JPH0994970A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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Publication number
JPH0994970A
JPH0994970A JP25612195A JP25612195A JPH0994970A JP H0994970 A JPH0994970 A JP H0994970A JP 25612195 A JP25612195 A JP 25612195A JP 25612195 A JP25612195 A JP 25612195A JP H0994970 A JPH0994970 A JP H0994970A
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JP
Japan
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nozzle
ink
flow path
groove
ink flow
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Application number
JP25612195A
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English (en)
Inventor
Kentaro Obara
建太郎 小原
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0994970A publication Critical patent/JPH0994970A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/10Finger type piezoelectric elements

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル構成部材製造費のコストダウン及びそ
のキャビティ部材との組付けの簡便性を向上させること
によって、インクジェットヘッドの大量生産性の向上を
目的としている。 【解決手段】 ノズルプレート1には溝6が形成され、
アクチュエータ2との接合によってノズル孔7の機能が
持たせられる。溝形状にすることにより、ノズルプレー
ト1の成形性が向上し、結果、孔明け等の後工程が不要
になるため、その分製造費が安価で済む。また、接合時
の位置決めもアクチュエータ2の端面及びせり出し部5
との突き当てにより少なくとも2方向が決定されるた
め、容易に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被記録媒体にイン
ク液滴を吐出して文字や画像を記録するインクジェット
式記録装置のヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、これまでのインパクト方式の記録
装置にとってかわり、その市場を大きく拡大しつつある
ノンインパクト方式の記録装置の中で、原理が最も単純
で、かつ多階調化やカラー化が容易であるものとして、
インクジェット方式の記録装置が挙げられる。インクジ
ェット式記録装置は、インクに圧力を与えることにより
ヘッド部のノズル孔からインクを噴射させ印字等を行う
ものであり、低騒音、小型化といった点で優れており、
そのヘッド部分はノズル孔が形成されているノズルプレ
ートと、インクに吐出圧力と与える機構を含むインク流
路部品と、インクタンクからのインクをインク流路に導
くマニホールド等により形成されるものである。
【0003】ノズルはインクジェットヘッドのインク噴
射特性に大きな影響を与えており、ノズルの製造精度は
ヘッドの印字品質を左右するものである。よって、精度
の高いノズルの製造方法が望まれていた。
【0004】上述のようなインクジェットヘッドのノズ
ルプレートの製造方法として、例えば、ポリイミドに紫
外線を当てる工法や、特公平2−42354号公報に開
示された感光性ガラスにエッチングを施す工法や、樹脂
成形してからノズルの穴の部分にエキシマレーザ等でレ
ーザー光を照射して孔加工する技術などが試みられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エッチ
ングによる工法では、ノズルを得るために、感光性ガラ
スの両面に所定のマスキングをした上でエッチングを行
なわねばならず工数が非常にかかる。
【0006】また、紫外線による工法においては、1つ
のヘッドにノズルの穴が32箇所とか64箇所等多数存
在する場合もあり、それぞれに紫外線で穴を空けていた
のでは工数が非常にかかるのでコストが高くなり、大量
生産に向いていなかった。確かに、紫外線を照射する装
置を複数設ける、加工媒体にマスキング処理を施した後
に広範囲に紫外線を照射する装置を用いる等を行なえ
ば、一度に複数のノズルの穴を加工することは可能とな
るが、装置にかかるコストが高くなり、実用的ではな
い。また、後者においてはマスキング加工処理及び除去
処理工程を新たに設けることとなり、結果として生産効
率の向上は望めない。
【0007】同様な理由で、射出成形による工法でも、
レーザー加工においても基本的に多数のノズルを一度に
加工できないため、大量生産には向かなかった。加え
て、エキシマレーザは装置自体もランニングコストも非
常に高く、生産効率が悪かった。
【0008】さらに、上述の加工方法では製造工程が成
形、孔明けの2工程になるため設備や作業が多くかか
り、製造コストが高いという問題点があった。
【0009】これに対し、ノズル孔も成形加工で同時に
形成できれば加工時間及びコストの低減が可能と思われ
る。しかし、この手法を従来のノズルプレート形状のま
まで導入しようとした場合、様々な問題が生じてくる。
例えば、射出成形時にはノズル孔を形成させたい部分に
ピンを立てることになるが、これでは型が複雑になって
しまうだけでなく、孔の直径が40〜50ミクロンと非
常に小さいノズル孔の直径に合わせてピンも極めて細く
せねばならないため、ピンの曲がり、摩耗等の問題が起
き、安定した加工が困難となる。さらに成形樹脂材料の
回り込みも考慮しなければならないため、ノズル孔形成
を単純に射出成形に置き換えることは困難であった。
【0010】また、ノズルプレートとインクに吐出圧力
を与える機構を含むインク流路部品(以下アクチュエー
タ)との接合は接着剤にて行っているが、この接合精度
がヘッドのインク吐出特性に多大な影響を与えるため、
高精度な位置合わせが必要であった。この2部品の位置
決めは、従来CCDカメラ等でインク流路、ノズル孔の
画像を撮り、画像処理を用いて行っていた。しかし、こ
の方法では複数の孔の位置を画像処理しなければならな
いため、非常に時間がかかり、大量生産性がよくないと
いう問題点があった。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ノズルプレートの製造コスト低
減、及び、組立コストの低減を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載のインクジェットヘッドは、
インク流路を持つキャビティ部材と、前記インク流路に
連通し、インク流路内のインクを吐出する為のノズル孔
を構成するノズル構成部材とを有するものであり、更
に、前記キャビティ部材におけるインク流路端面には、
その外周縁が一部突出して、前記ノズル構成部材と前記
キャビティ部材との位置を決める位置決めガイド部を形
成し、前記ノズル構成部材は、厚み方向に伸びた溝部が
形成されており、前記溝部の開口部が前記位置決めガイ
ド部により覆われるように突き合わせて、前記ノズル構
成部材を前記インク流路端面に接合させることにより、
インク流路と連通する前記ノズル孔が形成されている。
【0013】上記の構成を有する本発明のインクジェッ
トヘッドにおいて、上記キャビティ部材とノズル構成部
材との2部材の組付けを行なう際には、前記溝部の開口
部が前記位置決めガイド部により覆われるように突き合
わせて、前記ノズル構成部材を前記インク流路端面に接
合させる。こうすることにより、ノズル構成部材とキャ
ビティ部材との少なくとも2方向の位置合わせがなされ
ると共に、ノズル構成部材に施された溝部分がノズル孔
を構成する。即ち、上記構成を有するインクジェットヘ
ッドでは、インク流路と連通する前記ノズル孔を高精度
で且つ容易に位置合わせして形成することが可能とな
る。
【0014】請求項2に記載したインクジェットヘッド
の位置決めガイド部は、ノズル構成部材の前記インク流
路端面における平行でない2方向の位置を決めるもので
あり、上記構成を有するインクジェットヘッドにおいて
は、インク流路端面と位置決めガイド部により、ノズル
構成部材の平行でない3方向の位置を確実に且つ容易に
決められる。よって、位置決めのための時間が短縮さ
れ、高効率で且つ高精度にインクジェットヘッドが製造
される。
【0015】一方、請求項3に記載したインクジェット
ヘッドのノズル構成部材は、前記キャビティ部材と係合
して、ノズル構成部材の前記インク流路端面における平
行でない2方向の位置を決める第2の位置決めガイド部
を有している。上記構成を有するインクジェットヘッド
においては、前記ノズル構成部材をインク流路端面に当
接させ、ノズル構成部材に設けられた前記第2の位置決
めガイド部をキャビティ部材と係合させることにより、
ノズル構成部材の平行でない3方向の位置を確実に且つ
容易に決められる。よって、位置決めのための時間が短
縮され、高効率で且つ高精度にインクジェットヘッドが
製造される。
【0016】請求項4に記載したインクジェットヘッド
のノズル構成部材に形成される溝部は、インク流路との
連通面からインク吐出方向に向けてその深さが浅くなる
ように形成されており、上記構成を有するインクジェッ
トヘッドにおいては、ノズル構成部材に設けられた溝部
がインク流路との連通面からインク吐出方向に向けてそ
の深さが浅くなるように形成されているため、テーパ形
状を有するノズルが構成される。よって、ノズル部では
吐出方向に向けて吐出圧力が高まるようになるため、吐
出精度、吐出速度が高まる。
【0017】請求項5に記載したインクジェットヘッド
のノズル構成部材に形成される溝部は、インク流路との
連通面からインク吐出方向に向けてその幅が狭くなるよ
うに形成されており、上記構成を有するインクジェット
ヘッドにおいては、ノズル構成部材に設けられた溝部が
インク流路との連通面からインク吐出方向に向けてその
幅が狭くなるように形成されているため、テーパ形状を
有するノズルが構成される。よって、ノズル部では吐出
方向に向けて吐出圧力が高まるようになるため、吐出精
度、吐出速度が高まる。
【0018】請求項6に記載したインクジェットヘッド
のノズル構成部材は、樹脂材料を用いた射出成形により
前記溝部と共に成形されており、上記構成を有するイン
クジェットヘッドにおいては、取り扱いが簡便な樹脂材
料を用いてノズル構成部材が溝部と共に射出成形で形成
されるので、加工工程数及び加工にかかる手間を大きく
削減できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。
【0020】図1及び図2に本実施例のインクジェット
ヘッド100の構成の概略図を示す。インクジェットヘ
ッド100は、ノズルプレート1、アクチュエータ2及
びマニホールド3とからなる。尚、ノズルプレート1が
本発明のノズル構成部材に、アクチュエータ2が本発明
のキャビティ部材に、それぞれ相当する。
【0021】図中におけるノズルプレート1は射出成形
にて加工されたものであり、ノズル孔7となる溝6がプ
レートの一側に所定のピッチで加工されている。本実施
例においては、前記溝6は射出成形時に作り込まれる。
ノズル部分が溝状の形状であれば孔形状の場合より射出
成形性が向上し、且つ型も単純で済むため、ノズルプレ
ート1を射出成形加工で生産性良く作り込むことが可能
となる。ノズルプレートの製造方法として、平板プレー
トにエキシマレーザや他の機械的な加工による後処理を
用いてノズル孔を形成する事も可能であるが、コストを
考えると成形で同時に作り込むことが望ましい。
【0022】また、本実施例ではインクの流れをスムー
ズにし、エアがインク室304内に残りにくいように、
インクの流れる方向に対して垂直な面での前記溝の面積
が、インク吐出側に対してインク導入側の方が大きくな
っている。しかし、ストレートの溝であったり、逆の面
積傾斜であっても、本発明の主旨には影響しない。
【0023】また、ノズルプレート1の材質には、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)等の樹脂材料や、ア
ルミナ等のセラミックス材料が用いられるが、射出成形
に限らなければ、金属材料等を用いてもよい。
【0024】一方、アクチュエータ2は、所定のピッチ
で並設された複数のインク室304を有し、前記インク
室304に充填されたインクに吐出エネルギーを与える
吐出機構が設けられている。吐出機構とは、例えば、圧
電効果を利用した体積変化などによりインク室304内
のインクに吐出圧力を与える電気−機械変換素子を用い
たものや、インクに熱的エネルギーを作用させて吐出圧
力を発生させる電気−熱変換素子を用いたものなどが用
いられる。また、前記ノズルプレート1が接合されるア
クチュエータ2の端面には、ノズルプレート1のY方向
の位置決めに使用されるせり出し部分5が突設されてお
り、このせり出し部5はノズルプレート1と接合される
と、前記溝6上端を覆い、ノズル孔7を形成する。
【0025】アクチュエータ2の具体的例として圧電素
子を利用した吐出機構を有するものを図3に示す。図3
に示すようにアクチュエータ2は圧電セラミックスプレ
ート302とカバープレート320からなる。
【0026】その圧電セラミックスプレート302は、
チタン酸ジルコン酸鉛系(PZT)等のセラミックス材
料で形成され、圧電セラミックスプレート302には、
ダイヤモンドブレード等により切削加工された複数の横
溝303が形成されている。また、その横溝303の側
面となる隔壁306は矢印305の方向に分極されてい
る。それらの横溝303は同じ深さであり、かつ平行で
あり、圧電セラミックスプレート302の対向する端面
302a、302bに開口して加工されている。
【0027】また、圧電セラミックスプレート302の
端面302aには、縦溝311aが横溝303に連通す
るように1つ置きに形成されている。圧電セラミックス
プレート302の端面302bには、縦溝311bが横
溝303に連通するように1つ置きに形成されている。
そして、縦溝311a、311bは交互に形成されてお
り、縦溝311aと縦溝311bとは、隣合う横溝30
3に形成されている。尚、縦溝311aは、両外側の横
溝303に設けられている。また、圧電セラミックプレ
ート302の横溝303加工側に対して反対側の面30
2cには、パターン324、325(図5)が形成され
ている。
【0028】そして、圧電セラミックスプレート302
の溝加工面、且つ端面302aに対して斜め上方の位置
に配置されたスパッタリング等の蒸着源(図示せず)か
ら金属電極308、309、310が形成される(矢印
330a、330bの方向から蒸着される)。尚、圧電
セラミックスプレート302の端面302a及び隔壁3
06の天頂部に金属電極が形成されないようにマスクし
ておく。すると、図3に示すように、金属電極308は
横溝303の両側面の上半分の領域に形成され、金属電
極309は、縦溝311aが形成されていない横溝30
3の端面302a側の側面の一部及び底面の一部に形成
され、金属電極310は縦溝311aの側面のうち端面
302a側に形成される。尚、金属電極308と金属電
極309とは電気的に接続され、金属電極308と金属
電極310とは電気的に接続されている。
【0029】次に、図5に示すように圧電セラミックス
プレート302の面302c、且つ端面302bに対し
て斜め上方の位置に配置されたスパッタリング等の蒸着
源(図示せず)から金属電極316、317が形成され
る(矢印331a、331bの方向から蒸着される)。
尚、圧電セラミックスプレート302の端面302b及
び面302cのパターン324、325が形成された領
域に金属電極が形成されないようにマスクしておく。す
ると、その金属電極316は、圧電セラミックスプレー
ト302の面302cにおいて縦溝311aの底面より
端面302a側の領域及び縦溝311a内面の側面の一
部に形成される。
【0030】このとき、縦溝311aに形成された金属
電極310上にも金属電極316が形成されて、縦溝3
11aの側面に形成された金属電極316が金属電極3
10を介して金属電極308と電気的に接続される。こ
のため、縦溝311aが形成された横溝303aの片側
の隔壁306に形成された金属電極308が、その隔壁
306によって構成される横溝303bを挟む他の横溝
303aにおける該横溝303bを構成するもう一つの
隔壁306に形成された金属電極308と電気的に接続
される。また、金属電極316はパターン324に電気
的に接続される。
【0031】そして、図4及び図5に示すように、金属
電極317は、圧電セラミックスプレート302の面3
02cにおいて縦溝311bの底面より圧電セラミック
スプレート302の中央側から端面302b側の領域、
縦溝311b内面の側面の全部及び縦溝311bの端面
302b側に形成される。このとき、縦溝311bと連
通する横溝303bの金属電極308上にも金属電極3
17が形成されて、縦溝311bの側面に形成された金
属電極317と電気的に接続される。このため、縦溝3
11bが形成された横溝303bの全ての金属電極30
8が金属電極317によって電気的に接続される。ま
た、金属電極317はパターン325に電気的に接続さ
れる。
【0032】次に、前記圧電セラミックスプレート30
2の少なくとも金属電極308、309、317をスピ
ンコート法によりエポキシ樹脂の保護膜で被覆する。こ
の保護膜によりインクによる電極の劣化を防止すること
ができる。
【0033】尚、スピンコート法によるエポキシ樹脂膜
のほか、ディッピング法、CVD法、などによりアクリ
ル樹脂などの他の有機材質或はSiO2などの無機材質
の保護膜で被覆してもよい。
【0034】尚、金属電極310及び後述する空気室を
形成する横溝303aに形成されている金属電極308
はインクに接しないので、保護膜により必ずしも被覆す
る必要はない。
【0035】次に、カバープレート320はセラミック
ス材料、ガラス材料または樹脂材料等から形成されてお
り、圧電セラミックスプレート302の横溝303加工
側の面と、カバープレート320とをエポキシ系接着剤
によって接着する。従って、インクジェットヘッド10
0には、横溝303の上面が覆われて、縦溝311bと
連通するインク室304及び縦溝311aと連通する非
噴射領域としての空気室が構成される。これにより、イ
ンクジェットヘッド100には、インク噴射エネルギー
発生部材としてのアクチュエータ部が構成される。又、
インク室304が本発明のインク流路を形成する。尚、
インク室304は横溝303bに対応しており、空気室
は横溝303aに対応している。インク室304及び空
気室は長方形断面の細長い形状であり、全てのインク室
304はインクが充填され、空気室304は空気が充填
される領域である。
【0036】また、カバープレート320はセラミック
スプレート302の全長より長く形成されており、接合
時にはみ出した部分が前記せり出し部分5となる。
【0037】マニホールド3はアクチュエータ2に設け
られた各インク室304と連通する共通インク室を有
し、図示しないインクタンクとを接続する。そして、各
インク室にインクを適宜供給する。
【0038】図2にこれら各部品を接合したときの概略
図を示す。各部品は接着剤で接合される。接着剤は対イ
ンク性に優れたものであればよい。例えば、エポキシ系
接着剤がよく用いられる。ノズル孔7は四角の孔となっ
ており、ノズルプレート1とアクチュエータ2との2部
品が接合されて初めてノズル孔7として機能する。本実
施例では3辺がノズルプレート1側、1辺がアクチュエ
ータ2側でノズル孔7が構成されている。
【0039】接合の位置決めは、まずノズルプレート1
をアクチュエータ2の端面及びせり出し部5に突き当
て、その状態でX方向のずれを調節し、アクチュエータ
2に設けられたインク室304とノズルプレート1の溝
6とが1対1に対応するようにして接着する。本実施例
ではY方向の位置決めが従来より確実・容易に行うこと
が可能である。上記せり出し部5が本発明の位置決めガ
イド部に相当する。
【0040】このように、本実施例のインクジェットヘ
ッド100においては、ノズル孔7を構成する溝6が形
成されたノズルプレート1を射出成形により形成するた
め、加工工程数を少なくできると共にコストを安くでき
る。
【0041】以上の結果、安価で高品位のインクジェッ
トヘッドを製造することができるといった、産業上著し
い効果を奏する。
【0042】尚、本発明は、上述した実施例に限定され
るものでなく、その主旨を逸脱しない範囲に於て種々の
変更を加えることが出来る。
【0043】例えば、他の実施例を図6に示す。この実
施例は先の実施例に加え、ノズルプレート11の側縁部
にもせり出し部12が形成されており、組み付け時にこ
れがアクチュエータ2の側面に当接される。これによ
り、Y方向だけでなくX方向の位置決めも容易に行うこ
とが可能となる。尚、前記せり出し部12が本発明の第
2の位置決めガイド部に相当する。
【0044】その他に、ノズルプレート11側にせり出
し部12を設ける代わりに、アクチュエータ2のせり出
し部5をL字型にして、せり出し部5でX方向及びY方
向の位置決めを同時に行い得るようにしてもよい。逆
に、アクチュエータ2にせり出し部5を設ける代わり
に、ノズルプレート2にL字型のせり出し部12を形成
し、組み付け時にアクチュエータ2の2側面に当接させ
てX方向及びY方向の位置決めするものでもよい。
【0045】また、本実施例においてはPZTの変形を
利用したインク吐出機構を有するインクジェットヘッド
で説明を行なったが、インク流路上に電気−熱変換素子
を設けたタイプのインクジェットヘッドであってもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載のインクジェットヘッドでは、ノ
ズル構成部材の加工コストが低減でき、また、ノズル構
成部材とキャビティ部材との接合時の位置決めを高精度
に且つ容易にすることが可能となるため、大量生産性に
優れるといった効果を奏する。
【0047】更に、請求項2に記載したような位置決め
ガイドを採用すれば、微調整を必要とせず、ノズル構成
部材の平行でない3方向の位置を確実に且つ容易に決め
ることができる。よって、位置決めのための時間が短縮
され、高効率で且つ高精度にインクジェットヘッドが製
造できる。
【0048】また、請求項3に記載したような第2の位
置決めガイドをノズル構成部材に形成しても、同様に微
調整を必要とせず、ノズル構成部材の平行でない3方向
の位置を確実に且つ容易に決めることができる。よっ
て、位置決めのための時間が短縮され、高効率で且つ高
精度にインクジェットヘッドが製造できる。
【0049】請求項4に記載したようにノズル構成部材
の溝部をインク流路との連通面からインク吐出方向に向
けてその深さが浅くなるように形成すれば、ノズル孔は
吐出方向に向けて吐出圧力が高まるようになるため、吐
出精度、吐出速度が高まり、印字品質の高いインクジェ
ットヘッドが製造できる。
【0050】また、請求項5に記載したようにノズル構
成部材の溝部をインク流路との連通面からインク吐出方
向に向けてその幅が狭くなるように形成しても、ノズル
孔は吐出方向に向けて吐出圧力が高まるようになるた
め、吐出精度、吐出速度が高まり、印字品質の高いイン
クジェットヘッドが製造できる。
【0051】請求項6に記載したインクジェットヘッド
では、取り扱いが簡便な樹脂材料を用いてノズル構成部
材が溝部と共に射出成形で形成されるので、加工工程数
及び加工にかかる手間を大きく削減でき、低コストでイ
ンクジェットヘッドを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットヘッド
の構成を示した説明図である。
【図2】本実施例のインクジェットヘッドの斜視図であ
る。
【図3】アクチュエータの構成を示す説明図である。
【図4】圧電セラミックスプレートを示す斜視図であ
る。
【図5】圧電セラミックスプレートを示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例であるインクジェットヘッ
ドの概略を示した説明図である。
【符号の説明】
1 ノズルプレート 2 アクチュエータ 5 せり出し部 6 溝 7 ノズル孔 304 インク室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク流路を持つキャビティ部材と、前
    記インク流路に連通し、インク流路内のインクを吐出す
    る為のノズル孔を構成するノズル構成部材とを有するイ
    ンクジェットヘッドにおいて、 前記キャビティ部材におけるインク流路端面には、その
    外周縁が一部突出して、前記ノズル構成部材と前記キャ
    ビティ部材との位置を決める位置決めガイド部を形成
    し、 前記ノズル構成部材は、厚み方向に伸びた溝部が形成さ
    れており、 前記溝部の開口部が前記位置決めガイド部により覆われ
    るように突き合わせて、前記ノズル構成部材を前記イン
    ク流路端面に接合させることにより、インク流路と連通
    する前記ノズル孔が形成されていることを特徴としたイ
    ンクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記位置決めガイド部は、ノズル構成部
    材の前記インク流路端面における平行でない2方向の位
    置を決めることを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ノズル構成部材は、前記キャビティ
    部材と係合して、ノズル構成部材の前記インク流路端面
    における平行でない2方向の位置を決める第2の位置決
    めガイド部を有することを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記溝部は、インク流路との連通面から
    インク吐出方向に向けてその深さが浅くなるように形成
    されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
    に記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記溝部は、インク流路との連通面から
    インク吐出方向に向けてその幅が狭くなるように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載のインクジェットヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ノズル構成部材は、樹脂材料を用い
    た射出成形により前記溝部と共に成形されることを特徴
    とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェッ
    トヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003519027A (ja) * 2000-01-07 2003-06-17 ザール テクノロジー リミテッド 液滴付着装置

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