JP2001342632A - 組立柵工 - Google Patents

組立柵工

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JP2001342632A JP2001016736A JP2001016736A JP2001342632A JP 2001342632 A JP2001342632 A JP 2001342632A JP 2001016736 A JP2001016736 A JP 2001016736A JP 2001016736 A JP2001016736 A JP 2001016736A JP 2001342632 A JP2001342632 A JP 2001342632A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 景観向上や環境緑化の観点に立ち、水路や擁
壁等の壁面を施工する組立柵工について、植栽による景
観向上や環境緑化を図ることができるようにした組立柵
工技術の提供。 【解決手段】 水路Wや擁壁等の壁面を施工する組立柵
工である。下側部分を地中に埋設する状態に立設される
複数本の杭体1と、この各杭体の上側部分に取り付けら
れる板架け部材2と、この板架け部材の間に上下複数段
に横架されて背面土Bを支える土留板3とを備えてい
る。土留板を、その上縁側が壁面の前面側に傾斜する状
態に横架させることにより、土留板の内面側に上面が開
放した植生棚部Pを形成し、この植生棚部内に植生土Q
を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、杭体又はU字状枠
体と、土留板を用いて水路や擁壁等の壁面を施工する組
立柵工技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、水路や擁壁等の壁面を施
工する組立柵工は、複数本の杭体を、一定間隔で地中に
埋設して立設し、この各杭体の中程背面部に突設された
突出部に土留板の下端部を支持する状態で、土留板を隣
り合う杭体間において杭体の上側部分の間に上下複数段
に横架することにより背面土を支えるように施工され
る。又、水路の壁面を施工する組立柵工は、底面枠部の
両端に支柱枠部が立設されている複数本のU字状枠体
を、水路の内面に沿って一定間隔で設置し、両支柱枠部
の背面両側に形成された切欠部の下端段差部で土留板の
下端部を支持する状態で、土留板を隣り合う支柱枠部の
間に上下複数段に横架することにより背面土を支えるよ
うに施工される。前者の杭体又は後者のU字状枠体のい
ずれを用いた場合も、土留板は上下方向に積み重ねる状
態に架設されることから、施工後の壁面は単なる平面的
な壁に構築されるに過ぎないものになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、コンクリートに
よる土木構造物の景観向上や環境緑化が重要視されるよ
うになっている。本発明では、この景観向上や環境緑化
の観点に立ち、水路や擁壁等の壁面を施工する組立柵工
についても、植栽による景観向上や環境緑化を図ること
ができるようにした組立柵工技術を提供することを課題
としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明(請求項1)の組立柵工は、水路や擁壁等
の壁面を施工する組立柵工であって、下側部分を地中に
埋設する状態で壁面に沿って立設される複数本の杭体
と、この各杭体の上側部分に取り付けられる板架け部材
と、隣り合う杭体間において板架け部材の間に上下複数
段に横架されて背面土を支える土留板とを備え、前記土
留板を、その上縁側が壁面の前面側に傾斜する状態に横
架させることにより、土留板の内面側に上面が開放した
植生棚部を形成し、この植生棚部内に植生土を充填した
構成にしている。
【0005】この組立柵工では、土留板の上縁側が壁面
の前面側に傾斜する状態に横架されて、土留板の内面側
に上面が開放した植生棚部が形成されているため、この
植生棚部をいわゆるプランターとして使用することがで
きる。従って、この植生棚部に植生土を充填して、ここ
に植物を植生させれば、壁面に上下複数段のグリーンベ
ルトができあがり、単なるコンクリート壁と異なり、景
観向上や環境緑化を図ることができる。
【0006】この組立柵工において、杭体の中程背面部
に板架け部材の下端面を受け止めて支持する突出部が形
成され、板架け部材には、その前面中央部に杭体に対す
る嵌合溝が形成されると共に、その両側部に張り出し部
が形成され、この張り出し部に土留板の端部を嵌合させ
る傾斜溝が形成されている態様(請求項2)がある。
【0007】杭体を用いた組立柵工では、杭体と土留板
が構成部材となるが、本発明では、これに加えて板架け
部材を備えている点に特徴がある。即ち、杭体によって
板架け部材を支持し、この板架け部材によって土留板を
支持する構成になっている。この場合、板架け部材は、
杭体の中程背面部に突設された突出部によって支持され
ると共に、前面中央部に形成された嵌合溝を杭体に嵌合
することにより杭体に支持される。又、板架け部材の両
側部には張り出し部が形成され、この張り出し部に傾斜
溝が形成され、この傾斜溝に土留板の端部を嵌合させる
ことにより、土留板を傾斜状態に横架して土留板の内面
側に植生棚部を形成するようになっている。従って、土
留板は、板架け部材を介して杭体に支持されることにな
るため、杭体及び土留板については、従来の既成品を使
用しながら、板架け部材についてのみ新たな部品として
成形すれば足りる。
【0008】又、本発明(請求項3)の組立柵工は、水
路の壁面を施工する組立柵工であって、水路の底面に沿
わせる底面枠部の両端に水路の壁面に沿わせる支柱枠部
が立設されている複数本のU字状枠体と、このU字状枠
体の少なくとも一方の支柱枠部に取り付けられる板架け
部材と、隣り合うU字状枠体間において板架け部材の間
に上下複数段に横架されて背面土を支える土留板とを備
え、前記土留板を、その上縁側が壁面の前面側に傾斜す
る状態に横架させることにより、土留板の内面側に上面
が開放した植生棚部を形成し、この植生棚部内に植生土
を充填した構成にしている。
【0009】この組立柵工においても、土留板の内面側
に上面が開放した植生棚部が形成されているため、この
植生棚部に植生土を充填して、ここに植物を植生させれ
ば、壁面に上下複数段のグリーンベルトができあがり、
単なるコンクリート壁と異なり、景観向上や環境緑化を
図ることができる。この場合、隣り合うU字状枠体間に
おいて一方の支柱枠部間には、従来通りに土留板を上下
方向に積み重ねる状態に架設することで、水路を形成す
る一方の壁面を単なる平面的な壁に形成させてもよい
し、又、隣り合うU字状枠体間において両方の支柱枠部
間に土留板を傾斜する状態に横架して、水路を形成する
両方の壁面に、共に植生棚部を形成させるようにしても
よい。
【0010】この組立柵工において、支柱枠部の背面両
側に上端から下部にかけて切欠部が形成され、この切欠
部の下端に板架け部材の下端面を受け止めて支持する下
端段差部が形成され、板架け部材には、その前面中央部
に支柱枠部に対する嵌合溝が形成されると共に、その両
側部に張り出し部が形成され、この張り出し部に土留板
の端部を嵌合させる傾斜溝が形成されている態様(請求
項4)がある。
【0011】このようにU字状枠体を用いた組立柵工に
おいても、土留板は、板架け部材を介して支柱枠部に支
持されることになるため、U字状枠体及び土留板につい
ては、従来の既成品を使用しながら、板架け部材につい
てのみ新たな部品として成形すれば足りる。
【0012】又、本発明(請求項5)の組立柵工は、水
路や擁壁等の壁面を施工する組立柵工であって、下側部
分を地中に埋設する状態で壁面に沿って立設される複数
本の杭体と、隣り合う杭体間において上下複数段に横架
されて背面土を支える土留板とを備え、前記土留板の正
面に上面が開放した植生用ポット部を形成し、この植生
用ポット部内に植生土を充填した構成にしている。
【0013】この組立柵工では、土留板の正面に上面が
開放した植生用ポット部を形成しているため、この植生
用ポット部をいわゆるプランターとして使用することが
できる。従って、この植生用ポット部に植生土を充填し
て、ここに植物を植生させれば、壁面に上下複数段のグ
リーンベルトができあがり、単なるコンクリート壁と異
なり、景観向上や環境緑化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により詳述する。図1は本発明の実施の第1形態である
組立柵工の断面図、図2はその正面図、図3はその平面
図、図4はこの組立柵工に用いた板架け部材の斜視図で
ある。
【0015】この組立柵工は、水路Wの壁面を施工する
ものであって、杭体1と、板架け部材2と、土留板3と
を備えている。
【0016】前記杭体1は、鉄筋コンクリートにより角
柱状に形成され、中程背面部に突出部10が形成された
既成品が用いられている。そして、壁面に沿って複数本
の杭体1を一定間隔で立設させるもので、この場合、突
出部10が背面になるように各杭体1の下側部分を地中
Gに打ち込んで埋設する。
【0017】前記板架け部材2は、鉄筋コンクリートに
より成形されたもので、前記杭体の断面角形状に対応す
る嵌合溝20が前面中央部に上下方向に全長に亘って延
長して形成され、その左右には張り出し部21,21が
形成されている。この張り出し部21には、板架け部材
2の側面及び前面に開口し、前面から背面方向に下り傾
斜した(実施の形態では垂直に対して約35度)傾斜溝
22が上下複数段(3段)に形成されている。そして、
この板架け部材2は、前記嵌合溝20を杭体の背面側か
ら杭体1の上側部分に嵌合させると共に、その下端面を
前記突出部10によって受け止めることで、杭体1に支
持されている。
【0018】前記土留板3は、鉄筋コンクリートにより
平板状に形成された既成品が用いられている。そして、
この土留板3の両端部を隣り合う杭体1,1間において
板架け部材2,2の傾斜溝22,22に嵌合させて、板
架け部材2,2間に土留板3を横架させることにより、
この土留板3によって背面土Bを支えた組立柵工が構成
される。この場合、土留板3の上縁側が壁面の前面側に
傾斜する状態に横架されることにより、土留板3の内面
側に上面が開放した植生棚部Pが形成され、この植生棚
部P内に植生土Qを充填して(背面土Bをそのまま充填
してもよいし、腐葉土等を充填してもよい)、ここに植
物を植生させるようになっている。
【0019】このように構成した組立柵工では、土留板
3の上縁側が壁面の前面側に傾斜する状態に横架され
て、土留板3の内面側に上面が開放した植生棚部Pが形
成されているため、この植生棚部Pをいわゆるプランタ
ーとして使用することができる。従って、この植生棚部
Pに植生土Qを充填して、ここに植物を植生させれば、
壁面に上下複数段のグリーンベルトができあがり、単な
るコンクリート壁と異なり、景観向上や環境緑化を図る
ことができる。又、植生棚部Pに充填した植生土Qと背
面土Bが連続するため、背面土Bから植生土Qへの雨水
の浸透が得られ、単なる鉢やプランタによる植栽と異な
り、地山からの水分補給が得られる。
【0020】この組立柵工では、杭体1によって板架け
部材2を支持し、この板架け部材2によって土留板3を
支持する構成になっている。即ち、板架け部材2は、杭
体1の中程背面部に突設された突出部10によって支持
されると共に、前面中央部に形成された嵌合溝20を杭
体1に嵌合することにより杭体1に支持されている。
又、土留板3は、板架け部材2の張り出し部21に形成
された傾斜溝22に端部を嵌合させることにより横架さ
れている。従って、土留板3は、板架け部材2を介して
杭体1に支持されることになるため、杭体1及び土留板
3については、従来の既成品を使用しながら、板架け部
材2についてのみ新たな部品として成形すれば足りるこ
とになり、成形コストの負担を軽減することができる。
【0021】次に、図5は本発明の実施の第2形態であ
る組立柵工の断面図、図6は図5のA−A断面図、図7
はこの組立柵工に用いた板架け部材の斜視図である。
【0022】この組立柵工は、水路Wの両壁面を施工す
るものであって、U字状枠体5と、板架け部材6と、土
留板7とを備えている。
【0023】前記U字状枠体5は、鉄筋コンクリートに
より、水路Wの底面に沿わせる底面枠部50の両端に水
路Wの壁面に沿わせる支柱枠部51,51が一体に立設
された略U字形状に形成されている。そして、支柱枠部
51の背面両側に上端から下部にかけて切欠部52,5
2が形成されて、この支柱枠部51が断面凸字形状に形
成され、前記切欠部52,52の下端に板架け部材6の
下端面を受け止めて支持する下端段差部53,53が形
成された既成品が用いられている。そして、水路Wの内
面に沿って複数体のU字状枠体5を一定間隔で設置させ
るもので、この場合、底面枠部50が水路Wの幅方向に
延在するように設置する。
【0024】前記板架け部材6は、鉄筋コンクリートに
より成形されたもので、前記支柱枠部51の断面凸字形
状に対応する嵌合溝60が前面中央部に上下方向に全長
に亘って延長して形成され、その左右には張り出し部6
1,61が形成されている。この張り出し部61には、
板架け部材6の側面及び前面に開口し、前面から背面方
向に下り傾斜した(実施の形態では垂直に対して約45
度)傾斜溝62が上下複数段(3段)に形成されてい
る。そして、この板架け部材6は、前記嵌合溝60を支
柱枠部51に背面側から嵌合させると共に、その下端面
を前記下端段差部53によって受け止めることで、支柱
枠部51に支持されている。
【0025】前記土留板7は、鉄筋コンクリートにより
平板状に形成された既成品が用いられている。そして、
実施の第1形態と同様に、この土留板7の両端部を隣り
合うU字状枠体5,5間において板架け部材6,6の傾
斜溝62,62に嵌合させて、板架け部材62,62間
に土留板7を横架させることにより、この土留板7によ
って背面土Bを支えた組立柵工が構成される。これによ
り、土留板7の内面側に上面が開放した植生棚部Pが形
成され、この植生棚部P内に植生土Qを充填して、ここ
に植物を植生させるようになっている。従って、植生棚
部Pをいわゆるプランターとして使用することができ、
単なるコンクリート壁と異なり、景観向上や環境緑化を
図ることができる。
【0026】この組立柵工では、板架け部材6は、支柱
枠部51に形成された切欠部52,52の下端段差部5
3,53によって支持されると共に、前面中央部に形成
された嵌合溝60を支柱枠部51に嵌合することにより
支柱枠部51に支持されている。又、土留板7は、板架
け部材6の張り出し部61に形成された傾斜溝62に端
部を嵌合させることにより横架されている。従って、土
留板7は、板架け部材6を介してU字状枠体5の支柱枠
部51に支持されることになるため、U字状枠体5及び
土留板7については、従来の既成品を使用しながら、板
架け部材6についてのみ新たな部品として成形すれば足
りる。
【0027】次に、図8は本発明の実施の第3形態であ
る組立柵工の断面図、図9はこの組立柵工の平面図、図
10はこの組立柵工の正面図である。
【0028】この組立柵工は、擁壁の壁面を施工するも
のであって、杭体1と、平状土留板8及びポット付き土
留板9を備えている。
【0029】前記杭体1は、実施の第1形態で用いたも
のと同様に鉄筋コンクリートにより角柱状に形成され、
中程背面部に突出部10が形成された既成品が用いられ
ている。そして、壁面に沿って複数本の杭体1を一定間
隔で立設させるもので、この場合、突出部10が背面に
なるように各杭体1の下側部分を地中Gに打ち込んで埋
設する。
【0030】前記平状土留板8は、鉄筋コンクリートに
より平板状に形成された既成品が用いられている。又、
ポット付き土留板9は、背面板部90の正面に上面が開
放した植生用ポット部91を形成したもので、この植生
用ポット部91は、内側に傾斜した左右側板92,92
と、上縁側が壁面の前面側に傾斜した前面板93とで内
部に凹状空間94を囲むように形成されている。また、
前記背面板部90には、杭体1の背面幅の半分の突出幅
で架設部95,95が両端部に形成され、又、背面板部
90を貫通して前記凹状空間94内に連通する導水穴9
6が形成されている。そして、この平状土留板8の両端
部及びポット付き土留板9の架設部95,95を隣り合
う杭体1,1間に横架させることにより、この平状土留
板8及びポット付き土留板9によって背面土Bを支えた
組立柵工が構成される。尚、この実施の形態では、杭体
の突出部10の上に平状土留板8の両端を支持させるこ
とで、擁壁の最下段に平状土留板8を横架させ、この平
状土留板8の上に支持されるようにポット付き土留板9
を2段に横架させ、このポット付き土留板9の上に支持
されるように平状土留板8を横架させ、かつ擁壁の最上
段において平状土留板8及び各杭体1の上端に笠木ブロ
ック99を上から被せた擁壁構造に施工されている。そ
して、前記各ポット付き土留板9の植生用ポット部91
内に植生土Qを充填して、ここに植物を植生させるよう
になっている。
【0031】このように構成した組立柵工では、ポット
付き土留板9の正面に上面が開放した植生用ポット部9
1が形成されているため、この植生用ポット部91をい
わゆるプランターとして使用することができる。従っ
て、この植生用ポット部91に植生土Qを充填して、こ
こに植物を植生させれば、壁面に上下複数段のグリーン
ベルトができあがり、単なるコンクリート壁と異なり、
景観向上や環境緑化を図ることができる。又、導水穴9
6によって植生用ポット部91に充填した植生土Qと背
面土Bが連通するため、背面土Bから植生土Qへの雨水
の浸透が得られ、地山からの水分補給が得られる。
【0032】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、具体的な構成はこれに限定されることはな
い。例えば、杭体を用いた組立柵工については、これを
用いて水路の壁面を構築するほか、擁壁の壁面を構築す
ることができる。又、杭体の立設間隔やU字状枠体の設
置間隔、土留板の段数や傾斜角度等は、現場条件等に合
わせて適宜に設計することができる。又、土留板の材質
についても、鉄筋コンクリートのほか、プラスチック、
金属、木材、ポーラスコンクリート等を使用できるし、
その表面にデザインや塗装を施すことは任意である。
又、実施の第3形態において、土留板として平状土留板
8とポット付き土留板9を用いたが、平状土留板8を用
いずに、ポット付き土留板9のみを用いて施工すること
もできる。
【0033】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の組立
柵工(請求項1又は3又は5)にあっては、景観向上や
環境緑化の観点に立ち、水路や擁壁等の壁面を施工する
組立柵工について、植栽による景観向上や環境緑化を図
ることができる。
【0034】また、本発明の組立柵工(請求項2又は
4)にあっては、杭体又はU字状枠体、及び土留板につ
いては、従来の既成品を使用しながら、板架け部材につ
いてのみ新たな部品として成形すれば足りることにな
り、成形コストの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態である組立柵工の断面
図である。
【図2】その組立柵工の正面図である。
【図3】その組立柵工の平面図である。
【図4】この組立柵工に用いた板架け部材の斜視図であ
る。
【図5】本発明の実施の第2形態である組立柵工の断面
図である。
【図6】図5のA−A断面図である。
【図7】この組立柵工に用いた板架け部材の斜視図であ
る。
【図8】本発明の実施の第3形態である組立柵工の断面
図である。
【図9】この組立柵工の平面図である。
【図10】この組立柵工の正面図である。
【符号の説明】
1 杭体 10 突出部 2 板架け部材 20 嵌合溝 21 張り出し部 22 傾斜溝 3 土留板 B 背面土 G 地中 P 植生棚部 Q 植生土 W 水路 5 U字状枠体 50 底面枠部 51 支柱枠部 52 切欠部 53 下端段差部 6 板架け部材 60 嵌合溝 61 張り出し部 62 傾斜溝 7 土留板 8 平状土留板 9 ポット付き土留板 90 背面板部 91 植生用ポット部 92 側板 93 前面板 94 凹状空間 95 架設部 96 導水穴 99 笠木ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02D 29/02 311 E02D 29/02 311

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路や擁壁等の壁面を施工する組立柵工
    であって、 下側部分を地中に埋設する状態で壁面に沿って立設され
    る複数本の杭体と、この各杭体の上側部分に取り付けら
    れる板架け部材と、隣り合う杭体間において板架け部材
    の間に上下複数段に横架されて背面土を支える土留板と
    を備え、 前記土留板を、その上縁側が壁面の前面側に傾斜する状
    態に横架させることにより、土留板の内面側に上面が開
    放した植生棚部を形成し、この植生棚部内に植生土を充
    填したことを特徴とした組立柵工。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組立柵工において、杭体
    の中程背面部に板架け部材の下端面を受け止めて支持す
    る突出部が形成され、板架け部材には、その前面中央部
    に杭体に対する嵌合溝が形成されると共に、その両側部
    に張り出し部が形成され、この張り出し部に土留板の端
    部を嵌合させる傾斜溝が形成されている組立柵工。
  3. 【請求項3】 水路の壁面を施工する組立柵工であっ
    て、 水路の底面に沿わせる底面枠部の両端に水路の壁面に沿
    わせる支柱枠部が立設されている複数本のU字状枠体
    と、このU字状枠体の少なくとも一方の支柱枠部に取り
    付けられる板架け部材と、隣り合うU字状枠体間におい
    て板架け部材の間に上下複数段に横架されて背面土を支
    える土留板とを備え、 前記土留板を、その上縁側が壁面の前面側に傾斜する状
    態に横架させることにより、土留板の内面側に上面が開
    放した植生棚部を形成し、この植生棚部内に植生土を充
    填したことを特徴とした組立柵工。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の組立柵工において、支柱
    枠部の背面両側に上端から下部にかけて切欠部が形成さ
    れ、この切欠部の下端に板架け部材の下端面を受け止め
    て支持する下端段差部が形成され、板架け部材には、そ
    の前面中央部に支柱枠部に対する嵌合溝が形成されると
    共に、その両側部に張り出し部が形成され、この張り出
    し部に土留板の端部を嵌合させる傾斜溝が形成されてい
    る組立柵工。
  5. 【請求項5】 水路や擁壁等の壁面を施工する組立柵工
    であって、 下側部分を地中に埋設する状態で壁面に沿って立設され
    る複数本の杭体と、隣り合う杭体間において上下複数段
    に横架されて背面土を支える土留板とを備え、 前記土留板の正面に上面が開放した植生用ポット部を形
    成し、この植生用ポット部内に植生土を充填したことを
    特徴とした組立柵工。
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