JPH0992290A - 固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体 - Google Patents
固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体Info
- Publication number
- JPH0992290A JPH0992290A JP7270560A JP27056095A JPH0992290A JP H0992290 A JPH0992290 A JP H0992290A JP 7270560 A JP7270560 A JP 7270560A JP 27056095 A JP27056095 A JP 27056095A JP H0992290 A JPH0992290 A JP H0992290A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- positive electrode
- current collector
- solid electrolyte
- secondary battery
- lithium secondary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体
を提供する。 【解決手段】 Ａｌ：２〜１０％、Ｓｉ：０．１〜４．
０％、Ｃ：０．０１〜０．５％を含有し、さらに、Ｙ：
０．０００１〜０．５％、Ｌａ：０．０００１〜０．３
％、Ｃｅ：０．０００１〜０．３％のうち１種または２
種以上を含有し、さらに必要に応じて、Ｃｏ：０．５〜
２０％、Ｆｅ：０．５〜４０％、Ｍｎ：０．１〜２％の
うち１種または２種以上、および／または、Ｔｉ：０．
１〜５％、Ｍｏ：０．１〜１０％、Ｗ：０．１〜１０
％、Ｔａ：０．１〜１０％、Ｎｂ：０．１〜１０％、Ｈ
ｆ：０．１〜１０％のうち１種または２種以上（但し、
Ｔｉ，Ｍｏ，Ｗ，Ｔａ，Ｎｂ，Ｈｆのうち２種以上含有
の場合は合計量で１５％以下）を含有し、残りがＮｉと
不可避不純物からなる組成のＮｉ基耐熱合金からなる。
を提供する。 【解決手段】 Ａｌ：２〜１０％、Ｓｉ：０．１〜４．
０％、Ｃ：０．０１〜０．５％を含有し、さらに、Ｙ：
０．０００１〜０．５％、Ｌａ：０．０００１〜０．３
％、Ｃｅ：０．０００１〜０．３％のうち１種または２
種以上を含有し、さらに必要に応じて、Ｃｏ：０．５〜
２０％、Ｆｅ：０．５〜４０％、Ｍｎ：０．１〜２％の
うち１種または２種以上、および／または、Ｔｉ：０．
１〜５％、Ｍｏ：０．１〜１０％、Ｗ：０．１〜１０
％、Ｔａ：０．１〜１０％、Ｎｂ：０．１〜１０％、Ｈ
ｆ：０．１〜１０％のうち１種または２種以上（但し、
Ｔｉ，Ｍｏ，Ｗ，Ｔａ，Ｎｂ，Ｈｆのうち２種以上含有
の場合は合計量で１５％以下）を含有し、残りがＮｉと
不可避不純物からなる組成のＮｉ基耐熱合金からなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体電解質型リ
チウム二次電池の正極集電体に関するものである。
チウム二次電池の正極集電体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、固体電解質型リチウム二次電池
は、負極体層、固体電解質層、正極活物質層および正極
集電体層の順に積層された複合体を積層またはロール巻
きした基本的構造を有している。
は、負極体層、固体電解質層、正極活物質層および正極
集電体層の順に積層された複合体を積層またはロール巻
きした基本的構造を有している。
【０００３】上記負極体層はリチウムからなり、固体電
解質層はポリエチレンオキシド（ＰＥＯ）−アルカリ金
属塩複合体（例えばＰＥＯ−ＬｉＣＦ3 ＳＯ3 など）か
らなり、正極活物質層は金属酸化物（例えばＶ6 Ｏ13，
ＬｉＣｏＯ2 等）からなり、正極集電体層は純ニッケル
で構成されている。
解質層はポリエチレンオキシド（ＰＥＯ）−アルカリ金
属塩複合体（例えばＰＥＯ−ＬｉＣＦ3 ＳＯ3 など）か
らなり、正極活物質層は金属酸化物（例えばＶ6 Ｏ13，
ＬｉＣｏＯ2 等）からなり、正極集電体層は純ニッケル
で構成されている。
【０００４】この負極体層、固体電解質層、正極活物質
層および正極集電体層からなる複合体は、まず正極集電
体層の純ニッケル板の表面に金属酸化物からなる正極活
物質を塗布、溶射、スパッタリング等の方法で積層さ
せ、その後、高温で焼成することにより正極活物質の化
学的安定性を向上させたのち、さらに正極活物質の上に
固体電解質のＰＥＯ−ＬｉＣＦ3 ＳＯ3 および負極のリ
チウムを積層させることにより製造される。
層および正極集電体層からなる複合体は、まず正極集電
体層の純ニッケル板の表面に金属酸化物からなる正極活
物質を塗布、溶射、スパッタリング等の方法で積層さ
せ、その後、高温で焼成することにより正極活物質の化
学的安定性を向上させたのち、さらに正極活物質の上に
固体電解質のＰＥＯ−ＬｉＣＦ3 ＳＯ3 および負極のリ
チウムを積層させることにより製造される。
【０００５】このようにして得られた複合体は、繰り返
し積層し、またはロール巻きしたのち、さらに高温で焼
成して固体電解質型リチウム二次電池に仕上げられる。
し積層し、またはロール巻きしたのち、さらに高温で焼
成して固体電解質型リチウム二次電池に仕上げられる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、固体電
解質型リチウム二次電池は、その製造工程において高温
焼成を複数回行なうが、この高温焼成中に正極集電体の
Ｎｉが酸化を起こしてしまい、正極活物質との密着性が
劣化して剥離しやすくなり、固体電解質型リチウム二次
電池の性能を十分に発揮できないという課題があった。
解質型リチウム二次電池は、その製造工程において高温
焼成を複数回行なうが、この高温焼成中に正極集電体の
Ｎｉが酸化を起こしてしまい、正極活物質との密着性が
劣化して剥離しやすくなり、固体電解質型リチウム二次
電池の性能を十分に発揮できないという課題があった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
Ｖ6 Ｏ13，ＬｉＣｏＯ2 等の正極活物質を被覆したもの
を高温焼成しても酸化による密着性が低下して剥離する
ことのない正極集電体を得るべく研究を行った結果、重
量％で（以下、％は重量％を示す）、Ａｌ：２〜１０
％、 Ｓｉ：０．１〜４．０％、Ｃ：０．０１〜０．
５％、を含有し、さらに、Ｙ：０．０００１〜０．５
％、 Ｌａ：０．０００１〜０．３％、Ｃｅ：０．０
００１〜０．３％、のうち１種または２種以上、を含有
し、さらに必要に応じて、Ｃｏ：０．５〜２０％、
Ｆｅ：０．５〜４０％、Ｍｎ：０．１〜２％のうち１種
または２種以上、および／またはＴｉ：０．１〜５％、
Ｍｏ：０．１〜１０％、Ｗ：０．１〜１０％、
Ｔａ：０．１〜１０％、Ｎｂ：０．１〜１０
％、 Ｈｆ：０．１〜１０％、のうち１種また
は２種以上（但し、Ｔｉ，Ｍｏ，Ｗ，Ｔａ，Ｎｂ、およ
びＨｆのうち２種以上含有する場合は合計量で１５％以
下）を含有し、残りがＮｉと不可避不純物からなる組成
を有するＮｉ基耐熱合金は、耐酸加性が極めて良好で、
このＮｉ基耐熱合金からなる正極集電体の表面に正極活
物質を被覆したものを高温焼成しても正極活物質の剥離
は全く発生しないという知見を得たのである。
Ｖ6 Ｏ13，ＬｉＣｏＯ2 等の正極活物質を被覆したもの
を高温焼成しても酸化による密着性が低下して剥離する
ことのない正極集電体を得るべく研究を行った結果、重
量％で（以下、％は重量％を示す）、Ａｌ：２〜１０
％、 Ｓｉ：０．１〜４．０％、Ｃ：０．０１〜０．
５％、を含有し、さらに、Ｙ：０．０００１〜０．５
％、 Ｌａ：０．０００１〜０．３％、Ｃｅ：０．０
００１〜０．３％、のうち１種または２種以上、を含有
し、さらに必要に応じて、Ｃｏ：０．５〜２０％、
Ｆｅ：０．５〜４０％、Ｍｎ：０．１〜２％のうち１種
または２種以上、および／またはＴｉ：０．１〜５％、
Ｍｏ：０．１〜１０％、Ｗ：０．１〜１０％、
Ｔａ：０．１〜１０％、Ｎｂ：０．１〜１０
％、 Ｈｆ：０．１〜１０％、のうち１種また
は２種以上（但し、Ｔｉ，Ｍｏ，Ｗ，Ｔａ，Ｎｂ、およ
びＨｆのうち２種以上含有する場合は合計量で１５％以
下）を含有し、残りがＮｉと不可避不純物からなる組成
を有するＮｉ基耐熱合金は、耐酸加性が極めて良好で、
このＮｉ基耐熱合金からなる正極集電体の表面に正極活
物質を被覆したものを高温焼成しても正極活物質の剥離
は全く発生しないという知見を得たのである。
【０００８】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、（１） Ａｌ：２〜１０％、 Ｓ
ｉ：０．１〜４％、Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有
し、Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌａ：０．００
０１〜０．３％、Ｃｅ：０．０００１〜０．３％、のう
ち１種または２種以上、を含有し、残りがＮｉと不可避
不純物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基耐熱合金か
らなる固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体、
（２） Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜４％、
Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有し、Ｙ：０．０００１
〜０．５％、 Ｌａ：０．０００１〜０．３％、Ｃ
ｅ：０．０００１〜０．３％、のうち１種または２種以
上、を含有し、さらに、Ｍｎ：０．１〜２％、 Ｃ
ｏ：０．５〜２０％、Ｆｅ：０．５〜４０％、のうち１
種または２種以上、を含有し、残りがＮｉと不可避不純
物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基耐熱合金からな
る固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体、（３）
Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜４％、Ｃ：
０．０１〜０．５％、を含有し、Ｙ：０．０００１〜
０．５％、 Ｌａ：０．０００１〜０．３％、Ｃｅ：
０．０００１〜０．３％、のうち１種または２種以上、
を含有し、さらに、Ｔｉ：０．１〜５％、
Ｍｏ：０．１〜１０％、Ｗ：０．１〜１０％、
Ｔａ：０．１〜１０％、Ｎｂ：０．１〜１０％、
Ｈｆ：０．１〜１０％、のうち１種または２種
以上（但し、２種以上の場合は、合計で１５％以下）、
を含有し、残りがＮｉと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）のＮｉ基耐熱合金からなる固体電解質型リチ
ウム二次電池の正極集電体、（４） Ａｌ：２〜１０
％、 Ｓｉ：０．１〜４％、Ｃ：０．０１〜０．５
％、を含有し、Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌ
ａ：０．０００１〜０．３％、Ｃｅ：０．０００１〜
０．３％、のうち１種または２種以上、を含有し、さら
に、Ｍｎ：０．１〜２％、 Ｃｏ：０．５〜２０％、
Ｆｅ：０．５〜４０％、のうち１種または２種以上と、
Ｔｉ：０．１〜５％、 Ｍｏ：０．１〜１０
％、Ｗ：０．１〜１０％、 Ｔａ：０．１〜
１０％、Ｎｂ：０．１〜１０％、 Ｈｆ：０．
１〜１０％、のうち１種または２種以上（但し、２種以
上の場合は、合計で１５％以下）、を含有し、残りがＮ
ｉと不可避不純物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基
耐熱合金からなる固体電解質型リチウム二次電池の正極
集電体、に特徴を有するものである。
たものであって、（１） Ａｌ：２〜１０％、 Ｓ
ｉ：０．１〜４％、Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有
し、Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌａ：０．００
０１〜０．３％、Ｃｅ：０．０００１〜０．３％、のう
ち１種または２種以上、を含有し、残りがＮｉと不可避
不純物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基耐熱合金か
らなる固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体、
（２） Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜４％、
Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有し、Ｙ：０．０００１
〜０．５％、 Ｌａ：０．０００１〜０．３％、Ｃ
ｅ：０．０００１〜０．３％、のうち１種または２種以
上、を含有し、さらに、Ｍｎ：０．１〜２％、 Ｃ
ｏ：０．５〜２０％、Ｆｅ：０．５〜４０％、のうち１
種または２種以上、を含有し、残りがＮｉと不可避不純
物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基耐熱合金からな
る固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体、（３）
Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜４％、Ｃ：
０．０１〜０．５％、を含有し、Ｙ：０．０００１〜
０．５％、 Ｌａ：０．０００１〜０．３％、Ｃｅ：
０．０００１〜０．３％、のうち１種または２種以上、
を含有し、さらに、Ｔｉ：０．１〜５％、
Ｍｏ：０．１〜１０％、Ｗ：０．１〜１０％、
Ｔａ：０．１〜１０％、Ｎｂ：０．１〜１０％、
Ｈｆ：０．１〜１０％、のうち１種または２種
以上（但し、２種以上の場合は、合計で１５％以下）、
を含有し、残りがＮｉと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）のＮｉ基耐熱合金からなる固体電解質型リチ
ウム二次電池の正極集電体、（４） Ａｌ：２〜１０
％、 Ｓｉ：０．１〜４％、Ｃ：０．０１〜０．５
％、を含有し、Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌ
ａ：０．０００１〜０．３％、Ｃｅ：０．０００１〜
０．３％、のうち１種または２種以上、を含有し、さら
に、Ｍｎ：０．１〜２％、 Ｃｏ：０．５〜２０％、
Ｆｅ：０．５〜４０％、のうち１種または２種以上と、
Ｔｉ：０．１〜５％、 Ｍｏ：０．１〜１０
％、Ｗ：０．１〜１０％、 Ｔａ：０．１〜
１０％、Ｎｂ：０．１〜１０％、 Ｈｆ：０．
１〜１０％、のうち１種または２種以上（但し、２種以
上の場合は、合計で１５％以下）、を含有し、残りがＮ
ｉと不可避不純物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基
耐熱合金からなる固体電解質型リチウム二次電池の正極
集電体、に特徴を有するものである。
【０００９】この発明の正極集電体材を構成するＮｉ基
耐熱合金において、成分組成の一層好ましい範囲は、Ａ
ｌ：３〜８％、Ｓｉ：１〜４％、Ｃ：０．０１〜０．０
７％、Ｙ：０．００１〜０．０１％、Ｌａ：０．００１
〜０．０１％、Ｃｅ：０．００１〜０．０１％である。
耐熱合金において、成分組成の一層好ましい範囲は、Ａ
ｌ：３〜８％、Ｓｉ：１〜４％、Ｃ：０．０１〜０．０
７％、Ｙ：０．００１〜０．０１％、Ｌａ：０．００１
〜０．０１％、Ｃｅ：０．００１〜０．０１％である。
【００１０】また、機械的強度（曲げ強さ、捩り強さ、
引張強さ）を向上させたい場合は、Ｃｏ：１０〜２０
％、Ｆｅ：２０〜４０％、Ｍｎ：１〜２％の内の１種ま
たは２種以上と、Ｔｉ：３〜５％、Ｍｏ：４〜１０％、
Ｗ：４〜１０％、Ｔａ：４〜１０％、Ｎｂ：４〜１０
％、Ｈｆ：０．５〜２％の内の１種または２種以上（２
種以上の場合は合計で１５％以下）を添加することがで
きる。
引張強さ）を向上させたい場合は、Ｃｏ：１０〜２０
％、Ｆｅ：２０〜４０％、Ｍｎ：１〜２％の内の１種ま
たは２種以上と、Ｔｉ：３〜５％、Ｍｏ：４〜１０％、
Ｗ：４〜１０％、Ｔａ：４〜１０％、Ｎｂ：４〜１０
％、Ｈｆ：０．５〜２％の内の１種または２種以上（２
種以上の場合は合計で１５％以下）を添加することがで
きる。
【００１１】さらに、この発明の正極集電体材を構成す
るＮｉ基耐熱合金において、（ａ） Ｙ，Ｌａ，Ｃｅの
うちの一層好ましい組合せはＹ：０．００１〜０．０１
％およびＣｅ：０．００１〜０．０１％であり、（ｂ）
Ｍｎ，Ｃｏ，Ｆｅのうちの一層好ましい組合せはＭ
ｎ：１〜２％およびＣｏ：１０〜２０％であり、（ｃ）
Ｔｉ，Ｍｏ，Ｗ，Ｔａ，Ｎｂ，Ｈｆのうちの一層好ま
しい組合せはＭｏ：４〜１０％およびＴａ：４〜１０％
（但し、合計で１５％以下）である。
るＮｉ基耐熱合金において、（ａ） Ｙ，Ｌａ，Ｃｅの
うちの一層好ましい組合せはＹ：０．００１〜０．０１
％およびＣｅ：０．００１〜０．０１％であり、（ｂ）
Ｍｎ，Ｃｏ，Ｆｅのうちの一層好ましい組合せはＭ
ｎ：１〜２％およびＣｏ：１０〜２０％であり、（ｃ）
Ｔｉ，Ｍｏ，Ｗ，Ｔａ，Ｎｂ，Ｈｆのうちの一層好ま
しい組合せはＭｏ：４〜１０％およびＴａ：４〜１０％
（但し、合計で１５％以下）である。
【００１２】
【発明の実施の形態】通常の真空誘導溶解炉を用い、そ
れぞれ表１〜表３に示される成分組成をもった溶湯を調
製し、直径：６０mm×長さ：２００mmのインゴットに鋳
造し、このインゴットに温度：１１５０℃に５時間保持
した状態で、数回の熱間鍛造を施して厚さ：２０mmのス
ラブとし、ついでこのスラブに、表面研磨した後、温
度：１１５０℃に再加熱した状態で数回の熱間圧延を施
して、厚さ：２mmの熱延板とし、さらに冷間圧延と中間
焼鈍を繰り返して厚さ：２０μｍの冷延板を作製した。
れぞれ表１〜表３に示される成分組成をもった溶湯を調
製し、直径：６０mm×長さ：２００mmのインゴットに鋳
造し、このインゴットに温度：１１５０℃に５時間保持
した状態で、数回の熱間鍛造を施して厚さ：２０mmのス
ラブとし、ついでこのスラブに、表面研磨した後、温
度：１１５０℃に再加熱した状態で数回の熱間圧延を施
して、厚さ：２mmの熱延板とし、さらに冷間圧延と中間
焼鈍を繰り返して厚さ：２０μｍの冷延板を作製した。
【００１３】この冷延板を幅：２０mm、長さ：１００mm
の寸法に切断して本発明正極集電体材試験片（以下、本
発明試験片という）１〜３２、比較正極集電体材試験片
（以下、比較試験片という）１〜５および従来正極集電
体材試験片（以下、従来試験片という）１を作製した。
の寸法に切断して本発明正極集電体材試験片（以下、本
発明試験片という）１〜３２、比較正極集電体材試験片
（以下、比較試験片という）１〜５および従来正極集電
体材試験片（以下、従来試験片という）１を作製した。
【００１４】これら各試験片を光輝焼鈍により表面を光
沢面としたのち、各試験片の表面に厚さ：５０μｍのＬ
ｉＣｏＯ2 の正極活物質層をスパッタリングにより正極
活物質被覆試験片をそれぞれ作製した。
沢面としたのち、各試験片の表面に厚さ：５０μｍのＬ
ｉＣｏＯ2 の正極活物質層をスパッタリングにより正極
活物質被覆試験片をそれぞれ作製した。
【００１５】これら正極活物質被覆試験片の高温焼成に
よる正極活物質の正極集電体に対する密着性劣化を調べ
るために、各正極活物質被覆試験片を大気中、温度：９
００℃、３０分間加熱したのち空冷という熱サイクルを
２０回繰り返し行い、ついで、正極活物質層が凸側にな
るようにして室温で曲げ半径：３mmにて１８０°曲げを
行ったのち戻す操作を曲げ回数１回とし、正極活物質が
剥離または浮き上るまでの曲げ回数を測定し、その結果
を表１〜表３に示した。
よる正極活物質の正極集電体に対する密着性劣化を調べ
るために、各正極活物質被覆試験片を大気中、温度：９
００℃、３０分間加熱したのち空冷という熱サイクルを
２０回繰り返し行い、ついで、正極活物質層が凸側にな
るようにして室温で曲げ半径：３mmにて１８０°曲げを
行ったのち戻す操作を曲げ回数１回とし、正極活物質が
剥離または浮き上るまでの曲げ回数を測定し、その結果
を表１〜表３に示した。
【００１６】
【表１】
【００１７】
【表２】
【００１８】
【表３】
【００１９】
【発明の効果】表１〜表３に示される結果から、本発明
試験片１〜３２の表面に正極活物質を被覆して得られた
正極活物質被覆試験片は、いずれも１回の曲げ回数では
正極活物質が剥離または浮き上ることはないが、従来試
験片１および比較試験片１〜５の表面に正極活物質を被
覆して得られた正極活物質被覆試験片は１回の曲げ回数
で正極活物質が剥離または浮き上りが発生していること
がわかる。
試験片１〜３２の表面に正極活物質を被覆して得られた
正極活物質被覆試験片は、いずれも１回の曲げ回数では
正極活物質が剥離または浮き上ることはないが、従来試
験片１および比較試験片１〜５の表面に正極活物質を被
覆して得られた正極活物質被覆試験片は１回の曲げ回数
で正極活物質が剥離または浮き上りが発生していること
がわかる。
【００２０】上述のように、この発明のＮｉ基耐熱合金
からなる正極集電体は、従来の純Ｎｉからなる正極集電
体に比べて二次電池製造時の高温焼成の繰り返しによる
正極活物質の密着性劣化を避けることができ二次電池と
しての信頼性に大きく寄与することができる。
からなる正極集電体は、従来の純Ｎｉからなる正極集電
体に比べて二次電池製造時の高温焼成の繰り返しによる
正極活物質の密着性劣化を避けることができ二次電池と
しての信頼性に大きく寄与することができる。
Claims (4)
- 【請求項１】 Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜
４％、 Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有し、 Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌａ：０．０００１
〜０．３％、 Ｃｅ：０．０００１〜０．３％、のうち１種または２種
以上、を含有し、残りがＮｉと不可避不純物からなる組
成（以上重量％）のＮｉ基耐熱合金からなることを特徴
とする固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体。 - 【請求項２】 Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜
４％、 Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有し、 Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌａ：０．０００１
〜０．３％、 Ｃｅ：０．０００１〜０．３％、のうちの１種または２
種以上、を含有し、さらに、 Ｍｎ：０．１〜２％、 Ｃｏ：０．５〜２０％、 Ｆｅ：０．５〜４０％、のうちの１種または２種以上、
を含有し、残りがＮｉと不可避不純物からなる組成（以
上重量％）のＮｉ基耐熱合金からなることを特徴とする
固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体。 - 【請求項３】 Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜
４％、 Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有し、 Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌａ：０．０００１
〜０．３％、 Ｃｅ：０．０００１〜０．３％、のうち１種または２種
以上、を含有し、さらに、 Ｔｉ：０．１〜５％、 Ｍｏ：０．１〜１０％、 Ｗ：０．１〜１０％、 Ｔａ：０．１〜１０
％、 Ｎｂ：０．１〜１０％、 Ｈｆ：０．１〜１０
％、のうち１種または２種以上（但し、２種以上の場合
は、合計で１５％以下）、を含有し、残りがＮｉと不可
避不純物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基耐熱合金
からなることを特徴とする固体電解質型リチウム二次電
池の正極集電体。 - 【請求項４】 Ａｌ：２〜１０％、 Ｓｉ：０．１〜
４％、 Ｃ：０．０１〜０．５％、を含有し、 Ｙ：０．０００１〜０．５％、 Ｌａ：０．０００１
〜０．３％、 Ｃｅ：０．０００１〜０．３％、のうち１種または２種
以上、を含有し、さらに、 Ｍｎ：０．１〜２％、 Ｃｏ：０．５〜２０％、 Ｆｅ：０．５〜４０％、のうち１種または２種以上と、 Ｔｉ：０．１〜５％、 Ｍｏ：０．１〜１０
％、 Ｗ：０．１〜１０％、 Ｔａ：０．１〜１０
％、 Ｎｂ：０．１〜１０％、 Ｈｆ：０．１〜１０
％、のうち１種または２種以上（但し、２種以上の場合
は、合計で１５％以下）、を含有し、残りがＮｉと不可
避不純物からなる組成（以上重量％）のＮｉ基耐熱合金
からなることを特徴とする固体電解質型リチウム二次電
池の正極集電体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270560A JPH0992290A (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270560A JPH0992290A (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0992290A true JPH0992290A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17487874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7270560A Withdrawn JPH0992290A (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0992290A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010522954A (ja) * | 2007-03-26 | 2010-07-08 | シンベット・コーポレイション | 薄膜リチウム電池用基板 |
| EP2343389A1 (de) * | 2006-05-16 | 2011-07-13 | BorgWarner BERU Systems GmbH | Legierung auf der Basis von Nickel und deren Verwendung für Zündkerzenelektroden |
| CN107868884A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-04-03 | 丹阳市协昌合金有限公司 | 一种镍铝钛热喷涂焊丝及其制造工艺 |
| WO2018128081A1 (ja) * | 2017-01-06 | 2018-07-12 | 日立金属株式会社 | 二次電池の負極集電体用クラッド材およびその製造方法 |
| JP2019016587A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | 日立金属株式会社 | 電池用Ｎｉ材、負極および電池ケース材 |
| JP2022088112A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池 |
| WO2023188757A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 東洋鋼鈑株式会社 | 合金電解箔 |
-
1995
- 1995-09-25 JP JP7270560A patent/JPH0992290A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2343389A1 (de) * | 2006-05-16 | 2011-07-13 | BorgWarner BERU Systems GmbH | Legierung auf der Basis von Nickel und deren Verwendung für Zündkerzenelektroden |
| JP2010522954A (ja) * | 2007-03-26 | 2010-07-08 | シンベット・コーポレイション | 薄膜リチウム電池用基板 |
| WO2018128081A1 (ja) * | 2017-01-06 | 2018-07-12 | 日立金属株式会社 | 二次電池の負極集電体用クラッド材およびその製造方法 |
| JP2018113107A (ja) * | 2017-01-06 | 2018-07-19 | 日立金属株式会社 | 二次電池の負極集電体用クラッド材およびその製造方法 |
| US11088369B2 (en) | 2017-01-06 | 2021-08-10 | Hitachi Metals, Ltd. | Clad material for negative electrode collector of secondary battery and method for manufacturing the same |
| JP2019016587A (ja) * | 2017-07-06 | 2019-01-31 | 日立金属株式会社 | 電池用Ｎｉ材、負極および電池ケース材 |
| CN107868884A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-04-03 | 丹阳市协昌合金有限公司 | 一种镍铝钛热喷涂焊丝及其制造工艺 |
| JP2022088112A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | トヨタ自動車株式会社 | 全固体電池 |
| WO2023188757A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | 東洋鋼鈑株式会社 | 合金電解箔 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5460101B2 (ja) | 高温導電部材 | |
| CN105431562B (zh) | 铁素体系不锈钢箔 | |
| US10923248B2 (en) | Method for producing a metal film | |
| US10676808B2 (en) | Method for producing a metal film | |
| JP2006144116A (ja) | 加工性に優れた高Ａｌ含有鋼板及びその製造方法 | |
| US20220015196A1 (en) | METHOD FOR PRODUCING Fe-Cr ALLOY | |
| JP5575632B2 (ja) | リチウムイオン二次電池用銅箔の製造方法 | |
| JP2007538157A (ja) | 耐熱鋼 | |
| KR20060127063A (ko) | 고온 적용분야의 Ｃｒ-Ａｌ강 | |
| US20220056547A1 (en) | Ferritic stainless steel sheet and method of producing same, and al or al alloy coated stainless steel sheet | |
| JPH0992290A (ja) | 固体電解質型リチウム二次電池の正極集電体 | |
| EP3527683B1 (en) | Stainless steel sheet and stainless steel foil | |
| KR102177521B1 (ko) | 페라이트계 스테인리스 강판 | |
| JP2007518879A (ja) | オーステナイト合金製品の製造方法およびその使用 | |
| TWI604087B (zh) | Plated steel plate and its manufacturing method | |
| JP3865091B2 (ja) | 高温強度と耐高温酸化性および拡散接合性に優れたＦｅ−Ｃｒ−Ａｌフェライト系ステンレス鋼 | |
| WO2020170628A1 (ja) | フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法、ならびに、Ａｌ蒸着層付きステンレス鋼板 | |
| JP7434611B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用ステンレス鋼材及びその製造方法、並びに固体酸化物形燃料電池用部材及び固体酸化物形燃料電池 | |
| US20230119504A1 (en) | Ferritic stainless steel for solid oxide fuel cell | |
| JP3161269B2 (ja) | 耐溶融炭酸塩腐食性に優れたステンレス鋼 | |
| WO2022153731A1 (ja) | 固体酸化物形燃料電池用ステンレス鋼材及びその製造方法、並びに固体酸化物形燃料電池用部材及び固体酸化物形燃料電池 | |
| JP2022136912A (ja) | 固体酸化物形燃料電池用ステンレス鋼材、酸化皮膜の形成方法、固体酸化物形燃料電池用部材及び固体酸化物形燃料電池 | |
| JPH03115559A (ja) | 高アルミ含有フェライト系ステンレス鋼で被覆したオーステナイト系材料の製造方法 | |
| JPS6338560A (ja) | Ｚｎはんだ付け性のすぐれたアルミニウム熱交換器フイン材用ＡｌおよびＡｌ合金薄板 | |
| JPH04293751A (ja) | 軟質ガラス封着用金属材料 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |