JPH0995254A - 圧力制御装置 - Google Patents

圧力制御装置

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JPH0995254A
JPH0995254A JP25248195A JP25248195A JPH0995254A JP H0995254 A JPH0995254 A JP H0995254A JP 25248195 A JP25248195 A JP 25248195A JP 25248195 A JP25248195 A JP 25248195A JP H0995254 A JPH0995254 A JP H0995254A
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JP
Japan
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pressure
moving
liquid chamber
hydraulic pressure
control device
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Application number
JP25248195A
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English (en)
Inventor
Hideaki Shimizu
秀昭 清水
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作トルクに応じて発生する作動液圧の変化
特性を必要に応じて変更可能とする。 【解決手段】 ケース20とインレットポペット30に
よって、パワーシリンダに接続される第1液室R1、液
圧供給路L2に接続される第2液室R2、および排出路
L3に接続される第3液室R3を画成し、ケース20の
外径d2を外径d1よりも大きく設定し、第1液室R1
内に導入される液圧供給路L2からの供給液圧の大きさ
に応じて、ケース20に作用する加圧力F1の大きさを
変化させることにより、ドレンポペット40に加わる推
力Fに対応する第1液室R1内の液圧の変化特性を変化
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、操作トルクに応じ
て発生する作動液圧が非線形な特性を有する圧力制御装
置に係り、特に、パワーステアリング装置に用いて好適
な圧力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油圧を利用したパワーステアリング装置
においては、操舵力に対応した油圧をパワーシリンダに
供給するための圧力制御装置が組み込まれ、この圧力制
御装置によってパワーシリンダに供給される油圧が補助
的な操舵力として利用されている。
【0003】従来、このようなパワーステアリング装置
としては、例えば特開昭61−85272号公報に開示
されたものが知られている。
【0004】このパワーステアリング装置は、電動モー
タによって駆動される作動液ポンプとパワーシリンダと
の間を連通する作動液通路に操舵力に応じて駆動される
圧力制御弁を設け、この圧力制御弁と作動液ポンプとの
間の作動液供給路に圧力制御弁への流れこみを許容する
逆止め弁を設け、この逆止め弁と圧力制御弁との間にア
キュムレータを設けて作動液を蓄圧し、この蓄圧された
作動液を圧力制御弁を介してパワーシリンダに供給する
ことにより、操舵助力を発生させるようにしている。そ
して、アキュムレータに蓄圧された作動液の液圧を圧力
センサにて検出し、これが所定圧力まで下がった時に電
動モータを作動させ、逆に、これが所定圧力まで上がっ
た時に電動モータを停止するようにしている。
【0005】かかるパワーステアリング装置に用いられ
る圧力制御装置として、例えば、本件特許出願人が先に
出願した特願平6−30685号に記載された圧力制御
装置がある。この圧力制御装置は、操舵トルクに応じて
スプールが開き、アキュムレータに蓄圧された作動液が
パワーシリンダに供給されるようになっている。さら
に、このパワーシリンダ内の圧力をスプールの背部に設
けたフィードバック室に作用させ、弁スプールを押し戻
すようになっているが、フィードバック室にはリリーフ
弁が付設されているため、フィードバック室内の作動液
の液圧が所定値以上になると、それまでの操舵トルクの
上昇割合に対するパワーシリンダへの作動液の供給圧力
の上昇割合をより増大させる、つまり、それまでよりも
楽に操舵することができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特願平6−30685
号に開示された圧力制御装置においては、操舵トルクの
上昇割合に対するパワーシリンダへの作動液の供給圧力
を非線型な特性にすることが可能であるものの、車両の
旋回状態から直進状態へ操舵ハンドルを戻すような場合
のように、操舵トルクを増大傾向から減少傾向へ移行さ
せた場合、操舵トルクの下降割合に対してパワーシリン
ダ内の作動液の圧力低下が比例状態となって低下するた
め、操舵トルクの上昇時のような非線型な特性に得るこ
とができない。よって、操舵フィーリングを向上させる
ための改良の余地がある。
【0007】また、特願平6−30685号に開示され
た圧力制御装置においては、作動液の変化特性が車両の
走行状態の如何に拘らず一定となっている。しかし、こ
の作動液の変化特性は、本来ならば車両の走行状態、例
えば車速に応じて変化するものであることが望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の圧力制御装置は、アクチュエータに接続される第1液
室、作動液の液圧供給路に接続される第2液室、および
作動液の排出路の接続される第3液室が形成され、操作
体の操作トルクに応じて、前記第1液室に対して前記第
2、第3液室を選択的に接続する圧力制御装置におい
て、前記第1液室内の液圧に応じて個別にかつ同方向に
往復移動可能な第1、第2移動体と、前記第1移動体の
一方向の移動限位置を規制する規制手段と、前記第1移
動体を一方向に付勢する付勢手段と、前記操作体の移動
位置に応じて前記第2移動体を一方向に移動させる第3
移動体と、前記第1、第2移動体の相対変位に基づいて
前記第1、第2液室の間の連通路を開閉する第1開閉機
構と、前記第2、第3移動体の相対変位に基づいて前記
第1、第3液室の間の連通路を開閉する第2開閉機構
と、前記第2液室の液圧に応じて前記第1、第2移動体
の少なくとも一方をその移動方向に加圧する加圧手段
と、前記液圧供給路から前記第2液室に供給する液圧を
変化させる供給液圧可変手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】本発明の請求項2に記載の圧力制御装置
は、請求項1において、前記加圧手段は、前記第2液室
内の液圧によって前記第1移動体の一方および他方の移
動方向の圧力を受ける第1、第2受圧面を有し、前記第
1、第2受圧面が異なる大きさに設定されていることを
特徴とする。
【0010】本発明の請求項3に記載の圧力制御装置
は、請求項1において、前記加圧手段は、前記第2液室
内の液圧によって前記第2移動体の一方および他方の移
動方向の圧力を受ける第1、第2受圧面を有し、前記第
1、第2受圧面が異なる大きさに設定されていることを
特徴とする。
【0011】本発明の請求項4に記載の圧力制御装置
は、請求項1から3のいずれかにおいて、前記第2、第
3移動体の少なくとも一方に、それらの移動位置に応じ
た移動抵抗を付与する抵抗付与手段を備えてなることを
特徴とする。
【0012】本発明の請求項5に記載の圧力制御装置
は、請求項4において、前記抵抗付与手段は、前記第2
移動体の移動位置に応じて圧縮されて該第2移動体を他
方向に付勢するスプリングを有することを特徴とする。
【0013】本発明の請求項6に記載の圧力制御装置
は、請求項4において、前記抵抗付与手段は、前記第3
移動体の移動位置に応じて圧縮されて該第3移動体を一
方の移動方向に付勢するスプリングを有することを特徴
とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0015】(第1の実施例)図1から図4は、本発明
の第1の実施例を説明するための図である。本実施例
は、パワーステアリング装置に組み込まれる圧力制御装
置としての適用例である。
【0016】図1において60はパワーシリンダであ
り、車体の幅方向に延在するピストンロッド61の両端
には図示しないタイロッドが連結されている。そのピス
トンロッド61には、左右2つのシリンダ室R11,R
12を画成するためのピストン62が設けられている。
ピストンロッド61にはラックが設けられ、このラック
に、中空のピニオン軸1に設けられたピニオンが噛合し
ている。ピニオン軸1は、トーションバー2を介して図
示しない入力軸の下端に連結され、その入力軸の上端に
取り付けられた操舵ハンドルからの操舵力がトーション
バー2を介してピニオン軸1のピニオンに伝達され、そ
のピニオンの回転により、ピストンロッド61を介して
タイロッドが図示しない操舵輪の向きを変えるようにな
っている。
【0017】ピニオン軸1を保持するハウジング3内に
は、移動体としてのレバー部4Aを有するリング部材4
が左右方向に回動変位自在に備えられている。レバー部
4Aはハウジング3の孔部3A内に位置されており、そ
の孔部3A内におけるレバー部4Aの左右方向の回動許
容範囲において、リング部材4が左右方向に回動可能と
されている。リング部材4は、図1中紙面の表裏方向の
変位が阻止されている。またハウジング3内には、トー
ションバー2のねじりを伴う操舵ハンドル側の入力軸と
ピニオン軸1との相対回転に応じて、リング部材4を左
右に回動変位させるための変換機構が備えられている。
本例の場合、その変換機構は、入力軸とピニオン軸1と
の相対回転に基づいて、それらの軸線方向つまり図1中
の紙面の表裏方向に変位するスリーブ部材5を有してお
り、そのスリーブ部材5の周部には、そのスリーブ部材
5の軸線に対して傾斜する傾斜溝5Aが設けられてい
る。その傾斜溝5Aには、リング部材4の内周部に設け
たピン部4Bがはめ合わされており、これにより、スリ
ーブ部材5の軸線方向の変位量に応じてリング部材4が
左右に回転変位するようになっている。
【0018】ハウジング3には、左右1対の制御バルブ
10が備えられている。左右の制御バルブ10は左右対
称的な構成となっており、左側の制御バルブ10は、パ
ワーシリンダ60の左側のシリンダ室R11に接続され
る第1ポートP1に対して、第2ポートP2と第3ポー
トP3を選択的に切換接続し、一方、右側の制御バルブ
10は、パワーシリンダ60の右側のシリンダ室R12
に接続される第1ポートP1に対して、第2ポートP2
と第3ポートP3を選択的に切換接続する。
【0019】以下、右側の制御バルブ10の構成を代表
して説明する(図2参照)。
【0020】制御バルブ10のボデイ(以下、「バルブ
ホデイ」という)11は、ハウジング1に固定またはハ
ウジング1と一体に構成されており、このバルブボデイ
11に、シリンダ室とポートP1、P2、P3が形成さ
れている。シリンダ室の図2中右側はアジャストボルト
12により閉塞され、そのアジャストボルト12はロッ
クナット13によってロックされている。シリンダ室に
は、第1移動体としての略有底円筒状のケース20と、
第2移動体としての略円筒状のインレットポペット30
が左右方向移動自在にはめ合わされており、これらによ
ってポートP1,P2,P3に連通する第1液室R1,
第2液室R2,第3液室R3が形成されている。
【0021】さらに、第3液室R3の壁部11Aと、ケ
ース20の底部21との間には、第3移動体としてのド
レンポペット40が左右方向移動自在に保持されてい
る。そのドレンポペット40の左方の外方端は、レバー
4Aによって左右方向にスライドされるポペットドライ
バ6(図1参照)の右端と対向し、ドレンスプリング1
4によって、そのポペットドライバ6に当接されてい
る。したがって、リング部材4の回動変位の方向に応じ
て、左右の制御バルブ10の内の一方のドレンポペット
40に対して、ドレンスプリング14の力に抗する方向
の推力Fが作用することになる。
【0022】第3液室R3内には、ケース20を右方へ
付勢する付勢手段としてのケーススプリング15が備え
られており、ケース20の右方への移動限位置は、規制
手段としてのストッパ16によって規制されている。ケ
ース20の底部21には貫通孔21Aが形成されてい
る。また、ケース20の円筒部22の外周面には、第2
液室R2を形成するための環状溝22Aが設けられてお
り、その環状溝22Aと円筒部22の中空部23との間
は連通孔22Bによって連通されている。インレットポ
ペット30は、本例の場合、ケース20の中空部23に
左右方向移動自在にはめ合わされており、その右側の円
錐状部31と、中空部23の右側開口縁部とによって、
第1開閉機構としてのインレットシール部V1が構成さ
れている。第1液室R1内にはインレットポペット30
をインレットシール部V1の閉じ方向、つまり図2中の
左方に付勢するインレットスプリング17が備えられて
いる。
【0023】また、インレットポペット30の中空部3
2の左側開口縁部と、ドレンポペット40の先端の円錐
状部41とによって、第2開閉機構としてのドレンシー
ル部V2が構成されている。図2において、Sはシール
リングである。
【0024】ところで、ケース20は、図2中左側部分
の外径d2が同中右側部分の外径d1よりも大きく設定
されている。これにより、第2液室R2内において図2
中左方の圧力を受けるケース22の第2受圧面S2、つ
まりケース22の壁面22A−2において図2中左方の
圧力成分を受ける有効受圧面は、第2液室R2内におい
て図2中右方の圧力を受けるケース20の第1受圧面S
1、つまりケース22の壁面22A−1において図2中
右方の圧力成分を受ける有効受圧面よりも大きくなって
いる。
【0025】このように構成された制御バルブ10の第
2ポートP2には、作動液タンク51、ポンプ52、逆
止弁53、アキュームレータ54を備えた作動液の液圧
供給路L2が接続される。ポンプ52の駆動用のモータ
55はコントローラ56によって駆動制御され、そのコ
ントローラ56には、液圧供給路L2中に備えられた圧
力センサ57などが接続されている。さらに、液圧供給
路L2には、供給液圧を逃がすためのリリーフ路L2−
Rが接続されており、そのリリーフ路L2−R中の電磁
リリーフ弁58もコントローラ56によって制御され
る。また、第3ポートP3には、作動液をタンク51に
戻すための排出路L3が接続される。
【0026】次に、作用について説明する。
【0027】まず、液圧供給路L2の圧力は、コントロ
ーラ56によって設定される下限設定圧と上限設定圧と
の間に維持されている。すなわち、液圧供給路L2内の
圧力はアキュームレータ54に蓄圧され、液圧供給路L
2の圧力が下限設定圧にまで下がったときに、コントロ
ーラ56がモータ55によりポンプ52を駆動し、また
液圧供給路L2の圧力が上限設定圧にまで上がったとき
に、コントローラ56がモータ55を停止させる。
【0028】操舵ハンドルが中立状態のときは、左右の
制御バルブ10は、いずれも図2のような状態にあり、
ドレンポペット40がインレットポペット30から離れ
てドレンシール部V2が開き、インレットシール部V1
が閉じている。したがって、左右の制御バルブ10のそ
れぞれにおいて、第2液室R2は閉ざされ、第1液室R
1に対して第3液室R3が連通して、パワーシリンダ6
0の左右のシリンダ室R11,R12は共に排出路L3
に開放されている。
【0029】以下、、操舵ハンドルの一方向の回動操作
により、図1中右側の制御バルブ10(図2中の制御バ
ルブ10)のドレンポペット40に、操舵トルクに応じ
た推力Fが作用した場合を想定する。
【0030】その推力Fがドレンスプリング14の付勢
力に抗してドレンポペット40を右方に移動させて、そ
の円錐部41がインレットポペット30に当接するとド
レンシール部V2が閉じる。さらに、推力Fがインレッ
トスプリング17のセット荷重よりも大きい場合には、
インレットポペット30も右方に移動してインレットシ
ール部V1が開き、このインレットシール部V1と連通
路22Bを介して第1液室R1と第2液室R2が連通す
る。したがって、油圧供給路L2からの液圧がパワーシ
リンダ60の右側のシリンダ室R12に導入され、その
パワーシリンダ60が補助操舵力を発生する。
【0031】ところで、インレットシール部V1が開い
て、液圧供給路L2からの液圧が第1液室R1内に導入
された直後、インレットポペット30は第1液室R1内
の液圧によって、左方に押し返されインレットシール部
V1が閉じる。このように、ドレンシール部V2を閉じ
たまま、インレットシール部V1の開閉を繰り返しなが
ら、第1液室R1内の液圧つまり右側のシリンダ室R1
2内に液圧が断続的に上昇する。そして、推力Fに対し
て、ドレンスプリング14およびインレットスプリング
17の反力と第1液室R1内の液圧反力(S3・P)の
合力が釣り合ったときに、インレットシール部V1が継
続的に閉じる。この結果、図3中のP11からP12の
ように、シリンダ室R12内の液圧が操舵トルクに比例
して上昇し、操舵トルクに応じた補助操舵力が生じるこ
とになる。P11はインレットシール部V1が開き始め
た時点である。またS3は、ケース20の内径d3(図
2参照)の中空部の断面積、Pは第1液室R1内の液圧
である。
【0032】一方、ケース20には、第2液室R2内の
液圧に応じて、そのケース20を図2中の左方に加圧す
る力F1が作用する。すなわち、ケース20における第
1、第2受圧面S1、S2の差(S2−S1)と第2液
室R2内の供給液圧P0との積{(S2−S1)・P
0}分だけ、ケース20を左方に加圧する力F1が生じ
ることになる。
【0033】そして、操舵トルクがさらに増大して、第
1液室R1内の液圧反力と加圧力F1との合力がケース
スプリング15のセット荷重以上となった場合に、ケー
ス20が左方に移動する。このケース20の左方への移
動により、インレットシール部V1およびドレンシール
部V2の位置が左方にずれ、またドレンスプリング14
およびインレットスプリング17の圧縮の程度が小さく
なって、それらの反力が小さくなる。この結果、ドレン
シール部V2を閉じかつインレットシール部V1を開く
べくインレットポペット30を右方に移動させるために
要する力が減少し、その分、操舵トルクに対する第1液
室R1内の液圧、つまりシリンダ室R12内の液圧の上
昇率が大きくなる。図3中のP12がケース20の左方
への移動開始時点であり、この時点P12からシリンダ
室R12内の液圧の上昇カーブが変化して、カットオフ
特性が得られることになる。
【0034】その後、操舵トルクが減少して推力Fが小
さくなった場合には、図3中のP13からP14のヒス
テリシス分ずれてから、インレットシール部V1が閉じ
られたまま、ドレンシール部V2が断続的に開閉して、
第1液室R1内の液圧つまりシリンダ室R12内の液圧
が徐々に減少する。すなわち、推力Fに対して、ドレン
スプリング14の反力とドレンポペット40が受ける第
1液室R1からの液圧反力(S4・P)との合力が釣り
合いながら、ドレンシール部V2が断続的に開閉して、
第1液室R1内の液圧が徐々に減少する。ここで、S4
はインレットポペット30の内径d4(図2参照)の中
空部32の断面積、Pは第1液室R1内の液圧である。
また、ケース20が左方に移動していることにより、ド
レンスプリング14の反力が小さく、その分、推力Fの
小さな減少によって、第1液室R1内の液圧が比較的大
きく減少することになる。
【0035】そして、第1液室R1内の液圧が所定値以
下となったときに、ケース20がストッパ16によって
右方の移動限位置に規制される。その時点が図3中のP
15であり、この時点P15からドレンシール部V2が
開き状態に維持される時点P16までは、ドレンスプリ
ング14の反力が一定となり、シリンダ室R12内の液
圧の下降カーブが比較的緩やかになる。このように、シ
リンダ室R12内の液圧の下降カーブがP15の時点に
て変化して、カットオフ特性が得られることになる。
【0036】以上のように、ドレンスプリング14とイ
ンレットスプリング17は、ケース20の移動に伴うド
レンポペット40およびインレットポペット30の移動
位置に応じて圧縮変形されて、それらの移動位置に応じ
た移動抵抗を付与する抵抗付与手段として機能する。
【0037】また、コントローラ56は、車速に応じ
て、第2液室R2内の液圧つまり液圧供給路L2からの
供給液圧P0を図4のように変更する。供給液圧P0を
変更するためには、コントローラ56において設定され
る下限設定圧と上限設定圧を変更したり、電磁リリーフ
弁58の通電量を制御して、その開度に対応するリリー
フ圧を変更する。
【0038】そして、このように供給液圧P0が変更さ
れることにより、その液圧P0に応じて、ケース20を
図2中の左方に加圧する力F1、つまりケース20にお
ける第1、第2受圧面S1、S2の差(S2−S1)と
供給液圧P0との積{(S2−S1)・P0}に相当す
る加圧力F1が変化することになる。この結果、その加
圧力F1に応じて、ケース20の移動開始時点における
第1液室R1内の液圧が変化し、例えば、車両の低速、
中速、および高速走行時において、供給液圧P0を3段
階的に順次小さくするように変更した場合には、図3の
ようにカットオフの時点P12,P15がずれる。図3
において、実線は低速時の変化、点線は中速時の変化、
2連鎖線は高速時の変化を表し、低速時のカットオフの
時点P12,P15が中速時にはP12′、P15′に
ずれ、高速時にはP12″、P15″にずれる。
【0039】ところで、操舵ハンドルが他方向に回動操
作されたときには、図1中左側の制御バルブ10のドレ
ンポペット40に操舵トルクに応じた推力Fが作用し
て、その制御バルブ10が上述した図1中右側の制御バ
ルブ10と同様に機能することになる。
【0040】なお、車両のイグニッションスイッチがオ
フとなったときに、電磁リリーフ弁58を開いて供給液
圧P0を下げることにより、メンテナンス等のために液
圧の配管を外した場合における残圧の吹き出しが未然に
回避できることにもなる。さらに、車両の加速度を検出
するための加速度センサをコントローラ56に接続し、
その加速度センサによって車両の衝突が検出されたとき
に、電磁リリーフ弁58を開いて供給液圧P0を下げる
ことにより、液圧の配管が破損した場合における残圧の
吹き出しを未然に回避できることにもなる。
【0041】また、供給液圧P0に応じた加圧力F1を
ケース20に作用させるための加圧手段は、ケース20
に対して、加圧力F1を図2中の右向きに作用させるも
のであってもよい。
【0042】(第2の実施例)図5および図6は、本発
明の第2の実施例を説明するための図であり、本実施例
では、上述した実施例と同様に供給液圧P0に応じた加
圧力F1がケース20に作用すると共に、さらに供給液
圧P0に応じた加圧力F2がインレットポペット30に
作用するようになっている。
【0043】すなわち、ケース20の中空部23内にお
いて、図5中右側部分の内径d5が同図中左側部分の内
径d3よりも大きく設定されており、連通路22Bを通
して第2液室R2に連通するケース20の中空部23内
において、図5中右方向の圧力を受けるインレットポペ
ット30の受圧面S11、つまりインレットポペット3
0の壁面30Aにおいて図5中右方の圧力成分を受ける
有効受圧面は、ケース20の中空部23内において図5
中左方向の圧力受けるインレットポペット30の受圧面
S12、つまりインレットポペット30の壁面30Bに
おいて図5中左方向の圧力成分を受ける有効受圧面より
も大きくなっている。したがって、インレットシール部
V1が閉じられているときは、インレットポペット30
における受圧面S11,S12の差(S11−S12)
と第2液室R2内の供給液圧P0との積{(S11−S
12)・P0}分だけ、インレットポペット30を右方
に加圧する力F2が生じることになる。
【0044】これらの結果、ドレンスプリング14の反
力とインレットスプリング17の反力との合力から加圧
力F2を減じた大きさ以上に、推力Fが増大したとき
に、インレットポペット30が図5中の右方に移動し
て、インレットシール部V1が開かれることになる。し
たがって、例えば、車両の低速、中速、および高速走行
時において、供給液圧P0を3段階的に順次小さくする
ように変更した場合には、図6のように液圧の立ち上が
り時点P11がずれる。図6において、実線は低速時の
変化、点線は中速時の変化、2連鎖線は高速時の変化を
表し、低速時の液圧の立ち上がり時点P11が中速時に
はP11′にずれ、高速時にはP11″にずれる。その
他の機能は前述した第1実施例と同様である。
【0045】なお、供給液圧P0に応じた加圧力F2を
インレットポペット30に作用させるための加圧手段
は、インレットポペット30に対して、加圧力F2を図
5中の左向きに作用させるものであってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の圧力制御装置は、操作トルクに対応する第1、
第2移動体の相対変位に基づいて、アクチュエータに接
続される第1液室と作動液の液圧供給路に接続される第
2液室との間の連通路を開閉する第1開閉機構におい
て、液圧供給路の供給液圧を制御可能とし、かつ第2液
室の液圧に応じて第1、第2移動体の少なくとも一方を
その移動方向に加圧することにより、操作トルクに応じ
て発生する作動液圧の変化特性を必要に応じて変更する
ことができ、例えば、車両のパワーステアリング装置に
おける圧力制御装置として用いた場合には、車両の高速
走行時には安定性のよい操舵力を得ることができ、しか
も据え切り時には操舵力を軽減させることができる。
【0047】本発明の請求項2に記載の圧力制御装置
は、第2液室の液圧に応じて第1移動体をその移動方向
に加圧するために、第2液室の液圧によって第1移動体
の一方の移動方向の圧力を受ける受圧面と、第2液室の
液圧によって第1移動体の他方の移動方向の圧力を受け
る受圧面の大きさを異ならせることにより、構成の簡素
化、小型軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0048】本発明の請求項3に記載の圧力制御装置
は、第2液室の液圧に応じて第2移動体をその移動方向
に加圧するために、第2液室の液圧によって第2移動体
の一方の移動方向の圧力を受ける受圧面と、第2液室の
液圧によって第2移動体の他方の移動方向の圧力を受け
る受圧面の大きさを異ならせることにより、構成の簡素
化、小型軽量化、低コスト化を図ることができる。
【0049】本発明の請求項4に記載の圧力制御装置
は、第1、第2移動体によって第1開閉機構の動作位置
をずらすことによって、操作トルクに対応する第1液室
内の液圧の上昇特性を途中から変更することができると
共に、第2移動体、または第2移動体を移動させるため
の第3移動体の移動抵抗をそれらの移動位置に応じて変
更することにより、操作トルクに対応する第1液室内の
液圧の下降特性をも途中から変更することができる。ま
た、第1液室内の増圧時および減圧時にカットオフ特性
となるため、その液圧の増減サイクルにおいて生じるヒ
ステリシスの幅を小さく設定することもできる。さら
に、リリーフ弁やカット弁等を用いることなく液圧のカ
ットオフ特性を得ることができるため、装置全体の小型
化および低価格化を図ることができる。
【0050】本発明の請求項5および6に記載の圧力制
御装置は、第2または第3移動体に移動抵抗を付与する
抵抗付与手段としてスプリングを用いることにより、そ
の抵抗付与手段の構成の簡素化、ひいては装置全体の更
なる小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を説明するための断面図
である。
【図2】図1中右側の制御バルブの拡大断面図である。
【図3】図1の圧力制御装置による制御特性の説明図で
ある。
【図4】図1のコントローラによる供給液圧の制御特性
の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例を説明するための要部の
断面図である。
【図6】図5の圧力制御装置による制御特性の説明図で
ある。
【符号の説明】
10 制御バルブ 14 ドレンスプリング(抵抗付与手段) 15 ケーススプリング(付勢手段) 16 ストッパ(規制手段) 17 インレットスプリング(抵抗付与手段) 20 ケース(第1移動体) 30 インレットポペット(第2移動体) 40 ドレンポペット(第3移動体) 60 パワーシリンダ(アクチュエータ) V1 インレットシール部(第1開閉機構) V1 ドレンシール部(第2開閉機構) R1 第1液室 R2 第2液室 R3 第3液室 L2 液圧供給路 L3 排出路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータに接続される第1液室、
    作動液の液圧供給路に接続される第2液室、および作動
    液の排出路の接続される第3液室が形成され、操作体の
    操作トルクに応じて、前記第1液室に対して前記第2、
    第3液室を選択的に接続する圧力制御装置において、 前記第1液室内の液圧に応じて個別にかつ同方向に往復
    移動可能な第1、第2移動体と、 前記第1移動体の一方向の移動限位置を規制する規制手
    段と、 前記第1移動体を一方向に付勢する付勢手段と、 前記操作体の移動位置に応じて前記第2移動体を一方向
    に移動させる第3移動体と、 前記第1、第2移動体の相対変位に基づいて前記第1、
    第2液室の間の連通路を開閉する第1開閉機構と、 前記第2、第3移動体の相対変位に基づいて前記第1、
    第3液室の間の連通路を開閉する第2開閉機構と、 前記第2液室の液圧に応じて前記第1、第2移動体の少
    なくとも一方をその移動方向に加圧する加圧手段と、 前記液圧供給路から前記第2液室に供給する液圧を変化
    させる供給液圧可変手段とを備えたことを特徴とする圧
    力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記加圧手段は、前記第2液室内の液圧
    によって前記第1移動体の一方および他方の移動方向の
    圧力を受ける第1、第2受圧面を有し、前記第1、第2
    受圧面が異なる大きさに設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の圧力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記加圧手段は、前記第2液室内の液圧
    によって前記第2移動体の一方および他方の移動方向の
    圧力を受ける第1、第2受圧面を有し、前記第1、第2
    受圧面が異なる大きさに設定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の圧力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2、第3移動体の少なくとも一方
    に、それらの移動位置に応じた移動抵抗を付与する抵抗
    付与手段を備えてなることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の圧力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記抵抗付与手段は、前記第2移動体の
    移動位置に応じて圧縮されて該第2移動体を他方向に付
    勢するスプリングを有することを特徴とする請求項4に
    記載の圧力制御装置。
  6. 【請求項6】 前記抵抗付与手段は、前記第3移動体の
    移動位置に応じて圧縮されて該第3移動体を一方の移動
    方向に付勢するスプリングを有することを特徴とする請
    求項4に記載の圧力制御装置。
JP25248195A 1995-09-29 1995-09-29 圧力制御装置 Pending JPH0995254A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001048029A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Hino Motors Ltd ハイブリッド車のパワーステアリング装置

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JP2001048029A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Hino Motors Ltd ハイブリッド車のパワーステアリング装置

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