JPH0992737A - 不揮発性メモリ装置 - Google Patents

不揮発性メモリ装置

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JPH0992737A
JPH0992737A JP7250359A JP25035995A JPH0992737A JP H0992737 A JPH0992737 A JP H0992737A JP 7250359 A JP7250359 A JP 7250359A JP 25035995 A JP25035995 A JP 25035995A JP H0992737 A JPH0992737 A JP H0992737A
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JP
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drain
gate electrode
region
insulating film
diffusion region
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JP7250359A
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Inventor
Akira Uchiyama
章 内山
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不揮発性メモリ装置において、ドレイン拡散
層上部のトンネル酸化膜を局部的に厚くしたり、ドレイ
ン拡散層のトンネル酸化膜近傍を低濃度化することによ
り、ドレイン電圧による誤消去を防止する。 【解決手段】 p型シリコン基板101上に下からトン
ネル酸化膜301、浮遊ゲート電極105、ゲート間絶
縁膜107、制御ゲート電極109を順次積層し、所望
の形状にパターニングし、この積層部を挟み、前記基板
101中にn型のソース拡散領域111及びドレイン拡
散領域113を設けてなるMISFET型の不揮発性メ
モリ装置において、前記ドレイン拡散領域113上近傍
のトンネル酸化膜305の膜厚を、それ以外の領域のト
ンネル酸化膜303の膜厚に比べて少なくとも一部分は
厚くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性メモリ装
置に係り、特にフラッシュメモリ、EEPROM、EP
ROM等における、誤書き込み・誤消去等の誤動作を防
ぐための素子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、このような分野の技術として
は、例えば、以下に示すようなものがあった。図4はか
かる従来の不揮発性メモリの最小単位であるメモリ素子
(セル)の断面図である。
【0003】この図において、p型シリコン基板101
上に100Å程度の膜厚のトンネル酸化膜103、周り
を絶縁された浮遊ゲート電極105、浮遊ゲート電極/
制御ゲート間絶縁膜107、制御ゲート電極109が積
層・パターニングされ、これを挟んでソースn+ 拡散層
111及びドレインn+ 拡散層113がp型シリコン基
板101中に形成されている。
【0004】情報の記憶は、浮遊ゲート電極105中の
電子の多少によって、制御ゲート電極109から見た閾
値が変化することにより行う。すなわち、浮遊ゲート電
極105中に電子が多いと、制御ゲート電極109から
見た閾値は増大し、電子が少ないと、閾値は低下するこ
とを利用するのである。例えば、閾値が4V以上を
「1」の状態、2V以下を「0」の状態というように定
義してデジタル情報の記憶を行うことができる。
【0005】書き込み、消去及び誤動作について図5〜
図7で説明する。図5は従来の不揮発性メモリの書き込
み(電子の注入)方法の説明図である。例えば、ソース
+ 拡散層111には0V、ドレインn+ 拡散層113
には6V、制御ゲート電極109には12Vを印加し、
ドレイン電流201を流すことにより、ドレイン近傍で
インパクトイオン化により、ホットエレクトロンを発生
させ、この電子をトンネル酸化膜103を通過させ、浮
遊ゲート電極105に注入する(矢印203参照)。こ
れにより、制御ゲート電極109から見た閾値は増大
し、「1」の状態になる。
【0006】図6は従来の不揮発性メモリの消去(電子
の引き抜き)方法の説明図である。例えば、ソースn+
拡散層111を11V、制御ゲート電極109を0Vに
することで、浮遊ゲート電極105からソースn+ 拡散
層111へトンネル酸化膜103を介してFNトンネル
電流により、電子を引き抜く(矢印205参照)。これ
により、制御ゲート電極109から見た閾値は低下し、
「0」の状態になる。
【0007】これら記憶情報の読み取りは、例えば制御
ゲート電圧には3V、ドレイン電圧には1Vを印加し、
ソースn+ 拡散層111とドレインn+ 拡散層113間
に流れる電流を判定することで行う(図示せず)。
「1」状態であれば、閾値が4V程度に増大しているわ
けであるから、ゲート電圧3Vでは電流は流れず、
「0」状態であればドレイン電流が流れ、情報の判定が
できることになる。
【0008】浮遊ゲート電極105中の電子は、浮遊ゲ
ート電極105が周囲から絶縁されており、電源を切っ
ても抜けることはないため、電気的に書き換え可能な不
揮発性のメモリとして利用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の不揮発性メモリにおいては、以下のような問題
があった。メモリ装置はセルがマトリクス状に配置さ
れ、例えば、制御ゲートを横方向にストライプ状に配し
(ワードラインと呼ぶ)、ドレイン接続の配線を縦方向
に配し(ビットラインと呼ぶ)、セルの選択はこれらワ
ードライン・ビットラインの交点にて行う。すなわち書
き込みたいセル(選択セル)に該当するワードラインを
12Vに、該当するビットラインを6Vにすることで、
前記書き込み動作を行うのである。しかし、書き込み対
象セルでなくても、例えば、その同一ビットライン上の
他のセル(非選択セル)にもドレインの6Vは印加され
てしまう。この非選択セルにおいて、誤って消去される
という誤消去が生じてしまう。
【0010】図7はかかる従来の不揮発性メモリにおけ
る誤消去の説明図である。非選択セルのドレインn+
散層113に6Vが印加されると、図7に示すように、
浮遊ゲート電極105からドレインn+ 拡散層113
へ、電流により電子が引き抜かれる(矢印207参
照)。つまり、ドレイン電圧による誤消去が生じてしま
うのである。非選択セルでは制御ゲート電極109は0
Vであるため、ドレイン/制御ゲート間電位差は6V
と、消去時の電位差11Vに比べて小さいものの、多数
セルを書き込みの間、このストレスが加わるため、徐々
に電荷が抜けて、「1」データが「0」データに化けて
しまうことになる。これは記憶データが消失してしまう
ことであり、信頼性上許容できない問題となる。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するために、
不揮発性メモリ装置において、ドレイン拡散層上部のト
ンネル酸化膜を局部的に厚くしたり、ドレイン拡散層の
トンネル酸化膜近傍を低濃度化することにより、ドレイ
ン電圧による誤消去を防止することができる不揮発性メ
モリ装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕図1に示すように、第1導電(p)型基板(10
1)上に下から第1絶縁膜(トンネル酸化膜)(30
1)、浮遊ゲート電極(105)、第2絶縁膜(10
7)、制御ゲート電極(109)を順次積層し、所望の
形状にパターニングし、この積層部を挟み、前記第1導
電(p)型基板(101)中に第2導電(n)型の第1
拡散領域(111)及び第2拡散領域(113)を設け
てなるMISFET型の不揮発性メモリ装置において、
前記第1拡散領域(111)又は第2拡散領域(11
3)のいずれか一方の拡散領域上近傍の第1絶縁膜厚
(305)を、それ以外の領域の第1絶縁膜(303)
の膜厚に比べて少なくとも一部分は厚くするようにした
ものである。
【0013】したがって、トンネル酸化膜(301)の
膜厚が厚い第2膜厚部(305)はドレイン拡散層上部
を被って形成されていることから、非選択セルにおける
ドレイン電圧による浮遊ゲート電極からドレインへのF
Nトンネル電流(誤った電子引き抜きであり、いわゆる
誤消去)を抑制することができる。 〔2〕不揮発性メモリ装置の製造方法において、図3に
示すように、第1導電(p)型基板(101)の第1酸
化を行い、第1境界部(502)を境界にした該第1酸
化膜(501)の選択エッチングを行い、次いで第2酸
化を行うことにより、前記第1境界部(502)を境界
にして厚い部分(507)の第1絶縁膜を形成する工程
と、該第1絶縁膜上に浮遊ゲート電極(105)、第2
絶縁膜(107)、制御ゲート電極(109)を順次積
層し、所望の形状にパターニングし、該積層部を挟み前
記第1導電型基板(101)中に第2導電型の第1拡散
領域及び第2拡散領域を形成するようにしたものであ
る。
【0014】したがって、上記(1)同様に膜厚の厚い
第2膜厚部(507)をドレイン近傍ゲート電極下に形
成できる。更に、第2膜厚部(507)の酸化膜厚は2
段階の酸化工程により自由度高く所望の値に設定できる
とともに、その領域についてはホトリソグラフィにより
所望の寸法・位置に形成することができる。また、元々
フラッシュメモリでは高電圧駆動用とセルのトンネル膜
用とに膜厚の異なる複数の酸化膜領域を有しているた
め、レジストマスク(503)を形成しても工程数増加
にはならないという利点がある。
【0015】〔3〕図8に示すように、第1導電(p)
型基板(101)上に下から第1絶縁膜(103)、浮
遊ゲート電極(105)、第2絶縁膜(107)、制御
ゲート電極(109)を順次積層し、所望の形状にパタ
ーニングし、この積層部を挟み、前記基板(101)中
に第2導電(n)型の第1拡散領域(111)及び第2
拡散領域(113)を設けてなるMISFET型の不揮
発性メモリ装置において、前記第1拡散領域(111)
又は第2拡散領域(113)のいずれか一方の拡散領域
の第1絶縁膜(103)近傍のキャリア濃度を他方の拡
散領域より低くするようにしたものである。
【0016】したがって、ドレイン拡散層(113)の
トンネル酸化膜(103)近傍が低キャリア濃度である
と、ゲート/ドレイン間に電圧が印加された場合、拡散
層で空乏層が延び、この空乏層に多くの電界がかかるこ
とになる。その結果、トンネル酸化膜自体にかかる電界
は低減し、結局FNトンネル電流を低減することがで
き、誤消去を防止することができる。
【0017】これは、酸化膜にかる電界EOX(=V/T
OX)を、酸化膜にかかる電圧Vを小さくすることで低減
し、その結果トンネル電流を制御したものである。 〔4〕不揮発性メモリ装置の製造方法において、図9に
示すように、第1導電(p)型基板(101)上に下か
ら第1絶縁膜(トンネル酸化膜)(103)、浮遊ゲー
ト電極(105)、第2絶縁膜(107)、制御ゲート
電極(109)を順次積層し、所望の形状にパターニン
グし、この積層部を挟み、前記基板(101)中に第2
導電(n)型の第1拡散領域(701)及び第2拡散領
域(703)を形成し、この第1拡散領域(701)及
び第2拡散領域(703)に第1回目の第2導電(n)
型イオン注入を行い、その後、一方の拡散領域(70
1)にのみ第2回目の第2導電(n)型イオン注入を行
うようにしたものである。
【0018】したがって、ドレイン拡散層(113)の
トンネル酸化膜近傍が低キャリア濃度であるセルを形成
することができる。更に、ドレイン拡散層(113)を
低濃度n+ 拡散層で形成できることから、ドレインの拡
散層深さを浅くすることができる。その結果ソース・ド
レイン間の実効チャネル長を長くすることができ、パン
チスルーの制御が可能となり、素子寸法の微細化を図る
ことができる。
【0019】〔5〕不揮発性メモリ装置の製造方法にお
いて、図10に示すように、第1導電(p)型基板(1
01)上に下から第1絶縁膜(トンネル酸化膜)(10
3)、浮遊ゲート電極(105)、第2絶縁膜(10
7)、制御ゲート電極(109)を順次積層し、所望の
形状にパターニングし、この積層部を挟み、前記基板
(101)中に第2導電(n)型の第1拡散領域(11
1)及び第2拡散領域(113)を形成し、この第1拡
散領域(111)及び第2拡散領域(113)に第2導
電型イオン注入を行い、その後、一方の拡散領域(11
3)にのみ第1導電型イオン注入を行うようにしたもの
である。
【0020】したがって、ドレイン拡散層(113)の
トンネル酸化膜近傍が低キャリア濃度であるセルを形成
することができる。更に、ドレイン拡散層(113)の
表面層のみに低濃度化するため、ドレイン拡散層のシー
ト抵抗はそれほど大きくならず、拡散抵抗による信号遅
延をもたらすことはない。
【0021】〔6〕第1導電(p)型基板(101)上
に下から第1絶縁膜(103)、浮遊ゲート電極(10
5)、第2絶縁膜(107)、制御ゲート電極(10
9)を順次積層し、所望の形状にパターニングし、この
積層部を挟み、前記基板(101)中に第2導電(n)
型の第1拡散領域(111)及び第2拡散領域(11
3)を設けてなるMISFET型の不揮発性メモリ装置
において、前記第1拡散領域(111)又は第2拡散領
域(113)のいずれか一方の拡散領域上近傍の第1絶
縁膜厚を、それ以外の領域の第1絶縁膜膜厚に比べて少
なくとも一部分は厚くし、なおかつ、この厚膜絶縁膜部
分近傍の前記拡散層領域キャリア濃度を他方の拡散領域
より低くするようにしたものである。
【0022】したがって、上記(1)と上記(3)記載
の発明を組み合わせた構造とすることが可能である。こ
のように構成することにより、上記(1)と上記(3)
記載の発明を合わせた効果を奏することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1実施例を示す不揮発性メモリ装置の断面図である。
なお、従来セルと同一機能部分には同一の番号を用いて
いる。図1に示すように、p型シリコン基板101上
に、例えば70Å〜100Å程度のトンネル酸化膜30
1の第1膜厚(薄膜)部303及びそれより厚い、例え
ば100Å〜150Å程度の膜厚のトンネル酸化膜30
1の第2膜厚(厚膜)部305より成るトンネル酸化膜
301、周りを絶縁された、例えばn+ ポリシリコンか
ら成る浮遊ゲート電極105、酸化膜/窒化膜/酸化膜
の積層から成る、例えば180Å程度の膜厚の浮遊ゲー
ト電極/制御ゲート間絶縁膜107、n+ポリシリコン
から成る制御ゲート電極109が積層・パターニングさ
れ、これを挟んでソースn+ 拡散層111及びドレイン
+ 拡散層113がp型シリコン基板101中に形成さ
れている。トンネル酸化膜301の第2膜厚部305は
ドレインn+ 拡散層113上部を被って形成される。
【0024】このように、トンネル酸化膜の第2膜厚部
はドレインn+ 拡散層上部を被って形成されていること
から、非選択セルにおけるドレイン電圧による浮遊ゲー
ト電極からドレインへのFNトンネル電流(誤った電子
引き抜きであり、いわゆる誤消去)を抑制することがで
きる。ここで、一般にFN電流密度JFNは以下の式で表
すことができる。
【0025】JFN=A・EOX 2 ・exp(−B/EOX) ここで、EOXは酸化膜にかかる電界であり、電圧Vと酸
化膜TOXを用いると、 EOX=V/TOX となる。すなわち、FN電流は酸化膜厚を厚くすると急
激に小さくなることがわかり、ドレインn+ 拡散層上部
の第2膜厚部はドレインn+ 拡散層へのFN電流を大幅
に抑制できる。
【0026】なお、ソースn+ 拡散層上部においては、
消去時に浮遊ゲート電極からソースn+ 拡散層へFN電
流により電子引き抜きを行うため、トンネル酸化膜を厚
く設定することはできない。一方、書き込みはドレイン
電流によるインパクトイオン化で発生したホットエレク
トロン注入により行うため、注入位置がドレインn+
散層近傍のチャネル部であること、およびFN電流とは
異なり、多少トンネル酸化膜が厚くても、大幅に注入効
率が低下することは無いといったことから、ドレインn
+ 拡散層上部のトンネル酸化膜を厚くすることができ
る。
【0027】以上の実施例はドレイン部のトンネル酸化
膜厚を厚くすることで、トンネル電流を低減したが、拡
散層濃度を低減し、空乏層を広げることで酸化膜にかか
る電界を低減する方法も可能である。図2は本発明の第
1実施例を示す不揮発性メモリ装置の第1の製造工程断
面図である。
【0028】まず、図2(a)に示すように、p型シリ
コン基板101上にトンネル酸化膜(途中段階)40
1、浮遊ゲート電極105、浮遊ゲート電極/制御ゲー
ト電極間絶縁膜107、制御ゲート電極109を積層・
パターニング後、ソース領域をレジストマスク403で
マスクし、ドレイン拡散領域部及びドレイン上のゲート
側壁部に砒素等のn+ イオン注入405を行う。この実
施例では、イオン注入405はp型シリコン基板101
に対して垂直ではない角度を設けて行っている。これ
は、浮遊ゲート電極105側壁部へ効率良くイオン注入
405するためである。
【0029】次に、図2(b)に示すように、レジスト
マスク403を剥離後、酸素雰囲気で熱処理酸化するこ
とにより、露出したp型シリコン基板101表面を酸化
する。このときドレイン上は砒素が注入されたn+ 拡散
層409になっているため酸化速度が速く、ソース領域
上よりも厚い酸化膜407が形成される。更に、ドレイ
ン近傍の浮遊ゲート電極105下のトンネル酸化膜にお
いては、基板101部および浮遊ゲート電極105ポリ
シリコン側壁が、より濃いn+ になっていることから、
膜厚が厚くなり、結局、第1膜厚(薄膜)部303と、
より厚い第2膜厚(厚膜)部305が形成される。
【0030】ここで、第2膜厚(厚膜)部305はゲー
ト端で最も厚く、ゲート内側に向かって薄くなってい
る。(第1膜厚部303の膜厚に近づく)。その後、図
示しないが、ソース・ドレインのイオン注入、中間絶縁
膜成膜、コンタクト開口、メタル配線形成等の公知の製
造工程を行うことで、第1実施例のセル構造を得ること
ができる。
【0031】このように構成したので、膜厚の厚い第2
膜厚部を、ドレイン近傍のゲート電極下に形成すること
ができる。更に、膜厚の厚い第2膜厚部をマスク合わせ
を行わずに、すなわち、ドレインn+ 拡散層上部に自己
整合的(セルフアライン)に形成することができるの
で、合わせずれによる歩留まりの低下が起こることはな
い。これは、素子寸法の微細化に伴い、極めて有利であ
る。
【0032】図3は本発明の第1実施例を示す不揮発性
メモリ装置の第2の製造工程断面図である。まず、図3
(a)に示すように、途中段階としてのトンネル酸化膜
501をp型シリコン基板101上全面に形成後、所望
部(第1境界部502からドレイン領域側)をレジスト
マスク503でマスクし、フッ酸等で選択的に酸化膜を
エッチング除去し、残存トンネル膜501を形成する。
【0033】次に、図3(b)に示すように、レジスト
マスク503を除去後、再度全面酸化することで、トン
ネル酸化膜薄膜部505及びトンネル酸化膜(途中段
階)501が残存していた部分にトンネル酸化膜厚膜部
507を形成する。その後、図3(c)に示すように、
浮遊ゲート電極105、浮遊ゲート電極/制御ゲート電
極間絶縁膜107、制御ゲート電極109を積層した
後、トンネル酸化膜薄膜部505、トンネル酸化膜厚膜
部507境界部502がゲート下所望の位置になるよう
マスク合わせを行い、第1実施例のセル構造を得ること
ができる。
【0034】このように構成することにより、上記製造
方法と同様に膜厚の厚い第2膜厚部をドレイン近傍のゲ
ート電極下に形成することができる。更に、トンネル酸
化膜厚部507は2段階の酸化工程により、自由度高く
所望の値に設定できるとともに、その領域についてはホ
トリソグラフィにより所望の寸法・位置に形成すること
ができる。また、元々フラッシュメモリでは高電圧駆動
用とセルのトンネル膜用とに膜厚の異なる複数の酸化膜
領域を有しているため、レジストマスクを形成しても工
程数増加にはならないという利点もある。
【0035】図8は本発明の第2実施例を示す不揮発性
メモリ装置の断面図である。この図に示すように、ドレ
インn+ 拡散層113のトンネル酸化膜103接触部近
傍に、低濃度n+ 拡散領域601を設けることを特徴と
している。なお、低濃度とはキャリアとして低濃度とい
うことである。このように構成することにより、ドレイ
ンn+ 拡散層のトンネル酸化膜近傍が低キャリア濃度で
あると、ゲート/ドレイン間に電圧が印加された場合、
拡散層で空乏層が延び、この空乏層に多くの電界がかか
ることになる。その結果、トンネル酸化膜自体にかかる
電界は低減し、結局FNトンネル電流を低減することが
でき、誤消去を防止することができる。
【0036】これは、酸化膜にかる電界EOX(=V/T
OX)を、酸化膜にかかる電圧Vを小さくすることで低減
し、その結果トンネル電流を制御したものである。図9
は本発明の第2実施例を示す不揮発性メモリ装置の第1
の製造工程断面図である。まず、図9(a)に示すよう
に、積層ゲート部(103〜109)をマスクにして、
低濃度イオン注入により低濃度n+ 拡散層(ソースn+
拡散層)701、低濃度n+ 拡散層(ドレインn+ 拡散
層)703を形成する。
【0037】その後、図9(b)に示すように、ドレイ
ン部をレジストマスク704で被い、ソース領域に高濃
度イオン注入により、高濃度n+ 拡散層705を形成す
る。結果的にソースよりも低濃度のドレイン拡散領域を
形成することができる。このように構成することによ
り、ドレインn+ 拡散層のトンネル酸化膜近傍が低キャ
リア濃度であるセルを形成することができる。
【0038】更に、ドレインを低濃度n+ 拡散層で形成
できることから、ドレインの拡散層深さを浅くすること
ができる。その結果ソース・ドレイン間の実効チャネル
長を長くすることができ、パンチスルーの制御が可能と
なり、素子寸法の微細化を図ることができる。図10は
本発明の第2実施例を示す不揮発性メモリ装置の第2の
製造工程断面図である。
【0039】まず、図10(a)に示すように、積層ゲ
ート部(103〜109)をマスクにして、n型高濃度
イオン注入により高濃度n+ 拡散層111,113を形
成する。その後、図10(b)に示すように、ソース部
をレジストマスク801で被い、ドレイン領域にp型の
イオン注入を行い、コンペンセートすることにより、ド
レイン領域表面近傍に、元よりキャリア濃度の低い低濃
度n+ 拡散領域803を形成する。
【0040】このように構成することにより、ドレイン
+ 拡散層のトンネル酸化膜近傍が低キャリア濃度であ
るセルを形成することができる。更に、ドレインn+
散層の表面層のみに低濃度化するため、ドレインn+
散層のシート抵抗はそれほど大きくならず、拡散抵抗に
よる信号遅延をもたらすことはない。
【0041】また、ドレインn+ 拡散層上部トンネル酸
化膜厚を他の部分よりも厚くし、かつ、このトンネル酸
化膜近傍のドレインn+ 拡散層のキャリア濃度を他の部
分よりも薄くした、第1実施例と第2実施例を組み合わ
せた構造とすることも可能である。このように構成する
と、第1実施例と第2実施例を合わせた効果を奏するこ
とができる。
【0042】また、本発明は、以下のような利用形態を
有する。上記実施例によれば、電気的に書き換え消去可
能なフラッシュメモリとして説明したが、消去を紫外線
で行うEPROMとして用いることもできる。また、実
施例では消去動作を浮遊ゲート電極からソースへの引き
抜きとして説明したが、浮遊ゲート電極からチャネル
(基板)への引き抜きとして用いることもできる。
【0043】更に、例えば、「0」、「1」(2値)の
デジタル情報記憶として説明したが、制御ゲートから見
た閾値を2値ではなく多値として用いることも当然のこ
とながら可能である。多値として、例えば閾値を4値に
設定すると、2値の2倍の情報量が記憶できる。また、
例えば、閾値1〜5Vの範囲で10mVきざみで400
値に設定し、アナログ的な使い方をすることもできる。
このような多値の場合は誤消去等の誤動作による閾値変
化の許容量は、2値の場合に比べ厳しいことになるた
め、本発明の効果はより大きくなる。
【0044】また、トンネル絶縁膜として、酸化膜を用
いて説明したが、当然のことながら酸化後に窒化を行
い、酸化膜中に窒素を導入させる方法においても、本発
明は有効である。なお、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が
可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもので
はない。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、 (1)請求項1記載の発明によれば、トンネル酸化膜の
膜厚が厚い第2膜厚部はドレイン拡散層上部を被って形
成されていることから、非選択セルにおけるドレイン電
圧による浮遊ゲートからドレインへのFNトンネル電流
(誤った電子引き抜きであり、いわゆる誤消去)を抑制
することができる。
【0046】また、膜厚の厚い第2膜厚部をドレイン近
傍ゲート電極下に形成することができる。更に、第2膜
厚部の酸化膜厚は2段階の酸化工程により、自由度高く
所望の値に設定できるとともに、その領域についてはホ
トリソグラフィにより所望の寸法・位置に形成すること
ができる。また、元々フラッシュメモリでは高電圧駆動
用とセルのトンネル膜用とに膜厚の異なる複数の酸化膜
領域を有しているため、レジストマスクを形成しても工
程数増加にはならないという利点もある。
【0047】(2)請求項2記載の発明によれば、ドレ
イン拡散層のトンネル酸化膜近傍が低キャリア濃度であ
ると、ゲート/ドレイン間に電圧が印加された場合、拡
散層で空乏層が延び、この空乏層に多くの電界がかかる
ことになる。その結果、トンネル酸化膜自体にかかる電
界は低減し、結局FNトンネル電流を低減することがで
き、誤消去を防止することができる。
【0048】これは、酸化膜にかる電界EOX(=V/T
OX)を、酸化膜にかかる電圧Vを小さくすることで低減
し、その結果トンネル電流を制御したものである。ま
た、ドレイン拡散層のトンネル酸化膜近傍が低キャリア
濃度であるセルを形成することができる。更に、ドレイ
ンを低濃度n+ 拡散層で形成できることから、ドレイン
の拡散層深さを浅くすることができる。その結果ソース
・ドレイン間の実効チャネル長を長くすることができ、
パンチスルーの制御が可能となり、素子寸法の微細化を
図ることができる。
【0049】また、ドレイン拡散層のトンネル酸化膜近
傍が低キャリア濃度であるセルを形成することができ
る。更に、ドレイン拡散層の表面層のみに低濃度化する
ため、ドレイン拡散層のシート抵抗はそれほど大きくな
らず、拡散抵抗による信号遅延をもたらすことはない。
【0050】(3)請求項3記載の発明によれば、上記
(1)と上記(2)記載の発明を組み合わせた構造とす
ることが可能である。このように構成することにより、
上記(1)と上記(2)記載の発明を合わせた効果を奏
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す不揮発性メモリ装置
の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す不揮発性メモリ装置
の第1の製造工程断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す不揮発性メモリ装置
の第2の製造工程断面図である。
【図4】従来の不揮発性メモリの最小単位であるメモリ
素子(セル)の断面図である。
【図5】従来の不揮発性メモリの書き込み(電子の注
入)方法の説明図である。
【図6】従来の不揮発性メモリの消去(電子の引き抜
き)方法の説明図である。
【図7】従来の不揮発性メモリにおける誤消去の説明図
である。
【図8】本発明の第2実施例を示す不揮発性メモリ装置
の断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す不揮発性メモリ装置
の第1の製造工程断面図である。
【図10】本発明の第2実施例を示す不揮発性メモリ装
置の第2の製造工程断面図である。
【符号の説明】
101 p型シリコン基板 103,301 トンネル酸化膜 105 浮遊ゲート電極 107 浮遊ゲート/制御ゲート間絶縁膜 109 制御ゲート電極 111,701 ソースn+ 拡散層 113,703 ドレインn+ 拡散層 303 トンネル酸化膜の第1膜厚(薄膜)部 305 トンネル酸化膜の第2膜厚(厚膜)部 401,501 トンネル酸化膜(途中段階) 403,503,704,801 レジストマスク 405 n+ イオン注入 407 ソース領域上よりも厚い酸化膜 409 n+ 拡散層 502 第1境界部 505 トンネル酸化膜薄膜部 507 トンネル酸化膜厚膜部 601,803 低濃度n+ 拡散領域 705 高濃度n+ 拡散層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型基板上に下から第1絶縁膜、
    浮遊ゲート電極、第2絶縁膜、制御ゲート電極を順次積
    層し、所望の形状にパターニングし、該積層部を挟み前
    記第1導電型基板中に第2導電型の第1拡散領域及び第
    2拡散領域を設けてなるMISFET型の不揮発性メモ
    リ装置において、 前記第1拡散領域又は第2拡散領域のいずれか一方の拡
    散領域上近傍の第1絶縁膜厚を、それ以外の領域の第1
    絶縁膜膜厚に比べて少なくとも一部分は厚くし、ドレイ
    ン電圧による誤消去を防止することを特徴とする不揮発
    性メモリ装置。
  2. 【請求項2】 第1導電型基板上に下から第1絶縁膜、
    浮遊ゲート電極、第2絶縁膜、制御ゲート電極を順次積
    層し、所望の形状にパターニングし、該積層部を挟み前
    記第1導電型基板中に第2導電型の第1拡散領域及び第
    2拡散領域を設けてなるMISFET型の不揮発性メモ
    リ装置において、 前記第1拡散領域又は第2拡散領域のいずれか一方の拡
    散領域の第1絶縁膜近傍のキャリア濃度を他方の拡散領
    域より低くし、ドレイン電圧による誤消去を防止するこ
    とを特徴とする不揮発性メモリ装置。
  3. 【請求項3】 第1導電型基板上に下から第1絶縁膜、
    浮遊ゲート電極、第2絶縁膜、制御ゲート電極を順次積
    層し、所望の形状にパターニングし、該積層部を挟み前
    記第1導電型基板中に第2導電型の第1拡散領域及び第
    2拡散領域を設けてなるMISFET型の不揮発性メモ
    リ装置において、 前記第1拡散領域又は第2拡散領域のいずれか一方の拡
    散領域上近傍の第1絶縁膜厚を、それ以外の領域の第1
    絶縁膜膜厚に比べて少なくとも一部分は厚くし、なおか
    つ該厚膜絶縁膜部分近傍の前記拡散層領域キャリア濃度
    を他方の拡散領域より低くし、ドレイン電圧による誤消
    去を防止することを特徴とする不揮発性メモリ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100731058B1 (ko) * 2005-12-26 2007-06-22 동부일렉트로닉스 주식회사 이중 터널 산화막을 포함하는 플래시 메모리 셀 및 그 제조방법
US7268387B2 (en) 2001-05-31 2007-09-11 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and an electronic device
CN113764530A (zh) * 2020-06-03 2021-12-07 中芯国际集成电路制造(北京)有限公司 半导体结构及其形成方法

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