JPH11314521A - アルミニウム製ドアビ―ム材 - Google Patents
アルミニウム製ドアビ―ム材Info
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- JPH11314521A JPH11314521A JP37457498A JP37457498A JPH11314521A JP H11314521 A JPH11314521 A JP H11314521A JP 37457498 A JP37457498 A JP 37457498A JP 37457498 A JP37457498 A JP 37457498A JP H11314521 A JPH11314521 A JP H11314521A
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- Japan
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- flange
- door beam
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- aluminum
- flanges
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
- B60J5/00—Doors
- B60J5/04—Doors arranged at the vehicle sides
- B60J5/042—Reinforcement elements
- B60J5/0422—Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires
- B60J5/0438—Elongated type elements, e.g. beams, cables, belts or wires characterised by the type of elongated elements
- B60J5/0443—Beams
- B60J5/0444—Beams characterised by a special cross section
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 アウター及びインナーフランジとこれを連結
するウエブからなる断面のアルミニウム製ドアビーム材
において、その断面形状を工夫することで、重量を増や
すことなく座屈変位及びエネルギー吸収量を向上させ
る。 【解決手段】 アウターフランジFOの張り出し部先端
のアウター側コーナーR(RFO)が2.5mm以下、
ウエブWと両フランジが連結する箇所の外側コーナーR
(RWO)が2〜4mm、ウエブWと両フランジが連結
する箇所の外側コーナーR(RWO)がウエブ幅
(tW)の1.5〜2倍、アウターフランジFOの張り
出し部の長さ(LF)がウエブとフランジが連結する箇
所の外側コーナーR(RWO)の1〜2倍の長さ、以上
4つの条件のうち1つ又は2以上の条件を満たすように
断面形状を設定する。
するウエブからなる断面のアルミニウム製ドアビーム材
において、その断面形状を工夫することで、重量を増や
すことなく座屈変位及びエネルギー吸収量を向上させ
る。 【解決手段】 アウターフランジFOの張り出し部先端
のアウター側コーナーR(RFO)が2.5mm以下、
ウエブWと両フランジが連結する箇所の外側コーナーR
(RWO)が2〜4mm、ウエブWと両フランジが連結
する箇所の外側コーナーR(RWO)がウエブ幅
(tW)の1.5〜2倍、アウターフランジFOの張り
出し部の長さ(LF)がウエブとフランジが連結する箇
所の外側コーナーR(RWO)の1〜2倍の長さ、以上
4つの条件のうち1つ又は2以上の条件を満たすように
断面形状を設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、トラック
等の自動車のドア補強用部材として使用されるアルミニ
ウム製ドアビーム材に関する。
等の自動車のドア補強用部材として使用されるアルミニ
ウム製ドアビーム材に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車のドアビームは側面衝突時の衝撃
を吸収するためドアの内部に前後方向に取り付けられる
もので、インパクトビーム、インパクトバー、ガードバ
ー、サイドビーム又は単に補強部材と呼ばれることがあ
る。このドアビームには衝突時の負荷吸収性能が要求さ
れ、例えば、FMVSS(米国連邦安全規格)では最終
的には実車の側面から負荷を与えたときにその負荷に対
する曲げ荷重値と、荷重−変形量関係の面積で表される
エネルギー吸収量に一定の基準値を設けているが、それ
らは実験室レベルでは一般的に、車両にかかる衝突を想
定し、図2(a)に示すようにドアビーム材の両端を支
持しその中央部を負荷治具で押圧する3点曲げの曲げ性
能で評価される。
を吸収するためドアの内部に前後方向に取り付けられる
もので、インパクトビーム、インパクトバー、ガードバ
ー、サイドビーム又は単に補強部材と呼ばれることがあ
る。このドアビームには衝突時の負荷吸収性能が要求さ
れ、例えば、FMVSS(米国連邦安全規格)では最終
的には実車の側面から負荷を与えたときにその負荷に対
する曲げ荷重値と、荷重−変形量関係の面積で表される
エネルギー吸収量に一定の基準値を設けているが、それ
らは実験室レベルでは一般的に、車両にかかる衝突を想
定し、図2(a)に示すようにドアビーム材の両端を支
持しその中央部を負荷治具で押圧する3点曲げの曲げ性
能で評価される。
【0003】図2(b)は、図2(a)の曲げ試験によ
って得られる荷重(P)−変位(δ)曲線の模式図であ
り、変位が大きくなるとやがて最大荷重に達し、途中で
荷重に耐えられず座屈変形して荷重が低下する様子を示
すものだが、一般的に、この荷重(P)−変位(δ)曲
線において、最大荷重が大きく、座屈するまでの変位が
大きく(図3の実線参照)、エネルギー吸収量(面積)
が大きい方が望ましいとされている。
って得られる荷重(P)−変位(δ)曲線の模式図であ
り、変位が大きくなるとやがて最大荷重に達し、途中で
荷重に耐えられず座屈変形して荷重が低下する様子を示
すものだが、一般的に、この荷重(P)−変位(δ)曲
線において、最大荷重が大きく、座屈するまでの変位が
大きく(図3の実線参照)、エネルギー吸収量(面積)
が大きい方が望ましいとされている。
【0004】従来のドアビームは、一般的には150k
gf/mm2クラスのハイテン鋼が使用されているが、
軽量化の観点からアルミ押出形材の適用が検討されるよ
うになった。例えば特開平5−311309号公報に
は、Al−Zn−Mg−Cu系アルミ合金押出形材から
なるドアビームが記載され、また、特開平7−1648
80号公報には、アウター及びインナーフランジとこれ
を連結する一対のウエブからなる断面をもつアルミニウ
ム製ドアビーム材において、上フランジの幅をR 1、下
フランジの幅をR2、ウエブの間の間隔をWとしたと
き、R1<R2、0.4×R1≦W≦0.5×R1の関
係を満足するとき、優れた特性を確保できることが記載
されている。
gf/mm2クラスのハイテン鋼が使用されているが、
軽量化の観点からアルミ押出形材の適用が検討されるよ
うになった。例えば特開平5−311309号公報に
は、Al−Zn−Mg−Cu系アルミ合金押出形材から
なるドアビームが記載され、また、特開平7−1648
80号公報には、アウター及びインナーフランジとこれ
を連結する一対のウエブからなる断面をもつアルミニウ
ム製ドアビーム材において、上フランジの幅をR 1、下
フランジの幅をR2、ウエブの間の間隔をWとしたと
き、R1<R2、0.4×R1≦W≦0.5×R1の関
係を満足するとき、優れた特性を確保できることが記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、アウタ
ー及びインナーフランジとこれを連結するウエブからな
る断面をもつアルミニウム製ドアビーム材において、重
量を増やすことなく、最大荷重が大きく、座屈するまで
の変位(座屈変位)が大きくエネルギー吸収量が大きい
ドアビーム材を得ることを目的として、アルミニウム押
出形材の断面形状を種々検討した。その結果、アウター
フランジの張り出し部の先端のアウター側コーナーR
(RFO)、ウエブと両フランジが連結する箇所の外側
コーナーR(RWO)の大きさが、ドアビーム材の荷重
(P)−変位(δ)曲線における座屈変位の大きさ及び
エネルギー吸収量に大きく影響することを見いだした。
本発明は、この知見をもとにその最適値を求めた点に特
徴がある。
ー及びインナーフランジとこれを連結するウエブからな
る断面をもつアルミニウム製ドアビーム材において、重
量を増やすことなく、最大荷重が大きく、座屈するまで
の変位(座屈変位)が大きくエネルギー吸収量が大きい
ドアビーム材を得ることを目的として、アルミニウム押
出形材の断面形状を種々検討した。その結果、アウター
フランジの張り出し部の先端のアウター側コーナーR
(RFO)、ウエブと両フランジが連結する箇所の外側
コーナーR(RWO)の大きさが、ドアビーム材の荷重
(P)−変位(δ)曲線における座屈変位の大きさ及び
エネルギー吸収量に大きく影響することを見いだした。
本発明は、この知見をもとにその最適値を求めた点に特
徴がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】まず、本発明に係るアル
ミニウム製ドアビーム材(請求項1)は、アウター及び
インナーフランジとこれを連結するウエブを有する押出
形材であって、アウターフランジの張り出し部先端のア
ウター側コーナーR(RFO)が2.5mm以下である
ことを特徴とする。また、本発明に係るアルミニウム製
ドアビーム材(請求項2)は、アウター及びインナーフ
ランジとこれを連結するウエブを有する押出形材であっ
て、ウエブと両フランジが連結する箇所の外側コーナー
R(RWO)が2〜4mmであることを特徴とする。あ
るいは、外側コーナーR(RWO)がウエブ幅(tW)
の1.5〜2倍の大きさを有することを特徴とする(請
求項3)。さらに、本発明に係るアルミニウム製ドアビ
ーム材(請求項4)は、アウター及びインナーフランジ
とこれを連結するウエブを有する押出形材であって、ア
ウターフランジの張り出し部の長さ(LF)がウエブと
両フランジが連結する箇所の外側コーナーR(RWO)
の1〜2倍の長さであることを特徴とする。なお、本発
明においてアルミニウム製とは、アルミニウム又はアル
ミニウム合金製を意味する。
ミニウム製ドアビーム材(請求項1)は、アウター及び
インナーフランジとこれを連結するウエブを有する押出
形材であって、アウターフランジの張り出し部先端のア
ウター側コーナーR(RFO)が2.5mm以下である
ことを特徴とする。また、本発明に係るアルミニウム製
ドアビーム材(請求項2)は、アウター及びインナーフ
ランジとこれを連結するウエブを有する押出形材であっ
て、ウエブと両フランジが連結する箇所の外側コーナー
R(RWO)が2〜4mmであることを特徴とする。あ
るいは、外側コーナーR(RWO)がウエブ幅(tW)
の1.5〜2倍の大きさを有することを特徴とする(請
求項3)。さらに、本発明に係るアルミニウム製ドアビ
ーム材(請求項4)は、アウター及びインナーフランジ
とこれを連結するウエブを有する押出形材であって、ア
ウターフランジの張り出し部の長さ(LF)がウエブと
両フランジが連結する箇所の外側コーナーR(RWO)
の1〜2倍の長さであることを特徴とする。なお、本発
明においてアルミニウム製とは、アルミニウム又はアル
ミニウム合金製を意味する。
【0007】上記の特徴のうち、いずれか2つ乃至全部
の特徴を兼ね備えるドアビーム材がより望ましいことは
いうまでもない。また、アウターフランジFO、インナ
ーフランジFI、ウエブW、フランジ張り出し部先端の
アウター側コーナーR(RFO)、ウエブとフランジが
連結する箇所の外側コーナーR(RWO)、ウエブ幅
(tW)、アウターフランジの張り出し部の長さ
(LF)等は、図1に示すとおりである。
の特徴を兼ね備えるドアビーム材がより望ましいことは
いうまでもない。また、アウターフランジFO、インナ
ーフランジFI、ウエブW、フランジ張り出し部先端の
アウター側コーナーR(RFO)、ウエブとフランジが
連結する箇所の外側コーナーR(RWO)、ウエブ幅
(tW)、アウターフランジの張り出し部の長さ
(LF)等は、図1に示すとおりである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のアルミニウム製ドアビー
ム材は、ドア内部に取り付けられた際に乗員側に向くイ
ンナーフランジと、車外側に向き衝撃時の荷重を垂直方
向から受けるアウターフランジ、及びそれらのフランジ
を連結する1本又は複数本のウエブを有することが必須
である。また、アウターフランジ、インナーフランジに
張り出し部を設けることで最大荷重が飛躍的に向上する
ので、本発明では両フランジに張り出し部を設けてい
る。そして、インナーフランジとアウターフランジは互
いに平行に設置されるのが好ましく、両者の間に別のフ
ランジがあってもよい。例えば断面でみてインナーフラ
ンジの途中に隙間があるような形状(いわゆるセミホロ
ー形状)も本発明に含まれる。
ム材は、ドア内部に取り付けられた際に乗員側に向くイ
ンナーフランジと、車外側に向き衝撃時の荷重を垂直方
向から受けるアウターフランジ、及びそれらのフランジ
を連結する1本又は複数本のウエブを有することが必須
である。また、アウターフランジ、インナーフランジに
張り出し部を設けることで最大荷重が飛躍的に向上する
ので、本発明では両フランジに張り出し部を設けてい
る。そして、インナーフランジとアウターフランジは互
いに平行に設置されるのが好ましく、両者の間に別のフ
ランジがあってもよい。例えば断面でみてインナーフラ
ンジの途中に隙間があるような形状(いわゆるセミホロ
ー形状)も本発明に含まれる。
【0009】本発明のアルミニウム製ドアビーム材で
は、アウターフランジFOの張り出し部先端のアウター
側コーナーR(RFO)を2.5mm以下とした。これ
は、従来のドアビーム材は押出性を考慮してフランジ張
り出し部先端が図4に示すように丸みを帯びているが、
ここが角張っている方が座屈しにくく座屈変位及びエネ
ルギー吸収量が向上するすることを見いだしたことによ
る。RFOが2.5mmより大きいとこの向上効果はな
い。RFOは小さいほど座屈変位及びエネルギー吸収量
を向上させる効果が高く、好ましくは2mm以下であ
り、より好ましくは1mm以下である。なお、押出性を
考慮した場合には0.5mm以上が好ましい。ここで、
アウターフランジの張り出し部先端のアウター側コーナ
ーが角張っている方が座屈しにくいのは、丸みを帯びて
いる場合よりも張り出し部の平均的な厚みが実質的に大
きくなり、座屈理論でいうところの幅厚比が小さくなる
ため、及び、アウターフランジの荷重を受ける面の面積
が大きくなり(丸みを帯びている場合は丸みの部分で衝
突物や治具と接触せず、接触面積が小さくなる)、荷重
をより分散して受けるようになるため、ではないかと推
測される。アウターフランジFOの張り出し部先端のイ
ンナー側コーナーR(RFI)については、アウター側
コーナーR(RFO)ほど影響せず、また両者同一であ
る必要はないが、アウター側コーナーR(RFO)同
様、好ましくは2.5mm以下、さらに2mm以下、1
mm以下とするのがよい。なお、本発明において、座屈
するまでの座屈変位は、図5に示すように、最大荷重変
形後の変位領域において荷重値が最大荷重(p)の半分
になるときの変位量(δ)によって定義される。
は、アウターフランジFOの張り出し部先端のアウター
側コーナーR(RFO)を2.5mm以下とした。これ
は、従来のドアビーム材は押出性を考慮してフランジ張
り出し部先端が図4に示すように丸みを帯びているが、
ここが角張っている方が座屈しにくく座屈変位及びエネ
ルギー吸収量が向上するすることを見いだしたことによ
る。RFOが2.5mmより大きいとこの向上効果はな
い。RFOは小さいほど座屈変位及びエネルギー吸収量
を向上させる効果が高く、好ましくは2mm以下であ
り、より好ましくは1mm以下である。なお、押出性を
考慮した場合には0.5mm以上が好ましい。ここで、
アウターフランジの張り出し部先端のアウター側コーナ
ーが角張っている方が座屈しにくいのは、丸みを帯びて
いる場合よりも張り出し部の平均的な厚みが実質的に大
きくなり、座屈理論でいうところの幅厚比が小さくなる
ため、及び、アウターフランジの荷重を受ける面の面積
が大きくなり(丸みを帯びている場合は丸みの部分で衝
突物や治具と接触せず、接触面積が小さくなる)、荷重
をより分散して受けるようになるため、ではないかと推
測される。アウターフランジFOの張り出し部先端のイ
ンナー側コーナーR(RFI)については、アウター側
コーナーR(RFO)ほど影響せず、また両者同一であ
る必要はないが、アウター側コーナーR(RFO)同
様、好ましくは2.5mm以下、さらに2mm以下、1
mm以下とするのがよい。なお、本発明において、座屈
するまでの座屈変位は、図5に示すように、最大荷重変
形後の変位領域において荷重値が最大荷重(p)の半分
になるときの変位量(δ)によって定義される。
【0010】一方、インナーフランジFIの張り出し部
先端のコーナーRについては、ドアビームの設計思想に
従って適宜に決めることができる。例えば、インナーフ
ランジFIの張り出し部を車両ドアへの取り付けに利用
する場合、フラットな面を必要とするのであれば、この
コーナーRは小さい方がよく、逆に押出性や表面性状を
重視する場合はコーナーRは大きい方がよい。
先端のコーナーRについては、ドアビームの設計思想に
従って適宜に決めることができる。例えば、インナーフ
ランジFIの張り出し部を車両ドアへの取り付けに利用
する場合、フラットな面を必要とするのであれば、この
コーナーRは小さい方がよく、逆に押出性や表面性状を
重視する場合はコーナーRは大きい方がよい。
【0011】また、本発明のアルミニウム製ドアビーム
材では、ウエブと両フランジが連結する箇所の外側コー
ナーR(RWO)を2〜4mmとした。従来のドアビー
ム材では、このコーナーRは押出性の観点でのみ考慮さ
れていたに過ぎないが、本発明者らはこのコーナーR
(RWO)の大きさが座屈変位に大きく影響することを
見いだし、さらにこれを2〜4mmの範囲に設定するこ
とで座屈変位を大きく向上させることができた。この外
側コーナーR(RWO)が2mmに満たない場合はアウ
ターフランジFOの張り出し部の座屈を防止する効果が
弱くドアビーム材の座屈変位及びエネルギー吸収量を向
上させることができない。これは、この外側コーナーR
(RWO)を2mm以上に設定したとき、RWOがアウ
ターフランジFOの張り出し部に荷重がかかった際に張
り出し部を支える効果をもち、2mm以下では事実上そ
の効果をもたないためと推測される。また、逆に4mm
を超える場合は重量が増加する割には座屈防止効果が向
上しない。一方、内側コーナーR(RWI)については
特に限定的ではないが、やはり2〜4mmとするのが好
ましい。
材では、ウエブと両フランジが連結する箇所の外側コー
ナーR(RWO)を2〜4mmとした。従来のドアビー
ム材では、このコーナーRは押出性の観点でのみ考慮さ
れていたに過ぎないが、本発明者らはこのコーナーR
(RWO)の大きさが座屈変位に大きく影響することを
見いだし、さらにこれを2〜4mmの範囲に設定するこ
とで座屈変位を大きく向上させることができた。この外
側コーナーR(RWO)が2mmに満たない場合はアウ
ターフランジFOの張り出し部の座屈を防止する効果が
弱くドアビーム材の座屈変位及びエネルギー吸収量を向
上させることができない。これは、この外側コーナーR
(RWO)を2mm以上に設定したとき、RWOがアウ
ターフランジFOの張り出し部に荷重がかかった際に張
り出し部を支える効果をもち、2mm以下では事実上そ
の効果をもたないためと推測される。また、逆に4mm
を超える場合は重量が増加する割には座屈防止効果が向
上しない。一方、内側コーナーR(RWI)については
特に限定的ではないが、やはり2〜4mmとするのが好
ましい。
【0012】また、本発明のアルミニウム製ドアビーム
材で、外側コーナーR(RWO)をウエブ幅(tW)の
1.5〜2倍の大きさとしたのは、このRWOがウエブ
幅(tW)の1.5〜2倍の幅を有するとき、つまり、
RW=(1.5〜2)×tWのとき、座屈変位及びエネ
ルギー吸収量の向上効果が大きくなるからである。しか
し、RWOがtWの1.5倍に満たないときはアウター
フランジFOの張り出し部の座屈を防止する効果が弱く
ドアビーム材の座屈変位及びエネルギー吸収量を向上さ
せることができず、逆に2倍を超えると座屈防止効果が
飽和し重量も増えるためである。一方、内側コーナーR
(RWI)については特に限定的ではないが、やはり
(1.5〜2)×tWmmとするのが好ましい。
材で、外側コーナーR(RWO)をウエブ幅(tW)の
1.5〜2倍の大きさとしたのは、このRWOがウエブ
幅(tW)の1.5〜2倍の幅を有するとき、つまり、
RW=(1.5〜2)×tWのとき、座屈変位及びエネ
ルギー吸収量の向上効果が大きくなるからである。しか
し、RWOがtWの1.5倍に満たないときはアウター
フランジFOの張り出し部の座屈を防止する効果が弱く
ドアビーム材の座屈変位及びエネルギー吸収量を向上さ
せることができず、逆に2倍を超えると座屈防止効果が
飽和し重量も増えるためである。一方、内側コーナーR
(RWI)については特に限定的ではないが、やはり
(1.5〜2)×tWmmとするのが好ましい。
【0013】さらに、本発明のアルミニウム製ドアビー
ム材では、アウターフランジFOの張り出し部の長さ
(LF)をウエブとフランジが連結する箇所の外側コー
ナーR(RWO)と関連付け、LF=(1〜2)×RW
とした。LFとRWOが上記の関係を満たすように断面
形状を設定することで座屈変位及びエネルギー吸収量が
大きく向上する。ここで、LFをRWO以上としたの
は、LFがこれより短いとウエブの座屈防止効果が少な
く座屈変位を向上させることができず、2×RW以下と
したのは重量増の割に座屈防止効果が向上しないためで
ある。なお、インナーフランジFIの長さ(インナーフ
ランジの張り出し部の長さ)については、これをアウタ
ーフランジFOの長さ(アウターフランジFOの張り出
し部の長さ)より長くして中立軸をインナー側へ偏らせ
ると、衝突時荷重を受けたときインナー側の割れ(破
断)が遅くなり、エネルギー吸収量が増加する利点があ
る。
ム材では、アウターフランジFOの張り出し部の長さ
(LF)をウエブとフランジが連結する箇所の外側コー
ナーR(RWO)と関連付け、LF=(1〜2)×RW
とした。LFとRWOが上記の関係を満たすように断面
形状を設定することで座屈変位及びエネルギー吸収量が
大きく向上する。ここで、LFをRWO以上としたの
は、LFがこれより短いとウエブの座屈防止効果が少な
く座屈変位を向上させることができず、2×RW以下と
したのは重量増の割に座屈防止効果が向上しないためで
ある。なお、インナーフランジFIの長さ(インナーフ
ランジの張り出し部の長さ)については、これをアウタ
ーフランジFOの長さ(アウターフランジFOの張り出
し部の長さ)より長くして中立軸をインナー側へ偏らせ
ると、衝突時荷重を受けたときインナー側の割れ(破
断)が遅くなり、エネルギー吸収量が増加する利点があ
る。
【0014】以上、アルミニウム製ドアビーム材の断面
形状の設計にあたり、考慮すべき事項として下記〜
の要件を個別に挙げた。 RFOが2.5mm以下、 RWOが2〜4mm、 RWOがtWの1.5〜2倍、 LFがRWOの1〜2倍 これらの要件を組み合わせることで座屈変位及びエネル
ギー吸収量の向上効果がさらに高くなり、具体的には、
+、+(and/or)、+、(and/or)
+、+(and/or)+等、2〜4つの要件を兼
ね備えるドアビーム材が好ましい。なお、本発明のアル
ミニウム製ドアビーム材は長さ方向に垂直な断面におい
て左右対称である必要はなく、例えばアウターフランジ
の左右の張り出し部の長さ(LF)、両張り出し部先端
のアウター側コーナーR(RFO)、複数本のウエブを
有する場合各ウエブの幅(tW)等は互いに異なってい
てもよい。また、ウエブとフランジが連結する箇所の外
側コーナーR(RWO)についても、全て同一である必
要はない。
形状の設計にあたり、考慮すべき事項として下記〜
の要件を個別に挙げた。 RFOが2.5mm以下、 RWOが2〜4mm、 RWOがtWの1.5〜2倍、 LFがRWOの1〜2倍 これらの要件を組み合わせることで座屈変位及びエネル
ギー吸収量の向上効果がさらに高くなり、具体的には、
+、+(and/or)、+、(and/or)
+、+(and/or)+等、2〜4つの要件を兼
ね備えるドアビーム材が好ましい。なお、本発明のアル
ミニウム製ドアビーム材は長さ方向に垂直な断面におい
て左右対称である必要はなく、例えばアウターフランジ
の左右の張り出し部の長さ(LF)、両張り出し部先端
のアウター側コーナーR(RFO)、複数本のウエブを
有する場合各ウエブの幅(tW)等は互いに異なってい
てもよい。また、ウエブとフランジが連結する箇所の外
側コーナーR(RWO)についても、全て同一である必
要はない。
【0015】本発明に係るアルミニウム製ドアビーム材
として、種々のアルミニウム又はアルミニウム合金を用
いることができるが、特にドアビーム材としての強度の
観点から、Mg:0.8〜1.5%、Zn:4〜7%を
含む7000系合金が好ましい。例えば、Mg:0.8
〜1.5%、Zn:4〜7%、Ti:0.005〜0.
3%を含有し、さらにCu:0.05〜0.6%、M
n:0.2〜0.7%、Cr:0.05〜0.3%、Z
r:0.05〜0.25%から選択された1種又は2種
以上を含有し、残部不可避不純物とAlからなるアルミ
合金を好ましい例として挙げることができる。なお、こ
の7000系合金において、各元素の添加理由は次の通
りである。
として、種々のアルミニウム又はアルミニウム合金を用
いることができるが、特にドアビーム材としての強度の
観点から、Mg:0.8〜1.5%、Zn:4〜7%を
含む7000系合金が好ましい。例えば、Mg:0.8
〜1.5%、Zn:4〜7%、Ti:0.005〜0.
3%を含有し、さらにCu:0.05〜0.6%、M
n:0.2〜0.7%、Cr:0.05〜0.3%、Z
r:0.05〜0.25%から選択された1種又は2種
以上を含有し、残部不可避不純物とAlからなるアルミ
合金を好ましい例として挙げることができる。なお、こ
の7000系合金において、各元素の添加理由は次の通
りである。
【0016】Mg、Zn Mg及びZnはアルミニウム合金の強度を維持するため
に必要な元素である。Mgが0.8%未満、Znが4%
未満では所望の強度が得られない。また、Mgが1.5
%、Znが7%を超えるとアルミニウム合金の押出性が
低下するとともに伸びも低下し、所望の特性値が得られ
なくなる。従って、Mg:0.8〜1.5%、Zn:4
〜7%とする。 Ti Tiは鋳塊組織の微細化のために必須の元素である。T
iが0.005%より少ないと、微細化の効果が十分で
なく、0.3%より多いと飽和して巨大化合物が発生し
てしまう。従って、Tiの含有量は0.005%〜0.
3%とする。
に必要な元素である。Mgが0.8%未満、Znが4%
未満では所望の強度が得られない。また、Mgが1.5
%、Znが7%を超えるとアルミニウム合金の押出性が
低下するとともに伸びも低下し、所望の特性値が得られ
なくなる。従って、Mg:0.8〜1.5%、Zn:4
〜7%とする。 Ti Tiは鋳塊組織の微細化のために必須の元素である。T
iが0.005%より少ないと、微細化の効果が十分で
なく、0.3%より多いと飽和して巨大化合物が発生し
てしまう。従って、Tiの含有量は0.005%〜0.
3%とする。
【0017】Cu、Mn、Cr、Zr これらの元素はアルミニウム合金の強度を高める。ま
た、Cuはアルミニウム合金の耐応力腐食割れ性を改善
し、Mn、Cr、Zrは押出材に繊維状組織を形成して
合金を強化する作用があり、これらの中から1種又は2
種以上が適宜添加される。好適な範囲は、Cu:0.0
5〜0.6%、Mn:0.2〜0.7%、Cr:0.0
5〜0.3%、Zr:0.05〜0.25%である。そ
れぞれ下限未満では上記の作用が不十分であり、また、
上限を超えると、押出性が悪くなり、Cuの場合は一般
耐食性が悪くなる。 不可避不純物 不可避不純物のうちFeはアルミニウム地金に最も多く
含まれる不純物であり、0.35%を超えて合金中に存
在すると鋳造時に粗大な金属間化合物を晶出し、合金の
機械的性質を損なう。従って、Feの含有量は0.35
%以下に規制する。また、アルミニウム合金を鋳造する
際には地金、添加元素の中間合金等様々な経路より不純
物が混入する。混入する元素は様々であるが、Fe以外
の不純物は単体で0.05%以下、総量で0.15%以
下であれば合金の特性にほとんど影響を及ぼさない。従
って、Fe以外の不純物として含まれる元素は単体で
0.05%以下、総量で0.15%以下に制限するのが
望ましい。
た、Cuはアルミニウム合金の耐応力腐食割れ性を改善
し、Mn、Cr、Zrは押出材に繊維状組織を形成して
合金を強化する作用があり、これらの中から1種又は2
種以上が適宜添加される。好適な範囲は、Cu:0.0
5〜0.6%、Mn:0.2〜0.7%、Cr:0.0
5〜0.3%、Zr:0.05〜0.25%である。そ
れぞれ下限未満では上記の作用が不十分であり、また、
上限を超えると、押出性が悪くなり、Cuの場合は一般
耐食性が悪くなる。 不可避不純物 不可避不純物のうちFeはアルミニウム地金に最も多く
含まれる不純物であり、0.35%を超えて合金中に存
在すると鋳造時に粗大な金属間化合物を晶出し、合金の
機械的性質を損なう。従って、Feの含有量は0.35
%以下に規制する。また、アルミニウム合金を鋳造する
際には地金、添加元素の中間合金等様々な経路より不純
物が混入する。混入する元素は様々であるが、Fe以外
の不純物は単体で0.05%以下、総量で0.15%以
下であれば合金の特性にほとんど影響を及ぼさない。従
って、Fe以外の不純物として含まれる元素は単体で
0.05%以下、総量で0.15%以下に制限するのが
望ましい。
【0018】
【実施例】(実施例1)図6A、Bに示すように互いに
平行なアウター及びインナーフランジとそれらを垂直に
連結する2つのウエブからなり左右対称の断面形状を持
つ、Mg:1.4%、Zn:6.5%、Cu:0.2
%、Zr:0.15%を含むAl−Mg−Zn系アルミ
ニウム合金押出形材を、スパン1200mmの3点曲げ
試験にて350mm押し込んだ。そのときの荷重(P)
−変位(δ)曲線を図7に示す。また、図7から求めた
それぞれの最大荷重、座屈変位、エネルギー吸収量を、
部材単位重量とともに表1に示す。なお、ドアビーム材
Aは、アウターフランジの長さが38mm、幅が4.4
mm、インナーフランジの長さが48mm、幅が4.6
mm、ウエブの長さが28mm、幅が2.1mmであ
り、ドアビーム材A、Bの断面形状の違いは、アウター
フランジの張り出し部の長さ(LF)とアウターフラン
ジの張り出し部先端のアウター側コーナーR(RFO)
のみである。
平行なアウター及びインナーフランジとそれらを垂直に
連結する2つのウエブからなり左右対称の断面形状を持
つ、Mg:1.4%、Zn:6.5%、Cu:0.2
%、Zr:0.15%を含むAl−Mg−Zn系アルミ
ニウム合金押出形材を、スパン1200mmの3点曲げ
試験にて350mm押し込んだ。そのときの荷重(P)
−変位(δ)曲線を図7に示す。また、図7から求めた
それぞれの最大荷重、座屈変位、エネルギー吸収量を、
部材単位重量とともに表1に示す。なお、ドアビーム材
Aは、アウターフランジの長さが38mm、幅が4.4
mm、インナーフランジの長さが48mm、幅が4.6
mm、ウエブの長さが28mm、幅が2.1mmであ
り、ドアビーム材A、Bの断面形状の違いは、アウター
フランジの張り出し部の長さ(LF)とアウターフラン
ジの張り出し部先端のアウター側コーナーR(RFO)
のみである。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示すように、アウターフランジFO
の張り出し部先端のアウター側コーナーR(RFO)が
本発明に規定する範囲内の発明例Bを、本発明の規定か
ら外れる比較例Aと比較すると、同じ材質で単位重量が
同等以下であるにも関わらず、最大荷重は同等で、座屈
変位が17%向上し、エネルギー吸収量が10%向上し
ている。なお、同様の関係はJISに定める7N01、
6061、6063、6N01合金、国際登録合金であ
る6082等の6000系合金、7000系合金でも成
立した。
の張り出し部先端のアウター側コーナーR(RFO)が
本発明に規定する範囲内の発明例Bを、本発明の規定か
ら外れる比較例Aと比較すると、同じ材質で単位重量が
同等以下であるにも関わらず、最大荷重は同等で、座屈
変位が17%向上し、エネルギー吸収量が10%向上し
ている。なお、同様の関係はJISに定める7N01、
6061、6063、6N01合金、国際登録合金であ
る6082等の6000系合金、7000系合金でも成
立した。
【0021】(実施例2)図8C〜Eに示すように互い
に平行なアウター及びインナーフランジとそれらを垂直
に連結する2つのウエブからなり左右対称の断面形状を
持つ、実施例1と同じ組成のAl−Mg−Zn系アルミ
ニウム合金押出形材を、スパン950mmの3点曲げ試
験にて300mm押し込んだ。なお、図8C〜Eの特徴
点を挙げると、表2のようにまとめることができる。ま
た、ドアビーム材C〜Eの断面形状のうち、アウターフ
ランジ及びインナーフランジの幅と厚み、全体の高さ、
両ウエブ間の距離は同一である。そのときの荷重(P)
−変位(δ)曲線を図9に示す。また、図9から求めた
それぞれのエネルギー吸収量を、部材単位重量とともに
表3に示す。
に平行なアウター及びインナーフランジとそれらを垂直
に連結する2つのウエブからなり左右対称の断面形状を
持つ、実施例1と同じ組成のAl−Mg−Zn系アルミ
ニウム合金押出形材を、スパン950mmの3点曲げ試
験にて300mm押し込んだ。なお、図8C〜Eの特徴
点を挙げると、表2のようにまとめることができる。ま
た、ドアビーム材C〜Eの断面形状のうち、アウターフ
ランジ及びインナーフランジの幅と厚み、全体の高さ、
両ウエブ間の距離は同一である。そのときの荷重(P)
−変位(δ)曲線を図9に示す。また、図9から求めた
それぞれのエネルギー吸収量を、部材単位重量とともに
表3に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】表3に示すように、本発明に規定する形状
要件を全く満たさない比較例Cのドアビーム材を基準と
すると、RWとLF/RWが本発明の規定を満たす発明
例Dは、重量比は5%増に過ぎないのにエネルギー吸収
量比は29%増となっており、さらにRW/tWが本発
明の規定を満たす発明例Eは、重量比は9%増に過ぎな
いのにエネルギー吸収量比は73%増と著しい向上を示
している。なお、同様の関係はJISに定める7N0
1、6061、6063、6N01合金、国際登録合金
である6082等の6000系合金、7000系合金で
も成立した。
要件を全く満たさない比較例Cのドアビーム材を基準と
すると、RWとLF/RWが本発明の規定を満たす発明
例Dは、重量比は5%増に過ぎないのにエネルギー吸収
量比は29%増となっており、さらにRW/tWが本発
明の規定を満たす発明例Eは、重量比は9%増に過ぎな
いのにエネルギー吸収量比は73%増と著しい向上を示
している。なお、同様の関係はJISに定める7N0
1、6061、6063、6N01合金、国際登録合金
である6082等の6000系合金、7000系合金で
も成立した。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、アルミニウム製ドアビ
ーム材の断面形状を工夫することで、重量を増やすこと
なく座屈変位及びエネルギー吸収量を向上させることが
でき、あるいは同じエネルギー吸収量であれば重量を軽
減することができる。従って、ドアビーム材の軽量化及
び緩衝部材としての性能アップに貢献できる。
ーム材の断面形状を工夫することで、重量を増やすこと
なく座屈変位及びエネルギー吸収量を向上させることが
でき、あるいは同じエネルギー吸収量であれば重量を軽
減することができる。従って、ドアビーム材の軽量化及
び緩衝部材としての性能アップに貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るドアビーム材の断面形状及び各
部の記号を示す図である。
部の記号を示す図である。
【図2】 ドアビーム材の3点曲げ試験方法を示す説明
図(a)及び3点曲げ試験して得られる荷重(P)−変
位(δ)曲線の模式図(b)である。
図(a)及び3点曲げ試験して得られる荷重(P)−変
位(δ)曲線の模式図(b)である。
【図3】 ドアビーム材を3点曲げ試験して得られる荷
重(P)−変位(δ)曲線の模式図である。
重(P)−変位(δ)曲線の模式図である。
【図4】 従来のアルミニウム製ドアビーム材の断面形
状を示す図である。
状を示す図である。
【図5】 ドアビーム材の座屈変位を説明する図であ
る。
る。
【図6】 実施例1に使用したドアビーム材A、Bの断
面形状を示す図である。
面形状を示す図である。
【図7】 ドアビーム材A、Bを3点曲げ試験して得ら
れた荷重(P)−変位(δ)曲線である。
れた荷重(P)−変位(δ)曲線である。
【図8】 実施例2に使用したドアビーム材C〜Eの断
面形状を示す図である。
面形状を示す図である。
【図9】 ドアビーム材C〜Eを3点曲げ試験して得ら
れた荷重(P)−変位(δ)曲線である。
れた荷重(P)−変位(δ)曲線である。
FO アウターフランジ FI インナーフランジ W ウエブ RFO アウターフランジの張り出し部先端のアウター
側コーナーR RWO ウエブと両フランジが連結する箇所の外側コー
ナーRの大きさ tW ウエブ幅 LF アウターフランジの張り出し部の長さ
側コーナーR RWO ウエブと両フランジが連結する箇所の外側コー
ナーRの大きさ tW ウエブ幅 LF アウターフランジの張り出し部の長さ
Claims (5)
- 【請求項1】 アウター及びインナーフランジとこれを
連結するウエブを有するアルミニウム押出形材であっ
て、長さ方向に垂直な断面においてアウターフランジの
張り出し部先端のアウター側コーナーR(RFO)が
2.5mm以下であることを特徴とするアルミニウム製
ドアビーム材。 - 【請求項2】 アウター及びインナーフランジとこれを
連結するウエブを有するアルミニウム押出形材であっ
て、長さ方向に垂直な断面においてウエブと両フランジ
が連結する箇所の外側コーナーR(RWO)が2〜4m
mであることを特徴とするアルミニウム製ドアビーム
材。 - 【請求項3】 アウター及びインナーフランジとこれを
連結するウエブを有するアルミニウム押出形材であっ
て、長さ方向に垂直な断面においてウエブと両フランジ
が連結する箇所の外側コーナーR(RWO)がウエブ幅
(tW)の1.5〜2倍の大きさを有することを特徴と
するアルミニウム製ドアビーム材。 - 【請求項4】 アウター及びインナーフランジとこれを
連結するウエブを有するアルミニウム押出形材であっ
て、長さ方向に垂直な断面においてアウターフランジの
張り出し部の長さ(LF)がウエブと両フランジが連結
する箇所の外側コーナーR(RWO)の1〜2倍の長さ
であることを特徴とするアルミニウム製ドアビーム材。 - 【請求項5】 アルミニウム押出形材が、Mg:0.8
〜1.5%(重量%、以下同じ)、Zn:4〜7%を含
有するアルミニウム合金からなることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載されたアルミニウムドアビー
ム材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37457498A JPH11314521A (ja) | 1997-06-07 | 1998-12-28 | アルミニウム製ドアビ―ム材 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16499597 | 1997-06-07 | ||
JP9-164995 | 1997-06-07 | ||
JP37457498A JPH11314521A (ja) | 1997-06-07 | 1998-12-28 | アルミニウム製ドアビ―ム材 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10157042A Division JP2939243B2 (ja) | 1997-06-07 | 1998-06-05 | アルミニウム製ドアビーム材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11314521A true JPH11314521A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=26489895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37457498A Pending JPH11314521A (ja) | 1997-06-07 | 1998-12-28 | アルミニウム製ドアビ―ム材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11314521A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046685A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Kobe Steel Ltd | ロール曲げ加工した部材及びロール曲げ加工方法 |
JP2010094706A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Kobe Steel Ltd | アルミニウム合金押出形材のロール曲げ加工方法及びアルミニウム合金押出形材製部材 |
JP2011144396A (ja) * | 2010-01-12 | 2011-07-28 | Kobe Steel Ltd | 耐応力腐食割れ性に優れた高強度アルミニウム合金押出材 |
JP2013100604A (ja) * | 2012-12-27 | 2013-05-23 | Kobe Steel Ltd | 耐応力腐食割れ性に優れたバンパーレインフォース用高強度アルミニウム合金押出材 |
US10697047B2 (en) | 2011-12-12 | 2020-06-30 | Kobe Steel, Ltd. | High strength aluminum alloy extruded material excellent in stress corrosion cracking resistance |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37457498A patent/JPH11314521A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010046685A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Kobe Steel Ltd | ロール曲げ加工した部材及びロール曲げ加工方法 |
JP2010094706A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Kobe Steel Ltd | アルミニウム合金押出形材のロール曲げ加工方法及びアルミニウム合金押出形材製部材 |
JP2011144396A (ja) * | 2010-01-12 | 2011-07-28 | Kobe Steel Ltd | 耐応力腐食割れ性に優れた高強度アルミニウム合金押出材 |
US10697047B2 (en) | 2011-12-12 | 2020-06-30 | Kobe Steel, Ltd. | High strength aluminum alloy extruded material excellent in stress corrosion cracking resistance |
JP2013100604A (ja) * | 2012-12-27 | 2013-05-23 | Kobe Steel Ltd | 耐応力腐食割れ性に優れたバンパーレインフォース用高強度アルミニウム合金押出材 |
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