JPH0993510A - テレビジョン受信機の音声処理回路における映像信号成分抑圧方法及びその回路並びにテレビジョン受信機 - Google Patents

テレビジョン受信機の音声処理回路における映像信号成分抑圧方法及びその回路並びにテレビジョン受信機

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JPH0993510A
JPH0993510A JP7273720A JP27372095A JPH0993510A JP H0993510 A JPH0993510 A JP H0993510A JP 7273720 A JP7273720 A JP 7273720A JP 27372095 A JP27372095 A JP 27372095A JP H0993510 A JPH0993510 A JP H0993510A
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JP
Japan
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video signal
signal
audio
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circuit
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JP7273720A
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Inventor
Masayuki Ozaki
正之 尾崎
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New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号の品質を低下させることなく、音声
信号への映像信号成分の漏れ込みを抑圧する。 【解決手段】 音声フィルタ9には、同期検波回路4か
らFM変調された音声信号を含む映像信号が入力され、
映像信号が除去された後、リミッタ10を介してFM検
波回路11においてFM検波され、その検波信号は、中
点電圧発生回路15によって、その直流レベルが所定の
中点電圧に固定される一方、音声フィルタ9に入力され
た信号と逆相関係にある同期検波回路4の出力信号がバ
ンドパスフィルタ13に入力され、映像信号成分のみが
取り出され、この映像信号成分が混合器14によって、
中点電圧発生回路15の中点電圧に加えられた検波信号
と重畳され、その結果、検波信号に含まれている映像信
号成分とバンドパスフィルタ13からの映像信号とが相
殺され、高品質の音声信号が得られるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受信
機に係り、特に、テレビジョン受信機の音声処理回路に
おける音声信号への映像信号成分の漏れ込みを抑圧し、
音声検波出力の特性改善を図るためのテレビジョン受信
機の音声処理回路における映像信号成分抑圧方法及びそ
の回路並びにそのような抑圧回路を設けたテレビジョン
受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】残留側波帯変調方式によるテレビジョン
信号を処理するテレビジョン受信機においては、映像信
号の検波後の周波数特性を極力平坦なものとするため、
従来からチューナを経た直後の信号を、映像信号の搬送
波周波数の前後がいわゆるナイキスト・スロープとなる
ような特性を有するフィルタへ通過せしめることが行わ
れている。
【0003】ところが、このいわゆるナイキストフィル
タのために、その後の中間周波信号回路において、音声
信号に映像信号成分が漏れ込みが生じ、音声検波特性の
劣化を招くという不都合が生ずることが知られており、
このため、このような中間周波信号回路における音声信
号への映像信号成分の漏れ込みを抑圧するための種々の
技術が提案されている。
【0004】図3には、そのような映像信号成分の抑圧
のために提案されているテレビジョン受信機の一回路例
が示されており、以下、同図を参照しつつこのテレビジ
ョン受信機について概括的に説明する。このテレビジョ
ン受信機は、チューナ1、フィルタ2及び中間周波増幅
器3をを経た映像中間周波信号に対していわゆる同期検
波を施し、その検波信号を音声トラップ12を通過させ
ることによりFM変調された音声信号(以下「FM音声
信号」と言う)を除去して映像信号を得る一方、音声フ
ィルタ9により映像信号を除去し、その後、リミッタ1
0により振幅制限を行った後に、FM検波回路11によ
り音声信号の復調を行い音声信号を得るように構成され
てなるものである。
【0005】このテレビジョン受信機における同期検波
は、いわゆるPLL(Phase LockedLoop)によるものと
なっているが、通常、位相比較回路5の出力信号は、い
わゆるループフィルタとしてのローパスフィルタ6を介
して電圧制御発振器7へフィードバックされ、電圧制御
発振器7の出力信号が同期検波回路4へ入力されるとこ
ろ、この回路においては次述するような構成となってい
る。
【0006】すなわち、位相比較回路5の出力信号は、
ローパスフィルタ6に入力される一方、反転回路35に
より極性反転された後、バンドパスフィルタ36へ入力
されるようになっており、このバンドパスフィルタ36
からは、音声信号へ影響する映像信号成分が抽出される
ようになっている。
【0007】そして、混合器37において、ローパスフ
ィルタ6を通過した信号すなわち、映像信号成分が漏れ
込んだFM音声信号と、この映像信号成分と逆極性の信
号とが混合されることで、FM音声信号へ影響する映像
信号成分が除去され、電圧制御発振器7の制御信号とし
て出力されることで、音声信号への映像信号成分の漏れ
込みが抑圧されるようになっているものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来回路においては、音声信号と映像信号の両者を含んだ
信号の同期検波に使用される電圧制御発振器7への制御
信号を、音声信号が最適となるようにしているため、映
像信号については逆に歪みを生ずるという欠点があり、
音声信号と映像信号の双方の信号品質を良好に保つこと
が困難であるという問題があった。さらに、場合によっ
ては、映像信号の歪みを補償するために、別途補償回路
を設けなければならないという新たな問題をも招いてい
た。
【0009】本発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、映像信号の品質を低下させることなく、音声信号へ
影響を及ぼす映像信号成分の音声信号への漏れ込みを抑
圧し、信号品質の向上を図ることのできるテレビジョン
受信機の音声処理回路における映像信号成分抑圧方法及
びその回路並びにかかる映像信号成分抑圧回路を有する
テレビジョン受信機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るテレビジョン受信機の音声処理回路における映像信号
成分抑圧方法は、中間周波数に変換されたテレビジョン
信号を同期検波することにより、FM変調された音声信
号を含む映像信号を得、このFM変調された音声信号を
含む映像信号を、音声処理回路と映像処理回路とで、そ
れぞれ処理することにより、映像信号と音声信号とを得
るように構成されてなるテレビジョン受信機において、
前記FM変調された音声信号を含む映像信号から、前記
音声処理回路の音声信号に含まれる映像信号成分と同一
で、かつ、逆位相の映像信号のみを抽出し、この逆位相
の映像信号と、前記音声処理回路の音声信号とを同一の
直流レベルで相互に足し合わせてなるものである。
【0011】かかる方法においては、FM検波によって
得られた音声信号と、この音声信号に未だ含まれる映像
信号成分と逆位相の信号とが、同一の直流レベルで加算
されることで、音声信号に含まれる映像信号成分と、こ
の音声信号に含まれる映像信号成分と逆位相の信号とが
相殺し合うこととなり、音声信号に含まれる映像信号成
分の除去、抑圧がなされることとなるものである。
【0012】請求項2記載の発明に係るテレビジョン受
信機の音声処理回路における映像信号成分抑圧回路は、
中間周波数に変換されたテレビジョン信号を同期検波す
ることにより、FM変調された音声信号を含む映像信号
を得、このFM変調された音声信号を含む映像信号を、
音声処理回路と映像処理回路とで、それぞれ処理するこ
とにより、映像信号と音声信号とを得るように構成され
てなるテレビジョン受信機の音声処理回路における映像
信号成分抑圧回路であって、前記FM変調された音声信
号を含む映像信号から、前記音声処理回路の音声信号に
含まれる映像信号成分と同一で、かつ、逆位相の映像信
号のみを抽出する映像信号抽出手段と、前記映像信号抽
出手段の出力信号と、音声処理回路の音声信号とを同一
の直流レベルで足し合わせる加算手段とを具備してなる
ものである。
【0013】かかる構成においては、映像信号抽出手段
により抽出された信号は、音声処理回路の音声信号に未
だ含まれる映像信号成分と逆位相関係にあるもので、こ
の信号と、音声信号とが加算手段により、同一の直流レ
ベルを基準として足し合わされるので、音声信号に含ま
れる映像信号成分と映像信号抽出手段により抽出された
信号とが相殺し合うこととなり、音声信号に含まれる映
像信号成分の除去、抑圧がなされるようになっている。
【0014】請求項4記載の発明に係るテレビジョン受
信機は、中間周波数に変換されたテレビジョン信号を同
期検波することにより、FM変調された音声信号を含む
映像信号を得、このFM変調された音声信号を含む映像
信号を、音声処理回路と映像処理回路とで、それぞれ処
理することにより、映像信号と音声信号とを得るように
構成されてなるテレビジョン受信機において、前記FM
変調された音声信号を含む映像信号から、前記音声処理
回路の音声信号に含まれる映像信号成分と同一で、か
つ、逆位相の映像信号のみを抽出する映像信号抽出手段
と、前記映像信号抽出手段の出力信号と、音声処理回路
の音声信号とを同一の直流レベルで足し合わせる加算手
段とを具備してなる音声処理回路における映像信号成分
抑圧回路を設けたものである。
【0015】かかる構成においては、上述した請求項2
記載の発明に係るテレビジョン受信機の音声処理回路に
おける映像信号成分抑圧回路を備えているので、従来と
異なり高品質の音声出力を得ることができるテレビジョ
ン受信機が提供されることとなるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1及び図2を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。
【0017】この発明の実施の形態におけるテレビジョ
ン受信機の回路構成は、音声信号への映像信号成分の抑
圧のための新たな構成部分を除けば、基本的な部分は従
来から公知・周知のテレビジョン受信機の構成と同様で
あるので、かかる部分については、信号の流れに沿った
回路動作の説明と共に、回路構成を説明することとし、
従来のテレビジョン受信機と基本的に同一構成部分の説
明の後に、本発明に係る回路の構成を説明することとす
る。なお、図3に示された従来のテレビジョン受信機の
構成要素と同一のものについては、同一符号を付すこと
とする。
【0018】まず、図1を参照しつつ本発明の実施の形
態におけるテレビジョン受信機の音声処理回路における
映像信号成分抑圧回路の基本的構成について説明する。
受信アンテナ(図1においては「ANT」と表記)によ
り受信されたテレビジョン信号は、チューナ1により適
宜な中間周波数に変換され、ナイキストスロープを有し
てナイキストフィルタと称されるフィルタ2を介して中
間周波増幅器(図1においては「IF AMP」と表
記)3に入力され、適宜なレベルに増幅される。
【0019】そして、中間周波増幅器3で増幅された信
号は、いわゆる同期検波されることとなる。すなわち、
中間周波増幅器3から出力された信号は、位相比較回路
(図1において「PD」と表記)5に入力されると共
に、同期検波回路(図1において「DET」と表記)4
に入力される。位相比較回路5は、電圧制御発振器(図
1において「VCO」と表記)7、90度位相器(図1
においては「シフタ」と表記)8、いわゆるループフィ
ルタとしてのローパスフィルタ(図1において「LP
F」と表記)6と共に、PLL(Phase Locked Loop)
ループを構成するもので、このPLLループにより電圧
制御発振器7の出力信号と中間周波増幅器3の出力信号
との位相差すなわち周波数差が位相比較回路5により検
出され、この周波数差が零となるように電圧制御発振器
7が制御されて、中間周波増幅器3の周波数と同一周波
数の信号が電圧制御発振器7から同期検波回路4へ入力
されるようになっているものである。
【0020】そして、同期検波回路4からは、映像信号
と共にFM変調された音声信号(以下「FM音声信号」
と言う)が出力され、音声トラップ12によりFM音声
信号が除去されて映像信号が得られ、後段の図示されな
い映像信号の処理回路へ入力されるようになっている。
一方、同期検波回路4からの他の出力信号は、音声フィ
ルタ9により映像信号が除去されてFM音声信号のみが
抽出された後、リミッタ(図1において「LIM」と表
記)10によりFM検波前のいわゆる前処理としての振
幅制限を受け、FM検波回路(図1においては「FM
DET」と表記)11に入力されてFM検波されること
となる。
【0021】以上の構成部分は、従来のテレビジョン受
信機と基本的に同一部分であるが、本発明の実施の形態
においては、さらに、次述するような構成が付加されて
いる。すなわち、同期検波回路4の出力段には、音声信
号に影響を及ぼす映像信号成分のみを通過せしめるバン
ドパスフィルタ(図1においては「BPF」と表記)1
3が接続されており、その出力信号は混合器(図1にお
いて「MIX」と表記)14に入力されるようになって
いる。ここで、バンドパスフィルタ13を通過する映像
信号成分は、具体的には水平同期周波数成分を含んだ垂
直同期信号成分である。また、同期検波回路4からバン
ドパスフィルタ13へ入力される信号は、音声フィルタ
9へ入力される出力信号とは逆位相のものである必要が
ある。これは、バンドパスフィルタ13により抽出され
る映像信号成分は、後にFM検波回路11から出力され
る検波信号に含まれる映像信号成分と相殺するためのも
のであるからである。
【0022】また、FM検波回路11の検波信号の中点
電圧を発生する中点電圧発生回路(図1において「GE
N」と表記)15が設けられており、この中点電圧が混
合器14に入力されるようになっている。そして、混合
器14においては、中点電圧発生回路15により設定さ
れた検波信号の中点電圧に、先のバンドパスフィルタ1
3を通過した信号が重畳されるようになっており、その
結果がFM検波回路11からの最終的な検波信号すなわ
ち音声信号として出力されるようになっている。すなわ
ち、FM検波回路11により検波された音声信号であっ
て、映像信号成分を含む信号に、バンドパスフィルタ1
3により抽出された映像信号成分を、混合器14におい
て重畳することにより、音声信号に含まれる映像信号成
分が相殺され、映像信号成分が除去された高品質の音声
信号が得られるようになっている。
【0023】図2には、中点電圧発生回路15等のより
具体的な回路例が示されており、以下同図を参照しつつ
この回路例について説明する。なお、図2に示された回
路例は、図1において二点鎖線で囲まれた部分Aに相当
するものである。まず、同期検波回路4は、この種の回
路として公知・周知の構成であるいわゆる二重平衡型検
波回路を用いてなるもので、電圧制御発振器7からの互
いに180度の逆相関係にある出力信号が入力端子4
a,4bに印加されると共に、中間周波増幅器3からの
互いに180度の逆位相関係にある出力信号が入力端子
4c,4dに印加されるようになっている。
【0024】そして、入力端子4a,4bにおける電圧
制御発振器7の出力信号の位相と、入力端子4c,4d
における中間周波増幅器3の出力信号の位相関係に応じ
て、第1のコレクタ抵抗16には、第1及び第3のトラ
ンジスタ(図1においては、それぞれ「Q1」、「Q
3」と表記)18,20の交互の導通動作による電流が
流れる一方、第2のコレクタ抵抗17には、第2及び第
4のトランジスタ(図1においては、それぞれ「Q
2」、「Q4」と表記)19,21の交互の導通動作に
よる電流(第1のコレクタ抵抗16に流れる電流と18
0度の逆相関係にある電流)が流れるようになっている
ものである。
【0025】音声トラップ12及び音声フィルタ9へ入
力される同期検波回路4の出力信号としては、第2のコ
レクタ抵抗17と第2及び第4のトランジジスタ19,
21のコレクタとの接続点における信号が取り出される
ようになっている。一方、音声トラップ12及び音声フ
ィルタ9へ入力される信号と180度の逆相関係にある
信号が、第1のコレクタ抵抗16と第1及び第3のトラ
ンジスタ18,20との接続点より取り出されて、バン
ドパスフィルタ13へ入力されるようになっている。
【0026】このバンドパスフィルタ13は、抵抗22
とコンデンサ23によるローパスフィルタに、さらにコ
ンデンサ24によるハイパスフィルタが縦続接続されて
構成されたものとなっている。混合器14は、バンドパ
スフィルタ13の出力信号を緩衝増幅するバッファ回路
(図1においては「BUF」と表記)25と、プッシュ
プル出力回路26とから構成されたものとなっている。
【0027】プッシュプル出力回路26は、電源とアー
スとの間に、電源(Vcc)側から順に、コレクタ抵抗2
7、pnp型トラジスタ28、npn型トランジスタ2
9及びエミッタ抵抗30が直列接続されてなるものであ
る。ここで、pnp型トランジスタ28のエミッタはコ
レクタ抵抗27の一端に、npn型トランジスタ29の
エミッタはエミッタ抵抗30の一端に、それぞれ接続さ
れると共に、pnp型トランジスタ28のコレクタとn
pn型トランジスタ29のコレクタとが接続された構成
となっている。
【0028】そして、pnp型トランジスタ28のベー
スと、npn型トランジスタ29のベースには、互いに
180度の逆相関係にあるFM検波回路11の出力信号
がそれぞれ印加されるようになっている一方、pnp型
トランジスタ28のコレクタとnpn型トランジスタ2
9のコレクタとの接続点イには、先のバッファ回路25
の出力信号が印加されるようになっている。
【0029】一方、中点電圧発生回路15は、電源(V
cc)とアースとの間に同一抵抗値を有する2つの抵抗3
1a,31bを直列接続してなるもので、2つの抵抗3
1a,31bの接続点ロにおける電圧がFM検波回路1
1の出力信号である検波信号の中点電圧として用いられ
るようになっている。すなわち、接続点ロは、混合器1
4の接続点イに接続されている。したがって、混合器1
4に入力されたFM検波回路11からの検波信号は、こ
の中点電圧発生回路15により生じた電圧を基準として
変化することとなる。
【0030】次に、上記構成における動作について説明
する。なお、以下の説明において、同期検波回路4まで
の動作は、従来と同様であるので、同期検波回路4の出
力以降についての信号の流れを中心にして説明すること
とする。まず、同期検波回路4からは、FM音声信号を
含んだ映像信号が2系統出力される。一方は、従来と同
様に音声トラップ12と音声フィルタ9へ入力され、他
方は、バンドパスフィルタ13へ入力されるが、このバ
ンドパスフィルタ13へ入力される信号は、音声トラッ
プ12及び音声フィルタ9へ入力される信号と位相が丁
度180度の逆相関係となっている。
【0031】音声フィルタ9に入力された信号は、ここ
で映像信号の除去が行われFM音声信号のみが抽出され
る。その後、リミッタ10を介してFM検波回路11に
よりFM検波され、180度の逆相関係にある2つの音
声出力信号が、混合器14の2つのトランジスタ28,
29のベース側へ、それぞれ印加される。ここで、FM
検波回路11の出力信号には、検波前の音声フィルタ9
による映像信号成分の除去処理にも拘わらず未だ映像信
号成分が含まれている。
【0032】一方、バンドパスフィルタ13に入力され
た信号は、ここで、映像信号成分のみが抽出され、混合
器14のバッファ回路25を経て、検波信号の中点電圧
に重畳されることとなる。すなわち、中点電圧発生回路
15により生成された中点電圧を基準として変化する検
波信号と、この検波信号に含まれる映像信号成分と逆位
相を有し、かつ、同様に中点電圧を基準として変化する
映像信号とが足し合わされる結果、検波信号に含まれる
映像信号成分と相殺されることとなり、接続点イ,ロか
らは従来と異なり映像信号成分が除去された音声信号が
得られることとなる。
【0033】図2に示された回路例においては、プッシ
ュプル出力回路26をpnp型トランジスタ28とnp
n型トランジスタ29を用いて構成するようにしたが、
これに限定される必要はなく、例えば、FET等の他の
タイプの半導体素子を用いて構成するようにしてもよい
ことは勿論である。また、バンドパスフィルタ13は、
抵抗とコンデンサのいわゆる能動素子のみから構成する
ようにしたが、これに限定される必要はなく、例えば、
演算増幅器を用いて構成されるいわゆるアクティブフィ
ルタを用いてもよいことは勿論である。
【0034】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
音声信号に含まれる映像信号成分と逆相関係にある信号
を得、音声信号に加えることで音声信号に含まれる映像
信号成分を除去、抑圧できるような構成とすることによ
り、従来と異なり、中間周波信号の段階での映像信号成
分の除去、抑圧を行うものではなく、FM検波により得
られた音声信号レベルでの映像信号成分の除去、抑圧が
行われることとなるので、映像信号に影響を与えるよう
な従来のような不都合を招くことなく、音声信号への映
像信号成分の漏れ込みを抑圧することができ、S/N比
の向上した高品質の音声信号を得ることができるという
効果を奏するものである。また、具体的な回路は、簡易
化構成で実現できるものであるので、部品点数が少なく
て済み、安価にできるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるテレビジョン受信
機の音声処理回路における映像信号成分抑圧回路の基本
的構成例を示す構成図である。
【図2】図1に示された構成例において二点鎖線で囲ま
れた部分Aのより具体的な回路構成例を示す回路図であ
る。
【図3】従来のテレビジョン受信機の一構成例を示す構
成図である。
【符号の説明】
3…中間周波増幅器 4…同期検波回路 11…FM検波回路 13…バンドパスフィルタ 14…混合器 15…中点電圧発生回路 26…プッシュプル出力回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間周波数に変換されたテレビジョン信
    号を同期検波することにより、FM変調された音声信号
    を含む映像信号を得、このFM変調された音声信号を含
    む映像信号を、音声処理回路と映像処理回路とで、それ
    ぞれ処理することにより、映像信号と音声信号とを得る
    ように構成されてなるテレビジョン受信機において、 前記FM変調された音声信号を含む映像信号から、前記
    音声処理回路の音声信号に含まれる映像信号成分と同一
    で、かつ、逆位相の映像信号のみを抽出し、この逆位相
    の映像信号と、前記音声処理回路の音声信号とを同一の
    直流レベルで相互に足し合わせてなることを特徴とする
    テレビジョン受信機の音声処理回路における映像信号成
    分抑圧方法。
  2. 【請求項2】 中間周波数に変換されたテレビジョン信
    号を同期検波することにより、FM変調された音声信号
    を含む映像信号を得、このFM変調された音声信号を含
    む映像信号を、音声処理回路と映像処理回路とで、それ
    ぞれ処理することにより、映像信号と音声信号とを得る
    ように構成されてなるテレビジョン受信機の音声処理回
    路における映像信号成分抑圧回路であって、 前記FM変調された音声信号を含む映像信号から、前記
    音声処理回路の音声信号に含まれる映像信号成分と同一
    で、かつ、逆位相の映像信号のみを抽出する映像信号抽
    出手段と、 前記映像信号抽出手段の出力信号と、音声処理回路の音
    声信号とを同一の直流レベルで足し合わせる加算手段
    と、 を具備してなることを特徴とするテレビジョン受信機の
    音声処理回路における映像信号成分抑圧回路。
  3. 【請求項3】 映像信号抽出手段は、180度の逆相関
    係にあるFM変調された音声信号を含む映像信号を出力
    する同期検波回路と、 前記同期検波回路から音声処理回路に入力される信号と
    180度の逆相関係にあるFM変調された音声信号を含
    む映像信号の内、前記音声処理回路の音声信号に含まれ
    る映像信号成分と同一のもののみを通過せしめるバンド
    パスフィルタとを具備してなる一方、 加算手段は、音声処理回路の音声信号の中点電圧を発生
    する中点電圧発生回路と、この中点電圧発生回路により
    直流レベルが設定された音声信号に、前記バンドパスフ
    ィルタの出力信号を重畳させる混合器とを具備してなる
    ことを特徴とする請求項2記載のテレビジョン受信機の
    音声処理回路における映像信号成分抑圧回路。
  4. 【請求項4】 中間周波数に変換されたテレビジョン信
    号を同期検波することにより、FM変調された音声信号
    を含む映像信号を得、このFM変調された音声信号を含
    む映像信号を、音声処理回路と映像処理回路とで、それ
    ぞれ処理することにより、映像信号と音声信号とを得る
    ように構成されてなるテレビジョン受信機において、 前記FM変調された音声信号を含む映像信号から、前記
    音声処理回路の音声信号に含まれる映像信号成分と同一
    で、かつ、逆位相の映像信号のみを抽出する映像信号抽
    出手段と、 前記映像信号抽出手段の出力信号と、音声処理回路の音
    声信号とを同一の直流レベルで足し合わせる加算手段と
    を具備してなる音声処理回路における映像信号成分抑圧
    回路を設けたことを特徴とするテレビジョン受信機。
  5. 【請求項5】 映像信号抽出手段は、180度の逆相関
    係にあるFM変調された音声信号を含む映像信号を出力
    する同期検波回路と、 前記同期検波回路から音声処理回路に入力される信号と
    180度の逆相関係にあるFM変調された音声信号を含
    む映像信号の内、前記音声処理回路の音声信号に含まれ
    る映像信号成分と同一のもののみを通過せしめるバンド
    パスフィルタとを具備してなる一方、 加算手段は、音声処理回路の音声信号の中点電圧を発生
    する中点電圧発生回路と、この中点電圧発生回路により
    直流レベルが設定された音声信号に、前記バンドパスフ
    ィルタの出力信号を重畳させる混合器とを具備してなる
    ことを特徴とする請求項4記載のテレビジョン受信機。
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