JPH0995265A - 車両用パネルの制振材 - Google Patents

車両用パネルの制振材

Info

Publication number
JPH0995265A
JPH0995265A JP27708095A JP27708095A JPH0995265A JP H0995265 A JPH0995265 A JP H0995265A JP 27708095 A JP27708095 A JP 27708095A JP 27708095 A JP27708095 A JP 27708095A JP H0995265 A JPH0995265 A JP H0995265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block member
sheet
asphalt sheet
floor panel
bead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27708095A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Yokoyama
晋吾 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP27708095A priority Critical patent/JPH0995265A/ja
Publication of JPH0995265A publication Critical patent/JPH0995265A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のフロアパネルに焼き付けるアスファル
トシートの上面を平滑にし、かつ、正確な位置に取り付
ける。 【解決手段】 フロアパネル1に形成されたビード3の
深さより厚く、アスファルトシート2より粘性が高く、
かつ、アスファルトシート2と同組成のブロック部材4
を形成する。このブロック部材4を、ビード3の内部に
設置させ、このブロック部材4を設置したフロアパネル
1の全面にアスファルトシート2を敷設させて焼き付け
を行なう。これによって、アスファルトシート2の表面
のビード3に沿う変形を回避させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用フロアパネ
ル等の上面に焼き付けにより設置して、制振、遮音をす
る車両用パネルの制振材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】四輪車等のフロアパネルの上面には制振
材や遮音材としての制振シート、例えば、アスファルト
シートが焼き付けによって融着、固定されている。図4
はフロアパネル1の全体図と、このフロアパネル1に焼
き付けるアスファルトシート2を示したものである。ま
た、フロアパネル1には強度を上げるためにビード3が
形成されている。このためフロアパネル1の上面は凹凸
状になっている。
【0003】上記アスファルトシートは石油アスファル
ト、無機フィラー(例えば、タルク、マイカ、炭酸カル
シウム等)、有機物(例えば、ラテックス樹脂、ゴム
等)、繊維材(例えば、ポリエステル、ビニロン、アク
リル、ナイロン等の繊維)により構成されている。
【0004】なお、自動車用制振フロアカーペットとし
て、実公平1−26519号公報に開示されているもの
がある。この公報に開示されているものは、フロアカー
ペットの裏面に自動車の床面形状に沿った裏面形状を有
する発泡体層を一体に形成し、さらに、発泡体層の裏面
に吸振材を保持させたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
において、アスファルトシート2は制振及び遮音等のた
めに取り付けられているものなので、取付時には、アス
ファルトシート2を車両のフロアパネル1に密着させて
焼き付ける必要がある。しかし、図5に示すように、フ
ロアパネル1の上面にアスファルトシート2を設置して
焼き付けをする場合、四輪車のフロアパネル1にはビー
ド3が設けられているため、アスファルトシート2は、
図6に示すように、ビード3に沿って変形をしてしま
い、アスファルトシート2の上面が平滑にならなくなる
問題があった。このため乗員に違和感を与える問題があ
った。
【0006】また、アスファルトシート2の焼き付けの
際は、フロアパネル1の上面にアスファルトシート2を
設置した状態で、車両を焼付工程にまで移動させている
が、車両が移動の途中に振動を受けると、この振動によ
って、アスファルトシート2がずれてしまい、ずれたま
まの状態で焼き付けが行われてしまう問題があった。こ
の焼き付けは自動化によって行なっているので、作業者
による直しは行なわれない。
【0007】なお、実公平1−26519号公報に開示
されている自動車用制振フロアカーペットは、フロアカ
ーペットの裏面に自動車の床面形状に沿った発泡体層を
一体に形成させているので、低温度のところにおいて、
フロアカーペットの裏面に取り付けてある発泡体層が温
度によって移動したような場合、カーペットもまた移動
してしまう虞があった。
【0008】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたもので、ビードとアスファルトシートとの間
に介装物を設けることによって、焼付時、アスファルト
シートの上面を平滑にし、かつ、正確な位置で焼き付け
るようにした車両用パネルの制振材を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、ビードを有するフロアパネル
の上面に焼き付け敷設した車両用パネルの制振材におい
て、前記ビードの深さより厚く、前記制振材の制振シー
トより粘性が高く、かつ、前記制振シートと同組成のブ
ロック部材を形成し、該ブロック部材を前記ビードの内
部に配置すると共に、該ブロックを配置した前記フロア
パネルの全面に前記制振シートを焼き付け敷設したこと
を特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1の記載から把握される本
発明において、フロアパネル1に形成されたビード3の
深さより厚く、アスファルトシート2より粘性が高く、
かつ、アスファルトシート2と同組成のブロック部材4
を形成する。このブロック部材4を、図2に示すよう
に、ビード3の内部に設置させ、このブロック部材4を
設置したフロアパネル1の全面にアスファルトシート2
を敷設させて焼き付けを行なうことにより、図3に示す
ように、ビード3に沿った変形を回避させる。
【0011】また、ブロック部材4とその上面に配置す
るアスファルトシート2とを同組成にして、焼付時、ブ
ロック部材4と、その上面に敷設したアスファルトシー
ト2とを確実に融着させる。
【0012】さらに、ビード3の内部に配置したブロッ
ク部材4の粘性をブロック部材4の上面に敷設するアス
ファルトシート2の粘性より高くして、摩擦力を上げる
と共に、ブロック部材4の高さをビード3の深さより高
くさせて、ブロック部材4とアスファルトシート2とを
接触させて固定させ、車両を焼き付け工程に移動させる
際における、ブロック部材4とアスファルトシート2と
の間の、振動によるずれを抑える。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づき、図
4乃至図6と同一の部材には同一の符号を付して説明す
る。図において、符号1で示すものは四輪車のフロアパ
ネルである。このフロアパネル1には、パネル1の強度
を上げるための凹凸状のビード3が形成されている。こ
のビード3の内部にはブロック部材4が挿入、設置され
ている(図2をも参照)。このブロック部材4の設置個
所は乗員の足を置く場所だけでもよい。
【0014】ブロック部材4は、図2に示すように、ビ
ード3の深さより若干、厚く形成されている。具体的に
は、ビード3の深さより5〜10mm程度厚くしてある。ま
た、このブロック部材4の材質は、制振材である制振シ
ート、すなわち、本実施例の場合はアスファルトシート
であるが、このアスファルトシート2よりも粘性を高く
し、かつ、アスファルトシート2と同じ組成にしてあ
る。
【0015】このようなブロック部材4とアスファルト
シート2との材料の構成比を表1に示す。本実施例の場
合、無機フィラーとしては、タルク、マイカ、炭酸カル
シウム等の内、タルクを使用し、有機物としては、ラテ
ックス樹脂、ゴム等の内、ラテックス樹脂を使用してい
る。また、繊維材としては、ポリエステル、ビニロン、
アクリル、ナイロン等の繊維の内、ポリエステルを使用
している。この表1に示すように、アスファルトシート
2とブロック部材4は同組成であり、また、ブロック部
材4の方の粘性を若干高くしてある。
【0016】
【表1】
【0017】また、ブロック部材4の製造は、無機フィ
ラー、有機物、繊維材を混合し、それを溶融した石油ア
スファルトと共に混練し、その後、カレンダロール(多
数個の加熱ロールを配設した圧延機械)で押し出して形
成し、プレスによって適当な大きさ、長さに切断する。
【0018】本実施例は、以上説明したように構成した
ので、フロアパネル1にアスファルトシート2を焼き付
ける前に、図2に示すように、フロアパネル1のビード
3の中に、ビード3の深さより厚みがあり、かつ、アス
ファルトシート1と同じ組成で粘性の高いブロック部材
4を設置する。さらに、このブロック部材4を設置した
フロアパネル1の全面にアスファルトシート2を重ねて
配置する。それから、このような状態に設置した、車両
を焼き付け工程に移動させて焼き付け作業を行なう。
【0019】ブロック部材4はアスファルトシート2よ
り粘性が高いので、摩擦をより大きくすることができ、
また、このブロック部材4はビード3の深さより厚くな
っているので、アスファルトシート2とよく接触して固
定され、車両の移動中に振動を受けても、アスファルト
シート2がずれることはなく、最初に設置した位置を保
持し、正確な部位に焼き付けることができる。焼き付け
後は、図3に示すように、アスファルトシート2はビー
ド3に沿って変形することもなく、フロアパネル1に焼
き付けされる。これによって、アスファルトシート2の
上面を平滑に形成することができる。
【0020】なお、ブロック部材4はビード3の長さに
応じたものを形成していたが、そのようにせず、単一の
長さにユニット化させたものを形成してもよい。この場
合のブロック部材4の長さは100mm 〜300mm 位のもので
ある。このようにブロック部材4をユニット化すると、
図1に示すように、ブロック部材4を車体の機種毎に専
用の長さに形成する必要がなく、ユニット化したブロッ
ク部材4をいくつか設置することで十分対応することが
でき、コスト上有利である。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、車両のフロア
パネルに形成したビードの深さより厚く、フロアパネル
に敷設する制振材としての制振シートより粘性が高く、
かつ、制振シートと同組成のブロック部材を形成したの
で、制振シートをフロアパネルに焼き付ける前に、この
ブロック部材をビードの中に設置し、この状態で、フロ
アパネルの上面に制振シートを付設させて、焼き付けを
行なえば、制振シートがビードに沿って変形することが
なく、制振シートの焼き付けを行なうことができる。こ
れによって、制振シートの上面を平滑にすることができ
る。
【0022】また、ブロック部材とその上面に配置する
制振シートとを同組成にしてあるので、焼付時、ブロッ
ク部材と、その上面に敷設した制振シートとを確実に融
着させることができる。
【0023】さらに、ビードの内部に設置したブロック
部材の粘性をブロック部材の上面に敷設する制振シート
の粘性より高くし、さらに、ブロックの高さをビードの
深さより厚くしたので、ブロック部材の摩擦力が高くな
ると共に、ブロック部材が制振シートとよく接触して制
振シートを固定するようになり、車両を焼き付け工程に
移動させる際に車両に振動が与えられても、ブロック部
材と制振シートとの間のずれを防止することができる。
さらに、制振シートとボディとの間のずれをも防止する
ことができる。また、ブロック部材をビードに合わせた
形状に形成せず、全てを同形状に形成すれば、全ての機
種に対して適用することができ、コストを低減すること
ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図2のものが焼き付けられて平滑になったとこ
ろを示す断面図である。
【図4】フロアパネルとアスファルトシートとを示す斜
視図である。
【図5】従来のものの焼き付けるところを示す断面図で
ある。
【図6】従来のアスファルトシートの焼き付け状態を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル 2 アスファルトシート 3 ビード 4 ブロック部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビードを有するフロアパネルの上面に焼
    付け敷設した車両用パネルの制振材において、前記ビー
    ドの深さより厚く、前記制振材の制振シートより粘性が
    高く、かつ、前記制振シートと同組成のブロック部材を
    形成し、該ブロック部材を前記ビードの内部に配置する
    と共に、該ブロックを配置した前記フロアパネルの全面
    に前記制振シートを焼付け敷設したことを特徴とする車
    両用パネルの制振材。
JP27708095A 1995-09-29 1995-09-29 車両用パネルの制振材 Pending JPH0995265A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27708095A JPH0995265A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 車両用パネルの制振材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27708095A JPH0995265A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 車両用パネルの制振材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0995265A true JPH0995265A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17578505

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27708095A Pending JPH0995265A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 車両用パネルの制振材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0995265A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7637561B2 (en) * 2007-04-20 2009-12-29 Honda Motor Co., Ltd. Floor panel in vehicle, having bead whose inclined surface has gradually-changed inclination angle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7637561B2 (en) * 2007-04-20 2009-12-29 Honda Motor Co., Ltd. Floor panel in vehicle, having bead whose inclined surface has gradually-changed inclination angle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100436280B1 (ko) 자동차플로어-팬카펫팅용조립형포움밑깔개
US4906501A (en) Laminated damping material for vehicle and method for welding the material to vehicle body panel
JP2005509816A (ja) オリフィスのシールのための物理的バリア
JPS5945550B2 (ja) 自動車の車体補強構造
US6073996A (en) Structure of seat back with armrest and method for forming the same
JPH0995265A (ja) 車両用パネルの制振材
JPH0253259B2 (ja)
JP3593815B2 (ja) 自動車用フロアカーペットの敷設構造
JPS635952Y2 (ja)
JPH024827Y2 (ja)
JPH01175541A (ja) 車両用制振積層材
JP2021514323A (ja) 自動車用フロアカバー
JP2853910B2 (ja) 自動車用フロアカーペット構造
JPH04176742A (ja) 自動車用フロアカーペットの製造方法
JP5864855B2 (ja) 車載用カーペット及びその製法
JP3815700B2 (ja) 自動車用フロアカーペット及びその製造方法
JP6896499B2 (ja) フロアマット
JPH074992Y2 (ja) 車体構造
JPH0654056B2 (ja) 床仕上げ構造及び床仕上げ方法並びに床材
JPH0443394Y2 (ja)
JPH0534448Y2 (ja)
JPH072324Y2 (ja) 車室内のフィニッシャー取付構造
JPH0436984Y2 (ja)
JPH11301328A (ja) 成形防音材
JPH0745390Y2 (ja) 車両の制振材