JPH0989987A - Vlsiテストシステム用ピンエレクトロニクス回路 - Google Patents

Vlsiテストシステム用ピンエレクトロニクス回路

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JPH0989987A
JPH0989987A JP7269392A JP26939295A JPH0989987A JP H0989987 A JPH0989987 A JP H0989987A JP 7269392 A JP7269392 A JP 7269392A JP 26939295 A JP26939295 A JP 26939295A JP H0989987 A JPH0989987 A JP H0989987A
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Takashi Sekino
隆 関野
Yasuhiro Urabe
康弘 浦部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 VLSIテストシステムにおけるDUTとの
I/Oにおいて、ドライバをオン・オフしても電源電流
がほぼ一定で、動作が安定したピンエレクトロニクス回
路を提供する。 【解決手段】 この発明は、ドライバ15とコンパレー
タ16とプログラマブルロード回路17に加えて、ドラ
イバ15がディセーブル時のバイアス電流I3 をPL回
路17の電流として用い、ドライバ15の電流とPL回
路17の電流を共通化させるバイアス電流補償回路20
を設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はVLSIテストシ
ステムにおける被測定デバイス(以下「DUT」とい
う)とのI/O (Input/Output) であるピンエレクトロ
ニクス回路、特にドライバ及びプログラマブルロード回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】大規模集積回路(以下、「VLSI」と
いう)はピン数が256ピン、512ピンから1000
ピンを越えるようになってきた。このVLSIを試験す
るVLSIテストシステムはDUTの各ピンに対応して
ドライバ、コンパレータ及びプログラマブルロード回路
の1組のI/Oを有している。つまり、512ピン用の
VLSIテストシステムのピンエレクトロニクス回路に
は512組のドライバ、コンパレータ及びプログラマブ
ルロード回路のI/Oを有し、これらが1つのテストヘ
ッドに組み込まれている。
【0003】図5に、VLSIテストシステムにおける
DUT10とピンエレクトロニクス回路の1組のI/O
14とのブロックダイアグラムを示す。DUT10の各
ピンは1組のI/O14と対応し、DUT10の入力ピ
ンにはドライバ15からのテスト信号を入力し、出力ピ
ンからはコンパレータ16に応答信号を出力する。
【0004】コンパレータ16は電圧比較器であり期待
値と比較するが、入力電流は零であるので、DUT10
の出力ピンが負荷電流を送出するピンであるときには、
その定格負荷電流を取り込む回路が必要となる。そこ
で、この定格負荷電流を一種の可変定電流源であるプロ
グラマブルロード回路(以下「PL回路」という)17
が取り込んでいる。PL回路17はコンパレータ16と
対になって動作するのであるが、コンパレータ16が動
作するのはドライバ15が動作しないときであるので、
図5に示すように、PL回路17はパターン発生器12
からの信号がドライバ15が非動作である信号を受けて
動作させるようにしている。
【0005】図6に従来のドライバ15とPL回路17
の概略図を示す。ドライバ15はDRE(ドライバ・イ
ネーブル)信号で動作可能となるが、同時にPL回路1
7はDRE信号の否定信号を受けて非動作となる。そし
て図5に示すように、ドライバ15はパターン発生器1
2からのパターン信号で駆動し、DUT10にテスト信
号の電流電圧を送出する。
【0006】一方、ドライバ15がディセーブル状態
(非動作状態)になるとPL回路17が動作するが、P
L回路17にもPLE(PL回路イネーブル)信号があ
りイネーブル(動作)状態、ディセーブル(非動作)状
態とに選択することができる。DUT10の出力が、抵
抗負荷を必要とするか、定電流負荷を必要とするか、の
状況によるからである。また、PL回路17の引き込み
電流値はI4 set 電流とI5 set 電流で制御する。
【0007】図7に、図6の回路図を示す。回路は、±
電源のプラス電位VCCとマイナス電位VEEとアース電位
とで駆動する。ドライバ15は前半の電流I1 とI2
駆動するDER制御部と、後半のバイアス電流I3 で駆
動する電流電圧出力部とで構成されている。この電流I
1 とI2 は共に電圧がVCCとVEE間とで動作しており常
に一定電流であるが、バイアス電流I3 は負荷側に電流
を流すか流さないかのDRE(ドライバ・イネーブル)
の駆動状況により一定値と零値の2値の状態となる。つ
まり、動作時は一定バイアス電流I3 であるが、非動作
時は零である。
【0008】一方、PL回路17はDUT10の定格出
力電流を吸い込むものであるから、DUT10の規格及
びテスト条件によりその吸い込み電流値I4 及びI5
異なってくる。そこで吸い込み電流値は、I4 set及び
5 setの設定電流値でもってDUT10からの出力電
流を引き込むが、DUT10あるいはそれぞれの出力ピ
ンにより引き込み電流値が異なっている。
【0009】このようにして、ドライバ15及びPL回
路17はそれぞれ独自に電源電流を用いているので、そ
の都度全電流値が変化する。図8にその状況を示す。D
REのイネーブル、ディセーブル、Dr in、それにP
LEによってテストヘッドのI/O14の電流が流れる
が、I4 とI5 の電流値が大きく変化すると、その全電
流は大きく上下にシフトしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、テスト
ヘッドに配置されているI/O14の電流がテスト条件
によって異なってくる。DUT10のピン数が数十ピン
と少ないときには特に問題とならなかったが、段々と多
数ピンとなり、例えば512組のI/O14になると電
源電流の変化は数十アンペアとなり、数百W(ワット)
の変動になってきた。従って状況によりテストヘッドの
温度変化が大きくなり、回路動作が安定しなくなってき
た。また、電流を供給する電源容量のマージンの設計に
も問題が生じてきた。
【0011】DUT10のピン数が益々多数になり千ピ
ンを越えるとき、この電流変動を最小にし、常に一定近
くし、しかも電源容量を最小にする必要がある。この発
明は、ドライバが駆動しても駆動しなくとも、I/O1
4の電流I(VCC)及びI(VEE)の変化を最小限に
し、しかも従来より少なくするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明はDRE信号によりドライバのバイアス電
流I3 の断(ディセーブル)時に同量の電流I3aを引き
込むバイアス電流補償回路を設けて、この電流I3aをP
L回路用の電流として用いるものである。従って、VL
SIテストシステムのI/Oの電流値は一定となり、テ
ストヘッドの消費電力は常に一定となり、温度も一定と
なる。
【0013】請求項1の発明は、従来のドライバ、コン
パレータ及びPL回路に加えて、上記のドライバの電流
とPL回路の電流を共通化したバイアス電流補償回路を
設けたものである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明のバイ
アス電流補償回路をより具現化した一例であって、バイ
アス電流補償回路はドライバの出力電流であるバイアス
電流が零になるときに同値のPL回路用電流を生成する
ものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を実
施例と共に詳細に説明する。
【0016】
【実施例】図1にこの発明の一実施例のブロックダイア
グラムを、図2にその回路図を、図3に電流波形図を、
図4に他の実施例の回路図を示す。ここで、図5、図
6、図7の部分と対応する部分には同一符号を付す。先
ず、図1について説明する。図1は従来のブロックダイ
アグラム図6に対してバイアス電流補償回路20を設け
て、このバイアス電流補償回路20からPL回路17用
の電流を引き出しているブロックダイアグラムである。
【0017】図2は図1の回路図であり、図7の従来回
路図と対応している。ドライバ15の回路とPL回路1
7との間にバイアス電流補償回路20が構成されてい
る。図2について説明する。ドライバ15はイネーブル
状態では出力トランジスタQout1とQout2にバイアス電
流I3 が流れている。このドライバ15をディセーブル
状態にすると、Qout1とQout2は共にカットオフするた
めに、バイアス電流I3 は、0mAになる。
【0018】そこでディセーブル状態では、バイアス補
償回路20にて、I3 =I3a=I3bを生成して、電源電
流を一定にさせる。この回路を追加すると、I1aとI2a
の電流が増える。そこでI1aとI2aとは十分に小さな値
にして、Q5 とQ6 及びQ8とQ9 のカレントミラー回
路でI1aをI3aに、I2aをI3bへと増幅する。
【0019】更に、I3aとI3bとをPL回路用の電流と
して使用することにより、全回路の消費電力を低くする
ことができる。つまり、バイアス電流I3 のオン・オフ
電流の補償のみでなく、補償した電流I3aとI3bとを再
利用するものである。
【0020】電流I3aとI4 との関係について説明す
る。I3bとI5 との関係も全く同じであるので、これは
省略する。Q6 により発生した定電流I3aは、ほとんど
がPL回路17の電流(I4 +I4a)となり、残りの電
流{I3a−(I4 +I4a)}はQ7 のエミッタ電流(I
eQ7 )として GNDに流れ込む。また、PL回路17のオ
ン・オフはトランジスタQ10とQ11とで行う。そしてス
イッチ回路電流(I4a)をカレントミラー回路Q12/Q
13で増幅してプログラマブルロード電流I4 を得る。
【0021】この回路の電流波形図を図3に示す。図3
AはPLEがオフのときの波形図であり、図3BはPL
Eがオンのときの波形図である。c、dに示すように、
電流のシフトがほとんど無くなっている。
【0022】(他の実施例)図4に他の実施例を示す。
図4は図2の回路動作を更に安定化するために、若干の
回路を付加したものである。つまりPL回路17のノー
ド(A)及び(B)の電位が低下するのを防ぐためのト
ランジスタQ18とQ19とを付加し、更にQ7とQ10のト
ランジスタのエミッタ電流が0mAになることを防ぐた
めにバイアス用抵抗RXHとRXLとを付加したものであ
る。これらを付加することにより、図2の回路動作はさ
らに安定化する。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明
は、VLSIテストシステムにおけるDUT10とのI
/O14のピンエレクトロニクス回路において、ドライ
バ15がオン・オフしても電源電流の変化がほとんど無
く、安定に動作する。
【0024】従って、DUT10のピン数が千ピン以上
と益々多くなっている現在、ピンエレクトロニクス回路
を安定に動作させるには必ず必要になってくる回路であ
り、その技術的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のブロックダイアグラムで
ある。
【図2】図1の回路図である。
【図3】図1の各部の電流波形図である。
【図4】この発明の他の実施例の回路図である。
【図5】この発明が用いられるVLSIテストシステム
のI/Oのブロックダイアグラムである。
【図6】従来のドライバとPL回路の概略図である。
【図7】図6の回路図である。
【図8】図7の電流波形図である。
【符号の説明】
10 DUT(被測定デバイス) 12 パターン発生器 13 パターン比較器 14 I/O (Input/Output) 15 ドライバ 16 コンパレータ 17 PL回路(プログラマブルロード回路) 20 バイアス電流補償回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 VLSIを試験するVLSIテストシス
    テムにおけるDUT(10)とのI/O(14)におい
    て、 DUT(10)の入力ピンに定格電流電圧のテスト信号
    を与えるドライバ(15)と、 DUT(10)の出力ピンからの出力電圧を期待値と比
    較するコンパレータ(16)と、 DUT(10)の出力ピンからの定格出力電流を上記コ
    ンパレータ(16)と対になって引き込むPL回路(1
    7)と、 上記ドライバ(15)のディセーブル時のバイアス電流
    (I3 )を上記PL回路(17)の電流として用い、ド
    ライバ(15)の電流とPL回路(17)の電流を共通
    化させるバイアス電流補償回路(20)と、 を具備することを特徴とするVLSIテストシステム用
    ピンエレクトロニクス回路。
  2. 【請求項2】 バイアス電流補償回路(20)は、ドラ
    イバ(15)のDRE信号を受けて、ドライバ(15)
    の出力部電流であるバイアス電流(I3 )が零になると
    き、上記バイアス電流(I3 )値と同じ値のPL回路用
    電流(I4 +I4a)を生成するバイアス電流補償回路
    (20)であることを特徴とする請求項1記載のVLS
    Iテストシステム用ピンエレクトロニクス回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020504303A (ja) * 2017-01-06 2020-02-06 エレヴェイト セミコンダクター, インク.Elevate Semiconductor, Inc. 低出力能動負荷回路

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