植栽された草木が枯れた場合や草木を変更
したい場合には、該当するプランター67をプランター
収容溝81から撤去して、新たに草木を植栽したプラン
ターを配置することができる。また、プランター67に
は、水抜きパイプ90,パイプ69を介してプランター
収容パネル80の給水口89から、擁壁の背面に溜まっ
た雨水などを給水することができる。なお、第2の実施
の形態の金網埋込みパネル70を用いた埋込み堰板62
は、第1の実施の形態の埋込み堰板として利用すること
も可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明の擁壁の植栽方法と植栽可能な擁
壁は、埋込み堰板と、表面にプランター収容溝を有する
化粧堰板とを所定間隔で相対させ、両者の間を連結金具
で連結したコンクリート打設用型枠にコンクリートを打
設して構築した擁壁の化粧堰板の表面のプランター収容
溝に草木が植栽されたプランターを交換可能に配置して
いるので、擁壁の構築後の草木の植栽を迅速に行なって
施工期間を短縮することができ、プランターを適宜期間
で交換して草木の育成を常に良好に保つことがで、また
周囲の景観を定期的に変化させることもできるととも
に、その際の草木の交換を迅速に行なうことができる。
また、擁壁の構築中にプランターに植栽することができ
るので、確実に根付いたものを配置することができる。
【0050】また、埋込み堰板と化粧堰板とを連結金具
で連結したコンクリート打設用型枠にコンクリートを打
設し、コンクリートの養生を行なうだけで表面にプラン
ター収容溝を有する擁壁が完成するので、プランター収
容溝を有する擁壁の構築に要する工事期間の短縮や省力
化を図ることができ、組み立てに熟練を要することなく
植栽可能な擁壁の型枠を構築することができる。この植
栽可能な擁壁は、表面のプランター収容溝に草木が植栽
されたプランターを配置するだけで、容易に擁壁の緑化
を行なうことができる。
【0051】埋込み堰板と化粧堰板とは、上下,左右に
連続配置したPC埋込みパネル,金網埋込みパネルやプ
ランター収容パネル,化粧パネルを連結して強い堰板と
しているし、両堰板は、それらの間に打設したコンクリ
ートと一体化して擁壁の構造躯体となるので、従来の擁
壁よりも強いものになるほか、コンクリート硬化後の型
枠解体作業が不要なので、作業工程が少なくなる。ま
た、木製の型枠を使用しないので、天然資源の保護に役
立つものであり、型枠の解体作業が行なわれずそれに伴
う廃材が出ないので、廃棄物処理に要するコストがかか
らないし、廃棄物減少にも役立つものとなる。
【0052】プランター収容パネルと化粧パネルは、コ
ンクリート、レジンコンクリート、FRP、GRCから
選ばれた1種により一層に形成されたパネルや、上記の
中から2種以上の材料を用いて多層に形成したパネルを
使用することができるので、いろいろな施工現場にあっ
たパネルを選択でき、擁壁表面の強度の向上や美観の向
上を図ることができる。また、PC埋込みパネルを、コ
ンクリート、レジンコンクリート、FRP、GRCから
選ばれた1種により形成した場合は、強度の高い埋込み
堰板を得ることができるとともに、施工現場にあったパ
ネルを選択することができ、金網埋込みパネルの網目開
口がコンクリートの流出防止形状である金網は、その網
目開口の傾斜部に打設されたコンクリートが入り込ん
で、金網とコンクリートが強く一体化され、擁壁の構造
躯体となる。
【0053】さらに、プランター収容溝に設けられるプ
ランターを、発泡性樹脂で形成して、擁壁のコンクリー
トに蓄積される熱を遮断してプランター内部の土が乾燥
しにくくしたり、擁壁の背面に溜まった雨水などを排水
する水抜きパイプの任意位置と、化粧堰板の表面のプラ
ンター収容溝付近に設けられた給水口とをパイプを介し
て接続して、化粧堰板のプランター収容溝に設けられた
プランターに給水できるようにした場合は、水やりなど
のメンテナンスが容易で植栽に良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す一部断面説明図であ
る。
【図2】PC埋込みパネルの斜視図(a)と、係止金具
の正面図(b)である。
【図3】プランター収容パネルの正面図(a)と、背面
図(b)と、側面図(c)である。
【図4】プランター収容パネルに延長鍔を設けた場合を
示す斜視図である。
【図5】埋込み金具の取付部分の拡大説明図である。
【図6】連結金具の平面図(a)と、正面図(b)であ
る。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す一部断面側面
説明図(a)と、正面説明図(b)である。
【図8】埋込み堰板の形成状況を示す正面説明図であ
る。
【図9】埋込みパネルの平面図(a)と、側面図(b)
である。
【図10】埋込みパネルを基礎コンクリートに起立させ
たときの状況を示す断面説明図(a)と、基礎コンクリ
ートに連結鉄筋を起立させたときの状況を示す断面説明
図(b)である。
【図11】金網の平面説明図(a)と、断面説明図
(b)。金網の網目開口を形成する状況を示す部分説明
図(c)である。
【図12】格子状鉄筋の平面図(a)と、側面図(b)
である。
【図13】埋込み金具を有するPC埋込みパネルの斜視
図である。
【図14】プランター収容パネルの正面図(a)と、背
面図(b)と、側面図(c)である。
【図15】背面に埋込み金具が設けられた化粧パネルの
斜視図である。
【図16】プランター収容パネルと化粧パネルの連結部
分の拡大説明図である。
【図17】格子状に連結された補強パイプの正面図であ
る。
【符号の説明】
1 擁壁 2 埋込み堰板 3 化粧堰板 4 連結金具 7 プランター 10 PC埋込みパネル 13 連結部材 20 プランター収容パネル 21 プランター収容溝 50 基礎コンクリート 60 擁壁 62 埋込み堰板 63 化粧堰板 64 連結金具 70 金網埋込みパネル 80 プランター収容パネル 81 プランター収容溝 90 水抜きパイプ 100 化粧パネル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土砂の崩壊防止用に地山の斜面等に沿っ
    て構築されたコンクリート製の擁壁の植栽方法であっ
    て、 埋込みパネルを上下,左右に連続配置させた埋込み堰板
    と、表面に化粧模様を有するとともに適宜位置にプラン
    ター収容溝を有するプランター収容パネルを上下,左右
    に連続配置させるかもしくは、前記プランター収容パネ
    ルと表面に化粧模様を有する化粧パネルとを適宜上下,
    左右に連続配置させた化粧堰板とを所定間隔で相対させ
    るとともに、化粧堰板と埋込み堰板との間を連結金具で
    連結し、化粧堰板と埋込み堰板との間にコンクリートを
    打設して化粧堰板と埋込み堰板とを埋め殺しにした擁壁
    を構築し、擁壁の化粧堰板の表面に設けられたプランタ
    ー収容溝に草木が植栽されたプランターを交換可能に配
    置して、プランターを適宜期間で交換して擁壁に植栽で
    きることを特徴とする擁壁の植栽方法。
  2. 【請求項2】 土砂の崩壊防止用に地山の斜面等に沿っ
    て構築されたコンクリート製の擁壁であって、 プレキャストコンクリート埋込みパネル(以下PC埋込
    みパネルとする)が上下,左右に連続配置されて連結部
    材で連結された埋込み堰板と、 表面に化粧模様とプランター収容溝が設けられるととも
    に背面に固定部材が取り付けられたプランター収容パネ
    ルが上下,左右に連続配置されるかもしくは、前記プラ
    ンター収容パネルと表面に化粧模様が施され背面に固定
    部材が取り付けられた化粧パネルとが適宜上下,左右に
    連続配置された化粧堰板とが所定間隔で相対させられて
    いるとともに、化粧堰板と埋込み堰板との間が連結金具
    で連結され、化粧堰板と埋込み堰板との間にコンクリー
    トが打設されて両者が埋め殺しにされて一体となってい
    るとともに、擁壁の化粧堰板の表面に設けられたプラン
    ター収容溝に草木を植栽したプランターが交換可能に配
    置されていることを特徴とする植栽可能な擁壁。
  3. 【請求項3】 土砂の崩壊防止用に地山の斜面等に沿っ
    て構築されたコンクリート製の擁壁であって、 網目開口がコンクリートの流出防止形状である金網から
    なる金網埋込みパネルが上下,左右に連続配置されて連
    結部材で連結された埋込み堰板と、 表面に化粧模様とプランター収容溝が設けられるととも
    に背面に固定部材が取り付けられたプランター収容パネ
    ルが上下,左右に連続配置されるかもしくは、前記プラ
    ンター収容パネルと表面に化粧模様が施され背面に固定
    部材が取り付けられた化粧パネルとが適宜上下,左右に
    連続配置された化粧堰板とが所定間隔で相対させられて
    いるとともに、化粧堰板と埋込み堰板との間が連結金具
    で連結され、化粧堰板と埋込み堰板との間にコンクリー
    トが打設されて両者が埋め殺しにされて一体となってい
    るとともに、擁壁の化粧堰板の表面に設けられたプラン
    ター収容溝に草木を植栽したプランターが交換可能に配
    置されていることを特徴とする植栽可能な擁壁。
  4. 【請求項4】 プランター収容パネルと化粧パネルは、
    コンクリート、レジンコンクリート、繊維強化プラスチ
    ック(以下FRPとする)、ガラス繊維補強セメント
    (以下GRCとする)から選ばれた1種より一層に若し
    くは2種以上より二層以上に形成されている請求項2ま
    たは3に記載の植栽可能な擁壁。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のPC埋込みパネルは、
    コンクリート、レジンコンクリート、FRP、GRCか
    ら選ばれた1種より略長方形に形成され、PC埋込みパ
    ネルの上下2辺側と、左右2辺側とにそれぞれ鉄筋固定
    用部材がその凹凸が逆となる関係に設けられている植栽
    可能な擁壁。
  6. 【請求項6】 プランター収容溝に設けられるプランタ
    ーが、発泡性樹脂で形成されている請求項2または3に
    記載の植栽可能な擁壁。
  7. 【請求項7】 埋込み堰板の背面の複数箇所に設けられ
    た排水孔に接続される水抜きパイプが擁壁内に上下方向
    に配置され、化粧堰板の表面のプランター収容溝付近に
    給水口が設けられ、水抜きパイプの任意位置と、化粧堰
    板の表面のプランター収容溝付近に設けられた給水口と
    がパイプを介して接続されて、擁壁の背面に溜まった雨
    水などを化粧堰板のプランター収容溝に設けられたプラ
    ンターに給水できることを特徴とする請求項2または3
    に記載の植栽可能な擁壁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127404A (ja) * 2007-11-28 2009-06-11 Aso Foam Crete Co Ltd 残存型枠及びこれを用いた軽量盛土構造
JP2014015716A (ja) * 2012-07-05 2014-01-30 Taisei Corp 山留壁の構築方法
CN109162295A (zh) * 2018-11-02 2019-01-08 浙江省工程物探勘察院 一种现浇钢筋混凝土重力式挡土墙结构及其施工方法

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