JPH0992197A - ビーム走査制御方法 - Google Patents

ビーム走査制御方法

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JPH0992197A
JPH0992197A JP24803695A JP24803695A JPH0992197A JP H0992197 A JPH0992197 A JP H0992197A JP 24803695 A JP24803695 A JP 24803695A JP 24803695 A JP24803695 A JP 24803695A JP H0992197 A JPH0992197 A JP H0992197A
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JP
Japan
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scanning
horizontal
vertical
amplitude
wave
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Pending
Application number
JP24803695A
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English (en)
Inventor
Masafumi Hattori
雅文 服部
Kunifumi Takaoka
邦文 高岡
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビームの照射領域を四角形ではなく被照射物
に対応したたとえば円形などに制御することによって、
無駄な走査を無くし効率の良い走査を実現する。 【解決手段】 基準波形発生器11からの比較的高周波
の基準波形を垂直電極4,5間に与え、比較的低周波の
基準波形を水平電極6,7間に与えることによってイオ
ンビーム3を走査するビーム走査装置1において、垂直
走査波形の振幅を、垂直振幅オフセット設定器16によ
って、水平走査波形の最大値および最小値付近で最小と
なり、中央値付近で最大となるように補正するととも
に、水平走査波形を、水平振幅オフセット設定器17に
よって、前記最大値および最小値付近の立上がりおよび
立下がりが急峻となるように、前記中央値付近が緩慢と
なるように補正する。これによって、前記振幅補正によ
る走査速度の違いを補償し、イオンビーム3をウエハ9
の領域のみに、効率的にかつ均一に照射することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の製造工程
等で用いられ、イオンビームをウエハに照射するイオン
注入装置に好適に実施されるビーム走査制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】前記イオン注入装置では、第1の走査方
向である垂直方向にビームを走査させるとともに、第2
の走査方向である水平方向に走査させることによって、
被照射物であるウエハの全面に均一にイオン注入を行う
ように構成されている。
【0003】図4は、典型的な従来技術のビーム走査制
御に用いられ、走査電極に印加される走査信号波形図で
ある。図4(a)は垂直方向の走査制御のための走査波
形を表し、図4(b)は水平方向の走査制御のための走
査波形を表す。垂直方向の走査波形の周波数は、たとえ
ば502Hzに選ばれており、水平方向の走査波形の周
波数は、たとえば88Hzに選ばれている。したがっ
て、各水平走査周期毎に垂直走査波形の位相がずれてゆ
くことになり、こうして前記ウエハの径に対して小さい
ビーム径であっても、ウエハ全面へ均一なイオンの照射
が可能とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図5は、上述のような
図4で示す走査信号波形によるビームの走査軌跡を示す
図である。図4で示すように、水平方向および垂直方向
の走査信号波形はともに一定振幅の三角波であり、水平
走査周期毎に参照符α1,α2,…で示すような軌跡
で、照射領域20へイオンビームの照射が行われてゆ
く。したがって、その照射領域はほぼ四角形になる。
【0005】これに対して、前記ウエハの形状に対応し
て、走査電極と該ウエハとの間に介在されるマスクに
は、参照符22で示すような円形の開口が形成されてい
る。したがって、実際にウエハに照射されて有効となる
イオンビームは、前記開口22の領域に対応するもので
あり、前記照射領域20のうち開口22の領域以外の残
余の領域分の走査は無駄になってしまう。
【0006】本発明の目的は、効率的にビーム照射を行
うことができるビーム走査制御方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るビーム走査
制御方法は、ビームを第1の走査周期で第1の走査方向
に走査させるとともに、前記第1の走査周期よりも長い
第2の走査周期で前記第1の走査方向とは直交する第2
の走査方向に走査させるビーム走査制御方法において、
被照射物の形状に対応して、前記第2の走査方向への走
査に同期して、第1の走査方向に対するビームの振幅を
制御するとともに、走査速度が一定となるように、前記
振幅に対応して、第2の走査方向への走査のための走査
波形を整形することを特徴とする。
【0008】上記の方法によれば、ビームを比較的短
い、すなわち走査周波数の比較的高い第1の走査周期で
第1の走査方向、たとえば垂直方向に走査させるととも
に、比較的長い第2の走査周期、すなわち比較的低い走
査周波数で前記第1の走査方向とは直交する第2の走査
方向、したがって水平方向に走査させ、ウエハなどの被
照射物に2次元的にビームを照射可能とするビーム走査
制御方法において、前記被照射物の形状に対応して、第
2の走査方向への走査に同期して、第1の走査方向に対
するビームの振幅を制御する。またこのとき、前記振幅
に対応して、第2の走査方向への走査のための走査波形
を整形して、走査速度が一定となるようにする。すなわ
ち、たとえば三角波を基本走査波形とするとき、該三角
波の最小値および最大値付近では急峻な立上がりおよび
立下がりとし、それらの中央値付近では緩やかな立上が
りおよび立下がりとする。
【0009】したがって、ビームの走査速度を一定、す
なわちビームの照射密度を一定に保持しつつ、被照射物
の形状に対応した所望とする領域のみの照射を行うこと
ができ、無駄な走査を無くし、効率的な走査を行うこと
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1〜図3に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0011】図1は、本発明の実施の一形態のビーム走
査制御方法を実現するためのビーム走査装置1の構成を
示す図である。このビーム走査装置1は、イオン注入装
置に用いられ、イオン源2から引出し・加速されたイオ
ンビーム3を、一対の垂直電極4,5および水平電極
6,7で後述するように走査し、マスク8を介して被照
射物であるウエハ9に照射するためのものである。
【0012】前記垂直電極4,5間には、基準波形発生
器11で発生された基準波形が、垂直走査波形発生器1
2において波形整形され、さらに垂直走査電源13にお
いて電力増幅されて作成された垂直走査電圧が印加され
る。同様に、水平電極6,7間には、基準波形発生器1
1からの基準波形が水平走査波形発生器14で波形整形
され、さらに水平走査電源15において電力増幅されて
作成された水平走査電圧が印加される。前記垂直走査波
形発生器12および水平走査波形発生器14には、それ
ぞれ波形整形のための本発明に従う垂直振幅オフセット
設定器16および水平振幅オフセット設定器17が関連
して設けられている。
【0013】前記基準波形発生器11から垂直走査波形
発生器12へ入力される基準波形は、たとえば502H
zの図2(a)で示すような三角波であり、これに対し
て前記基準波形発生器11から水平走査波形発生器14
へ入力される基準波形は、前記垂直走査波形発生器12
のための基準波形よりも周波数の低い、たとえば88H
zの図2(c)で示すような三角波である。
【0014】一方、垂直振幅オフセット設定器16は、
たとえばウエハ9の照射テーブル上での載置位置などに
対応したオフセット補正を可能とするとともに、イオン
ビーム3の水平方向の走査に同期して、垂直方向の振幅
を制御するためのものである。このため、オフセット値
に対応した直流のオフセット電圧を発生するとともに、
基準波形発生器11から水平走査波形発生器14へ入力
される基準波形およびウエハ9の径に対応して用いられ
るマスク8の種類などを入力として、振幅補正電圧を発
生する。これによって、垂直走査波形発生器12は、前
記基準波形発生器11からの図2(a)で示す三角波
を、図2(b)で示すように、1/2水平走査周期Tに
同期して、該1/2水平走査周期Tの中央部から両端部
側となるにつれて、振幅が抑圧されるように整形して垂
直走査電源13へ出力する。
【0015】これに対応して、水平振幅オフセット設定
器17は、前記垂直振幅オフセット設定器16と同様
に、直流のオフセット電圧を発生するとともに、図2
(c)で示す基準波形発生器11から水平走査波形発生
器14への基準波形に対して、図2(d)で示されるよ
うに、該波形が最小値および最大値付近となるにつれて
立上がりおよび立下がりを急峻とし、それらの中央値付
近になるにつれて緩慢とするような補正電圧を発生す
る。
【0016】これによって、水平方向の走査速度は、図
2(e)で示すように前記最小値および最大値付近ほど
速くなり、中央値付近ほど遅くなる。このようにして、
前記図2(b)で示すように前記1/2水平走査周期T
の両端部付近で垂直方向の振幅が抑制されても、水平方
向の走査速度が上昇することによって、ウエハ9に対す
るイオンビーム3の照射密度を一定に保持することがで
きる。
【0017】したがって、上述のような本発明に従うビ
ーム走査制御方法では、図3で示すように、マスク8の
開口18、すなわちウエハ9の形状に対応した領域のみ
にイオンビーム3を照射することができ、無駄な走査を
無くして、効率的な走査を実現することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るビーム走査制御方法は、以
上のように、ビームを第1の走査周期で第1の走査方向
に走査させるとともに、前記第1の走査周期より長い第
2の走査周期で前記第1の走査方向とは直交する第2の
走査方向に走査させ、被照射物に2次元的にビームを照
射可能とするビーム走査制御方法において、前記被照射
物の形状に対応して、第2の走査方向への走査に同期し
て、第1の走査方向に対するビームの振幅を制御すると
ともに、前記振幅に対応して第2の走査方向への走査の
ための走査波形を整形して、走査速度が一定となるよう
にする。
【0019】それゆえ、ビームの走査速度を一定、すな
わちビームの照射密度を一定に保持しつつ、被照射物の
形状に対応した所望とする領域のみの照射を行うことが
でき、無駄な走査を無くし、効率的な走査を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のビーム走査制御方法が
用いられるビーム走査装置の構成を示す図である。
【図2】本発明に従うビーム走査制御方法を説明するた
めの波形図である。
【図3】本発明によるビームの走査軌跡を説明するため
の図である。
【図4】典型的な従来技術のビーム走査制御方法を説明
するための波形図である。
【図5】図4で示す従来技術によるビームの走査軌跡を
説明するための図である。
【符号の説明】
1 ビーム走査装置 2 イオン源 3 イオンビーム 4 垂直電極 5 垂直電極 6 水平電極 7 水平電極 8 マスク 9 ウエハ(被照射物) 11 基準波形発生器 12 垂直走査波形発生器 13 垂直走査電源 14 水平走査波形発生器 15 水平走査電源 16 垂直振幅オフセット設定器 17 水平振幅オフセット設定器 18 開口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビームを第1の走査周期で第1の走査方向
    に走査させるとともに、前記第1の走査周期よりも長い
    第2の走査周期で前記第1の走査方向とは直交する第2
    の走査方向に走査させるビーム走査制御方法において、 被照射物の形状に対応して、前記第2の走査方向への走
    査に同期して、第1の走査方向に対するビームの振幅を
    制御するとともに、走査速度が一定となるように、前記
    振幅に対応して、第2の走査方向への走査のための走査
    波形を整形することを特徴とするビーム走査制御方法。
JP24803695A 1995-09-26 1995-09-26 ビーム走査制御方法 Pending JPH0992197A (ja)

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JP24803695A JPH0992197A (ja) 1995-09-26 1995-09-26 ビーム走査制御方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517441A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド イオンビームを集束させるためのシステム及び方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517441A (ja) * 2004-10-18 2008-05-22 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド イオンビームを集束させるためのシステム及び方法

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