JPH0991820A - ディスク再生装置 - Google Patents

ディスク再生装置

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JPH0991820A
JPH0991820A JP7240118A JP24011895A JPH0991820A JP H0991820 A JPH0991820 A JP H0991820A JP 7240118 A JP7240118 A JP 7240118A JP 24011895 A JP24011895 A JP 24011895A JP H0991820 A JPH0991820 A JP H0991820A
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久夫 林
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正吾 岩橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の設置姿勢の違いなどによるトレー排出
時のトレー引き出し量の差を大幅に低減することのでき
るディスク再生装置を提供する。 【解決手段】 コントローラ86はトレー排出指令に応
じてモータ駆動回路89を通じてモータ23を駆動し、
トレー10の排出動作を開始する。トレー10が所定の
位置まで排出されたことがトレー位置検知スイッチ70
によって検知されると、コントローラ86はタイムカウ
ントを開始し、そのカウント値が設定値に達すると、モ
ータ23を減速するように(トレーの搬送を停止させな
い程度に)モータ23にそれまでと逆極性の駆動電圧を
印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CD−ROMドラ
イブ等のディスク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータに内蔵されるCD−
ROMドライブ等のディスク再生装置の開発が盛んに行
われている。この種のディスク再生装置の代表的な例と
して、光ピックアップ、ディスクを駆動するための機構
(ディスクモータ、ターンテーブル)等を内蔵したキャ
ビネットから、光ディスクを搭載したトレーを水平方向
(ディスク面の方向)に沿って出し入れ(ローディング
/アンローディング)できるタイプのディスク再生装置
がある。
【0003】図21はトレーを出し入れする機構の例を
示す図である。同図において、101は装置本体のキャ
ビネット、102はキャビネット101に搭載されてい
るモータ(図示せず)に連結された回転ギアである。ま
た103はディスク105を搭載するトレーであり、こ
のトレー103の搬送方向に沿った片側面には上記回転
ギア102と噛合されるラックギア104が設けられて
いる。すなわち、このトレー搬送機構は、モータの動力
による回転ギア102の回転運動を、ラックギア104
を通じてトレー103をキャビネット101に対して出
し入れするための直線運動に変換するように構成されて
いる。
【0004】このようなトレー搬送機構においてトレー
排出を行う場合、モータを起動させて回転ギア102を
図中矢印方向に回転駆動する。トレー103が図21
(b)に示す位置まで排出されると、キャビネット10
1の定位置に配置されたトレー検出スイッチ106によ
ってこのことが検知され、その検知信号がコントローラ
に送られる。コントローラは検知信号を受信すると、所
定時間が経過した後、モータへの電力供給を停止する。
トレー103はその後も慣性力によって排出方向に移動
し、図21の(c)に示す位置で停止する。
【0005】しかしながら、このようなトレー搬送機構
においては次のような課題がある。すなわち、近年、特
にコンピュータの周辺機器として利用されるディスク再
生装置は様々な姿勢(ディスクを水平に寝かせた姿勢や
垂直に立たせた姿勢等)で設置される状況が増してきて
いる。ディスク再生装置の姿勢は、トレー排出時、トレ
ーとキャビネットとの接触面に発生する摩擦抵抗の差を
生み出す。そしてこの摩擦抵抗の差は、上述したトレー
搬送機構において、図22に示すように、トレーの最終
的な引き出し量の差Gとなってそのまま現れる。なお、
同図は、トレー排出時の抵抗摩擦が異なる2つのケース
(例えばトレーを水平姿勢で排出する場合と垂直姿勢で
排出する場合等)について、各々のトレー排出量を示し
たものである。同図について説明を補足すると、P1、
P2、P3は各々、抵抗摩擦の小さいケース1におい
て、トレー検出スイッチ106の検知位置、モータに制
動力が付与された瞬間のトレー位置、トレーの最終的な
停止位置である。またP1′、P2′、P3′は各々、
抵抗摩擦の大きいケース2において、トレー検出スイッ
チ106の検知位置、モータに制動力が付与された瞬間
のトレー位置、トレーの最終的な停止位置である。な
お、図23に上記各ケース1、2のモータ駆動電圧の波
形を示す。
【0006】一般に、トレーを水平姿勢で搬送する装置
の場合、トレーはキャビネットに少なくとも両側2点で
支持されるのに対し、トレーを垂直姿勢で搬送する装置
では実質的に下側の1点で支持されることになる。した
がって、トレーを水平姿勢で搬送する装置の方がトレー
とキャビネットとの接触面が広くなり、それだけトレー
搬送時の摩擦抵抗が大きくなる。
【0007】また、トレーを垂直姿勢で搬送する装置に
おいても、前述したようにトレーの片側にラックギアを
設けた装置の場合、ラックギアを上にした場合と下にし
た場合とでトレーの引き出し量に差が生じる。
【0008】図24において、(a)はラックギアを上
にした場合、(b)はラックギアを下にした場合の、各
トレー排出の様子をトレーの傾きの状態を強調して示し
た図である。同図(a)において、トレー103はラッ
クギア104を通じて伝達されたモータの力と自重によ
って引き出し側が下に傾いた状態で排出される。この場
合、トレー103とキャビネット101とは上下2点で
接触することになる。一方、同図(b)において、トレ
ー103は、ラックギア104を通じて伝達されたモー
タの力によって、引き出し側が上に傾いた状態で排出さ
れるが、トレー103がある程度の量排出されると、自
重によってトレー103は傾きを補正する方向に回動
し、最後には引き出し側を下に傾けた状態に落ち着く。
このトレーの回動期間の抵抗摩擦は回動以前のそれに比
べ小さいことから、トレーの回動期間とモータを停止し
てトレーを慣性力で移動させる期間とが交わる場合、両
者のトレー引き出し量に差が生じることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のデ
ィスク再生装置においては、装置の姿勢によってトレー
排出時のトレー引き出し量に大きな差が生じてしまうと
いう問題があった。
【0010】本発明はこのような課題を解決するための
もので、装置の設置姿勢の違いなどによるトレー排出時
のトレー引き出し量の差を大幅に低減することのできる
ディスク再生装置の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ディスクを搭載したトレーを装置本体に対
して出し入れするように搬送するトレー搬送機構と、ト
レー搬送機構を駆動するための動力源であるモータと、
トレー搬送機構による前記トレーの排出のための搬送
時、該トレーが所定の位置まで排出されたことを検知す
るための検知手段と、トレーの排出命令が与えられた
時、モータに第1の駆動電圧を印加してトレーの排出の
ための搬送を開始させ、検知手段によって該トレーが所
定位置まで排出されたことが検知されてから設定時間が
経過した後、モータを減速するように該モータに第1の
駆動電圧とは逆極性の第2の駆動電圧を印加するように
制御するモータ制御手段とを具備することを特徴とす
る。
【0012】本発明は、このように構成されているの
で、トレー排出時のトレーと装置本体との接触の仕方の
違いによる抵抗摩擦の差がトレー排出時のトレー引き出
し量の差となってそのまま現れることが解消される。す
なわち、装置の設置姿勢の違いによるトレー排出時のト
レー引き出し量をの差を大幅に低減することができる。
またトレー搬送機構として、モータの動力を伝達するた
めの回転ギアを装置本体の定位置に設け、且つこの回転
ギアと噛合するラックギアをトレーの搬送方向に沿う一
方の側面部に設けたディスク再生装置においては、ラッ
クギアを上にして装置を設置するか下にして装置を設置
するかでトレー排出時の抵抗摩擦に違いが生じるが、こ
のようなトレー搬送機構を用いたものにおいても、本発
明は、装置の設置姿勢の違いによるトレー排出時のトレ
ー引き出し量の差を大幅に低減することができる。
【0013】また本発明は、トレーの排出のための搬送
を開始してから検知手段によってトレーが所定位置まで
排出されたことが検知されるまでの時間を計時し、その
計時時間に基づいて、トレーの所定位置への到達検知時
刻からモータ制動力の付与開始時刻までの時間を最適に
設定することで、より高精度な制御が可能となり、装置
の設置姿勢の違いによるトレー排出時のトレー引き出し
量の差を一層縮めることが可能になる。
【0014】さらに本発明は、トレーの排出のための搬
送を開始してから検知手段によってトレーが所定位置ま
で排出されたことが検知されるまでの時間を計時し、そ
の計時時間に基づいて、モータに印加する第2の駆動電
圧を最適に制御することで、より高精度な制御が可能と
なり、装置の設置姿勢の違いによるトレー排出時のトレ
ー引き出し量の差を一層縮めることが可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1は光ディスク再生装置の外観を示す斜
視図である。
【0017】図1において、1はキャビネット、2は正
面パネルである。正面パネル2には、光ディスクを搭載
したトレー10を出し入れするための開口部3と、トレ
ー10を排出させるための電気的指令を与えるためのイ
ジェクトスイッチ4と、小穴5(故障によりトレー10
の自動排出が不能になった時に、トレーを手動的に強制
排出することを目的として針金等を挿入するための小穴
5)が設けられている。 図2、図3、図4において、
20はモールド樹脂製のフレームである。30はピック
アップユニット(以降、PUユニットと呼ぶ。)であ
る。40、41はフレーム20内にてトレー10及びP
Uユニット30を支持し、且つこれらの移動を案内する
ための一対のスライダである。
【0018】フレーム20は、各スライダ40、41を
矢印X−X′方向にスライド自在に支持するためのスラ
イダ支持部21、21と、モータ取付部22(ディスク
をローディングしたり、ディスクのクランプ解除を行う
ための動力源であるモータ23が取り付けられたモータ
取付台22)と、連結部材取付部24(各スライダ4
0、41のスライド移動を同期させるための連結部材5
0(図6参照)が取り付けられた連結部材取付部24)
と、クランパ取付部25(クランパ60を回転自在に保
持するためのクランパ取付部25)を有する。
【0019】トレー10は、光ディスク(図示せず)が
搭載されるディスク搭載部11と、ディスク搭載部11
に載せられた光ディスクの信号記録面の一部を露出する
ための窓12を有する。また、トレー10の両方の外側
面にはスライダ係合突起13、13がそれぞれ設けられ
ている。各突起13、13はそれぞれ、上記各スライダ
40、41に設けられたガイド溝42、42(図5参
照)に嵌め込まれている。これによって、トレー10は
スライダ40、41上に、矢印X−X′方向に移動でき
るように支持されている。トレー10の片側の内側面に
はラックギア14が設けられている。このラックギア1
4は上記ローディング用のモータ23と複数のギアを通
じて連結されている。また、トレー10のディスク搭載
部11の裏面には、位置決め用のピンホール15が設け
られている。このピンホール15に、PUユニット30
に設けられた固定ピン32が挿入されることによって、
トレー10とPUユニット30との位置決め及び相互の
固定が達成される。
【0020】PUユニット30は、光ディスクの信号記
録面から情報信号を読み取るための光ピックアップ31
と、光ピックアップ31を光ディスクの半径方向に送る
ためのピックアップ送り機構33と、ディスク駆動機構
(上記クランパ60との間で光ディスクを挟持しつつ光
ディスクを回転駆動するためのターンテーブル及びディ
スクモータ34等から構成されるディスク駆動機構)
と、これらを一体に支持するためのフレーム35と、そ
の他プリント配線基板等とから構成される。フレーム3
5には上述した固定ピン32が設けられている。またフ
レーム35の両側面にはそれぞれ、上記各スライダ4
0、41に設けられたガイド孔43、44、45、46
(図5参照)に挿通されるガイドピン36a、36b、
36c、36dが設けられている。
【0021】図5に示すように、各スライダ40、41
は各々、ガイド溝42、42(トレー10の両側の外側
面に設けられた各スライダ係合突起13、13と関係し
合って、トレー10を矢印X−X′方向にスライド自在
に支持するためのガイド溝42、42)と、2つのガイ
ド孔43、44及び45、46を有する。
【0022】各ガイド孔43、44及び45、46には
各々、PUユニット30のフレーム35に設けられたガ
イドピン36a、36b及び36c、36dが挿入され
ている。これらガイド孔とガイドピンとの係り合いによ
って、PUユニット30は、各スライダ40、41のス
ライドと同時に昇降動作する。
【0023】各スライダ40、41の下端にはラックギ
ア47、48が各々設けられている。各ラックギア4
7、48は、図6に示すように、連結部材50のシャフ
ト53の両端に固定されたギア51、52と噛み合って
いる。各スライダ40、41は、この連結部材50によ
って互いに連結され、且つ互いに同期してスライドする
ように構成されている。また、一方のスライダ41には
ラックギア49が設けられている。
【0024】クランパ取付部25は、図7に示すよう
に、クランパ60が嵌め込まれる開口部と、この開口部
に嵌め込まれたクランパ60を保持するための3つの爪
部26、26、26とから構成される。クランパ60
は、これら3つの爪部26、26、26と台座27との
間に回転自在な状態で保持される。各爪部26は各々、
テーパ状の先端部(クランパ60の装着時、クランパ6
0から圧力を受けて爪部26を弾性変形させるための先
端部)と、クランパ押え面(クランパ60が離脱しない
ようにクランパ60を上から抑えるためのクランパ押え
面)とから構成される。クランパ60は、ターンテーブ
ル28に埋め込まれた金属と磁力結合されるマグネット
(図示せず)を有している。
【0025】図8に示すように、ディスク駆動機構は、
ターンテーブル28と、このターンテーブル28を駆動
するディスクモータ34と、センタリング部材37(タ
ーンテーブル28上にスプリング29を介して装着さ
れ、光ディスクDをターンテーブル28上の中央に位置
決めするためのセンタリング部材37)とから構成され
る。
【0026】次に、この光ディスク再生装置における、
トレーローディング、及びPUユニットの昇降動作につ
いて説明する。
【0027】図9の(A)及び図10は、トレー10が
排出されている時の状態を示している。これらの図に示
すように、トレー排出時、PUユニット30の各ガイド
ピン36a、36b、36c、36dは各スライダ4
0、41に設けられたガイド孔43、44、45、46
の上段の水平部(a)上にある。この時、ターンテーブ
ル28とクランパ60とは離れている。一方、図10に
示すように、トレー10に設けられたラックギア14
は、クラッチギア64の第1のギア(b)と結合されて
いる。
【0028】トレー10のローディングは、ユーザが指
等でトレー10を矢印X′方向に押すことによって開始
される。トレー10が一定の距離移動したところで、こ
のことがフレーム20に搭載されたスイッチ70によっ
て電気的に検知され、その検知信号がコントローラに通
知される。これによりコントローラはモータ23を起動
するように制御する。モータ23が起動されることによ
って、クラッチギア64が矢印方向に回転し、これによ
ってトレー10は自動的に内部に引き込まれる(ローデ
ィングされる)。
【0029】トレー10の引き込み量が所定の距離に達
すると、図11に示すように、トレー10の挿入側の端
面10aが、回転レバー80の一端部81と当接する。
この回転レバー80は、図4、図5にも示すように、フ
レーム20上に支軸82を介して回動自在に支持されて
いる。回転レバー80は、一方のスライダ40を正面側
(矢印X方向)に押し出すための他端部83を有してい
る。したがって、トレー10の挿入側の端面10aに回
転レバー80の一端部81が当接し、回転レバー80が
矢印C方向に回動することによって、スライダ40は正
面側(矢印X方向)へのスライド移動を開始する。スラ
イダ40が移動すると、このスライダ40と連結部材5
0を介して連結されている他方のスライダ41もスライ
ダ40と同期して矢印X方向にスライド移動する。
【0030】図12に示すように、トレー10が、トレ
ー10の端面16a、16bがフレーム20の面20c
と当接する位置まで移動した時、トレー10のローディ
ングが完了する。この時、図9の(B)に示すように、
PUユニット30の各ガイドピン36a、36b、36
c、36dが各スライダ40、41のガイド孔43、4
4、45、46の傾斜部(b)にある。即ち、PUユニ
ット30はその昇降範囲のほぼ中間に存在する。
【0031】この時、図12に示すように、スライダ4
0のラックギア49は、既にギア61と結合されてい
る。従って、クラッチギア64、ギア61、ラックギア
49を通じて伝達されるモータ23の動力によって、各
スライダ40、41は矢印X方向に移動される。この
時、クラッチギア64によってトレーローディング機構
へのモータ23の動力は切断され、各スライダ40、4
1の昇降機構にのみ動力が伝達される。
【0032】図13は各スライダ40、41の移動が完
了した状態(ディスクのローディングが完了した状態)
を示している。この時、図9(C)に示すように、PU
ユニット30の各ガイドピン36a、36b、36c、
36dは各スライダ40、41のガイド孔43、44、
45、46の下段の水平部(c)に位置している。この
時、ターンテーブル28とクランパ60との間に光ディ
スクがクランプされる。さらに、この時、PUユニット
30に設けられた固定ピン32が、トレー10に設けら
れたピンホール15に内に嵌り込み、これによって、ト
レー10とPUユニット30との上下方向及び前後左右
方向の位置決めと相互の固定が達成される。 トレー1
0の排出はイジェクトスイッチ4を押すことによって開
始される。コントローラはイジェクト検知信号を入力す
ると、モータ23をローディング時とは逆回転方向に駆
動するように制御する。これにより、PUユニット30
が図9(C)の位置(高さ)から図9(B)の位置(高
さ)まで移動し、ディスクのクランプが解かれる。その
後は、前述したローディング動作と全く逆の手順でトレ
ー排出が行われる。トレー10が所定の位置まで排出さ
れた時、この事象はフレーム20に搭載されたトレー位
置検知スイッチ70によって検知される。コントローラ
は、このスイッチ70からの検知信号を入力した時、モ
ータ23への電力供給を次のように制御してモータ23
の駆動を停止させる。
【0033】図14にこのモータ23の制御系の構成を
示す。コントローラ86は、ホストCPU99からのデ
ィスクのイジェクト指令S1、或いはイジェクトスイッ
チ4のON信号S2を入力すると、モータ駆動回路89
にモータ制御信号S3を出力する。モータ制御信号S3
はモータ駆動回路89にて増幅され、所定レベルのモー
タ駆動電圧となってモータ23に印加される。トレー1
0が所定の位置まで排出された時、この事象がトレー位
置検知スイッチ70によって検知され、コントローラ8
6にその検知信号S4が出力される。コントローラ86
は検知信号S4を受信するとタイムカウントを開始し、
そのカウント値が設定値に達すると、モータ駆動回路8
9に対してモータ23を逆回転させるためのモータ制御
信号S3を出力する。これによりモータ駆動回路89か
らモータ23に逆極性の駆動電圧が印加され、モータ2
3を減速するように該モータ23に対して制動力が付与
される。ここで、逆極性の駆動電圧を印加する時間(図
16のT時間)は、トレー10を慣性力で排出方向に移
動するための運動エネルギーが僅かに残る程度に設定し
ておくことが好ましい。これは、モータ23の回転停止
に至る程度以上の制動力をかけてしまうと、急停止によ
る激しい衝撃がトレーに加わり、ディスクを損傷しかね
ないからである。
【0034】図15はトレー排出時の抵抗摩擦が異なる
2つのケース(例えば垂直姿勢で排出する場合とトレー
を水平姿勢で排出する場合)について、本発明に係るモ
ータ制御方式を採用した場合の各タイミングでのトレー
排出量を示したものである。また図16は上記各ケース
におけるモータ駆動電圧の各波形図である。
【0035】図15において、P1、P2、P3は各
々、抵抗摩擦の小さいケース1において、スイッチ70
によるトレー排出の検知位置(P1)、モータ23に制
動力が加わった瞬間のトレー位置(P2)、トレーの最
終的な停止位置(P3)である。またP1′、P2′、
P3′は各々、抵抗摩擦の大きいケース2において、ス
イッチ70によるトレー排出の検知位置(P1′)、モ
ータに制動力が加わった瞬間のトレー位置(P2′)、
トレーの最終的な停止位置(P3′)である。また、図
15及び図16において、t1、t2、t3は各々、抵
抗摩擦の小さいケース1において、スイッチ70による
トレー排出の検知時刻(t1)、モータに制動力が加わ
った瞬間の時刻(t2)、トレーの最終的な停止時刻
(t3)である。またt1′、t2′、t3′は各々、
抵抗摩擦の大きいケース2において、スイッチ70によ
るトレー排出の検知時刻(t1′)、モータに制動力が
加わった瞬間の時刻(t2′)、トレーの最終的な停止
時刻(t3′)である。
【0036】図15と従来例の図22とを比較すれば明
らかなように、本実施形態の光ディスク再生装置によれ
ば、モータ23の駆動を停止する前に、モータ23にそ
れまでと逆極性の駆動電圧を印加してトレーの搬送を停
止させない程度の制動力をモータ23に加えることによ
って、各ケース1、2の最終停止位置P3、P3′の差
Gは従来のものに比べて大幅に低減することが可能にな
る。
【0037】次に、本発明に係る第2の実施形態につい
て説明する。
【0038】図17及び図18に示すように、本実施形
態におけるトレー排出時のモータ制御方式の特徴は、ト
レー10が所定位置まで排出されたことがトレー位置検
知スイッチ70によって検知された時刻t1からモータ
23の回転に制動を与える時刻t2までの時間(t2−
t1)を可変設定できるようにした点にある。
【0039】この可変時間(t2−t1)を設定する方
法としては、コントローラ86が、モータ起動時刻t0
からトレー10が所定位置まで排出されたことがトレー
位置検知スイッチ70によって検知された時刻t1まで
の時間(t1−t0)を計時し、この計時時間に基づい
て最適な時間(t2−t1)を求める、といった方法等
が挙げられる。モータ起動時刻からスイッチ検知時刻ま
での時間(t1−t0)とトレー排出に伴う抵抗摩擦と
の間には比例的な関係が存在する。したがって、モータ
起動時刻からスイッチ検知時刻までの時間(t1−t
0)が長いほど可変時間(t2−t1)を長く設定すれ
ば、各ケース1、2の最終停止位置P3、P3′の差G
をさらに縮めることが可能になる。
【0040】次に、本発明に係る第3の実施形態につい
て説明する。
【0041】図19及び図20に示すように、本実施形
態におけるトレー排出時のモータ制御方式の特徴は、モ
ータ23に制動を与える時間T1を可変にした点にあ
る。
【0042】この制動時間T1を設定する方法として
は、コントローラ86が、モータ起動時刻t0からトレ
ー10が所定位置まで排出されたことがトレー位置検知
スイッチ70によって検知された時刻t1までの時間
(t1−t0)を計時し、この計時時間に基づいて最適
な時間T1を求める、といった方法等が挙げられる。こ
こで、モータ起動時刻からスイッチ検知時刻までの時間
(t1−t0)が短いほどトレー排出に伴う抵抗摩擦が
小さいことから、時間(t1−t0)が短いほどモータ
23に制動を与える時間T1を長く設定すれば、各ケー
ス1、2の最終停止位置P3、P3′の差Gを第2の実
施形態と同様にさらに縮めることが可能になる。
【0043】また、この制動力の制御は、モータ23に
印加する逆極性の駆動電圧のレベルを可変することによ
っても可能である。
【0044】もちろん、上記2つの時間(t2−t1)
と時間T1を共に可変設定できるように構成しても構わ
ない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
レー排出の際、モータの駆動を停止する前にトレーを排
出搬送を停止させない程度の制動力をモータに瞬間的に
与えることで、装置の設置姿勢の違いによるトレー排出
時のトレー引き出し量の差を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ディスク再生装置の外観を示す
【図2】図1の光ディスク再生装置の内部を、キャビネ
ットを外して裏側から示す図
【図3】図1の光ディスク再生装置のトレーを引き出し
た状態を示す図
【図4】図1の光ディスク再生装置の分解図
【図5】スライダと、トレー及びPUユニットとの結合
関係を示す図
【図6】図1に示す光ディスク再生装置を表側より示す
【図7】ディスククランプ機構の構成を示す図
【図8】ディスク駆動機構の構成を示す分解図
【図9】トレーローディングの動作を示す側面図
【図10】トレー排出時の状態を示す平面図
【図11】トレー引き込み途中の状態を示す平面図
【図12】トレー引き込み終了時の状態を示す平面図
【図13】ローディング完了及びディスククランプ完了
の状態を示す平面図
【図14】モータ制御系の構成を示す図
【図15】本発明の第1の実施形態における、トレー排
出時の抵抗摩擦が異なる2つのケースのトレー排出量を
示す図
【図16】図15の各ケースにおけるモータ駆動電圧の
波形図
【図17】本発明の第2の実施形態における、トレー排
出時の抵抗摩擦が異なる2つのケースのトレー排出量を
示す図
【図18】図17の各ケースにおけるモータ駆動電圧の
波形図
【図19】本発明の第3の実施形態における、トレー排
出時の抵抗摩擦が異なる2つのケースのトレー排出量を
示す図
【図20】図19の各ケースにおけるモータ駆動電圧の
波形図
【図21】従来技術に関するトレー搬送機構について説
明するための図
【図22】従来技術における、トレー排出時の抵抗摩擦
が異なる2つのケースのトレー排出量を示す図
【図23】従来技術における各ケースのモータ駆動電圧
の波形図
【図24】トレーを垂直姿勢で搬送するディスク再生装
置の課題を説明するための図
【符号の説明】
4……イジェクトスイッチ 10……トレー 23……モータ 70……トレー位置検知スイッチ 86……コントローラ 89……モータ駆動回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを搭載したトレーを装置本体に
    対して出し入れするように搬送するトレー搬送機構と、 前記トレー搬送機構を駆動するための動力源であるモー
    タと、 前記トレー搬送機構による前記トレーの排出のための搬
    送時、該トレーが所定の位置まで排出されたことを検知
    するための検知手段と、 前記トレーの排出命令が与えられた時、前記モータに第
    1の極性の駆動電圧を印加して前記トレーの排出のため
    の搬送を開始させ、前記検知手段によって該トレーが前
    記所定位置まで排出されたことが検知されてから設定時
    間が経過した後、前記モータを減速するように該モータ
    に前記第1の駆動電圧とは逆極性の第2の駆動電圧を印
    加するように制御するモータ制御手段とを具備すること
    を特徴とするディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のディスク再生装置におい
    て、 前記トレー搬送機構は、 前記モータの動力を伝達するための、前記装置本体の定
    位置に回転自在に設けられた回転ギアと、 前記回転ギアと噛合して該回転ギアの回転運動を直線運
    動に変換するためのためのラックギアであって、前記ト
    レーの搬送方向に沿う一方の側面部に設けられたラック
    ギアとを有することを特徴とするディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のディスク再生装
    置において、 前記モータ制御手段は、 前記トレーの排出のための搬送を開始してから前記検知
    手段によって該トレーが前記所定位置まで排出されたこ
    とが検知されるまでの時間を計時する計時手段と、 前記計時手段の計時時間に基づいて、前記設定時間とし
    て最適な時間を設定する時間設定手段とをさらに具備す
    ることを特徴とするディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のディスク再生装
    置において、 前記モータ制御手段は、 前記トレーの排出のための搬送を開始してから前記検知
    手段によって該トレーが前記所定位置まで排出されたこ
    とが検知されるまでの時間を計時する計時手段と、 前記計時手段の計時時間に基づいて、前記モータに印加
    する前記第2の駆動電圧を最適に制御する制動力制御手
    段とをさらに具備することを特徴とするディスク再生装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6169711B1 (en) 1997-07-29 2001-01-02 Samsung Electronics Co., Ltd. Technique for controlling motion of disk tray and pickup
KR100594217B1 (ko) * 2000-02-18 2006-07-03 삼성전자주식회사 디스크 플레이어의 트레이 입출 제어방법
US7386866B2 (en) * 2003-06-30 2008-06-10 Koninklijke Philips Electronics N.V. Disk drive with improved tray control
JP2008287824A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Seiko Epson Corp 引き出し機構及びメディア処理装置

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