JPH0992845A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0992845A
JPH0992845A JP24811295A JP24811295A JPH0992845A JP H0992845 A JPH0992845 A JP H0992845A JP 24811295 A JP24811295 A JP 24811295A JP 24811295 A JP24811295 A JP 24811295A JP H0992845 A JPH0992845 A JP H0992845A
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JP
Japan
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thin film
type silicon
silicon thin
crystal layer
diaphragm
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JP24811295A
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Inventor
Atsushi Sakai
淳 阪井
Takashi Hatai
崇 幡井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストが安く且つ簡単な工程で形成され高
感度な流量センサを構成する半導体装置を提供する。 【解決手段】支持基板としてのシリコン基板1上のシリ
コン酸化膜2の下面に凹所10を設けシリコン酸化膜2
からなるダイアフラム部2aを形成している。ダイアフ
ラム部2aの上面にヒータ8とサーミスタ9とを形成
し、ダイアフラム部2a以外のシリコン酸化膜2上に標
準抵抗20を形成し、サーミスタ9と標準抵抗10とを
第2の電極層7により直列接続することによって流量セ
ンサ要素を構成している。ヒータ8は、第1の電極層
3、結晶層を含む低抵抗のp形シリコン薄膜4a、結晶
層を含む高抵抗のn形シリコン薄膜5aを順次積層して
構成され、サーミスタ9は結晶層を含む低抵抗のp形シ
リコン薄膜4b、結晶層を含む高抵抗のn形シリコン薄
膜5b、第2の電極層7を順次積層して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特に、流量センサや圧力センサを構成する薄膜半導
体素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体は温度変化や歪み(圧
力)によって電気的特性が変化するため流量センサや圧
力センサ等に用いられている。このため、従来よりシリ
コン微細加工プロセスを応用した半導体装置である流量
センサとして、発熱用トランジスタと測温用トランジス
タとを組み合わせて構成し、流体による発熱用トランジ
スタの熱の逃げを測温用トランジスタによってセンシン
グするものが知られている。
【0003】また、近年では、流量センサの高感度化の
ために、シリコンの異方性エッチングを利用してダイア
フラム型の断熱構造体を形成し、前記断熱構造体の上に
薄膜発熱体であるヒータと薄膜測温抵抗体であるサーミ
スタとを形成するものが開発されている。一方、半導体
装置である圧力センサとしては、高精度、高感度のため
に歪みゲージを用いたシリコンダイアフラム型圧力セン
サ、金属ダイアフラム型圧力センサが商品化されてい
る。また、最近では、蒸着型歪みゲージを用いた金属ダ
イアフラム型圧力センサや絶縁膜を介してシリコンダイ
アフラムに蒸着型歪みゲージを形成した圧力センサが開
発されているが、感度が低いという問題がある。また、
圧力が加わった時、p形、n形の導電形によって抵抗値
の増減方向が異なることを応用して検出感度を向上させ
た圧力センサが知られている(特開平3−252169
号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記流量セ
ンサで感度を高くするには、前記ヒータと前記サーミス
タとに夫々最適な特性を持つ材料を用いなければならな
いので、前記ヒータと前記サーミスタとを別々の工程で
形成しなければならず、製造工程が複雑になると共に製
造コストが高くなるという問題がある。このため、製造
工程を簡単にするために、半導体薄膜、金属薄膜等から
なる薄膜抵抗体を用いて同じ薄膜抵抗体でヒータとサー
ミスタの機能を合わせ持つようにし、一度の工程でヒー
タおよびサーミスタを同時に形成したものも知られてい
るが、上記流量センサと比較して感度が低いという問題
点がある。
【0005】また、上記圧力センサでは、p形シリコン
薄膜とn形シリコンン薄膜を絶縁膜を介して別々に形成
しているため工程が非常に複雑になるという問題があ
る。本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、そ
の目的は、製造コストが安く且つ簡単な工程で形成され
流量変化や圧力変化に高感度な半導体装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、支持基板の下面に設けられた凹
所と、前記凹所の天井部を形成し且つ前記支持基板によ
って支持されるダイアフラムと、前記ダイアフラムの上
面に形成された第1の電極層、結晶層を含む低抵抗の第
1のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第1のn
形シリコン薄膜を順次積層して構成した薄膜発熱体と、
前記ダイアフラムの上面に形成された結晶層を含む低抵
抗の第2のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第
2のn形シリコン薄膜、第2の電極層を順次積層して構
成した薄膜測温抵抗体とを備えて成ることを特徴とする
ので、製造コストが安く且つ簡単な工程で薄膜発熱体お
よび薄膜測温抵抗体を同時に形成でき、薄膜発熱体への
電流は低抵抗の第1のp形シリコン薄膜中を流れ、薄膜
測温抵抗体への電流は高抵抗の第2のn形シリコン薄膜
中を流れるので、薄膜発熱体の発熱効率が高くでき且つ
薄膜測温抵抗体の測温感度を高くすることができる。
【0007】請求項2の発明は、支持基板の下面に設け
られた凹所と、前記凹所の天井部を形成し且つ前記支持
基板によって支持されるダイアフラムと、前記ダイアフ
ラムの上面にブリッジ回路を構成するように配線して形
成された2つの第1の薄膜ピエゾ抵抗体および2つの第
2の薄膜ピエゾ抵抗体とを有する半導体装置において、
前記ブリッジ回路の対辺に位置する2つの第1の薄膜ピ
エゾ抵抗体が第1の電極層、結晶層を含む第1のp形シ
リコン薄膜、結晶層を含む第1のn形シリコン薄膜を順
次積層して構成され、前記ブリッジ回路の別の対辺に位
置する2つの第2の薄膜ピエゾ抵抗体が結晶層を含む低
抵抗の第2のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の
第2のn形シリコン薄膜、第2の電極層を順次積層して
構成されて成ることを特徴とするので、製造コストが安
く且つ簡単な工程で第1、第2の薄膜ピエゾ抵抗体を同
時に形成でき、前記ブリッジ回路に定電圧を印加して圧
力センサとして用いた場合、第1の薄膜ピエゾ抵抗体へ
の電流は第1のp形シリコン薄膜中を流れ、第2の薄膜
ピエゾ抵抗体への電流は第2のn形シリコン中を流れる
ので、圧力によりダイアフラム部が歪むと第1の薄膜ピ
エゾ抵抗体と第2の薄膜ピエゾ抵抗体では夫々の抵抗値
の増減方向が異なるので圧力変化の検出感度が高い。
【0008】請求項3の発明は、支持基板の下面に設け
られた第1、第2の凹所と、前記第1の凹所の天井部を
形成し且つ前記支持基板によって支持される第1のダイ
アフラムと、前記第2の凹所の天井部を形成し且つ前記
支持基板によって支持される第2のダイアフラムと、前
記第1のダイアフラムの上面に形成された第1の電極
層、結晶層を含む低抵抗の第1のp形シリコン薄膜、結
晶層を含む高抵抗の第1のn形シリコン薄膜を順次積層
して構成した薄膜発熱体と、前記第1のダイアフラムの
上面に形成された結晶層を含む低抵抗の第2のp形シリ
コン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第2のn形シリコン薄
膜、第2の電極層を順次積層して構成した薄膜測温抵抗
体と、前記第2のダイアフラムの上面にブリッジ回路を
構成するように配線して形成された2つの第1の薄膜ピ
エゾ抵抗体および2つの第2の薄膜ピエゾ抵抗体とを有
し、前記ブリッジ回路の対辺に位置する2つの第1の薄
膜ピエゾ抵抗体が第3の電極層、結晶層を含む第3のp
形シリコン薄膜、結晶層を含む第3のn形シリコン薄膜
を順次積層して構成され、前記ブリッジ回路の別の対辺
に位置する2つの第2の薄膜ピエゾ抵抗体が結晶層を含
む低抵抗の第4のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵
抗の第4のn形シリコン薄膜、第4の電極層を順次積層
して構成されて成ることを特徴とするので、薄膜発熱体
および薄膜測温抵抗体を有する流量センサと、ブリッジ
回路を構成する薄膜ピエゾ抵抗体とを同一基板に簡単な
工程且つ低コストで製造できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
説明する。 (実施の形態1)本実施の形態は請求項1の発明に対応
するものであり、以下、図1乃至図3により説明する。
【0010】本実施の形態の半導体装置は、図1に示す
ように、支持基板としてのシリコン基板1上のシリコン
酸化膜2の下面に凹所10を設けることによりシリコン
酸化膜2からなるダイアフラム部2aを形成している。
更に、ダイアフラム部2aの上面にヒータ8とサーミス
タ9とを形成し、ダイアフラム部2a以外のシリコン酸
化膜2上に標準抵抗10を形成し、サーミスタ9と標準
抵抗10とを第2の電極層7により直列接続することに
よって流量センサ要素を構成している。ここで、ヒータ
8は、第1の電極層3、結晶層を含む低抵抗の第1のp
形シリコン薄膜4a、結晶層を含む高抵抗んぼ第1のn
形シリコン薄膜5aを順次積層して構成される。また、
サーミスタ9は、結晶層を含む低抵抗の第2のp形シリ
コン薄膜4b、結晶層を含む高抵抗の第2のn形シリコ
ン薄膜5b、第2の電極層7を順次積層して構成され
る。また、標準抵抗20は、サーミスタ9と同じ構成で
ある。
【0011】ところで、ヒータ8の発熱効率を上げるた
めには抵抗率が小さい方が良い。一方、サーミスタ9は
抵抗率が大きい方が感度が高い(例えば抵抗率が102
Ωcm以下であると抵抗温度係数が小さく測温には使い
にくい)。このため、本半導体装置では、第1、第2の
p形シリコン薄膜4a、4bの抵抗率を第1、第2のn
形シリコン薄膜5a、5bの抵抗率と比べて充分小さく
している。このため、ヒータ8への電流はほとんど低抵
抗の第1のp形シリコン薄膜4aを流れる。また、サー
ミスタ9では、第2の電極層7が高抵抗の第2のn形シ
リコン薄膜5bに設けられているが第2のp形シリコン
薄膜4bはpn接合の逆バイアス方向になるため第2の
p形シリコン薄膜4bには電流が流れず、第2のn形シ
リコン薄膜5bに電流が流れる。したがって、ヒータ8
の発熱効率は第1のp形シリコン薄膜4aの抵抗率によ
り最適化でき、また、サーミスタ9の測温感度は第2の
n形シリコン薄膜5bの抵抗率により最適化できる。
【0012】以下、上記半導体装置の製造方法を図1に
基づいて簡単に説明する。まず、支持基板であるシリコ
ン基板1上にシリコン酸化膜2を形成する。その後、シ
リコン基板1の裏面にダイアフラム形成用のマスクを設
けシリコン基板1を裏面からシリコン酸化膜2の下面が
露出するまでエッチングすることにより第2のシリコン
酸化膜2よりなるダイアフラム部2aと凹所10とを形
成する。次に、シリコン酸化膜2よりなるダイアフラム
部2a上にヒータ用電極である第1の電極層3を所定の
形状に形成する。次に、プラズマCVD法などにより結
晶層を含む低抵抗のp形シリコン薄膜(例えば、p形ア
モルファスシリコン薄膜)、結晶層を含む高抵抗のn形
シリコン薄膜(例えば、n形アモルファスシリコン薄
膜)を連続して成膜する。その後、前記p形シリコン薄
膜、n形シリコン薄膜をヒータ8用、サーミスタ9用、
標準抵抗20用の形状に加工する。次に、第2の電極層
7を第2のn形シリコン薄膜5b上、第3のn形シリコ
ン薄膜5c上および所定領域に形成することにより図1
に示す構造が得られる。
【0013】上記構成およびその製造方法では、ヒータ
8とサーミスタ9とを別々に形成する必要がなく、同時
に形成することができる。なお、本実施の形態では、第
2の電極層7とp形シリコン薄膜4bとの短絡を防ぐた
めに、第2の電極層7とp形シリコン薄膜4bとの間に
中間絶縁層6を設けてある。
【0014】上記半導体装置の構成およびその製造方法
では、ヒータ8とサーミスタ9とを別々に形成する必要
がなく、同時に形成することができる。次に、上記半導
体装置を流量センサとして用いる場合の動作を図2に示
す図1の等価回路により以下に説明する。図2の等価回
路において、サーミスタ9と標準抵抗20とが直列接続
されたその両端の端子I1 ,I2 間に一定電圧Eを印加
すると共にヒータ8を発熱させ(ヒータ8に電流を流
す)、サーミスタ9と標準抵抗20との接続点T4 の電
位を測定する。ここで、流量が変化すると、ヒータ8の
熱の逃げが変化するので、サーミスタ9の温度が変化
し、サーミスタ9の抵抗が変化して接続点T4 の電位が
変化する。ところで、本半導体装置では、ヒータ8の発
熱効率およびサーミスタ9の測温感度は上述のように最
適化されているので流量変化に対する感度が高い。
【0015】また、図3に示すようなブリッジ回路を構
成すれば、サーミスタ9のわずかな抵抗変化が接続点T
3 ,T6 間の電圧VOUT の電圧変化として出力されるの
で上記半導体装置より高感度に流量変化を測定すること
ができる。本実施の形態では、シリコン薄膜としてアモ
ルファスシリコンを用いたが、微結晶シリコンを用いて
も良いことは勿論である。
【0016】なお、アモルファスシリコンの代わりに、
アモルファス炭化シリコンを用いても良い。 (実施の形態2)本実施の形態は請求項2および請求項
3の発明に対応するものであり、以下、図4乃至図6に
より説明する。
【0017】本実施の形態の半導体装置は、図4に示す
ように、支持基板としてのシリコン基板1上のシリコン
酸化膜2の下面に凹所10を設けることによりシリコン
酸化膜2aおよび薄いシリコン基板1aからなるダイア
フラム部を形成している。更に、ダイアフラム部の上面
に第1の薄膜ピエゾ抵抗体11、13および第2の薄膜
ピエゾ抵抗体12、14および第1の電極層3、第2の
電極層7からなるブリッジ回路(図5に等価回路を示
す)を形成して圧力センサ要素を構成している。ここ
で、第1の薄膜ピエゾ抵抗体11、13は、第1の電極
層3、結晶層を含む低抵抗の第1のp形シリコン薄膜4
a、結晶層を含む高抵抗の第1のn形シリコン薄膜5a
を順次積層して構成される。また、第2の薄膜ピエゾ抵
抗体12、14は、結晶層を含む低抵抗の第2のp形シ
リコン薄膜4b、結晶層を含む高抵抗の第2のn形シリ
コン薄膜5b、第2の電極層7を順次積層して構成され
る。
【0018】以下、上記半導体装置の製造方法を図4に
基づいて簡単に説明する。まず、支持基板であるシリコ
ン基板1上にシリコン酸化膜2を形成する。その後、シ
リコン基板1の裏面にダイアフラム形成用のマスクを設
けシリコン基板1を裏面から所定厚さだけエッチングす
ることにより薄いシリコン基板1および第2のシリコン
酸化膜2aよりなるダイアフラム部と凹所10とを形成
する。次に、ダイアフラム部のシリコン酸化膜2a上に
第1の薄膜ピエゾ抵抗体11、13用電極である第1の
電極層3を所定の形状に形成する。次に、プラズマCV
D法などにより結晶層を含む低抵抗のp形シリコン薄膜
(例えば、p形アモルファスシリコン薄膜)、結晶層を
含む高抵抗のn形シリコン薄膜(例えば、n形アモルフ
ァスシリコン薄膜)を連続して成膜する。その後、前記
p形シリコン薄膜、n形シリコン薄膜を第1、第2の薄
膜ピエゾ抵抗体11、13、12、14用の形状に加工
する。次に、第2の電極層7を第2のn形シリコン薄膜
5b上および所定領域に形成することにより図4に示す
構造が得られる。
【0019】次に、上記半導体装置を圧力センサとして
用いる場合の動作を図5に示す図4の等価回路により以
下に説明する。ここで、第1の薄膜ピエゾ抵抗体11、
13は第1のp形シリコン薄膜4aに第1の電極層3が
設けられているので第1の薄膜ピエゾ抵抗体11、13
の抵抗は第1のp形シリコン薄膜4aの抵抗に略等し
い。また、第2の薄膜ピエゾ抵抗体12、14は第2の
n形シリコン薄膜5bに第2の電極層7が設けられてい
るので第2の薄膜ピエゾ抵抗体12、14の抵抗は第2
のn形シリコン薄膜5bの抵抗に略等しい。
【0020】第1、第2の薄膜ピエゾ抵抗体11、1
3、12、14を同じ歪み方向(引っ張り方向または圧
縮方向)となるような位置に配置して第1、第2の薄膜
ピエゾ抵抗体11、13、12、14でブリッジ回路が
構成されている。このため、ダイアフラム部に圧力が加
わった場合、第1の薄膜ピエゾ抵抗体11、13と第2
の薄膜ピエゾ抵抗体12、14とでは抵抗値の変化する
方向(増減方向)が異なるので、図5に示すO1 ,O2
間の電位VOUT の変化が大きく(2倍とれるので)圧力
の検出感度が高い。
【0021】また、実施の形態1の流量センサ要素と、
上記圧力センサ要素とは全く同一プロセスで製造が可能
なので、図6に示すように、流量センサ要素と、圧力セ
ンサ要素とを同一基板上に形成した複合センサも簡単な
工程で製造することができる。本実施の形態では、シリ
コン薄膜としてアモルファスシリコンを用いたが、微結
晶シリコンを用いても良いことは勿論である。
【0022】なお、アモルファスシリコンの代わりに、
アモルファス炭化シリコンを用いても良い。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、ダイアフラムの上面
に形成された第1の電極層、結晶層を含む低抵抗の第1
のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第1のn形
シリコン薄膜を順次積層して構成した薄膜発熱体と、前
記ダイアフラムの上面に形成された結晶層を含む低抵抗
の第2のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第2
のn形シリコン薄膜、第2の電極層を順次積層して構成
した薄膜測温抵抗体とを有するので、製造コストが安く
且つ簡単な工程で薄膜発熱体および薄膜測温抵抗体を同
時に形成でき、薄膜発熱体への電流は低抵抗の第1のp
形シリコン薄膜中を流れ、薄膜測温抵抗体への電流は高
抵抗の第2のn形シリコン薄膜中を流れるので、薄膜発
熱体の発熱効率が高くでき且つ薄膜測温抵抗体の測温感
度を高くすることができるという効果がある。
【0024】請求項2の発明は、ダイアフラムの上面に
ブリッジ回路を構成するように配線して形成された2つ
の第1の薄膜ピエゾ抵抗体および2つの第2の薄膜ピエ
ゾ抵抗体とを有する半導体装置において、前記ブリッジ
回路の対辺に位置する2つの第1の薄膜ピエゾ抵抗体が
第1の電極層、結晶層を含む第1のp形シリコン薄膜、
結晶層を含む第1のn形シリコン薄膜を順次積層して構
成され、前記ブリッジ回路の別の対辺に位置する2つの
第2の薄膜ピエゾ抵抗体が結晶層を含む低抵抗の第2の
p形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第2のn形シ
リコン薄膜、第2の電極層を順次積層して構成されてい
るので製造コストが安く且つ簡単な工程で第1、第2の
薄膜ピエゾ抵抗体を同時に形成でき、前記ブリッジ回路
に定電圧を印加して圧力センサとして用いた場合、第1
の薄膜ピエゾ抵抗体への電流は第1のp形シリコン薄膜
中を流れ、第2の薄膜ピエゾ抵抗体への電流は第2のn
形シリコン中を流れるので、圧力によりダイアフラム部
が歪むと第1の薄膜ピエゾ抵抗体と第2の薄膜ピエゾ抵
抗体では夫々の抵抗値の増減方向が異なるので圧力変化
の検出感度が高いという効果がある。
【0025】請求項3の発明は、第1のダイアフラムの
上面に形成された第1の電極層、結晶層を含む低抵抗の
第1のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第1の
n形シリコン薄膜を順次積層して構成した薄膜発熱体
と、前記第1のダイアフラムの上面に形成された結晶層
を含む低抵抗の第2のp形シリコン薄膜、結晶層を含む
高抵抗の第2のn形シリコン薄膜、第2の電極層を順次
積層して構成した薄膜測温抵抗体と、第2のダイアフラ
ムの上面にブリッジ回路を構成するように配線して形成
された2つの第1の薄膜ピエゾ抵抗体および2つの第2
の薄膜ピエゾ抵抗体とを有し、前記ブリッジ回路の対辺
に位置する2つの第1の薄膜ピエゾ抵抗体が第3の電極
層、結晶層を含む第3のp形シリコン薄膜、結晶層を含
む第3のn形シリコン薄膜を順次積層して構成され、前
記ブリッジ回路の別の対辺に位置する2つの第2の薄膜
ピエゾ抵抗体が結晶層を含む低抵抗の第4のp形シリコ
ン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第4のn形シリコン薄
膜、第4の電極層を順次積層して構成されているので、
薄膜発熱体および薄膜測温抵抗体を有する流量センサ
と、ブリッジ回路を構成する薄膜ピエゾ抵抗体とを同一
基板に簡単な工程且つ低コストで製造できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施の形態1の上面図である。(b)
は同上のA−A’断面図である。
【図2】実施の形態1の等価回路図である。
【図3】本発明による流量センサの別の回路図である。
【図4】(a)は実施の形態2の上面図である。(b)
は同上のB−B’断面図である。
【図5】実施の形態2の等価回路図である。
【図6】流量センサと圧力センサとの複合センサの概略
構成上面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 シリコン酸化膜 2a ダイアフラム部 3 第1の電極層 4a 第1のp形シリコン薄膜 4b 第2のp形シリコン薄膜 5a 第1のn形シリコン薄膜 5b 第2のn形シリコン薄膜 5c 第3のn形シリコン薄膜 6 中間絶縁層 7 第2の電極層 8 ヒータ 9 サーミスタ 10 凹所 20 標準抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基板の下面に設けられた凹所と、前
    記凹所の天井部を形成し且つ前記支持基板によって支持
    されるダイアフラムと、前記ダイアフラムの上面に形成
    された第1の電極層、結晶層を含む低抵抗の第1のp形
    シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第1のn形シリコ
    ン薄膜を順次積層して構成した薄膜発熱体と、前記ダイ
    アフラムの上面に形成された結晶層を含む低抵抗の第2
    のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第2のn形
    シリコン薄膜、第2の電極層を順次積層して構成した薄
    膜測温抵抗体とを備えて成ることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 支持基板の下面に設けられた凹所と、前
    記凹所の天井部を形成し且つ前記支持基板によって支持
    されるダイアフラムと、前記ダイアフラムの上面にブリ
    ッジ回路を構成するように配線して形成された2つの第
    1の薄膜ピエゾ抵抗体および2つの第2の薄膜ピエゾ抵
    抗体とを有する半導体装置において、前記ブリッジ回路
    の対辺に位置する2つの第1の薄膜ピエゾ抵抗体が第1
    の電極層、結晶層を含む第1のp形シリコン薄膜、結晶
    層を含む第1のn形シリコン薄膜を順次積層して構成さ
    れ、前記ブリッジ回路の別の対辺に位置する2つの第2
    の薄膜ピエゾ抵抗体が結晶層を含む低抵抗の第2のp形
    シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第2のn形シリコ
    ン薄膜、第2の電極層を順次積層して構成されて成るこ
    とを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 支持基板の下面に設けられた第1、第2
    の凹所と、前記第1の凹所の天井部を形成し且つ前記支
    持基板によって支持される第1のダイアフラムと、前記
    第2の凹所の天井部を形成し且つ前記支持基板によって
    支持される第2のダイアフラムと、前記第1のダイアフ
    ラムの上面に形成された第1の電極層、結晶層を含む低
    抵抗の第1のp形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の
    第1のn形シリコン薄膜を順次積層して構成した薄膜発
    熱体と、前記第1のダイアフラムの上面に形成された結
    晶層を含む低抵抗の第2のp形シリコン薄膜、結晶層を
    含む高抵抗の第2のn形シリコン薄膜、第2の電極層を
    順次積層して構成した薄膜測温抵抗体と、前記第2のダ
    イアフラムの上面にブリッジ回路を構成するように配線
    して形成された2つの第1の薄膜ピエゾ抵抗体および2
    つの第2の薄膜ピエゾ抵抗体とを有し、前記ブリッジ回
    路の対辺に位置する2つの第1の薄膜ピエゾ抵抗体が第
    3の電極層、結晶層を含む第3のp形シリコン薄膜、結
    晶層を含む第3のn形シリコン薄膜を順次積層して構成
    され、前記ブリッジ回路の別の対辺に位置する2つの第
    2の薄膜ピエゾ抵抗体が結晶層を含む低抵抗の第4のp
    形シリコン薄膜、結晶層を含む高抵抗の第4のn形シリ
    コン薄膜、第4の電極層を順次積層して構成されて成る
    ことを特徴とする半導体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0992778A3 (de) * 1998-10-02 2000-04-19 Grundfos A/S Sensor und Verfahren zu seiner Herstellung

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EP0992778A3 (de) * 1998-10-02 2000-04-19 Grundfos A/S Sensor und Verfahren zu seiner Herstellung

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