JPH0995423A - マニキュア液 - Google Patents

マニキュア液

Info

Publication number
JPH0995423A
JPH0995423A JP27498695A JP27498695A JPH0995423A JP H0995423 A JPH0995423 A JP H0995423A JP 27498695 A JP27498695 A JP 27498695A JP 27498695 A JP27498695 A JP 27498695A JP H0995423 A JPH0995423 A JP H0995423A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl acetate
water
film
nail
nail polish
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27498695A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Okamoto
英士 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sailor Pen Co Ltd
Original Assignee
Sailor Pen Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sailor Pen Co Ltd filed Critical Sailor Pen Co Ltd
Priority to JP27498695A priority Critical patent/JPH0995423A/ja
Publication of JPH0995423A publication Critical patent/JPH0995423A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マニキュア皮膜を落とす際に、有機溶剤からな
る除光液を必要とせず、水で落とすことが可能で爪の健
康上好ましいマニキュア液を提供する。 【解決手段】皮膜形成用樹脂成分として酢酸ビニル・ビ
ニルピロリドン共重合体を使用する。酢酸ビニル・ビニ
ルピロリドン共重合体の添加割合を10〜35%にす
る。酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体の酢酸ビニ
ルの割合を40%以上にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、爪に塗るマニキュア液
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】爪に塗るマニキュア液は、必須成分とし
ての皮膜形成用樹脂、着色剤、溶剤からなり、必要に応
じて防腐剤や改質材などの補助成分が添加されるが、皮
膜形成用樹脂としては、従来よりアルキド樹脂、ポリエ
テスル樹脂、スルホンアミド樹脂、ニトロセルロースな
どの合成樹脂が使用されている。そして、かかるマニキ
ュア液で形成された皮膜を爪から落とす除光液として
は、ケトン類、エステル類などの有機溶剤が使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
有機溶剤からなる除光液を使用すると、マニキュア皮膜
と同時に爪の水分や脂肪分も取り除いてしまうので、爪
の表面はざらざらとして光沢のない状態になり、長期間
使用した場合などにおいては、爪が脆くなり、爪の健康
上好ましくない不具合がある。
【0004】そこで本発明は、マニキュア皮膜を落とす
際に、有機溶剤からなる除光液を必要とせず、水で落と
すことが可能で爪の健康上好ましいマニキュア液を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のマニキュア液は、皮膜形成用樹脂成分と
して酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体を使用す
る。
【0006】マニキュア皮膜が水溶性であれば前記の目
的を達成できるが、爪の表面に形成されたマニキュア皮
膜が少しの水で溶解するようでは、例えば雨水が付着し
ただけて一部が溶解してマニキュア皮膜の美しさが損な
われる。また、湿度が高い時などに、マニキュア皮膜が
軟化してべたつき、マニキュア皮膜に要求される硬さや
光沢が失われてしまう。
【0007】つまり、前記の目的を達成するためには、
水で洗い落とせる水溶性と水が付着してもマニキュア皮
膜の美しさが損なわれない程度の耐水性が同時に要求さ
れるが、皮膜形成用樹脂成分として酢酸ビニル・ビニル
ピロリドン共重合体を使用することにより、前記の目的
を達成するために要求される水で洗い落とせる水溶性と
水が付着してもマニキュア皮膜の美しさが損なわれない
耐水性を兼ね備え、しかもマニキュア皮膜として要求さ
れる爪表面への密着力、硬さ、光沢などの性能を満足で
きることを見出して本発明を完成した。
【0008】酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体
は、酢酸ビニルの割合が少ないほど、水溶性が高くな
り、逆に酢酸ビニルの割合が多いほど、水溶性が低くな
って耐水性が高くなる傾向があるが、マニキュア皮膜と
して要求される水で洗い落とせる水溶性と耐水性を満足
して前記の目的を達成するためには、酢酸ビニルの割合
が40%以上であることが望ましい。
【0009】酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体の
酢酸ビニルの割合が40%以下であれば、耐水性が不十
分であり、爪の表面に形成されたマニキュア皮膜に不意
に少しの水が付着すると部分的に溶解し、マニキュア皮
膜の美しさが損なわれる可能性がある。
【0010】マニキュア液を爪に塗布する際に、十分な
質感が得られるようにある程度樹脂の添加量を多くする
が、従来のマニキュア液においては、樹脂量を多くする
と粘度が高くなり、レベリングや「のび」に悪影響を与
える。このため、改質材を添加して粘度を低下させる必
要があったが、本発明で使用する酢酸ビニル・ビニルピ
ロリドン共重合体は、従来よりも樹脂量を多くしても粘
度がそれほど高くなら特性を有し、酢酸ビニル・ビニル
ピロリドン共重合体の添加割合を10〜35%にするこ
とにより、塗布時に十分な質感が得られ、かつ改質材を
添加しなくても粘度があまり高くならず、良好なレベリ
ングや「のび」が得られて塗布し易い利点がある。
【0011】マニキュア液組成における酢酸ビニル・ビ
ニルピロリドン共重合体の添加割合が10%以下であれ
ば、粘度が低くて塗布する際の質感が十分でなく、逆に
35%を超えると粘度が高くなってレベリングや「の
び」に悪影響を与えるので改質材が必要になる。
【0012】
【実施例】配合例1に示す割合で配合したマニキュア液
を調製した。酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体の
酢酸ビニルとビニルピロリドンの割合(%)は表1の通
りである。つまり、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重
合体の酢酸ビニルの割合が異なる5種類のマニキュア液
を調製して水で洗い落とせる水溶性と水が付着してもマ
ニキュア皮膜の美しさが損なわれない耐水性の試験を行
なった。
【0013】耐水性試験は、マニキュア液を爪に塗布
し、十分に乾燥させた後に、指先を水に3分間浸漬し、
水中から出したときにマニキュア皮膜が溶解していない
かどうかを観察した。水で洗い落とせる水溶性の試験
は、爪に塗布したマニキュア液を十分に乾燥させた後
に、指で軽く擦って水洗いで落ちるかどうかを観察し
た。その結果を表1に示す。
【0014】〔配合例1〕 樹脂 酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 25重量部 着色剤 食用赤色106号 1 防腐剤 パラヘン 0.1 溶剤 エタノール 54 水 残部
【0015】
【表1】
【0016】表1の耐水性試験において、△印は水に浸
漬後、わずかに皮膜表面が溶解したことを示し、○印
は、水に浸漬した前後で皮膜状態に変化のないことを示
す。また、水溶性試験において、○印は、水洗いによっ
て皮膜を完全に洗い落とせる状態を示す。これから分か
るように、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体の酢
酸ビニルの割合が30%では、耐水性が少し問題がある
ものの、酢酸ビニルの割合が40%以上では、水で洗い
落とせる水溶性と水が付着してもマニキュア皮膜の美し
さが損なわれない耐水性を同時に満足することができ
る。
【0017】次に、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重
合体の添加割合を変化させて、爪に塗布するときの質
感、レベリング、のびに及ぼす影響を試験した。使用し
た酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体の酢酸ビニル
とビニルピロリドンの割合は50:50である。そし
て、添加割合は、食用赤色106号;1重量部、パラヘ
ン;0.1重量部、エタノール;40重量部であり、酢
酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体の添加割合は表2
に示すとおり、5,10,20,35,40重量部の5
種類であり、残部が水である。なお、表2において、酢
酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体をSP共重合体と
表示した。
【0018】質感、レベリング、のびの評価は、女性パ
ネラー30名に実際に爪に塗布してもらう官能試験で行
なった。つまり、表2の各項目において、良好であると
回答した人数が30名中21名以上の場合を○印、11
〜20名の場合を△印、10名以下の場合を×印で表示
した。その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】これから分かるように、酢酸ビニル・ビニ
ルピロリドン共重合体の添加割合が10〜35%であれ
ば、質感、レベリング、のび共に大半のパネラーが良好
と回答し、優れた結果が得られることが判明した。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマニキュ
ア液は、皮膜形成用樹脂成分として酢酸ビニル・ビニル
ピロリドン共重合体を使用するので、マニキュア皮膜を
落とす際に、有機溶剤からなる除光液を必要とせず、水
で落とすことが可能で爪の健康上好ましいマニキュア液
とすることができる。また、従来必要であった除光液用
の容器や塗布ぶらしが不要となる利点を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膜形成用樹脂成分として酢酸ビニル・
    ビニルピロリドン共重合体を使用したことを特徴とする
    マニキュア液。
  2. 【請求項2】 前記酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重
    合体の添加割合が10〜35%であることを特徴する請
    求項1記載のマニキュア液。
  3. 【請求項3】 前記酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重
    合体の酢酸ビニルの割合が40%以上であることを特徴
    する請求項1または請求項2記載のマニキュア液。
JP27498695A 1995-09-29 1995-09-29 マニキュア液 Pending JPH0995423A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27498695A JPH0995423A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 マニキュア液

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27498695A JPH0995423A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 マニキュア液

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0995423A true JPH0995423A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17549324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27498695A Pending JPH0995423A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 マニキュア液

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0995423A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100426262B1 (ko) * 2001-05-11 2004-04-08 김성오 겔타입 네일 에나멜 리무버 조성물
JP2016079167A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 ジェイシー コリア コーポレーションJc Korea Corp. ネイルポリッシュ除去用組成物、及びそれを含むネイルポリッシュ除去用キット

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100426262B1 (ko) * 2001-05-11 2004-04-08 김성오 겔타입 네일 에나멜 리무버 조성물
JP2016079167A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 ジェイシー コリア コーポレーションJc Korea Corp. ネイルポリッシュ除去用組成物、及びそれを含むネイルポリッシュ除去用キット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4820509A (en) Nail cosmetic composition
US5772988A (en) Nail enamel compositions from acetoacetoxy methacrylate copolymer
US5830443A (en) Easy peelable flexible nail polish composition
US5478491A (en) NMP/d-limonene paint stripper with evaporation inhibitor
JP3121889B2 (ja) 水性マニキュア剤
JPH0995423A (ja) マニキュア液
JPH07309720A (ja) 爪ラッカー組成物
US5334256A (en) Paint stripping composition
KR101253668B1 (ko) 네일 코팅용 조성물
US6051059A (en) Liquid art medium for creating three-dimensional art
JP5844931B1 (ja) 下塗り剤、及び、ネイルアート方法
JP2003034614A (ja) ジェル状組成物
JPH0971511A (ja) 水系美爪料
US3988160A (en) Water-based flemishing composition
JPH07316488A (ja) 皮膚及び器物の塗彩に使用する組成物
JP2001270810A (ja) 調色ができるネイルカラー
JP2001089713A (ja) 床用処理剤
US5466441A (en) Nail polish drying method
JP3122231B2 (ja) 白濁状エナメルリムーバー
JPH06279239A (ja) 美爪料
JP3989072B2 (ja) 頭髪着色料
CN108714113A (zh) 一种印花甲油及其制备工艺和使用方法
JP7075241B2 (ja) 美爪料セット及び美爪方法
WO1987004921A1 (en) Nail polish remover and conditioner composition
JP7009721B2 (ja) 水性美爪料組成物