JPH0995413A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH0995413A
JPH0995413A JP7276787A JP27678795A JPH0995413A JP H0995413 A JPH0995413 A JP H0995413A JP 7276787 A JP7276787 A JP 7276787A JP 27678795 A JP27678795 A JP 27678795A JP H0995413 A JPH0995413 A JP H0995413A
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JP
Japan
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skin
cholesterol ester
quaternary ammonium
ammonium salt
acid
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JP7276787A
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English (en)
Inventor
Hisaya Nabeshima
久哉 鍋島
Kenzo Ito
建三 伊藤
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エモリエント効果、肌荒れ防止効果及び肌荒れ
改善効果に富み、しかも四級アンモニウム塩特有の粉っ
ぽさを生じない皮膚外用剤を提供することにある。 【解決手段】ヒドロキシアルキル化シクロデキストリン
にコレステロールエステルを包接した包接物と、下記一
般式化1 【化1】 (式中、R1 、R2及びR3は炭素数が1〜6のアルキル
基を示し、かつR1、R2及びR3の炭素数の総和とnの
和が8以下であり、R1、R2及びR3はそれぞれ同一で
も異なってもよい)で示される四級アンモニウム塩とを
含んでなることを特徴とする皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚外用剤に関し、
特に、エモリエント効果、保湿効果による肌荒れ改善効
果及び肌荒れ防止効果、並びに使用感に優れ、美肌維持
に貢献し得る皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】美肌状態を維持する機能の付与は、化粧
品等の皮膚外用剤を開発する際の非常に大きな目的の一
つである。この美肌状態を保つためには、肌荒れを防止
又は改善して、肌の皮溝、皮丘を整えることが重要であ
る。この目的を達成するために、従来はグリセリン、ソ
ルビトール、プロピレングリコール、多糖、四級アンモ
ニウム塩等の各種の保湿剤を化粧品等へ配合することが
行われていた。しかしながら、これらの保湿剤のうち、
例えば多糖はアルコールの多い処方系で沈殿を生じる傾
向があり、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリ
コール等を保湿効果を向上させる目的から多量に配合し
た化粧品等はべたつく傾向にある。また、四級アンモニ
ウム塩を多量に配合すると、粉っぽくなる傾向にある。
【0003】一方で、皮膚は元来、体内からの水分の蒸
発を適度に抑える機能を有しているが、極度に乾燥した
環境に置かれたり、肌荒れ状態をおこすと、その機能は
低下し、皮膚は水分を失いざらざらした状態になる。こ
のような場合、適当な油分を皮膚に与えることにより、
しっとりした皮膚を回復し、水分の異常な蒸散を抑制す
ることが知られている。中でもコレステロール類は高い
抱水能を有しており、皮膚のなめらかさやしっとりさを
一層向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コレス
テロール類単独で用いると、べたつき等の使用面で皮膚
外用剤としての弊害を生じること、さらに、美肌状態を
保つためには、エモリエント効果だけでなく、保湿効果
を有する成分を皮膚外用剤中に配合する必要があるが使
用感が劣化してしまう等の問題がある。このため、エモ
リエント効果と共に、保湿効果を有する皮膚外用剤の開
発が望まれている。本発明は、前記従来技術の課題に鑑
みなされたものであり、エモリエント効果、保湿効果に
よる肌荒れ改善効果及び肌荒れ防止効果、並びに使用感
に優れ、美肌維持に貢献し得る皮膚外用剤を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため本発
明者らが鋭意検討を重ねた結果、ヒドロキシアルキル化
シクロデキストリンにコレステロールエステルを包接さ
せた包接物を、特定の四級アンモニウム塩と共に皮膚外
用剤に配合することにより、エモリエント効果、保湿効
果による皮膚外用剤の肌荒れ改善効果及び肌荒れ防止効
果が十分に向上し、さらに四級アンモニウム塩配合に伴
う粉っぽさを抑制し得ることを見出し、本発明の完成に
至った。すなわち、請求項1に記載の皮膚外用剤は、ヒ
ドロキシアルキル化シクロデキストリンにコレステロー
ルエステルを包接した包接物と、下記一般式化2
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1 、R2及びR3は炭素数が1〜
6のアルキル基を示し、かつR1、R2及びR3の炭素数
の総和とnの和が8以下であり、R1、R2及びR3はそ
れぞれ同一でも異なってもよい)で示される四級アンモ
ニウム塩とを含んでなることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の皮膚外用剤は、請求項1
に記載の皮膚外用剤において、コレステロールエステル
包接物を0.01〜10重量%、四級アンモニウム塩を
0.01〜30重量%配合することを特徴とする。請求
項3に記載の皮膚外用剤は、請求項1または2に記載の
皮膚外用剤において、コレステロールエステル包接物に
おけるヒドロキシアルキル化シクロデキストリンとコレ
ストロールエステルの量比が99:1〜90:10であ
ることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の皮膚外用剤は、請求項1
〜3のいずれかに記載の皮膚外用剤において、一般式化
2で示される四級アンモニウム塩のR1 、R2及びR
3が、いずれもメチル基であることを特徴とする。請求
項5に記載の皮膚外用剤は、請求項1〜4のいずれかに
記載の皮膚外用剤において、乳化型が水中油型であるこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。コレステロールエステル包接物 本発明に用いるコレステロールエステル包接物は、ヒド
ロキシアルキル化シクロデキストリン(以下、HACD
という)にコレステロールエステルが包接されたもので
ある。本発明のコレステロールエステル包接物に用いら
れるHACDは、従来から環状オリゴ糖としてよく知ら
れるシクロデキストリン(以下、CDという)の水酸基
にヒドロキシアルキル基を導入したものである。すなわ
ち、CDの水酸基に疎水性であるヒドロキシアルキル基
を導入し、疎水性を高めたものである。
【0011】CDは、グルコース残基がα−1,4−結
合により、環状に結合したオリゴ糖であり、グルコース
残基6個からなるα−CD、7個からなるβ−CD、8
個からなるγ−CDが一般に知られている。本発明にお
いては、これらのCDのうち一種または二種以上を選択
して用いることができる。また、α、β、γの各CDを
同時に含有する澱粉分解物の状態でも用いることが可能
である。
【0012】CDの水酸基と置換するヒドロキシアルキ
ル基としては、主にヒドロキシエチル基、ヒドロキシプ
ロピル基などが用いられる。これらと水酸基の置換反応
を行うことにより、HACDを得ることができる。HA
CDとしては、ヒドロキシエチル化CD、ヒドロキシプ
ロピル化CD、ヒドロキシブチル化CD、ジヒドロキシ
プロピル化CDなどを挙げることが可能である。本発明
において好適な水酸基とヒドロキシアルキル基の置換度
は1CDあたり1〜14である。
【0013】これらのヒドロキシアルキル化シクロデキ
ストリンのうち、価格、製造のしやすさ、使用性、水溶
解性を考慮した場合、ヒドロキシエチル化β−CD又
は、ヒドロキシプロピル化β−CDが好ましいがこれに
限定されるものではない。HACDの製造方法として
は、従来よりいくつかの方法が知られているが、以下に
一例を示す。すなわち、β−CD100gを20%Na
OH水溶液150mlに溶解し、30度に保持しつつ酸
化プロピレン50mlを徐々に滴下し、20時間撹拌し
反応を続ける。反応終了後、塩酸でpH6.0に中和
し、透析膜チューブ中に入れ、流水か24時間脱塩を行
う。その後、凍結乾燥機で乾燥を行って、ヒドロキシプ
ロピル化β−CD約90gが得られる。このヒドロキシ
プロピル化β−CDの1CDあたりの置換度は5.1で
あった。
【0014】本発明のコレステロールエステル包接物に
用いられるコレステロールエステルとしては、コレステ
ロールと高級脂肪酸のエステルを用いる。本発明に用い
られる高級脂肪酸としては、炭素数12〜24の直鎖ま
たは分枝の脂肪酸を用いることができ、例えば、ミリス
チン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン
酸等が挙げられる。本発明においては、これらの高級脂
肪酸のうち一種または二種以上が選択して用いられる。
【0015】本発明のコレステロールエステル包接物に
おけるHACDとコレステロールエステルの量比は、9
9:1〜90:10であることが好ましい。90:10
以上では、コレステロールエステルが過剰となり、べた
つきを生じてしまう。一方、99:1以下では、形成さ
れるコレステロールエステル包接物の量が少なく、塗布
時の保水性を担保することが困難である。本発明におい
て用いられるコレステロールエステル包接物の配合量
は、皮膚外用剤全量中の0.01〜10重量であり、よ
り好ましくは0.1〜1重量%である。0.01重量%
未満では、水分蒸発を抑制する効果が不十分であり、一
方で、10重量%を越えて配合してもそれ以上の効果を
得ることができない。
【0016】四級アンモニウム塩 本発明において用いられる一般式化2に示す四級アンモ
ニウム塩は、一般には「ベタイン」として呼ばれている
分子の一態様である。化2において、R1 、R2及びR3
は炭素数が1〜6のアルキル基を示し、かつR1 、R2
及びR3の炭素数の総和とnの和が8以下である。炭素
数の総和が9以上になり、窒素原子及びこの窒素原子に
結合したアルキル基(R1 、R2及びR3)の部位の分子
量が、四級アンモニウム塩中において相対的に大きくな
ると、上記部位の疎水性が増し、その結果四級アンモニ
ウム塩の両性界面活性剤としての性質が顕在化してしま
い、保湿剤として良好に機能できないため好ましくな
い。
【0017】上記の炭素数が1〜6のアルキル基として
は、その炭素数の直鎖アルキル基又は分岐鎖アルキル基
を広く用いることができ、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イ
ソペンチル基、ネオペンチル基、tert-ペンチル基、ヘ
キシル基、イソヘキシル基、3-メチルペンチル基、2,2-
ジメチルブチル基又は2,3-ジメチルブチル基等が挙げら
れる。なお、化2のR1 、R2及びR3はすべてが同一で
あっても、また一部若しくは全部が異なるものであって
もよい。
【0018】本発明で用いる四級アンモニウム塩は、両
性界面活性剤としての性質を限りなく減ずることが好ま
しいので、上記アルキル基の組み合わせとしては、R
1 、R2及びR3の炭素数を可能なかぎり少なくすること
が好ましい。従って、四級アンモニウム塩のR1 、R2
及びR3のすべてがメチル基である場合、すなわち、四
級アンモニウム塩としてトリメチルグリシンを配合する
ことが特に好ましい。なお、トリメチルグリシンは、動
植物界に広く分布していることが知られており、皮膚外
用剤中に配合することにより、可能な限り生理的に美肌
維持を企図し得るという点においても、本発明に配合す
るに好ましい四級アンモニウム塩である。
【0019】本発明における四級アンモニウム塩の配合
量は、好ましくは本発明皮膚外用剤全量中の0.01〜
30重量%以下であり、より好ましくは、0.1重量〜
20重量%以下である。四級アンモニウム塩を0.01
重量%以上配合しないと、本発明の所望の効果を得るこ
とができないが、通常0.01重量%以上の四級アンモ
ニウム塩を配合すると、製品が粉っぽくなってしまい、
使用感触が劣化する。しかしながら、本発明において、
コレステロールエステル包接物とともに配合すること
で、粉っぽさが抑制され、良好な使用感触を得ることが
可能である。なお、四級アンモニウム塩を30重量%を
越えて配合しても配合量の増大に見合った保湿効果の増
大がなく、しかもコレステロールエステル包接物ととも
に配合しても四級アンモニウム塩の粉っぽさが顕在化し
てしまい、使用感触が劣化し好ましくない。従って、本
発明においては四級アンモニウム塩を0.01〜30重
量%配合することが好ましい。
【0020】コレステロールエステル包接物と四級アン
モニウム塩の配合比 上記コレステロールエステル包接物と四級アンモニウム
塩の配合比率は、両成分がそれぞれ好ましい範囲の配合
量で配合されている限りにおいては限定されるものでは
なく、本発明皮膚外用剤の具体的剤形に応じて、適宜調
整することが可能である。ただし、各成分の好ましい配
合量の範囲内においても、上記両成分のうち一方を多量
に配合し、他方を少量配合する場合には、一方の配合成
分の性質のみが本発明皮膚外用剤において過剰に反映さ
れる傾向にあることは否めない。また、四級アンモニウ
ムをコレステロールエステル包接物にたいし過剰に配合
した場合には、粉っぽさを生じてしまう。従って配合量
は適宜調整する必要がある。
【0021】なお、上記「より好ましい範囲」内の配合
量で上記両成分が配合されている限りにおいては、この
両成分の本発明皮膚外用剤における配合比率ついて特に
考慮する必要はなく、本発明の意図する効果を有する皮
膚外用剤を得ることが可能である。
【0022】他の成分 本発明においては、上記必須成分の他に、所望する剤形
に応じた製剤上許容し得る基剤との混合物とすることが
可能である。また、上記必須成分を配合することによ
り、本発明の目的とする「エモリエント効果、保湿効果
による肌荒れ防止及び肌荒れ改善効果、並びに使用感に
優れた皮膚外用剤に提供」という本発明の効果を発揮す
ることは充分可能であり、この効果のみを目的とする皮
膚外用剤である限りにおいては、他の薬効成分を追加配
合する必要はない。ただし、本発明の効果を失わない範
囲において、皮膚外用剤が一般的に奏するであろう効果
を付与する目的で、他の薬効成分を配合することは可能
である。
【0023】例えば、さらに保湿効果が付与された皮膚
外用剤を得る目的で、ポリエチレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリ
セリン、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、
ヒアルロン酸、乳酸ナトリウム、2−ピロリドン5−カ
ルボン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸塩、サワラ抽
出成分、シャクヤク抽出成分、ムシジン等の保湿成分を
配合することができる。美白効果が付与された皮膚外用
剤を得る目的で、アルブチン、コウジ酸又はアスコルビ
ン酸、アスコルビン酸硫酸エステル若しくはその塩、ア
スコルビン酸リン酸エステル若しくはその塩、アスコル
ビン酸ジパルミテート等のビタミンC類等の美白成分を
配合することができる。
【0024】肌荒れ防止効果がさらに付与された皮膚外
用剤を得る目的で、アラントイン、グリチルリチン酸若
しくはその塩、グリチルレチン酸およびその誘導体、グ
ルタチオン、アシルサルコシン酸、トラネキサム酸、サ
ポニン(サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサ
ポニン等)、甘草抽出成分、黄連抽出成分、シコン抽出
成分、西洋ノコギリ抽出成分、ヒリハリ草抽出成分、ア
ロエ抽出成分、ギシギシ抽出成分、コウホネ抽出成分、
ゼニアオイ抽出成分、トウキ抽出成分、スギナ抽出成
分、ユキノシタ抽出成分、アルニカ抽出成分、ユリ属植
物の抽出成分、ヨモギ抽出成分、クチナシ抽出成分、タ
イム抽出成分等の抗炎症成分;クエン酸、リンゴ酸、酒
石酸、オレンジ、トウヒ、バーチ抽出成分、ハマメリス
抽出成分、オドリコ草抽出成分、白樺抽出成分、ダイオ
ウ抽出成分等の収斂成分;ビタミンA及びその誘導体、
ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビ
タミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2及びその誘導
体、ビタミンB12、ビタミンB15及びその誘導体の等の
ビタミンB類、ビタミンD類、ビタミンE類、ビタミン
H、パントテン酸、パントテチン、ニコチン酸アミド等
のビタミン類;ニンジンエキス、リリー抽出成分、ヘチ
マ抽出成分、マロニエ抽出成分、オオバク抽出成分、ベ
ニバナ抽出成分、クララ抽出成分、胎盤抽出成分等の天
然抽出成分等の肌荒れ防止作用を有する成分を配合する
ことができる。
【0025】血管拡張効果が付与された皮膚外用剤を得
ることを目的として、センブリ抽出成分、センキュウ抽
出成分、セージ抽出成分、セファランチン、γ−オリザ
ノール、ニコチン酸ベンジルエステル等の血管拡張成分
を配合することができる。抗菌効果が付与された皮膚外
用剤を得る目的で、ヒノキチオール、ビサボロール、ユ
ーカリプトール等の抗菌成分を配合することができる。
皮脂抑制効果が付与された皮膚外用剤を得る目的で、エ
チニルエストラジオール等の皮脂抑制成分を配合するこ
とができる。
【0026】なお、上記薬効成分により、本発明に配合
可能な他の薬効成分が限定されるものではない。また、
上記薬効成分に対応する薬効も、上記のものに限定され
るものではなく、例えば、ビタミンC類は美白成分とし
て用いることができるとともに、後述する抗酸化助剤と
しても用いることが可能である。さらに、上に挙げた薬
効成分は単独で本発明皮膚外用剤に配合することの他
に、2種類以上の上記薬効成分を目的に応じて適宜組み
合わせて配合することも可能である。
【0027】剤形 本発明は、外皮に適用される化粧料、医薬品、医薬部外
品等に広く適用可能であり、その剤形も水溶液系、可溶
化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、水−
油2層系、水−油−粉末3層系等、幅広い形態を取り得
る。すなわち、基礎化粧料であれば、洗顔料、化粧水、
乳液、クリーム、ジェル、エッセンス(美容液)、パッ
ク・マスク、ひげそり用化粧料等の形態に、上記の多様
な剤形において広く適用可能である。また、メーキャッ
プ化粧料であれば、ファンデーション、口紅等の形態に
広く適用が可能である。さらに、医薬品又は、医薬部外
品であれば、各種の軟膏剤等の形態に広く適用が可能で
ある。なお、これらの剤形及び形態に、本発明の取り得
る剤形及び形態が限定されるものではない。
【0028】本発明においては、本発明の効果が損なわ
れない範囲において、上記の所望する剤形及び形態に応
じた基剤成分を配合することが可能である。特に、油性
基剤成分を本発明に配合する場合には、この油性基剤成
分固有のべとつきによって、本発明皮膚外用剤の使用感
を損なわない限度で配合することが必要である。
【0029】すなわち、本発明の追加成分としては、例
えば、二酸化チタン、マイカ、タルク、カオリン、二酸
化チタン被膜雲母等の粉末成分;月見草油、アボガド
油、ミンク油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、
ナタネ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、カカオ油、ヤシ油、
コメヌカ油、ツバキ油、オリーブ油、ラノリン、スクワ
レン等の天然動植物油脂類;流動パラフィン、パラフィ
ンスクワラン、ワセリン等の炭化水素類;パラフィンワ
ックス、ラノリン、ホホバ油、鯨ロウ、ミツロウ、キャ
ンデリラワックス、カルナウバロウ等のワックス類;セ
タノール、ステアリルアルコール、イソステアリルアル
コール、2−オクチルドデカノール、ラノリンアルコー
ル等の高級アルコール類;ラウリン酸、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステア
リン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、オキシ
ステアリン酸等の高級脂肪酸類;ミリスチン酸イソプロ
ピル、ミリスチン酸2−オクチルドデシル、パルミチン
酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、2−エチ
ルヘキサン酸グリセロール、トリ2−エチルヘキサン酸
グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、リンゴ酸ジ
イソステアリル、テトラ2−エチルヘキサンペンタスリ
ット等の脂肪酸エステル類;ジエチレングリコールモノ
プロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレンペンタエリスリトールエーテル、ポリオキシプロ
ピレンブチルエーテル、リノール酸エチル等の極性オイ
ル;メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキ
サン等のシリコーン油;メチルセルロース、アラビアガ
ム、ポリビニルアルコール、モンモリロナイト、ラポナ
イト、カルボキシビニルポリマーアルカリ変性カルボキ
シビニルポリマー等の増粘剤;エタノール、1、3−ブ
チレングリコール等の有機溶剤ブチルヒドロキシトルエ
ン、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、没
食子エステル、フィチン酸、リンゴ酸等の酸化防止剤又
は酸化防止助剤;安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、
パラオキシ安息香酸アルキルエステル(エチルパラベ
ン、ブチルパラベン等)、ヘキサクロロフェン等の抗菌
防腐剤;モノラウリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸
ソレビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン
酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリエチレングリコ
ールモノオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリグリコールジエステル、ラウロイルジエタノー
ルアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチ
トールヒドロキシ脂肪族エーテル、アルキル化多糖、ア
ルキルグルコシド、シュガーエステル、パントテニルエ
チルエーテル等の非イオン界面活性剤;ステアリルトリ
メチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウ
ム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性
剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、
ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールア
ミンエーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫
酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシ
ルメチルタウリン等のアニオン界面活性剤;EDTAナ
トリウム等のキレート剤;メントール、ハッカ油、ペパ
ーミント油、カンフル、チモールイノシトール、スピン
ラントール、サリチル酸メチル等の清涼剤;色素;香
料;精製水等をが挙げられ、これらの一種または二種以
上を選択して配合することが可能である。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。ただし、これにより、本発明の技術的範囲が限
定して解釈されるべきものではない。なお、特に指定の
ない限り配合量は重量%で示す。まず、検討に先立ち、
評価方法及び評価基準について説明する。
【0031】水分蒸発速度による保湿効果の測定 保湿剤の保湿効果およびエモリエント効果を測定する試
験として、水分蒸発速度の測定を行った。すなわち、
2.0×2.0cmの濾紙上に10μlの試料を滴下
し、1分間隔でその重量減少を10分間測定し、水分蒸
発速度を求めた。なお、対照としては蒸留水を用いた。
【0032】判定基準は以下の通りである。 (判定) ◎:水分蒸発速度 0.50μg/分以下 ○:水分蒸発速度 0.50μg/分より大きく、0.55μg/分
以下 △:水分蒸発速度 0.55μg/分より大きく、0.60μg/分
以下 ×:水分蒸発速度 0.60μg/分より大
【0033】肌荒れ改善テスト 男性パネル約10人の前腕の数カ所に、活性剤(ラウリ
ル硫酸ナトリウム)10%水溶液を3日間塗布して人工
的に肌荒れを起こした。その後、各試料を1日2回布
し、塗布開始5日後にレプリカ法によって肌表面の状態
を測定し、肌荒れ後何も塗布しない部位と比較して肌改
善効果を評価した。 <レプリカ法> (肌荒れの評価)作成されたレプリカを光学顕微鏡で観
察し、肌荒れの症状、すなわち、1)角質層剥離、紅斑
がおきる、2)皮溝、皮丘がはっきりせず、肌のキメが
そろわない等について評価を行った。 (判定基準) 著効:肌荒れの症状が消失した 有効:肌荒れの症状が弱くなった やや有効:肌荒れの症状がやや弱くなった 無効:肌荒れの症状に変化が認められない (判定) ◎:被験者が著効、有効、およびやや有効を示す割合が
80%以上 ○:被験者が著効、有効、およびやや有効を示す割合が
50%以上、80未満 △:被験者が著効、有効、およびやや有効を示す割合が
30%以上、50未満 ×:被験者が著効、有効、およびやや有効を示す割合が
30%未満
【0034】官能評価 男性パネル10名により、各試料の使用感触(粉っぽ
さ)について評価を行った。なお、評価基準は以下の通
りである。 [評価基準] 粉っぽさ ◎:8〜10名が粉っぽくないと評価 ○:5〜7名が粉っぽくないと評価 △:3〜4名が粉っぽくないと評価 ×:0〜2名が粉っぽくないと評価
【0035】まず、本発明者らは、本発明の有効性につ
いて検討を行った。すなわち、下記表1の処方で、後述
の方法により、実施例1〜3及び比較例1〜3の美容液
を調整した。この化粧水を用いて、上記の水分蒸発速度
の測定及び肌荒れ改善試験、官能評価を行った。結果を
処方と共に表1に示す。
【0036】
【表1】 ──────────────────────────────────── 実施例 比較例 ──────────────────────── 1 2 3 4 1 2 3 ──────────────────────────────────── A.水相部 精製水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 残余 カルホ゛キシルヒ゛ニルホ゜リマー 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 アルキル変成カルホ゛キシルホ゜リマー 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 グリセリン − 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 プロピレングリコール − 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 エタノール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 トリメチルグリシン 5.0 5.0 5.0 0.1 5.0 − − (包接物組成) HE−β−CD 0.95 0.95 1.9 0.5 − 0.95 − マカテ゛ミアナッツ油脂肪酸コレステリル 0.05 0.05 0.1 0.05 − 0.05 − B.油相部 セチルイソオクタノエート 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 P-メトキシ桂皮酸2エチルヘキシル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ──────────────────────────────────── 保湿効果 ○ ◎ ◎ ○ △ ○ × 肌荒れ改善効果 ○ ◎ ◎ ○ × △ × 粉っぽさ ○ ◎ ◎ ◎ △ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0037】(製法)エタノールの一部にメチルパラベ
ンを溶解する。このエタノール相を水相部に添加する。
また、ヒドロキシエチル化β−CDを精製水の一部に溶
解させ、そこにマカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル
を加え包接物をつくり、水相部に添加後、油相部を加
え、予備乳化を行い、更にホモミキサーで均一乳化し、
美容液を得た。上記結果より明らかなように、本発明の
必須成分を全く配合せずに調整した美容液(比較例3)
おいては、保湿効果及び肌改善効果のいずれにおいても
満足いく結果を得ることができなかった。また、四級ア
ンモニウム塩若しくはコレステロールエステル包接物の
いずれかのみを配合した場合(比較例1及び比較例2)
では充分な効果を得ることができない。
【0038】一方、本発明の実施例1に示すように、本
発明のように四級アンモニウム塩と共にコレステロール
エステル包接物を配合すると、四級アンモニウム塩特有
の粉っぽさが抑制される。さらに実施例2〜4のように
他の保湿成分を追加することにより、べたつき、粉っぽ
さ共に良好に調整され、高い保湿効果及び肌改善効果を
示す皮膚外用剤を得ることができた。
【0039】さらに、本発明者らは各配合成分の配合量
について検討を行った。コレステロールエステル包接物の配合量 まず、本発明者らは、コレステロールエステル包接物の
配合量について検討を行った。なお、コレステロールエ
ステル包接物としてHE−β−CD:マカデミアナッツ
油脂肪酸コレステリルが95:5のものを用いた。
【0040】
【表2】 ──────────────────────────────────── 実 施 例 5 6 7 8 9 10 11 ──────────────────────────────────── 水相部 精製水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 残余 カルホ゛キシヒ゛ニルホ゜リマー 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 アルキル変性カルホ゛キシルホ゜リマー 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 エタノール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 トリメチルグリシン 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 コレステロールエステル包接物 0.005 0.01 0.1 0.5 1.0 3.0 5.0 油相部 セチルイソオクタノエート 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 p-メトキシ桂皮酸2エチルヘキシル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ──────────────────────────────────── 保湿効果 △ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 肌荒れ改善効果 △ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ × ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0041】上記結果より明らかなように、コレステロ
ールエステル包接物の配合量が、0.005重量%で
は、本発明の効果を得ることができない。なお、コレス
テロールエステル包接物を10重量%を越えて配合して
も、配合量に見合った効果を得ることができない。従っ
て、コレステロールエステル包接物を0.01〜10重
量%配合することが好ましい。
【0042】四級アンモニウム塩の配合 次に本発明者らは、四級アンモニウム塩の配合量につい
て検討を行った。なお、コレステロールエステル包接物
としてはHE−β−CD:マカデミアナッツ油脂肪酸エ
ステルが95:5のものを用いた
【0043】
【表3】 ──────────────────────────────────── 実 施 例 12 13 14 15 16 17 18 ──────────────────────────────────── 水相部 精製水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 残余 カルホ゛キシヒ゛ニルホ゜リマー 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 アルキル変性カルホ゛キシルホ゜リマー 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 エタノール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 トリメチルグリシン 0.005 0.01 0.1 0.5 1.0 3.0 5.0 コレステロールエステル包接物 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 3.0 油相部 セチルイソオクタノエート 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 p-メトキシ桂皮酸2エチルヘキシル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ──────────────────────────────────── 保湿効果 △ ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 肌荒れ改善効果 △ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0044】上記結果より明らかなように、配合量が
0.005重量%では、四級アンモニウム塩の発揮する
保湿効果が不十分である。なお、四級アンモニウム塩を
30重量%を越えて配合した場合、配合量に見合った効
果が得られないこと、およびコレステロールエステル包
接物および他の成分の配合量によっては、粉っぽさを生
じてしまうことから好ましくない。従って、四級アンモ
ニウム塩の配合量は、0.01〜30重量%、より好ま
しくは0.01〜20重量%である。
【0045】コレステロールエステル包接物の包接比 本発明者らが前記検討を行う中で、コレステロールエス
テル包接物におけるHACDとコレステロールエステル
の包接比率が、エモリエント効果に寄与することを見出
した。すなわち、HACDが過剰に存在すると、所望の
エモリエント効果が得られず、コレステロールエステル
が過剰に存在すると、コレステロールエステル特有のべ
たつきを生じてしまう。
【0046】
【表4】 ──────────────────────────────────── 実 施 例 19 20 21 22 23 24 25 ──────────────────────────────────── 水相部 精製水 残余 残余 残余 残余 残余 残余 残余 カルホ゛キシヒ゛ニルホ゜リマー 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 アルキル変性カルホ゛キシルホ゜リマー 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 エタノール 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 5.0 メチルパラベン 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 0.2 トリメチルグリシン 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 8.0 (包接物組成) HE−β−CD 0.999 0.99 0.98 0.95 0.93 0.90 0.88 マカテ゛ミアナッツ油脂肪酸コレステリル 0.001 0.01 0.02 0.05 0.07 0.10 0.12 油相部 セチルイソオクタノエート 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 4.0 p-メトキシ桂皮酸2エチルヘキシル 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 ──────────────────────────────────── HACD/コレステロールエステル 999/1 99/1 98/2 95/5 93/7 90/10 88/12 ──────────────────────────────────── 保湿効果 ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 肌荒れ改善効果 △ ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 粉っぽさ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ────────────────────────────────────
【0047】上記結果より明らかなように、HACD/
コレステロールエステルが999/1では、肌荒れ改善
効果が十分でなく、所望のエモリエント効果が得られな
いことが示唆される。一方、88/12では、水分蒸発
速度のが落ち、べたつきを生じてしまう。従って、コレ
ステロールエステル包接物におけるHACDとコレステ
ロールエステルの包接比は、99:1〜90:10であ
ることが好ましい。
【0048】さらに本発明者らは、下記表5の処方で、
後述の製造方法により乳液を調整し、上記の保湿性試験
及び肌改善試験を行った。いずれの乳液によっても優れ
た保水性、及び肌荒れ改善効果を発揮し、しかも使用感
においても優れたものであった。
【0049】
【表5】 ──────────────────────────────────── 実施例26 実施例27 ──────────────────────────────────── (水相部) 精製水 残部 残部 カルボキシルビニルポリマ− 0.2 0.2 アルキル変成カルボキシルポリマー 0.7 0.7 KOH 0.3 0.3 γブチロベタイン 5.0 5.0 (包接物組成) ヒドロキシプロピル化β-CD 0.485 0.97 マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 0.015 0.03 (油相) スクワラン 10.0 10.0 ワセリン 2.0 2.0 セタノール 1.0 1.0 ラノリンアルコール 2.0 2.0 流動パラフィン 8.0 8.0 防腐剤 0.2 0.2 香料 0.05 0.05 ────────────────────────────────────
【0050】(製法) ヒドロキシプロピル化β-CD を
精製水の一部に溶解させ、そこにマカデミアナッツ油脂
肪酸コレステリルを加え包接物をつくり、水相部に添加
後、70℃の水相部に70℃で加熱溶融した油相部を加
え、予備乳化を行い、更にホモミキサーで均一乳化し
た。これを30℃に冷却して乳液を得た。
【0051】
【発明の効果】本発明の皮膚外用剤は、HACDとコレ
ステロールエステルの包接物とともに、四級アンモニウ
ム塩を配合することにより、保湿性が高く、しかも、肌
荒れ改善効果及び肌あれ防止効果に富み、しかも、四級
アンモニウム塩特有の粉っぽさを生じないものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒドロキシアルキル化シクロデキストリン
    にコレステロールエステルを包接した包接物と、 下記一般式化1 【化1】 (式中、R1 、R2及びR3は炭素数が1〜6のアルキル
    基を示し、かつR1、R2及びR3の炭素数の総和とnの
    和が8以下であり、R1、R2及びR3はそれぞれ同一で
    も異なってもよい)で示される四級アンモニウム塩とを
    含んでなることを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の皮膚外用剤において、コ
    レステロールエステル包接物を0.01〜10重量%、
    四級アンモニウム塩を0.01〜30重量%配合してな
    ることを特徴とする皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の皮膚外用剤にお
    いて、コレステロールエステル包接物のヒドロキシアル
    キル化シクロデキストリンとコレステロールエステルの
    量比が99:1〜90:10であることを特徴とする皮
    膚外用剤。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚外用
    剤において、一般式化1で示される四級アンモニウム塩
    のR1、R2及びR3が、いずれもメチル基であることを
    特徴とする皮膚外用剤。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の皮膚外用
    剤において、乳化型が水中油型であることを特徴とする
    皮膚外用剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11209259A (ja) * 1998-01-20 1999-08-03 Noevir Co Ltd 皮膚化粧料
JP2005529879A (ja) * 2002-04-19 2005-10-06 ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト 新規バイオマテリアル、その製造および使用

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