JPH072324Y2 - 車室内のフィニッシャー取付構造 - Google Patents
車室内のフィニッシャー取付構造Info
- Publication number
- JPH072324Y2 JPH072324Y2 JP1988090905U JP9090588U JPH072324Y2 JP H072324 Y2 JPH072324 Y2 JP H072324Y2 JP 1988090905 U JP1988090905 U JP 1988090905U JP 9090588 U JP9090588 U JP 9090588U JP H072324 Y2 JPH072324 Y2 JP H072324Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- finisher
- molding member
- studs
- vehicle interior
- finishers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、車室内の最終表面を形成するフィニッシャー
の取付構造に関する。
の取付構造に関する。
〈従来の技術〉 車室内の内壁には、一般に防音,吸音,断熱,乗員の保
護等の機能上の目的及び室内意匠の向上の目的から、鋼
板パネル上に装飾用の最終表面パネルとして複数のフィ
ニッシャーを内張りしている(例えば実開昭63-28559号
公報等参照)。
護等の機能上の目的及び室内意匠の向上の目的から、鋼
板パネル上に装飾用の最終表面パネルとして複数のフィ
ニッシャーを内張りしている(例えば実開昭63-28559号
公報等参照)。
このような複数のフィニッシャーを張る場合の従来の継
ぎ目構造としては、例えば第4図や第5図のようなもの
がある。
ぎ目構造としては、例えば第4図や第5図のようなもの
がある。
第4図の構造は、継ぎ目部分のパネル1表面にシート材
2を裏打ちし、接着剤或いはトリムクリップ等でフィニ
ッシャー3同士を接触させるようにして固定するもので
あり、また、第5図の構造は、フィニッシャー3の継ぎ
目部分の隙間にモール4を埋込み接着剤で固定して継ぎ
目を覆い隠すようにしている。
2を裏打ちし、接着剤或いはトリムクリップ等でフィニ
ッシャー3同士を接触させるようにして固定するもので
あり、また、第5図の構造は、フィニッシャー3の継ぎ
目部分の隙間にモール4を埋込み接着剤で固定して継ぎ
目を覆い隠すようにしている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、これら従来構造は、接着剤を使用した場
合、フィニッシャー3の伸縮により、接着剤が剥がれた
り、フィニッシャー3自体が変形したりする問題があ
る。また、第4図の構造では、上記の問題に加えて、フ
ィニッシャー3同士の継ぎ目が露出して外観的に問題が
あり、更に、ボード材3aを表皮3b等で覆って成形される
ラミネート構造のフィニッシャー3を使用したときは、
継ぎ目部分をカットしたときに、そのカット断面が見え
ないように何らかの処理を施さなければならず面倒であ
る等の問題がある。
合、フィニッシャー3の伸縮により、接着剤が剥がれた
り、フィニッシャー3自体が変形したりする問題があ
る。また、第4図の構造では、上記の問題に加えて、フ
ィニッシャー3同士の継ぎ目が露出して外観的に問題が
あり、更に、ボード材3aを表皮3b等で覆って成形される
ラミネート構造のフィニッシャー3を使用したときは、
継ぎ目部分をカットしたときに、そのカット断面が見え
ないように何らかの処理を施さなければならず面倒であ
る等の問題がある。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、外観に優
れると共に、フィニッシャーの伸縮によるフィニッシャ
ー間の隙間変化を許容できる車室内のフィニッシャー取
付構造を提供することを目的とする。
れると共に、フィニッシャーの伸縮によるフィニッシャ
ー間の隙間変化を許容できる車室内のフィニッシャー取
付構造を提供することを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 このため本考案は、車室内の最終表面を形成する伸縮可
能なフィニッシャーの取付構造において、車室内パネル
上に間隔を設けて複数のスタッドを固着し、互いに隣接
するフィニッシャーを、当該フィニッシャーの伸長時に
互いの端部が接触しないような所定の間隙を設けて前記
複数のスタッドを挟んで車室内パネル上に配置すると共
に、前記隣接するフィニッシャーが共に収縮して当該フ
ィニッシャー間が離れた時の間隙より巾広に形成され前
記スタッドの固着位置に対応させて孔を設けたモール部
材をフィニッシャー表面側から隣接するフィニッシャー
間の間隙部に被せ、前記モール部材の孔より大径の鍔状
頭部と前記スタッドと嵌合する嵌合穴を有し外周部に複
数箇所に抜止め用突起を有する略円筒状の胴部とからな
るプラグの前記胴部を前記モール部材の孔を通してスタ
ッドに嵌合させ、前記プラグとスタッドの嵌合によって
モール部材を介してフィニッシャーを固定する構成とし
た。
能なフィニッシャーの取付構造において、車室内パネル
上に間隔を設けて複数のスタッドを固着し、互いに隣接
するフィニッシャーを、当該フィニッシャーの伸長時に
互いの端部が接触しないような所定の間隙を設けて前記
複数のスタッドを挟んで車室内パネル上に配置すると共
に、前記隣接するフィニッシャーが共に収縮して当該フ
ィニッシャー間が離れた時の間隙より巾広に形成され前
記スタッドの固着位置に対応させて孔を設けたモール部
材をフィニッシャー表面側から隣接するフィニッシャー
間の間隙部に被せ、前記モール部材の孔より大径の鍔状
頭部と前記スタッドと嵌合する嵌合穴を有し外周部に複
数箇所に抜止め用突起を有する略円筒状の胴部とからな
るプラグの前記胴部を前記モール部材の孔を通してスタ
ッドに嵌合させ、前記プラグとスタッドの嵌合によって
モール部材を介してフィニッシャーを固定する構成とし
た。
〈作用〉 かかる構成によれば、フィニッシャーは、モール部材と
車室内パネル側との間で拘束されないため、伸縮が自由
になる。また、フィニッシャーの継ぎ目がモール部材で
覆われるので外観的にも良好となる。
車室内パネル側との間で拘束されないため、伸縮が自由
になる。また、フィニッシャーの継ぎ目がモール部材で
覆われるので外観的にも良好となる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
本考案の第一実施例を示す第1図〜第3図において、キ
ャブ(車室)11内のパネル12表面には、所定の間隙13を
設けてキャブ11内の最終表面を形成するフィニッシャー
14が配置されている。前記間隙13の巾は、フィニッシャ
ー14が熱により伸長したときに互いのフィニッシャー14
端部が接触しない程度である。また、フィニッシャー14
は、例えばパッド材14a表面をポリ塩化ビニル等からな
る表皮材14bで覆って形成されている。そして、間隙13
を挟んで互いに隣接するフィニッシャー14は、第2図及
び第3図のようにしてモール部材15を介してパネル12上
に固定されている。
ャブ(車室)11内のパネル12表面には、所定の間隙13を
設けてキャブ11内の最終表面を形成するフィニッシャー
14が配置されている。前記間隙13の巾は、フィニッシャ
ー14が熱により伸長したときに互いのフィニッシャー14
端部が接触しない程度である。また、フィニッシャー14
は、例えばパッド材14a表面をポリ塩化ビニル等からな
る表皮材14bで覆って形成されている。そして、間隙13
を挟んで互いに隣接するフィニッシャー14は、第2図及
び第3図のようにしてモール部材15を介してパネル12上
に固定されている。
モール部材15は、例えば硬質塩化ビニル15aに剛性強化
用鋼板015bを内包して形成してあり、また、前記間隙13
より十分巾広、即ちフィニッシャー14が熱により収縮し
てもフィニッシャー14端部がはみでない程度の巾を持っ
て両端を折曲して形成してある。更に、パネル12の前記
間隙13部分に上下方向に所定の間隙を設けて溶着した例
えば金属製のスタッド16の固着位置と対応させてその上
下方向に後述するプラグ17を挿通するための適宜数の孔
15c形成してある。
用鋼板015bを内包して形成してあり、また、前記間隙13
より十分巾広、即ちフィニッシャー14が熱により収縮し
てもフィニッシャー14端部がはみでない程度の巾を持っ
て両端を折曲して形成してある。更に、パネル12の前記
間隙13部分に上下方向に所定の間隙を設けて溶着した例
えば金属製のスタッド16の固着位置と対応させてその上
下方向に後述するプラグ17を挿通するための適宜数の孔
15c形成してある。
前記プラグ17は、モール部材15の孔15cより大径の鍔状
の頭部17Aを有し、略円筒状に形成した胴部17Bの外周部
の複数個所に、抜止め用の突起部17aが形成されてい
る。また、前記胴部17Bのスタッド嵌合穴17bの開口部近
傍の内周壁17cは、スタッド16が入り易く抜け難いよう
に穴内部に向けて先窄まりのテーパー状に形成してあ
る。ここで、前記スタッド16とプラグ17とでモール部材
15の固定手段を構成する。
の頭部17Aを有し、略円筒状に形成した胴部17Bの外周部
の複数個所に、抜止め用の突起部17aが形成されてい
る。また、前記胴部17Bのスタッド嵌合穴17bの開口部近
傍の内周壁17cは、スタッド16が入り易く抜け難いよう
に穴内部に向けて先窄まりのテーパー状に形成してあ
る。ここで、前記スタッド16とプラグ17とでモール部材
15の固定手段を構成する。
次に本実施例の作用を説明する。
まず、パネル12の所定部位に上下方向にスタッド16を固
着した後、そのスタッド16の固着部分を挟んで所定の間
隙13を設けてパネル12上にフィニッシャー14を配置す
る。そして、前記間隙13部分に互いのフィニッシャー14
端部を覆うようにしてモール部材15をあてがい、該モー
ル部材15側からモール部材15の孔15cにプラグ17を挿通
させ、該プラグ17をスタッド16に嵌込むことにより、プ
ラグ17の頭部17Aでモール部材15を介してフィニッシャ
ー14をパネル12上に押付けて固定する。
着した後、そのスタッド16の固着部分を挟んで所定の間
隙13を設けてパネル12上にフィニッシャー14を配置す
る。そして、前記間隙13部分に互いのフィニッシャー14
端部を覆うようにしてモール部材15をあてがい、該モー
ル部材15側からモール部材15の孔15cにプラグ17を挿通
させ、該プラグ17をスタッド16に嵌込むことにより、プ
ラグ17の頭部17Aでモール部材15を介してフィニッシャ
ー14をパネル12上に押付けて固定する。
かかる構成によれば、モール部材15とパネル12との間に
フィニッシャー14の熱による伸縮を許容できる空間が確
保できる。そして、接着剤を使用しなくてもよく、フィ
ニッシャー14の伸縮等によるフィニッシャー14の変形等
の問題がない。また、フィニッシャー14の継ぎ目がモー
ル部材15で覆われるため外観が良好となると共に、ラミ
ネート構造のフィニッシャー14において継ぎ目部分をカ
ットした場合でも、カット断面を必ずしも処理する必要
がなくなる。更に、一枚のパネルでキャブ11内外を隔て
ているキャブ構造に対しては、トリムクリップを使用す
る場合のようにパネル12に孔を開けなくて済むので、パ
ネル外面に影響がなく好適である。尚、モール部材15に
鋼板15bを内包させることにより、モール部材15の剛性
を高くでき、モール部材15を固定するためのスタッド16
及びプラグ17の数を少なくすることができる。
フィニッシャー14の熱による伸縮を許容できる空間が確
保できる。そして、接着剤を使用しなくてもよく、フィ
ニッシャー14の伸縮等によるフィニッシャー14の変形等
の問題がない。また、フィニッシャー14の継ぎ目がモー
ル部材15で覆われるため外観が良好となると共に、ラミ
ネート構造のフィニッシャー14において継ぎ目部分をカ
ットした場合でも、カット断面を必ずしも処理する必要
がなくなる。更に、一枚のパネルでキャブ11内外を隔て
ているキャブ構造に対しては、トリムクリップを使用す
る場合のようにパネル12に孔を開けなくて済むので、パ
ネル外面に影響がなく好適である。尚、モール部材15に
鋼板15bを内包させることにより、モール部材15の剛性
を高くでき、モール部材15を固定するためのスタッド16
及びプラグ17の数を少なくすることができる。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、モール部材とパネ
ルとでフィニッシャー端部を挟むように構成したので、
モール部材とパネルとの間にできる空間部でフィニッシ
ャー端部が変位可能となり、熱によるフィニッシャーの
伸縮を許容でき、フィニッシャーの変形等を防止でき
る。また、モール部材でフィニッシャー端部を確実に隠
せるので外観が良好である。
ルとでフィニッシャー端部を挟むように構成したので、
モール部材とパネルとの間にできる空間部でフィニッシ
ャー端部が変位可能となり、熱によるフィニッシャーの
伸縮を許容でき、フィニッシャーの変形等を防止でき
る。また、モール部材でフィニッシャー端部を確実に隠
せるので外観が良好である。
第1図は本考案の一実施例を示す分解図、第2図は同上
実施例の取付状態図、第3図は同上実施例の要部断面
図、第4図及び第5図はそれぞれ従来例を示す構成図で
ある。 12……パネル、13……間隙、14……フィニッシャー、15
……モール部材、16……スタッド、17……プラグ
実施例の取付状態図、第3図は同上実施例の要部断面
図、第4図及び第5図はそれぞれ従来例を示す構成図で
ある。 12……パネル、13……間隙、14……フィニッシャー、15
……モール部材、16……スタッド、17……プラグ
Claims (1)
- 【請求項1】車室内の最終表面を形成する伸縮可能なフ
ィニッシャーの取付構造において、車室内パネル上に間
隔を設けて複数のスタッドを固着し、互いに隣接するフ
ィニッシャーを、当該フィニッシャーの伸長時に互いの
端部が接触しないような所定の間隙を設けて前記複数の
スタッドを挟んで車室内パネル上に配置すると共に、前
記隣接するフィニッシャーが共に収縮して当該フィニッ
シャー間が離れた時の間隙より巾広に形成され前記スタ
ッドの固着位置に対応させて孔を設けたモール部材をフ
ィニッシャー表面側から隣接するフィニッシャー間の間
隙部に被せ、前記モール部材の孔より大径の鍔状頭部と
前記スタッドと嵌合する嵌合穴を有し外周部の複数箇所
に抜止め用突起を有する略円筒状の胴部とからなるプラ
グの前記胴部を前記モール部材の孔を通してスタッドに
嵌合させ、前記プラグとスタッドの嵌合によってモール
部材を介してフィニッシャーを固定する構成としたこと
を特徴とする車室内のフィニッシャー取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988090905U JPH072324Y2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 車室内のフィニッシャー取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1988090905U JPH072324Y2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 車室内のフィニッシャー取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0212953U JPH0212953U (ja) | 1990-01-26 |
JPH072324Y2 true JPH072324Y2 (ja) | 1995-01-25 |
Family
ID=31315412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1988090905U Expired - Lifetime JPH072324Y2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 車室内のフィニッシャー取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072324Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2871429B1 (fr) * | 2004-06-15 | 2006-09-22 | Faurecia Interieur Ind Snc | Piece d'habillage interieur de vehicule automobile et procede de fabrication d'une telle piece d'habillage |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60157456U (ja) * | 1984-03-30 | 1985-10-19 | 三菱自動車工業株式会社 | 成形天井取付構造 |
-
1988
- 1988-07-11 JP JP1988090905U patent/JPH072324Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0212953U (ja) | 1990-01-26 |
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