JPH0995188A - トラック用バンパー部材 - Google Patents

トラック用バンパー部材

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JPH0995188A
JPH0995188A JP27712095A JP27712095A JPH0995188A JP H0995188 A JPH0995188 A JP H0995188A JP 27712095 A JP27712095 A JP 27712095A JP 27712095 A JP27712095 A JP 27712095A JP H0995188 A JPH0995188 A JP H0995188A
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JP
Japan
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parts
extruded material
truck
flange
flange part
Prior art date
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Pending
Application number
JP27712095A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamashita
浩之 山下
Masakazu Kashiwagi
正和 柏木
Akira Miyagami
晃 宮上
Masakazu Hirano
正和 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JPH0995188A publication Critical patent/JPH0995188A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のトラック用バンパー部材とほぼ同等の
曲げ性能を有し、押出速度を大きくでき、さらに軽量化
効果が大きいトラック用バンパ−部材を得る。 【構成】 1組の平行に向かい合ったフランジ部8a、
8bと、それにほぼ直交する3本のウエブ9を有し、2
つの中空部に画定された断面を備えるアルミニウム押出
材からなり、該ウエブ9が負荷方向に対しほぼ平行に向
くように配置されるトラック用バンパ−部材。形状が従
来に比べ簡単であるため、押出速度を大きくでき、軽量
化効果も大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラック用バンパ−
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来トラックリアバンパ−部材は材料強
度の高く安価な鉄プレス品が使われてきたが、近年軽量
化を目的としてアルミ押出材が適用されるようになり、
例えば図2に示すような断面形状をもつアルミ押出材が
適用されている。このトラックリアバンパー部材は、前
面にフラットな反射板取付部1と、その両角に衝突時に
おいて反射板が真っ先に破損することを防止するための
つの部2が設けられ、また、つの部2を設けることによ
って断面が座屈しやすくなることを避けるため複雑なリ
ブ3の補強を施している。なお、4は取付部であり、こ
れが車体側のステーに対しボルト締めされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記アル
ミ押出材の断面形状は、閉断面の中空部を5つも有する
非常に複雑な断面形状であることから、次のような問題
点があった。 閉断面の中空部が多いため押出成形の際のメタルフロ
ーが複雑になり、溶着部の数も増えるため押出速度が遅
く、生産性に劣る。 複雑な断面形状のため押出抵抗が大きくなり、高強度
合金による製造が難しく合金選択の幅が限定されたもの
となる。 トラックのリアバンパーに適用される押出材には、一
般的に熱処理型のアルミ合金が使用され焼入れを必要と
するが、複雑な閉断面形状であることから焼入れ時の冷
却速度に違いが生じ(内側の部分において冷却が遅れ
る)、そのため断面を構成する部位により材料強度のバ
ラツキが出る。強度のバラツキが大きくなると元々設定
した材料特性と異なることになり、当然所定の性能を得
ることができないため歩留まりが悪くなる。特に軽量化
のため高強度材を使用して薄肉としたものや水冷により
焼きを入れる合金を適用する場合にその傾向はさらに強
まる。 断面のリブが多く軽量化効果が少ない。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、従来とほぼ同等の曲げ性能を有し、押出速
度を大きくでき、さらに軽量化効果が大きいトラック用
バンパ−部材を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】トラックリアバンパ−部
材の役割として衝突時の負荷抵抗が大きいことが要求さ
れる。実験室レベルでは一般的に、図3に示すように、
バンパー部材Aの中央部をステム5で支持し、両端を負
荷治具6で押圧する3点曲げ試験を行い、そのときの最
大負荷抵抗Pmax(図4参照)で評価する。これはトラ
ックに対する衝突を想定したもので、車種によってその
絶対値は異なるが、現行の法規の一例では車両総重量の
12.5%の負荷荷重に耐えることとなっている。
【0006】トラックリアバンパーの軽量化の観点から
いえば、より少ない断面積でその所定の最大負荷抵抗P
maxを得ることのできる断面形状が好ましい。また、前
記従来技術の種々の問題点を解決するためには、従来の
ような多数の中空部を有する複雑な閉断面を有する押出
材ではなく、できるだけ単純な断面形状の押出材の方が
よい。本発明者らは、その観点に基づき種々の実験を行
った結果、より単純な形状の中空閉断面であっても肉
厚、外寸を最適に調整すれば、つの部2を設けた結果生
じる座屈による性能の低下を防止でき、所定の性能を満
足できることを突き止め、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明に関わるトラック用バン
パー部材は、2つの中空部を有する断面により構成され
たアルミニウム押出材からなる。より具体的にいえば、
本発明に関わるトラック用バンパー部材は、1組の平行
に向かい合ったフランジ部と、それにほぼ直交する3本
のウエブを有し、2つの中空部に画定された断面を備え
るアルミニウム押出材からなり、該ウエブが負荷方向に
対しほぼ平行に向くように配置されることを特徴とす
る。なお、いうまでもないが、本発明に使用するアルミ
合金押出材は、圧壊の途中で部材に荷重を急激に低下せ
しめるような割れを起こさせない程度に高延性の材質か
らなる必要がある。本発明のバンパー部材は、従来例に
比べ簡単な構造ながら負荷方向にほぼ平行に向く3本の
ウエブにより所定の曲げ性能を確保することができる。
【0008】本発明のトラック用バンパーにおいては、
一方のフランジ部の両角部には必要に応じてつの部が設
けられ、また、他方のフランジ部には必要に応じて取付
部が設けられる。図1は、本発明に関わるトラック用バ
ンパー部材を構成するアルミニウム押出材の1例である
が、この例では、一方のフランジ部8aの両角部につの
部2が形成され、他方のフランジ部8bには一対の取付
部4が形成され、3本のウエブ9が両フランジ部8a、
8bの両端と中央をつなぐように設けられている。この
例のように取付部4を外してフランジ8bにウエブ9
(中央)を連結すると、ウエブ9に対するフランジ8b
の拘束力が強くなり、座屈抑制効果が高まる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と比較して説
明する。まず、下記表1及び表2の比較例1、実施例1
〜4に示す断面形状のアルミ押出材(いずれもJIS6
063−T5、降伏応力σy:約18kgf/mm2)を
得て、それぞれに対し図3に示す3点曲げ試験を行い最
大負荷荷重Pmaxを求めた。なお、いずれの押出材の断
面形状も、高さ50mm、幅160mmに設定されてい
る。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】表1及び表2のPmaxの欄には、比較例1
のPmaxを1.0としたときの比を記載し、また、製造
時の押出速度V、単位長さ当りの重量Wの欄について
も、比較例1のV、Wを1.0としたときの比を記載し
た。併せて、表1及び表2には、Pmax、V、Wのそれ
ぞれにつき、次の条件に該当するものを本発明作用を満
足するものとして○、該当しないものを×と評価してそ
れぞれの欄に記入し、全ての項目で○と評価されたもの
については評価の欄に○を記入し、1つでも×と評価さ
れたものについては評価の欄に×を記入した。 Pmax≧0.95 W<1.0 V>1.0
【0013】表1及び表2を見ると、比較例1は現行の
大型トラックのリアバンパーに用いられている従来断面
の押出材であり、曲げ性能(最大負荷荷重Pmax)は十
分であるが、押出速度Vが低く、単位長さ当りの重量W
が大きいという問題点がある。実施例1の押出材は、単
純な日型を基本とし両角につの部を設けた断面形状で、
外形的には従来の押出材(比較例1)に一致する形状で
ある。最大負荷荷重は比較例1に遜色なく、押出速度と
単位長さ当りの重量が改善されている。実施例2の押出
材は、つの部による性能低下を抑えるため、つの部を埋
めるような形で当該部分の肉厚をアップしたものであ
る。実施例1に比べ単位長さ当りの重量が一層改善され
ている。実施例3の押出材は、日型を基本とし両角にお
いて中空部の外側に突出しかつ内側に湾曲しフランジ部
との間に開口部aを有するつの部が形成されている。中
空部の数は2つであるが、実際の負荷時にはつの部が変
形して開口部aが閉塞することにより、擬似的に中空部
の数が増えることになるためつの部による性能低下が抑
制される。実施例4の押出材は、つの部をなくした断面
形状であり、単位長さ当りの重量が小さく軽量化効果が
最も大きくなる。
【0014】このように、本発明に関わる押出材は、最
大負荷荷重が従来の押出材と遜色なくトラック用リアバ
ンパーとしての所定の性能を満たし、押出速度、単位長
さ当りの重量で比較例(従来例)より優れている。な
お、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な
る態様で実施しうることはもちろんである。また、上記
実施例及び図面では、中央のウエブ9が上下のフランジ
8a、8bを連結するもののみ示したが、例えば本発明
にはウエブ9が上フランジ8aと取付部4を連結するよ
うな形態も含まれる。さらに、本発明のバンパー部材は
リア側に限らずフロント側、サイド側にも適用が可能で
ある。
【0015】
【発明の効果】本発明に係るアルミ押出材は、トラック
用バンパーとして性能的に従来例と遜色なく、押出速度
を大きくできるので生産性が向上し、単位長さ当りの重
量を小さくできるのでバンパーの軽量化に資する。ま
た、断面形状が従来例に比べ単純化されたことから、押
出抵抗が小さくなるので従来使用できなかった高強度合
金でも使用できるようになり、さらに均一な冷却が可能
となるので焼入れによる部位毎の強度のバラツキが生じ
にくく、一層の薄肉化、軽量化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わるトラックリアバンパー用アルミ
押出材の斜視図である。
【図2】従来のトラックリアバンパ−用アルミ押出材の
断面図である。
【図3】バンパー部材の曲げ試験方法と、そのときの荷
重(P)及び変位(X)を説明する模式図である。
【図4】曲げ試験で得られた荷重(P)−変位(X)曲
線と、最大負荷荷重(Pmax)を説明する模式図であ
る。
【符号の説明】
1 反射板取付部 2 つの部 3 リブ 4 取付部 8a、8b フランジ部 9 ウエブ Pmax 最大負荷荷重
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 表1及び表2には、比較例1の最大負荷
荷重Pmax(=P0)に対する各比較例及び実施例の
maxの比(=Pmax/P0)を記載した。また、
各比較例及び実施例の製造時の押出速度と押出材の単位
長さ当りの重量Wを求め、比較例1の押出速度V(=V
0)に対する各比較例及び実施例のVの比(=V/V
0)と、同じく比較例1の重量W(=W0)に対する各
比較例及び実施例のWの比(=W/W0)を記載した。
併せて、表1及び表2には、Pmax/P0、V/V
0、W/W0のそれぞれにつき、次の条件に該当するも
のを本発明作用を満足するものとして○、該当しないも
のを×と評価してそれぞれの欄に記入し、全ての項目で
○と評価されたものについては評価の欄に○を記入し、
1つでも×と評価されたものについては評価の欄に×を
記入した。 Pmax/P≧0.95 V/V>1.0 W/W<1.0
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【表1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【表2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 正和 山口県下関市長府港町14番1号 株式会社 神戸製鋼所長府製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1組の平行に向かい合ったフランジ部
    と、それにほぼ直交する3本のウエブを有し、2つの中
    空部に画定された断面を備えるアルミニウム押出材から
    なり、該ウエブが負荷方向に対しほぼ平行に向くように
    配置されることを特徴とするトラック用バンパ−部材。
JP27712095A 1995-09-28 1995-09-28 トラック用バンパー部材 Pending JPH0995188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27712095A JPH0995188A (ja) 1995-09-28 1995-09-28 トラック用バンパー部材

Applications Claiming Priority (1)

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JP27712095A JPH0995188A (ja) 1995-09-28 1995-09-28 トラック用バンパー部材

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Publication Number Publication Date
JPH0995188A true JPH0995188A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17579072

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JP27712095A Pending JPH0995188A (ja) 1995-09-28 1995-09-28 トラック用バンパー部材

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005507342A (ja) * 2001-10-26 2005-03-17 ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト 車体用衝撃ビーム
WO2005052404A1 (de) * 2003-11-29 2005-06-09 Erbslöh Aluminium Gmbh Energieabsorptionselement
JP2006143217A (ja) * 2006-02-27 2006-06-08 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 荷受台昇降装置付車両におけるリヤバンパ装置

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JP2005507342A (ja) * 2001-10-26 2005-03-17 ダイムラークライスラー・アクチェンゲゼルシャフト 車体用衝撃ビーム
WO2005052404A1 (de) * 2003-11-29 2005-06-09 Erbslöh Aluminium Gmbh Energieabsorptionselement
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