JPH0786618A - 半導体圧力センサ - Google Patents

半導体圧力センサ

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JPH0786618A
JPH0786618A JP22759193A JP22759193A JPH0786618A JP H0786618 A JPH0786618 A JP H0786618A JP 22759193 A JP22759193 A JP 22759193A JP 22759193 A JP22759193 A JP 22759193A JP H0786618 A JPH0786618 A JP H0786618A
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JP
Japan
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polycrystalline silicon
silicon thin
thin film
films
pressure sensor
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Application number
JP22759193A
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English (en)
Inventor
Hajime Kano
一 加納
Hiroshi Nagasaka
宏 長坂
Makoto Oizumi
誠 大泉
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Nagano Keiki Seisakusho KK
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Nagano Keiki Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多結晶シリコン薄膜抵抗を用いたSOI構造
の圧力センサの経時変化に伴う劣化を無くす。 【構成】 単結晶シリコン基板51に設けた長方形ダイ
アフラム52の上面にシリコン酸化膜1を介して配置さ
れた歪検出素子R1 〜R4 を構成する多結晶シリコン薄
膜抵抗11a〜11dを、並列配置直列接続(折り返し
接続)する。このように配置すると、各多結晶シリコン
薄膜の抵抗値を低く設定できるので、各多結晶シリコン
薄膜の幅と厚みを大きくできる。従って、半導体圧力セ
ンサとして必要な大きな出力を得るための大きな電流を
多結晶シリコン薄膜に流しても、該多結晶シリコン薄膜
が劣化することが無く、経時変化を起すことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体圧力センサに係
り、特に単結晶シリコン基板に形成されたダイアフラム
上に多結晶シリコン薄膜を形成し、該多結晶シリコン薄
膜のピエゾ抵抗効果を利用して圧力検出を行うSOI構
造の半導体圧力センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、圧力を検出するためのセンサ(圧
力センサ)は、小型の装置(例えば、家電製品)にも使
用されるようになり、この場合には圧力センサも小型化
が要求される。かかる小型化された圧力センサの一例と
して、単結晶シリコン基板を異方性エッチング加工して
ダイアフラムを形成し、該ダイアフラムにP型の不純物
を拡散して形成したP型拡散抵抗層を歪検出素子として
使用した拡散型圧力センサが知られている。ここに、単
結晶シリコン基板は安価であり、前記異方性エッチング
により容易に長方形ダイアフラムを得ることが可能なの
で、結晶の格子面(100)に異方性エッチング加工し
た単結晶シリコン基板が、前記拡散型圧力センサに使用
されるのが一般的である。
【0003】ここで、図4(A),(B)に基づいて従
来のP型拡散抵抗層を使用した拡散型圧力センサS0
要部を説明する。図4(A)は前記拡散型圧力センサS
0 を構成する単結晶シリコン基板51の平面図であり、
図4(B)は前記単結晶シリコン基板51の側面図であ
る。
【0004】図4(A),(B)に示すように、結晶の
格子面(100)の単結晶シリコン基板51には異方性
エッチングにより起歪部となる長方形ダイアフラム52
が形成され、該長方形ダイアフラム52を構成する単結
晶シリコン基板51上面にP型の不純物が拡散によって
ドープされ、歪検出素子となる第1〜第4拡散抵抗層5
6a,56b,56c,56dが形成されている。そし
て、前記拡散抵抗層56a〜56dは、<110>に対
して平行であり、且つ、長方形ダイアフラム52の長辺
bに対して平行になるように配置されている。なお、符
号aは、長方形ダイアフラム52の短辺である。
【0005】即ち、第1,第4拡散抵抗層56a,56
dは長方形ダイアフラム52の上下の長辺bの内側近傍
に平行に配置され、第2,第3拡散抵抗層56b,56
cは長方形ダイアフラム52の中心部において長辺bに
平行に対向配置され、これら4個の拡散抵抗層56a〜
56dがフルブリッジ(ホイートストーンブリッジ)接
続(図5参照)されるのが、従来の拡散抵抗層を使用し
た拡散型圧力センサS 0 の一般的な構成である。なお、
符号55a1 〜55d1 、55a2 〜55d2はフルブ
リッジ接続用のアルミニューム薄膜からなる電極であ
る。また、入力電源としては定電圧源E(又は、定電流
源)が印加され、出力電圧e0 の変化が検出されるよう
になっている。
【0006】図4(A)に示したように拡散抵抗層を配
置した理由は次の通りである。 ダイアフラム形成面方向から圧力Pを印加した場合
(図4(B)参照)の長方形ダイアフラム2の応力の状
態は、図6に示すように、長方形ダイアフラム2の中心
部Cで「引張応力」となり、長方形ダイアフラム52の
端部D(図4(A)参照、長方形ダイアフラム52の中
心を通り短辺aに平行な中心線A−Bと長辺bとが交差
する点)で「圧縮応力」となる。なお、図6において、
符号σx はx方向([10])(図4(A)参照)の
応力であり、符号σy はy方向([110])の応力で
ある。
【0007】但し、[10]という表現は、次式
(1)を意味するものとする(以下同様)。
【0008】
【数1】 ダイアフラム形成面方向から圧力Pを印加した場合の
長方形ダイアフラム52の応力は、図6に示すように、
「引張応力」が前記中心部Cで最大となり、「圧縮応
力」が前記端部Dで最大となる。
【0009】以上,の理由により、第1〜第4P型
拡散抵抗層56a〜56dを長方形ダイアフラム52の
引張応力および圧縮応力の最も大きい部分である中心部
Cと端部Dに配置すれば、検出出力(前記フルブリッジ
の出力電圧e0 )を大きくできる。 格子面(100)の単結晶シリコン基板1を使用した
P型拡散抵抗層の「感度」は、図7に示すP型拡散抵抗
層の格子面(100)のピエゾ抵抗効果の状態図の如
く、拡散抵抗層(シリコン基板)の結晶軸の方向に対す
る応力の方向により異なり、<110>に対して最大と
なる。 図6に示すように、長方形ダイアフラム52の応力
は、短辺a(図4(A)参照)に対し平行な方向の応力
σx の長方形ダイアフラム52の中心Cと端部Dとの差
Fと、短辺aに直交方向の応力σy の長方形ダイアフラ
ム52の中心Cと端部Dとの差Gとを比較すると、平行
方向の応力σx の差Fの方が大きい。従って、応力σx
を測定しやすい位置に拡散抵抗層を配置すれば、応力σ
y を測定しやすい位置に配置するよりも感度が良くな
る。
【0010】以上,の理由により、P型拡散抵抗層
を長方形ダイアフラム52の中心線A−Bと直交するよ
うに配置して、各抵抗層の応力(歪み)を検出すること
により圧力を測定している。
【0011】以上の理由により、拡散抵抗層56a〜5
6dをダイアフラム52の長辺bと平行に配置したの
で、拡散抵抗層56a〜56dを長く形成することが可
能であり、チップサイズが4mm角程度で抵抗値が30
00〜4000Ωのセンサチップを作成するためには、
拡散抵抗層の長さを500μm程度にできる。この際の
拡散抵抗層56a〜56dの幅は10μm、厚さは1μ
m程度となり、前記フルブリッジへの印加電圧が5Vの
場合には、1本の拡散抵抗層に流れる電流は0.75m
A程度となり、電流密度は1×10(4乗)A/cm
(2乗)程度と十分に低い値となる。
【0012】一方、半導体圧力センサとしては、上述の
ようなダイアフラムに歪検出素子として「拡散抵抗層」
を設けたものの他に、歪検出素子として「多結晶シリコ
ン薄膜抵抗」を利用したSOI(Silicon On Insulato
r) 構造の半導体圧力センサが存在する。
【0013】ところで、前記図6から明らかなように、
引張応力と圧縮応力との差は、y方向の応力σy の差
(符号G)よりx方向の応力σx の差(符号F)の方が
大きい。従って、歪検出素子から最大感度を引き出すた
めの歪検出素子の「配置位置」は、前記〜の理由に
より前記図4(A)の位置が良い。しかし、多結晶シリ
コン薄膜抵抗の場合、電流方向と同じ向きの応力に対す
る感度は電流と直交する向きの応力に対する感度に比べ
1桁以上大きい。このため、歪検出素子の「配置方向」
は、前記図4(A)の方向では応力σy を検出するには
良いが、応力σxを検出するには不向きである。
【0014】そこで、応力σx を検出するための最適な
配置位置および配置方向に多結晶シリコン薄膜を配置し
た半導体圧力センサとして図8に示すものが考えられ
る。即ち、図8に示すように、多結晶シリコン薄膜r1
〜r3 を長方形ダイアフラム52の短辺a方向の中心線
に沿って縦方向に配置すれば、長方形ダイアフラム52
の中心Cと端部Dとの差の大きな応力σx を効率良く検
出でき、半導体圧力センサの感度を向上できる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チップ
サイズが4mm角程度で抵抗値が3000〜4000Ω
のセンサチップを作成するためには、図8において、多
結晶シリコン薄膜抵抗の最大長さが150μm程度であ
るので(図8に示す如く長さが制限される)、多結晶シ
リコン薄膜抵抗は幅を10μm、厚さを0.3μm程度
と小さくして(即ち、断面積を小さくして)抵抗値を高
める必要がある。そして、フルブリッジの印加電圧が5
Vの場合には、多結晶シリコン薄膜抵抗に流れる電流は
0.75mA程度であるため、電流密度は3×104
/cm2 程度と大きい値となる。この電流密度値は、前
述の拡散型圧力センサの拡散層の電流密度の3倍程度で
あり、多結晶シリコン薄膜抵抗の安定性が劣り、経時変
化が大きくなる。なお、多結晶シリコン薄膜抵抗の電流
密度を下げるために、印加電圧を低下させると、多結晶
シリコン薄膜抵抗を歪検出素子に利用したSOI構造の
圧力センサの出力が著しく低下する。
【0016】そこで、本発明は上記問題点を解決するた
めになされたものであり、SOI構造に多結晶シリコン
薄膜抵抗を歪検出素子として使用して圧力センサを構成
した場合において、前記多結晶シリコン薄膜の直線長さ
が制約を受けるときに、半導体圧力センサの感度を低下
させずに長時間使用しても多結晶シリコン薄膜が劣化す
ることが無く、経時変化が殆ど無い半導体圧力センサを
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、単結晶シリコン基板からなる受圧面に長方
形ダイアフラムが形成され、前記受圧面と反対面上に絶
縁膜を介して配置された多結晶シリコン薄膜を備えた半
導体圧力センサにおいて、前記多結晶シリコン薄膜は、
並列配置直列接続された複数の多結晶シリコン薄膜片か
らなる。
【0018】また、前記複数の多結晶シリコン薄膜片
は、前記長方形ダイアフラムの短辺に平行に配置されて
いる。また、前記複数の多結晶シリコン薄膜片は、その
端部が金属薄膜で接続されている。
【0019】
【作用】図1,図3(B)に示すように、第1〜第4多
結晶シリコン薄膜11a〜11dは、長方形ダイアフラ
ム52の短辺aに平行な中心線A−Bに沿って配置され
ているので、図6に示す長方形ダイアフラム52の中心
Cと端部Dとの差Fが大きな応力σx を効率良く検出で
き、半導体圧力センサの感度を高めることができる。
【0020】また、第1〜第4多結晶シリコン薄膜11
a〜11dは、平行配置で直列に接続され、第1と第2
多結晶シリコン薄膜11aと11b、第2と第3多結晶
シリコン薄膜11bと11c、第3と第4多結晶シリコ
ン薄膜11cと11dとは、それぞれ金属薄膜(アルミ
ニューム薄膜)13a〜13cで接続されている。即
ち、第1〜第4多結晶シリコン薄膜11a〜11dが並
列配置直列接続(折り返し)されているので、4本分の
抵抗値(例えば、4000Ω)を確保することができ、
1本の抵抗値を低く設定できるので(例えば、1000
Ω)、各多結晶シリコン薄膜11a〜11dの「幅
3 」と「厚みh4 」を大きくすることができる。従っ
て、多結晶シリコン薄膜11a〜11dに十分な出力を
確保するに必要な大きな電流を流しても、多結晶シリコ
ン薄膜は劣化することが無く、経時変化を起すことがな
い。
【0021】
【実施例】以下、本発明の半導体圧力センサを図示の実
施例に基づいて説明する。なお、既に説明した部分には
同一符号を付し、重複記載を省略する。
【0022】図1(A)は本実施例の半導体圧力センサ
Sにおける単結晶シリコン基板上の歪検出素子の配置説
明図であり、図1(B)は前記半導体圧力センサSの概
略断面図であり、図2(A)は前記歪検出素子の拡大平
面図であり、図2(B)は前記歪検出素子の拡大断面図
である。
【0023】先ず、図1(A),(B)に基づいて半導
体圧力センサSの概略構成を説明する。図1(A),
(B)に示すように、格子面(100)の単結晶シリコ
ン基板51の下面(受圧面52a)の中央部には、シリ
コン異方性エッチングにより長辺bおよび短辺aの矩形
凹部が形成され、長方形ダイアフラム52が形成されて
いる。そして、前記受圧面52aには、圧力導入口(図
示せず)を介して被測定体の圧力Pが加えられる。
【0024】単結晶シリコン基板51の上面には絶縁膜
であるシリコン酸化膜1が形成され、該シリコン酸化膜
1上には抵抗体をなす多結晶シリコン薄膜を含む同一構
成の第1〜第4歪検出素子R1 〜R4 が配設されてい
る。
【0025】ここで、図2(A),(B)に基づいて前
記第1歪検出素子R1 の構成を説明する。なお、第2〜
第4歪検出素子R2 〜R4 の構成は第1歪検出素子R1
と同一であるので、説明を省略する。
【0026】図2(A),(B)に示すように、第1歪
検出素子R1 は、4本の細長い第1〜第4多結晶シリコ
ン薄膜11a〜11dが長方形ダイアフラム52の短辺
aに平行に(図1(A)参照)等間隔で配置されてい
る。前記第1多結晶シリコン薄膜11aおよび第4多結
晶シリコン薄膜11dのそれぞれの上端部にはフルブリ
ッジ接続用のリード線を引き出すための電極となる矩形
のアルミニューム薄膜12a,12bが接続されてい
る。前記第1多結晶シリコン薄膜11aと第2多結晶シ
リコン薄膜11bのそれぞれの下端部には該多結晶シリ
コン薄膜11aと11bとを電気的に接続するための矩
形の第1アルミニューム薄膜13aが接続され、同様に
第2多結晶シリコン薄膜11bと第3多結晶シリコン薄
膜11cの上端部には第2アルミニューム薄膜13bが
接続され、第3多結晶シリコン薄膜11cと第4多結晶
シリコン薄膜11dの下端部には第3アルミニューム薄
膜13cが接続されている。なお、符号2は、保護層と
してのシリコン窒化膜である。上述の如く多結晶シリコ
ン薄膜の接続部分(折り返し部分)に第1〜第3アルミ
ニューム薄膜13a〜13cを使用しているので、該接
続部分の抵抗値を低くすることができ、半導体圧力セン
サの出力の低下を低く押えることができる。
【0027】そして、以上の如き構成の第1〜第4歪検
出素子R1 〜R4 が、図1(A)に示すように、配置さ
れている。即ち、第1と第4歪検出素子R1 ,R4 は、
その構成部材である多結晶シリコン薄膜11a〜11d
の一端がダイアフラム52の長辺bに接し、他端が該ダ
イアフラム52の内側に向い、ダイアフラム52の上下
方向の中心線A−Bに関して平行且つ対象に配置される
と共に、上下方向が互いに逆になるように配置されてい
る。また、第2歪検出素子R2 は、アルミニューム薄膜
12aが中心線A−B上であって、該アルミニューム薄
膜12aとアルミニューム薄膜12bとが上側に、第1
アルミニューム薄膜13aと第3アルミニューム薄膜1
3cとが下側に位置するように配置され、各多結晶シリ
コン薄膜11a〜11dは短辺aに平行に配置されてい
る。また、第3歪検出素子R3 は、ダイアフラム52の
中心を通ると共に前記中心線A−Bに対して45°をな
す直線E−F上において、前記第2歪検出素子R2 と中
心に関して上下方向が互いに逆になるように対象配置さ
れている。また、各多結晶シリコン薄膜の配置において
は、電流は各検出素子(多結晶シリコン薄膜)の長手方
向に流れるので、応力σx による抵抗をより効率的に検
出できる。
【0028】前記図2(A)に示すように多結晶シリコ
ン薄膜を構成する理由は、4個の第1〜第4多結晶シリ
コン薄膜11a〜11dを直列接続することにより、多
結晶シリコン薄膜の抵抗値を大きくでき、且つ幅と厚み
を大きくして電流密度を下げることができるからであ
る。
【0029】即ち、図3(A),(B)に示すように、
従来(図8参照)の場合の多結晶シリコン薄膜rは、3
000〜4000Ωの抵抗値を確保するためには、長さ
の制限があるために、多結晶シリコン薄膜rの幅h1
狭くし、且つ、厚みh2 を薄くする必要があった。しか
し、本発明によれば、多結晶シリコン薄膜11a〜11
dを並列配置直列接続(折り返し接続)しているので、
多結晶シリコン薄膜の幅h3 を広くし、且つ、厚みh4
を大きくしても前記3000〜4000Ωの抵抗値を確
保することが可能となる。従って、電流密度は、例えば
「折り返し無しの場合」の1/4にすることができる。
よって、半導体圧力センサとして必要な大きな出力を得
るために大きな電流を流しても、多結晶シリコン薄膜の
安定性が損なわれることがなく、経時変化を極めて少な
くすることができる。
【0030】なお、本実施例では長方形ダイアフラム5
2の短辺aに平行に多結晶シリコン薄膜が配置されてい
る場合を説明したが、長辺bに平行で(図4(A)に示
した配置)、ダイアフラム52が非常に小さく薄膜の直
線長さに制約を受ける場合にも適用できるのは勿論であ
る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、多
結晶シリコン薄膜を並列配置直列接続して抵抗値を増加
させているので、該多結晶シリコン薄膜の幅と厚みを増
加させることができ、大きな電流を流しても多結晶シリ
コン薄膜が劣化することが無く、経時変化を極めて少な
くすることができる。また、多結晶シリコン薄膜を長方
形ダイアフラムの短辺に平行な中心線に沿って配置する
と[10]方向の応力σx を効率良く検出できるの
で、歪に対する感度が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体圧力センサの実施例を説明する
ための図であって、(A)は単結晶シリコン基板におけ
る歪検出素子の配置を説明する平面図、(B)は前記半
導体圧力センサの側面図である。
【図2】(A)は前記歪検出素子の拡大平面図、(B)
は前記歪検出素子のIIB-IIB 線に沿う拡大断面図であ
る。
【図3】従来と本発明の多結晶シリコン薄膜の相違を説
明する図であって、(A)は従来の多結晶シリコン薄膜
の平面図および断面図、(B)は本発明の実施例の多結
晶シリコン薄膜の平面図および断面図である。
【図4】従来の単結晶シリコン基板上に拡散抵抗層を形
成した場合を説明する図であって、(A)は単結晶シリ
コン基板の平面図、(B)は単結晶シリコン基板の側面
図である。
【図5】半導体圧力センサにおけるフルブリッジの構成
を示す電気回路図である。
【図6】従来の長方形ダイアフラムにおける中心から端
部までの応力線図である。
【図7】従来の拡散抵抗層の単結晶シリコン基板の面の
ピエゾ抵抗効果説明線図である。
【図8】単結晶シリコン基板上に多結晶シリコン薄膜を
配置した例を示す平面図である。
【符号の説明】
A−B…長方形ダイアフラムの中心線 R…歪検出素子 S…半導体圧力センサ 1…シリコン酸化膜 2…シリコン窒化膜 11a〜11d…多結晶シリコン薄膜抵抗 12a,12b…電極用のアルミニューム薄膜 13a〜13c…折り返し部用のアルミニューム薄膜
(金属薄膜) 51…単結晶シリコン基板 52…長方形ダイアフラム 52a…受圧面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコン基板からなる受圧面に長
    方形ダイアフラムが形成され、前記受圧面と反対面上に
    絶縁膜を介して配置された多結晶シリコン薄膜を備えた
    半導体圧力センサにおいて、 前記多結晶シリコン薄膜は、並列配置直列接続された複
    数の多結晶シリコン薄膜片からなることを特徴とする半
    導体圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記複数の多結晶シリコン薄膜片は、前
    記長方形ダイアフラムの短辺に平行に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記複数の多結晶シリコン薄膜片は、そ
    の端部が金属薄膜で接続されていることを特徴とする請
    求項1および請求項2記載の半導体圧力センサ。
JP22759193A 1993-09-13 1993-09-13 半導体圧力センサ Pending JPH0786618A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504528A (ja) * 2006-09-19 2010-02-12 ローズマウント エアロスペイス インコーポレイテッド 耐熱式ソリッド・ステート圧力センサ
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