JPH0993624A - 加入者回路 - Google Patents

加入者回路

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JPH0993624A
JPH0993624A JP7269115A JP26911595A JPH0993624A JP H0993624 A JPH0993624 A JP H0993624A JP 7269115 A JP7269115 A JP 7269115A JP 26911595 A JP26911595 A JP 26911595A JP H0993624 A JPH0993624 A JP H0993624A
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resistor
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Koichi Nishimura
浩一 西村
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M19/00Current supply arrangements for telephone systems
    • H04M19/001Current supply source at the exchanger providing current to substations
    • H04M19/005Feeding arrangements without the use of line transformers

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Abstract

(57)【要約】 【課題】給電制御部を低電圧系にレベルシフトし、さら
にDCバイアスすることによりローコストのC−MOS
で実現できる構成とする加入者回路の提供。 【解決手段】給電制御のための検出電圧を+5V系の信
号にレベルシフトすると共に、所定のバイアス電圧V
REF2を加算器Addで加算し、その出力をクランプ回路付
きの可変減衰器ATTに入力し、可変減衰器の出力電圧か
らバイアス電圧VREF2を減算器Subにて減算し、減算器
の出力を低域ろ波回路を介し電圧電流変換機に入力し
て、高耐圧系の信号に戻す構成とし、信号処理部分を低
耐圧で行う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加入者回路に関
し、特にその直流給電抵抗を実現させるための制御方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の加入者回路の直流給電回
路部の構成の一例を示す図である。
【0003】図5を参照して、正、負の入力端子+、−
と、この入力端子間の電圧を増幅して基準電圧(第1の
基準電圧)VREF1を中心にして互いに同振幅で逆極性の
電圧を発生する2つの出力O、O ̄(但し記号「 ̄」は
反転を示す)とを有する差動入力差動出力型の平衡増幅
器A1の正転および反転出力端子O、O ̄とTip、Ringの
各端子との間に抵抗値RFを有する抵抗R5、R6をそれ
ぞれ接続し、Tip端子から抵抗値Rを有する抵抗R1、R
3を介して平衡増幅器A1の負転入力端子−と正転出力端
子Oとに帰還をかけ、同様にRing端子から抵抗値Rを有
する抵抗R2、R4を介して平衡増幅器A1の正転入力端
子+と反転出力端子O ̄とに帰還をかけて単位反転増幅
器を構成している。
【0004】平衡増幅器A1の反転出力端子O ̄と接地
電位との間に抵抗R14、R15を直列に接続し、反転出力
の端子O ̄の電圧を抵抗R14、R15とにより分圧し、こ
の分圧電圧を電圧弁別回路A2の第1の入力端子に入力
する。
【0005】この電圧弁別回路A2は、第1及び第2の
2つの正転入力端子をもち、この2つの入力のうち、高
い電圧の方が有効となる。そして、その高い方の入力電
圧と同じ値の電圧を低インピーダンスで出力する、いわ
ゆるバッファ増幅器の機能(ボルテージフォロワ)も有
する。
【0006】電圧弁別回路A2の第2の入力端子には、
基準電圧VREF5を入力する。
【0007】そして、電圧弁別回路A2の出力端子を低
域ろ波器L.P.F.の入力に接続し、低域ろ波器L.P.F.の出
力は電圧電流変換回路A3の入力端に接続される。
【0008】低域ろ波器L.P.F.の出力電圧が電圧電流変
換回路A3によって電流に変換され、平衡増幅器A1の反
転入力端子−に入力する。
【0009】ここで、この電圧電流変換回路A3は抵抗
値Rの抵抗R13で電圧が電流に変換され、入力電圧に対
する出力電流の変換係数をGmとすると、 Gm=1/R …(1) となる。
【0010】そして、TipとRing端子間に線路抵抗RL
接続する。なお、平衡増幅器A1の平衡出力のための同
相帰還の基準検出電圧(VREF1に相当)を平衡増幅器A
1に印加される負の電源電圧VBBの1/2にとるものと
する。
【0011】TipとRing端子から中をみた等価抵抗(給
電抵抗)RDCとTip端子からRing端子に流れる線路電流
Lを以下で計算する。
【0012】ここで、平衡増幅器A1は正転出力Oと反
転出力O ̄間電圧1/2を検出して同相帰還がかけられ
ているので、平衡増幅器A1の反転出力O ̄と接地間電
圧と平衡増幅器A1の正転出力Oと負の電源端子VBB
電圧は等しく、この電圧をV2とする。また、平衡増幅
器A1の反転出力電圧V2の抵抗R14とR15とによる分圧
電圧をVDとすると、 VD=V2{R15/(R14+R15)} …(2) となり、 |VD|>|VREF5| の条件では、電圧弁別回路A2の入力としてVDが有効と
なり、電圧弁別回路A 2の出力電圧はVDとなる。
【0013】そして、低域ろ波器L.P.F.を通し、VD
DC成分のみとなる。
【0014】このVDを電圧電流変換回路A3により、上
式(1)に示すように、1/Rの係数でもって電流に変換
され、平衡増幅器A1の入力に加算される。
【0015】ここで、上述したような同相帰還がかけら
れた平衡増幅器の特性上、Tip端子と接地間電圧とRing
端子と負の電源端子VBB間電圧は等しく、この電圧をV
1とする。
【0016】また、線路抵抗RLに流れる線路電流をIL
とすると、次式(3)、(4)、(5)が得られる。
【0017】
【数1】
【0018】ここで、 β=R15/(R14+R15) …(6) とおくと上式(4)は 2V1=(2+β)V2 …(4') と表せる。
【0019】上式(4')、(3)より次式(7)が得られる。
【0020】V1={(β+2)/β}ILF …(7)
【0021】上式(5)、(7)よりV1を消去して、線路電
流ILを求めると次式(8)が得られる。
【0022】
【数2】
【0023】ここで、上述したような回路の平衡性か
ら、Tip端子と接地電位間とRing端子と負の電源電圧V
BB端子間との等価抵抗(給電抵抗)は等しく、この抵抗
値をRDCとすると、 IL=VBB/(RL+2RDC) …(9) となる。
【0024】上式(8)と(9)を比較することにより RDC={(β+2)/β}RF …(10) となり、等価抵抗(給電抵抗)RDCはβの値、すなわち
抵抗R14とR15の比を変えることによって自由に選択す
ることが可能である。
【0025】次に、平衡増幅器A1の反転出力電圧V2
抵抗R14とR15とによる分圧VDと、VREF5との関係
が、 |VD|<|VREF5| の条件では、電圧弁別回路A2の出力電圧はVREF5とな
る。
【0026】この時、上式(4)にあたるところが、 VBB−2V2=VBB−2V1+VREF5 …(11) となる。
【0027】そして、上式(3)、(11)より IL=VREF5/(2RF) …(12) となり、ILはRLに無関係になる。
【0028】すなわち、基準電圧VREF5を変えることに
より所望の定電流特性が得られる。
【0029】図3は横軸に線路抵抗RL、縦軸に線路電
流ILをとった時の特性を示したものであり、ある線路
抵抗RL以上では、給電抵抗の定抵抗特性を、以下では
定電流特性を示している。
【0030】これは、いわゆる半定電流給電といわれて
いるものであり、線路抵抗RLの小さい時の消費電力を
小さくすることができる方式である。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】この従来の加入者回路
では、低域ろ波回路L.P.F.や、給電抵抗を決定する帰還
制御部の電圧弁別回路A2等がバランス型(平衡型)演
算増幅器A1と同じ−48V電源電圧系(−40V〜−
58V)で動作している。
【0032】このため、低域ろ波器回路で使用する素子
は高耐圧のものが必要とされ、コスト的に高いものを使
用することが必要とされている。
【0033】また、上記電圧弁別回路A1も高耐圧素子
が必要であり、これらをLSI化した場合に、コストの
上昇を招くという問題点を有する。
【0034】また、これらの制御は、高耐圧系での動作
であるため、給電抵抗や定電流値の定数変更等をCPU
等でソフト制御するには不向きであるという問題点もあ
った。
【0035】従って、本発明は、上記従来技術の問題点
を解消し、加入者回路において、給電制御部を低電圧系
にレベルシフトし、さらにDCバイアスすることにより
低コストのC−MOSで実現可能とする構成の加入者回
路を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、正転入力端子と反転入力端子の2つの入
力端子間の電圧を増幅し、第1の基準電圧を中心にして
正転出力と反転出力が互いに同振幅で逆極性の電圧を発
生する平衡型増幅器と、2線式線路の一方と前記平衡型
増幅器の反転入力端子間、前記2線式線路の他方と前記
平衡型増幅器の正転入力端子間、及び前記平衡型増幅器
の反転入力端子と正転出力端子間、前記平衡型増幅器の
正転入力端子と反転出力端子間にそれぞれ接続された同
一の抵抗値を有する第1〜第4の抵抗と、前記2線式線
路の前記一方と前記平衡型増幅器の反転出力端子との
間、および前記2線式線路の前記他方と前記平衡型増幅
器の正転出力端子との間に接続された第5、第6の抵抗
と、前記平衡型増幅器の反転出力端子の電圧を正単電源
の電圧範囲に持ち上げる減衰機能付きレベルシフト手段
と、前記レベルシフト手段の出力電圧と第2の基準電圧
とを加算する加算器と、前記第2の基準電圧を基準とし
て、前記加算器の出力を所定の係数で減衰させる可変型
の減衰器と、前記減衰器の出力と前記第2の基準電圧と
を減算する減算器と、入力が前記減算器の出力に接続さ
れた低域ろ波回路と、前記低域ろ波回路の出力電圧を電
流に変換し、その電流出力が前記平衡型増幅器の入力に
接続された電圧電流変換回路と、を備えたことを特徴と
する加入者回路を提供する。
【0037】また、本発明の加入者回路は、前記可変減
衰器は入力電圧が予め定めた所定の電圧以上になるとそ
の電圧でクランプする機能を備えている。
【0038】本発明によれば、給電制御のための検出電
圧を所定の電圧系の信号にレベルシフトする手段を備
え、該レベルシフト手段の出力を所定のバイアス電圧で
加算してなる電圧信号を、予め設定された電圧以上でク
ランプする機能を備えた可変型の減衰器に入力し、前記
減衰器の出力電圧から前記バイアス電圧を減算してなる
電圧信号を低域ろ波回路を介して電圧電流変換手段に入
力して、高耐圧系の信号に戻す構成とし、信号処理部分
を低耐圧で行う構成としたことにより、制御部を低コス
トの低耐圧C−MOS(相補型MOS)で構成すること
が可能とされ、低耐圧のC−MOSで信号処理できるた
め、低消費電力を達成できる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して以下に説明する。
【0040】図1は、本発明の一実施形態に係る加入者
回路の構成を示す図である。
【0041】図1を参照して、本実施形態においては、
正転および反転入力端子+、−と、この2つの入力端子
間の電圧を増幅し、負の電源電圧VBBの半分の電圧V
REF1を中心にして正転出力Oと反転出力O ̄が互いに同
振幅で逆極性の電圧を発生する差動入力差動出力型の平
衡増幅器A1の正転および反転出力O、O ̄と、2線式
線路の端子Tip、Ringとの間に抵抗値RFの抵抗R5、R6
をそれぞれ接続し、Tip端子から抵抗値Rの抵抗R1、R
3を介して平衡増幅器A1の反転入力端子−と正転出力端
子Oとに帰還をかけ、同様にRing端子から抵抗値Rの抵
抗R2、R4を介して演算増幅器A1の正転入力端子+と
反転出力端子O ̄とに帰還をかけて単位反転増幅器を構
成している。
【0042】平衡増幅器A1の反転出力端子Oの電圧を
検出して単一の5V電源の範囲内に収める減衰機能付き
レベルシフト回路LSはGND電位を基準に電圧を反転
し、かつ一定の値K1で減衰させるものである。
【0043】このレベルシフト回路LSの出力と第2の
基準電圧(バイアス電圧)VREF2は、加算器Addに入力
され、加算器Addの出力は、プログラマブルの可変減衰
器ATTに入力され、上述の第2の基準電圧VREF2を基準
として一定の値K2で減衰される。
【0044】可変減衰器ATTの出力と、第2の基準電圧
REF2と同じ値の基準電圧VREF2が減算器Subに入力さ
れる。
【0045】減算器Subの出力は低域ろ波回路L.P.F.に
入力され、低域ろ波回路L.P.F.の出力電圧は電圧電流変
換回路A3によって電流に変換される。
【0046】電圧電流変換回路A3は抵抗値Rの抵抗R
13で電圧が電流に変換され、この時の変換係数(Gm
はK3/Rで、 I=K3V/R …(13) の関係になる。
【0047】電圧電流変換回路A3の出力は平衡増幅器
1の反転入力端子−に接続される。
【0048】次に、図1の本実施形態において、Tip、R
ing端子から中をみた等価抵抗(給電抵抗)RDCと、Tip
端子からRing端子に流れる線路電流ILを計算する。
【0049】この計算においては、前述した従来例と基
本的には同じであり、同一部分はその計算過程の説明を
省略する。
【0050】ここで、減衰機能を有するレベルシフト回
路LSの減衰量をK1とすると、このレベルシフト回路
LSは、入力電圧を反転する機能も備えているので、そ
の出力電圧VLSは、平衡増幅器A1の反転出力O ̄の電
圧V2として、 VLS=−K12 …(14) となる。
【0051】レベルシフト回路LSの出力は、加算器A
ddに入力され、第2の基準電圧VREF2と加算される。
【0052】従って、加算器Addの出力電圧VAddは、 VAdd=−K12+VREF2 …(15) となる。
【0053】加算器Addの出力は可変減衰器ATTに入力
され、第2の基準電圧VREF2を基準としたこの減衰量を
2とすると、その出力電圧VATTは、 VATT=−K122+VREF2 …(16) となる。
【0054】この可変減衰器ATTの出力は、減算器Sub
に入力され上述した第2の基準電圧VREF2に等しい電圧
が減算される。
【0055】その結果、この減算器Subの出力電圧V
Subは、 VSub=−K122 …(17) となり、VREF2の影響はなくなる。
【0056】そして、減算器Subの出力信号は低域ろ波
器L.P.F.を通過してDC成分のみとなる。
【0057】上式(17)で示した値はDC成分のみの値で
ある。この減算器の出力電圧VSubは、電圧電流変換回
路A3によりK3/Rの係数でもって電流に変換され、平
衡増幅器A1の反転入力端に加算され、平衡増幅器A1
帰還抵抗値Rで再度電圧に変換される。
【0058】ここで、前記従来例の場合と同様に、平衡
増幅器A1の出力平衡性から接地電位と反転出力端子O
 ̄間と、負の電源電圧VBBと正転出力端子O間との電圧
は同じV2となる。
【0059】また、接地電位とTip端子間電圧と、負の
電源電圧VBBとRing端子間電圧との電圧は同じV1とな
る。
【0060】そして、Tip端子からRingに流れる電流
(線路電流)をILとすると、次式(18)〜(20)が成り立
つ。
【0061】
【数3】
【0062】この上式(18)〜(20)は、前記従来例の計算
式(3)〜(5)に相当する。
【0063】前記従来例の時と同様にして、線路電流I
Lを求めると、次式(21)で与えられる。
【0064】
【数4】
【0065】ここで、Tip端子と接地電位間、又はRing
端子と負の電源電圧VBB端子間との等価抵抗(給電抵
抗)をRDCとすると、線路電流ILは次式(22)で与えら
れる。
【0066】IL=VBB/(RL+2RDC) …(22)
【0067】上式(21)と(22)とを比較することにより、
等価抵抗(給電抵抗)は次式(23)で表わされる。
【0068】
【数5】
【0069】従って、等価抵抗(給電抵抗)RDCはK1
23の値を変えることによって自由に選択することが
可能である。
【0070】ここで、可変減衰器ATTは、その出力電圧
が所定の基準電圧VREF3以上になるとこの基準電圧V
REF3でクランプする機能を具備しているものとする。
【0071】図2に、可変減衰器ATTの入出力特性を示
す。ここで、この可変減衰器ATTの出力電圧が基準電圧
REF3でクランプされた状態を考える。
【0072】この条件式は、上式(16)から、 −K122+VREF2>VREF3 の時であり、この時、平衡増幅器A1の反転出力O ̄か
ら反転入力に戻ってくる帰還パスが切り離された状態に
なる。
【0073】そして、可変減衰器の出力電圧VATTは、 VATT=VREF3 …(24) となる。
【0074】可変減衰器の出力電圧VATTは、減算器Su
bにより、第2の基準電圧VREF2の電圧が引き算され
る。
【0075】従って、この減算器Subの出力電圧VSub
は、 VSub=VREF3−VREF2 …(25) となる。
【0076】この場合、上式(19)に相当するところが、
次式(26)のようになる。
【0077】
【数6】
【0078】そして、上式(18)と上式(26)より、線路電
流ILは次式(27)で表わされる。
【0079】
【数7】
【0080】上式(27)より、線路電流ILは線路抵抗RL
に無関係になる。すなわち、第2の基準電圧VREF2は固
定として、第3の基準電圧VREF3を変えるだけで、所望
の定電流が得られ、全体の給電電流特性としては、図3
に示すようなものとなる。すなわち、負荷抵抗RLの所
定値以内で線路電流ILは一定(定電流)となる。
【0081】図4は、図1に示した前記第1の実施形態
をより詳細に説明するための図である。図4において、
図1と同一の要素には同一符号を付与し、その説明を省
略する。
【0082】図4を参照して、図1における、減衰機能
付きレベルシフト回路と、加算器Addとは、一端が平衡
増幅器A1の反転出力端子O ̄に接続された抵抗R7と、
正転入力端子が基準電圧VREF4に接続された演算増幅器
OP1と、一端が抵抗R7の他端と演算増幅器OP1の反
転入力端子とに共通接続され、他端が演算増幅器OP1
の出力端子に接続された抵抗R8と、から構成されてい
る。
【0083】また、図1における減算器Subは、一端が
可変減衰器ATTの出力に接続された抵抗R9と、一端が
基準電圧VREF2に接続された抵抗R11と、一端が接地電
位GNDに接続された抵抗R10と、正転入力が抵抗R9
の他端と抵抗R10の他端とに共通接続された演算増幅器
OP2と、演算増幅器OP2の出力と反転入力端子間に接
続された抵抗R12と、から構成されている。また、抵抗
11の他端は、演算増幅器OP2の反転入力と抵抗R12
の一端とに共通接続されている。
【0084】ここで、前記第1の実施形態と同様にして
計算する。まず、減衰機能付きレベルシフト回路LSと
加算器Addを構成する演算増幅器OP1について計算す
る。
【0085】これに要求される特性としては、上式(15)
にて示した、−K12+VREF2、の出力電圧を得ること
である。
【0086】ここで、演算増幅器OP1の出力電圧をV
OP1とすると、次式(28)となるように、抵抗R7とR8
REF4を設定すればよい。
【0087】
【数8】
【0088】すなわち、次式(29)、(30)となるように各
々を設定すればよい。
【0089】
【数9】
【0090】次に、減算器Subを構成する演算増幅器O
2について計算する。減算器Subに要求される特性と
しては、可変減衰器ATTの出力電圧VATTと、第2の基
準電圧VREF2との引き算であり、その処理は数式上、V
ATT−VREF2の演算となる。
【0091】演算増幅器OP2と抵抗R9〜R12とで差動
増幅器を構成すれば減算器処理が可能となる。
【0092】すなわち、 R9=R10=R11=R12 …(31) の条件で上述したような接続では、演算増幅器OP2
出力電圧VOP2は、 VOP2=VATT−VREF2 となり、所望の特性が実現できる。
【0093】なお、上記実施形態に示した可変減衰器A
TTの実現方法としては、入力端子と基準電圧VREF2との
間に直列接続された抵抗を複数個接続し、この抵抗分圧
点をアナログスイッチ等で切り替える方法がある。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
加入者回路の給電制御部を簡単な回路で低耐圧部にレベ
ルシフトする構成にしたことにより、ローコストの低耐
圧C−MOS(相補型MOS)で構成できるという効果
を有する。また、C−MOSで構成できるということは
CPU等でのソフト処理が可能となるという効果も有す
る。
【0095】また、本発明によれば、レベルシフト回路
にバイアス電圧を与える構成としたことにより、単一電
源動作でも交流信号がクランプすることなく、正常動作
することを可能とするという効果も有する。
【0096】さらに、本発明によれば、低耐圧のC−M
OSで信号処理できる構成としたので、低消費電力が達
成できるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の構成を示す図である。
【図2】図1に示した本発明の一実施形態における可変
減衰器の入出力特性を示す図である。
【図3】図1に示した本発明の一実施形態の給電特性を
示す図である。
【図4】本発明の一実施形態の構成をより具体的に示す
図である。
【図5】従来例の給電回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1〜R15 抵抗 A1 平衡増幅器 A2 電圧弁別回路 A3 電圧電流変換回路 LS 減衰機能付きレベルシフト回路 Add 加算器 Sub 減算器 ATT 可変減衰器 L.P.F. 低域ろ波器 OP1、OP2 演算増幅器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正転入力端子と反転入力端子の2つの入力
    端子間の電圧を増幅し、第1の基準電圧を中心にして正
    転出力と反転出力が互いに同振幅で逆極性の電圧を発生
    する平衡型増幅器と、 2線式線路の一方と前記平衡型増幅器の反転入力端子
    間、前記2線式線路の他方と前記平衡型増幅器の正転入
    力端子間、及び前記平衡型増幅器の反転入力端子と正転
    出力端子間、前記平衡型増幅器の正転入力端子と反転出
    力端子間にそれぞれ接続された同一の抵抗値を有する第
    1〜第4の抵抗と、 前記2線式線路の前記一方と前記平衡型増幅器の反転出
    力端子との間、および前記2線式線路の前記他方と前記
    平衡型増幅器の正転出力端子との間に接続された第5、
    第6の抵抗と、 前記平衡型増幅器の反転出力端子の電圧を正単電源の電
    圧範囲に持ち上げる減衰機能付きレベルシフト手段と、 前記レベルシフト手段の出力電圧と第2の基準電圧とを
    加算する加算器と、 前記第2の基準電圧を基準として、前記加算器の出力を
    所定の係数で減衰させる可変型の減衰器と、 前記減衰器の出力と前記第2の基準電圧とを減算する減
    算器と、 入力が前記減算器の出力に接続された低域ろ波回路と、 前記低域ろ波回路の出力電圧を電流に変換し、その電流
    出力が前記平衡型増幅器の入力に接続された電圧電流変
    換回路と、 を備えたことを特徴とする加入者回路。
  2. 【請求項2】前記可変減衰器が、入力電圧が予め定めた
    所定の電圧以上になるとその電圧でクランプする機能を
    備えていることを特徴とする請求項1記載の加入者回
    路。
  3. 【請求項3】前記レベルシフト手段と前記加算器とが、 一端が前記平衡型増幅器の反転出力に接続された第7の
    抵抗と、 反転入力端子が前記第7の抵抗の他端に接続された第1
    の演算増幅器と、 一端が前記第1の演算増幅器の反転入力端子と前記第7
    の抵抗の他端とに共通接続され、他端が前記第1の演算
    増幅器の出力端子に接続された第8の抵抗と、 を備え、 前記第1の演算増幅器の正転入力端子に第4の基準電圧
    が接続されてなることを特徴とする請求項1記載の加入
    者回路。
  4. 【請求項4】前記減算器が、 一端が前記可変減衰器の出力端子に接続された第9の抵
    抗と、 正転入力端子が前記第9の抵抗の他端に接続された第2
    の演算増幅器と、 一端が接地され、他端が前記第2の演算増幅器の正転入
    力端子と前記第9の抵抗の他端とに共通接続された第1
    0の抵抗と、 一端が前記第2の基準電圧に接続され、他端が前記第2
    の演算増幅器の反転入力端子に接続された第11の抵抗
    と、 一端が前記第2の演算増幅器の反転入力端子と前記第1
    1の抵抗の他端とに共通接続された第12の抵抗と、 を備えてなることを特徴とする請求項1記載の加入者回
    路。
  5. 【請求項5】差動出力端が2線式線路のTip及びRing端
    子に所定の抵抗を介して接続される平衡型増幅器の出力
    端からの給電制御のための検出電圧を所定の電源電圧系
    の信号にレベルシフトするレベルシフト手段を備え、 該レベルシフト手段の出力を所定のバイアス電圧と加算
    器にて加算してなる電圧信号を、予め設定された電圧以
    上でクランプする機能を備えた可変型の減衰器に入力
    し、 前記減衰器の出力電圧から前記バイアス電圧を減算して
    なる電圧信号を低域ろ波回路を介して電圧電流変換手段
    に入力し、該電圧電流変換手段からの出力を前記平衡型
    増幅器の入力端に戻すように構成してなることを特徴と
    する加入者回路。
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