JPH0991416A - 画像の傾き補正装置および画像の傾き補正方法 - Google Patents

画像の傾き補正装置および画像の傾き補正方法

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JPH0991416A
JPH0991416A JP7247325A JP24732595A JPH0991416A JP H0991416 A JPH0991416 A JP H0991416A JP 7247325 A JP7247325 A JP 7247325A JP 24732595 A JP24732595 A JP 24732595A JP H0991416 A JPH0991416 A JP H0991416A
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coordinate
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JP7247325A
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English (en)
Inventor
Takao Kanai
孝夫 金井
Kenta Nagai
健太 永井
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2つの画像間の傾きを簡単な構成でかつ容易
に補正することができ、しかも処理時間が短い画像の傾
き補正装置および画像の傾き補正方法を提供することで
ある。 【解決手段】 マーク位置検出部6は、基準画像用メモ
リ1および他方画像用メモリ2に記憶された第1および
第2の画像データのそれぞれ2つの基準位置の座標値を
検出する。傾き検出部7は、基準位置の座標値に基づい
て第1および第2の画像データ間の傾きを算出する。C
PU11は、第1の画像データをブロックに分割し、各
ブロックの代表画素の座標値を算出してテーブル8に格
納する。また、ブロックバッファ3に格納されたブロッ
クの代表画素の座標値をテーブル8から読み出し、その
座標値に対応する第2の画像データの代表画素の座標値
を算出し、算出された座標値を平行移動することにより
第2の画像データから1ブロックを抽出してブロックバ
ッファ4に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの画像間の傾
きを補正する画像の傾き補正装置および画像の傾き補正
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷工程の校正段階では、修正前の印刷
用原版フィルムと修正後の印刷用原版フィルムとを比較
して相違部分を検出し、指示された箇所が正しく修正さ
れているかどうか、また指示された箇所以外で変更され
た部分はないかどうかを確かめる検版作業が行われる。
このような検版作業を行うフィルム検版装置が特公平4
−61345号公報に開示されている。このフィルム検
版装置では、修正前後の原版フィルムをテレビカメラで
撮像し、得られた画像をメモリに記憶し、記憶された修
正前後の画像を相互に比較照合して相違部分をモニタに
点滅表示させるものである。
【0003】このようなフィルム検版装置において修正
前後の画像を比較照合する際には、画像の入力時に生じ
た画像の傾きを補正する必要がある。また、ICマスク
パターン、液晶マスクパターン、リードフレーム等のパ
ターンの欠陥検出作業においても、2つの画像を比較す
る作業が行われるので、同様に、画像の入力時に生じた
画像の傾きを補正する必要がある。
【0004】特公平4−61345号公報には次の2つ
の方法が開示されている。1つの方法は、位置決め用の
ピン機構を用いて修正前後の原版フィルムの位置合わせ
を行うものである。もう1つの方法は、メモリに既に取
り込んだ原版フィルムの画像と現在テレビカメラで撮影
中の原版フィルムの画像とを交互にモニタに写し出しな
がら、撮影中の原版フィルムを移動させて位置合わせを
行うものである。
【0005】さらに、特開平5−142743号公報に
は、画像の入力時に他方の画像に対するずれや歪みが予
めわかっている場合に一方の画像データをメモリに書き
込む際に書き込みアドレスを補正回路により補正する方
法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のピン機構を用い
た方法では、ピン穴の無い対象物の傾きを補正すること
はできない。そのため、対象物にピン機構用の穴を新た
に設けなくてはならないという不都合が生じる。また、
メモリに既に取り込んだ画像と現在テレビカメラで撮影
中の画像とを交互に表示しながら撮影中の対象物を移動
させる方法では、位置合わせに熟練を要するという問題
がある。
【0007】さらに、一方の画像データをメモリに書き
込む際に書き込みアドレスを補正する方法では、2つの
画像間で傾きが生じている場合に、補正回路が補正パラ
メータおよびアドレスを受け取って全画素について毎回
補正値を算出するか、または補正値を予めデータテーブ
ルに格納しておく必要がある。
【0008】全画素について毎回補正値を算出する場合
には計算時間が膨大となり、補正値をデータテーブルに
格納する場合には専用のハードウエアやファームウエア
が大規模になる等の問題がある。また、この方法は、対
象物を載置するテーブルの歪み等の予め計算できるずれ
にのみ対応可能であり、読み取り誤差による画像の傾き
や検査対象物自体の歪み等、その都度変化するずれや傾
きを補正することはできない。
【0009】本発明は、2つの画像の傾きを簡単な構成
で容易に補正することができ、しかも処理時間が短い画
像の傾き補正装置および画像の傾き補正方法を提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
(1)第1の発明 第1の発明に係る画像の傾き補正装置は、第1および第
2の画像間の傾きを補正する傾き補正装置であって、画
像記憶手段、傾き検出手段、座標値検出手段、代表点算
出手段、および領域抽出手段を備える。
【0011】画像記憶手段は、第1および第2の画像を
それぞれ第1および第2の画像データとして記憶する。
傾き検出手段は、画像記憶手段に記憶された第1および
第2の画像データ間の傾きを検出する。座標値検出手段
は、第1の画像データを複数の領域に分割し、各領域の
代表点の座標値を検出する。代表点算出手段は、座標値
検出手段により検出された各座標値および傾き検出手段
により検出された傾きに基づいて、第1の画像データの
各代表点に対応する第2の画像データの各代表点の座標
値を算出する。領域抽出手段は、代表点算出手段により
算出された各座標値を平行移動することにより、第1の
画像データの各領域に対応する第2の画像データの各領
域を抽出する。
【0012】第1の発明に係る画像の傾き補正装置にお
いては、画像記憶手段に記憶された第1および第2の画
像データ間の傾きが検出されるとともに、第1の画像デ
ータが複数の領域に分割され、各領域の代表点の座標値
が検出される。そして、検出された各座標値および検出
された傾きに基づいて、第1の画像データの各代表点に
対応する第2の画像データの各代表点の座標値が算出さ
れ、算出された各座標値を平行移動することにより、第
1の画像データの各領域に対応する第2の画像データの
各領域が抽出される。
【0013】このように、各領域内の代表点についての
み傾き補正が行われ、他の点については代表点の座標値
の平行移動による補正が行われる。代表点の座標値の平
行移動による補正は、単に座標値にオフセットを与える
だけであるので、画像データ全体について傾き補正を行
った場合に比べて計算量が大幅に削減され、かつ処理時
間が大幅に短縮される。したがって、2つの画像の傾き
を簡単な構成で容易にかつ短い処理時間で補正すること
ができる。
【0014】(2)第2の発明 第2の発明に係る画像の傾き補正装置は、第1の発明に
係る画像の傾き補正装置の構成において、傾き検出手段
が、第1および第2の画像のそれぞれ複数の基準位置を
示すパターンに基づいて第1および第2の画像データ間
の傾きを検出するものである。
【0015】第2の発明に係る画像の傾き補正装置にお
いては、複数の基準位置を示すパターンに基づいて第1
および第2の画像データ間の傾きが検出されるので、第
1の発明の効果に加えて傾きの検出が容易にかつ高精度
で行われる。
【0016】(3)第3の発明 第3の発明に係る画像の傾き補正装置は、第1および第
2の画像間の傾きを補正する傾き補正方法において、第
1および第2の画像をそれぞれ第1および第2の画像デ
ータとして記憶し、記憶された第1および第2の画像デ
ータ間の傾きを検出し、第1の画像データを複数の領域
に分割し、各領域の代表点の座標値を検出し、検出され
た各座標値および検出された傾きに基づいて、第1の画
像データの各代表点に対応する第2の画像データの各代
表点の座標値を算出し、算出された各座標値を平行移動
することにより、第1の画像データの各領域に対応する
第2の画像データの各領域を抽出する。
【0017】第3の発明に係る画像の傾き補正方法にお
いては、記憶された第1および第2の画像データ間の傾
きが検出されるとともに、第1の画像データが複数の領
域に分割され、各領域の代表点の座標値が検出される。
そして、検出された各座標値および検出された傾きに基
づいて、第1の画像データの各代表点に対応する第2の
画像データの各代表点の座標値が算出され、算出された
各座標値を平行移動することにより、第1の画像データ
の各領域に対応する第2の画像データの各領域が抽出さ
れる。
【0018】このように、各領域内の代表点についての
み傾き補正が行われ、他の点については代表点の座標値
の平行移動による補正が行われる。代表点の座標値の平
行移動による補正は、単に座標値にオフセットを与える
だけであるので、画像データ全体について傾き補正を行
った場合に比べて計算量が大幅に削減され、かつ処理時
間が大幅に短縮される。したがって、2つの画像の傾き
を簡単な構成で容易にかつ短い処理時間で補正すること
ができる。
【0019】(4)第4の発明 第4の発明に係る画像の傾き補正方法は、第3の発明に
係る画像の傾き補正方法において、第1および第2の画
像のそれぞれ複数の基準位置を示すパターンに基づいて
第1および第2の画像データ間の傾きを検出するもので
ある。
【0020】第4の発明に係る画像の傾き補正方法にお
いては、複数の基準位置を示すパターンに基づいて第1
および第2の画像データ間の傾きが検出されるので、第
3の発明の効果に加えて傾きの検出が容易にかつ高精度
で行われる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
画像の傾き補正装置を含むパターン検査装置の構成を示
すブロック図である。このパターン検査装置は、印刷工
程の校正段階での検版作業、プリント配線板、ICマス
クパターン、液晶マスクパターン、リードフレーム等の
パターンの欠陥検出作業等に用いられる。
【0022】図1のパターン検査装置は、ホストコンピ
ュータ10、入力スキャナ20、モニタ30およびプリ
ンタ40からなる。ホストコンピュータ10は、基準画
像用メモリ1、他方画像用メモリ2、ブロックバッファ
3,4、比較照合部5、マーク位置検出部6、傾き検出
部7、テーブル8、アドレス制御部9およびCPU(中
央演算処理装置)11を含む。
【0023】本実施例では、基準画像用メモリ1、他方
画像用メモリ2、ブロックバッファ3,4、マーク位置
検出部6、傾き検出部7、テーブル8、アドレス制御部
9およびCPU11が傾き補正装置を構成する。基準画
像用メモリ1および他方画像用メモリ2が画像記憶手段
に相当し、マーク位置検出部6および傾き検出部7が傾
き検出手段を構成する。また、ブロックバッファ3,
4、テーブル8、アドレス制御部9およびCPU11が
座標値検出手段、代表点算出手段および領域抽出手段を
構成する。
【0024】入力スキャナ20は、検査対象となる2つ
の対象物の画像を読み取り、それぞれ第1の画像データ
および第2の画像データとしてホストコンピュータ10
に入力する。一方の対象物の画像読み取り時には、スイ
ッチSW1が接点aの側に設定され、第1の画像データ
が基準画像用メモリ1に記憶される。他方の対象物の画
像読み取り時には、スイッチSW1が接点bの側に切り
替えられ、第2の画像データが他方画像用メモリ2に記
憶される。本実施例では、2つの対象物が修正前後の原
版フィルムである場合を説明する。
【0025】ブロックバッファ3は、基準画像用メモリ
1に記憶された第1の画像データの1ブロック分の画像
データを一時的に記憶する。ブロックバッファ4は、他
方画像用メモリ2に記憶された第2の画像データの1ブ
ロック分の画像データを一時的に記憶する。第1および
第2の画像データの各ブロックはi×jの画素データか
らなる。なお、iおよびjは正の整数である。ブロック
のサイズは、人が目視する際に見やすい大きさに選ば
れ、例えば一辺が2〜3mmに設定される。
【0026】マーク位置検出部6は、ブロックバッファ
3,4に記憶された画像データからそれぞれ対象物の基
準位置を示す2つのパターンを検出し、それらのパター
ンの座標値を記憶する。本実施例では、基準位置を示す
パターンとして原版フィルムに記された位置合わせ用の
レジストレーションマークを用い、マーク位置検出部6
は、レジストレーションマークの基準位置(例えば交点
または重心)の座標値を記憶する。傾き検出部7は、マ
ーク位置検出部6に記憶された座標値に基づいて、基準
画像用メモリ1に記憶された第1の画像データと他方画
像用メモリ2に記憶された第2の画像データとの間の傾
きを検出する。
【0027】CPU11は、ホストコンピュータ10内
の各部を制御するとともに、第1の画像データを複数の
ブロックに分割し、各ブロックの代表画素の座標値を算
出してテーブル8に格納する。また、CPU11は、ア
ドレス制御部9を制御し、基準画像用メモリ1に記憶さ
れた第1の画像データの1ブロックをブロックバッファ
3に格納するとともに、テーブル8に格納された座標値
に基づいて他方画像用メモリ2に記憶された第2の画像
データの対応する画素の座標値を算出し、算出された座
標値に基づいて後述する方法で第2の画像データから1
ブロックを抽出してブロックバッファ4に格納する。
【0028】比較照合部5は、ブロックバッファ3,4
にそれぞれ記憶された1ブロック分の画像データを比較
して所定サイズ以上の相違部分があるか否かを判別す
る。所定サイズとは、所定の画素数であってもよく、あ
るいは所定の寸法からなる矩形の領域であってもよい。
比較照合部5による比較結果はモニタ30およびプリン
タ40に出力される。
【0029】スイッチSW2,SW3は、レジストレー
ションマークの検出時にはそれぞれ接点d,fの側に設
定され、比較照合時にはそれぞれ接点c,eの側に設定
される。また、スイッチSW4は、第1の画像データの
レジストレーションマークの検出時には接点hの側に設
定され、第2の画像データのレジストレーションマーク
の検出時には接点gの側に設定される。
【0030】アドレス制御部9は、入力スキャナ20に
より入力された第1および第2の画像データをそれぞれ
基準画像用メモリ1および他方画像用メモリ2に書き込
む際に書き込みアドレスを指定するとともに、基準画像
用メモリ1および他方画像用メモリ2からそれぞれブロ
ックバッファ3,4へ1ブロック分の画像データを読み
出す際に読み出しアドレスを指定する。
【0031】次に、図2および図3のフローチャートお
よび図4および図5の具体例を参照しながら本実施例の
パターン検査装置の動作を説明する。以下の説明では、
修正前後の原版フィルムの検版作業を行うものとする。
【0032】まず、入力スキャナ20により修正前の原
版フィルムおよび修正後の原版フィルムの画像を読み取
り、第1の画像データおよび第2の画像データとしてそ
れぞれ基準画像用メモリ1および他方画像用メモリ2に
入力する(図2のステップS1)。このとき、機械系の
繰り返しの再現性の問題やオペレータの操作上の問題に
より2つの画像間に傾きが生じる。ここで、図4に示す
ように、第1の画像データ100および第2の画像デー
タ200はメモリ上で互いに傾きθをもって保存される
ものとする。なお、第1の画像データ100には2つの
レジストレーションマーク101,102が含まれ、第
2の画像データ200にも2つのレジストレーションマ
ーク201,202が含まれている。
【0033】基準画像用メモリ1に記憶された第1の画
像データ100および他方画像用メモリ2に記憶された
第2の画像データ200は、1ブロックずつそれぞれブ
ロックバッファ3,4に格納される。マーク位置検出部
6は、ブロックバッファ3,4に記憶された画像データ
からそれぞれ2つの基準位置の座標値を検出して記憶す
る(ステップS2)。本実施例では、ブロックバッファ
3に記憶された第1の画像データ100からレジストレ
ーションマーク101,102を検出し、かつブロック
バッファ4に記憶された第2の画像データ200からレ
ジストレーションマーク201,202を検出し、これ
らのレジストレーションマーク101,102,20
1,202の基準位置の座標値を記憶する。なお、第1
および第2の画像データ100,200の座標値は、そ
れぞれ基準画像用メモリ1および他方画像用メモリ2に
おけるアドレスに対応する。
【0034】ここで、図5に示すように、第1の画像デ
ータ100のレジストレーションマーク101,102
の座標値をそれぞれ(xA1,yA1)および(xA
2,yA2)とし、第2の画像データ200のレジスト
レーションマーク201,202の座標値をそれぞれ
(xB1,yB1)および(xB2,yB2)とする。
【0035】傾き検出部7は、次式により第1の画像デ
ータ100と第2の画像データ200との間の傾きθを
算出する(ステップS3)。 θ=tan-1{(yB2−yB1)/(xB2−xB1)} −tan-1{(yA2−yA1)/(xA2−xA1)} ・・・(1) 式(1)による傾きθの算出の際には、予め作成された
4組の減算テーブル、2組の除算テーブルおよび演算テ
ーブルからなる3階層のテーブルを用いる。
【0036】次に、CPU11は、図5に示すように、
第1の画像データ100を一辺が2〜3mm程度の複数
のブロック103に分割し、各ブロック103の代表画
素104の座標値を算出してテーブル8に格納する(ス
テップS4)。本実施例では、代表画素104を各ブロ
ック103の中心部の画素に設定する。
【0037】次に、CPU11は、基準画像用メモリ1
に記憶された第1の画像データ100の1ブロック10
3をブロックバッファ3に格納する(図3のステップS
5)。そして、ブロックバッファ3に格納されたブロッ
ク103の代表画素104の座標値をテーブル8から読
み出す(ステップS6)。ここで、第1の画像データ1
00において任意のブロック103の代表画素104の
座標値を(xAn,yAn)とする。
【0038】さらに、CPU11は、読み出された座標
値(xAn,yAn)に対応する第2の画像データ20
0の画素(以下、代表画素204と呼ぶ)の座標値(x
Bn,yBn)を次式を用いて算出する。
【0039】 xBn=(xAn−xA1)cosθ−(yAn−yA1)sinθ+xB1 ・・・(2) yBn=(xAn−xA1)sinθ+(yAn−yA1)cosθ+yB1 ・・・(3) 次に、図5に示すように、算出された代表画素204の
座標値(xBn,yBn)を平行移動することにより第
2の画像データ200からブロック103と同じサイズ
を有する1ブロック203を抽出し、抽出した1ブロッ
ク203を他方画像用メモリ2から読み出してブロック
バッファ4に格納する(ステップS8)。
【0040】ここで、代表画素204の座標値(xB
n,yBn)の平行移動に関してより詳しく説明する。
平行移動とは、座標値(xBn,yBn)に予め設定さ
れたオフセット値(xBi,yBj)を加算し、ブロッ
ク203に含まれる各画素の座標値を求めることであ
る。オフセット値(xBi,yBj)は、代表画素20
4から求めるべき画素までの方向性を考慮したx方向距
離およびy方向距離で表され、ブロック203に含まれ
る各画素に対して設定される。なお、代表画素204自
身に対しては、オフセット値を設定しなくても良いし、
(0,0)として設定しても良い。
【0041】比較照合部5は、ブロックバッファ3に格
納された1ブロックの画像データとブロックバッファ4
に格納された1ブロックの画像データとを比較してブロ
ック内に所定サイズ以上の相違が存在するか否かを判別
する比較照合処理を実行する(ステップS9)。比較照
合処理の際には、特公平6−21769号公報に開示さ
れた「揺すらせ比較法」を用いる。「揺すらせ比較法」
は、2つの画像パターンを所定範囲内でずらしながら局
所領域ごとに比較することにより、対象物の位置ずれや
位置合わせ誤差を吸収しつつ2つの画像パターンを照合
する方法である。
【0042】処理するブロックを1つずつシフトさせて
すべてのブロックの比較照合処理が終了するまでステッ
プS5〜S9の処理を繰り返す(ステップS10)。こ
のようにして、図5に示すように、第1の画像データ1
00の各ブロック103と第2の画像データ200の対
応するブロック203とが比較照合される。その後、比
較照合部5は、比較結果をモニタ30およびプリンタ4
0に出力する(ステップS11)。
【0043】本実施例では、図6に示すように、代表画
素104,204を各ブロックの中心部の画素に設定し
ているので、代表画素204の座標値の平行移動による
ブロック203のずれdが最小となる。
【0044】これに対して、図7に示すように、代表画
素104,204を各ブロックの角部の画素に設定する
と、代表画素204の座標値の平行移動によるブロック
203のずれdが最大となる。この場合、ブロック10
3,203の1辺の長さを3mmとし、第1の画像デー
タ100および第2の画像データ200の傾きをそれぞ
れ最大±0.5°とすると、第1および第2の画像デー
タ100,200間の傾きは最大1°となり、ブロック
103,203間のずれdは74μmとなる。これは画
像を200DPI(ドット/インチ)の分解能で読み取
った場合に0.58画素に相当し、一般的には無視でき
る程度のずれである。したがって、多少のずれが許容で
きる場合には、代表画素104,204を各ブロック1
03,203の任意の画素に設定してもよい。
【0045】このように、ブロック内で任意に設定され
た代表画素についてのみ傾き補正を行ない、他の画素に
ついては平行移動による補正を行っても、比較照合処理
への影響は無視することができる。
【0046】例えば、読み取り画像の分解能を200D
PIとすると、本実施例の画像の傾き補正方法では、全
画素にわたって傾き補正を行った場合と比べて、計算量
が529分の1となる。また、平行移動による補正は単
にメモリのアドレスにオフセットを与えるだけであるの
で、処理時間を大幅に短縮することができる。
【0047】このように、本実施例の画像の傾き補正方
法によれば、複雑な演算が必要となる傾き補正の回数が
大幅に削減されるため、計算量が大幅に減少し、処理時
間の短縮ならびにファームウエアおよびハードウエアの
小規模化を図ることができる。
【0048】上記実施例では、第1および第2の画像デ
ータ100の基準位置を示すパターンとしてレジストレ
ーションマーク101,102,201,202を用い
ているが、基準位置を示すパターンとして任意のパター
ンを用いてもよい。例えば、図8に示すように、第1の
画像データ100の角部近くの2つの画素101a,1
02aおよび第2の画像データ200の対応する2つの
画素201a,202aを基準位置を示すパターンとし
て用いてもよい。
【0049】また、上記実施例では、各ブロックについ
て傾き補正が終了するごとに比較照合処理を行っている
が、全てのブロックについて傾き補正が終了した後に比
較照合処理を行ってもよい。
【0050】なお、上記実施例では、画像の入力のため
に入力スキャナ20を用いているが入力スキャナ20の
代わりにビデオカメラを用いてもよい。また、上記実施
例では、スイッチSW1を切り替えることにより1台の
入力スキャナ20より2つの対象物の画像を入力してい
るが、2台のビデオカメラを用いて2つの対象物の画像
を同時に入力してもよい。さらに、モニタ30およびプ
リンタ40の代わりにプロッタを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるパターン検査装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】図1のパターン検査装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】図1のパターン検査装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】第1および第2の画像データの一例を示す図で
ある。
【図5】図1のパターン検査装置における画像の傾き補
正方法を示す図である。
【図6】代表画素を各ブロックの中心部の画素に設定し
た場合におけるブロックのずれを示す図である。
【図7】代表画素を各ブロックの角部の画素に設定した
場合におけるブロックのずれを示す図である。
【図8】基準位置を示すパターンを第1および第2の画
像データの角部近くに設定した場合を示す図である。
【符号の説明】
1 基準画像用メモリ 2 他方画像用メモリ 3,4 ブロックバッファ 5 比較照合部 6 マーク位置検出部 7 傾き検出部 8 テーブル 9 アドレス制御部 10 ホストコンピュータ 11 CPU 20 入力スキャナ 30 モニタ 40 プリンタ 100 第1の画像データ 200 第2の画像データ 101,102,201,202 レジストレーション
マーク 103,203 ブロック 104,204 代表画素

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1および第2の画像間の傾きを補正す
    る傾き補正装置であって、 前記第1および第2の画像をそれぞれ第1および第2の
    画像データとして記憶する画像記憶手段と、 前記画像記憶手段に記憶された前記第1および第2の画
    像データ間の傾きを検出する傾き検出手段と、 前記第1の画像データを複数の領域に分割し、各領域の
    代表点の座標値を検出する座標値検出手段と、 前記座標値検出手段により検出された各座標値および前
    記傾き検出手段により検出された前記傾きに基づいて、
    前記第1の画像データの各代表点に対応する前記第2の
    画像データの各代表点の座標値を算出する代表点算出手
    段と、 前記代表点算出手段により算出された各座標値を平行移
    動することにより、前記第1の画像データの各領域に対
    応する前記第2の画像データの各領域を抽出する領域抽
    出手段とを備えたことを特徴とする画像の傾き補正装
    置。
  2. 【請求項2】 前記傾き検出手段は、前記第1および第
    2の画像のそれぞれ複数の基準位置を示すパターンに基
    づいて前記第1および第2の画像データ間の傾きを検出
    することを特徴とする請求項1記載の画像の傾き補正装
    置。
  3. 【請求項3】 第1および第2の画像間の傾きを補正す
    る傾き補正方法において、前記第1および第2の画像を
    それぞれ第1および第2の画像データとして記憶し、前
    記記憶された第1および第2の画像データ間の傾きを検
    出し、前記第1の画像データを複数の領域に分割し、各
    領域の代表点の座標値を検出し、前記検出された各座標
    値および前記検出された前記傾きに基づいて、前記第1
    の画像データの各代表点に対応する前記第2の画像デー
    タの各代表点の座標値を算出し、前記算出された各座標
    値を平行移動することにより、前記第1の画像データの
    各領域に対応する前記第2の画像データの各領域を抽出
    することを特徴とする画像の傾き補正方法。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の画像のそれぞれ複
    数の基準位置を示すパターンに基づいて前記第1および
    第2の画像データ間の傾きを検出することを特徴とする
    請求項3記載の画像の傾き補正方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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