JPH0995312A - 固形製剤充填装置 - Google Patents

固形製剤充填装置

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JPH0995312A
JPH0995312A JP27719195A JP27719195A JPH0995312A JP H0995312 A JPH0995312 A JP H0995312A JP 27719195 A JP27719195 A JP 27719195A JP 27719195 A JP27719195 A JP 27719195A JP H0995312 A JPH0995312 A JP H0995312A
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JP
Japan
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solid preparation
tablet case
drum
groove
outlet
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JP27719195A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ito
健一 伊藤
Toshiyuki Niijima
俊之 新島
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形製剤に帯電した静電気を除去して排出ド
ラムやタブレットケースなどに固形製剤が吸着しないよ
うにする。 【解決手段】 排出ドラム9の下側の溝11の移動範囲
にドラム接地板27を取り付ける。排出ドラム9の側面
に導電性のブラシ部材14を取り付ける。ドラム接地板
27、ブラシ部材14をそれぞれ設置する。これにより
固形製剤5が排出ドラム9やタブレットケース7に吸着
するのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は病院などにおいて、
容器に充填された固形製剤(以下、固形製剤とは錠剤、
カプセル剤、丸剤、トローチ剤などの固形化された全て
の製剤を言うものとする。)を処方箋により指定された
数量だけ容器(瓶、袋など)に充填する固形製剤充填装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より病院や調剤薬局においては、例
えば実公昭57−7660号公報(B65D83/0
4)に示される如き錠剤給送機を用いて、医師により処
方された錠剤を患者に提供している。係る方式では処方
箋に記載された数量の錠剤(固形製剤)をタブレットケ
ース内の排出ドラム(前記公報では整列盤と称してい
る)から一個ずつ排出し、その後はホッパーやコンベア
などにより集めて包装するものであった。
【0003】この場合、タブレットケース内の排出ドラ
ムの側面には上下に複数の溝(整列孔)が形成されてお
り、これら各溝内に錠剤、カプセル剤、丸剤、トローチ
剤などの固形化された製剤である固形製剤が上下一列で
入り込む。そして、この状態で排出ドラムを回転させる
と、出口(落下孔)に合致した溝から固形製剤が落下す
ると共に、落下した固形製剤は、出口近傍に設けられた
排出カウント手段により一個ずつカウントされるもので
あった。
【0004】ところで、これらタブレットケースや排出
ドラム等は安全衛生は勿論のこと製造の煩雑さや固形製
剤の傷防止等を考慮して通常は合成樹脂で成形されてい
る。また、固形製剤もカプセル剤などが多いため、排出
ドラムを回転させると、回転する排出ドラムと固形製剤
の摩擦、或いは、固形製剤同志の摩擦、或いは、タブレ
ットケースと固形製剤の摩擦などにより静電気が発生し
てそれらが固形製剤に帯電していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにタブレット
ケース内の固形製剤に帯電が生じると、もともと固形製
剤は非常に軽いものであるため、タブレットケース内面
や排出ドラムなどに吸着してしまい、排出ドラムが回転
しても落下しなくなってしまう問題があった。
【0006】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、タブレットケース内の固
形製剤に帯電した静電気を除去して、固形製剤を円滑に
落下させることができる固形製剤充填装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の固形製
剤充填装置1は、固形製剤5を収納するタブレットケー
ス7と、回転に伴いタブレットケース7内の固形製剤5
を出口7Aから落下させて排出する排出ドラム9とを備
えた固形製剤充填装置1において、排出ドラム9の側面
に上下に渡って形成され、内部にタブレットケース7内
の固形製剤5が入り込むと共に、出口7Aに合致した状
態で内部の固形製剤5を落下させる複数の溝11・・・
と、出口7A以外の各溝11・・の移動範囲における溝
11の下方に設けられた導電部材(ドラム接地板)27
とを備え、この導電部材(ドラム接地板)27を接地し
たものである。
【0008】請求項2の発明の固形製剤充填装置1は、
固形製剤5を収納するタブレットケース7と、回転に伴
いタブレットケース7内の固形製剤5を出口7Aから落
下させて排出する排出ドラム9とを備えた固形製剤充填
装置1において、排出ドラム9の側面に上下に渡って形
成され、内部にタブレットケース7内の固形製剤5が入
り込むと共に、出口7Aに合致した状態で内部の固形製
剤5を落下させる複数の溝11・・・と、出口7Aに合
致した溝11内若しくは溝11上側に突出するように設
けられた仕切部材(ブラシ部材)14とを備え、この仕
切部材(ブラシ部材)14を導電部材にて構成し接地し
たものである。
【0009】請求項3の発明の固形製剤充填装置1は、
固形製剤5を収納するタブレットケース7と、回転に伴
いタブレットケース7内の固形製剤5を出口7Aから落
下させて排出する排出ドラム9とを備えた固形製剤充填
装置1において、タブレットケース7の内壁に導電部材
(ケース接地板)26を設け、この導電部材(ケース接
地板)26を接地したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の固形製剤充填装置1の
正面図、図2は固形製剤充填装置1のトップテーブル2
を開放した状態の斜視図、図3は固形製剤充填装置1の
縦断側面図、図4は固形製剤充填装置1の平断面図、図
5は固形製剤充填装置1の内部構成を説明する図であ
る。
【0011】本発明の固形製剤充填装置1は、病院や調
剤薬局などに設置されるものであり、矩形状の外装ケー
ス3内上部にはタブレットケース収納部3Aが構成され
ている。このタブレットケース収納部3Aは上方に開放
されており、トップテーブル2により開閉自在に閉塞さ
れている。また、外装ケース3の前面には断面円弧状の
充填部3Bが突出形成されており、この充填部3Bの前
面両側には断面円弧状の透明ガラス(アクリル樹脂板な
どでも良い)4、4が取り付けられ、これら透明ガラス
4、4間に、充填部3B内に連通した挿入口6が構成さ
れている。
【0012】前記タブレットケース収納部3A内には、
複数のタブレットケース7・・・が納出自在に配列収納
されており、このタブレットケース7・・・内には固形
製剤5(例えば、所定の長さの円筒形状で両端が半球状
のカプセル剤)が種類毎に収納されている。また、各タ
ブレットケース7・・・の内側面には、上下に渡って導
電部材としてのケース接地板26が取り付けられてい
る。
【0013】このケース接地板26は、固形製剤5やタ
ブレットケース7に帯電した静電気を除去するためのも
ので、銅やステンレス等の導電性の金属薄板で構成され
ると共に、ケース接地板26のタブレットケース7開口
部近傍には導電線材26Aが接続されている。係る導電
線材26Aは図示しない電源アースを介して接地され、
これによりタブレットケース7自体の静電気や、ケース
接地板26に接触した固形製剤5に帯電した静電気を除
去する。
【0014】そして、各タブレットケース7・・・の下
部にはそれぞれ排出カウント装置8・・・が対応して設
けられている。
【0015】この排出カウント装置8は図8乃至図10
に示す如く、タブレットケース7側に設けられた排出ド
ラム9及び仕切部材としてのブラシ部材14と、本体
(外装ケース3)側に設けられて排出ドラム9を回転駆
動するためのドラム回転モータ10、フォトセンサ13
などから構成されている。前記排出ドラム9はタブレッ
トケース7内下部に内蔵されており、その側面には上下
に複数の溝11・・・が形成され、各溝11・・・内に
前記錠剤、カプセル剤、丸剤、トローチ剤などの固形化
された製剤である固形製剤5が上下一列で入り込む(こ
の場合の実施例では2個)構成とされている。
【0016】そして、排出ドラム9の側面周囲(溝11
以外の部分)には、下端より所定の間隔(略固形製剤5
一個分の寸法)を存して、所定深さの仕切溝11Aが形
成されている。係る、タブレットケース7・・・及び排
出ドラム9はABS樹脂、或いは他の硬質合成樹脂等で
構成されており、内蔵された排出ドラム9の側面周囲に
渡って形成された溝11は、排出ドラム9に一体形成さ
れている。
【0017】また、図10に示す如く排出ドラム9下面
には嵌合部9Aが設けられると共に、この嵌合部9A以
外の排出ドラム9下面とタブレットケース7の底面間に
は導電部材としてのドラム接地板27が配設されてい
る。このドラム接地板27は、少なくとも溝11内に入
り込んだ固形製剤5(タブレットケース7、排出ドラム
9なども含む)に帯電した静電気を除去するもので、や
はり銅やステンレス等の導電性の金属薄板で構成されて
いる。
【0018】このドラム接地板27は全体としてはドー
ナッツ状を呈しており、前記出口7Aに対応する部分は
切り欠かれている。そして、排出ドラム9の下側(この
場合出口7A以外の各溝11・・・の移動範囲における
溝11の下方に設けられる)に設置されており、タブレ
ットケース7の下方(本体側)に設けたドラム接地板受
27Aに接触して図示しない電源アースに接続されるよ
うに構成している。
【0019】また、排出ドラム9の下方に対応して本体
側にドラム回転モータ10が設けられている。このドラ
ム回転モータ10の上面からは嵌合軸(回転軸)10A
が突出しており、この嵌合軸10Aは前記排出ドラム9
の嵌合部9Aに嵌合自在に構成されている。そして、タ
ブレットケース7をセットする際、ドラム回転モータ1
0の嵌合軸10Aに排出ドラム9の嵌合部9Aが嵌合す
ると共に、ドラム接地板27が接地板受27Aに当接す
る。
【0020】更に、タブレットケース7の底面には溝1
1の回転範囲に位置して出口7Aが開口形成されてお
り、この出口7Aに対応して本体側には後述するターン
テーブル16上に開放した通路12が構成されている。
そして、ドラム回転モータ10の回転により排出ドラム
9が回転すると、出口7Aに合致した溝11内の固形製
剤5が、出口7Aから通路12内に落下する構造とされ
ている(図5に黒墨矢印で示す)。
【0021】また、出口7A上方のタブレットケース7
側面には、図11及び図12に示す如き蓋15が着脱自
在に取り付けられており、この蓋15には導電部材で構
成された仕切部材としてのブラシ部材14が取り付けら
れている。このブラシ部材14は、溝11内を上下に仕
切り、溝11内の固形製剤5を安定して一個ずつ出口7
Aから落下させるためのもので、図13、図14に示す
如く可撓性を有した繊維、即ち、ナイロンなどの化学繊
維や動物の毛などの天然繊維等にカーボン等の導電性の
材料を混合して成る糸状の繊維14Bを、左右及び上下
に所定の幅を有し、所定の密度で歯ブラシ状に固定板1
4Aに植え付けることによって構成されている。
【0022】また、この繊維14Bの先端は排出ドラム
9の仕切溝11Aの底面に近接若しくは当接するように
円弧状に切り揃えられている(図13、図14)。更
に、繊維14Bには図示しない導電線材が接続されてお
り、電源アースを介して接地され、これにより排出ドラ
ム9或いは溝11内の固形製剤5に帯電した静電気を除
去するように構成している。
【0023】一方、蓋15はブラシ部材14を着脱自在
に排出ドラム9の所定位置に取り付けるもので、図1
1、図12に示す如く蓋15の略中央にはブラシ部材1
4の固定板14Aを嵌合させるための嵌合部15Aが形
成されている。また、蓋15の両側にはタブレットケー
ス7に係合する爪15B、15Bが突設されており、こ
の蓋15をタブレットケース7に固定することによっ
て、ブラシ部材14は排出ドラム9の側方に位置して着
脱自在に設けられる。その状態で、繊維14Bは仕切溝
11A内に進入して溝11の内部を上下に仕切り、溝1
1内に一列に入り込んだ最下部の固形製剤5とその上の
固形製剤5との間に介在するように位置する。尚、フォ
トセンサ13は出口7Aから落下する固形製剤5を検出
する位置に取り付けられる。
【0024】他方、タブレットケース7及び排出カウン
ト装置8の下側の本体(外装ケース3)内にはターンテ
ーブル16が設けられている。このターンテーブル16
は円盤状を呈しており、前記全タブレットケース7(及
び排出カウント装置8)・・・の下方に対応する面積を
有している。ターンテーブル16の中心部には円錐状に
盛り上がった隆起部16Aが形成されており、更にこの
隆起部16Aから半径方向に延在する仕切羽17、17
が突設されている(図5)。このターンテーブル16は
隆起部16A下方に設けられたターンテーブルモータ1
8により、所定の各速度で図中矢印方向に回転駆動され
る。
【0025】このターンテーブル16の周囲には環状の
ガイド21が起立して設けられ、このガイド21の前端
部には排出口22が切欠形成されている。係る排出口2
2は、ターンテーブル16上とガイド21外とを連通し
ており、この排出口22は外側に回動するシャッタ23
により開閉自在に閉塞される。尚、このシャッタ23は
ソレノイドプランジャなどの後述するシャッタ開閉手段
24により開閉駆動される。また、ガイド21を含むタ
ーンテーブル16の上下寸法は実施例では10cm程で
ある。
【0026】これらターンテーブル16及びガイド21
の前端部下側には固形製剤5を一時保留するホルダ装置
31が設けられている。このホルダ装置31は図6及び
図7に示す如く、上端の円形基板32と、この基板32
から外側斜め下方(実施例では60度)に向けて突出降
下する複数(実施例では12本)のホルダ33・・・と
を備えている。各ホルダ33の上端は基板32に位置し
た入口33Aにて開放しており、下端は取出口33Bに
て開放している。
【0027】そして、各ホルダ33・・・は、基板32
の中心から放射状に延在すると共に、各入口33A・・
・及び取出口33B・・・は、基板32とその中心を同
一とした仮想円上にそれぞれ配列されている。更に、各
ホルダ33・・・には各取出口33B・・・を開閉自在
に閉塞する蓋36がそれぞれ取り付けられており(図5
及び図6では一個のみ示す)、この蓋36は図示しない
バネなどにより常に取出口33Bを閉じている。そし
て、各蓋36・・・にはホルダ33の外に引き出された
ハンドル37が取り付けられており、このハンドル37
により蓋36は回動されて取出口33Bを開放する。
【0028】このホルダ装置31の基板32の中心から
は回転軸38が下方に突出して形成されており、この回
転軸38にはホルダモータ39が取り付けられ、このホ
ルダモータ39によってホルダ装置31は回転駆動され
る。更に、このホルダ装置31には各ホルダ33・・・
の位置を検出するための後述するホルダ位置検出センサ
41が設けられている。
【0029】また、前記外装ケース3の充填部3B内に
は、挿入口6の近傍に位置してバーコードリーダ42が
設けられており、また、充填部3Bの天面にはテンキー
から成るキースイッチ43と、処方データの内容やアラ
ームなどの調剤状況を表示する表示装置47が配設され
ている。
【0030】次に、図18は本発明の固形製剤充填装置
1の制御装置44のブロック図を示している。制御装置
44は汎用マイクロコンピュータ45から構成されてお
り、このマイクロコンピュータ45には図示しない外部
のパーソナルコンピュータなどとの間でデータの送受信
を行う送受信手段46が接続されると共に、入力端子に
は前記排出カウント装置8のフォトセンサ13、ホルダ
装置31のホルダ位置検出センサ41、バーコードリー
ダ42及びキースイッチ43が接続されている。
【0031】また、マイクロコンピュータ45の出力端
子には、前記排出ドラム9を駆動するドラム回転モータ
10、ターンテーブルモータ18、ホルダモータ39、
シャッタ開閉手段24及び表示装置47が接続されてい
る。
【0032】以上の構成で、次に本発明の固形製剤充填
装置1の動作を説明する。図19はマイクロコンピュー
タ45の固形製剤排出動作のプログラムのフローチャー
トを、また、図20は同じくマイクロコンピュータ45
の固形製剤充填動作のプログラムのフローチャートを示
している。
【0033】尚、電源投入状態において前記シャッタ2
3はガイド21の排出口22を閉じており、各カウント
値などはリセットされている。また、ターンテーブルモ
ータ18は常時通電され、それによって、ターンテーブ
ル16は常時回転しているものとする。但し、調剤作業
が一定時間休止した場合、ターンテーブル16を一時的
に停止させることも可能である。
【0034】今、作業者が医師の処方箋に基づき、前記
パーソナルコンピュータに処方データを入力すると、パ
ーソナルコンピュータからは固形製剤充填装置1にデー
タ送信要求が成される。固形製剤充填装置1のマイクロ
コンピュータ45は送受信手段46により、ステップS
1で上記パーソナルコンピュータからのデータ送信要求
を受信すると、次に、ステップS2でホルダ装置31の
全ホルダ33・・・に固形製剤5が保留されて満杯とな
っているか否か判断し、満杯となっていればステップS
1に戻って待機する。
【0035】ステップS2でホルダ33・・・が満杯で
なければ、マイクロコンピュータ45はステップS3で
パーソナルコンピュータにデータ待ち受け状態である旨
返信し、それに応じてパーソナルコンピュータから送ら
れてくる処方データを受信して読み込む。そして、ステ
ップS4で上記処方データに基づき、当該処方データに
より指定された種類の固形製剤5を収納するタブレット
ケース7の排出カウント装置8のドラム回転モータ10
を駆動して、排出ドラム9を回転させる。
【0036】係る排出ドラム9の回転により、タブレッ
トケース7及び排出ドラム9、固形製剤5等には静電気
が帯電する。しかしながら、タブレットケース7上部に
おいては固形製剤5がケース接地板26に接触し、或い
は、溝11内においてはその回転範囲において固形製剤
5の下端がドラム接地板27に当接しているので、これ
ら固形製剤5に帯電している静電気は除去される。
【0037】また、排出ドラム9の回転により、出口7
Aに合致した溝11からは前述の如く固形製剤5が落下
するが、このとき、溝11内において上下に並んだ固形
製剤5、5間にはブラシ部材14が入り込み、溝11及
び固形製剤5に接触しているのでそれらに帯電した静電
気が除去されると共に、上側の固形製剤5が保持され
る。これにより、前記溝11からはブラシ部材14より
下にある最下部の固形製剤5が、静電気で溝11内に吸
着することなく落下すると共に、タブレットケース7内
上部においても内側面などに固形製剤5が吸着してしま
うことが無くなる。
【0038】従って、各溝11・・からは一個ずつ固形
製剤5が円滑に落下するようになり、従来の如く静電気
が帯電することにより排出ドラム9の溝11内に固形製
剤5が吸着して排出不能に陥る不都合が防止される。
【0039】このように、排出ドラム9の回転により溝
11内から出口7Aを介して落下した固形製剤5は通路
12を経てターンテーブル16に受けとめられるが、落
下する固形製剤5の数は前記フォトセンサ13からの出
力に基づいてマイクロコンピュータ45によりカウント
される。そして、ステップS5にて当該カウントが終了
したか否か判断し、否であればステップS4に戻ってこ
れを繰り返す。そして、フォトセンサ13にて検出され
る固形製剤5の落下数が前記処方データに基づく固形製
剤5の数に一致したら、マイクロコンピュータ45はカ
ウントが終了したものと判断し、ステップS5からステ
ップS6に進む。
【0040】一方、ターンテーブル16の上に落下した
固形製剤5は、回転しているターンテーブル16の遠心
力で外側のガイド21方向に移動して行く。このとき、
遠心力の弱いターンテーブル16の中心部には隆起部1
6Aが形成されているので、この部分に落下した固形製
剤5は隆起部16Aの傾斜によって外側に移動し、その
後、遠心力でガイド21方向に移動して行く。また、タ
ーンテーブル16には仕切羽17、17が設けられて一
緒に回転しているので、回転するターンテーブル16の
上で静止している固形製剤5も円滑に外側に押し退けら
れていく。このようにしてターンテーブル16上に落下
した固形製剤5はガイド21の内側に集められ、一列に
並んでガイド21に押し付けられるようになる。
【0041】次に、ステップS6でマイクロコンピュー
タ45は空いているホルダ33を選択し、ホルダモータ
39を駆動してホルダ装置31を回転させ、且つ、ホル
ダ位置検出センサ41に基づいて前記ガイド21の排出
口22の下方に当該空のホルダ33を位置せしめる。次
に、マイクロコンピュータ45はステップS7でシャッ
タ開閉手段24によりシャッタ23を図5の如く外側に
回動し、排出口22を所定時間(例えば1秒間)開放し
て閉じる。
【0042】排出口22が開放されると、ガイド21の
内側に一列に並んでいる固形製剤5は遠心力にて次々と
排出口22に集められてそこから流出し、下方に位置し
ているホルダ33の入口33Aからホルダ33内に流入
して充填される(ステップS8)。
【0043】尚、マイクロコンピュータ45は処方デー
タにて指定された全種類の固形製剤5について上記ステ
ップS4からステップS8の動作を繰り返し、それぞれ
種類毎に別々のホルダ33・・・に充填する。
【0044】他方、作業者は前記処方データにて指定さ
れた患者名や固形製剤5のうちの一種類を示すバーコー
ドが印刷されたバーコードラベルLを所定の容器として
の瓶Vの側面に貼り付ける。そして、固形製剤充填装置
1の挿入口6から充填部3B内に挿入すると、前記バー
コードラベルLのバーコードはバーコードリーダ42に
よって読みとられる。マイクロコンピュータ45は図2
0のステップS9でこのバーコードリーダ42にて読み
とられたバーコード(固形製剤5の種類)を読み込んだ
か否か判断し、読み込んだらステップS10に進んで当
該種類の固形製剤5がホルダ33に充填済みか否か判断
する。そして、未だ充填されていない場合にはステップ
S9に戻って待機する。
【0045】そして、前記ステップS8で当該種類の固
形製剤5がホルダ33に充填されると、マイクロコンピ
ュータ45はステップS10からステップS11に進ん
で当該固形製剤5が充填されたホルダ33を選択し、ホ
ルダモータ39を駆動してホルダ装置31を回転させ、
且つ、ホルダ位置検出センサ41に基づいて挿入口6に
当該ホルダ33を位置せしめる。
【0046】この状態で瓶Vの入り口をホルダ33の取
出口33B下方に宛い、ハンドル37で蓋36を開け
ば、当該種類の固形製剤5がホルダ33から瓶V内に充
填される(ステップS12)。
【0047】このように本発明によれば、タブレットケ
ース7の内側面にケース接地板26を設けると共に、排
出ドラム9の下面とタブレットケース7との間にドラム
接地板27を取り付けているので、排出ドラム9が回転
して静電気が発生し、タブレットケース7や排出ドラム
9、固形製剤5に帯電しても、それらに帯電した静電気
はケース接地板26やドラム接地板27から導電線材2
6Aやドラム接地板受27Aを介して除去される。従っ
て、排出ドラム9や固形製剤5の電荷が異常に高く成ら
ないうちに除電することができる。従って、溝11内に
固形製剤5が吸着せず容易に落下できるので、溝11内
に固形製剤5が吸着して落下しなくなるのを未然に阻止
できる。
【0048】また、排出ドラム9の側面に導電性のブラ
シ部材14を取り付けているので、固形製剤5に静電気
が残っていても、残っている静電気はブラシ部材14で
更に除電されるので、溝11内の固形製剤5が吸着して
落下しなくなる不都合を一層良好に防止できる。
【0049】次に、図15乃至図17に他の形状の排出
ドラム29を用いた実施例を示す。この場合のタブレッ
トケース7は、所定の肉厚で楕円形状の錠剤から成る固
形製剤5Aを収納するものであり、各図中図1乃至図1
4と同一符号で示すものは同一若しくは同一の機能を奏
するものとする。また、排出ドラム29は前述同様にド
ラム回転モータ10によって駆動され、制御も前述と同
様に成される。
【0050】この場合の排出カウント装置8の排出ドラ
ム29は上下寸法が縮小されており、その側面には同様
に複数の溝30・・・が上下に形成されている。そし
て、各溝30・・・内には前記丸剤、トローチ剤などの
錠剤から成る固形製剤5Aが、実施例では一個入り込む
構成とされている。また、この場合、ブラシ部材14は
排出ドラム29の溝30上側を塞ぐかたちで側方より突
出している。
【0051】そして、排出ドラム29の側面には導電部
材としてのブラシ部材(仕切部材)14が設けられてお
り、このブラシ部材14は図示しない導電線材により接
地されている。また、タブレットケース7には前述と同
様の導電部材であるケース接地板26が取り付けられ、
接続された導電線材26A介して接地されると共に、排
出ドラム29の下側には導電部材としてのドラム接地板
27が取り付けられている。また、他の作用は前述同様
に発揮される。
【0052】尚、上記各実施例ではタブレットケース7
内にケース接地板26を1カ所設けたが、これに限らず
タブレットケース7内に2カ所以上ケース接地板26・
・・を設けても差し支えない。更に、タブレットケース
7内全体にケース接地板を設けても差し支えない。
【0053】また、ケース接地板26をステンレス等の
金属板で説明したが、カーボン等を混入した導電繊維の
布等を使用しても差し支えない。
【0054】更に、上記各実施例では容器として瓶を用
いたが、それに限らず、包装紙を袋状に成形したものな
どにも本発明は有効である。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、排出ドラムの側面に上下に渡って形成した複数の溝
にタブレットケース内の固形製剤を入り込ませ、出口に
合致した溝から固形製剤を落下させると共に、出口以外
の各溝の移動範囲における溝下方に導電部材を設け、こ
の導電部材を接地したので、少なくとも溝内に入った固
形製剤に帯電した静電気を除去することができる。従っ
て、排出ドラムの溝内に固形製剤が吸着することを防止
して円滑な固形製剤の排出を実現することが可能となる
ものである。
【0056】また、請求項2の発明によれば、排出ドラ
ムの側面に上下に渡って形成した複数の溝にタブレット
ケース内の固形製剤を入り込ませ、出口に合致した溝か
ら固形製剤を落下させると共に、溝内若しくは溝上側に
突出するように設けられた仕切部材を導電部材にて構成
し、これを接地しているので、同様に少なくとも溝内に
入った固形製剤に帯電した静電気を除去することができ
る。従って、排出ドラムの溝内に固形製剤が吸着するこ
とを防止して円滑な固形製剤の排出を実現することが可
能となるものである。
【0057】また、請求項3の発明によれば、タブレッ
トケースの内壁に導電部材を設け、この導電部材を接地
しているので、タブレットケース内に収納した固形製剤
に帯電した静電気を除去することができる。従って、タ
ブレットケース内面に固形製剤が吸着することを防止し
て円滑な固形製剤の排出を実現することが可能となるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固形製剤充填装置の正面図である。
【図2】固形製剤充填装置のトップテーブルを開放した
状態の斜視図である。
【図3】固形製剤充填装置の縦断側面図である。
【図4】固形製剤充填装置の平断面図である。
【図5】本発明の固形製剤充填装置の内部構成の説明図
である。
【図6】ホルダ装置の斜視図である。
【図7】ホルダ装置の側面図である。
【図8】ケース接地板を備えたタブレットケース内の一
部切欠斜視図である。
【図9】ケース接地板を備えたもう一つのタブレットケ
ース内の一部切欠斜視図である。
【図10】図8のタブレットケース下部の縦断側面図で
ある。
【図11】蓋の正面図である。
【図12】図11のA−A線断面図である。
【図13】ブラシ部材の平面図である。
【図14】ブラシ部材の正面図である。
【図15】ケース接地板を備えた他の実施例(他の排出
ドラム)のタブレットケース内の一部切欠斜視図であ
る。
【図16】ケース接地板を備えた他の実施例(他の排出
ドラム)のもう一つのタブレットケース内の一部切欠斜
視図である。
【図17】図15のタブレットケース下部の縦断側面図
である。
【図18】本発明の固形製剤充填装置の制御装置のブロ
ック図である。
【図19】マイクロコンピュータのプログラムを示すフ
ローチャートである。
【図20】同じくマイクロコンピュータのプログラムを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 固形製剤充填装置 5 固形製剤 7 タブレットケース 7A 出口 9、29 排出ドラム 11、30 溝 14 ブラシ部材(仕切部材) 26 ケース接地板 27 ドラム接地板 27A ドラム接地板受 31 ホルダ装置 44 制御装置 45 マイクロコンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固形製剤を収納するタブレットケース
    と、回転に伴いタブレットケース内の固形製剤を出口か
    ら落下させて排出する排出ドラムとを備えた固形製剤充
    填装置において、 前記排出ドラムの側面に上下に渡って形成され、内部に
    前記タブレットケース内の固形製剤が入り込むと共に、
    前記出口に合致した状態で内部の固形製剤を落下させる
    複数の溝と、前記出口以外の各溝の移動範囲における溝
    の下方に設けられた導電部材とを備え、この導電部材を
    接地したことを特徴とする固形製剤充填装置。
  2. 【請求項2】 固形製剤を収納するタブレットケース
    と、回転に伴いタブレットケース内の固形製剤を出口か
    ら落下させて排出する排出ドラムとを備えた固形製剤充
    填装置において、 前記排出ドラムの側面に上下に渡って形成され、内部に
    前記タブレットケース内の固形製剤が入り込むと共に、
    前記出口に合致した状態で内部の固形製剤を落下させる
    複数の溝と、前記出口に合致した溝内若しくは溝上側に
    突出するように設けられた仕切部材とを備え、この仕切
    部材を導電部材にて構成すると共に、接地したことを特
    徴とする固形製剤充填装置。
  3. 【請求項3】 固形製剤を収納するタブレットケース
    と、回転に伴いタブレットケース内の固形製剤を出口か
    ら落下させて排出する排出ドラムとを備えた固形製剤充
    填装置において、 前記タブレットケースの内壁に導電部材を設け、この導
    電部材を接地したことを特徴とする固形製剤充填装置。
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